JPH0388202A - 自動車用前照灯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動車用前照灯装置に係り、特に前照灯ユニ
ットの角度調整を容易に行い得るようにした新規な前照
灯装置を提供しようとするものである。

［従来の技術］ 自動車の前照灯装置は車体に対して上下、左右方向に傾
動自在に配設された、リフレクタ、バルブ、前面レンズ
等からなる前照灯ユニットを備え、この前照灯ユニット
を組立調整時、交換時等においてエイミング機構によっ
て傾動させることにより、光軸の傾き、換言すれば照射
角度の調整（これを通称エイミング調整と云う）を行い
得るように構成されている。エイミング調整に際しては
、ヘッドランプ用バルブを点灯して車体前方における配
光特性が保安基準に適合しているか否かをチエツクし、
適合していない場合は、前照灯ユニットを傾けては光軸
のフーンのずれを調整し、所定配光特性を得るようにし
ている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来のエイミング調整におい
ては、車体前方に設けた壁面もしくは幕をヘッドランプ
用バルブで照射し、その配光パターンのずれを見ながら
角度調整を行っているため、その作業が面倒で、時間が
かかり、また車体から配光パターン位置までの距離を確
保する必要があるため、広い場所を必要とするなどの問
題があった。

したがって、本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、エイミング
調整をいつでも何処でも手軽に行い得るようにした自動
車用前照灯装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段１ 本発明は上記目的を達成するために、前面が開放するリ
フレクタと、このリフレクタ内に配設されたバルブとを
備え、前記リフレクタを灯具ボディに１つの回動支点機
構と、２つのエイミング機構によって上下、左右方向に
傾動自在に配設した自動車用前照灯装置において、前記
リフレクタの正常取付角度を表示する表示部をリフレク
タのある定められた任意の部位に対応して、前記灯具ボ
ディもしくは前記リフレクタに近接する他の灯具構成部
材に設けたものである。

［作用］ 本発明において、リフレクタを傾けてリフレクタのある
定められた任意の部位を表示部に対応−致させると、前
照灯ユニットの光軸が灯具光軸と正しく一致する。

［実施例］ 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図は本発明に係る自動車用前照灯装置を備えたコン
ビネーションランプの一実施例を示す第２図のＩ−Ｉ線
断面図、第２図は同コンビネーションランプの正面図、
第３図は同コンビネーションランプの平面図、第４図は
第２図の■−ＩＶ線断面図、第５図は第２図のｖ−ｖｍ
断面図、第６図は第２図のＶｌ−Ｖｌ線断面図１である
。これらの図において、本実施例は３つの灯具、すなわ
ちフォグランプｌ、前照灯袋Ｗ２およびクリアランスラ
ン１３を一体的に組み込んだコンビネーションランプに
適用した場合を示す。

第１図において、４は車体の角部に固定される灯具ボデ
ィで、３つの灯室５．６．７を有している。これら３つ
の灯室５．６．７のうち、車体中央側の灯室５はフォグ
ランプｌの灯室、中央の灯室６は前照灯装置２の灯室、
車体外側の灯室７はクリアランスランプ３の灯室をそれ
ぞれ構成している。

８は灯具ボディ４の前面開口部９を閉鎖する前面レンズ
で、この前面レンズ８は、各灯室５．６．７を共通に覆
う１つの白色レンズからなり、車体のコーナ一部の曲面
と略一致するよう湾曲形成されることにより回り込みレ
ンズを形成している。

そして、前面レンズ８は背面周縁部に突設されたレンズ
固定部１０を有し、このレンズ固定部１０が前記灯具ボ
ディ４の前面側開口部９に形成された前方に開放する環
状溝１１に挿入され、且つ接着剤１２によって固定され
るとともに複数箇所がプレートスプリング１３（第４図
参照）によって灯具ボディ４に固定されている。

フォグランプ１は、フォグランプ用バＩレプ１６と、こ
のフォグランプ用バルブ１６を保持するソケットベース
１７と、ソケットベース１７に取り付けられ前記灯具ボ
ディ４の背面車体中央側端部に開設されたバルブ挿通孔
１８に嵌合し、これを気密に封止するソケットカバー１
９と、同じく前記ソケットベース１７に収り付けられた
り７レクタ２０と、グローブホルダ２１を介して前記ソ
ケットベース１７に取り付けられ、前記フォグランプ用
バルブ１６を覆うグローブ２２と、前記ソケットベース
１７をリフレクタ２０に固定するフォグランプ用セット
スプリング２４とで構成されている。リフレクタ２０の
内面はＡ１等を真空蒸着されることにより反射面２３を
形成している。グローブ２２は透光性を有する樹脂によ
って円筒状に形成され、黄色に着色されている。

前照灯装置２は、ヘッドランプ用バルブ２６と、内部中
央にヘッドランプ用バルブ２６が口金２７を介して挿入
配置されたリフレクタ２８と、口金２７の後端部に取り
付けられ前記灯具ボディ４の中央部に開設されたバルブ
挿通孔２９に嵌合し、これを気密に封止するソケットカ
バー３０等からなる前照灯ユニット３１を備えている。

そして、この前照灯ユニット３１は第２図、第５図およ
び第６図に示すように１つの回動支点＃ｌ構３３と、２
つのエイミング機構３４．３５（後述する）によって３
点支持され、前記灯具ボディ４に対して上下、左右方向
に角度調整自在に配設されている。

ヘッドランプ用バルブ２６はハロゲンバルブがらなり、
内部に走行ビームと、すれ違いビーム（図示せず〉を有
している。

口金２７はリフレクタ２８の後頂部に開設されたバルブ
取付は孔３６に嵌合され、かつ板ばね３７によって固定
されている。

リフレクタ２８は前面の開口形状が略四角形で、背面壁
内面が回転放物面状に湾曲され、かつＡＩ等を真空蒸着
されることにより回転放物反射面３８を形成している。

前記回動支点機構３３は、第５図に示すように前記灯具
ボディ４の前面布端部上方に植設された回動支点軸４０
と、この回動支点軸４０に対応して前記リフレクタ２８
の背面右端部上方位置に取り付けられた袋状ベアリング
４１とで構成され、前記回動支点軸４０の前端に一体に
設けた球状頭部４２が前記袋状ベアリング４１の球面受
座４４に摺動自在に嵌め込まれ、この球状頭部４２の中
心が前照灯ユニット３１の回動中心Ｏを形成している。

そして、この回動支点軸４０は前記ヘッドランプ用バル
ブ２６の中心Ｏｓ（第２図）を通る水平軸（光軸承千線
）Ｘおよび垂直軸（光軸垂直線〉Ｙから右斜め上方に所
要距離はなれた位置に設けられている。

前記２つのエイミング機構３４．３５のうちその一方３
４は、前記前照灯ユニット３１を左右方向に回動させ、
左右方向の照射角度を調整する左右方向調整用エイミン
グ機構を構成するもので、前記ヘッドランプ用バルブ２
６の中心Ｏ８を通る垂直軸Ｙに対して前記回動支点機構
３３と略対称な位置に設けられている。

左右方向調整用エイミング機構３４の構成を第６図に基
づいて更に詳述すると、この左右方向調整用エイミング
機構３４は、前記灯具ボディ４に回転自在で軸方向の移
動を規制されて配設された前後方向に延在する略水平な
エイミングスクリュウ４５を備えており、このエイミン
グスクリュウ４５の前端部が前記リフレクタ２８の背面
に取り付けられたセルフロッキングナツト４６のねじ孔
にねじ込まれている。一方、エイミングスクリュウ４５
の後端部は前記灯具ボディ４の背面に取り付けられたギ
アボックス４７内に挿入されている。

ギアボックス４７はエイミングスクリュウ４５と略直交
するロッド４８と、このロッド４８の回転を前記エイミ
ングスクリュウ４５に伝達するギア（図示せず）とを備
えている。したがって、ロッド４８の上端部を上方から
適宜工具によって回転させると、その回転がギアボック
ス４７内のギアを介してエイミングスクリュウ４５に伝
達され、これを回転させる。エイミングスクリュウ４５
は回転のみ許容されているので、セルフロッキングナツ
ト４６がエイミングスクリュウ４５に沿って前後方向に
移動され、これによって前記前照灯ユニット３１が前記
回動支点Ｏ（第１図〉と、もう一方のエイミング機構３
５とを結ぶ線Ｌ１　（第２図）を中心として第１図に２
点鎖線で示すように左右方向に傾動され、もって左右方
向の照射角度が調整される。

この場合、ロッド４８の回転操作を上方から行うことが
できるため、−々手を灯具ボディ４の背面側に差し込ん
でエイミングスクリュウ４５を捜したり、回したりする
必要がなく、調整操作が容易である。

また、左右方向の角度調整に際しては、前記フォグラン
プ１のリフレクタ２ｏの右側壁２０Ａの前面側コーナ一
部５０がリフレクタ２８、換言すれば前照灯ユニット３
１の正常取付角度を表示する表示部を構成しており、こ
の表示部５ｏにリフレクタ２８の左側壁２８Ａ（第１図
）の前面側コーナ一部５１を車体前後方向に一直線とな
るよう重なり合わせることで、エイミング調整を容易に
している。

すなわち、上述した通り従来のエイミング調整は、ヘッ
ドランプ用バルブを点灯して車体前方における配光パタ
ーンのずれを見ながら角度調整するものであるが、その
目安となるものが全く無く、そのため−度で的確に調整
することが難しいと云う問題を有していた。そこで、本
発明のようにフォグランプｌのリフレクタ２０の右側壁
２０Ａの前面側コーナ一部５０を左右方向調整用表示部
とし、これにリフレクタ２８の左側壁２８Ａ（第１図）
の前面側コーナ一部５１を前後方向に重なり合うよう一
致させると、前照灯ユニット３１の光軸を前照灯装置２
の光軸と一致させることができ、左右方向にずれのない
正しい配光パターンが得られる。したがって、急いでい
る場合などはわざわざバルブを点灯して配光パターンを
チエツクせずとも、誰でも簡単にまた場所の制約を受け
ることなくエイミング調整することが出来る。

この場合、単にリフレクタ２０の右側壁２ＯＡの前面側
コーナ一部５０を表示部とするだけでなく、傾き角度を
表示する目盛りを設けておくと、より一層正確な調整が
できる。

もう一方のエイミング機構３５は、前記前照灯ユニット
３１を前記同効中心Ｏと前記左右方向調整用エイミング
機構３４とを結ぶ線Ｌ２　　（第２図〉を中心として上
下方向に回動させ、上下方向の照射角度をＮｉｌする上
下方向調整用エイミング機構を構成するもので、前記ヘ
ッドランプ用バルブ２６の中心０１を通る水平軸Ｘおよ
び垂直軸Ｙから右斜め下方で、かつ水平軸Ｘに対して前
記回動支点機構３３と略対称な位置に設けられている。

したがって、この上下方向調整用エイミング機構３５は
前記回動支点機構３３の直下に位置していることになる
。そして、この上下方向調整用エイミング機構３５は前
記左右方向調整用エイミング機構３４と同様に構成され
るもので、第５図に示すように、前記灯具ボディ４の右
端部下方に回転のみ許容されて配設された略水平なエイ
ミングスクリュウ５５と、このエイミングスクリュウ５
５に対応して前記リフレクタ２８の背面右下部に取り付
けられたセルフロッキングナツト５６と、灯具ボディ４
の裏面側に略垂直に配設されたロッド５７と、ロッド５
７の回転を前記エイミングスクリュウ５５に伝達するギ
ア（図示せず〉を内蔵したギアボックス５８とで構成さ
れている。左右方向調整用エイミング機＃１３４と上下
方向調整用エイミング機構３５の異なる点は、その取付
高さの違いから操作性を考慮して、ロッド５７の長さが
ロッド４８（第６図）より長く、その上端部、すなわち
回転操作部がロッド４８の上端部と略同じ高さまで延在
していることである。したがって、上下方向のエイミン
グ調整も灯具ボディ４の上方から行える利点を有してい
る。

また、上下方向のエイミング調整に際してはフォグラン
プ１のリフレクタ２０の右側壁２０Ａ（第１図、第２図
〉の前面側下端コーナ一部６０を上下方向の正常取付角
度を表示する表示部として利用し、これに前記前照灯波
Ｗ２のリフレクタ２８の左側壁２８Ａの前面側下端コー
ナ一部６１の高さを一致させることで、左右方向と同様
、上下方向のエイミング調整を容易にしている。

なお、前記表示部６１にも角度を表示する目盛りを設け
ておくと、エイミング調整が容易である。

クリアランスランプ３は、第１図に示すようにクリアラ
ンスランプ用バルブ６５と、このクリアランスランプ用
バルブ６５を保持するソケット６６と、前記灯具ボディ
４の内面に止めねじ６７によって固定されたリフレクタ
６８とで構成されている。リフレクタ６８の内面はＡＩ
等を真空蒸着されることにより反射面６９を形成してい
る。また、リフレクタ６８の左側壁７０の前面側コーナ
一部７０Ａには第７図に示すように前照灯装置２のリフ
レクタ２８方向に延在する断面形状が三角形の面形成部
７１が前面側コーナ一部７０Ａの高さ方向全長に互って
一体に延設されている。同様に、前照灯装置２のリフレ
クタ２８の右側壁２８Ｂの前面側コーナ一部７２にもリ
フレクタ６８方向に延在する板状の面形成部７３が一体
に延設されており、これと前記面形成部７１とで両リフ
レクタ２８．６８間の隙間Ｇを塞ぐ面を形成している。

したがって、前方から前面レンズ８を通してコンビネー
シゴンランプの内部を覗くと、リフレクタ２８と６８と
が連続した１つのリフレクタとして視認される。また、
ｉ間Ｇが無いため、隙間Ｇによる暗部ができずランプの
見栄えも良好である。

この場合、前照灯ユニット３１の左右方向のエイミング
調整量を考慮して第８図に示すように面形成部７１，７
３を前後方向に重ね合わせておくと、リフレクタ２８を
左に傾けてもリフレクタ６８との一体感を確保し得る。

なお、本実施例はコンビネーションランプに組み込まれ
た前照灯装ｆ２に適用した場合について説明したが、本
発明はこれに特定されるものではなく、単体からなる自
動車用前照灯装置に対しても実施し得ることは勿論であ
る。

また、上記一実施例は隣接配置されたフォグランプ１に
正常取付角度を表示する表示部５０．６０を設けたが、
灯具ボディ４に設けられるものであってもよく、また表
示部としては印刷等によって表示されたマーク、線、さ
らには触針等前でもよい。

また、上記実施例は２つの表示部５０．６０を設けたが
、表示部の設ける位置によっては、例えば、リフレクタ
２０のコーナ部の場合には１つ表示部であっても上下、
左右両方の正常取付角度を表示する表示部として用いる
ことが出来る。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明に係る自動車用前照灯装置は、
エイミング調整の目安となる表示部を前照灯ユニットの
近傍部に設け、前照灯ユニットのある定められた任意の
部位を前記表示部と一致させることにより、光軸のずれ
を調整するようにしたので、エイミング調整作業が簡単
かつ容易で、しかも場所を取らず、誰でも調整出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る自動車用前照灯装置を備えたコン
ビネーションランプの一実施例を示す第２図のＩ−Ｉ線
断面図、第２図は同コンビネーションランプの正面図、
第３図は同コンビネーションランプの平面図、第４図は
第２図のｍＶ−ＩＶ線断面図、第５図は第２図のｖ−Ｖ
線断面図、第６図は第２図のｖｔ−ｖｔ線断面図、第７
図および第８図はそれぞれ要部の拡大断面図である。 １・−一フォグランプ、２・・・前照灯装置、３・・・
クリアランスランプ、４・・・灯具ボディ、５．６．７
・・・灯室、８・・・前面レンズ、１６・・・フォグラ
ンプ用バルブ、 ２０．２６・・・ヘッドランプ用バルブ、２８・・・リ
フレクタ、 ５０．６０・・・正常取付角度表示部、６５・・・クリ
アランスランプ用バルブ、６８・・・リフレクタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 前面が開放するリフレクタと、このリフレクタ内に配設
   されたバルブとを備え、前記リフレクタを灯具ボディに
   １つの回動支点機構と、２つのエイミング機構によって
   上下、左右方向に傾動自在に配設した自動車用前照灯装
   置において、前記リフレクタの正常取付角度を表示する
   表示部をリフレクタのある定められた任意の部位に対応
   して、前記灯具ボディもしくは前記リフレクタに近接す
   る他の灯具構成部材に設けたことを特徴とする自動車用
   前照灯装置。