JP3671308B2 - マーキングペン用水性インキ組成物 - Google Patents
マーキングペン用水性インキ組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3671308B2 JP3671308B2 JP4669096A JP4669096A JP3671308B2 JP 3671308 B2 JP3671308 B2 JP 3671308B2 JP 4669096 A JP4669096 A JP 4669096A JP 4669096 A JP4669096 A JP 4669096A JP 3671308 B2 JP3671308 B2 JP 3671308B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- ink composition
- ink
- based ink
- pen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は繊維束樹脂加工体からなるペン体又はプラスチック成形体からなるペン体を備えたマーキングペンに適用される水性インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の水性インキはペン先での乾燥を抑制するために比較的多量の水より高沸点、低蒸気圧の水溶性有機溶剤が用いられていること及び前記ペン体内の毛細管路へのインキの浸透、流動を促進するための浸透剤が用いられていること等に起因して紙面での筆跡が滲み易い傾向にある。
この滲みの発生を防止する方法としてインキに水溶性樹脂を添加してインキの粘性を増して紙の繊維間への浸透を抑制する手段がとられているが、インキ粘度の上昇はペン体毛細管路でのインキ流動に影響を及ぼし、筆記時の筆感を重くしたり、筆跡のかすれを発生させるという副作用をもたらす傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はマーキングペンに適用されて筆記に供されたとき、軽快な筆感で筆記でき、且つ紙面に滲みのない筆跡をもたらすマーキングペン用水性インキ組成物を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のマーキングペン用水性インキ組成物は、必須成分として(イ)水溶性染料、(ロ)キサンタンガム、(ハ)水溶性有機溶剤及び(ニ)水を含有する組成物である。 用いられる各成分の詳細を以下に説明する。
【0005】
(イ)水溶性染料としてはエオシン(C.I.45380)、アシッドフロキシン(C.I.45410)、エリスロシン(C.I.45430)、タートラジン(C.I.19140)、サンセットイエローFCF(C.I.15985)、アシッドローダミン,アシッドレッドFB(C.I.45100)、ウォーターブルー3(C.I.74200)、アシッドバイオレット6B(C.I.42640)、ブリリアントブルーFCF(C.I.42090)、ウォーターブラックR510(C.I.50420)等の酸性染料、ダイレクトファーストイエローGC(C.I.29000)、バイオレットBB(C.I.27905)、ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24400)、ブラックG(C.I.13525)等の直接染料、及びローダミンB(C.I.45170)、ローダミン6GDN(C.I.45160)、メチルバイオレット(C.I.42535)、ビクトリアブルーBOH(C.I.42595)等の塩基性染料があげられる。これら染料はインキ組成中1乃至10重量%の範囲で用いられる。
【0006】
(ロ)キサンタンガム
0.2重量%以上の濃度のキサンタンガムを含む水性インキは静置状態でゲル状を呈し、高い剪断力が加えられると流動状態となることはよく知られており、この特性を応用してしばしば水性ボールペンに適用されている。
ボールペンのようにボールの回転による強い剪断力をインキにかけてペン先からインキを流出させる機構とは異なるマーキングペンでは、ゲル状のインキを毛細管サイズのインキ通路からなるペン体から連続的にスムースに流出させることは困難であり、従って、キサンタンガムはマーキングペン用インキには適用されていない。
毛細管インキ路を有するペン体を備えたマーキングペンに適用されるインキは常温(約20〜25℃)で約25 mPa・s以下の粘度を示すものでなければならず、より高粘度のインキでは筆記中のペン体からの連続のインキ流出が困難となる。
このことに関して、 0.1重量%以下のキサンタンガムを含む水性インキは2乃至25 mPa・sの範囲の粘度を示し、マーキングペン用水性インキとしての適性を有しており、インキ組成中0.01乃至0.1重量%の範囲のキサンタンガムの添加は、インキに紙面での筆跡の滲みの発生を抑制するという新たな効果をもたらすことが見いだされた。
但し、他の水溶性樹脂との併用は相乗的にインキの粘度を上昇させ、マーキングペンにおいてペン先からのスムースなインキ流出を阻害する傾向になるので好ましくない。
【0007】
(ハ)水溶性有機溶剤
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、チオジエチレングリコール、グリセリン、2−ピロリドン、ジメチルスルフォオキシド等の水より高沸点、低蒸気圧を示す水溶性有機溶剤から選ばれる。
これら水溶性有機溶剤はインキ組成中5乃至30重量%の範囲で用いられる。
【0008】
その他、必要に応じて防腐剤、防錆剤、界面活性剤、pH調節剤、染料溶解助剤等の添加剤が少量添加されてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のマーキングペン用インキは、容器に所定量の水及びその他の全成分を投入し、60乃至70℃にまで加熱しつつ約1時間攪拌して均質な溶液とし、室温にまで放冷した後、水分を補充、補正し、ろ紙又は珪藻土等のろ過材を用いてろ過処理して得られる。
【0010】
【実施例】
表1に実施例インキと比較例インキの組成及び後記のテストの結果の評価を示す。組成の数値は重量部で表わされている。
【表1】
表中の原料及び評価の内容を注番号に沿って説明する。
(1)アシッドレッドFB(C.I.45100)
(2)ウォーターブルー3(C.I.74200)
(3)エコーガムSF(大日本製薬(株)製品名)
(4)ゴーセノールGL05(日本合成(株)製品名)
【0011】
(5)20乃至25℃に調節された恒温室において、BL型回転粘度計を用い、ローター回転数6rpmにて測定
(6)繊維製ペン体を備えたマーキングペンに所定量の各試料インキを充填して試料ペンとして以下の試験に供した。
各試料ペンを連続らせん状筆記の筆記試験機にかけ、JIS/S6038「水性マーキングペン」5.2項による筆記試験を行った。
(7)筆記用紙A(JIS/P3201)に所定文字を連続筆記して筆感を調べた。
(8)前記紙面の筆跡について滲み度合いを観察した。
【0012】
【発明の効果】
本発明のマーキングペン用水性インキは、極少量添加のキサンタンガムの作用によりマーキングペンでの筆記時にはペン先からのスムースな連続インキ流出を維持し、紙面に滲みのない筆跡をもたらす。
【発明の属する技術分野】
本発明は繊維束樹脂加工体からなるペン体又はプラスチック成形体からなるペン体を備えたマーキングペンに適用される水性インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の水性インキはペン先での乾燥を抑制するために比較的多量の水より高沸点、低蒸気圧の水溶性有機溶剤が用いられていること及び前記ペン体内の毛細管路へのインキの浸透、流動を促進するための浸透剤が用いられていること等に起因して紙面での筆跡が滲み易い傾向にある。
この滲みの発生を防止する方法としてインキに水溶性樹脂を添加してインキの粘性を増して紙の繊維間への浸透を抑制する手段がとられているが、インキ粘度の上昇はペン体毛細管路でのインキ流動に影響を及ぼし、筆記時の筆感を重くしたり、筆跡のかすれを発生させるという副作用をもたらす傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はマーキングペンに適用されて筆記に供されたとき、軽快な筆感で筆記でき、且つ紙面に滲みのない筆跡をもたらすマーキングペン用水性インキ組成物を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のマーキングペン用水性インキ組成物は、必須成分として(イ)水溶性染料、(ロ)キサンタンガム、(ハ)水溶性有機溶剤及び(ニ)水を含有する組成物である。 用いられる各成分の詳細を以下に説明する。
【0005】
(イ)水溶性染料としてはエオシン(C.I.45380)、アシッドフロキシン(C.I.45410)、エリスロシン(C.I.45430)、タートラジン(C.I.19140)、サンセットイエローFCF(C.I.15985)、アシッドローダミン,アシッドレッドFB(C.I.45100)、ウォーターブルー3(C.I.74200)、アシッドバイオレット6B(C.I.42640)、ブリリアントブルーFCF(C.I.42090)、ウォーターブラックR510(C.I.50420)等の酸性染料、ダイレクトファーストイエローGC(C.I.29000)、バイオレットBB(C.I.27905)、ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24400)、ブラックG(C.I.13525)等の直接染料、及びローダミンB(C.I.45170)、ローダミン6GDN(C.I.45160)、メチルバイオレット(C.I.42535)、ビクトリアブルーBOH(C.I.42595)等の塩基性染料があげられる。これら染料はインキ組成中1乃至10重量%の範囲で用いられる。
【0006】
(ロ)キサンタンガム
0.2重量%以上の濃度のキサンタンガムを含む水性インキは静置状態でゲル状を呈し、高い剪断力が加えられると流動状態となることはよく知られており、この特性を応用してしばしば水性ボールペンに適用されている。
ボールペンのようにボールの回転による強い剪断力をインキにかけてペン先からインキを流出させる機構とは異なるマーキングペンでは、ゲル状のインキを毛細管サイズのインキ通路からなるペン体から連続的にスムースに流出させることは困難であり、従って、キサンタンガムはマーキングペン用インキには適用されていない。
毛細管インキ路を有するペン体を備えたマーキングペンに適用されるインキは常温(約20〜25℃)で約25 mPa・s以下の粘度を示すものでなければならず、より高粘度のインキでは筆記中のペン体からの連続のインキ流出が困難となる。
このことに関して、 0.1重量%以下のキサンタンガムを含む水性インキは2乃至25 mPa・sの範囲の粘度を示し、マーキングペン用水性インキとしての適性を有しており、インキ組成中0.01乃至0.1重量%の範囲のキサンタンガムの添加は、インキに紙面での筆跡の滲みの発生を抑制するという新たな効果をもたらすことが見いだされた。
但し、他の水溶性樹脂との併用は相乗的にインキの粘度を上昇させ、マーキングペンにおいてペン先からのスムースなインキ流出を阻害する傾向になるので好ましくない。
【0007】
(ハ)水溶性有機溶剤
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、チオジエチレングリコール、グリセリン、2−ピロリドン、ジメチルスルフォオキシド等の水より高沸点、低蒸気圧を示す水溶性有機溶剤から選ばれる。
これら水溶性有機溶剤はインキ組成中5乃至30重量%の範囲で用いられる。
【0008】
その他、必要に応じて防腐剤、防錆剤、界面活性剤、pH調節剤、染料溶解助剤等の添加剤が少量添加されてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のマーキングペン用インキは、容器に所定量の水及びその他の全成分を投入し、60乃至70℃にまで加熱しつつ約1時間攪拌して均質な溶液とし、室温にまで放冷した後、水分を補充、補正し、ろ紙又は珪藻土等のろ過材を用いてろ過処理して得られる。
【0010】
【実施例】
表1に実施例インキと比較例インキの組成及び後記のテストの結果の評価を示す。組成の数値は重量部で表わされている。
【表1】
表中の原料及び評価の内容を注番号に沿って説明する。
(1)アシッドレッドFB(C.I.45100)
(2)ウォーターブルー3(C.I.74200)
(3)エコーガムSF(大日本製薬(株)製品名)
(4)ゴーセノールGL05(日本合成(株)製品名)
【0011】
(5)20乃至25℃に調節された恒温室において、BL型回転粘度計を用い、ローター回転数6rpmにて測定
(6)繊維製ペン体を備えたマーキングペンに所定量の各試料インキを充填して試料ペンとして以下の試験に供した。
各試料ペンを連続らせん状筆記の筆記試験機にかけ、JIS/S6038「水性マーキングペン」5.2項による筆記試験を行った。
(7)筆記用紙A(JIS/P3201)に所定文字を連続筆記して筆感を調べた。
(8)前記紙面の筆跡について滲み度合いを観察した。
【0012】
【発明の効果】
本発明のマーキングペン用水性インキは、極少量添加のキサンタンガムの作用によりマーキングペンでの筆記時にはペン先からのスムースな連続インキ流出を維持し、紙面に滲みのない筆跡をもたらす。
Claims (2)
- 必須成分として水溶性染料、インキ全量に対して0.01乃至0.1重量%のキサンタンガム、水溶性有機溶剤及び水を含有してなるマーキングペン用水性インキ組成物。
- 2乃至25 mPa・s の範囲の粘度(測定条件:温度20乃至25℃,測定機器BL型回転粘度計,ローター回転数6rpm)を示す請求項1記載のマーキングペン用水性インキ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4669096A JP3671308B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | マーキングペン用水性インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4669096A JP3671308B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | マーキングペン用水性インキ組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09217035A JPH09217035A (ja) | 1997-08-19 |
| JP3671308B2 true JP3671308B2 (ja) | 2005-07-13 |
Family
ID=12754385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4669096A Expired - Fee Related JP3671308B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | マーキングペン用水性インキ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3671308B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101084045B (zh) * | 2004-12-21 | 2011-09-07 | 皇家飞利浦电子股份有限公司 | 用于清洁牙齿的包含聚合物添加剂的液滴清洁液 |
| CN107841194B (zh) * | 2017-11-02 | 2020-12-25 | 苏州太平洋印务有限公司 | 用于卫生纸印刷的黑色芳香油墨 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP4669096A patent/JP3671308B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09217035A (ja) | 1997-08-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3151547B2 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
| JPWO1997035935A1 (ja) | 金属光沢色を有するボールペン用水性インキ及び水性顔料インキ | |
| CN1845973A (zh) | 可去除的凝胶墨汁、可去除的凝胶墨汁的除去方法、可去除的墨汁试剂盒以及可去除的墨汁的复合物 | |
| JPWO1999002617A1 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
| JPH07118592A (ja) | ボールペン用水性金属光沢色インキ | |
| JP3671308B2 (ja) | マーキングペン用水性インキ組成物 | |
| JPS6223793B2 (ja) | ||
| JPH09279080A (ja) | 水性ボールペン用蛍光インキ組成物 | |
| JP3012424B2 (ja) | 油性マーキングペンインキ組成物 | |
| JPH06313144A (ja) | 油性ボールペン | |
| JPH07118588A (ja) | スキンマーク用インキ | |
| JPH08157765A (ja) | 油性ボールペン用インキ組成物 | |
| JP6265777B2 (ja) | 筆記具用水性インク組成物 | |
| JPH10316922A (ja) | ボールペン用水性金属光沢色インキ | |
| JPH0649405A (ja) | ボールペン用蛍光水性インキ | |
| JPH1121494A (ja) | 金属光沢油性ボールペン用インキ組成物 | |
| JPH0559316A (ja) | 水性インキ組成物 | |
| JP2974276B2 (ja) | 油性ボールペン用インキ組成物 | |
| JP3013476B2 (ja) | インキ組成物 | |
| JPH0517717A (ja) | アルコール性マーキングペンインキ組成物 | |
| JP4549042B2 (ja) | 水性インキ組成物とそれを用いた水性ボールペン | |
| JP2001152070A (ja) | ボールペン用水性メタリックインキ組成物 | |
| JP3965763B2 (ja) | 筆記具 | |
| JPS5968381A (ja) | 機械記録用インキ組成物 | |
| JP3291938B2 (ja) | 水性インキ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050329 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050406 |
|
| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
