JPH0396407A - タイヤ用プレキュアトレッドおよびそれを用いたタイヤ - Google Patents
タイヤ用プレキュアトレッドおよびそれを用いたタイヤInfo
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
用いたタイヤに関するものであり、たとえば、トラック
、バス用の新生タイヤもしくは更生タイヤに適用されて
、トレッド、ひいては、タイヤの耐久性を大きく向上さ
せるものである。
その他の性能を十分に発揮させるべく提案されている従
来タイヤとしては、たとえば実開昭59 − 9590
2号公報に開示されたものがある。
イヤの半径方向外側位置から、半径方向内側に向く背面
溝を、タイヤ周方向へ連続させて、または断続的に設け
たものであり、このタイヤによれば、トレッドの摩耗末
期にその背面溝を露出させることによって、ウェット性
能その他の性能の低下を有効に防止することができると
している。
台タイヤとを用いて製造する従来方法としては、第3図
に断面図で示すように、台タイヤ51のクラウン部に、
シート状の未加硫クッションゴム52を介してプレキュ
アトレッド53を貼着した後、その貼着構体54を、加
硫缶内で加熱、加圧することによって、プレキュアトレ
ッド53と台タイヤ51との加硫接着をもたらす方法が
一般的であるが、このような方法によれば、貼着構体5
4の、加硫缶内での加熱、加圧に際し、クッションゴム
52が、第4図に拡大断面図で示すように、加硫の進行
につれて、プレキュアトレッド53の背面部に設けた背
面溝53a内へ次第に吸い込まれ、ついには、その背面
溝53aのかなりの部分がクッションゴム52によって
埋め立てられてしまうことが多く、これがため、トレッ
ド踏面の摩耗に起因する背面溝53aの露出が行われて
も、その溝の深さが浅くなって排水性が低下して、十分
なウエット性能を発揮することができなくなる他、背面
溝53aの近傍部分のクッションゴム厚さが薄くなって
プレキュアトレッド53とクッションゴム52およびそ
のクッションゴム52と台タイヤ51との接着力が不足
することにより、それらの間での剥離が比較的早期に発
生してトレッドの耐久性が低下するという問題があった
。
を低減させるべく、出願人は先に、クッションゴム52
のムーニー粘度その他との関連の下で、ブレキュアトレ
ンド53の背面溝53aの溝幅を、そのプレキュアトレ
ッド53の接地面部に設けた表面溝53bにて区画され
る踏面リブ53cの幅に対して0.25倍以下とするこ
とを提案した(特願平1114044号). (発明が解決しようとする課題) ところが、このような提案技術に基づいてタイヤを製造
する場合において、表面溝53bの溝深さAと、背面溝
53a上のトレッド肉厚Bとの相対関係を、たとえばB
/A=0.2としたときには、踏面リブ53cの剛性が
低くなりすぎてそこでのトレッドゴムの変形量が多くな
ることにより、その踏面リブ53cに偏摩耗が生じる他
、背面溝上の位置で、トレッドゴムにへたりが生じ、そ
のへたりか、とくには摩耗初期のタイヤの見映えの低下
をもたらすという問題があった。
り、プレキュアトレッドの背面溝への、クッシヲンゴム
の吸込みを有利に低減してなお、接地面部でのトレッド
のへたりを十分に防止することができるタイヤ用プレキ
ュアトレッドおよびそのプレキュアトレッドを用いたタ
イヤを提供するものである。
倒に位置する接地面部と、台タイヤ側に位置する背面部
とを設けるとともに、その接地面部には複数本の表面溝
を、背面部には、これも複数本の背面溝をそれぞれ設け
、背面溝の溝底を、表面溝の溝底より高いレベルに位置
させ、かつ、背面溝の溝幅を、表面溝にて区画される踏
面リブの幅に対して0.25倍以下としたところにおい
て、表面溝の溝深さAと、背面溝上のトレッド肉厚Bと
の相対関係を、 0.3≦B/A≦0.75 としたものであり、また、この発明に係るタイヤは、上
記ブレキュア用トレッドを、クッションゴムを介して台
タイヤに加硫接着させたものである。
タイヤに適用した場合には、背面溝へのクッションゴム
の吸込みが有利に低減され、その背面溝の、クッション
ゴムによる埋立てが十分に防止されることから、トレッ
ドの摩耗によって表面溝が完全に消失するより先に背面
溝を露出させることによって、トレッドの摩耗末期に至
ってもなお、常にすぐれたウエット性能を確保し得るこ
とに加え、表面溝深さAと、背面溝上のトレッド肉厚B
との相対関係を、 0.3≦B/A≦0.75 として、踏面リブの剛性を十分大ならしめることにより
、背面溝上でのトレッドゴムのへたりを有効に防止して
、タイヤの見映えの低下、偏摩耗の発生のおそれを十分
に取除くことができる。
止することができず、B /A >0.75では、トレ
ッドの摩耗末期での、背面溝本来の機能の十分なる発揮
を担保し得ない。
図であり、多くは、トラック、バス用タイヤに適用され
るプレキュアトレッドを示す。
なり、たとえば、使用済みタイヤのトレッドをパフ加工
してなる台タイヤ2のクラウン部に、シート状の未加硫
クッションゴム3を介して加硫接着されてそれに一体化
される。
、それの長さ方向へジグザグ状に延在させて設けた表面
溝5の三本を有するとともに、これらの表面溝5にて画
威されるリブ6を有しており、ここにおけるそれぞれの
表面溝5は、トレッドの摩耗の初期から末期に至るまで
の間のウエyト性能だけを考慮して、総溝断面積を、従
来のそれより減じることにより、耐摩耗性の向上を担保
することとしている。
レッド1のショルダ一部4aおよび表面溝5の両側縁の
それぞれに、プレキュアトレッドlの幅方向に向く短い
切込みを設けることにより形威されている。
プレキュアトレッド1の台タイヤ側で、表面溝問および
表面溝5とショルダ一部4aとの間に形威されて、トレ
ッド断面内で、台タイヤ側から蹟面倒へ向かうとともに
、それの長さ方向へジグザグ状に延在する。
状をなし、その表面溝5の深さAは、好ましくは、プレ
キュアトレッドIの厚さDと、D=A+ (3〜4)M
の関係を有するものとする。
面溝8の深さD0は、その背面溝上のトレッド肉厚B、
すなわち(D−Do)が、表面溝深さAに対して、 0.3≦B/A = D−Do/ A≦0475の関係
を有するものとする。
いては、表面溝5および背面溝8の両者がともに大気に
露出することになり、それ以後のタイヤのウエット性能
は、とくには背面溝8の作用によって十分に確保される
ことになる。しかもここでは、0.3≦B/Aの条件の
下で、リプ6の剛性を高めることにより、トレッドのへ
たり、ひいては、そのへたりに起因するタイヤの見映え
の低下、偏摩耗の発生を有効に防止することができ、ま
た、B/A≦0.75とすることにより、ユーザがウエ
ット性能の低下を感じる一般的な摩耗範囲で、ウエット
性能の向上をもたらすことができる。
、背面溝8が消失するまでタイヤを使用することが可能
となり、タイヤの摩耗寿命が大きく延長されることにな
る。
ット性能を発揮させるためには、背面溝8の溝幅W0、
とくにはその開口幅を1mm以上とすることが好ましい
一方、台タイヤ2への、プレキュアトレッド1の加硫接
着に際する背面溝幅の減少量を小ならしめて、その背面
溝8へのクッシゴンゴム3の吸上げ量を有効に低減する
ためには、背面溝開口部およびその近傍部分の剛性を高
めるべく、背面溝幅をできるだけ狭くすることが好まし
い。そこで、この発明では、好ましくは、背面溝幅W0
が1mm以上であることを条件として、その溝幅W。の
、リブ幅Wlに対する比を0.25以下とする。
はそれぞれ、トレンド踏面4に開口するとともに、背面
溝8の溝底8aに達して、背面溝8と外気との連通をも
たらすベントホールおよびサイブを示し、ここでは、背
面溝8の各屈折部8bに設けたベントホール9は、好ま
しくは0.5mm以上の直径を有する。なお、このベン
トホール9の数は、背面溝8が、プレキュアトレッド1
の長さ方向ヘ連続していると不連続であるとを問わず、
プレキュアトレンド1の全長にわたって5個以上設ける
ことが好ましい。
ブ10は、開口幅を0 . 5mm以上とするとともに
、背面溝8に沿う長さを3mm以上とすることが好まし
い。そして、かかるサイプ10をもまた、背面溝8が、
プレキュアトレッド1の長さ方向へ連続していると不連
続であるとを問わず、プレキュアトレッド1の全長にわ
たって5個以上設けることが好ましい。
8は、接地面4に開口して常時大気に連通ずるので、こ
のプレキュアトレッド1を用いたタイヤの使用により、
トレッドゴムが発熱して、背面溝内の空気その他の気体
が熱膨脹しても、それは、ベントホール9および/また
はサイプ10を経て外部へ流出するので、膨脹気体の、
トレッドIとクッションゴム3との間への流入、ひいて
は、トレッドIの、クッションゴム3からの剥離が極め
て有効に防止されることになる。またこれと同時に、外
部の冷えた空気が背面溝8へ流入して、クッションゴム
3および背面溝溝壁を冷却するので、トレッドlおよび
クッションゴム3の熱疲労もまた十分に抑制されること
になる。
ら、ベントホール9およびサイブ10の少なくとも一方
を省くこと、もしくは、それらの少なくとも一方を、タ
イヤの製造後に形戒することも可能である。
を第2図に基づいて以下に説明する。
ト状の未加硫クッシゴンゴム3を介してプレキュアトレ
ッド1を貼着し、このようにして構威した貼着構体11
の外周面上の少なくとも一個所に、貼着構体11の幅方
向へ延在して、両端部が、未加硫クッションゴム3より
半径方向内側に達するウィック12を取付けるとともに
、そのウィックl2の取付位置以外の周面上に、図示し
ないプロテクションライナーを取付け、また、それらの
全てをエンベロップ13にて包み込むとともに、そのエ
ンベロツプ13に取付けた導管14の先端を、ウインク
l2の外周面に接触させる。
配設した状態で、その貼着構体11をエンベロップl3
とともにリムl6に取付け、続いて、そのインナーチュ
ーブl5の内側へ約8 kg/am”の加圧空気を、バ
ルブ17を介して供給する。
そのエンベロップ13とリムフランジとの間に、他のフ
ランジ部材18を挟み込むことにて行うことが好ましい
。
置し、導管l4の他端部をその加硫缶20の外側へ導き
出した状態で加硫缶20を密閉し、そこへ、約5kg/
cm”の加圧流体を供給し、併せて、加硫缶温度を約1
30’Cとする。
から20〜40分の間、導管l4の開口端を大気に開放
することにより、貼着構体11とエンベロップ13との
間に挾み込まれた空気を、そのエンベロップ13が受け
る加圧力に基づいてウィック12へ流動させ、そしてそ
こから、そのウィック12に先端を接触させた導管14
を経て、加硫缶20の外側へ流出させるとともに、未加
硫クッションゴム3とプレキュアトレッドlとの間に挟
み込まれた空気、クソシゴンゴムの反応生威ガスなどを
、主には、背面溝8ならびに、ベントホール9および/
またはサイプ10を経て、貼着構体11の周方向の一個
所もしくは複数個所でトレッド踏面4に取付けたウィッ
ク12へ流動させ、そこから、導管14を介して加硫缶
外へ流出させる。
の十分な排出が行われた後は、導管14からウィック1
2へ、約5kg/cm”の圧力を供給し、それを表面溝
5に作用させることによって表面溝5の熱変形を十分に
防止し、また、その圧力をベントホール9およびサイブ
10を介して背面溝8にも作用させることによって、そ
の背面溝8へのクッションゴム3の吸上げをもまた有効
に防止する。
作用圧力以下、大気圧以上とすることができ、たとえば
、プレキュアトレッド1のベントホール9およびサイブ
10の両者を省くことによって、貼着構体11の背面溝
内に大気圧を封入し、そこへの事後的な圧力の供給をわ
ない場合であっても、背面溝幅/踏面リブ幅、クッショ
ンゴム3のムーニー粘度、加硫缶内圧などを適宜に選択
することにより、そのクッシゴンゴム3の、背面溝8へ
の吸上げ高さを十分低くすることができるとともに、耐
久性を有利に向上させることができる。
および、背面溝上のトレッド肉厚の、表面溝深さに対す
る比(B/A)を種々に変化させた場合の、発明タイヤ
と比較タイヤとの、ドラム耐久性、耐偏摩耗性および、
75%摩耗状態でのウェット性能に関する比較試験につ
いて説明する。
14VSRの重荷重用ラジアルタイヤへの充填内圧を7
.zskg/cm”とし、速度70km/h、正規荷重
2425ぺの190%の荷重条件下でドラム走行させて
、ベルト間セバレーションによって故障するまでの走行
距離を測定することにより、また、耐偏摩耗性は、荷重
を100%とした二輪駆動車両で、高速道路と一般的道
路とを7:3の割合で10万b実車走行した後の偏摩耗
量を測定することによりそれぞれ評価し、75%摩耗状
態でのウェット性能はユーザーに評価させた。
のとする。
ット性能を総合的に判断したユーザートータル評価にお
いて、発明タイヤだけが、満足し得るものであることが
解かる。
ションゴムの侵入を防止するとともに、踏面リブの剛性
を高めることにより、トレッドの摩耗末期でのすぐれた
ウェット性能を確保することができる他、背面溝上での
トレッドゴムのへたりを有効に阻止して、タイヤの見映
えの低下および耐偏摩性の低下を十分に防止することが
できる。
る平面図および横断面図、 第2図は、この発明に係るタイヤの製造工程を例示する
断面図、 第3図は、従来の粘着構体を例示する断面図、第4図は
、背面溝へのクッションゴムの吸上げ状態を示す断面図
である。 1・・・プレキュアトレッド 2・・・台タイヤ 3・・・未加硫クッションゴム 4・・・踏面 5・・・表面溝 6・・・リブ 8・・・背面溝 A・・・表面溝深さ B・・・背面溝上トレッ ド肉厚 一〇・・・背面溝幅 −1・・リブ幅 第2図 第1図 (b) 4−N ifl 5−−−J#講 6・−−リプ 鵬−−yめ譲慣 Wt − ’+ 1+l 第3図 第4図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、接地面部に表面溝を、背面部に背面溝をそれぞれ設
け、背面溝の溝底を、表面溝の溝底より高いレベルに位
置させるとともに、背面溝の溝幅を、表面溝にて区画さ
れる踏面リブの幅に対して0.25倍以下としてなるプ
レキュアトレッドであって、 表面溝の溝深さAと、背面溝上のトレッド肉厚Bとの相
対関係を、 0.3≦B/A≦0.75 としてなるタイヤ用プレキュアトレッド。 2、請求項1記載のタイヤ用プレキュアトレッドを、ク
ッションゴムを介して台タイヤに加硫接着させてなるタ
イヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1230310A JP2895518B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | タイヤ用プレキュアトレッドおよびそれを用いたタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1230310A JP2895518B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | タイヤ用プレキュアトレッドおよびそれを用いたタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0396407A true JPH0396407A (ja) | 1991-04-22 |
JP2895518B2 JP2895518B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=16905831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1230310A Expired - Lifetime JP2895518B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | タイヤ用プレキュアトレッドおよびそれを用いたタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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