JPS64172Y2

JPS64172Y2 -

Info

Publication number: JPS64172Y2
Application number: JP1984002898U
Authority: JP
Priority date: 1984-01-12
Filing date: 1984-01-12
Publication date: 1989-01-05
Also published as: JPS60116917U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は化粧用塗布具の改良に関する。

近年、化粧品の種類の増加に伴い種々の化粧用
具が増加した。このため化粧者は数多くの化粧
品、および化粧用具を携帯する機会が多くなり、
できるだけ軽く、薄く、短く、小さく、かつ、使
用性の良い化粧用具が望まれている。通常これら
の化粧用具の多くはコンパクトなどに収納されて
いるが、コンパクトの大きさにおのずと制限があ
り、筆柄体の長い化粧用具は収納できず、さりと
て筆柄体が短すぎるとこれを握つて使用する際手
元が不安定できわめて使いにくい欠点がある。

本考案は上記の如き時代の要請と従来品の欠点
に鑑みて、これを改良したもので、不使用時には
短くなつてコンパクトなどにきちんと収納でき、
使用時には筆柄体が長くなつて便利であり、しか
も２種類の化粧用塗布体を備えた化粧用塗布具を
著しく簡単な構成で提供するものである。すなわ
ち、本考案は、三方向に開口して箱型に成形した
断面形状が略コの字形状の支持体と、前記支持体
内に、歯車を有する略円板状の基部にて枢着させ
た２本の筆柄体とからなり、前記２本の筆柄体
が、基部の歯車を歯合させて、それぞれ90゜回転
可能となるようにしたことを特徴とした化粧用塗
布具である。

以下、本考案の構造をその実施例を示す図面に
基づき説明する。

１は支持体であり、三方向に開口して箱型に成
形して、断面形状が略コの字型状となつている。
２ａ，２ｂはそれぞれ筆柄体であつて、後端に略
円板状の基部３ａ，３ｂが設けられている。ま
た、該基部３ａ，３ｂの略円板中心部の両面にそ
れぞれ突起４ａ，４ａ，４ｂ，４ｂを突設すると
ともに、略円板外周面にそれぞれ歯車１０ａ，１
０ｂを形設している。

５ａ，５ｂは支持体１にそれぞれ上下に穿設さ
れた小孔であり、前記筆柄体２ａ，２ｂの基部３
ａ，３ｂに突設された突起４ａ，４ｂに係合す
る。

第３図に示すように、２本の筆柄体２ａ，２ｂ
は、それぞれの基部３ａ，３ｂを歯車１０ａ，１
０ｂによつて歯合させ、かつ、基部３ａ，３ｂを
支持体１内で枢着させており、それぞれ90゜回転
可能になつている。この時、一方の筆柄体２ａの
回転操作により他方の筆柄体２ｂも自動的に連動
するので非常に便利で使用性に富んだものとな
る。

尚、支持体１と基部３ａ，３ｂの枢着は、小孔
５ａ，５ｂと突起４ａ，４ｂの形設位置を逆にし
てもよいし、また軸着するようにしてもかまわな
い。

また、それぞれ筆柄体２ａ，２ｂと基部３ａ，
３ｂとの間に薄肉部となした首部６ａ，６ｂを形
成し、かつそれぞれ基部３ａ，３ｂの側面で首部
６ａ，６ｂの近くに係合突起７ａ，７ｂを突設
し、さらに支持体１の開口した両端内部にそれぞ
れ上下の両方もしくはいずれか一方に係合リブ８
ａ，８ｂを形設すれば、化粧用塗布具使用時に於
いて筆柄体２ａ，２ｂは支持体１にしつかり固定
されて使用し易くなる。

すなわち、本考案の化粧用塗布具の使用時に於
いて、２本の筆柄体２ａ，２ｂをそれぞれ90゜開
いたときに、前記係合突起７ａ，７ｂはそれぞれ
係合リブ８ａ，８ｂを越えて係合するので、２本
の筆柄体２ａ，２ｂは支持体１にしつかりと固定
されるのである。

また、９ａ，９ｂはそれぞれ２本の筆柄体２
ａ，２ｂの先端に装着された塗布体である。該塗
布体９ａ，９ｂは筆毛や発泡ウレタンチツプ等、
化粧用塗布体であればその材質・形態の如何を問
わない。使用する化粧料、収納するコンパクト容
器等の条件により適宜選定すればよい。

本考案は以上の如く構成したので、通常は第１
図に示すように、短く、コンパクト等への収納も
容易で携帯に便利である。また、使用時に於いて
は第２図に示すように、２本の筆柄体２ａ，２ｂ
が支持体１を中心に直線上に並び適切な長さとな
り、持ち易くなり、かつ短すぎるために起きる
「手もとが不安定で使いにくい」という欠点も完
全に解消される。さらに、２本の筆柄体２ａ，２
ｂは基部３ａ，３ｂで歯合しているので、一回の
操作で簡単に、使用時状態にしたり、収納時状態
にでき、極めて便利な化粧用塗布具を提供し得
る。

本考案は、上記の如く使用性を何ら損うことな
く、極めてコンパクトに収納できる化粧用塗布具
を提供するものである。しかも構成が極めて簡単
で大量生産に適しているため、安価に製造するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は本考案の使用時に於ける平面図、第３図は本
考案の一部破砕断面図である。１……支持体、２ａ，２ｂ……筆柄体、３ａ，
３ｂ……基部、１０ａ，１０ｂ……歯車。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

三方向に開口して箱型に成形した断面形状が略
コの字型状の支持体１と、前記支持体１内に、歯
車１０ａ，１０ｂを有する略円板状の基部３ａ，
３ｂにて枢着させた２本の筆柄体２ａ，２ｂとか
らなり、前記２本の筆柄体２ａ，２ｂが、基部３
ａ，３ｂの歯車１０ａ，１０ｂを歯合させて、そ
れぞれ90゜回転可能となるようにしたことを特徴
とした化粧用塗布具。