JPH0396319A - 底部に吊具を有する樹脂容器及びその射出延伸吹込成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は逆さに吊り下げて使用する医薬液の樹脂容器
とその製造方法に圓するものである。

［従来の技術］ 特開昭６３−２１８０４５＠公報に記載された従来技術
は、銅出成形による有底パリソンの底部のゲートランナ
一部を利用して、別に作った吊具を、容器の吹込成形後
に底部にかしめ止めしている。

［発明が解決しようとする課題］ このような従来技術では、容器と吊真の両方を製造しな
ければならず、また容器を成形したのちに、ゲートラン
ナ一部を押し潰して、吊具の取付けを行なわねばならぬ
など、製造に手数を要する。

この発明はそのような従来の課題を解決するために考え
られたものであって、その目的はパリソンを躬出成形し
たものでありながら、容器の底部に該底部と一体で、二
次加工を要することなく形成された吊具を有する新な構
成の樹脂容器と、その容器の銅出延伸吹込成形法とを提
供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的によるこの発明の１つの特徴は、射出成形した
有底のパリソンを軸方向に延伸するとともに、吹込空気
により半径方向に膨張して形成したｍｌｆｆの容器にお
いて、該容器の底部中央に吊具を一体に有し、その吊具
はパリソンとともにパリソン底部に射出成形された所要
の突出部を、偏平にプレスして形成した縦方向の樹脂片
からなる底部に昂具を有する樹脂容器にある。

またこの発明の他の特徴は、底部中央に所要の突出部を
一体に有する有底のパリソンを割出成形し、そのパリソ
ンを吹込金型に挿入して所定形状の容器に延伸吹込戒形
するとともに、吹込金型の底部に設けたプレス装置によ
り、上記突出部を偏平な縦方向の樹脂片による吊具に両
側からプレス成形することと、吊具のプレス成形時に、
該樹脂片の側部に吊孔を穿設する樹脂容器の躬出延伸吹
込成形方法とにある。

［作　用１ 上記構戒では、樹脂片による吊具がパリソンの銅出成形
時において、既に底部に一体に成形されていることから
、別体を後付けした場合よりも容器との結付きが強く、
大きな外力が吊具に作用しても、容器底部から千切れた
りしない強靭性を有する。

また製造に際しては、吹込金型において、容器の成形に
平行して吊具の成形が行なわれるので、取付けのための
二次加工を必要とせず、その分だけ工程数が減少すると
ともに、二次加工時の製品ロスもなく、コストも節減ざ
れる。

［実施例］ 第１図はこの発明による樹脂容器の斜視図で、容器本体
１の底部２の中央部にに樹脂片３ａによる吊具３を一体
に有する。

この吊具３は容器のプリフォームとなるパリソンととも
にパリソン底部に射出成形された所要の突出部を、偏平
にプレスして形成した縦方向のものからなる。また底部
２との接続部分には、底面側に折曲し易いように、横溝
４が形成してあり、側面には吊孔５が穿設してある。

第２図以下は、この発明の樹脂容器の成形工程を順に示
す説明図である。

第２図 まず底部に所要大きさの突出部６を有する有底のパリソ
ン７を、通常の成形手段にまり国出成形する。

第３図 このパリソン７を延伸吹込成形に適した温度に温調した
後に、分割金型からなる所定の吹込金型８に挿入する。

この吹込金型８の底部の一部は、上記突出部６の収容部
９を凹設した昇降自在な底部中央型１０と、その両側に
進退自在に配設したプレス型１１．１１とから構成され
ている。

また両プレス型１１．１１の内側面は、上記突出部６を
所要の上記樹脂片３ａに成形する型面となっており、そ
の型面の上縁は上記横溝４を形成するために、内方に若
干突出している。

更にまた一方のプレス型内には、ポンチ１２が復帰ばね
１３とともに設けてあり、他方のプレス型内には、ポン
チと対向する部分に、ポンチ受け孔と打抜き片の排出孔
とを兼ねる貫通孔１４が設けてある。

このようなプレス型１１及びボンチ１２は、油圧シリン
ダまたはエアシリンダ等の駆動装置］５、１６のピスト
ン１７．１８にそれぞれ接続されている。

上記吹込金型８では、パリソン挿入後に下方から上記底
部中央型１０を上昇移動して、突出部６を収容部９に向
い入れ、更に上方から底部まで延伸ロツド１９を挿入し
て、突出部５の心ずれを防止したのち、上記容器本体１
の成形が行なわれる。

第４図 この成形は、底部中央型１０の下降移動と延伸ロンド１
つの伸長によるパリソン７の軸方向延伸と、圧縮空気の
吹込による半径方向の膨張との両方により行なう。

第５図 容器本体１の成形が完了したら、底部中央型１０をプレ
ス型１１よりも下側に移動して、上記突出部６をプレス
型間に露出する。この突出部６は厚肉に形成されている
ために、容器本体１の成形後においても、加圧変形が可
能な湿度を有する。

第６図 次に両プレス型１１．１１を前進移動して、露出した突
出部６を型面により加圧すると、突出部６は横方向に大
きく拡張した偏平な縦方向の樹脂片３ａとなり、また容
器底部との接続部分には、型而上縁により横溝４が形成
される。このプレス成形に連続してボンチ１２を前進移
動し、上記吊孔５の打抜き形成を行なう。この結果、上
記突出部６は容器本体１の底部２と一体の上記吊具３と
なる。

第７図 上記プレス成形の完了後、プレス型１１及びボンチ１２
を元の位置に戻して吊具３を型間に露出し、必要ならば
底型全体を所要寸法だけ下げてから、型開きを行ない、
成形された容器本体１の取出しを行なう。

このような吊具３を底部２に有する樹脂容器の材料樹脂
としては、容器が医薬液の包装用容器として用いられる
ときには、ボリプａビレン樹脂が最も好ましいが、用途
に応じてポリエチレンテレフタレート樹脂など、包装用
容器として使用されている他の樹脂であってもよいので
、この発明は特定の樹脂に限定されるものではない。

［発明の効果］ この発明は上述のように、容器底部の吊具の原体が、容
器本体となるパリソン底部に、突出部として一体に射出
成形され、その突出部をプレスして成形した樹脂片をも
って吊具としてなるものであるから、容器本体と吊具と
は一体で、大きな外力を加えても、吊具が切断し難い。

また吊具の形成も容器本体の成形に平行して行ない得る
ので、従来のように二次加工も要ぜす、他のｉ！置によ
る吊具の製造も省略できるばかりか、二次加工時の製品
ロスもきわめて少なくなるので、コストが著しく節減で
き、安価となるなどの経済性をも有する。

戒形方法にあっては、吹込金型の底部内にて、加熱状態
にある突出部を偏平にプレス成形して、吊具の成形を行
なうので、吊具の戊形が確実で形状も整い、品質の良い
ものが得られる。また吹込金型を変更するだけで、これ
までの成形方法をそのまま利用でき、容器の延伸吹込成
形に特別な操作も必要としないなどの利点をも有する。

脂容器の斜視図、第２図はパリソンの断面図、第３図か
ら第７図は延伸吹込成形を工程順に示す吹込金型の断面
図である。

１・・・・・・容器本体 ３・・・・・・吊具 ４・・・・・・横溝 ６・・・・・・突出部 ８・・・・・・吹込金型 １０・・・・・・底部中央型 １２・・・・・・ポンチ ２・・・・・・底部 ３ａ・・・樹脂片 ５・・・・・・吊孔 ７・・・・・・パリソン ９・・・・・・収容部 １１・・・・・・プレス型

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）射出成形した有底のパリソンを軸方向に延伸する
   とともに、吹込空気により半径方向に膨張して形成した
   樹脂の容器において、該容器の底部中央に吊具を一体に
   有し、その吊具はパリソンとともにパリソン底部に射出
   成形された所要の突出部を、偏平にプレスして形成した
   縦方向の樹脂片からなることを特徴とする底部に吊具を
   有する樹脂容器。
2. （２）底部中央に所要の突出部を一体に有する有底のパ
   リソンを射出成形し、そのパリソンを吹込金型に挿入し
   て所定形状の容器に延伸吹込成形するとともに、吹込金
   型の底部に設けたプレス装置により、上記突出部を偏平
   な縦方向の樹脂片による吊具に両側からプレス成形する
   ことを特徴とする底部に吊具を有する樹脂容器の射出延
   伸吹込成形方法。
3. （３）樹脂片による吊具のプレス成形時に、該樹脂片の
   側部に吊孔を穿設することを特徴とする請求項２記載の
   底部に吊具を有する樹脂容器の射出延伸吹込成形方法。