JPH0410149Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0410149Y2
JPH0410149Y2 JP1984157695U JP15769584U JPH0410149Y2 JP H0410149 Y2 JPH0410149 Y2 JP H0410149Y2 JP 1984157695 U JP1984157695 U JP 1984157695U JP 15769584 U JP15769584 U JP 15769584U JP H0410149 Y2 JPH0410149 Y2 JP H0410149Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pump
bypass passage
passage
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984157695U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6172473U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984157695U priority Critical patent/JPH0410149Y2/ja
Publication of JPS6172473U publication Critical patent/JPS6172473U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0410149Y2 publication Critical patent/JPH0410149Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、動力源により駆動されるポンプから
吐出する圧力流体により、ステアリングへ加えら
れる操舵力を増大して車輪に伝達する動力舵取装
置(以下PS装置と称する)用ポンプに係り、特
に低温時における作動特性のよいPS装置用ポン
プに関する。
〔考案の背景〕
PS装置は、人力によつて加えられた操作力を
油圧によつて増力して舵取装置に伝達し、容易に
かつ敏速に舵取りを行なわせるものである。一般
に、PS装置に用いられるポンプは、第3図に示
すように、リザーブタンク1に充分な量の作動油
が入れられており大気開放となつている。この作
動油は、リザーブタンク1の水頭とポンプ2内に
発生する負圧とによりリザーブタンク1からポン
プ2に供給される。このポンプ2は、作動油を加
圧してPS装置を増力させるための油圧を発生さ
せ、この加圧された作動油は、管3を通つてギヤ
ボツクス4に送油される。このギヤボツクス4内
には、人力によつて加えられた操作力を増力する
ためのパワーピストン5が設けられており、加圧
された作動油によつてこのパワーピストン5が動
かされる。このパワーピストン5の移動により、
該パワーピストン5の移動方向にある作動油は管
6を通つて排出され、リザーブタンク1に戻され
る。このように、リザーブタンク1は大気に開放
されているので、該リザーブタンク1内の作動油
は大気圧となつている。
つぎにポンプ2の構成を以下に説明する。7は
ポンプハウジングを示し、このポンプハウジング
7には弁収納穴8が貫通され、この弁収納穴8の
一端にユニオン9が螺着され、他端に止め栓10
が嵌着されている。ユニオン9はほぼ円筒状をな
し、その一端は弁収納穴8内に突入され、他端に
はPS装置に接続される圧力流体送出口11が開
口されている。弁収納穴8には、供給通路12と
バイパス通路13とが軸線方向に離間して開口さ
れ、これらの供給通路12とバイパス通路13と
は、それそれオイルポンプ14の吐出室および吸
入室(いずれも図示せず)に連通されている。
弁収納穴8には、供給通路12とバイパス通路
13との連通路を閉塞しかつその連通路の開度を
調整可能にするべく流量調整用スプール弁(以下
FC弁と称する)15が摺動可能に嵌挿され、こ
のFC弁15の両側に第1弁室16と第2弁室1
7が形成されている。この第1弁室16には、
FC弁15を第2弁室17に向けて押圧するスプ
リング18が設けられ、このスプリング18の付
勢力によつて通常の状態において、FC弁15を
ユニオン9の一端に衝接する位置に保持し、第2
弁室17に開口する供給通路12とバイパス通路
13との連通を遮断している。
ユニオン9の弁収納穴8側の一端には絞り通路
たるオリフイス19が形成されており、このオリ
フイス19の後流側でユニオン9内に形成された
後室20と第2弁室17との間に圧力差が発生す
るようになつており、この後室20と第1弁室1
6とは通路21を介して連通している。
上述のPS装置用ポンプを回転すると、ポンプ
回転数が低いうちはポンプ吐出量も少ないので、
FC弁15はバイパス通路13を閉塞し、ポンプ
吐出流量の全量がPS装置に送出されるが、ポン
プ回転速度が上昇するにつれて突出流量も増大
し、第2弁室17の油圧が上昇してスプリング1
8の付勢力に抗してFC弁15を矢印Aの方向に
変位させ、この第2弁室17内の油圧がオリフイ
ス19の後方の後室20と連通している第1弁室
16内の油圧とスプリング18の付勢力との和と
同じになる位置までFC弁15が移動する。さら
にオリフイス19の前後の圧力差が大きくなる
と、FC弁15はさらに矢印Aの方向(最左方)
に移動し、供給通路12とバイパス通路13とが
連通するようになり、制御流量以上の吐出流量
は、バイパス通路13からオイルポンプ14の吸
入室に入る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このようなPS装置用ポンプにおいて、作動油
の温度が低下し粘度が上昇した場合は、オイルポ
ンプ14が運転されてもリザーバタンク1とオイ
ルポンプ14とを結ぶ管22内の油が充分オイル
ポンプ14に供給されなくなる。この状態におい
てもオイルポンプ14は回転を続けるためポンプ
吸入側の管22内の負圧が大きくなり、油の中に
含有された空気が出てくる。この油の中から発生
した空気は、オイルポンプ14によつて加圧され
圧縮されて第2弁室17内に導びかれる。また作
動油が低温で高粘度であるときは、オリフイス1
9の前後の圧力差が常温時より大きくなるため、
前述の如くFC弁15が最左方に移動し、供給通
路12とバイパス通路13とが連通するようにな
り、オイルポンプ14によつて送られた油がバイ
パス通路13に送られる。これによつて、圧縮空
気を含んだ高圧油が、バイパス通路13の低圧部
に流入して発泡し再度オイルポンプ14に吸入さ
れるため、局部的に超高圧を生じて騒音を発生す
るという問題があつた。
本考案は、このような問題点を解決し、低温時
におけるバイパス通路への高圧油の流入をなくす
ことができるPS装置用ポンプを供給することを
目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる目的達成のため、本考案は、PS装置用
ポンプのバイパス通路の開度を調整するFC弁を
付勢するスプリングと並列にFC弁を変位させる
弁駆動部材を配設し、該弁駆動部材を作動油の温
度を感知して伸縮する形状記憶合金によつて形成
したものである。この形状記憶合金は、変形前の
記憶形態として常温時短縮状態にあり、2次永久
変形加工形態として低温時伸張状態にあるもので
ある。
〔作用〕
上述の構成によれば、弁駆動部材の自由長が温
度によつて変化し、作動油が低温のときは弁駆動
部材の自由長が伸張状態にあり、流量調整用スプ
ール弁がバイパス通路を閉塞し、圧縮空気を含ん
だ高圧油がバイパス通路に流入することがなく、
かつPS装置にポンプから吐出された作動油が十
分に流れる。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
第1図は本考案に係る動力舵取装置用ポンプ3
1を示したのであり、同図において第3図に示す
ものと同一の部品には、同一の符号を付して説明
は省略する。
弁駆動部材32は、圧縮コイルばね状で形状記
憶合金によつて形成されており、スプリング18
の内側に並列に配置され、止め栓10の右側面お
よびFC弁15の左側面に夫々形成されたボス部
10a,15aに巻装されている。形状記憶合金
は、伸張状態にある場合を二次永久変形加工形態
とし、短縮状態にある場合を変形前の記憶形態と
して記憶している。
そして弁駆動部材32が伸張状態にあるとき
は、第1図に示すように、FC弁15の右端面1
5bがユニオン9の左端面に固定されたカラー3
3に当接するようになつており、該カラー33に
は、供給通路12およびオリフイス19に夫々連
通する通路33a,33bが形成されている。ま
た、弁駆動部材32が短縮状態にあるときは、第
2図に示すように、その自由長が、FC弁15の
ボス部15aと止め栓10のボス部10aとが当
接して形成された空間部の長さとほぼ同一になる
ように設定されている。
また伸張状態にあるときの弁駆動部材32のば
ね定数は、作動油の温度が常温より低いある設定
温度以下になつた場合、第1弁室16の油圧とス
プリング18及び弁駆動部材32の各付勢力との
和が、第2弁室17の油圧に打ち勝つてFC弁1
5を右端面15bがカラー33に当接させるよう
に設定されている。
形状記憶合金には、Ag−Cd系、Au−Cd系な
どの合金があり、これらの合金は、はじめの原形
を記憶しているかのように、その二次永久変形加
工形態がある設定温度以上になると完全に変形前
の形状に復元回復する性質をもつている。
つぎに、本考案の実施例の作用を説明する。
作動油の温度が常温より低いある設定温度以下
の場合においては、弁駆動部材32は、第1図に
示す如く二次永久変形加工形態で最大の長さに伸
張されており、FC弁15は最右方位置にあつて、
右端面15bがカラー33に当接し、バイパス通
路13は閉塞される。この状態において、第1弁
室16の油圧とスプリング18及び弁駆動部材3
2の各付勢力との和は、第2弁室17の油圧に打
ち勝つているので、FC弁15は最右方位置に保
持される。従つて、バイパス通路13に圧縮空気
を含んだ高圧油が流入するおそれは全くない。
油温が上昇してある設定温度以上になると、弁
駆動部材32は、変形前の記憶形態に復元して最
小の長さに短縮し、FC弁15は、スプリング1
8により第3図において説明した同様の作用を行
なうものである。
上記の実施例においては、弁駆動部材32を圧
縮コイルばねで説明したが、他の温度によつて伸
縮する部材であつてもよい。
〔考案の効果〕
上述のとおり、本考案によれば、PS装置用ポ
ンプのバイパス通路の開度を調整するFC弁を変
位させる弁駆動部材を形状記憶合金で形成したも
のであるから、低温時にバイパス通路への圧縮空
気を含んだ高圧油の流入がなくなり、騒音の発生
を防止することができ、低温時における作動特性
が改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の実施例に係り、第
1図は弁駆動部材が伸張状態にあるときのPS装
置用ポンプの構成を示す説明図、第2図は第1図
に示すものの弁駆動部材が短縮状態にあるときの
説明図、第3図は従来のPS装置用ポンプの構成
を示す説明図である。 12……供給通路、13……バイパス通路、1
4……オイルポンプ、15……FC弁、18……
スプリング、19……絞り通路たるオリフイス、
31……PS装置用ポンプ、32……弁駆動部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. オイルポンプより吐出された圧力流体を供給通
    路より絞り通路を介して動力舵取装置に送出し、
    余剰流をバイパス通路の開度を調整する流量調整
    用スプール弁により前記バイパス通路を介して前
    記オイルポンプの吸入側に還流するとともに、前
    記絞り通路の前後における圧力差に対抗する付勢
    力をスプリングにより前記流量調整用スプール弁
    に与えるようにした動力舵取装置用ポンプにおい
    て、前記流量調整用スプール弁を変位させるよう
    にした弁駆動部材を前記スプリングと並列に配設
    し、該弁駆動部材は形状記憶合金で形成され、該
    形状記憶合金は、低温時伸張状態にある場合を2
    次永久変形加工形態とし、常温時短縮状態にある
    場合を変形前の記憶形態として記憶され、前記弁
    駆動部材は低温時に前記バイパス通路を閉塞する
    方向に押圧することを特徴とする動力舵取装置用
    ポンプ。
JP1984157695U 1984-10-18 1984-10-18 Expired JPH0410149Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984157695U JPH0410149Y2 (ja) 1984-10-18 1984-10-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984157695U JPH0410149Y2 (ja) 1984-10-18 1984-10-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6172473U JPS6172473U (ja) 1986-05-16
JPH0410149Y2 true JPH0410149Y2 (ja) 1992-03-12

Family

ID=30715681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984157695U Expired JPH0410149Y2 (ja) 1984-10-18 1984-10-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0410149Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2503624Y2 (ja) * 1988-05-17 1996-07-03 三菱自動車工業株式会社 油圧ポンプの流量制御弁
JP2666808B2 (ja) * 1988-06-27 1997-10-22 豊田工機株式会社 動力舵取用作動流体の流量制御装置
JP2016089633A (ja) * 2014-10-29 2016-05-23 大豊工業株式会社 流量制御弁

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144360B2 (ja) * 1977-06-07 1986-10-02 Sandosutorando Deeta Kontorooru Inc

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144360U (ja) * 1984-08-28 1986-03-24 豊田工機株式会社 動力舵取用作動流体の流量制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144360B2 (ja) * 1977-06-07 1986-10-02 Sandosutorando Deeta Kontorooru Inc

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6172473U (ja) 1986-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4527580A (en) Volume control device
US6651630B2 (en) High pressure fuel pump
JP2908435B1 (ja) リリーフ弁
US6837219B2 (en) Ported pressure relief valve
JPH10301634A (ja) 流量制御弁
JPH0410149Y2 (ja)
DE69330839D1 (de) Hubkolbenmotor
JPH0617682B2 (ja) 負荷応答流体動力制御装置
JPH02504541A (ja) 特に自動車の応荷重変速機構用の、流体圧力調整装置
JP3721643B2 (ja) 自動ブレーキ液圧制御装置
JPH06510106A (ja) ハイドロリック式の調節装置
US11015620B2 (en) Servohydraulic drive
JP2539335Y2 (ja) 自動車用冷却ファン駆動装置
JPS6011689A (ja) ストロ−ク制御弁
JPS606081A (ja) ピストンポンプ
JP2571928B2 (ja) 油圧モ−タのリリ−フ弁
JP3081869B2 (ja) 液圧装置
JPH05196324A (ja) 冷凍サイクル用膨張弁
JPH1067332A (ja) パワーステアリング装置
JP2003097384A (ja) 高圧燃料ポンプ
JP2561717Y2 (ja) 両方向型リリーフバルブ
JPH0995252A (ja) パワーステアリング用流量制御装置
JPH024835B2 (ja)
JP3596299B2 (ja) 動力舵取装置における流量制御装置
JPH0638234Y2 (ja) 洗浄装置の負荷軽減装置