JPH039159A - 不整地走行用車両のブリーザ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 主呈上豊科朋分立 本発明は、不整地走行用車両のブリーザ装置に係り、特
に密閉型ブレーキまたはギヤケース等の密閉ケースのブ
リーザ装置における排水構造に関するものである。

皿米笠歪 近年、レジャー用あるいは実用車として一般にバギー車
と称せられる不整地走行用車両が普及しつつある。この
車両は、バルーンタイヤと称せられる低圧幅広タイヤを
装着した三輪または四輪車であり、不整地を走行し、ま
た沼地等を渡ることができる。

このような不整地走行用車両では、水中走行時にブレー
キケース内への水の流入を防止するために密閉型ブレー
キを採用している。ところが、温度変化によりブレーキ
ケース内の気圧が変化するとシール部に負担がかかるた
め、ブレーキケース内部を大気と連通させることがなさ
れてきた。このことは、車輪の駆動方式としてシャフト
ドライブ方式を採用した場合の最終減速ギヤのギヤケー
スも同様であり、該ギヤケースの内部を大気に連通させ
るようにしている。

しかるに、これらの大気連通部分から水中走行時に水が
流入するため、第１図に図示されるように、大気連通手
段としてブリーザ管０２を用い、この開口端０２ａを前
輪と後輪の上端をつなぐ線Ａよりも上に位置させること
で水の流入を防いでいる。

（特公昭６３−６５５３２号公報参照）具体的には、シ
ャフトドライブ方式の不整地走行車両０１において、最
終減速ギヤのギヤケース０３にブリーザ管０２を接続し
、シャフトが通る駆動軸筒０４に沿ってブリーザ管０２
を配置しさらに上方に延長して、その大気への開口端０
２ａを線Ａより上方でかつ雨水が入らないように下向き
としている。

しよ゛と　る　　占 このような構造のブリーザ管０２により、平常において
は密閉型ブレーキまたはギヤケース内部を大気に連通ず
るとともに水の流入を防止することが可能であるが、不
整地走行用車両としての使用環境からして、より深い水
中を走行することもあり、その時はブリーザ管から水が
密閉型ブレーキまたはギヤケース内に流入することとな
る。

さらに夜間の駆動停止時にブリーザ管内に結露を生じ、
その水が前記密閉型ブレーキまたはギヤケース内部に滞
留することもある。

占　　゛　るための　　および 本発明はこのような難点を克服した不整地走行用車両の
ブリーザ装置の改良に係り、密閉型ブレコキまたはギヤ
ケース等の密閉ケース内の圧力変動を避けるためのブリ
ーザ管を有する不整地走行用車両において、一端を前記
密閉ケース内に連通し他端を大気に開放した第１のブリ
ーザ管を設けるとともに、前記密閉ケース内に同じく一
端を連通し、他端をエンジンの吸気口に連なる吸気通路
に連通した第２のブリーザ管を設けたことを特徴とする
ものである。

本発明は、前記したように構成されているので、前記不
整地走行用車両のエンジン稼働中は、前記密閉型ブレー
キまたはギヤケース等の密閉ケース内の空気は、エンジ
ンの吸気負圧によって第２のブリーザ管を介しエンジン
の吸気通路に吸引され、それに伴って第１のブリーザ管
を通じて大気中の空気が密閉ケース内に導入されること
になり、常に密閉ケース内の換気が行われている。

このために、前記不整地走行車両が、加速および減速を
繰り返し、密閉型ブレーキまたはギヤケース等の密閉ケ
ース内の温度が上昇し空気が膨張しても、密閉ケース内
は常に大気と連通し換気されているため、密閉ケース内
の圧力は大気圧に保持される。

また本発明においては、前記不整地走行用車両が沼地や
河川を渡る際に、前記密閉ケースが水により冷却されて
、密閉ケース内の空気が収縮した場合にも、同様に密閉
ケース内の圧力が大気圧に保持される。

さらに本発明では、前記密閉ケース内に水が侵入し、ま
たはブリーザ管またはケース内の空気中の水分が凝縮し
て、該ケース内に水が溜まった場合には、前記不整地走
行用車両の走行時における該ケース内の温度上昇に伴っ
て、前記水は水蒸気となり前記第２のブリーザ管によっ
て自動的にエンジンの吸気通路に排出されることになる
。

！−Ｕ 以下、第２図ないし第５図に図示された本発明の一実施
例について説明する。

不整地走行用車両１は、車体の上部に鞍乗り式シート２
、燃料タンク３、バーハンドル４を備え、前後に、それ
ぞれ低圧幅広のバルーンタイヤを有する一対のフロント
ホイール５およびリアホイール６を備えている。

車体のフレームはパイプフレーム７により形成されてお
り、その前後方向はぼ中央にエンジン８が支持されてい
る。

エンジン８からの出力は、揺動軸部９ａで揺動可能とさ
れるとともにリアフォーク組立体９の一部をなす駆動軸
筒９ｂ内を貫通する駆動軸１０に伝達されるように構成
されている。その駆動軸１０は、ギヤケース１１内に回
転自在に支持された最終駆動ギヤ１２と一体的に回転可
能に連結されている。

またギヤケース１１は、シール部１６．１７．１８によ
り密閉されており、潤滑油が装填されている。

さらに該ギヤケース１１内において、最終駆動ギヤ１２
は、後車軸１４と一体的に回転可能な最終従動ギヤ１３
に噛み合わされており、エンジン８からの駆動力を後車
軸１４に伝達するようにされている。

さらにまた後車軸１４は、車軸筒１４に回転自在に支持
されており、リアホイール６を一体的に回転させる。

一方、後車軸１４の右端には、密閉型ドラムブレーキ２
０が設けられている。

密閉型ドラムブレーキ２０のブレーキケース２１は、車
軸筒１５にボルトにより固定されており、ブレーキドラ
ム２２は後車軸１４およびリアホイール６と一体に回転
するように結合されている。

さらにブレーキケース２１とブレーキドラム２２との隣
接部は、シール部２３により気水密になされている。

さらにまたブレーキケース２１の内部には、２本のブレ
ーキシュー２５が対抗してアンカーピン２４を軸として
揺動可能に取付けられており、ブレーキケース２１を貫
通して設けられたブレーキカム２６の回転により、スプ
リング２７の付勢力に抗して、ブレーキシュー２５が外
方に押し広げられてブレーキドラム２２の内周面に当接
し制動作用をなすようになっている。またスプリング２
７は、ブレーキシュー２５をブレーキドラム２２内周面
から離すために内方に付勢している。

しかもブレーキケース２１の上下には、２個の開口２８
．２９が形成されており、ブレーキケース２１の内外を
連通している。

前記開口２８には、第１のブリーザ管３０が取付けられ
、第１のブリーザ管３０は、リヤフォーク組立体９から
上部フレーム７ａへと支持され、その開口端３０ａは車
体の上部に位置されかつ下向きとされている。

さらに、ブレーキケース２１の他の開口２９には、第２
のブリーザ管３１が取付けられている。該第２のブリー
ザ管３１の他端は、鞍乗り式シート２の下方に設けられ
たエアクリーナーケース３２の外気導入側の開口３６に
連通されている。該エアクリーナーケース３２内にはエ
アフィルター３３が取付けられており、その上流側には
第２のブリーザ管３１とともに外気導入管３４が取付け
られ、下流側には連結管３５が取付けられている。

さらにまた連結管３５は、図示されない気化器、エンジ
ン８へと連結されている。

第２図ないし第５図に図示された実施例は、前記したよ
うに構成されており、不整地走行用車両１のエンジン８
の稼働中は、密閉型ドラムブレーキ２０内の空気は、第
２のブリーザ管３１によってエンジン８の吸気通路にお
けるエアクリーナーケース３２の外気導入側に吸引され
、それに伴って第１のブリーザ管３０を通じて大気中の
空気が密閉型ドラムブレーキ２０内に導入されることに
なり、常に密閉型ドラムブレーキ２０内の換気が行われ
ている。

このため、前記密閉型ドラムブレーキ２０に熱変動があ
っても、密閉型ドラムブレーキ２０内の気圧は大気圧に
保たれ、シール部２３が損われることがない。

そして、深い水中での走行や第１のブリーザ管３０内の
結露等により、第１のブリーザ管３０に導かれて水が密
閉型ドラムブレーキ２０に入った時には、ブレーキケー
ス２１の内部に一時的に滞留する。しかし、不整地走行
用車両１の走行時に密閉型ドラムブレーキ２０が作動さ
れて、内部の温度が上昇すると、滞留した水は水蒸気と
なって第２のブリーザ管３１に吸引され、エアクリーナ
ーケース３２の外気導入側に排出される。

また第２のブリーザ管３１は、エアクリーナーケース３
２の外気導入側に取付けられているため、密閉型ドラム
ブレーキ２０内の空気も、外気導入管３４からの空気と
ともにエアフィルター３３で浄化されて、エンジンの吸
気口供給される。

第６図に、別の実施例が示されている。

ギヤケースス１１には、内外を貫通する開口１１ａ　。

１１ｂが形成されており、前記開口１１ａに第１のブリ
ーザ管４０が取付けられ、開口１１ｂに第２のブリーザ
管４１が取付けられている。

２個の開口１１ａ　、　ｆｌｂは、理解が容易なために
図面では左右側面に形成されているが、できる限り上方
にあることが望ましい。第１のブリーザ管４０は、リヤ
フォーク組立体９から上部フレーム７ａへと支持され、
その開口端４０ａは車体の上部に位置されかつ下向きと
されている。

さらに、第２のブリーザ管４１の他端は、鞍乗り式シー
ト２の下方に設けられたエアクリーナーケ−ス３２の外
気導入側に連通されている。エアクリーナーケース３２
内の構成は、第２図ないし第５図に示された実施例の場
合と同じである。

第６図に図示された実施例は、前記したように構成され
ており、不整地走行用車両１のエンジン８の稼働中は、
ギヤケース１１内の空気は、第２のブリーザ管４１によ
ってエンジン８の吸気通路におけるエアクリーナーケー
ス３２の外気導入側に吸引され、それに伴って第１のブ
リーザ管４０を通じて大気中の空気がギヤケース１１内
に導入されることになり、常にギヤケース１１内の換気
が行われている。

このため、前記ギヤケース１１に熱変動があっても、ギ
ヤケースｌｌ内の気圧は大気圧に保たれ、シール部１６
．１７．１８が損われることがない。

そして、深い水中での走行や第１のブリーザ管４０内の
結露等により、第１のブリーザ管４０に導かれて水がギ
ヤケース１１に入った時には、ギヤケース１１の内部に
一時的に滞留する。しかし、ギヤケース１１内部の温度
が上昇すると、滞留した水は水蒸気となって第２のブリ
ーザ管４１に吸引され、エアクリーナーケース３２の外
気導入側に排出される。

その後、外気導入管３４からの空気とともにエアフィル
ター３３で浄化され、エンジンの吸気口に供給されるこ
とは、第２図ないし第５図の実施例と同様である。

さらに図示されない他の実施例として、第１のブリーザ
管および第２のブリーザ管の一端は、密閉型ドラムブレ
ーキ２０およびギヤケース１１の両方の内部に同時に取
付けられていてもよい。

この場合、密閉型ドラムブレーキ２０およびギヤケース
１１両方の内部を第１のブリーザ管により同時に大気に
連通ずることができるとともに、内部に滞留した水を第
２のブリーザ管を通じて排出することができる。

以上の実施例においては、密閉型ドラムブレーキ２０は
、ブレーキカム２６によりブレーキシュー２５が作動さ
れるものであったが、油圧シリンダーによりブレーキシ
ューが作動されるものであってもよい。

また不整地走行用車両は、四輪車であったが、前輪−個
の三輪車であってもよい。

さらに密閉型ブレーキはドラムブレーキであったが、他
の型の密閉型ブレーキであってもよい。

主凱坐四来 このように本発明においては、密閉型ブレーキまたはギ
ヤケース等の密閉ケース内の圧力が大気圧に常時保持さ
れるので、ケース内の圧力変動によるケースのシール部
等の損傷が防止され、またケース内圧力が大気圧以下に
低下しないように保持されるため、その圧力差によるケ
ース内への浸水が未然に阻止される。

また本発明では、たとえケース内に水が侵入したとして
も、自動的にケース内の水を排出させることができるた
め、ブレーキやギヤの耐久性を向上させることができる
とともに、排水のための特別の操作も必要としない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のブリーザ装置を備えた不整地走行用車両
を示す左後輪を取り除いた状態の側面図、第２図は本発
明の第１実施例に係るブリーザ装置を備えた不整地走行
用車両の側面図、第３図は第２図の■−■線の水平断面
図、第４図は第５図のＩＶ−ＩＶ線断面図とエアクリー
ナーケースの断面図を合わせて示す図、第５図は密閉型
ドラムブレーキの正面断面図、第６図は他の実施例に係
る第３図に相当の断面図にエアクリーナーケースの断面
図を合わせて示す図。 １・・・不整地走行用車両、２・・・鞍乗り式シート、
３・・・燃料タンク、４・・・バーハンドル、５・・・
フロントホイール、６・・・リアホイール、７・・・パ
イプフレーム、８・・・エンジン、９・・・リアフォー
ク組立体、１０・・・駆動軸、１１・・・ギヤケース、
１２・・・最終駆動ギヤ、１３・・・最終従動ギヤ、１
４・・・後車軸、１５・・・車軸筒、１６゜１７、１８
・・・シール部、２０・・・密閉型ドラムブレーキ、２
１・・・ブレーキケース、２２・・・ブレーキドラム、
２３・・・シール部、２４・・・アンカーピン、２５・
・・ブレーキシュー、２６・・・ブレーキカム、２７・
・・スプリング、２８．２９・・・開口、３０・・・第
１のブリーザ管、３１・・・第２のブリーザ管、３２・
・・エアクリーナーケース、３３・・・エアフイルター
、 ３４・・・外気導入管、 ３５・・・連結管、 ３６・・・開 口、 ４０・・・第１のブリーザ管、 ４１・・・第２のプリーザ 管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 密閉型ブレーキまたはギヤケース等の密閉ケース内の圧
   力変動を避けるためのブリーザ管を有する不整地走行用
   車両のブリーザ装置において、一端を前記密閉ケース内
   に連通し他端を大気に開放した第１のブリーザ管を設け
   るとともに、前記密閉ケース内に同じく一端を連通し、
   他端をエンジンの吸気口に連なる吸気通路に連通した第
   ２のブリーザ管を設けたことを特徴とする不整地走行用
   車両のブリーザ装置。