JPH04100889U - プラスチツクフアイル - Google Patents
プラスチツクフアイルInfo
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- JPH04100889U JPH04100889U JP1058191U JP1058191U JPH04100889U JP H04100889 U JPH04100889 U JP H04100889U JP 1058191 U JP1058191 U JP 1058191U JP 1058191 U JP1058191 U JP 1058191U JP H04100889 U JPH04100889 U JP H04100889U
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- groove
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Landscapes
- Sheet Holders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】スプリングバック性にすぐれ、折り曲げにより
変形したり白化を生じたりすることなく、しかもファイ
ルの開け閉めに伴う曲げ伸ばしにより折り目線が劣化し
破れたりすることのないプラスチックファイルを提供す
るものである。 【構成】ポリプロピレンシート1の少なくとも片面に、
断面形状が中心角2θの逆三角形状の2本の条溝3,4
からなる折り目線2を形成し、各条溝は、各条溝の間隔
C、条溝の深さD、プラスチックシートの厚みtとした
時に、tanθ<0.5、 C<5t、 0.1t≦D≦0.8t
の関係を有するプラスチックファイル
変形したり白化を生じたりすることなく、しかもファイ
ルの開け閉めに伴う曲げ伸ばしにより折り目線が劣化し
破れたりすることのないプラスチックファイルを提供す
るものである。 【構成】ポリプロピレンシート1の少なくとも片面に、
断面形状が中心角2θの逆三角形状の2本の条溝3,4
からなる折り目線2を形成し、各条溝は、各条溝の間隔
C、条溝の深さD、プラスチックシートの厚みtとした
時に、tanθ<0.5、 C<5t、 0.1t≦D≦0.8t
の関係を有するプラスチックファイル
Description
【0001】
本考案は、折り目線で折り曲げたときの形状保持性のよい折り目線入りプラス
チックファイルに関するものである。
【0002】
従来より、プラスチックシートを折り曲げてファイル等を作るために、プラス
チックシートが容易かつ正確に折り曲げられるように予め一本の条溝からなる折
り目線を形成することが行われている。しかしながら、一本の条溝では以下のよ
うな問題点があった。
【0003】
(1).折り曲げたり、伸ばしたりした時にプラスチックシートの弾力性のため
戻りが生じ一定の角度に仕上がらない、いわゆるスプリングバック性があるの
でファイルの外観が悪かったり、ケースの自動組立機械などによりケースを組
み立てるのが難しい。
(2).折り曲げにより条溝部分のプラスチックシートが大きく変形するために
白化を生じ易く、また部分的な応力が生じ易いので特に薄手のプラスチックシ
ートほど、この応力の影響により折り目線の両側のプラスチックシートが波う
つように変形し易い。
(3).ファイルの開け閉めに伴う曲げ伸ばしにより折り目線が劣化し破れるば
あいがある。
【0004】
このような、一本の条溝からなる折り目線を形成したプラスチックシートから
なるプラスチックファイルの欠点を改善するために、折り目線が2本の条溝から
なるプラスチックファイルが提案された。
【0005】
このものは、一本の条溝からなる折り目線を形成したプラスチックファイルよ
りスプリングバック性が小さく優れているものの充分とは言えず、また、条溝の
深さがプラスチックシートの厚さの60%以上になったり、条溝が底部幅がプラ
スチックシートの厚みの30%以上の断面が逆台形やコ字形の条溝であると、フ
ァイルの開け閉めに伴う曲げ伸ばしにより折り目線が劣化し破れるばあいがあり
、更には条溝が実質的に中心角2θの逆三角形状であってもtanθ>0.5の場
合にはスプリングバック性が改良されず、しかもプラスチックファイルの外観が
悪くなり好ましくないものである。
【0006】
本考案は、これら従来のプラスチックファイルの欠点を改善し、スプリングバ
ック性が小さく、折り曲げにより条溝部分のプラスチックシートが大きく変形し
たり白化を生じたりすることなく、また部分的な応力が生じにくく折り目線の両
側のプラスチックシートが波うつように変形することがなく、しかもファイルの
開け閉めに伴う曲げ伸ばしにより折り目線が劣化し破れたりすることのないプラ
スチックファイルを提供せんとするものである。
【0007】
すなわち、本考案は、「折り目線入りプラスチックシートを前記折り目線で折
り曲げて形成したプラスチックファイルにおいて、各折り目線が2本の条溝から
なり、各条溝は断面形状が中心角2θの逆三角形状で、各条溝の間隔C、条溝の
深さD、プラスチックシートの厚みtが次の条件を満足することを特徴とするプ
ラスチックファイル。
tanθ<0.5、 C≦5t、 0.1t≦D≦0.8t 」
を要旨とするものである。
【0008】
図1は、本考案の折り目線入りプラスチックファイルの一例を示す折りたたむ
前の正面図、図2は図1のA−A’による断面拡大図である。
【0009】
図1及び図2に示すように、本考案は、折り目線2入りプラスチックシート1
を折り目線で折り曲げて成るプラスチックファイルにおいて、その各折り目線が
、平行する2本の逆三角形状の条溝3,4からなり条溝の間隔Cがプラスチック
シートの厚さの5倍以内であり、各条溝の深さはプラスチックシートの厚さの10
〜80%、逆三角形状の条溝の中心角を2θとするときtanθ<0.5であること
を特徴とする折り目線入りプラスチックファイルである。
【0010】
プラスチックシート1としてはポリプロピレン、プロピレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリエチレンとポリプロピレンとのブレ
ンド物、α−オレフィンとポリプロピレンとのブレンド物等のポリオレフィン系
樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル系樹脂などのプラスチックからなるもので
あれば、硬質のものでも、軟質のものでも、半硬質のものであっても、また発泡
したものであっても非発泡のものであってもいづれのものでもよいが、ポリプロ
ピレンが特に好ましい。
【0011】
折り目線2は近接して平行する2本の条溝3,4で構成される必要がある。条
溝が1本では前述したように、折り曲げによって白化したり、スプリングバック
が大きすぎるものである。また、2本の条溝の間隔が離れすぎていると折り目が
条溝の間隔の分だけ太くなって見苦しいばかりでなく、一方の条溝のみが大きく
折れ曲がって均一な外観が得られないという問題が生じる。このため2本の条溝
3,4は図2に示すように間隔Cがプラスチックシートの厚さの5倍以内に近接
させることが必要である。
【0012】
このように2本の条溝を折り目線として折り曲げると、折り曲げ量が各条溝に
分散され、1本のみの条溝からなる折り目線と比較して、条溝各々の変形量が少
なくなるので、白化や、折り目両側のプラスチックシートの波打ち変形が少ない
ものであるが、条溝の形状が底部幅がプラスチックシートの厚みの30%以上の
逆台形やコ字形であると、ファイルの開け閉めに伴う曲げ伸ばしにより折り目線
が破れる場合があるばかりでなく、折り目線を形成するのに大きな圧力が必要で
あるため加工機やその刃の消耗が早いので、条溝の形状は逆三角形状でなければ
ならない。
【0013】
また、条溝の形状が逆三角形状であっても、中心角を2θとしたときにtanθ
が0.5以上になるとスプリングバック性が充分に改良されず、しかも折り目線
が目立つようになりファイル外観が悪くなるので、tanθ>0.5にする必要が
ある。逆三角形状の条溝の底部を図3に示すように曲率を有する曲面で構成する
こともできる。逆三角形状の条溝の底部を曲率を有する曲面で構成すると、ファ
イルの開け閉めに伴う曲げ伸ばしによる折り目線の破れが極めて少なくなるので
好ましいものである。
【0014】
更に、図4に示すように、プラスチックシート1の2本の条溝3,4が形成さ
れた面と反対側の面に、前記2本の条溝3,4の底部に対応して底部が位置する
ように、浅い条溝6,7を形成させることもできる。このように、2本の条溝3
,4に対応する位置の反対面に浅い条溝6,7を形成すると、スプリングバック
性がさらに優れるとともに、折り曲げによる条溝部分のプラスチックシートの変
形が小さいために白化することなく、しかも、折り目線の両側のプラスチックシ
ートが波うつように変形することが全くなく好ましいものである。浅い条溝の断
面形状は、逆三角形状、円弧状など任意の形状でよい。
【0015】
条溝6,7を設ける場合、条溝6,7の深さdは、d<Dで0.1t≦d≦0.8tと
することができ、残厚sは、0.2t≦sとするのが好ましい。d>Dであるとプラ
スチックシートの折り曲げにともなう変形量が大きくなり白化が生じたりするこ
とがあり好ましくない。また、残厚sが0.2tより小さくなると曲げ伸ばしにより
プラスチックファイルが折り目線部分で破れたりすることがあるので好ましくな
い。
【0016】
実施例1
厚さ0.7mmのポリプロピレン硬質シートを幅50mm、長さ120mmにト
リミングして、該シートの略中央を全幅にわたって20℃の溝切り刃によって押
圧し、図2に示す深さ0.5mm、条溝開口部の幅0.45mm(tanθ=0.45)の逆三
角形状の条溝を2本(各条溝の間隔C=0.2mm)形成し折り目線としたサンプ
ルを作成した。
得られたサンプルを20℃の雰囲気下で台板上に載置して、折り目線の両側で
シートのなす角度が0°になるように手で折りたたみ、5Kgの分銅を折り目の全
幅にわたるように5秒間だけ、折られたサンプル上に載置する。1分後に折り目
線の両側のシートがなす角度が0°から何度になったか(以下、戻り角度と言う
)を測定した。折りたたみは、条溝側と、その反対側と2方向について行なった
。各条件で5個ずつ測定して平均をとり結果を表−1に示す。
【0017】
実施例2
厚さ0.7mmのポリプロピレン硬質シートを幅50mm、長さ120mmにト
リミングして、該シートの略中央を全幅にわたって20℃の溝切り刃によって押
圧し、図2に示す深さ0.4mm、条溝開口部の幅0.36mm(tanθ=0.45)の逆三
角形状の条溝を2本(各条溝の間隔C=0.2mm)形成するとともに、条溝形成
面と反対側の面の前記各条溝に対応する位置に、深さ0.1mm、条溝開口部の幅
0.09mm(tanθ=0.45) の逆三角形状の条溝を2本を形成し折り目線としたサン
プルを作成した。
得られたサンプルについて実施例1と同様の測定を行なった。測定結果は表−
1に示す。
【0018】
比較例1
厚さ0.7mmのポリプロピレン硬質シートを幅50mm、長さ120mmにト
リミングして、該シートの略中央を全幅にわたって20℃の溝切り刃によって押
圧し、深さ0.5mm、条溝開口部の幅0.6mm、条溝底部の幅0.4mmの逆台形
状の条溝を1本形成し折り目線としたサンプルを作成した。
得られたサンプルについて実施例1と同様の測定を行なった。測定結果は表−
1に示す。
【0019】
比較例2
厚さ0.7mmのポリプロピレン硬質シートを幅50mm、長さ120mmにト
リミングして、該シートの略中央を全幅にわたって20℃の溝切り刃によって押
圧し、深さ0.5mm、条溝開口部の幅0.6mm、条溝底部の幅0.4mmの逆台形
状の条溝を2本(各条溝の間隔C=0.2mm)形成し折り目線としたサンプルを
作成した。
得られたサンプルについて実施例1と同様の測定を行なった。測定結果は表−
1に示す。
【0020】
以上説明したように本考案のプラスチックファイルは、非発泡プラスチックシ
ートの少なくとも片面に、断面形状が中心角2θの逆三角形状の2本の条溝から
なる折り目線を形成し、各条溝は、各条溝の間隔C、条溝の深さD、プラスチッ
クシートの厚みtとした時に、tanθ<0.5、 C<5t、 0.1t≦D≦0.8t
の関係を有するので、次に示すような顕著な効果を奏するものである。
スプリングバック性が小さく正確な折り曲げができ、ファイルが折り目線近
傍で膨れ上がるようなこともなく外観が優れるものである(スプリングバック性
に優れる)。
折り曲げによる白化や破れが生じない。
折り曲げによる部分的応力が少なく、薄手のシートを用いても折り目線両側
のシートの変形が生じ難い。
上記のような効果があり、プラスチックファイルとして丈夫で、長期間の使用
に耐え、しかも外観が長期間変わらず、特に開け閉めを頻繁に行うプラスチック
ファイルに好適なものである。
【図1】本考案のプラスチックファイルの一例を示す正
面図。
面図。
【図2】図1のA−A’線による拡大断面図。
【図3】折り目線を形成する条溝の断面形状の一例を示
す説明図。
す説明図。
【図4】他の折り目線の一例を示す説明図。
1 プラスチックシート
2 折り目線
3 条溝
4 条溝
5 条溝の底部
6 条溝
7 条溝
Claims (4)
- 【請求項1】 折り目線入りプラスチックシートを前記
折り目線で折り曲げて形成したプラスチックファイルに
おいて、各折り目線が2本の条溝からなり、各条溝は断
面形状が中心角2θの逆三角形状で、各条溝の間隔C、
条溝の深さD、プラスチックシートの厚みtが次の条件
を満足することを特徴とするプラスチックファイル。ta
nθ<0.5、 C<5t、 0.1t≦D≦0.8t - 【請求項2】 請求項1のプラスチックファイルにおい
て、条溝の底部が曲率を有する曲面で構成された条溝で
あることを特徴とする請求項1のプラスチックファイ
ル。 - 【請求項3】 折り目線入りプラスチックシートを前記
折り目線で折り曲げて形成したプラスチックケースにお
いて、各折り目線が2本の条溝からなり、各条溝は断面
形状が中心角2θの逆三角形状で、各条溝の間隔C、条
溝の深さD、プラスチックシートの厚みtが次の条件を
満足することを特徴とするプラスチックケース。tanθ
<0.5、 C<5t、 0.1t≦D≦0.8t - 【請求項4】 請求項3のプラスチックケースにおい
て、条溝の底部が曲率を有する曲面で構成された条溝で
あることを特徴とする請求項1のプラスチックケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1058191U JPH04100889U (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | プラスチツクフアイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1058191U JPH04100889U (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | プラスチツクフアイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100889U true JPH04100889U (ja) | 1992-09-01 |
Family
ID=31743735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1058191U Pending JPH04100889U (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | プラスチツクフアイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04100889U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168075A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-07-05 | Lihit Lab Inc | ファイリングカバーおよびその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62116409A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-05-28 | Matsushita Electronics Corp | パ−ツ搬送装置 |
-
1991
- 1991-02-04 JP JP1058191U patent/JPH04100889U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62116409A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-05-28 | Matsushita Electronics Corp | パ−ツ搬送装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168075A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-07-05 | Lihit Lab Inc | ファイリングカバーおよびその製造方法 |
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