JPH039041B2 - - Google Patents

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JPH039041B2
JPH039041B2 JP17175785A JP17175785A JPH039041B2 JP H039041 B2 JPH039041 B2 JP H039041B2 JP 17175785 A JP17175785 A JP 17175785A JP 17175785 A JP17175785 A JP 17175785A JP H039041 B2 JPH039041 B2 JP H039041B2
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urea
silica source
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Sada Kai
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(1) 産業上の利用分野 本発明は、化学、石油精製などの業業分野にお
いて、触媒等として有用な結晶性アルミノシリケ
ート、特に高シリカ結晶性アルミノシリケートの
合成方法に関する。 (2) 従来技術 高シリカ結晶性アルミノシリケートの合成法と
しては、各種の四級アンモニウム塩をテンプレー
トして用いる方法が知られている〔ゼオライトモ
レキユラーシーブス、304〜312頁(Zeolite
Molecular Sieves、304〜312;D.W.Brech著、
Wiley Inter Science(1974))〕。 これらの四級アンモニウム塩を用いる方法の中
でもテトラプロピルアンモニウム塩を用いて
ZSM−5型の高シリカ結晶性アルミノシリケー
トを合成する方法がよく知られている。(USP3、
702、886) 最近、アミドをテンプレートとして高シリカ結
晶性アルミノシリケートを合成する方法が公表さ
れた。(USP4、472、366など) この様な方法では、テトラプロピルアンモニウ
ム塩やN−β−ヒドロキシエチルラクタミドなど
の高価な薬品を多量に必要とし、またアセトアミ
ドの様な必ずしも高価でない薬品の場合には、触
媒として活性の高い高シリカ結晶性アルミノシリ
ケートは合成しにくい。 (3) 発明の構成 すなわち、本発明は、シリカ源、アルミナ源、
アルカリ金属源を含む水性混合物を、低級アルキ
ル尿素および低級アルキルチオ尿素から選ばれた
少なくとも1種の化合物の共存下で加熱すること
を特徴とする結晶性アルミノシリケートの合成方
法を提供する。 本発明の方法により合成される結晶性アルミノ
シリケートの組成は、水洗、仮焼後において、
M2O・Al2O3・xSiO2である。たゞし、Mはアル
カリ金属、水素の一者以上であり、xは10ないし
1000である。 本発明の方法によれば、高活性触媒として有用
な高シリカ結晶性アルミノシリケートを、高価な
4級アンモニウム塩やアミド化合物を使わずに、
かつ簡単に製造することが出来る。本発明の方法
によつて得られる高シリカ結晶性アルミノシリケ
ートは、シクロオレフインやオレフインの水和、
メタノールから低級オレフインや芳香族炭化水素
の合成、パラフインやオレフインからの芳香族炭
化水素の合成などの反応の高活性触媒として有用
である。 本発明に用いられるシリカ源、アルミナ源、ア
ルカリ金属源としては、通常、ゼオライト(結晶
性アルミノシリケート)の合成に用いられている
ものが使用できる。シリカ源としては、ケイ酸ソ
ーダ、水ガラス、シリカゲル、無水ケイ酸等が使
用できる。アルミナ源としては、アルミン酸ソー
ダ、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、水酸
化アルミニウム、アルミナ等が使用できる。アル
カリ金属源としては、水酸化ナトリウム、ケイ酸
ソーダ、水ガラス、アルミン酸ソーダ、水酸化カ
リウム等が用いられ、ナトリウム化合物が好まし
い。 本発明の方法に用いられる低級アルキル尿素と
は、
【式】で表わされ、R1、R2、R3 の1ないし2が炭素数3以下のアルキル基であ
り、残余が水素原子よりなる化合物である。好ま
しい低級アルキル尿素を例示すると、メチル尿
素、1,3−ジメチル尿素、1,1−ジメチル尿
素、エチル尿素、1,1−ジエチル尿素、1,3
−ジエチル尿素、n−プロピル尿素、i−プロピ
ル尿素、1−メチル−1−エチル尿素、1−メチ
ル−3−エチル尿素等が挙げられる。もつとも好
ましいのがジメチル尿素である。 本発明の方法に用いられる低級アルキルチオ尿
素とは、
【式】で表わされ、R4、R5、 R6の1ないし2が炭素数3以下のアルキル基で
あり、残余が水素よりなる化合物である。好まし
い低級アルキルチオ尿素を例示すると、メチルチ
オ尿素、1,3−ジメチルチオ尿素、1,1−ジ
メチルチオ尿素、エチルチオ尿素、1,1−ジエ
チルチオ尿素、1,3−ジエチルチオ尿素、n−
プロピオチオ尿素、i−プロピルチオ尿素、1−
メチル−1−エチルチオ尿素、1−メチル−3−
エチルチオ尿素等が挙げられる。 本発明の方法に使用される水性混合物における
シリカ源、アルミナ源、アルカリ金属源、水なら
びに低級アルキル尿素および低級アルキルチオ尿
素から選ばれた少なくとも1種の化合物の組成
は、モル比で表わして下記の範囲が適当である。
〔たゞし、シリカ源はシリカ(SiO2)グラムモル
換算、アルミナ源はアルミナ(Al2O3)グラムモ
ル換算、アルカリ金属源はアルカリ金属グラムア
トム換算、水はグラムモルで表わす。〕 シリカ/アルミナ源=10〜1000 水/シリカ源=7〜100 アルカリ金属源/シリカ源=0.05〜10 A/シリカ源=0.01〜1 (Aは低級アルキル尿素および低級アルキルチオ
尿素から選ばれた少くとも1種の化合物のグラム
モルの和を表わす。) シリカ/アルミナ源が10に満たない場合は高シ
リカ結晶性アルミノシリケートが合成しにくく、
1000を越すと得られる結晶性アルミノシリケート
の触媒活性が低くなる。 水/シリカ源が7に満たないと、合成操作、特
に混合が難しい上、結晶性アルミノシリケートが
できにくい。水/シリカ源が100を越すと結晶性
アルミノシリケートができにくい。 アルカリ金属源/シリカ源が0.05に満たない場
合又は10を越す場合は共に結晶性アルミノシリケ
ートが合成しにくい。 A/シリカ源が0.01に満たないと、触媒として
活性の高い高シリカ結晶性アルミノシリケートが
得にくく、0.75を越すと結晶性アルミノシリケー
トが合成しにくい。 さらに好ましい組成は次の範囲である。 シリカ源/アルミナ源=18〜200 水/シリカ源=10〜50 アルカリ金属源/シリカ源=0.05〜1 A/シリカ源=0.05〜0.7 もつとも好ましくは、次の組成範囲である。 シリカ源/アルミナ源=18〜100 水/シリカ源=10〜50 アルカリ金属源/シリカ源=0.15〜1 A/シリカ源=0.05〜0.3 本発明の方法における低級アルキル尿素および
低級アルキルチオ尿素から選ばれた少なくとも1
種の化合物(以下、低級アルキル尿素類と略称す
る)が共存するシリカ源、アルミナ源、アルカリ
金属源を含む水性混合物(以下、水性混合物と略
称する)の調合を次に例示する。シリカ源を含む
水にアルミナ源および低級アルキル尿素類を含む
水を、撹拌しながら添加混合する。必要に応じ、
水素イオン濃度を酸あるいはアルカリを加えて調
整する。水素イオン濃度PHの好ましい範囲は10な
いし13である。 アルカリ金属源はシリカ源および/またはアル
ミナ源と共に加え、あるいは水素イオン濃度調整
の際に加える。水性混合物の加熱温度は90ないし
250℃、好ましくは100ないし180℃、さらに好ま
しくは150ないし180℃である。圧力は、反応率が
液相を保つ限りどのような圧力でも良いが、水蒸
気による自己発生圧力下で実施するのが好適であ
る。加熱は撹拌下に実施するのが望ましい。加熱
時間は、加熱温度に依存し特に限定はないが、通
常10ないし47時間が好ましい。 本発明方法において、所望ならば、バナジウ
ム、マンガン、鉄、亜鉛、ガリウム、ホウ素など
の酸化物源を、アルミナ源と共に、あるいはアル
ミナ源の代りに水性混合物に加えて、これら異元
素含有ゼオライトを合成することができる。 本発明の方法により合成した結晶性アルミノシ
リケートは、種々の金属陽イオンと公知方法によ
りイオン交換し、種々の金属陽イオン含有結晶性
アルミノシリケートを調整することもできる。 本発明方法により合成した結晶性アルミノシリ
ケートは、必要により公知の結合剤を用い、種々
の形状に成型することができる。 本発明方法により合成した結晶性アルミノシリ
ケートのX線回折パターンを第1表に示す。
ZSM−5結晶性アルミノシリケートゼオライト
と類似のX線パターンを示している。
【表】 本発明方法により合成した結晶性アルミノシリ
ケートは、結晶性アルミノシリケートが触媒とし
て有効な公知の諸反応の触媒として好適に用いら
れる。触媒として有効な公知の諸反応を例示する
と、オレフインやシクロオレフインの水和反応、
メタノールからの低級オレフイン或は芳香族炭化
水素の合成、パラフインやオレフイン等からの芳
香族炭化水素の合成などがある。本発明方法によ
り合成した結晶性アルミノシリケートを触媒とし
て用いる場合、そのカチオンサイトが実質的にプ
ロトンで占められた状態で用いるのが望ましい。 次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明は、これらの実施例により限定され
るものではない。 実施例 1 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)145gを水70g
と混合した(A液)。硫酸アルミニウム16水和物
10.4gと硫酸3.5gを水40gに溶解した(B液)。
1,3−ジメチル尿素17gを水80gに溶解した
(C液)。A液をホモジナイザーを用いて撹拌しな
がら、B、C液と混合した。得られたゲル状の水
性混合物を500c.c.のポリテトラフルオロエチレン
内張りのオートクレーブに仕込み、回転数
900rpmで撹拌しながら、20時間、160℃自己発生
圧下に加熱した。生成した結晶性アルミノシリケ
ートを遠心分離機で分離し、水洗後、120℃、4
時間乾燥した。 得られた結晶性アルミノシリケートのシリカ/
アルミナ(モル比)は28であつた。このもののX
線回折図を第1図に示した。ZSM−5ゼオライ
トと類似のX線回折パターンである。第2図は得
られた結晶性アルミノシリケートの走査型電子顕
微鏡写真である。横断面の最大径0.1ないし0.3ミ
クロンの柱状結晶である。合成した結晶性アルミ
ノシリケートを塩化アンモニウム水溶液に浸し、
アンモニウムイオン型結晶性アルミノシリケート
にし、乾燥後、500℃に加熱し、プロトン型結晶
性アルミノシリケートに転換した。得られたプロ
トン型結晶性アルミノシリケートを触媒として、
イソプテンの水和による2−メチル−2−プロパ
ノールの合成を行つた。 イソブテン30g、水50g、触媒10gを内容積
150mlの予め窒素置換したステンレス製オートク
レーブに仕込み、70℃に保つた湯浴中に40分間、
振盪しながら保持した。ついで、オートクレーブ
を湯浴より取り出し、冷却後、オートクレーブの
弁を開放してイソブテンを留去させ、残つた水相
をガスクロマトグラフを用いて分析した。水相に
は2−メチル−2−プロパノールが31.5重量%含
まれており、その他の生成物は検出されなかつ
た。 実施例 2 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)1450gを水1150
gと混合し(A液)、また、硫酸アルミニウム16
水和物125gと濃硫酸25gを水600gに溶解し(B
液)、さらに、1,3−ジメチル尿素125gを水
900gに溶解した(C液)。A液をホモジナイザー
にて撹拌しながら、B、C液と混合した。得られ
たゲル状の水性混合物を内容積5の撹拌機付ス
テンレス製オートクレーブへ仕込み、撹拌数
1200rpmにて撹拌しながら、160℃、自己発生圧
下24時間加熱した。生成した結晶性アルミノシリ
ケートを遠心分離し、水洗120℃、4時間乾燥し
た。 得られた結晶性アルミノシリケートをエレクト
ロンプローブマイクロアナライザーならびにX線
回折測定を行つた。厚さ0.4〜0.6μ、短径0.4〜
0.6μの六角板状で、シリカ/アルミナ比(モル
比)25、X線回折パターンは第1図と同じであつ
た。550℃、仮焼550℃、5時間後で測定した収率
は、仕込みケイ素(二酸化ケイ素換算)基準で約
90%であつた。 得られた結晶性アルミノシリケートを空気気流
下にて550℃、5時間仮焼した。ついで塩化アン
モニウムの2モル/水溶液でイオン交換し、水
洗、過、乾燥後、400℃、2時間仮焼し、カチ
オンサイトをプロトン型にした。このプロトン型
結晶性アルミノシリケート1g、シクロヘキセン
2.4gならびに水2.7gを内容積15mlの耐圧ガラス
製アンプルに入れ、オイルバス中で振とうしなが
ら120℃で1時間保持した。生成物のオイル相を
ガスクロマトグラフで分析したところ、シクロヘ
キサノールを14.5wt%含んでいた。 実施例 3 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)72gを水35gと
混合した(A液)。硫酸アルミニウム16水和物5.2
gおよび硫酸1.2gを水20gに溶解した(B液)。
1,3−ジエチル尿素11.4gを水40gに溶解した
(C液)。実施例1と同様にしてA、B、C液を混
合し、内容積200mlのポリテトラフルオロエチレ
ン内張りオートクレーブに仕込み、回転数
400rpmで撹拌しながら、20時間、160℃自己発生
圧下に加熱した。 得られた結晶性アルミノシリケートを実施例1
と同様に、遠心分離回収、水洗、乾燥し、結晶性
アルミノシリケート18.2gを得た。シリカ/アル
ミナ(モル比)は29であつた。X線回折図を第3
図に示した。ZSM−5に類似のX線回折パター
ンである。 実施例 4 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)145gを水70g
と混合した(A液)。硫酸アルミニウム16水和物
10.4gと硫酸2gを水40gに溶解させた(B液)。
1,3−ジメチルチオ尿素17gを水80gに加えた
(C液)。A液を強く撹拌しながらB、C液と混合
した。このゲル状水性混合物を回転数900rpmで
撹拌しながら、160℃で24時間加熱した。合成さ
れた結晶性アルミノシリケートを遠心分離機で回
収し、水洗後、120℃で乾燥した。得られた結晶
性アルミノシリケートのX線回折図に示した。
ZSM−5に類似のX線回折パターンを示してい
る。 実施例 5 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)36gを水20gと
混合した(A液)。硫酸アルミニウム16水和物1.3
g、メチル尿素5.0g、硫酸0.7gを水30gに溶解
した(B液)。撹拌しながらA液とB液を混合し
たところ、ゲル状の水性混合物を得た。この水性
混合物を100mlのポリテトラフルオロエチレン内
張りマイクロボンベに仕込み、5日間、160℃の
オイルバス中自己発生圧下に保持した。合成され
た結晶性アルミノシリケートを実施例2と同様に
回収、処理した。結晶性アルミノシリケートのシ
リカ/アルミナ(モル比)は47であつた。X線回
折図を第5図に示した。ZSM−5に類似のX線
回折パターンである。 実施例 6 実施例5において、メチル尿素5.0gの代りに
エチル尿素5.0gを用いた以外は、実施例5と同
じ条件で結晶性アルミノシリケートを合成した。
得られた結晶性アルミノシリケートのシリカ/ア
ルミナ(モル比)は45の六角板状結晶であり、X
線回折図を第6図に示した。ZSM−5類似のX
線回折パターンである。 実施例 7 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)1450gを水1150
gと混合した(A液)。硫酸アルミニウム16水和
物74gを水600gに溶解した(B液)。1,3−ジ
メチル尿素125gを水900gに溶解した(C液)。
A液をホモジナイザーにて撹拌しながら、B、C
と混合し、20%硫酸を滴下して、水素イオン濃度
を12.5に調整した。このゲル状水性混合物を5
のオートクレーブに仕込み、回転数900rpmで撹
拌しながら、160℃、自己発生圧下で24時間加熱
した。生成した結晶性アルミノシリケートを遠心
分離、水洗、120℃、4時間乾燥した。エレクト
ロンプローブマイクロアナライザーならびにX線
回折測定の結果、シリカ/アルミナ比40、ZSM
−5類似の微細な結晶性アルミノシリケートであ
つた。550℃、5時間仮焼後に測定した収率は原
料中のシリカ基準で約90%であつた。 実施例 8 硫酸アルミニウム16水和物を185g用いた以外
は実施例7と同じようにしてゲル状の水性混合物
を調整した。この水性混合物を5のオートクレ
ーブに仕込み、回転数1000rpmで撹拌しながら、
160℃.自己発生圧下で20時間加熱した。生成し
た結晶性アルミノシリケートを遠心分離、水洗、
120℃、4時間乾燥した。エレクトロンプローブ
マイクロアナライザーならびにX線回折測定の結
果、短径0.4〜0.6μの六角板状、シリカ/アルミ
ナ比19のZSM−5類似の結晶性アルミノシリケ
ートであつた。550℃、5時間仮焼後で測定した
収率は原料中のシリカ基準で約90%であつた。 実施例 9 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)580gを水460g
と混合した(A液)。硫酸アルミニウム16水和物
75gと濃硫酸1.8gを水250gに溶解した(B液)。
1,3−ジメチル尿素24.6を水350gに溶解した
(C液)。A液をホモジナイザーにて撹拌しなが
ら、B、C液と混合した。得られたゲル状の水性
混合物のうち800gを内容積1の撹拌機付ステ
ンレス製オートクレーブへ仕込み、回転数
800rpmにて撹拌しながら、160℃、自己発生圧
下、22時間加熱した。生成した結晶性アルミノシ
リケートを遠心分離、水洗、120℃、4時間乾燥
した。エレクトロンプローブマイクロアナライザ
ーならびにX線回折測定の結果はシリカ/アルミ
ナ比19の短径0.2μの板状のZSM−5類似の結晶
性アルミノシリケートであつた。550℃、5時間
仮焼後で測定した原料シリカ基準の収率は約90%
であつた。 実施例 10 1,3−ジメチル尿素の量を12.3gに変えた以
外は実施例9と同じ量の原料、同じ方法でゲル状
水性混合物を調製した。このゲル状水性混合物
800gをオートクレーブに仕込み、回転数
1000rpmで撹拌しながら、1600℃、自己発生圧
下、24時間加熱した。生成した結晶性アルミノシ
リケートを遠心分離、水洗、120℃、4時間、乾
燥した。エレクトロンプローブマイクロアナライ
ザーならびにX線回折測定の結果、シリカ/アル
ミナ比19の短径0.4μの板状のZSM−5類似の結
晶性アルミノシリケートであつた。550℃、5時
間仮焼後で測定した原料シリカ基準の収率は約90
%であつた。 実施例 11 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)580gの水400g
の溶液と硫酸アルミニウムの16水和物45g、ジメ
チル尿素46.8g、硫酸25.5gの水354g溶液をホ
モジナイザーで混合し、ゲル状の水性混合物を得
た。この水性混合物800gをオートクレーブに仕
込み、回転数1200rpmで撹拌しながら、170℃、
自己発生圧下、40時間加熱した。生成した結晶性
アルミノシリケートを遠心分離、水洗、120℃、
4時間乾燥した。エレクトロンプローブマイクロ
マナライザーならびにX線回折測定の結果、シリ
カ/アルミナ比26の微細なZSM−5類似の結晶
性アルミノシリケートであつた。 実施例 12 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)580gを水460g
と混合した(A液)。硫酸アルミニウム16水和物
74.8gと硫酸1.8gを水300gに溶解した(B液)。
1,1−ジメチル尿素66.4gを水300gに溶解し
た。A、B、C液を実施例9と同じ方法で混合し
た。得られたゲル状の水性混合物800gをオート
クレーブに仕込み、回転数1000rpmで撹拌しなが
ら160℃、自己発生圧下で43時間加熱した。生成
した結晶性アルミノシリケートを遠心分離、水
洗、120℃、4時間乾燥した。エレクトロンプロ
ーブマイクロアナライザーならびにX線回折測定
の結果、シリカ/アルミナ比19の微細なZSM−
5類似の結晶性アルミノシリケートであつた。 実施例 13 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)580gを水460g
と混合した(A液)。硫酸アルミニウム16水和物
74.8gと硫酸1.8gを水300gに溶解した(B液)。
1,1−ジメチル尿素165.5gを水300gに溶解し
た。A、B、C液を実施例9と同じ方法で混合し
た。得られたゲル状の水性混合物の800gをオー
トクレーブに仕込み、1000rpmで撹拌しながら
195℃、自己発生圧下で46時間加熱した。生成し
た結晶性アルミノシリケートを遠心分離、水洗、
120℃、4時間乾燥した。ZSM−5類結晶性アル
ミノシリケートが得られた。 比較例 水ガラス3号72.5gを水63gに溶解した(A
液)。1.41gの硫酸と5.28gの硫酸アルミニウム
18水和物を20gの水に溶解した(B液)。4.50g
のアセトアミドを4.5gの水に溶解した。500mlの
テトラフルオロエチレンポリマーでコートしたス
テンレス製オートクレーブにA液を仕込み、撹拌
しながら、C液を加え、続いてB液を加えた。こ
のオートクレーブで回転数300rpmで撹拌しなが
ら150℃に7日間保持した。オートクレーブより
取出した生成別より、結晶を別し、水洗後、
110℃にて16時間乾燥した。ついで540℃にて24時
間仮焼した。結晶性アルミノシリケートのうち5
gを5mol/の塩化アンモニウム水溶液75mlを
用いて100℃でイオン交換する操作を3回くり返
した。ついで、塩素イオンが認められなくなる迄
完全に水洗し、ついで110℃で16時間乾燥し、つ
いで、540℃、空気中で、1日仮焼した。このプ
ロトン型結晶性アルミノシリケートを用いて実施
例2と同じ方法ならびに反応条件でシクロヘキセ
ンの水和反応を行つた。生成物のオイル相にはシ
クロヘキサノールが4.9wt%含まれていた。 (4) 発明の効果 本発明によれば、安価な原料を用いて、結晶性
アルミノシリケート、特に結晶化度の高いZSM
−5型高シリカ結晶性アルミノシリケートを経済
的に工業生産することが出来る。 更にまた、本発明の方法は、簡単な操作によ
り、高活性触媒として有用な微細かつ高結晶化度
の高シリカ結晶性アルミノシリケートを合成する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1により合成した結晶性アルミ
ノシリケートのX線回折図、第2図は実施例2で
得られた結晶性アルミノシリケートの結晶構造を
示す走査型電子顕微鏡写真(加速電圧20KV、倍
率50000倍)、第3図は実施例3により合成した結
晶性アルミノシリケートのX線回折図、第4図は
実施例4により合成した結晶性アルミノシリケー
トのX線回折図、第5図は実施例5により合成し
た結晶性アルミノシリケートのX線回折図、第6
図は実施例6により合成した結晶性アルミノシリ
ケートのX線回折図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリカ源、アルミナ源、アルカリ金属源を含
    む水性混合物を、低級アルキル尿素および低級ア
    ルキルチオ尿素から選ばれた少なくとも1種の化
    合物の共存下で加熱することを特徴とする結晶性
    アルミノシリケートの合成方法。 2 水性混合物の組成が下記範囲にある特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 シリカ源/アルミナ源=10〜1000 水/シリカ源=7〜100 アルカリ金属源/シリカ源=0.05〜10 A/シリカ源=0.01〜1 〔たゞし、シリカ源はシリカ(SiO2)グラムモ
    ル換算、アルミナ源はアルミナ(Al2O3)グラム
    モル換算、アルカリ金属源はアルカリ金属グラム
    アトム換算、水はグラムモル、Aは低級アルキル
    尿素および低級アルキルチオ尿素から選ばれた少
    なくとも1種の化合物のグラムモルの和を表わ
    す。〕 3 水性混合物の組成が下記範囲にある特許請求
    の範囲第2項記載の方法。 シリカ源/アルミナ源=18〜200 水/シリカ源=10〜50 アルカリ金属源/シリカ源=0.05〜1 A/シリカ源=0.05〜0.7 4 水性混合物の組成が下記範囲にある特許請求
    の範囲第2項記載の方法。 シリカ源/アルミナ源=18〜100 水/シリカ源=10〜50 アルカリ金属源/シリカ源=0.15〜1 A/シリカ源=0.05〜0.3 5 低級アルキル尿素が【式】で表わ され、R1、R2、R3の1ないし2が炭素数3以下
    のアルキル基であり、残余が水素原子である特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 6 低級アルキル尿素がメチル尿素、1,3−ジ
    メチル尿素、1,1−ジメチル尿素、エチル尿
    素、1,1−ジエチル尿素、1,3−ジエチル尿
    素、n−プロピル尿素、i−プロピル尿素、1−
    メチル・1−エチル尿素、1−メチル・3−エチ
    ル尿素である特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の方法。 7 低級アルキル尿素がジメチル尿素である特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 8 低級アルキルチオ尿素が【式】で 表わされ、R4、R5、R6の1ないし2が炭素数3
    以下のアルキル基であり、残余が水素原子である
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 9 低級アルキルチオ尿素がメチルチオ尿素、
    1,3−ジメチルチオ尿素、1,1−ジメチルチ
    オ尿素、エチルチオ尿素、1,1−ジエチルチオ
    尿素、1,3−ジエチルチオ尿素、n−プロピオ
    チオ尿素、i−プロピルチオ尿素、1−メチル−
    1−エチルチオ尿素、1−メチル−3−エチルチ
    オ尿素である特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の方法。 10 加熱条件が水蒸気による自己発生圧力下、
    90〜250℃、10〜47時間である特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の方法。
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