JPH04100978U - 自転車用泥除け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車に取り付ける泥除けおよび照明器具の
脱着を容易にする。 【構成】 前車輪１の上部を覆う樹脂製の泥除け２の本
体３の側部に、樹脂製のホルダ部４が一体成形されてい
る。したがって、ホルダ部４により泥除け２に携帯電燈
６を簡単に取り付けることができる。また、泥除け２を
自転車に取り付けることにより、携帯電燈６の車体への
着脱を容易に実行することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自転車用泥除けに関し、特に、自転車用泥除けの照明器具を保持す る構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自転車の泥除けと照明器具とは、車体にそれぞれ個別に取り付けられている。 例えば、車輪の泥除けは車輪の上部を覆うように配置されて、ホーク等に固定さ れる。他方、照明器具、例えば、発電機に電気的に接続された前照灯はハンドル バー、または、車輪の側方に配置されてホークに固定され、また、携帯電燈はハ ンドル等に取り付けられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、マウンテンバイク等の野外用スポーツ車等においては、これが日常 生活で使用される場合には泥除けと照明器具とが車体に取り付けられるが、この 種の自転車がレースや野外スポーツ等で使用される場合には、不必要なので、泥 除けと照明器具とは車体から取り外して使用されることが多い。

【０００４】 この場合、泥除けおよび照明器具は車体に個別に取り付けられているので、そ の脱着作業に手間がかかる。

【０００５】 本考案の目的は、泥除けおよび照明器具の着脱作業を容易化することができる 自転車用泥除けを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る自転車用泥除けは、車体に取り付けられ車輪の上部を覆う樹脂製 泥除け本体の側部に、照明器具を保持する樹脂製ホルダ部が一体的に成形されて いることを特徴とする。

【０００７】

【作用】

前記した手段によれば、泥除けに形成されたホルダ部に照明器具をきわめて容 易に取り付けることができる。また、泥除けを車体に取り付けることにより、照 明器具を車体に容易に取り付けることができるため、泥除けおよび照明器具の自 転車車体に対する着脱を容易に行える。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の一実施例である自転車用泥除けを示す自転車前車輪部の部分斜 視図、図２はその泥除けの一部を示す側面図、図３は図２のIII −III 線に沿う 断面図である。

【０００９】 本実施例において、本考案に係る自転車用泥除けは自転車の前車輪１に装着さ れている。すなわち、自転車の前車輪１の上方には自転車用泥除け２が設けられ ている。泥除け２は泥除け本体３と、照明器具を保持するためのホルダ部４とを 備えており、本体３とホルダ部４とは樹脂が用いられて一体的に成形されている 。泥除け本体３は前車輪１の上部を外周に沿って覆う、下方開放の細長い円弧形 の樋状カバー形状に形成されている。そして、この泥除け本体３にはホルダ部４ が、本体３が車体に取り付けられた状態において、その前端部寄り位置の一方の 側部に配されて、外側に突出するように一体成形されている。

【００１０】 ホルダ部４は円筒形状に形成され、筒心が前後方向を向くよう略水平に配され ており、その外側部分には開き口５が筒心と同一高さ位置に配されて筒心と平行 に前後方向の全長にわたって形成され、かつ、その開き口５部において対向する 端部はそれぞれ外方斜め上向きに折り返されている。そして、このホルダ部４の 内周は照明器具としての携帯電燈６の保持部の外径よりも若干小さい径に形成さ れており、携帯電燈６の保持部が開き口５から挿入されると、ホルダ４は樹脂自 体の弾性力により、携帯電燈６を緊締状態で保持するようになっている。

【００１１】 以上のように構成されている自転車用泥除け２は、泥除け本体３のホルダ部４ に携帯電燈６をきわめて簡単な操作により保持させることができる。また、携帯 電燈６はホルダ４を樹脂の弾性力に抗して開くことにより、ホルダ部４から取り 外すことができる。

【００１２】 さらに、マウンテンバイク等のスポーツ車の如く、泥除け２および携帯電燈６ が自転車車体に対して時々に応じ着脱される場合には、携帯電燈６を自転車用泥 除け２に取り付けた状態で、泥除け２を自転車前車輪に着脱することにより、泥 除け２および携帯電燈６の車体への着脱作業は、泥除け２の着脱作業だけで済ま すことができ、作業性がよい。

【００１３】 図４は本考案の他の実施例を示す拡大部分断面図である。 本実施例において、ホルダ部４Ａはその内周が携帯電燈６の保持部の外径より も若干大きい径に形成されており、開き口５Ａには一対の対向する締め付け片７ 、７が略水平に外側方向に突出するようにそれぞれ形成され、かつ、各締め付け 片７、７には締め付けねじ部材８を挿通するための挿通孔９がそれぞれ明けられ ている。したがって、このホルダ部４Ａに携帯電燈６が取り付けられるときは、 携帯電燈６の保持部がホルダ部４Ａの内周に前後方向から挿入され、締め付け片 ７、７の挿通孔９、９に締め付けねじ部材８が挿通されて、ねじ部材８にナット １０が螺着されることによって、携帯電燈６の保持部の外周がホルダ部４Ａの内 周に締め付けられてホルダ部４Ａに固定される。

【００１４】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない 範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。

【００１５】 例えば、前記実施例においては、前車輪１の泥除け２について示したが、本考 案は後車輪の泥除けについても適用することができ、例えば、尾燈としての携帯 電燈等の照明器具を保持するホルダ部を前記実施例と同様に形成してもよい。

【００１６】 また、前記実施例においては、ホルダ部４、４Ａは携帯電燈６に適合するもの を示したが、他の照明器具、例えば、発電機に電気的に接続される前照灯等が保 持される場合にはそれらに適合する形状のホルダ部を形成すればよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、車輪の上部を覆う泥除け本体に照明器具 を保持するホルダ部が一体に形成されているので、泥除けに照明器具を簡単に取 り付けることができ、また、泥除けおよび照明器具の車体に対する脱着作業を容 易に実施することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である自転車用泥除けを示す
自転車前車輪部の部分斜視図である。

【図２】図１の自転車用泥除けの一部を示す側面図であ
る。

【図３】図２のIII −III 線に沿う断面図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す図３に対応する断面
図である。

【符号の説明】

１…前車輪、２…自転車用泥除け、３…泥除け本体、
４、４Ａ…ホルダ部、５、５Ａ…開き口、６…携帯電燈
（照明器具）、７…締め付け片、８…締め付けねじ部
材、９…挿通孔、１０…ナット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体に取り付けられ車輪の上部を覆う樹
   脂製泥除け本体の側部に、照明器具を保持する樹脂製ホ
   ルダ部が一体的に成形されていることを特徴とする自転
   車用泥除け。