JPH039753A

JPH039753A - Ｘ線による撮影及び識別可能な包装材

Info

Publication number: JPH039753A
Application number: JP1185901A
Authority: JP
Inventors: Makoto Otake; 誠大竹
Original assignee: TOKYO OOTAKE SHOJI KK
Current assignee: TOKYO OOTAKE SHOJI KK
Priority date: 1989-07-20
Filing date: 1989-07-20
Publication date: 1991-01-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、各種の投口吻、例えば錠剤やカプセル剤など
の形態をした各種の薬剤や飲食物などを包材の収納部に
収納させるタイプの包装材に関する。更に詳しくは、本
発明は、包材をＸ線の不透過性物質を含有する層を含む
積層構造体とすることにより、間違って包材ごとを飲み
込んでしまった場合においても早期に検出し、除去のた
めの適切な対応がとれるようにしたＸ線による撮影及び
識別可能な包装材に関するものである。

（従来の技術）最近、薬剤などの投口吻（以下、収納物という。

）は取扱いが便利なように包材の収納部に収納された形
態で流通されている。曲型的には、合成樹脂シート（表
面側包材）をエンボス加工して収納室を設け、これに収
納物を収納するとともに衷打ち材としてアルミニウム箔
（裏面側包材）を用いて密閉するものがよく知られてい
る。このようにして収納物が包材により包装されたもの
（以下、包装体という。）において、収納物を使用する
際には裏打ち材であるアルミニウム箔を押圧して破り、
収納物を取り出すようにしている。従って、前記したエ
ンボス加工が付される合成樹脂シートは、アルミニウム
箔より耐抑圧性とするためにアルミニウム箔よりかなり
厚手のものが使用される。

例えば数Ｐのアルミニウム箔（５〜１０戸）に対し、合
成樹脂シートは４００〜５００戸（０，４〜０１５ｍｍ
＞の厚さのものが使用されている。

一方、この種の包装体は、例えば収納物が薬剤でおる場
合には１２錠〜４８錠の錠剤がそれぞれ１つずつ薬剤収
納室に収納されてシート化されている。

即ち、個々の薬剤の包装体が上下、左右方向にミシン口
などを介して相互に連接されてシート化されている。こ
の場合、各薬剤の包装体を最密状態に連接するために、
各薬剤の包装体の基部のシート形状は正方形、長方形な
どのものとなり、基部の角部は角ばったものが多用され
ている。

前記したように、この種の包装体は厚手の合成樹脂シー
トからなり、かつ個々の包装体の角部が角ぼっているた
め、万が−これを飲み込んでしまった場合、体内臓器に
突き刺さり、大変危険なものとなる。この点、収納物が
薬剤である包装体についてみると、我が国の高齢化社会
への移行を反映して老人が間違って薬剤の包装体を飲み
込んでしまうケース、待に老人性痴はう症の人が間違っ
て薬剤の包装体を飲み込むケースが確実に増加している
。この種の角部が角ばった薬剤の包装体を飲み込んでし
まった場合、早期にその所在を検出し、体外へ取出すよ
うに対応しなければ、最悪の場合は死に至らしめる結果
となる。

前記した薬剤の包装体は、取扱いが便利でおる等のこと
もあり、極めて多種多層の薬剤が同様の包装体の形態で
使用されているが、間違って飲み込んでしまった場合の
効果的な対応手段を欠いたままで流通しているのが現状
である。

前記した状況は収納物が薬剤に限らず、他のものであっ
ても同様である。また、包装体の基部の角部が角ばった
ものでない場合も同様である。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は、前記した従来技術の包装体における欠点を解
消するべくなされたものである。

本発明者らは、先に包装体の包材の一部にＸ線の不透過
性物質を含有する層を設けることにより、特に表面側包
材（エンボス加工などにより収納物を収納するための収
納室が設けられる側）と裏面側包材（裏打ち側）とから
なる包装材において、後者の裏面側包材にＸ線の不透過
性物質を含有した層を設けることにより、間違って飲み
込んだ場合にも迅速、適確にその所在を検出でき、早期
に体外へ除去できることを可能にした包装体を提案した
（特願平１−１４２９９７号）。

本発明は、表面側包材と裏面側包材とからなる包装材に
おいて、前者、即ち表面側包材にもＸ線不透過性物質を
含有した層を設けることにより、この種の包装体にみら
れる同種の欠点を解消しようとするものである。

（発明の構成）（問題点を解決するための手段）本発明を概説すれば、本発明は、所望形状の基部及び該
基部の略中央部位に突設された収納物を収納するための
収納部を有する表面側包材、及び前記表面側包材の収納
部に収納物を収納したあとに前記表面側包材の基部裏面
に接合させる衷面側包材とからなる包装材において、前
記表面側包材の単独または表面側包材と裏面側包材の両
者の表面に、Ｘ線不透過性物質の含有層を設けたもので
おることを特徴とするＸ線による眼影及び識別可能な包
装材に関するものである。

以五、本発明の構成ならびに実施の態様を図面に基づい
て詳しく説明する。なお、本発明は図示のものに限定さ
れないことはいうまでもないことである。

第１図は、本発明の包装材を構成する表面側包材（１）
の斜視図である。該表面側包材（１）は、所望形状（第
１図においては長方形）の基部（１１）と、該基部（１
１）の中央部位に突設された各種の収納物を収納するた
めの収納部（１２）とから構成されるものである。表面
側包材（１）は、例えばアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂
、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ＰＥ
Ｔ、ＰＢＴなどの合成樹脂シート製のものである。そし
て前記収納部（１２）は、これら合成樹脂シートの表面
に後述するような態様によりＸ線不透過性物質を含有す
る層を設け、次いでエンボス（凹凸）加工することによ
り所望形状のものが容易に製作される。なお、本発明に
おいて表面側包材（１）を構成する材料が前記した合成
樹脂に限定されないことはいうまでもないことである。

本発明において、前記表面側包材（１）を構成する材料
の厚み、例えば合成樹脂シートの厚みは、後述する裏面
側包材（２）の在至とその厚みとの相対関係で決まるが
、４００〜５００Ｐ７（０，４〜０，５Ｉｒｕｎ）の厚
みで十分である。

第２図は、本発明の包装材を構成する裏面側包材（２）
の斜視図である。該裏面側包材（２）は、第１図に示さ
れた表面側包材（１）の収納部（１２）に薬剤などの収
納物（３）を収納した後（収納状態は第５図に示される
。）、表面側包材（１）の基部（１１）の裏面に、接着
剤を介して、あるいは熱融着（ヒートシール）などによ
り接合されるものである。

本発明において、前記裏面側包材（２）は、典型的には
耐候性、耐紫外線などの観点から厚さ数２、例えば５〜
１０Ｐのアルミニウム箔が用いられるが、その他に前記
した表面側包材（１）と同様の合成樹脂シートのうち、
薄手のものを使用することができる。薄手の合成樹脂シ
ートも抑圧操作により破れて、収納物（３）を容易に取
り出すことができる。

本発明において、特に前記表面側包材（１）の構成が大
きな特徴をなしているので、第１図の（ａ）部分を拡大
した第３図及び第４図により、この点を詳しく説明する
。

第３図は、本発明の表面側包材〔１）の−態様を示すも
ので、表面側包材（１）は表面側包材（１）の基材層（
１０１）の外表面にＸ線不透過性物質を含有する表面ｊ
ｉｇ（１０２）を有するものである。本発明においてＸ
線不透過性の物質としては、その不透過性の強弱よりも
安全なものであればいずれも使用することができる。代
表的には硫酸バリウム、塩化バリウムなどのバリウム化
合物が使用される。

前記したＸ線不透過性物質を含有する表面層（１０２）
を表面側包材の基材層（１０１）上に形成するには、Ｘ
線不透過性物質を含有する印刷インキまたは塗布剤を用
いればよい。例えばアクリル樹脂または塩化ビニル樹脂
などの合成樹脂の溶液に微粒子の硫酸バリウムを分散さ
せ、所望ならば安定剤や顔料などの他の充填剤を分散さ
せたものを表面側包材の基材１１（１０１）上に印刷ま
たは塗布し、乾燥させることによりＸ線不透過性物質を
含有する表面層（１０２）を形成することができる。ま
た、硫酸バリウムの微粒子を含有する薄手の合成樹脂シ
ートを貼合わせてもよい。前記した［１バリウムは、通
常、０．００１〜０．０１　、、の粒径のものが使用さ
れるが、これに限定されない。

本発明の前記第３図に示される表面側包材（１）におい
て、Ｘ線不透過性物質を含有する表面層（１０２）の上
面に、更に他の合成樹脂などの保護層を設けることがで
きる。これにより前記表面層（１０２）中からのＸ線不
透過性物質の離脱が完全に防止されるため、長期間後に
おいてもＸ線により識別することが可能となる。

第４図は、本発明の表面側包材（１）にＸ線不透過性物
質を含有する層を設けるための他の態様を示すものでお
る。前記第３図の態様のものでも特に不都合はないが、
より確実にＸ線により囮影ヤ識別を行なえるようにした
のが第４図のものでおる。第４図において表面側包材（
１）は、第３図のものと比較してさらに内表面にＸ線不
透過性物質を含有する裏面層（１０３）を設けたもので
おる。前記したＸ線不透過性物質を含有する裏面層（１
０３）は硫酸バリウムの微粒子を含有する接着剤層であ
ってもよいし、第３図と同様に硫酸バリウムを分散した
合成樹脂溶液を用いて印刷層を形成したりあるいは塗膜
層を形成したものであってもよい。

更に薄手の硫酸バリウムの微粒子を含有する合成樹脂シ
ートを貼合わせてもよい。

なお、前記第４図に示される表面側包材（１）において
、収納部（１２）に収納される薬剤などの収納物（３）
とＸ線不透過性物質を含有する裏面層（１０３）とが直
接接触するが、これを回避するために該裏面層（１０３
）上に更に他の合成樹脂などの保護層を設けてもよい。

Ｘ線不透過性物質として硫酸バリウムの微粒子を用いた
場合、これが薬剤などと接触して体内に入っても無害で
あるが、前記した変形例では薬剤への硫酸バリウムの付
着や薬剤と硫酸バリウムとの反応が完全に防止される。

第５図は、表面側包材（１）の収納部（１２）に収納物
（３）を収納し、次いで裏面側包材（２）を表面側包材
（１）の基部（１１）の裏面に接合して製造した包装体
（Ａ）の一部を切欠いたものの斜視図である。

第５図においては、表面側包材（１）の基材層（１０１
）上にＸ線不透過性物質を含有する表面層（１０２）が
形成されるため、収納物（３）は外部から透視しずらく
なるが、Ｘ線による識別検査や写真囮彰を確実に行なう
ことができる。

前記のようにして構成される包装体（Ａ）は、使用に際
して押圧操作により裏面側包材（２）を破り、収納物（
３）が取り出される。また、間違って飲み込／νでしま
った場合でも、表面側包材（１）がＸ線不透過性物質を
含有する表面層（１０２）　　（第３図）やＸ線不透過
性物質を含有する表面層と裏面層（１０２，１０３）　
　（第４図）を有するため、体外からＸ線で識別検査を
したりＸ線で写真Ｒ彰することにより、その所在を迅速
、適確に検出することができ、最適な除去法を適用する
ことができる。

次に本発明の変形例について説明する。

本発明の目的達成においては、前記したように表面側包
材に対してＸ線不透過性物質を含有する層を設（プるこ
とが重要であるが、表面側包材に加えて裏面側包材に対
してもＸ線不透過性物質を含有する層を設けてもよいこ
とはいうまでもないことである。その場合、アルミニウ
ム箔などの裏面側包材にＸ線不透過性物質を有する層を
形成するには、前記した表面側包材に対するヤリ方に準
じればよい。

裏面側包材にもＸ線不透過性物質を含有する層を設ける
利点は、体内に間違って飲み込まれた包装体（＾）をよ
り確実にＸ線により比彰ヤ識別が行なえるということで
ある。また、本発明において、例えば裏面側包材の基材
層をアルミニウム箔とし、該裏面側包材の基材層上に、
Ｘ線不透過性物質である銀白色のｆａ酸バリウムの微粒
子を配合した印刷インキを用いて扱き文字印刷を行なう
場合、優れた印刷加工物が得られるということである。

即ち、従来技術においても、アルミニウム箔の裏面に収
納物の品名などの文字を印刷加工しているが、本発明に
おいては、アルミニウム箔と硫酸バリウムの色相関係か
ら極めて立体性に富みかつ明確な俵き文字を印刷加工す
ることができる。

本発明の包装材において、本発明は、表面側包材の基部
の角部の形状が角ばった危険度の高いものに限定されず
、角部が所望の曲率をもった包材であってもよいことは
いうまでもないことでおる。

また、本発明の包装材を利用した包装体は、使用時に分
離しやすいように夫々の包装体がミシン目等を介して上
下左右方向に相互に連接されていてもよいことはいうま
でもないことである。

〔発明の効果〕

本発明の表面側包材とＷ面側包材から成る包装材におい
て、少なくとも表面側包材がＸ線の不透過性物質を含有
する層を含む積層構造体であるため、包装体を間違って
飲み込んでしまった場合でもＸ線による識別検査や写真
倣形により迅速、適確に体外除去のための対応ができる
。本発明は近時の老人性痴はう症の老人など包装体を間
違って飲み込むケースが増大している現状に鑑み、極め
て効果的なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の包装材を構成する表面側包材の斜視
図、第２図は本発明の包装材を構成する裏面側包材の斜
視図である。第３図は第２図の（ａ）の部分の拡大図で、本発明の表
面側包材の層構成の一態様を示し、第４図は別の態様の
表面側包材の層構成を示す。第５図は本発明の包装材に
より収納物が収納された状態の一部を切欠いた斜視図で
ある。Ａ・・・・・・・・・包装体１・・・・・・・・・表面側包材１１・・・・・・・・・基部１２・・・・・・・・・収納部１０１・・・・・・・・・表面側包材の基材層１０２・
・・・・・・・・Ｘ線不透過性物質を含有する表面層１０３・・・・・・・・・Ｘ線不透過性物質を含有する
表面層２・・・・・・・・・裏面側包材３・・・・・・・・・収納物

Claims

【特許請求の範囲】

１．所望形状の基部及び該基部の略中央部位に突設され
た収納物を収納するための収納部を有する表面側包材、
及び前記表面側包材の収納部に収納物を収納したあとに
前記表面側包材の基部裏面に接合させる裏面側包材とか
らなる包装材において、前記表面側包材の単独または表
面側包材と裏面側包材の両者の表面に、Ｘ線不透過性物
質の含有層を設けたものであることを特徴とするＸ線に
よる撮影及び識別可能な包装材。
２．Ｘ線不透過性物質の含有層が、バリウム化合物を含
有するものである請求項第１項に記載のＸ線による撮影
及び識別可能な包装材。
３．表面側包材の基部の角部が、角ばつたものであるか
または所望の曲率をもったものである請求項第１項に記
載のＸ線による撮影及び識別可能な包装材。
４．表面側包材の厚さを裏面側包材の厚さより大きくし
たものである請求項第１項に記載のＸ線による撮影及び
識別可能な包装材。
５．表面側包材と裏面側包材を同種または異種の合成樹
脂で構成したものである請求項第１項に記載のＸ線によ
る撮影及び識別可能な包装材。
６．表面側包材を合成樹脂で構成するとともに、裏面側
包材を金属薄膜で構成したものである請求項第１項に記
載のＸ線による撮影及び識別可能な包装材。
７．裏面側包材をアルミニウム箔で構成したものである
請求項第６項に記載のＸ線による撮影及び識別可能な包
装材。