JPH0394802A

JPH0394802A - 浄水場のフロック画像撮影装置

Info

Publication number: JPH0394802A
Application number: JP23164589A
Authority: JP
Inventors: Ryosuke Miura; 良輔三浦; Chiyouko Kurihara; 潮子栗原; Mayumi Kurata; 倉田　まゆみ
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-09-08
Filing date: 1989-09-08
Publication date: 1991-04-19
Anticipated expiration: 2012-09-30
Also published as: JP2659817B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、浄水場のフロック形戊池や沈澱地において形
成される凝集フロックを撮影するフロック画像撮影装置
に関する。

（従来の技術）浄水場では、原水とともに流入した濁度成分の微細な粒
子を除去する目的で、アルミニウム塩などの凝集剤やア
ルカリ剤などの補助剤を散布している。そして、凝集剤
や補助剤と反応して形成された凝集フロックを沈澱除去
することによって原水中に含まれる濁度成分を除去し、
／ｒＪ澄な水を得ている。

ところが、凝集剤や補助剤の散布量が濁度或分の量と性
質とに適合していない場合には、充分な沈澱能力のある
凝集フロックを形成することができず、冫青ｌ登な水を
１％ることかできなくなってしまう。そこで、凝集剤や
補助剤の散布量の目安として、凝集フロックの大きさ別
の沈降性、すなわち沈降速度分布を監視し、この沈降速
度分布が所定範囲内に納まるように凝集剤や補助剤の散
布量を調節している。

このため、従来より、浄水場の操作員が一日数回フロッ
ク形成池や沈澱池の検水をサンプリングし、目視で沈降
速度分布を監視して、凝集剤や補助剤の散布量を調節し
ていた。

しかしながら、浄水場の操作員の目視による沈降速度の
判断は、判断基準が主観的であるため、個々人によって
異なり、また定性的なものであるため、凝集剤や補助剤
の注入量の決定は操作員の永年の経験に依存するもので
あり、誰でもが客観的に判断することができるものでは
なかった。

このために近年では、フロック形或池や沈澱池に工業用
テレビカメラを漬浸させ、凝集フロックの沈降状態を撮
影する方法が提案されるようになってきている。しかし
、このような方法による凝集フロックの撮影は、フロッ
ク形成池や沈澱池での水の流動のために、沈降速度分布
を正確に測定できないという欠点があった。

（発明が解決しようとする課題）このように、従来における沈降速度分布の監視方法では
、操作員の主観的な判断であるため、客観的な監視がで
きず、また、工業用テレビカメラを用いて監視する方法
でも正確な沈降速度を測定することができないという課
題があった。

この発明はこのような従来の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、浄水場の維持管
理上必要な凝集フロックの沈降速度分布を、フロック形
成池や沈澱池の水の流動による影響を受けずに正確に計
測することのできる浄水場のフロック画像撮影装置を提
供することにある。

［発明の構或］（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、本発明は、請求項１では凝集
フロックが形成される検水を蓄積する沈降管と、この沈
降管内に検水を導んする吸引ポンプと、前記沈降管内で
形成された凝集フロックを撮影する撮影手段と、この撮
影手段による撮影部位の照度を調節する照明手段と、前
記撮影された凝集フロックを画像表示する表示手段と、
を有することが特徴である。

また、請求項２では、請求項１において、前記撮影手段
、及び照明手段に付着した濁度或分を洗浄する洗浄手段
を設けたことが特徴である。

（作用）上記の如く堝或すれば、吸引ポンプによって沈降管内に
検水が取込まれる。そして、沈降管内では、撮影手段に
よって凝集フロックの沈降状態が撮影され、制御室等に
設置された表示手段に表示される。また、沈降管内の撮
影部位は照明手段によって光が照射され、適切な照度と
なるように調節される。従って、外部の水流の影響を受
けずに、常に正確な凝集フロックの沈降速度分布を測定
することがでるようになる。

また、洗浄手段を設置すると、撮影手段、及び照明手段
に付着した濁度或分を洗浄ｒることができるので、常に
鮮明な画像を得ることができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図は本実施例におけるフロック画像撮影装置の斜視
図であり、角柱状の沈降管１の上部側面には当該側面に
対して垂直に流入管２が貫通している。沈降管１の外側
に延出した流入管２は、直角に屈曲し、下方向に４０ｃ
ｍ程度延出している。

また、沈降管１の内側に貫入した流入管゛２は、当該沈
降管１の中央部付近で上部に屈曲しており、流入した検
水が上向流として流入するようになっている。

一方、沈降管１の下部は逆角錐状になっており、最下端
の収束部は配管を介して排水ポンプ３に接続され、この
排水ボンブ３の動作によって、沈降管１内に蓄積された
古い検水が排出され新しい検水が吸引される。

また、沈降管１の中段部やや下方の一側面には、沈降管
１内で形成される凝集フロックを撮影するテレビカメラ
４が設置されており、これと隣接する両側面には、凝集
フロックを撮影する際の照度を調節する照明装Ｍ　５　
ａ、５ｂが対向配置されている。

また、テレビカメラ４の下方には洗浄ボンプ６が取付け
られている。

第１図は本実施例によるフロック画像撮影装置の縦断面
図である。図示のように、沈降管１内のテレビカメラ４
と対向する側面には，凝集フロックを監視する際のコン
トラストを鮮明にするために、黒色の背景板が取付けら
れている。

また、洗浄ボンブ６出口側の吐出ノズル８の先端は、複
数に分岐しており、テレビカメラ４の撮影窓、背景板７
、及び各照明装置５ａ．５ｂの照明窓にそれぞれ洗浄水
を噴射し、付着した濁度或分を洗浄する。

また、排水ボンブ３、テレビカメラ４、照明装置５ａｓ
５ｂｓ及び洗浄ボンブ６は、ケーブルって、操作卓１０
と接続されている。

操作卓１０は、排水ポンブ３、テレビカメラ４、照明装
置５ａ、５ｂ、及び洗浄ボンブ６を制御する制御器１１
と、テレビカメラ４で撮影されたフロック画像を表示す
るディスプレイ１２を有している。

第３図は照明装置５ａ，５ｂの横断面図であり、光を照
射するランブ１３と、光量を調節するスリット１４と、
ランブ１３から照射された光から平行な光を得るコリメ
ータ１５から溝威されている。

第４図は本実施例のフロック画像撮影装置を実際に水中
に漬浸させるときの取付図であり、この画像撮影装置は
、水中に立てられた水中ボール１６に固定金具１７を用
いて上下動可能に取付けられている。また、固定金具１
７にはワイヤ１８が接続されており、図示しない昇降装
置等によって上下方向に移動するようになっている。

次に、本実施例の動作について説明する。

フロック画像撮影装置がフロック形或泊内に漬浸すると
、排水ボンプ３は、制御器１１からの指令によって、所
定の周期で起動・停屹を繰り返す。

これによって、沈將管１内に蓄積されていた古い検水が
すべて排出され、新たな検水が流入管２を介して導入さ
れる。このとき、検水の乱流を防止するために、流入管
内での流速が１　０ｃｍ／　ｓ　ｅ　ｃ程度となるよう
に排水ポンプの運転速度が調節される。

また、沈降管１内に新たな検水を導入している際に、制
御器１１は洗浄ボンブ６を起動させ、テレビカメラ４の
撮影窓、背景板７、及び各照明装置５８％　５ｂの照明
窓に洗浄水を噴射し、付着した濁度成分を除去する。こ
れによって、沈降管１内の検水の状態が正確に撮影でき
るようになる。

こうして、沈降管１内に新たな検水が取入れられると、
照明装置５ａ、５ｂによって撮影部位に光が照射され、
検水の状態を撮影するのに充分な光が供給される。

その後、テレビカメラ４による検水の撮影が開始され、
撮影された画像は操作卓１０のディスプレイ１２に表示
される。このとき、沈降管１内の検水は外部の水流によ
る影響を受けないので、静的な状態で凝集フロックの沈
降状態語撮影することができ、操作員はこれをディスプ
レイ１２で監視することができる。

このようにして本実施例では、検水を沈降管１内に取込
んで沈降状態を撮影しているので、外部の水流による影
響を受けずに凝集フロックの沈降分布を測定することが
できる。

また、テレビカメラ４の撮影窓、背景板７、及び各照明
装置５ａ、５ｂの照明窓に付着した濁度成分は洗浄ボン
ブ６によって洗浄されるので、常に鮮明な画像を得るこ
とができる。

これによって、操作員は正確な凝集フロックの沈降速度
分布を得ることができ、フロック形或池や沈澱池に散布
する凝集剤や補助剤が適正な量となるように調節するこ
とができる。従って常に濁度成分が取除かれた清澄な水
を得ることができるようになる。

［発明の効果］以上説明したように、本発明では、フロック形或池や沈
澱池での検水を沈降管内に取込み、外部の水流による影
響を受けないよう：こして凝集フロックの沈降状態を撮
影している。従って、正確な凝集フロックの沈降速度分
布を得ることができる。

また、撮影手段、及び照明手段に付着した濁度成分は洗
浄手段から噴出する洗浄液によって洗浄されるので、凝
集フロックの沈降状態を常に鮮明に撮影することができ
る。

これによって、操作員はフロック形戊池や沈諏池に散布
する凝集剤や補助剤の散布瓜が適量となるように調節す
ることができるようになり、常時、清澄な水を得ること
ができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す構成図、第２図は該実
施例装置の斜視図、第３図は照明装置の縦断面図、第４
図は本実施例装置の取付説明図である。１・・・沈降管　　　　２・・・流入管３・・・排水ボ
ンブ　　　４・・・テレビカメラ５ａ、５ｂ・・・照明
装置　　　６・・・洗浄ボンブ７・・・背景仮　　　　
１１・・・制御贋１２・・・ディスプレイ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）凝集フロックが形成される検水を蓄積する沈降管
と、この沈降管内に検水を導入する吸引ポンプと、前記沈降
管内で形成された凝集フロックを撮影する撮影手段と、この撮影手段による撮影部位の照度を調節する照明手段
と、前記撮影された凝集フロックを画像表示する表示手段と
、を有することを特徴とする浄水場のフロック画像撮影装
置。
（２）前記撮影手段、及び照明手段に付着した濁度成分
を洗浄する洗浄手段を設けた請求項１記載の浄水場のフ
ロック画像撮影装置。