JPH038846Y2 - - Google Patents

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JPH038846Y2
JPH038846Y2 JP1984169576U JP16957684U JPH038846Y2 JP H038846 Y2 JPH038846 Y2 JP H038846Y2 JP 1984169576 U JP1984169576 U JP 1984169576U JP 16957684 U JP16957684 U JP 16957684U JP H038846 Y2 JPH038846 Y2 JP H038846Y2
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valve
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core
movable
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、流体圧または真空圧利用の産業機械
に使用する電磁弁に関する。
[従来の技術] 従来の電磁弁として、例えば、米国特許第2,
238,401号明細書に示されているように、励磁コ
イルのボビンの中心孔に磁気スリーブを嵌着固定
させて、磁気枠と可動鉄心間の磁気抵抗を軽減さ
せると共に、可動鉄心の摺動の案内とするものは
知られているが、このような電磁弁の磁気スリー
ブは、磁気抵抗を軽減させるという点で電磁操作
部の磁気的特性を改善しているにすぎないもので
ある。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案が解決しようとする課題は、電磁操作部
における磁気スリーブに、磁気抵抗の軽減と吸引
力の増大とを行なわせることにより、小型で消費
電力の少ない電磁弁を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、複数のポート、これらのポートを連
通させる通路、及び該通路を開閉する弁を有する
弁部と、励磁コイル、該励磁コイルの中心孔に固
定した固定鉄心、上記中心孔に摺動可能に挿入し
た可動鉄心、及びこれらを囲繞する磁気枠を有
し、可動鉄心の固定鉄心と反対側に設けた上記弁
を動作させる電磁操作部とを備えた電磁弁におい
て、上記電磁操作部の弁部側に、上記コイルの中
心孔及び可動鉄心の弁部側に形設した縮径部と略
同心で、これらの間に嵌挿される筒部と、上記磁
気枠の一部を構成する弁部側の磁気板に対向する
鍔部とを有する磁気スリーブを設け、上記磁気ス
リーブのストロークを、閉弁時における磁気スリ
ーブの筒部の先端部と上記縮径部によつて形成さ
れる可動鉄心上の係止段部との間隔よりも大きく
設定したことによつて、上記課題を解決した。
[作用] 上記構成を有する電磁弁において、励磁コイル
を励磁すると、電磁操作部の固定鉄心が可動鉄心
を吸引すると共に、磁気板と磁気スリーブの鍔部
との間に吸引力が発生し、この吸引力が磁気スリ
ーブの筒部を介して可動鉄心に作用し、固定鉄心
の吸引力に付加され、可動鉄心がより大きな力で
固定鉄心に吸引される。
この場合、励磁コイルの中心孔及び可動鉄心の
縮径部と略同心でこれらの間に嵌挿される磁気ス
リーブの筒部が、磁気スリーブ自体及び可動鉄心
を案内してスリーブとして機能すると共に、筒部
の全面が可動鉄心に対向して可動鉄心との間の磁
束受渡し面積が低下しないので、磁気効率の低下
を防止することができる。
[実施例] 第1図は、本考案を2ポート弁に施した第1実
施例を示し、弁部1は入力ポート2と出力ポート
3が穿設されており、後記電磁操作部に対向する
面に形成された凹部を弁室5としている。上記入
力ポート2は、弁部1内に形成された通路によつ
て弁室5に開口する弁座5aに連通させ、出力ポ
ート3は、弁部1内に形成された通路によつて弁
室5に連通させている。また、上記弁室5には、
出力ポート3と連通する通路よりも外周側に環状
の凸部6が形成されている。
一方、電磁操作部においては、励磁コイル8を
巻回した非磁性材料製のボビン9の中心孔10の
一端側に拡径部10aが設けられ、該中心孔10
の他端の口縁部には外周面を傾斜面とした突出部
10bが形成されており、上記中心孔10の拡径
部10aには固定鉄心11が嵌着されている。ま
た、ボビン9における固定鉄心11の嵌着側と反
対の面に当接する環状の磁気板12は、その外周
面を磁気枠16に密接させ、その中心孔13の内
周面に傾斜面が形成されており、この傾斜面を上
記突出部10bの傾斜面に当接させることによ
り、上記中心孔13はボビン9の中心孔10と同
心に配置される。
上述のように配置された中心孔10,13中に
は、弁座側に縮径部を設けることによつて係止段
部14aが形成されている可動鉄心14が挿入さ
れており、該可動鉄心14はその弁座側の端面に
弁座5aを開閉する弁部材14bが設けられてい
る。上記可動鉄心14は、弁部材14bと反対側
の端面に形成された凹部と上記固定鉄心11との
間に介在している弁ばね15によつて、弁部材1
4bが常時弁座5aを閉鎖するように付勢されて
いる。
上記ボビン9を覆うカツプ状の磁気枠16は、
その口縁内面が上記磁気板12の外周面に嵌着さ
れており、該磁気枠16は、上記励磁コイル8、
固定鉄心11、可動鉄心14、及び磁気板12等
と共に、電磁操作部を形成している。
一方、ボビン9の中心孔10と可動鉄心14の
縮径部との間隙には、磁性材料からなる磁気スリ
ーブ18の筒部18aが挿入され、該磁気スリー
ブ18の他端外周に形成された鍔部18bは、弁
室5内において上記磁気板12と前記凸部6との
間に配置されている。そして、鍔部18bと磁気
板12との間隔bは、閉弁時における筒部18a
の先端部と可動鉄心14の係止段部14aとの間
隔cよりも大に、また可動鉄心のストロークa
は、a≧(b−c)またはa<(b−c)に形成さ
れている。
上記第1実施例においては、励磁コイル8を励
磁すると、固定鉄心11の吸引力F1が可動鉄心
14に作用すると共に、磁気板12と磁気スリー
ブ18の鍔部18bとの間に吸引力F2が作用し、
この吸引力F2によつて磁気スリーブ18が摺動
してその筒部18aの先端が可動鉄心14の係止
段部14aに当接すると、力F2を可動鉄心14
に及ぼし、この力が固定鉄心11の吸引力F1
付加されて、大なる作用力F3で可動鉄心14を
摺動させる(第4図参照)。
この場合、ボビン9の中心孔10及び可動鉄心
14の縮径部と略同心でこれらの間に嵌挿される
磁気スリーブ18の筒部18aが、磁気スリーブ
自体及び可動鉄心14を案内してスリーブとして
機能すると共に、筒部18aの全面が可動鉄心1
4に対向するため、可動鉄心との間の磁束受渡し
面積に低下がないので、磁気効率の低下を防止す
ることができる。
第2図は、本考案を3ポート弁に施した第2実
施例を示し、弁部20における弁室21に、背向
する2個の弁座21a,21bが形成されてお
り、弁座21aは入力ポート22に、弁座21b
は排出ポート23に、また弁室21は出力ポート
24に、それぞれ各別の通路によつて連通されて
いる。上記弁座21aは、第1実施例の弁座5a
と同様に、弁ばね25の付勢力によつて、可動鉄
心26に設けられた弁部材26bで常時閉鎖され
ている。また、弁室21内に設けた弁体28は、
弁座21bを開閉する弁部材28aを有し、該弁
体28は弁室21内の第2弁ばね29で付勢され
てその先端が上記可動鉄心26に当接している
が、第2弁ばね29の付勢力より大きい弁ばね2
5の付勢力によつて、非通電時には弁部材28a
が弁座21bを開放している。なお、可動鉄心2
6の縮径部に筒部30aを外嵌させ、鍔部30b
を弁室31内において磁気板32と凸部33との
間に介在させた磁気スリーブ30の構成は、第1
実施例と同様である。
第3図は、本考案を別の3ポート弁に施した第
3実施例を示し、弁部40における弁室41に、
対向する2個の弁座41a,41bが形成されて
おり、弁座41aは排出ポート42に、弁座41
bは入力ポート43に、また弁室41は出力ポー
ト44に、それぞれ各別の通路によつて連通され
ている。
上記弁室41に挿入された弁体45の弁部材4
5aは、対向する2個の弁座41a,41b間に
位置しており、該弁体45は、弁室内の第2弁ば
ね46で付勢されてその先端が可動鉄心47に当
接しているが、第2弁ばね46の付勢より大きい
弁ばね48の付勢力によつて、非通電時には弁部
材45aが弁座41aを開放し、弁座41bを閉
鎖している。図中、49は磁気板、50は筒部5
0aと鍔部50bを備えた磁気スリーブを示して
いる。
上記第2実施例、第3実施例の他の構成は、第
1実施例と実質的に同じであり、可動鉄心に作用
する吸引力も、第1実施例と同等である。
なお、上記各実施例における磁気スリーブに、
第5図に図示するように、筒部52aの長手方向
に鍔部52bの端部に達するスリツト52cを設
けると、磁気スリーブ52における渦電流の発生
が防止できるので、磁気効率を向上させることが
できる。また、第6図Aに示すように、磁気スリ
ーブ55には、その鍔部55bの外周の一部に対
向する直線部分55cを形成してもよく、或いは
同図Bに示すように、磁気スリーブ57を筒部5
7aの長手方向に分割して、左右に2分したもの
とすることもできる。
さらに、第7図に図示するように、磁気板60
には、磁気スリーブ61の鍔部61bと対向する
側の面の中心孔62の周囲に環状の凹段部63を
形成して、該凹段部63に耐摩耗性の磁気材料ま
たは弾性材料で形成された補助板64を嵌着させ
たものとしてもよい。このような補助板64を使
用すると、磁気スリーブ61の衝突による磁気板
60の損耗が防止できると共に、補助板64を弾
性材料で作ると、磁気スリーブ61の衝撃を緩和
することができる。また、第8図に図示するよう
に、ボビン70の突出部70aの端面の一部また
は全部を磁気板71の端面より若干突出する緩衝
部70cとすることによつても、磁気スリーブ7
2の衝突による磁気板71の損耗を防止すること
ができる。さらに、前記磁気スリーブ及び磁気板
に、耐摩耗性で非磁性、或いは弱磁性のメツキま
たはコーテイングを施すことによつても、磁気板
の損耗をを防止することができる。
なお、ボビンの中心孔に固定鉄心と連結した非
磁性材料製の案内管を嵌着して、可動鉄心の摺動
の案内をさせることもできる。
[考案の効果] 本考案の電磁弁は、電磁操作部における磁気ス
リーブの吸引力を可動鉄心に作用させて固定鉄心
の吸引力に付加させることにより、固定鉄心が大
きな吸引力で可動鉄心を吸引すると共に、可動鉄
心が摺動しても筒部と可動鉄心間の磁束の受渡し
面積が変わらないために、磁気効率の低下を防止
できるので、電磁弁を小型でかつ消費電力の少な
いものにすることができ、しかも筒部が、磁気ス
リーブ自体及び可動鉄心を案内することができ
る。
また、磁気スリーブは、弁部側から可動鉄心に
嵌挿することによつて組付けられるので、組付け
及び分解が極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、それぞれ本考案の異種
実施例を示す縦断正面図、第4図は、本考案にお
ける可動鉄心のストロークと吸引力との関係を示
す図、第5図は磁気スリーブの斜視図、第6図
A,Bはそれぞれ磁気スリーブの他の構成例を示
す平面図、第7図及び第8図は、本考案の実施例
の要部を拡大して示す縦断正面図である。 1,20,40……弁部、2,22,43……
入力ポート、3,24,44……出力ポート、1
2,32,49,60,71……磁気板、14,
26……可動鉄心、14a……係止段部、18,
30,50,52,55,57,61,72……
磁気スリーブ、18a,30a,50a,52
a,57a……筒部、18b,30b,50b,
52b,55b,61b……鍔部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数のポート、これらのポートを連通させる通
    路、及び該通路を開閉する弁を有する弁部と、励
    磁コイル、該励磁コイルの中心孔に固定した固定
    鉄心、上記中心孔に摺動可能に挿入した可動鉄
    心、及びこれらを囲繞する磁気枠を有し、可動鉄
    心の固定鉄心と反対側に設けた上記弁を動作させ
    る電磁操作部とを備えた電磁弁において、 上記電磁操作部の弁部側に、上記コイルの中心
    孔及び可動鉄心の弁部側に形設した縮径部と略同
    心で、これらの間に嵌挿される筒部と、上記磁気
    枠の一部を構成する弁部側の磁気板に対向する鍔
    部とを有する磁気スリーブを設け、 上記磁気スリーブのストロークを、閉弁時にお
    ける磁気スリーブの筒部の先端部と上記縮径部に
    よつて形成される可動鉄心上の係止段部との間隔
    よりも大きく設定したことを特徴とする電磁弁。
JP1984169576U 1984-11-08 1984-11-08 Expired JPH038846Y2 (ja)

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JPS6184281U JPS6184281U (ja) 1986-06-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5874676U (ja) * 1981-11-16 1983-05-20 エスエムシ−株式会社 電磁弁

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