JPH0397774A

JPH0397774A - 油性インキ組成物

Info

Publication number: JPH0397774A
Application number: JP1232985A
Authority: JP
Inventors: Takahiro Osada; 隆博長田
Original assignee: Mitsubishi Pencil Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date: 1989-09-11
Filing date: 1989-09-11
Publication date: 1991-04-23
Anticipated expiration: 2014-05-17
Also published as: JP2892393B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野１本発明は、油性サインベンや、プリンター・ブロッター
・レコーダ等の機械記録用筆記具に使用する油性インキ
に関し、特に筆記部、塗布部の乾燥固化抑制作用を有す
る油性インキ組威物に関する。

〔従来の技術１油性サインペンやプリンター・プロツター・レコーダ等
の機械記録用筆記具などは筆跡が短時間で乾燥されるこ
とが要求される。そして、要求を満足するインキは速乾
性であるために、サインベン等においてはキャップを外
したまま放置しておくと筆記面の溶剤が蒸発し、着色剤
や樹脂の乾燥固化が進み、筆記時における筆記部のイン
キの流出を阻害し、描線や塗膜のかすれや、インキ流出
不能を引き起こす不具合があった。

この問題を解決するために蒸気圧の低い遅乾性の溶剤を
用いる方法があるが、この方法は描線の乾燥性の低下や
粘度の上昇などインキの性能を著しく劣化させるもので
あった。

また、特公昭６２−３４３５２号公報・特開昭６１−２
６１３８０号公報には添加剤としてポリグリセリン脂肪
酸エステルを使用し、特開昭６４−８７６７７号公報に
は添加剤としてソルビタン脂肪酸エステルを使用して、
溶剤の蒸発に伴い筆記部に被膜を形成することにより、
インキの蒸発を抑制し、筆記時に筆圧により筆記部の被
膜を被ることによりインキの流出を図るマーキングイン
キがそれぞれ提案されているが、これ等のインキは被膜
を形成するけれど、そのために溶剤に対する溶解性が悪
化し、インキの安定性が得難かった。

また、これ等の添加剤は水不溶性であるため湿度の高い
所では筆記した描線上に析出物が生じ、描線の白化の原
因となっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

そこで、本発明は描線の乾燥性の遅速化や白化、インキ
の安定性の低下を起こすことなく筆記部・塗布部の乾燥
を抑えた油性インキ組成物を提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の油性インキ組成物は着色剤、樹脂及び有機溶剤
に、添加剤として少なくとも下記の一般式で示されるポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよび／ま
たはポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルを添
加した構成を具備する。

（一般式）？中１，ｍ，ｎは自然数、ＲはＣ■〜Ｃ１，のアルキル
基を表す。

以下本発明の各成分について詳細に説明する。

本発明に用いる着色剤としては有機溶剤に可溶な油性染
料、粉末含金染料、液状含金染料、非水溶性塩基性染料
などや顔料など様々なものが用いられる。

例えば、オイルブラックＨＨＢ　（オリエント化学工業
■製、登録商標名）、オイルブルーＢＯＨ（同上）、オ
イルレッド５Ｂ（同上）、オイルイエロー＃１０１、＃
１０５、＃１０７、ＧＧＳ　（同上）、バリファストレ
ッド＃２３０３、＃３３０４、＃３３０５、＃３３０６
（同上）バリファストイエロー＃４１２０、＃４１２１
（同上）、バリファストブルー＃２６０６　（同上）や
スビロンレツドＧＥＨ％ＢＥＨ（保土谷化学工業■製、
登録商標名）、スビロンイエロー３ＲＨ（同上）、スビ
ロンオレンジＧＲＨｃｏｎｃスペシャル（同上）、スビ
ロンイエローＲＨＳリキッド（同上）、スビロンバイオ
レットＲＨＳリキッド（同上）、フジＡレツドやローダ
ミン、メチルバイオレット、マラカイトグリーンなどが
挙げられる。

さらに顔料としては、無機顔料、有機顔料共に使用する
ことができ、例えばカーボンブラック、酸価チタン、鉄
黒、ベンガラやアゾ、フタ口シアニン、アンスラキノン
、インジゴ、トリフエニルメタン、キサンタン系などが
挙げられる。

これらの着色剤は単独で用いても良いし、２種以上を混
合しても構わない。配合量については特に制限はなく、
着色剤の溶解度や分散力に応じた量、または所望の色相
や濃度に適した量であれば良く、その範囲は広く通常組
成物に対して０．　　１〜５０重量％の範囲で用いられ
る。

樹脂としてはロジン、エステルガム，ロジン変性マレイ
ン酸レジン等のロジン誘導体、ケトン樹脂、可溶性フェ
ノールレジン、メチル又はエチルセルロース、ヒドロキ
シアルキルセルロース誘導体、スチレンーマレイン酸共
重合体、ビニルブチラール、酢酸ビニル、酢酸ビニルー
塩化ビニル重合体、ビニルビロリドン等のビニル系ポリ
マー等、一般に油性インキに用いられる樹脂が使用でき
、溶解状態はもちろんエマルジョン状態でも構わない。

配合量はこの場合も特に制限はないが通常インキ組成中
１〜３０重量％の範囲で用いられる。

有機溶剤としては、メタノール、エタノール等の低級脂
肪族アルコール、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル
類、アセトン、ＭＥＫ等のケトン類等の有機溶剤が使用
でき、配合量はインキ組成中の２０〜９８重量％の範囲
で用いられる。

次にＥ記一般式で示す添加剤のボリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステルおよび／またはボリオキシエチレ
ンソルビツ１・脂肪酸エステルは、筆記部の乾燥固化を
抑制するために使用するもので、例えば、ボリオキシエ
チレンソルビタンモノステアレート、ボリオキシエチレ
ンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタントリバルミテート、ボリオキシエチレンソルビ
タントリラウレートやポリオキシエチレンソルビットテ
トラオレエート、ポリオキシエチレンソルビットテトラ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビットトリミリ
ステート、ポリオキシエチレンソルビットテトララウレ
ートなどが挙げられる。

添加量は着色剤や樹脂の量により異なるが０．０１〜６
重量％で、好ましくはＯ，１〜３重敬％である。

本発明組成物においては、前記必須成分に加え、通常油
性イ゛ンキに用いられる他の添加剤、例えば、粘度調整
剤、可塑剤、分散剤などを必要に応じて添加することも
できる。

［作用Ｊ揮発性の有機溶剤を使用した油性インキは、筆記部或い
は塗布部を長時間空気中にさらして置くと溶剤の揮発に
よりインキ中の着色剤や樹脂が問化して流出不良を起こ
す。しかし、本発明に使用するポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステルおよび／またはポリオキシエチレ
ンソルビット脂肪酸エステルは、溶剤が蒸発する際に溶
剤などとの相互作用により筆記部表面Ｌに軟らかく薄い
ゲル状の層を形成し、蒸発を抑制する。その結果、筆記
部あるいは塗布面を長時間空気中に放置しても流出不良
を起こし難い油性インキを得ることができる。さらに、
この添加剤は非常に少量で効果を示すことから、描線や
塗膜の乾燥速度の低下がなく、分子中のエチレンオキサ
イドの長さにより溶剤や樹脂及び水分などとの親和力を
コントロールすることができ、インキの安定性や描線或
いは塗布部の状態など、そのインキの持つ本来の性能を
劣化させることがない。

〔実施例〕

本発明の実施例を比較例と対比し、その特長を説明する
。なお、ここで記載する（部）は重量部を表わす。

尖蔵彫１着色剤　・フジＡＳレッド（冨士色素■製）溶剤　　・
エタノール・イソプロビルアルコール添加剤　・ドデカン２酸ジオクチル１０．０　（部）６９，５　　ｔｔ９．５〃５．Ｑ　　ｎ溶剤　　・エタノール・エチルセロソルブ・酢酸エチル添加剤　・｝）ＯＥソルビタントリステアレート世校図
一１着色剤　・オイルブルーＢＯＨ（同七）樹脂　　・タマ
ノル　ＩＯＯＳ（同上）溶剤　　・エタノール・エチルセロソルブ・酢酸エチル添加剤　・ソルビタンバルミテート６０．０２０．０４．０２．０７．０（部）７，Ｑ　　ｎ５７、０　〃２０．０　　／／４．０〃５．０〃着色剤　・フジＡＳレッド（冨士色素■！！！）溶剤　
　・エタノール・イソプロビルアルコール添加剤　・ドデカン２酸ジオクチル１０．０　（部）６８，５　　ｕ９．０〃６．Ｏ〃・ヘキサグリセリンジパルミテー｝　　　　２，５　　
ｎＬ記の各実施例と各比較例とについて、（１）温度２
５℃・湿度６５％の条件でキャップを取り、筆記できな
くなるまでの放置時間を測定（ノンドライ性能）　、（
２）温度２５℃・湿度３０％、温度３０℃・湿度８０％
の条件下で筆記し、描線表面を目視にて比較、（３）温
度５０℃で１カ月放置した時のインキの安定性、に対す
る評価試験を行った。その結果は、下表の通りである。

表但し、◎は評価が特に良好、○は良好、△はやや劣る、
×は劣るをそれぞれ示す。

〔発明の効果〕

着色剤・樹脂および有機溶剤を含むインキ組成物中に、
ボリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよび／
またはポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルを
添加した本発明の油性インキ組成物である実施例ｌ・実
施例２ともに、筆記部・塗布面が乾燥するには長時間か
かり、また、筆記面の描線状態も高温高湿であっても良
好な評価を得た。また、インキ自体は長時間安定性を保
持している。

すなわち本発明の油性インキ組成物は、筆記部表面に生
威したゲル状層が溶剤の揮発を抑制し、筆記部を長時間
空気中に放置しても着色剤や樹脂の固化を防ぎ、流出不
良を起こし難くし、さらに分子中のエチレンオキサイド
の効果により溶剤や樹脂との親和性を高め、描線や塗膜
の荒れを無くし鮮明なものにすると共に、インキの安定
性が優れている。

Claims

【特許請求の範囲】

着色剤、樹脂および有機溶剤よりなるインキ組成物中に
、少なくともポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テルおよび／またはポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステルを含有してなる油性インキ組成物。