JP3081869B2 - 液圧装置 - Google Patents

液圧装置

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JP3081869B2
JP3081869B2 JP03132350A JP13235091A JP3081869B2 JP 3081869 B2 JP3081869 B2 JP 3081869B2 JP 03132350 A JP03132350 A JP 03132350A JP 13235091 A JP13235091 A JP 13235091A JP 3081869 B2 JP3081869 B2 JP 3081869B2
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ギユンテル・ヴエルネル
アルノ・レーリンゲル
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ペーテル・リンデツケルト
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ダイムラークライスラー・アクチエンゲゼルシヤフト
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
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    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/061Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle provided with effort, steering lock, or end-of-stroke limiters
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D7/00Control of flow
    • G05D7/01Control of flow without auxiliary power
    • G05D7/0126Control of flow without auxiliary power the sensing element being a piston or plunger associated with one or more springs

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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポンプ及び弁装置を持
ち、この弁装置の閉鎖部材が、温度限界値の超過の際、
形状記憶合金から成るばねにより開放位置へ押され、こ
の開放位置で、ポンプの吐出側と吸入側との間にあつて
弁装置により制御される通路が開かれる、液圧装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車における液圧装置では,付属する
液圧ポンプが通常は車両機関により直接駆動されるの
で,ポンプの送出し部材は,走行運転中車両機関の強く
変化する回転数に応じて強く変化する速度で駆動され
る。一般にポンプは,車両機関の無負荷回転数でも液圧
装置の運転に必要な容積流量が発生されるように設計さ
れている。これは,車両機関の高い回転数では,需要を
大きく上回るポンプの送出し能力が利用可能なことを意
味する。そのとき流量調整ピストンによつて,負荷へ導
かれる容積流量がそのつどの需要に限定される。
【0003】自動車の動力かじ取り装置に関して適当な
流量制御又は調整装置がスイス国特許第362613号
明細書に記載されている。動力かじ取り装置の通常の運
転状態では,常に液圧媒体がポンプの吐出側からサーボ
弁を介してタンクへ流れる。それにより,サーボ弁をポ
ンプの吐出側に接続する絞りに圧力降下が生じ,それに
より流量調整ピストンへ開放方向の力が及ぼされる。ス
イス国特許第362613号に示す構造では,この絞り
は流量調整ピストンの一部として設けられか又は構成さ
れている。従つてサーボ弁の通常の運転状態では,流量
調整ピストンが液圧媒体の供船を需要に応じてサーボ弁
に合わせることができる。即ちサーボ弁又はポンプの送
出し能力に応じて,ポンプから送出される液圧媒体の一
部が,ポンプの吸入側へ至る接続通賂へ導入される。
【0004】サーボ弁の極端な運転状態では,例えば車
両かじ取り装置の大きい抵抗に打勝たねばならない場
合,液圧媒体はサーボ弁を介してタンクへ流出できな
い。従つて,スイス国特許第362613号明細書に示
す装置では流量調整ピストンにより制御される接続通路
の前でポンプの吐出導管から分岐してポンプの吸入側へ
至る接続導管を制御する圧力逃し弁が開くまで,ポンプ
の吐出側の圧力が上昇する。
【0005】特に車両機関が高い回転数で回転し,それ
に応じてポンプが非常に大きい送出し流量を生ずると,
圧力逃し弁には非常に多量の液圧媒体が通る。なせなら
なばサーボ弁が,サーボ弁を介して液圧媒体がタンクへ
流れないような前記の極端な運転状態をとる場合,サー
ボ弁へ通じる絞りに圧力降下が現れず,従つて接続通路
を開く位置へ流量調整ピストンを押しやる液圧力を発生
できないため,流量調整ピストンにより制御される接続
通路がポンプの吸入側に対して遮断されるからである。
【0006】圧力逃し弁を通る大きい流量のため,液圧
媒体の極端な加熱が生じて,比較的短い時間後でもポン
プを破壊する可能性がある。
【0007】タンクから常にポンプの吸入導管を介して
適当な量の冷却された新しい液圧媒体を流入させること
ができるようにするため,すべての可能な運転状態で液
圧媒体が吐出導管からサーボ弁又は負荷を介してタンク
へ戻ることができるように,サーボ弁又はポンプに接続
されるその他の負荷を構成することは,原理的には可能
である。それによりポンプの充分な冷却を保証すること
ができる。しかしこのような構成の液圧装置では,ポン
プの吸入側と圧力側との間に所定の最大圧力差が得られ
るようにするため,大きい出力のポンプを設けねばなら
ない。これは,ポンプのために大きい駆動出力が必要な
ことを意昧する。無負荷回転数をできるだけ低くしよう
とすれば,車両機関は無負荷運転で非常に限られた出力
しか発生できないので,これにより自動車では問題が生
ずる。
【0008】圧力逃し弁により制御される接続導管をタ
ンクへ開口させて,圧力逃し弁から来る高温の液圧媒体
をタンク内の低温の液圧媒体と混合し,それに応じて低
温の液圧媒体をポンプの吸入側へ供給することも,更に
原理的には可能である。しかしこの湯合,タンクが離れ
た所に設けられていると,接続導管を比較的長くせねば
ならない。更にタンクに付加的な接続部を設けねばなら
ない。最後に,できるだけこじんまりした構造を得るた
め,圧力逃し弁及び流量調整器をポンプと一緒に共通な
ブロツク又はハウジングに収容しようとすれば,更にこ
のブロツク又はハウジングに接続導管用の付加的な接続
部を設けねばならない。
【0009】上述した問題は今まで満足できるように解
決されなかつた。
【0010】ドイツ連邦共和国特許第3303492号
明細書は,流量調整ピストンのフラツタ振動の発生を防
止するため流量調整器の特別な流体技術的構成に関する
ものである。
【0011】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3822
970号明細書からは緩衝器のみが公知で,その緩衝抵
抗を制御する絞り弁が形状記憶合金から成るばねを持
ち,高い温度ではこのばねの弾性応力が強く増大し,従
つて絞り弁の絞り抵抗を高める。こうして,緩衝器内の
液圧媒体が強く温度上昇し,従つて一層流動的になつて
も,緩衝力はほぼ一定である。
【0012】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3313
666号明細書は,第1のばねにより閉鎖方向へ押され
る圧力調整弁に関するものである。付加的に設けられる
バイメタルばねが,第1のばねに抗して作用する。この
反抗力は,バイメタルばねへ作用する加熱片により制御
することができる。こうして圧力調整弁の閉鎖圧力は外
部から制御される。
【0013】最後にドイツ連邦共和国特許出願公告第1
132400号明細書には,恒温制御される弁が示さ
れ,直列に設けられる複数の異なるバイメタルばねによ
り,弁の閉鎖体が閉鎖方向へ押される。こうして温度の
上昇につれて閉鎖圧力を高めることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
な構造で液圧媒体の過度の温度上昇を防止することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば、液圧装置が液圧サーボ制御装置又は動
力かじ取り装置として構成され、可変速度で駆動される
か又は回転するポンプが、吸入側でタンクに接続され、
吐出側で絞りを介してサーボ弁装置に接続され、ポンプ
の吐出側と吸入側とを接続する第1の接続通路に流量調
整装置が設けられ、この流量調整装置の流量調整ピスト
ンが、ポンプの吐出側の圧力により第1の接続通路を開
く位置と、戻しばね及び絞りのポンプから遠い方の側の
圧力により第1の接続通路を閉じる位置とへ押され、絞
りのポンプから遠い方の側からポンプの吸入側へ至る第
2の接続通路に、圧力限界値の超過の際絞り作用しなが
ら開く圧力逃し弁が設けられ、形状記憶合金から成る2
つのばねが設けられ、そのうち一方のばねが、高い温度
で第1の接続通路を開く位置へ流量調整装置の流量調整
ピストンをもたらし、第2のばねが、高い温度で第2の
接続通路を開く開放位置へ圧力逃し弁をもたらす。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプの吐出側と吸入
側との間に2つの並列な接続通路が設けられ、これらの
接続通路は、ポンプの吐出側で絞りの互いに反対の側か
ら分岐し、第1の接続通路を制御するため設けられる流
量調整装置が、絞りの両側で取出し可能な圧力差により
制御され、第2の接続通路としての接続導管に圧力逃し
弁が設けられている。この構成の利点として、液圧媒体
が常にサーボ弁装置又は圧力逃し弁を経てタンクへ流出
できるので、液圧媒体が常に絞りを通ることである。そ
の結果絞りには、流量調整装置を制御する圧力差が存在
する。従つて大抵の湯合流量調整装置が充分大きく開い
て、サーボ弁装置の圧力接続部の所で充分な圧力を利用
可能にすると共に、液圧媒体の過熱を防止することがで
きる。
【0017】しかし非常に不利従つて非常にまれな場
合、液圧媒体が高い温度になることがある。本発明はこ
れに対して高い安全性を与える。即ち高い温度では、形
状記憶合金から成るばねにより圧力逃し弁が開かれるの
で、この圧力逃し弁の絞り作用は著しく減少する。更に
その結果絞りには比較的大きい流量が現われ、従つて絞
りの両側にはそれに応じた大きい圧方差が生じる。この
圧力差は流量調整装置を更に開くように作用する。その
上流量調整装置は、形状記憶合金から成るばねにより強
制的に開くことができる。その結果温度に応じてポンプ
の吐出側と吸入側との間で多段に制御可能な接続が可能
となる。それにより同時に、サーボ制御装置又は動力か
じ取り装置の動作性能が、温度の上昇と共に比較的緩慢
に変化するという利点も得られる。
【0018】大体において,形状記憶合金から成る少な
くとも1つのばねを,付加的に液圧媒体と伝熱接触する
ように設けさえすればよい。
【0019】
【実施態様】本発明の好ましい実施態様によれば,形状
記憶合金から成るばねが,温度限界値以下で強く減少す
るか又は消失しまた温度限界値以上で強く増大する操作
力を持ち,流量調整ピストン又は圧力逃し弁へそれぞれ
開放方向に作用する。こうして液圧媒体の温度上昇の
際,流量調整ピストン又は圧力逃し弁へ能動的な開放力
が及ぼされる。
【0020】望ましい場合本発明により,流量調整ピス
トン及び圧力逃し弁が形状記憶合金から成るばねとそれ
ぞれ共同作用することによつて,重複した配置も可能に
なる。それによりポンプ内の液圧媒体の過度の加熱に対
する特に高い安全性が得られる。
【0021】
【実施例】図1によれば,吸入側でタンク1に接続され
るポンプ2は,吐出側で絞り3を介してタンク1へ通じ
る2つの絞り区間に接続され,これらの絞り区間は弁装
置を構成する可制御絞り弁(以下単に絞りという)
4′,4″,5′及び5″により形成されている。絞り
4′,4″,5′及び5″は図示しないかじ取りハンド
ルにより制御されて,絞り4′及び5′の絞り抵抗が一
方向に変化例えば増大し,他の両方の絞り4″及び5″
の絞り抵抗が他方向に変化例えば減少するようになつて
いる。極端な場合絞り対例えば絞り4′及び5′が閉じ
られ,他方の絞り例えば絞り4″及び5″が完全に開か
れる。
【0023】車両の通常の直線走行では,すべての絞り
がほぼ同じ絞り抵抗に設定されている。
【0024】絞り4′と5″との間及び絞り4″と5′
との間に,図1の例では複動ピストン−シリンダ装置と
して構成されているサーボモータ6の互いに反対の側が
接続されている。絞り対4′及び5′又は4″及び5″
の設定に応じて,サーボモータ6のピストンへ大きいか
又は小さい液圧の圧力差が作用するので,ピストンが大
きいか又は小さい力で一方向又は他方向へ押される。一
方の絞り対例えば4′,5′が閉じられ,他方の絞り対
例えば4″,5″が完全に開かれると,最大操作力が得
られる。
【0025】ポンプ2は図示しない車両機関により駆動
され,この車両機関は走行状態に応じて異なる大きさの
回転数で回転し,極端な場合無負荷回転数又は最大回転
数で回転する。それに応じてポンプ2は強く変化する速
度で駆動され,即ちポンプの送出し能力をそれに応じて
変化する。
【0026】絞り4′ないし5″又はサーボモータ6へ
送出される液圧媒体の流量をそのつどの需要に合わせる
ため,ポンプ2は流量調整装置又は流量制御装置7を備
えている。この装置7は,ポンプ2の吐出側からその吸
入側へ直接通じる接続通路8を持ち,この接続通路の開
放度は絞り3における圧力降下に関係している。開放度
を制御するため,後述する流量調整ピストンが用いられ
る。接続通路8に対して並列に,圧力逃し弁10により
制御される接続導管9も設けられている。
【0027】圧力逃し弁10は,絞り対4′,5′及び
4″,5″の1つが閉じられかつサーボモータ6のピス
トンが特に終端位置へ達して静止している時にのみ通常
得られる比較的高い圧力で初めて開くように,なつてい
る。圧力逃し弁10がないと,この作動状態では接続通
路8が開かれない。なぜならば,1つの絞り対4′,
5′又は4″,5″が閉じられ,サーボモータ6のピス
トンが静止しているため,液圧媒体はポンプ2の吐出導
管を介して流出できず,従つて接続通路8を開くのに必
要な圧力降下(圧力差)も絞り3に生じないからであ
る。
【0028】こうして場合によつては開く圧力逃し弁1
0により,いかなる事情においても,絞り3に常に液圧
媒体が通り,従つてこの絞り3に圧力降下が生じて,接
続通路8を開くようにすることができる。
【0029】しかしこの運転状態では大きい絞り抵抗が
生じて,少なくとも高速回転ポンプでは液圧媒体を非常
に強く加熱することになる。ポンプは循環運転でのみ動
作し,即ちタンク1から冷却された新しい液圧媒体がポ
ンプ2へ補給されないので,極めて高い温度が生ずるこ
とがある。
【0030】さて本発明により,ポンプ2における液圧
媒体の過熱を回避することができる。即ち本発明によれ
ば,後述するように接続通路8及び接続導管9が温度に
も関係して制御されて,高い温度では特に接続通路8の
絞り抵抗を強く減少するようにしている。従つてポンプ
2は比較的小さい抵抗に抗して動作し,それによりそれ
以上の温度上昇が防止される。
【0031】ポンプ2及び図1による流量調整装置7
ち吸入接続部Aと圧力接続部Bとの間にあるすべての素
子は,図2によれば共通なハウジング11に収容可能で
ある。
【0032】ポンプ2はベーンポンプとして構成され,
その羽根12は駆動軸13により駆動されて,吸入側即
吸入空間14から液圧媒体をポンプ2の吐出側即ち
出空間15へ送出すようにしている。吸入空間14には
図2には見えない吸入導管が開口して,この吸入空間1
4をタンク1(図1参照)に接続している。吐出空間1
5は駆動軸13の軸線に対して大体同心的に設けられ
て,図2には見えないハウジング穴を経て吐出導管16
に接続され,この吐出導管に絞り3が設けられている。
【0033】駆動軸13に対して同軸的にハウジング1
1内にシリンダ状穴17が設けられて,吐出空間15の
方へ開き,半径方向穴18を介して吸入空間14に連通
している。吐出空間15から遠い方にある穴17の端部
は,ハウジング穴として形成される接続導管9を介し
て,液圧媒体の流れ方向に見て絞り3の後にある吐出導
管16の部分に接続され,吐出導管16への接続導管9
の開口部は絞り19として構成されている。
【0034】穴17内には流量調整ピストン20が移動
可能に設けられて,図2に示す閉鎖位置において,図2
において左端に設けられるそのほぞ状突起でポンプ2の
側仮21に当り,その左端で吐出空間15又は穴の吐出
空間側端部を半径方向穴18及び吸入空間14に対して
閉鎖している。流量調整ピストン20が図2において右
方へ充分大きく移動せしめられると,流量調整ピストン
20の右端が吐出空間15と半径方向穴18との間にあ
る穴17の部分へもはや入り込まないので,吐出空間1
5と吸入空間14との間で接続通路8が開かれる。
【0035】流量調整ピストン20の右端と穴17の底
との間には圧縮ばね22が挟まれて,流量調整ピストン
20を常に図示した閉鎖位置へ押すようにしている。こ
の圧縮ばねは実際上温度に無関係に動作する。
【0036】流量調整ピストン20の左端とポンプ2の
側板21との間には,形状記憶合金から成りかつ温度に
著しく関係する操作力を生ずる別の圧縮ばね23が挟ま
れている。低い温度ではこの圧縮ばね23の圧縮応力は
充分無視できるが,高い温度ではこの圧縮ばね23は大
きい力で流量調整ピストン20を右方へ移動させようと
する。
【0037】流量調整ピストン20内に圧力逃し弁10
が設けられて,開いた状態において,接続導管9に連通
する穴17の端部を,流量調整ピストン20の周囲溝2
4により形成される環状空間に接続し,この環状空間が
半径方向穴18に重なつて,吸入空間14に連通する。
周囲溝24により形成される環状空間は,半径方向穴2
5を介して流量調整ピストン20の軸線方向盲穴26に
接続され,この盲穴はその開放端部に圧力逃し弁10の
弁座部分27を収容している。盲穴26内に圧力逃し弁
10の閉鎖部材としての弁体28が軸線方向移動可能に
設けられ,弁ばね29により弁座部分27へ向かつて予
荷重をかけられて,弁体28に形成される密封円錐によ
り,弁座部分27を軸線方向に貫通する弁通路を遮断で
きるようにしている。弁ばね29は通常のように温度に
充分無関係に動作する。
【0038】図2において圧力逃し弁10の弁体28
は,弁ばね29の中へ突出する棒状突起を持ち,この突
起が盲穴26の底と共同作用して,弁体28の開放行程
を限定する。
【0039】図3による実施例では,弁体28はスリー
ブ状部分で弁ばね29を包囲し,このスリーブ状部分の
左端が盲穴26の底へ当ることにより,同様に弁体28
の開放行程を限定する。
【0040】このスリーブ状部分の外側に,形状記憶合
金から成る別の圧縮ばね30が設けられて,弁座部分2
7と弁体28にある環状フランジとの間に圧縮されて挟
まれている。この圧縮ばね30は温度に著しく関係する
特性を持ち,低い温度では圧縮ばね30の作用を無視で
きるようになつている。高い温度で初めて圧縮ばね30
が著しいばね力を生じ,このばねが弁体28を図3で左
方へ動かして,圧力逃し弁10を開こうとする。
【0041】図2及び3の装置は次のように動作する。
【0042】吐出導管16を経て液圧媒体が負荷へ流出
できる限り,吐出導管16の絞り3に圧力降下が現れ,
即ち流れ方向において絞り3の後における液圧は絞り3
の前におけるより著しく低い。絞り3の前の圧力は吐出
空間15内の圧力に大幅に一致している。絞り3におけ
る圧力降下のため,流量調整ピストン20の互いに反対
側の端面は異なる液圧を受け,即ち図2において左側の
端面は吐出空間15の高い圧力を受け,右側の端面は絞
り3の後の低い圧力を受ける。
【0043】絞り3における圧力降下が充分大きく,即
ち流量調整ピストン20の両端面に作用する液圧の差が
限界値を超過すると,流量調整ピストン20が圧縮ばね
22の力に抗して図2で右方へ移動せしめられるので,
接続通路8が大きいか又は小さい断面で開かれ,液圧媒
体の一部が吐出空間15から直接吸入空間14へ流れる
ことができる。それにより,吐出導管16を経て負荷へ
導かれる液圧媒体の容積流量を,事情によつては車両機
関の駆動に応じて非常に速く回転することのあるポンプ
のそのつどの送出し能力に関係なく,所望の程度に限定
することができる。
【0044】吐出導管16を経て液圧媒体が負荷へ流出
する限り,タンク1(図1参照)から補給される液圧媒
体は常に充分冷却されているため,ハウジング11内の
液圧媒体があまり加熱されることはない。
【0045】吐出導管16に接続される負荷が,この吐
出導管16を経てもはや液圧媒体が流出しないような運
転状態になると,絞り3には実際上圧力降下が現れない
ので,流れ方向において絞り3の後にも非常に高い圧力
が存在する。この高い圧力は接続導管9を介して流量調
整ピストン20の右側にある穴17の範囲まで伝達され
る。この圧力が限界値に達すると,圧力逃し弁10を開
くので,液圧媒体は穴17の右端範囲から吸入空間14
へ流出でき,その際接続導管9を介して常に液圧媒体が
補給される。この流れは絞り3又は絞り19に圧力降下
を生ずるので,流量調整ピストン20の互いに反対側の
端面は再び異なる圧力を受け,流量調整ピストン20が
開放方向へ移動せしめられる。この場合も接続通路8は
大きく又は小さく開かれる。
【0046】液圧媒体が吐出導管16を経て負荷へ流出
せず,従つて吸入導管を介しても冷えた新しい液圧媒体
がポンプ2へ流入できないこの運転状態においては,液
圧媒体がポンプ2により循環せしめられるに過ぎず,液
圧媒体の流路にある絞りにより非常に強い加熱が生ずる
可能性がある。
【0047】それに伴う液圧媒体の温度上昇により,形
状記憶合金から成る圧縮ばね23及び30もそれに応じ
て強く加熱される。その結果,温度限界値に達すると,
これらの圧縮ばね23及び30が作用する。それにより
圧縮ばね23が流量調整ピストン20を直接開放位置へ
押し,圧縮ばね30が圧力逃し弁10を開くように作用
するので,図2において流量調整ピストン20の右の端
面が常に圧力を除かれ,吐出空間15の比較的高い液圧
が流量調整ピストン20を開放位置へ移動させることが
できる。
【0048】こうしていかなる湯合も接続通路8が比較
的大きく開かれるので,液圧媒体は短い経路で絞り抵抗
なしに吐出空間15から吸入空間14へ流れることがで
きる。
【0049】今や僅かな絞り抵抗に抗して循環運転が行
われる結果,場合によつてはポンプ2にとつて破壊的な
望ましくない媒体のそれ以上の温度上昇が回避される。
【0050】確実な機能のために形状記憶合金から成る
圧縮ばね23及び30の1つで充分である。両方の圧縮
ばね23及び30が設けられている場合,特に高い安全
性を持つ重複装置が得られる。
【0051】本発明の特別な利点は,今までの構造に比
較して僅かな変更しか必要としないことである。図2及
び3に示す装置は,大体において形状記憶合金23及び
30の点で従来の装置とは相違している。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の動力かじ取り装置の概略液圧回路図で
ある。
【図2】本発明による流量制御装置を含むポンプの軸線
に沿う断面図である。
【図3】形状記憶合金から成るばねと共同作用する圧力
逃し弁を収容する流量調整ピストンの軸線に沿う断面図
である。
【符号の説明】
1 タンク 2 ポンプ 3 絞り 6 負荷 7 流量制御装置 8 接続通路 9 接続導管 10 圧力逃し弁 20 流量調整ピストン 23,30 形状記憶合金から成るばね 28 閉鎖部材(弁体)
フロントページの続き (72)発明者 アルノ・レーリンゲル ドイツ連邦共和国デイツツインゲン・ボ イテンフエルトシユトラーセ22 (72)発明者 ハイコ・ブープリツツ ドイツ連邦共和国シユトウツトガルト 50・ヴイースバーデネル・シユトラーセ 47 (72)発明者 ペーテル・リンデツケルト ドイツ連邦共和国シユトウツトガルト 61・ベヒレンウエーク46 (56)参考文献 実開 昭61−72473(JP,U) 実開 昭61−24373(JP,U) 実開 昭63−180472(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/07

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧装置がポンプ及び弁装置を持ち、こ
    の弁装置の閉鎖部材が、温度限界値の超過の際、形状記
    憶合金から成るばねにより開放位置へ押され、この開放
    位置で、ポンプの吐出側と吸入側との間にあつて弁装置
    により制御される通路が開かれるものにおいて液圧装置が液圧サーボ制御装置又は動力かじ取り装置と
    して構成さ れ、 可変速度で駆動されるか又は回転するポンプ(2)が、
    吸入側(14)でタンク(1)に接続され、吐出側(1
    5)で絞り(3)を介してサーボ弁装置(4′,4″,
    5′,5″)に接続され、 ポンプ(2)の吐出側(15)と吸入側(14)とを接
    続する第1の接続通路(8)に流量調整装置(7)が設
    けられ、この流量調整装置(7)の流量調整ピストン
    (20)が、ポンプ(2)の吐出側(15)の圧力によ
    り第1の接続通路(8)を開く位置と、戻しばね(2
    2)及び絞り(3)のポンプ(2)から遠い方の側の圧
    力により第1の接続通路(8)を閉じる位置とへ押さ
    絞り(3)のポンプ(2)から遠い方の側からポンプ
    (2)の吸入側(14)へ至る第2の接続通路(9)
    に、圧力限界値の超過の際絞り作用しながら開く圧力逃
    し弁(10)が設けられ、 形状記憶合金から成る2つのばね(23,30)が設け
    られ、そのうち一方のばね(23)が、高い温度で第1
    の接続通路(8)を開く位置へ流量調整装(7)の流
    量調整ピストン(20)をもたらし、第2のばね(3
    0)が、高い温度で第2の接続通路(9)を開く開放位
    置へ圧力逃し弁(10)をもたらすことを特徴とする、
    液圧装置
  2. 【請求項2】 形状記憶合金から成るばね(23,3
    0)が,温度限界値以下で強く減少するか又は消失しま
    た温良限界値以上で強く増大する操作力を持ち,流量調
    整ピストン(20)及び圧力逃し弁(10)へそれぞれ
    開放方向に作用することを特徴とする,請求項1に記載
    の装置。
  3. 【請求項3】 形状記憶合金から成るばね(23)が,
    ポンプ(2)の吐出空間内で,固定支持部分又はハウジ
    ング部分(21)と流量調整ピストン(20)の吐出空
    間側喘部との間に挟まれていることを特徴とする,請求
    項1又は2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 圧力逃し弁(10)が,絞り(3)の後
    の圧力の作用を受ける端面にある入口開口と,吸入側
    (14)へ通じる流量調整ピストン(20)の半径方向
    開口(25)との間で,流量調整ピストン(20)内に
    収容されていることを特徴とする,請求項1ないし3の
    1つに記載の装置。
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