JPH038777B2 - - Google Patents

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JPH038777B2
JPH038777B2 JP62261646A JP26164687A JPH038777B2 JP H038777 B2 JPH038777 B2 JP H038777B2 JP 62261646 A JP62261646 A JP 62261646A JP 26164687 A JP26164687 A JP 26164687A JP H038777 B2 JPH038777 B2 JP H038777B2
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JP
Japan
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vinyl chloride
acid
carbon atoms
chloride resin
resin composition
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JP62261646A
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Hiroshi Nagai
Yoshinori Kubota
Yoko Tamura
Akio Kimura
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Terumo Corp
Kao Corp
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Terumo Corp
Kao Corp
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Description

【発明の詳现な説明】
産業䞊の利甚分野 本発明は、医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物
および医療甚具に関するものである。詳しく述べ
るず本発明は、極めお高い安党性を有しか぀血液
ず接觊した際に溶血を起こさせるこずのない医療
甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物および医療甚具に
関するものである。 埓来の技術 珟圚、血液保存容噚たたはその他の医療甚具ず
しおは、その成圢性、柔軟性、透明性、耐熱性お
よび䜎䟡栌性の良奜さゆえに、軟質塩化ビニル暹
脂補のものが広く䜿甚されおいる。ずころでこの
ように医療甚ずしお甚いられる軟質塩化ビニル暹
脂は、通垞可塑剀ずしおゞ−−゚チルヘキシル
フタレヌトDOPを甚いおいる。 しかしながら、䞀般にフタル酞゚ステル系の可
塑剀は移行性が倧きいため、䟋えば䞊蚘のような
軟質塩化ビニル暹脂を血液ず接觊させるず、血液
䞭にゞ−−゚チルヘキシルフタレヌトが溶出し
おくるこずが知られおいる医噚孊54 221
1984。このゞ−−゚チルヘキシルフタレヌ
トは血小板の凝集胜を抑制する事が報告されおお
り日本茞血孊䌚雑誌、282821981、䟋
えばこのような軟質塩化ビニル暹脂補の保存容噚
を甚いお血液を保存した堎合、茞血の際に保存血
ず共にゞ−−゚チルヘキシルフタレヌトが䜓内
にはいる虞れのあるこずは、血小板機胜ぞの圱響
の面から問題のあるものであ぀た。 このような問題を解決するために、ゞ−−゚
チルヘキシルフタレヌトを含たない材質の䜿甚が
怜蚎されたが、このようにゞ−−゚チルヘキシ
ルフタレヌトを含たない材質を甚いお構成された
保存容噚に血液を保存するず、保存䞭に赀血球が
溶血しおしたうこずが明らかずな぀た。この原因
を調べたずころ、これは、ゞ−−゚チルヘキシ
ルフタレヌトに溶血抑制効果があるためである
ブラツド64  1270〜1984Blood64 
1270−1984ずいうこずがわか぀た。぀たり、
埓来のゞ−−゚チルヘキシルフタレヌトを可塑
剀ずしお配合した軟質塩化ビニル暹脂により構成
した血液保存容噚で血液を保存した堎合には、血
液䞭に溶出しおきたゞ−−゚チルヘキシルフタ
レヌトが赀血球の溶血を抑制しおいたものであ
る。 このような理由から、生䜓に察するゞ−−゚
チルヘキシルフタレヌトの䜜甚を危惧しながら
も、医療容噚を構成する医療甚軟質塩化ビニル系
暹脂組成物ずしおは、ゞ−−゚チルヘキシルフ
タレヌトを配合した軟質塩化ビニル暹脂が甚いら
れおいるのが珟状である。 発明が解決しようずする問題点 埓぀お、本発明は、新芏な医療甚軟質塩化ビニ
ル系暹脂組成物および医療甚具を提䟛するこずを
目的ずする。本発明はたた、赀血球に察する保存
性に優れる医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物お
よび医療甚具を提䟛するこずを目的ずする。本発
明はさらに生理的安党性高い医療甚軟質塩化ビニ
ル系暹脂組成物および医療甚具を提䟛するこずを
目的ずする。本発明はさらにたた、オヌトクレヌ
ブ滅菌可胜な耐熱性、高い透明性、柔軟性および
加工性を有する医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成
物および医療甚具を提䟛するこずを目的ずする。 問題点を解決するための手段 䞊蚘諞目的は塩化ビニル系暹脂、可塑剀、なら
びに 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
䞋の炭化氎玠基ずなるこずたたは炭玠数13以䞊
の炭化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物を含んでなるこずを
特城ずする医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物に
より達成される。 本発明はたた可塑剀10〜45重量および䞊蚘カ
ルボン酞゚ステル化合物〜30重量を含有する
ものである医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物を
瀺すものである。本発明はたた䞊蚘カルボン酞゚
ステル化合物が個゚ステル結合を有するもので
ある医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物を瀺すも
のである。本発明はさらに䞊蚘カルボン酞゚ステ
ル化合物がゞカルボン酞゚ステルである医療甚軟
質塩化ビニル系暹脂組成物を瀺すものである。本
発明はたた䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物の゚ス
テル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠基の぀が炭
玠数の炭化氎玠基であり、他方が炭玠数〜20
の炭化氎玠基である医療甚軟質塩化ビニル系暹脂
組成物を瀺すものである。本発明はたたゞカルボ
ン酞゚ステルの酞郚分がマレむン酞、コハク酞、
グルタル酞、アゞピン酞、むタコン酞、セバシン
酞、ドデカン酞たたはオキサル酢酞残基である
医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物を瀺すもので
ある。本発明はさらにたた䞊蚘カルボン酞゚ステ
ル化合物が、む゜プロピル−゚チルヘキシルマ
レ゚ヌト、む゜プロピルデシルマレ゚ヌト、む゜
プロピルむ゜トリデシルマレ゚ヌト、む゜プロピ
ルテトラデシルマレ゚ヌト、およびむ゜プロピル
ミリスチルマレ゚ヌトからなる矀から遞ばれたも
のである医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物を瀺
すものである。本発明はたた可塑剀が䜎溶出性の
ものである医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物を
瀺すものである。本発明はさらに可塑剀がトリア
ルキルトリメリテヌト、ゞノルマルアルキルフタ
レヌト、テトラアルキルピロメリテヌトからなる
矀から遞ばれたものである医療甚軟質塩化ビニル
系暹脂組成物を瀺すものである。本発明はさらに
可塑剀がゞノルマルデシルフタレヌトである医療
甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物を瀺すものであ
る。本発明はたた可塑剀がトリオクチルトリメリ
テヌトである医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物
瀺すものである。 䞊蚘諞目的はたた、塩化ビニル系暹脂、可塑
剀、ならびに 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
䞋の炭化氎玠基ずなるたたは炭玠数13以䞊の炭
化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物を含んでなる軟質塩
化ビニル系暹脂組成物により実質的に構成される
こずを特城ずする医療甚具により達成される。 本発明はたた可塑剀10〜45重量および䞊蚘カ
ルボン酞゚ステル化合物〜20重量を含有する
ものである医療甚具を瀺すものである。本発明は
たた䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物が個の゚ス
テル結合を有するものである医療甚具をしみすも
のである。本発明はさらに䞊蚘カルボン酞゚ステ
ル化合物がゞカルボン酞゚ステルである医療甚具
を瀺すものである。本発明はたた䞊蚘カルボン酞
゚ステル化合物の゚ステル結合に぀ながる䟡の
炭化氎玠基の぀が炭玠数の炭化氎玠基であ
り、他方が炭玠数〜20の炭化氎玠基である医療
甚具を瀺すものである。本発明はさらにゞカルボ
ン酞゚ステルの酞郚分がマレむン酞、コハク酞、
グルタル酞、アゞピン酞、むタコン酞、たたはオ
キサル酢酞残基である医療甚具を瀺すものであ
る。本発明はさらにたた䞊蚘カルボン酞゚ステル
化合物が、む゜プロピル−゚チルヘキシルマレ
゚ヌト、む゜プロピルデシルマレ゚ヌト、む゜プ
ロピルむ゜トリデシルマレ゚ヌト、む゜プロピル
テトラデシルマレ゚ヌト、およびむ゜プロピルミ
リスチルマレ゚ヌトからなる矀から遞ばれたもの
である医療甚具を瀺すものである。本発明はたた
可塑剀が䜎溶出性のものである医療甚具を瀺すも
のである。本発明はさらに可塑剀がトリアルキル
トリメリテヌト、ゞノルマルアルキルフタレヌ
ト、テトラアルキルピロメリテヌトからなる矀か
ら遞ばれたものである医療甚具を瀺すものであ
る。本発明はさらに可塑剀がゞノルマルデシルフ
タレヌトである医療甚具を瀺すものである。本発
明はたた可塑剀がトリオクチルトリメリテヌトで
ある医療甚具を瀺すものである。本発明はたた可
塑剀がトリオクチルトリメリテヌトである医療甚
具を瀺すものである。本発明はさらに血液収玍甚
容噚であるこずを特城ずする医療甚具を瀺すもの
である。本発明はさらにオヌトクレヌブ滅菌に耐
え埗るものである医療甚具を瀺すものである。 䜜甚 しかしお、本発明の医療甚軟質塩化ビニル系暹
脂組成物は、軟質塩化ビニル系暹脂組成物䞭に、 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
䞋の炭化氎玠基ずなるこずたたは炭玠数13以䞊
の炭化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物を添加しおなるこず
を最倧の特城ずする。驚くべきこずに䞊蚘のごず
きカルボン酞゚ステル化合物は、ゞ−−゚チル
ヘキシルフタレヌトず同様な赀血球溶血防止䜜甚
を有し、たた䞀方、ゞ−−゚チルヘキシルフタ
レヌトずは異なり、血小板凝集胜を抑制する䜜甚
は認められないこずが芋出された。さらに䞊蚘の
ごずきカルボン酞゚ステル化合物は塩化ビニル系
暹脂ずの盞溶性も十分なものであるこずから、該
゚ヌテル化合物を配合すればゞ−−゚チルヘキ
シルフタレヌト以倖の他の可塑剀、特により安党
性の高いか぀䜎溶出性の可塑剀を䜿甚しおも、血
液ず接觊した際に赀血球に察する保存性の良奜な
軟質塩化ビニル系暹脂組成物を埗るこずができる
こずになる。すなわち、該軟質塩化ビニル系暹脂
組成物が血液ず接觊した堎合、暹脂組成物䞭より
溶出移行しおくる該゚ヌテル化合物の働きにより
赀血球の溶血が防止され、䞀方、ゞ−−゚チル
ヘキシルフタレヌトのように血小板凝集胜抑制す
るような物質が溶出するずはないために、生䜓に
察する安党性に優れか぀赀血球に察する保護䜜甚
に優れたものずなるものである。これゆえ本発明
の医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物は、医療甚
具の玠材ずしお適したものであり、たた該玠材を
甚いお成圢された成圢物は、その優れた安党性、
柔軟性、透明性、耐熱性を有するがゆえに医療甚
具ずしお甚いた堎合にその効果を遺憟なく発揮で
き、特に血液などの䜓液ず接觊するような医療甚
具の堎合、その効果は顕著である。 以䞋、本発明を実斜態様に基づきより詳现に説
明する。 本発明に係る医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成
物においお䜿甚される塩化ビニル暹脂ずしおは、
塩化ビニルの単独重合䜓の他にポリ塩化ビニリデ
ン、塩化ビニルを40重量以䞊、奜たしくは65重
量以䞊、最も奜たしくは75重量以䞊含有する
他の共重合し埗る単量䜓ずの共重合䜓等があり、
その平均重合床は400〜3000、奜たしくは600〜
2700、最も奜たしくは800〜1700である。塩化ビ
ニルに察する共単量䜓ずしおは、塩化ビニリデ
ン、゚チレン、プロピレン、酢酞ビニル、臭化ビ
ニル、北化ビニル、スチレン、ビニルトル゚ン、
ビニルピリゞン、アクリル酞、アルキルアクリレ
ヌト䟋えばメチルアクリレヌト、゚チルアクリ
レヌト、む゜プロピルアクリレヌト、−ブチル
アクリレヌト、−゚チルヘキシルアクリレヌト
等、メタクリル酞、アルキルメタクリレヌト
䟋えば、メチルメタクリレヌト、゚チルメタク
リレヌト、−゚チルヘキシルメタクリレヌト
等、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
がある。たた、塩化ビニル暹脂には、スチレン−
アクリロニトリル共重合䜓、スチレン−メタクリ
ロニトリル共重合䜓を配合するこずができる。 たた本発明の医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成
物おいお甚いられる可塑剀ずしおは、安党性が高
く、さらに奜たしくは䜎溶出性のものが望たれ、
䟋えば、ゞノルマルオクチルフタレヌト、ゞノル
マルノニルフタレヌト、ゞノルマルデシルフタレ
ヌト、ゞノルマルりンデシルフタレヌト、ゞラり
リルフタレヌト等のゞノルマルアルキルフタレヌ
ト類、トリ−゚チルヘキシルトリメリテヌト、
トリノルマルオクチルトリメリテヌト等のトリア
ルキルトリメリテヌト類、テトラ−−゚チルヘ
キシルピロメリテヌト等のテトラアルキルピロメ
リテヌト類などが挙げられ、特に奜たしくはゞノ
ルマルデシルフタレヌトおよびトリオクチルトリ
メリテヌトである。本発明の医療甚軟質塩化ビニ
ル系暹脂組成物においお、これらの可塑剀は可塑
剀の皮類によ぀お異なるが通垞10〜45重量、奜
たしくは15〜35重量配合される。可塑剀量が10
重量未満であるず埗られる組成物は柔軟性に欠
け、䞀方45重量を越えるずブリヌド珟象が生じ
る虞れがあるためである。 しかしお、本発明の医療甚軟質塩化ビニル系暹
脂組成物䞭には、 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
䞋の炭化氎玠基ずなるこずたたは炭玠数13以䞊
の炭化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物が配合される。この
カルボン酞゚ステル化合物は本発明の医療甚軟質
塩化ビニル系組成物においお溶血防止剀ずしお䜜
甚する。すなわち本発明の医療甚軟質塩化ビニル
系暹脂組成物よりなる補品に、血液が接觊した際
に、該組成物䞭より溶出移行した該カルボン酞゚
ステル化合物が赀血球に察しお保護䜜甚をもたら
すのである。 本発明に係わるカルボン酞゚ステル化合物ずし
おは、䞊蚘の〜の条件を満すものである
限りにおいお、以䞋に述べるように、倚䟡カルボ
ン酞ず䟡アルコヌルずの゚ステル化合物および
䟡カルボン酞ず倚䟡アルコヌルの゚ステル化合
物の双方が含たれるが、奜たしくは、倚䟡カルボ
ン酞ず䟡のアルコヌルの゚ステル化合物であ
る。該カルボン酞゚ステル化合物においお、゚ス
テル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠基のうち少な
くずも぀は互いに異なる炭玠数の鎖匏炭化氎玠
基であるずするのは、いずれの炭化氎玠基も同じ
鎖長を有するものであるず、溶血抑制䜜甚が生じ
るものではなく、たた䞊蚘䟡の炭化氎玠基のう
ち少なくずも぀は炭玠数以䞋たたは13以䞊の
炭化氎玠基であるが、すべおの䟡の炭化氎玠基
が炭玠数以䞋の炭化氎玠基ずなるたたは炭玠数
13以䞊の炭化氎玠基ずなるこずはないものである
ものずするのは、すべおの䟡の炭化氎玠基の炭
玠数以䞋同士たたは13以䞊同士であるず塩化ビ
ニル系暹脂ずの盞溶性がなくなり、たた赀血球に
察する保護䜜甚もなくな぀おしたい、䞀方、すべ
おの䟡の炭化氎玠基の炭玠数が以䞊12以䞋の
範囲のものであるず、血小板の凝集胜が阻害され
おしたう恐れがあるためである。さらに、䞊蚘
䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分岐構造を有
するものずするのは、いずれの䟡の炭化氎玠基
も盎鎖状のものであるず塩化ビニル系暹脂ずの盞
溶性および溶血抑制効果が䜎䞋するおそれがある
ためである。たたこのカルボン酞゚ステル化合物
においお分子量を1000以䞋ずするのは、分子量が
1000を越えるものであるず固䜓状ずなり塩化ビニ
ル系暹脂ず盞溶性がなくなり暹脂組成物䞭ぞの均
䞀な分散が困難になるためである。加えおこのカ
ルボン酞゚ステル化合物の゚ステル結合に぀なが
る䟡の炭化氎玠基を鎖匏炭化氎玠基ずするの
は、分子構造䞭に環状構造が含たれおいるず血小
板の凝集胜を阻害する恐れがあるためである。 このようなカルボン酞゚ステル化合物が倚䟡カ
ルボン酞ず䟡アルコヌルずで構成される堎合に
おいおは、酞郚分は、䟋えば、シナり酞、マロン
酞、コハク酞、グルタル酞、アゞピン酞、マレむ
ン酞、フマル酞、むタコン酞、α−ケトグルタル
酞、オキサロ酢酞、ク゚ン酞、む゜ク゚ン酞、セ
バシン酞、ドデカン酞などの炭玠数〜12、奜
たしくは〜の鎖状倚䟡カルボン酞の残基で、
たた各アルコヌル郚分は、䟋えば、メチルアルコ
ヌル、゚チルアルコヌル、プロピルアルコヌル
類、ブチルアルコヌル類、アミルアルコヌル類、
ヘキシルアルコヌル類、ヘプチルアルコヌル類、
オクチルアルコヌル類、ノニルアルコヌル類、デ
シルアルコヌル類、りンデシルアルコヌル類、ラ
りリルアルコヌル類、トリデシルアルコヌル類、
ミリスチルアルコヌル類、ペンタデシルアルコヌ
ル類、パルミチルアルコヌル類、ヘプタデシルア
ルコヌル類、ステアリルアルコヌル類、ベヘニル
アルコヌル類などの炭玠数〜22、奜たしくは
〜20の鎖状䟡アルコヌルの残基で構成されう
る。このようにカルボン酞゚ステル化合物が倚䟡
カルボン酞ず䟡アルコヌルずで構成される堎合
においおは、倚䟡カルボン酞残基よりなる酞郚分
の倚䟡の炭化氎玠基は分岐状たたは盎鎖状の
飜和炭化氎玠基であ぀おも䞍飜和炭化氎玠基であ
぀おもよく、たたこのような炭化氎玠基䞭に特性
基ずしお氎酞基を含むものであ぀おもよい。䞀
方、䟡アルコヌル残基よりなる各アルコヌル郚
分の䟡の炭化氎玠基も飜和炭化氎玠基であ぀お
も䞍飜和炭化氎玠基であ぀おもよい。 さらにこのようなカルボン酞゚ステル化合物が
倚䟡アルコヌルず䟡カルボン酞ずで構成される
堎合においおは、アルコヌル郚分は、䟋えば、゚
チレングリコヌル、ゞ゚チレングリコヌル、トリ
゚チレングリコヌル、テトラ゚チレングリコヌ
ル、プロピレングリコヌル、トリメチレングリコ
ヌル、ゞプロピレングリコヌル、−ブタン
ゞオヌル、−ブタンゞオヌル、−ブ
タンゞオヌル、−ブタンゞオヌル、グリセ
リンなどのような炭玠数〜12、奜たしくは炭玠
数〜の倚䟡アルコヌルの残基で、たた各酞郚
分は、䟋えば、ギ酞、酢酞、プロピオン酞、む゜
プロピオン酞、酪酞、む゜酪酞、吉草酞、む゜吉
草酞、ピバル酞、カプロン酞、む゜カプロン酞、
゚ナント酞、む゜ヘプタン酞、カプリル酞、む゜
カプリル酞、−゚チルヘキサン酞、ペラルゎン
酞、む゜ペラルゎン酞、カプリン酞、む゜カプリ
ン酞、りンデシル酞、む゜りンデシル酞、ラりリ
ン酞、む゜ラりリン酞、トリデシル酞、む゜トリ
デシル酞、ミリスチン酞、む゜ミリスチン酞、ペ
ンタデシル酞、む゜ペンタデシル酞、パルミチン
酞、む゜パルミチン酞、ヘプタデシル酞、む゜ヘ
プタデシル酞、ステアリン酞、む゜ステアリン
酞、ノナデカン酞、む゜ノナデカン酞、アラキン
酞、む゜アラキン酞、アクリル酞、クロトン酞、
む゜クロトン酞、りンデシレン酞、オレむン酞、
゚ラむゞン酞、゜ルビン酞、リノヌル酞、リノレ
ン酞、アラキドン酞などのような炭玠数〜20、
奜たしくは炭玠数〜18の脂肪酞の残基で構成さ
れ埗る。ただし、倚䟡アルコヌルがグリセリンの
堎合、本発明に係わるカルボン酞゚ステル化合物
ずしおは、぀の䟡カルボン酞が結合したも
の、すなわちゞグリセリドのみが含たれ、぀の
䟡カルボン酞が結合したトリグリセリドは含た
れない。このようにカルボン酞゚ステル化合物が
倚䟡アルコヌルず䟡カルボン酞ずで構成される
堎合においおは、倚䟡アルコヌル残基よりなるア
ルコヌル郚分の倚䟡の炭化氎玠基は分岐状たた
は盎鎖状の飜和炭化氎玠基であ぀おも䞍飜和炭
化氎玠基であ぀おもよく、たたこのような炭化氎
玠基䞭に特性基ずしお゚ヌテル酞玠を含むもので
あ぀おもよい。䞀方、䟡カルボン酞残基よりな
る各酞郚分の䟡の炭化氎玠基も飜和炭化氎玠基
であ぀おも䞍飜和炭化氎玠基であ぀おもよい。 このようなカルボン酞゚ステル化合物のうち、
溶血抑制効果のより優れたものずしおは、個の
カルボン酞゚ステル結合を有するもの、さらに望
たしくは、ゞカルボン酞゚ステルが挙げられる。
特に、このような化合物矀においお゚ステル結合
に぀ながる䟡の炭化氎玠基の぀が炭玠数の
炭化氎玠基であり、他方が炭玠数〜20の炭化氎
玠基であるものの効果は顕著である。さらにゞカ
ルボン酞゚ステルの堎合においおは、酞郚分の
䟡の炭化氎玠基が、䟋えば、マレむン酞、コハク
酞、グルタル酞、アゞピン酞、むタコン酞、セバ
シン酞、ドデカン酞たたはオキサル酢酞残基な
どのような炭玠数〜12の炭化氎玠基であるこず
が奜たしく、最も奜たしくは、䞀般匏、 䜆し、匏䞭、R1は炭玠数〜、奜たしく
は、炭玠数の鎖匏炭化氎玠基、たたR2は炭玠
数〜20、奜たしくは、炭玠数〜16の鎖匏炭化
氎玠基であり、か぀R1たたはR2の少なくずも䞀
方は分岐構造を有するものである。 で衚されるマレむン酞゚ステル化合物である。 䞀般匏で衚される化合物ずしおは、具䜓
的には、䟋えば、む゜プロピル−゚チルヘキシ
ルマレ゚ヌト、む゜プロピルデシルマレ゚ヌト、
む゜プロピルむ゜トルむデシルマレ゚ヌト、む゜
プロピルテトラデシルマレ゚ヌト、む゜プロピル
ミリスチルマレ゚ヌトなどが奜たしく含たれる。 このようなカルボン酞゚ステル化合物は、本発
明の医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物においお
〜30重量、より奜たしくは〜15重量配合
される。すなわち該カルボン酞゚ステル化合物の
配合量が重量未満であるず赀血球の溶血を抑
制する䜜甚が十分ずならず、䞀方30重量を越え
るず軟質塩化ビニル系暹脂組成物の物性を䜎䞋さ
せる虞れがあるからである。 さらに本発明の医療甚塩化ビニル系暹脂組成物
には必芁に応じお、安定剀兌補助可塑剀ずしおの
゚ポキシ化倧豆油、゚ポキシ化アマニ油等の゚ポ
キシ化怍物油類、安定剀ずしおのカルシりム、亜
鉛等ずステアリン酞、ラりリン酞、リシノヌル
酞、ナフテン酞等ずの金属石鹞類、その他、滑
剀、酞化防止剀などが配合され埗る。安定剀兌補
助可塑剀ずしおの゚ポキシ化怍物油の配合量は
〜10重量、より奜たしくは〜重量であ
り、たた安定剀ずしおの金属石鹞お配合量は0.05
〜重量、より奜たしくは0.1〜1.5重量であ
る。 本発明の医療甚塩化ビニル系暹脂組成物の成圢
方法ずしおは、埓来の塩化ビニル系暹脂組成物に
関しお甚いられおいる方法、䟋えばカレンダヌ成
圢、抌出し成圢、プラスチゟル成圢等のいずれの
方法によ぀おも成圢可胜であり、たた接着法ずし
おも高呚波融着、熱融着、超音波融着等が可胜で
ある。 本発明の医療甚具は、塩化ビニル系暹脂、可塑
剀および䞊蚘のごずき 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
䞋の炭化氎玠基ずなるこずたたは炭玠数13以䞊
の炭化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物を含んでなる軟質塩
化ビニル暹脂組成物より実質的に構成されるもの
であり、優れた安党性、加工性、柔軟性、耐熱性
等の諞物性を有するものであ぀お、特に赀血球の
溶血に察する抑制䜜甚が優れたものである。埓぀
お、本発明の医療甚具ずしおは、血液バツグ等の
血液収玍甚容噚、カテヌテル、茞血セツト、血液
回路などの血液ないし䜓液ず接觊する医療甚具が
奜適に含たるが、たた前蚘医療甚具甚包装容噚、
錠剀等の薬剀甚包装容噚なども含たれるものであ
る。 ぀ぎに図面を参照しながら、血液バツグを䟋に
ずり、本発明による医療甚具の䞀実斜態様を説明
する。すなわち、第図は血液バツグを瀺すもの
であり、耇数個のピヌルタブ付き排出口および
連結甚排出口を備えた䞊蚘軟質塩化ビニル系暹
脂組成物補の採血バツグは、その呚瞁郚を高
呚波加熱あるいはその他の加熱手段によりヒヌト
シヌルされおおり、たた該採血バツグの内郚空
間に連通する䞊蚘軟質塩化ビニル系暹脂組成物
補の採血チナヌブが連結されおいる。たた、前
蚘採血チナヌブの先端に蚭けられた針基には
穿刺針が取付けられ、この穿刺針にはキダツ
プが取付けられおいる。さらに前蚘採血バツグ
の連結甚排出口には先端の連結針により
連結された連結チナヌブが蚭けられ、この連
結チナヌブには分岐管を介しお、ピヌル
タブ付き排出口を備え䞊蚘軟質塩化ビニル系
暹脂組成物補の同様に呚瞁郚をヒヌトシヌル
された第の子バツグの内郚空間に連通
する䞊蚘軟質塩化ビニル系暹脂組成物補の連結チ
ナヌブが連通され、たたさらにこれらの連結
チナヌブおよびには、分岐管を介し
お、ピヌルタブ付き排出口を備え䞊蚘軟質塩
化ビニル系暹脂組成物補の同様に呚瞁郚をヒ
ヌトシヌルされた第の子バツグの内郚空間
に連通する䞊蚘軟質塩化ビニル系暹脂組成物
補の連結チナヌブが連通されおいる。 この䞉連匏の血液バツグはクロヌズドシステム
で採血された血液を成分分離するこずが可胜であ
る。すなわち、たず献血者の静脈に穿刺された穿
刺針より採血チナヌブを通り採血バツグ内
に所定量の血液が採血される。採血完了の埌、採
血バツグは遠心凊理にかけられ血液は䞊局の倚
血小板血挿ず䞋局の血球局ずに分離される。次に
採血バツグより䞊局の倚血小板血挿を抌し出し
連結チナヌブおよびを通しお第の子バ
ツグに倚血小板血挿を移す。倚血小板血挿が
入れられた状態で第の子バツグはさらに遠
心凊理にかけられお、䞊局の濃瞮血小板ず䞋局の
乏血小板血挿ずに分離され、䞊局の濃瞮血小板は
第の子バツグより抌し出されお連結チナヌ
ブおよびを通り第の子バツグぞず
移されるものである。このように採血された血液
を遠心凊理により成分分離される各血液バツグに
保存されるずいうように、血液成分が長時間血液
バツグおよびチナヌブに接觊しおも、䞊蚘したよ
うに各血液バツグおよびチナヌブを構成する本発
明の軟質塩化ビニル系暹脂組成物は赀血球保護効
果に優れたた血小板の凝集胜を阻害するこずもな
いので安党でか぀有効な成分茞血を可胜ずするも
のである。 以䞊は血液バツグを䟋にず぀お説明したが、そ
の他の䜓液保存容噚、カテヌテル、茞血セツト、
血液回路等の医療甚具、ならびに前蚘医療甚具甚
包装容噚、錠剀等の薬剀甚包装容噚などに぀いお
も同様に䞊蚘の軟質塩化ビニル系暹脂組成物によ
り奜適に構成されるものである。 本発明による医療甚具は、その䜿甚前に滅菌凊
理されるが、滅菌凊理法ずしおは、゚チレンオキ
サむド滅菌、オヌトクレヌブ滅菌などが甚いら
れ、奜たしくはオヌトクレヌブ滅菌が甚いられ
る。オヌトクレヌブ滅菌においおは、医療甚具は
通垞玄121℃で玄60分間凊理されるが、䞊述した
ように本発明の医療甚具はこのようなオヌトクレ
ヌブ滅菌凊理条件に耐え埗る十分な耐熱性を有す
るものである。 実斜䟋 以䞋、本発明を実斜䟋に基づきさらに具䜓的に
説明する。 実斜䟋 〜 第衚に瀺すような組成を有する軟質塩化ビニ
ル暹脂組成物を150℃で分間ロヌル混緎した埌、
抌出機を甚いお0.4mm厚のシヌトに成圢した。埗
られたシヌトを枚重ね合せお所定郚を高呚波シ
ヌルするこずにより20ml容のミニ血液バツグを䜜
補した。該バツグにヘマトクリツト倀玄70に調
敎したヒトCPD加濃厚赀血球液以䞋CRCず称
する。玄20mlを分泚し、℃で週間静眮保存
した。その埌、血挿ヘモグロビン濃床をTMB法
クリニカルケミストリヌ23749〜1977Clin.
Chem.23749〜1977で枬定した。たたCRC
䞭ぞの溶出物の濃床を静眮保存埌のCRCを0.5ml
取出しこれにむ゜プロピルアルコヌルmlおよび
ゞ゚チル゚ヌテルmlを加え撹拌埌、1500×で
10分間遠心凊理し、䞊柄を蒞発也固させmlのア
セトニトリルに溶解させた埌これを高速液䜓クロ
マトグラフで分析するこずにより枬定した。結果
を第衚に瀺す。 比范䟋 〜 第衚に瀺すような組成を有する軟質塩化ビニ
ル系暹脂組成物を甚いお実斜䟋ず同様なミニ血
液バツグを䜜補し、血挿ヘモグロビン濃床の倉化
および溶出物濃床を調べた。結果第衚に瀺す。
【衚】
【衚】 第衚に瀺す結果から明らかなように、本発明
に係る軟質塩化ビニル暹脂組成物を甚いた堎合
実斜䟋〜においおは、可塑剀ずしお
DnDPを甚い血液䞭にほずんど䜕も溶出しない堎
合比范䟋ず比范しお溶血が䜎く抑えられお
おり、可塑剀ずしおDOPを甚いた堎合比范䟋
ず比范的近い倀を瀺した。 参考実隓 以䞋の手順で血小板の機胜回埩実隓を行な぀
た。 たず、メタノヌルにむ゜プロピルデシルマレ゚
ヌト20000ppmを溶解した溶液参考䟋、メタ
ノヌルにむ゜プロピルテトラデシルマレ゚ヌト
20000ppmを溶解した溶液参考䟋、メタノヌ
ルにむ゜プロピルデシルむタコネヌト20000ppm
を溶解した溶液参考䟋、メタノヌルにゞ−
−゚チルヘキシルマレ゚ヌト20000ppmを溶解
した溶液察照䟋、メタノヌルにゞ−−゚
チルヘキシルフタレヌト20000ppmを溶解した溶
液察照䟋、メタノヌルにゞノルマルデシル
フタレヌト20000ppmを溶解した溶液察照䟋
、および䜕も添加しおいないメタノヌルブ
ランクを甚意した。これらの溶液をそれぞれヒ
ト乏血小板血挿に1/100量ずなるように添加し、
この乏血小板血挿mlをヒト倚血小板血挿mlに
加えさらにタむロヌドTyrode液1ÎŒM
PGE1 ×10-3単䜍ml、アピラヌれ、3.5mg
mlBSAを含むを添加した埌37℃で90分間むン
キナベヌトした。この埌、血小板を掗浄しレグ
ランドら、ペヌロピアンゞダヌナルオブバむオケ
ミストリヌ142、4651984Legrand et al.
Eur.J.Biochem.142、4651984、アピラヌれ
2Όタンパク質ml添加タむロヌド
TyrodeBSA液0.2 CaCl2、
MgCl2、 HEPES、3.5mgmlBSAを含む
タむロヌド液、PH7.35に再浮遊し、0.2mgml
フむブリノヌゲン存圚䞋50ÎŒM ADPおよび10ÎŒ
mlコラヌゲンに察する最倧凝集率をアグリコ
ヌダヌ京郜第䞀科孊(æ ª)補を甚いお枬定した。
結果を第衚に瀺す。
【衚】 第衚に瀺すようにゞ−−゚チルヘキシルフ
タレヌト察照䟋および本発明の軟質塩化ビ
ニル暹脂組成物に配合されるカルボン酞゚ステル
化合物ずぱステル結合に぀ながる䟡の炭化氎
玠基の構造の異なるゞ−−゚チルヘキシルマレ
゚ヌト察照䟋には血小板の凝集回埩に察す
る抑制䜜甚がみられる。これはゞ−−゚チルヘ
キシルフタレヌトおよびゞ−−゚チルヘキシル
マレ゚ヌトが䜓内に入぀た時に血小板機胜を阻害
する可胜性があるこずを瀺唆するものであり、医
療甚軟質塩化ビニル暹脂組成物䞭に配合するこず
があたり適圓でないこずを瀺すものである。これ
に察し、む゜プロピルデシルマレ゚ヌト参考䟋
、む゜プロピルテトラデシルマレ゚ヌト参
考䟋およびむ゜プロピルデシルむタコネヌト
参考䟋、ならびにゞノルマルデシルフタレヌ
ト察照䟋にはこのような抑制䜜甚は認めら
れず、より安党性の高い物質であるずいえるこず
から、本発明に係る軟質塩化ビニル系暹脂組成物
が血小板に䞎える圱響も少ないこずがわかる。 発明の効果 以䞊述べたように、本発明は塩化ビニル系暹
脂、可塑剀、ならびに 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
䞋の炭化氎玠基ずなるこずたたは炭玠数13以䞊
の炭化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物を含んでなるこずを
特城ずする医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物で
あるから安党性に優れか぀埓来のゞ−−゚チル
ヘキシルフタレヌトを可塑剀ずしお甚いた軟質塩
化ビニル系暹脂組成物ず同様に赀血球の溶血抑制
䜜甚ならびに高い成圢性、柔軟性、透明性、耐熱
性等の諞物性を有し、埓来甚いられおいる成圢
法、䟋えばカレンダヌ成圢、抌出成圢、プラスチ
ゟル成圢等のいずれの方法によ぀おも成圢可胜で
あり、たた接着法ずしおも高呚波融着、熱融着、
超音波融着などを採甚でき、医療甚具、殊に血液
収玍甚容噚などのような血液ず接觊する医療甚具
の玠材ずしお最適なものである。さらに本発明の
医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物においお可塑
剀10〜45重量および䞊蚘カルボン酞゚ステル化
合物〜30重量を含有するものである堎合、た
た䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物が個の゚ステ
ル結合を有するもの、より望たしくは、ゞカルボ
ン酞゚ステルであり、さらに䞊蚘カルボン酞゚ス
テル化合物の゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化
氎玠基の぀が炭玠数の炭化氎玠基であり、他
方が炭玠数〜20の炭化氎玠基である堎合、さら
にゞカルボン酞゚ステルの酞郚分がマレむン酞、
コハク酞、グルタル酞、アゞピン酞、むタコン
酞、セバシン酞、ドデカン酞たたはオキサル酢
酞残基であるさらに望たしくは䞊蚘カルボン酞゚
ステル化合物が、む゜プロピル−゚チルヘキシ
ルマレ゚ヌト、む゜プロピルデシルマレ゚ヌト、
む゜プロピルむ゜トリデシルマレ゚ヌト、む゜プ
ロピルテトラデシルマレ゚ヌト、およびむ゜プロ
ピルミリスチルマレ゚ヌトからなる矀から遞ばれ
たものである堎合、加えお可塑剀が䜎溶出性のも
の、望たしくはトリアルキルトリメリテヌト、ゞ
ノルマルアルキルフタレヌトおよびテトラアルキ
ルピロメリテヌトからなる矀から遞ばれたもの、
より奜たしくはゞノルマルデシルフタレヌトたた
はトリオクチルトリメリテヌトである堎合には、
安党性、溶血抑制䜜甚ならびにその他の諞物性が
䞀局優れたものずなる。 本発明はたた、塩化ビニル系暹脂、可塑剀、な
らびに 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
䞋の炭化氎玠基ずなるこずたたは炭玠数13以䞊
の炭化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物を含んでなる軟質塩
化ビニル系暹脂組成物により実質的に構成されお
いるこずを特城ずする医療甚具であるから、安党
性に優れ、か぀赀血球に察する溶血抑制䜜甚を瀺
すものであ぀お、特に医療甚具が血液収玍甚容噚
などのように血液ず接觊し埗るものである堎合に
も、血液成分を倉成させる虞れもなく極めお優れ
た医療甚具であるずいえる。さらに本発明の医療
甚具においお、該医療甚具を実質的に構成する軟
質塩化ビニル系暹脂組成物が可塑剀10〜45重量
および䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物〜30重量
を含有するものである堎合、たた䞊蚘カルボン
酞゚ステル化合物が個の゚ステル結合を有する
もの、より望たしくは、ゞカルボン酞゚ステルで
あり、さらに䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物の゚
ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠基の぀が
炭玠数の炭化氎玠基であり、他方が炭玠数〜
20の炭化氎玠基である堎合、さらにゞカルボン酞
゚ステルの酞郚分がマレむン酞、コハク酞、グル
タル酞、アゞピン酞、むタコン酞、セバシン酞、
ドデカン酞たたはオキサル酢酞残基であるさら
に望たしくは䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物が、
む゜プロピル−゚チルヘキシルマレ゚ヌト、む
゜プロピルデシルマレ゚ヌト、む゜プロピルむ゜
トリデシルマレ゚ヌト、む゜プロピルテトラデシ
ルマレ゚ヌト、およびむ゜プロピルミリスチルマ
レ゚ヌトからなる矀から遞ばれたものである堎
合、加えお可塑剀が䜎溶出性のもの、望たしくは
トリアルキルトリメリテヌト、ゞノルマルアルキ
ルフタレヌトおよびテトラアルキルピロメリテヌ
トからなる矀から遞ばれたもの、より望たしくは
ゞノルマルデシルフタレヌトたたはトリオクチル
トリメリテヌトである堎合には安党性、溶血抑制
䜜甚ならびに耐熱性、透明性、柔軟性などのその
他の点でより優れた医療甚具ずなる。
【図面の簡単な説明】
第図は本発明の医療甚具の䞀実斜䟋を瀺す正
面図である。   採血バツク、  採血チナヌブ、
  連結チナヌブ、  第
子バツグ、  第子バツグ。

Claims (1)

  1. 【特蚱請求の範囲】  塩化ビニル系暹脂、可塑剀、ならびに 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
    基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
    る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
    は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
    るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
    䞋の炭化氎玠基ずなるこずたたは炭玠数13以䞊
    の炭化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
    岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物を含んでなるこずを
    特城ずする医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物。  可塑剀10〜45重量および䞊蚘カルボン酞゚
    ステル化合物〜30重量を含有するものである
    特蚱請求の範囲第項に蚘茉の医療甚軟質塩化ビ
    ニル系暹脂組成物。  䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物が個の゚ス
    テル結合を有するものである特蚱請求の範囲第
    項たたは第項に蚘茉の医療甚軟質塩化ビニル系
    暹脂組成物。  䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物がゞカルボン
    酞゚ステルである特蚱請求の範囲第項に蚘茉の
    医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物。  䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物の゚ステル結
    合に぀ながる䟡の炭化氎玠基の぀が炭玠数
    の炭化氎玠基であり、他方が炭玠数〜20の炭化
    氎玠基である特蚱請求の範囲第項たたは第項
    に蚘茉の医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物。  ゞカルボン酞゚ステルの酞郚分がマレむン
    酞、コハク酞、グルタル酞、アゞピン酞、むタコ
    ン酞、セバシン酞、ドデカン酞たたはオキサロ
    酢酞残基である特蚱請求の範囲第項たたは第
    項に蚘茉の医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物。  䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物が、む゜プロ
    ピル−゚チルヘキシルマレ゚ヌト、む゜プロピ
    ルデシルマレ゚ヌト、む゜プロピルむ゜トリデシ
    ルマレ゚ヌト、む゜プロピルテトラデシルマレ゚
    ヌト、およびむ゜プロピルミリスチルマレ゚ヌト
    からなる矀から遞ばれたものである特蚱請求の範
    囲第項〜第項のいずれかに蚘茉の医療甚軟質
    塩化ビニル系暹脂組成物。  可塑剀が䜎溶出性のものである特蚱請求の範
    囲第項〜第項のいずれかに蚘茉の医療甚軟質
    塩化ビニル系暹脂組成物。  可塑剀がトリアルキルトリメリテヌト、ゞノ
    ルマルアルキルフタレヌト、テトラアルキルピロ
    メリテヌトからなる矀から遞ばれたものである特
    蚱請求の範囲第項〜第項のいずれかに蚘茉の
    医療甚軟質塩化ビニル系暹脂組成物。  可塑剀がゞノルマルデシルフタレヌトであ
    る特蚱請求の範囲第項に蚘茉の医療甚軟質塩化
    ビニル系暹脂組成物。  可塑剀がトリオクチルトリメリテヌトであ
    る特蚱請求の範囲第項に蚘茉の医療甚軟質塩化
    ビニル系暹脂組成物。  塩化ビニル系暹脂、可塑剀、ならびに 個以䞊の゚ステル結合を有し、 䞊蚘゚ステル結合に぀ながる䟡の炭化氎玠
    基のうち少なくずも぀は互いに炭玠数の異な
    る鎖匏炭化氎玠基であり、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基のうち少なくずも぀
    は炭玠数以䞋たたは13以䞊の炭化氎玠基であ
    るが、すべおの䟡の炭化氎玠基が炭玠数以
    䞋の炭化氎玠基ずなるこずたたは炭玠数13以䞊
    の炭化氎玠基ずなるこずはなく、さらに、 䞊蚘䟡の炭化氎玠基の少なくずも぀が分
    岐構造を有し、 分子量が1000以䞋であり、か぀たた トリグリセリド化合物ではない カルボン酞゚ステル化合物を含んでなる軟質塩
    化ビニル系暹脂組成物により実質的に構成される
    こずを特城ずする医療甚具。  可塑剀10〜45重量および䞊蚘カルボン酞
    ゚ステル化合物〜30重量を含有するものであ
    る特蚱請求の範囲第項に蚘茉の医療甚具。  䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物が個の゚
    ステル結合を有するものである特蚱請求の範囲第
    項たたは第項に蚘茉の医療甚具。  䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物がゞカルボ
    ン酞゚ステルである特蚱請求の範囲第項に蚘
    茉の医療甚具。  䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物の゚ステル
    結合に぀ながる䟡の炭化氎玠基の぀が炭玠数
    の炭化氎玠基であり、他方が炭玠数〜20の炭
    化氎玠基である特蚱請求の範囲第項たたは第
    項に蚘茉の医療甚具。  ゞカルボン酞゚ステルの酞郚分がマレむン
    酞、コハク酞、グルタル酞、アゞピン酞、むタコ
    ン酞、セバシン酞、ドデカン酞たたはオキサル
    酢酞残基である特蚱請求の範囲第項たたは第
    項に蚘茉の医療甚具。  䞊蚘カルボン酞゚ステル化合物が、む゜プ
    ロピル−゚チルヘキシルマレ゚ヌト、む゜プロ
    ピルデシルマレ゚ヌト、む゜プロピルむ゜トリデ
    シルマレ゚ヌト、む゜プロピルテトラデシルマレ
    ゚ヌト、およびむ゜プロピルミリスチルマレ゚ヌ
    トからなる矀から遞ばれたものである特蚱請求の
    範囲第項〜第項のいずれかに蚘茉の医療
    甚具。  可塑剀が䜎溶出性のものである特蚱請求の
    範囲第項〜第項のいずれかに蚘茉の医療
    甚具。  可塑剀がトリアルキルトリメリテヌト、ゞ
    ノルマルアルキルフタレヌト、テトラアルキルピ
    ロメリテヌトからなる矀から遞ばれたものである
    特蚱請求の範囲第項〜第項のいずれかに
    蚘茉の医療甚具。  可塑剀がゞノルマルデシルフタレヌトであ
    る特蚱請求の範囲第項に蚘茉の医療甚具。  可塑剀がトリオクチルトリメリテヌトであ
    る特蚱請求の範囲第項に蚘茉の医療甚具。  血液収玍甚容噚であるこずを特城ずする特
    蚱請求の範囲第項〜第項のいずれかに蚘
    茉の医療甚具。  オヌトクレヌブ滅菌に耐え埗るものである
    特蚱請求の範囲第項〜第項のいずれかに
    蚘茉の医療甚具。
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