JPH0386930A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JPH0386930A
JPH0386930A JP2159547A JP15954790A JPH0386930A JP H0386930 A JPH0386930 A JP H0386930A JP 2159547 A JP2159547 A JP 2159547A JP 15954790 A JP15954790 A JP 15954790A JP H0386930 A JPH0386930 A JP H0386930A
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JP
Japan
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light
photodetector
diffraction element
diffracted
point
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JP2159547A
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English (en)
Inventor
Takahiro Miyake
隆浩 三宅
Yoshio Yoshida
吉田 圭男
Yukio Kurata
幸夫 倉田
Keiji Sakai
啓至 酒井
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、いわゆる、コンパクトディスク、ビデオディ
スク等の光メモリ素子の再生装置等として使用する光ピ
ックアップ装置に関するものである。
〔従来の技術〕
コンパクトディスク等の光ディスクに対して情報の記録
又は再生等を行うには、レーザ等の光ビームを光ディス
クの記録トラック上に正確に集光し照射する必要がある
。従来、光ビームのトラッキング制御方式としては、主
として3ビーム法とプッシュプル法のいずれかが採用さ
れている。3ビーム法によれば、トラックの中心に照射
されるメインビームと、トラックを挟むようにトラック
の中心から互いに逆方向に僅かにずれた1対のサブビー
ムとが生成され使用される。プッシュプル法は1本の光
ビームのみを使用し、この光ビームを光学系によって2
分割し、2分割された光ビームの光量を比較する。3ビ
ーム法は、ディスクが反っていたり、トラックを形成す
る案内溝の深さがばらついていたりする場合に、プッシ
ュプル法より優れたトラッキング制御を行えるという利
点がある。
2つの完敗光による干渉縞に基づいて回折格子が形成さ
れた回折格子素子を光学系に用い、3ビーム法によるト
ラッキング制御を行う方式の従来の光ピックアップ装置
の一例を第13図に基づいて説明する。従来の光ピック
アップ装置において、半導体レーザ1の出射光は第1回
折素子2によりメインビーム(0次回折光)と、紙面と
ほぼ直交する平面内で上記メインビームに対し所定の角
度を威して離間する1対のサブビーム(±1次回折光)
とに分割され、第2回折素子3に導かれる。ここで、3
つのビームは各々更に回折され、各0次回折光のみがコ
リメートレンズ4を通過し、対物レンズ5によって記録
担体6上に集光される。
その際、メインビーム(正確にはメインビームのO次回
折光)ば、例えば、コンパクトディスクであれば、ピッ
トとして記録された記録情報を読み取るべく、記録担体
6上のピットに集光され、その反射強度に基づいて記録
情報の再生が行われる。又、メインビームに基づいて、
後述の如く、フォーカスエラー信号が得られる。
一方、2つのサブビーム(正確にはサブビームのO次回
折光)は、上記のメインビームに対し、記録担体6のト
ラック方向に互いに逆向きに比較的大きく離れ、かつ、
記録担体6のラジアル方向にはメインビームから互いに
逆向きに僅かずつずれた位置に集光され、2つのサブビ
ームの反射強度からトラッキングエラー信号が得られる
記録担体6から反射されたメインビーム及びサブビーム
は、対物レンズ5及びコリメートレンズ4を通過し、第
2回折素子3にて回折され、各々の1次回折光のみが光
検出器7に導かれるようになっている。
第2回折素子3の格子及び光検出器7の光検出部7a〜
7fの記録担体6側から見た配置を第14図(a)(b
)にそれぞれ示す。第2回折素子3は、第14図(a)
に示すように、この第2回折素子3の回折方向に延びる
分割線3Cにより仕切られた2つの領域3a・3bから
構成されている。各領域3a・3bには、それぞれ格子
3d・3d・・・ 3e・3e・・・が互いに異なるピ
ッチで分割線3cに対しほぼ直角方向に形威されている
一方、光検出器7は、それぞれ第2回折素子3における
回折方向に延びる6つの光検出部7a〜7rに分割され
ている。そして、フォーカスエラーがない合焦点状態で
は、第2回折素子3の領域3aで回折されたメインビー
ムは分割線7g上に集光されてスポラ)P、’を形威し
、領域3bで回折されたメインビームは分割線7h上に
集光されてスポットP、’を形成する。又、2つのサブ
ビームはそれぞれ光検出部7e・7rに集光される。
そして、各光検出部7a〜7fから得られる出力信号5
a−3rに基づいて、フォーカスエラー信号FESはF
、ES= (Sa+5d)−(Sb−1−3c)の演算
で得られ、トラッキングエラー信号RESはRES=S
e−3rの演算で得られ、ピット信号(記録情報)R3
はR3=Sa+Sb+Sc+Sdの演算で得られる。
なお、第2回折素子3における格子3d・3d・・・ 
3e・3e・・・の断面形状としては、従来から利用さ
れている第15図(a)に示すような矩形断面の他に、
同図(b)に示す如く光利用効率の高い鋸歯形状も検討
されている。
〔発明が解決しようとする課題] ところが、上記の構成では、第14図(b)において、
フォーカスエラーの検出のために光検出部7aと7c及
び7bと7dをそれぞれ長手方向に並べて配置し、2つ
のビームスポットP +p2′を第2回折素子3の回折
方向にかなり大きく離して集光するようになっているの
で、光検出部7a〜7fが第2回折素子3での回折方向
に見てかなり縦長となる。その結果、光検出部7a〜7
fの専有面積が大きくなるとともに、製造コストも増大
する不具合がある。
又、第2回折素子3における格子3d・3d・・・3e
・3e・・・の断面形状として第15図(b)に示す鋸
歯形状を採用する場合、2つのビームスポットPI′ 
・P2′を第2回折素子3の回折方向にかなり大きく離
して集光させるために、第2回折素子3の2つの領域3
a・3bでの回折角の差をかなり大きくする必要がある
。つまり、格子3d・3d・・・と格子3e・3e・・
・のピッチを大幅に相違させる必要を生ずる。そのため
、領域3aと3bとで同一断面の鋸歯形状への加工が困
難となるので、格子3d・3d・・・、3e・3e・・
・の加工作業が煩雑となるばかりでなく、2つの領域3
a・3b間で格子3d・3d・・・、3e・3e・・・
の断面形状の相違により光の利用効率に差が生じ、フォ
ーカスエラーの検出が正確に行えなくなるという問題が
生じる。なお、領域3aと3bの断面を、光利用効率の
差を低減させる形状に形成することも考えられるが、そ
の場合、最適形状とは異なるものとなるので、充分に高
い光利用効率が得られなくなり、再生信号の品質が悪く
なる等の問題点を生む。
本発明の目的は、回折素子を構成する複数の領域の断面
形状を互いにほぼ等しくし、光利用効率がほぼ均一で充
分高くなるように、かつ、光検出器に照射される複数の
光スポットが互いに近接して形成されるようにした光ピ
ックアップ装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段] 本発明に係る光ピックアップ装置は、上記の課題を解決
するために、光発生手段たとえば半導体レーザと、この
光発生手段から出射される光を記録担体たとえばコンパ
クトディスク又はビデオディスク上に集光させると共に
記録担体からの反射光を第2回折素子に導く光学系たと
えばコリメートレンズ及び対物レンズと、光発生手段か
らの光を記録信号及びフォーカスエラー検出用のO次回
行光とトラッキングエラー検出用の1対の1次回折光と
に分離する第1回折素子と、記録担体からの反射光をそ
れぞれ異なる方向へ回折させる複数の領域を有する第2
回折素子と、複数の分割線によって複数の光検出部に分
割され、上記第2回折素子からの回折光をそれぞれ受光
して電気信号に変換する光検出器とを備えている。
更に、本発明に係る光ピックアップ装置において、上記
第2回折素子は光発生手段と記録担体とを結ぶ光軸を含
む平面により少なくとも4個の領域に分割されると共に
、各領域の格子断面の形状が互いにほぼ等しく形成され
、かつ、上記光軸を中心に点対称を成す位置の各領域対
は記録担体から反射されたO次回行光に対する焦点距離
が互いにほぼ等しくされると共に、上記光学系の合焦点
時に一部の領域対の焦点位置が光検出器の手前側に位置
し、残りの領域対の焦点位置が光検出器より遠方に位置
するように設定されており、光検出器は上記各焦点位置
のほぼ中間に位置し、光検出器の各光検出部は第2回折
素子の各領域に対応して点対称に配置され、上記記録担
体から反射された0次回折光は第2回折素子の各領域に
入射したのち回折されて、少なくとも4個の光スポット
を光検出器上に上記複数の分割線の一部を含むように対
称的に形成することを特徴としている。
なお、上記第2回折素子における一部の領域対で回折さ
れる光の焦点位置を光検出器より手前側とし、残りの領
域対で回折される光の焦点位置を光検出器より遠方とす
るために、例えば、上記−部の領域対には回折光に対し
光の収束機能を付与し、残りの領域対には回折光に対し
光の発散機能を付与することができる。
〔作 用〕
上記の構成によれば、光学系の合焦点時に第2回折素子
における一部の領域対からの回折光は光検出器より手前
側で焦点を形成し、残りの領域対からの回折光は光検出
器より遠方側で焦点を形成するようになっており、かつ
、光検出器は上記各焦点位置のほぼ中間に位置している
。又、各光検出部は第2回折素子において点対称を成す
それぞれの領域対に対応して点対称に設けられ、各領域
対を介する回折光がそれぞれの光検出部上に上記複数の
分割線の一部を含んで対称的に導かれるので、光学系の
合焦点時にいずれも光検出器上で所定の面積を有する少
なくとも4個の光スポットが対称形に形成されるもので
ある。
第2回折素子を構成する複数の領域における格子断面の
形状を互いにほぼ等しく形成しているので、各領、域の
光利用効率がほぼ均一になり、各領域からの回折光の光
量が互いにほぼ等しくなる。
そして、フォーカスエラーが生じると、一部の領域対か
らの回折光によるスポットが拡大又は縮小し、残り領域
対からの回折光によるスポットは逆に縮小又は拡大する
ことにより、上記複数の光検出部の内、対称的に配置さ
れた所定の光検出部の受光量の変化に基づいてフォーカ
スエラーの検出が行われるものである。なお、光検出器
の分割線の幅は、最適な記録情報信号及びフォーカスエ
ラー信号が得られるように定められる。
この場合、第2回折素子における各領域での回折角の差
を充分に小さくすることができるので、第2回折素子の
各領域からの回折光を受光する光検出器の各光検出部を
互いに比較的接近した位置に設けることができる。この
結果、光検出器の専有面積の減少及び製造コストの低減
を図ることができる。
又、第2回折素子における各格子断面の形状は互いにほ
ぼ等しいので、各格子断面の形状を鋸歯形状とする場合
、第2回折素子の製造が容易に行えるようになるととも
に、第2回折素子の光利用効率を充分高くすることがで
きるようになる。
〔実施例1〕 本発明の一実施例を第1図乃至第6図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。
本実施例に係る光ピックアップ装置は、例えば、コンパ
クトディスク、ビデオディスク等の再生装置として使用
されるものである。第2図に示すように、光発生手段と
しての半導体レーザ11の出射光は第1回折素子12に
よりメインビーム(即ち、第1回折素子12におけるO
次回行光)と、紙面とほぼ直交する平面内で上記メイン
ビームに対し所定の角度を成して離間する1対のサブビ
ーム(即ち、第1回折素子12における±1次回折光)
とに分割され、第2回折素子13に導かれる。ここで、
3つのビームはそれぞれ更に回折され、各々のO次回行
光のみがコリメートレンズ14を通過し、対物レンズ1
5によって記録担体16上に集光される。上記のコリメ
ートレンズ14及び対物レンズ15は光学系を構成する
対物レンズ15を通過したメインビーム(正確にはメイ
ンビームの0次回折光)は、例えば、記録担体16がコ
ンパクトディスクであれば、ビットとして記録された記
録情報を読み取るべく、記録担体16上のピットに集光
される。一方、2つのサブビーム(正確にはサブビーム
の0次回折光)は、上記のメインビームに対し、記録担
体16のトラック方向(第2図のY方向)に互いに逆向
きに比較的大きく離れ、かつ、記録担体16のラジアル
方向(第2図のX方向)にはメインビームから互いに逆
向きに僅かずつずれた位置に集光される。X方向は、後
述する複数の領域で構成された第2回折素子13の平均
回折方向でもある。
記録担体16から反射されたメインビーム及び1対のサ
ブビームは、対物レンズ15及びコリメートレンズ14
を通過し、第2回折素子13にてX方向に回折され、各
々の1次回折光のみが光検出品17に導かれるようにな
っている。
第1図(b)に示すように、光検出器17は、メインビ
ームに基づいて記録情報の再生及びフォーカスエラー信
号の生成に供される主検出′部としての光検出部17a
〜17dと、l対のサブビームに基づいてトラッキング
エラー信号の生成に供される副検出部としての光検出部
17e・17fとで構成されている。光検出部17a−
17dは、記録担体16のラジアル方向であるX方向に
ほぼ平行に延びる分割線17gと、記録担体16のトラ
ック方向であるY方向にほぼ平行に延びる分割線17h
とにより、それぞれ矩形状に等分割されている。又、光
検出部17e−17fは主検出部から所定の距離を隔て
て主検出部を挟み、かつ、はぼY方向に沿って主検出部
と並列するように設けられている。
第3図に示すように、第2回折素子13は半導体レーザ
11の出射点Qと記録担体16とを結ぶ光軸L1を含み
、かつ、互いに直交する2千面CI・C2により4つの
領域13a〜13dに分割されている。なお、平面C3
と分割線17gとは方向が一致し、又、平面C2と分割
線17hとは方向が一致している。
第2回折素子13の各領域13a〜13dには、記録担
体16からの反射光をそれぞれX方向に回折させるため
の格子13e13e・・・〜13h・13hが形成され
ている。光軸り、を中心として点対称を成す位置の領域
13a・13cの領域対の格子13e・13e−=  
13g13g・・・は、フォーカスエラーのない上記光
学系の合焦点時に、記録担体16から反射され、領域1
3a13Cで回折されたメインビームが光検出WH17
(7)手前の同一の点f、で焦点を結ぶように、第2回
折素子13・半導体レーザ11の出射点Q・光検出器1
7上の集光点の相対位置に基づいて、方向及びピッチが
定められている。
一方、光軸り、を中心として点対称を成す残りの領域1
3b・13dの領域対における格子13f−13f・・
・ 13h・13h・・・は、上記の合焦点時に記録担
体16から反射され、領域13b・13dで回折された
メインビームが光球出品17より遠方の同一の点f2で
焦点を結ぶように、第2回折素子13・半導体レーザ1
1の出射点Q・光検出器17上の集光点の相対位置に基
づいて、方向及びピッチが定められている。
なお、上記の焦点位置f1と12とはともに、光軸点A
(上記の光軸L1と第2回折素子13との交点)、光検
出器17の中心点O(光検出器17上の分割線17g・
17h同士の交点)とを結ぶ回折光の光軸L2上に位置
し、かつ、上記の合焦点時に、光検出器17が焦点位置
r、・r2のほぼ中間位置に存在するように設定されて
いる。
又、記録担体16から反射され、第2回折素子13で回
折された1対のサブビームは、光検出器17における光
検出部17c・17fでそれぞれ受光されるようになっ
ている。
」−記のように、領域13a・13eからの回折光の焦
点距離と領域13b−13dからの回折光の焦点距離と
を相違させるために、例えば、領域13a・13cには
光の収束機能(凸レンズa能)が付与され、領域13b
・13dには光の発散機能(凹レンズ機能)が付与され
ている。
なお、各領域13a−13dの格子13e−13e・・
・〜13h・13h・・・は、良く知られた2光束干渉
法により作成するか、又は電子計算機により干渉縞の形
状を求め、重子ビーム露光装置により乾板に直接干渉縞
を描いて作成することができる。その場合、格子13e
・13e・・・〜13h・13h・・・の断面形状は、
第15図(a)に示す矩形形状、又は第15図(b)に
示す鋸歯形状とすることができる。
以下、第1図(a)〜(C)に基づいて、ピント信号(
記録情報)R3、フォーカスエラー信号FES及びトラ
ッキングエラー信号RESの検出につき述べる。
半導体レーザ11から出射され、記録担体16で反射さ
れて、第2回折素子13の領域13aで回折されたメイ
ンビームは焦点位置r1で一旦収束したあと反転するこ
とにより、光検出器17における光検出部17aに扇形
のスポットP、を形成する。又、記録担体16から反射
され、領域13aと点対称の位置の領域13cで回折さ
れたメインビームは、上記と同一の焦点位置f、で一旦
収束したあと反転することにより、スポットP1と点対
称な扇形のスポットP3を光検出器17の光検出部17
cに形成する。
一方、記録担体16から反射され、第2回折素子13の
領域13bで回折されたメインビームは、光検出器17
の後方に位置する焦点位置f2に収束する前に、光検出
部17b上に扇形のスポットP2を形成する。更に、記
録担体16から反射され、第2回折素子13における領
域13bと点対称の位置の領域13dで回折されたメイ
ンビームは、同様に焦点位置f2に収束する前に、スポ
ットPzと点対称な扇形のスポラl−P、を光検出部1
7d上に形成する。
そして、対物レンズ15と記’ato体16間の距離が
適正な合焦点状態では、光検出器17が2つの焦点位置
f1 ・r2のほぼ中間位置に存在しているので、第1
図(b)に示すように、各スポットPI 〜P4の大き
さは等しくなる。しかも、各スポットP1〜P4の光量
が等しくなるように第2回折素子13の領域13a−1
3dが形成されているので、各光検出部17a−17d
の出力信号5a−3dは等しくなる。
一方、記録担体16が対物レンズ15に接近し過ぎてフ
ォーカスエラー状態になると、上記の焦点位置f1が光
検出器17に接近し、一方、焦点位置f2が光検出器1
7から遠ざかるので、第1図(a)のように、スポット
P1 ・P3は縮小し、逆に、スポットP2 ・P4は
拡大する。その場合、個々のスポラl−P、〜P4の光
の密度は変化しても光量自体は大きさにより変化しない
一方、分割線17g・17hは、実際には第4図(a)
の如く、所定の幅(例えば、5μm程度)を有し、かつ
、各スポットP1〜P4の扇形の弧を挟み直角をなす2
つの半径が分割線17g・17hの中央線上に位置する
とともに、分割線17g・17h上では光信号に対する
感度がなくされるか又は減衰させられている。例えば、
光ビームスポットを第4図(a)中の点s、から点s4
まで走査して得られる光検出部17dの受光感度は、第
4図(b)に示すグラフXI (17d)のように設定
されている。即ち、点S、−点8点間2間、光検出部1
7dの受光感度は100%であり、点s2−点S1間で
は、受光感度はほぼ直線的に減衰し、点S、以遠では受
光感度がOとなっている。これに対して、光検出部17
aの受光感度は、グラフX、 (17d)と対称形をな
すグラフY1(17a)のように設定されている。或い
は、光検出部17dの受光感度は、第4図(C)に模式
的に示すグラフX 2 (17d)のように設定されて
いてもよい。即ち、点S、−点3点間2間、光検出部1
7dの受光感度は100%であり、点s2以遠では受光
感度がOとなっている。これに対して、光検出部17a
の受光感度は、グラフX z (17d)と対称形をな
すグラフYz (17a)のように設定されている。分
割線17hに対する光検出部17b−170の受光感度
、分割線17gに対する光検出部17a17bの受光感
度、及び分割線17gに対する光検出部17c・17d
の受光感度も上記と同様になっている。
この結果、第1図(a)及び第4図の状態では、スポ7
1・P r  ・P3の方がスポットP2 ・P。
に比して分割線17g・17h上にはみ出している割合
(面積率)が大きいため、光検出部17a・17cの出
力信号5a−3cが光検出部17b・17dの出力信号
5b−3dより小さくなる。
逆に、記録担体16が対物レンズ15から離れ過ぎてフ
ォーカスエラー状態となると、第1図(C)のように、
スポットP1 ・P3が拡大し、スポラ)Pg  ・P
4が縮小するため、光検出部17a・17cの出力信号
5a−3cが光検出部17b・17dの出力信号5b−
3dより大きくなる。
各分割線17g・17hの幅は、後述するように、最適
なピット信号R5及びフォーカスエラー信号FESが得
られるように設計される。
フォーカスエラー信号FESは点対称に対を成すスポッ
トP1 ・P3に基づく和信号Sa+Scと、他の点対
称に対を成すスポットP2 ・P4に基づく和信号Sb
+Sdとの差信号から求められ、FES= (Sa+5
c)−(Sb+Sd)という演算式で表される。このF
ESが“0”となるように対物レンズ15が駆動される
。一方、ピット信号R3は主検出部全体の出力信号の和
信号により求められ、R3=Sa+Sb+Sc+Sdと
いう演算式で表される。更に、トラッキングエラー信号
RESは、副検出部としての光検出部17e・17fの
出力信号をそれぞれ5e−3fとして、その差信号によ
り求められ、RES=Se−3fという演算式で表され
る。このRESが“0゛′となるようにトラッキングの
調整が行われる。
なお、半導体レーザ11から出射されるレーザ光の波長
の変動により、上記レーザ光の波長が、第2回折素子1
3から回折したメインビームが焦点位置f1及びf2で
収束するように設定した基準波長より短くなった場合、
領域1.3 a・13cからの回折光の収束位置と領域
13b・13dからの回折光の収束位置とは、焦点位置
点f1 ・f2に対してそれぞれ同じ距離だけ光検出器
17に接近する。このため、光検出器17上での各スボ
ッ)PI””Psは上記の基準波長時より一様に小さく
なるので、半導体レーザ11の波長変動がフォーカスエ
ラー信号FESに影響を与えることはない。又、上記レ
ーザ光の波長が基準波長より長くなると、各スポットP
、〜P4は上記の基準波長時より一様に大きくなるので
、やはりフォーカスエラー信号FESに誤差は生じない
更に、上記レーザ光に波長変動が生じると、第5図(a
)(b)に示すように、スボンl−P、〜P4が光検出
器17上でX方向、つまり、第2回折素子13における
回折方向に沿って移動する。
ところが、この場合、光検出部17aの受光量の増減量
と光検出部17cの受光量の増減量とが互いに相殺し合
うので、FES= (Sa+5c)−(Sb+Sd)と
いう演算における(Sa+Sc)の値は変動しない。同
様に、光検出部17bの受光量の増減量と光検出部17
dの受光量の増減量とが互いに相殺し合うので、(Sb
+Sd)の値も変動しない。結局、全体としてフォーカ
スエラー信号FESに誤差は生じない。
なお、本実施例では、光検出器17の各光検出部17 
a −47dを互いに接近させて形成するようにしたの
で、光検出部17a〜17dの専有面積を減少させ、か
つ、製造コストの低廉化も図ることができるようになる
。又、光検出部17a〜17dが互いに接近することに
より、第2回折素子13の各領域13a〜13dにおけ
る回折角がほぼ等しくなり、従って、格子13e・13
e・・・〜13h・13h・・・の断面形状を第15図
(b)に示す鋸歯形状とする場合、格子13e・13e
・・・〜13h・13h・・・のピッチをほぼ等しくで
きるので、第2回折素子13の加工を円滑に行えるよう
になり、かつ、はぼ均一で充分に高い光の利用効率を得
ることができる。これによって、ピット信号R3の信号
品質を向上させ、フォーカスエラー信号FESの誤差を
小さくすることができる。
なお、第2回折素子13からの回折光は擬似的に非点収
差の性質を有しているため、その焦点制御手法は、公知
の非点収差法を利用した手法を用いても良い。
以下、第1実施例における光ピックアップ装置の具体的
な設計例を示す。
対物レンズ15の開口率NAを0.5、焦点距離を4.
5mmとする。又、コリメートレンズ14の開口率NA
を0.3、焦点距離を8.3mmとする。
第2図において、第2回折素子13の光軸点Aから半導
体レーザ11の出射点Qまでの光学距離乏。
を3.480 mm、第2回折素子13から光検出器1
7の照射面までのZ方向の光学路Hp−zを3.100
mm、上記の出射点Qから光検出器17の中心点Oまで
の光学距離l、を1.670 mm、光軸点Aと焦点位
置f1との間の光学距離を3.479 mm、光軸点A
から光検出器17の中心点Oまでの光軸L2に沿う光学
距離を3.521 mm、光軸点Aと焦点位置f2との
間の光学距離を3.565 mmとする。この場合、(
x、y、z)の3次元直交座標系を用いて上記の光軸点
Aを原点としてその座標を(00,0)とすると、各点
の座標は、 0  :  (1670,0,0,0,−3100,0
)Q   :  (0,O,−3480,0)f、  
:  (1649,8,0,−3062,6)f2  
:  (1690,7,0,−3138,4)となる。
但し、各座標の単位はμmである。
又、第1図(b)において、光検出器17の光検出部1
7a〜17d全体の一辺の長さdを155μmとし、分
割線17g−17hの幅を5μmとする。このとき、合
焦点時におけるスポットP1〜P4全体としての直径r
は20μmになる。
ここで、分割線17g−17hの幅を最適値に設計する
ためのデータを示す。分割線11g−17hに対する各
光検出部17a〜17dの受光感度特性が、既に説明し
た第4図(b)のようになっ、ているものとする。この
受光感度特性を第4図(d)に示されるグラフで近似し
、かつ、上記した設計例に対して分割線17g・17h
の幅を共に所定値に設定したとき、光検出器17におけ
る対角位置の光検出部17a・17c及び17b・17
°dの各出力信号の和信号Sa+Sc、Sb+Sd並び
にフォーカスエラー信号FES= (Sa+5c)−(
Sb+Sd)をシミュレーションにより求めた結果を第
6図(a)〜(f)に示す。但し、和信号Sa+Scは
曲線(Sa+Sc)で表され、和信号Sb+Sdは曲線
(Sb+Sd)、フォーカスエラー信号FESは曲線F
ESで表されている。又、第6図(a)〜(f)の縦軸
は相対的な信号強度を表し、横軸は対物レンズ15の合
焦点位置からの変位量(μm)を表している。
従って、原点は対物レンズ15の合焦点位置であり、変
位量が正(図中FAR側)になるほど対物レンズ15が
記録担体16に対して合焦点位置から遠ざかった状態、
変位量が負(図中NEAR側)になるほど対物レンズ1
5が記録担体6に対して合焦点位置から接近した状態に
なっている。又、曲線FESのピークからピークまで(
peak t。
peak)に相当する変位量の範囲(例えば、第6図(
a)では、−4,5μm〜+4.8μm)がフォーカス
制御の行われるダイナミックレンジである。
更に、第6図(a)〜(f)の各図中に示されたmの値
は分割線17g・17hの幅であるが、シミュレーショ
ンのための設定値であって、実際の設計値とは異なって
いる。mがおよそ14μmのとき、実際の設計値として
の5μmに相当することが分かっている。
第6図(a)〜(f)のシミュレーション結果から、m
の最適値を判断する根拠は以下の通りである。即ち、 i)曲線FESのダイナミックレンジの範囲内にある部
分が、直線的で、かつ、急峻であること。
ii)曲線FESの正及び負の極大値が大きいこと。
iii )合焦点時における和信号Sa+Sc及び和信
号Sb十Sdの値(即ち、曲線Sa+Sc及び曲線Sb
十Sdと縦軸との各交点の値)が大きいこと。
上記の条件i)はフォーカス制御の応答速度に関わり、
条件ii)はフォーカスエラー信号FESのSN比に関
わるものである。又、条件iii )はピント信号R3
03N比に関わるものである。
第6図<a>〜(f)のシミュレーション結果では、受
光感度特性が第4図(d)のようになっているために、
条件iii )については同一になっている。以下の第
1表にフォーカスエラー信号FESの極大値の絶対値と
、条件i)に記された曲線FESの直線性、および急峻
性を○、Δ、×の3段階で評価した結果を示す。
第1表 従って、第1表より、m=10μmが最適値と結論され
る。この値は、実際の設計値では4μm程度であること
が分かっている。
次に、各光検出部17a〜17dの受光感度特性が、既
に説明した第4図(C)のようになっている場合、同様
に上記した設計例に対して分割線17g・17hの幅を
共に所定値に設定したとき、和信号Sa+Sc、Sb+
Sd並びにフォーカスエラー信号FESをシごニレ−ジ
ョンにより求めた結果を第6図(g)〜(1)に示す。
以下の第2表に、フォーカスエラー信号FESの極大値
の絶対値、条件iii )に記された合焦点時における
和信号の値、条件i)に記された曲線FESの直線性、
および急峻性を○、Δ、×の3段階で評価した結果を示
す。
第2表 従って、第2表より、m=5μmが最適値と結論される
〔実施例2〕 次に、第7図乃至第9図に基づいて、第2実施例を説明
する。
第7図に示すように、第2実施例では光検出器17にお
けるメインビームを受光する部位が、第1実施例と同様
に互いに直交する2本の分割線17g−17hにより4
個の光検出部17a=17dに分割されている。但し、
各光検出部17a〜17dは第1実施例に比してX方向
の幅が拡大されている。これは、光検出部17a・17
bに対をなして照射されるスポットP、・P2と光検出
部17c17dに対をなして照射されるスポットP3 
 ・P4とがX方向に間隔を隔てて分離されるように、
第2回折素子13が設計されているからである。
第2回折素子13は第1実施例と同様、第3図の如く、
4個の領域13a−13dに分割されている。但し、第
8図にも示すように、第2回折素子13の領域13aで
回折されたメインビームは、合焦点時に光検出器17に
おける光検出部17a・17bの手前側の焦点位置f0
て焦点を結んだ後、反転して光検出部17a上にスポッ
トPIを形成するように、領域13aの格子13e−1
3e・・・が設計されている(但し、第8図では図を簡
単にするために第1回折素子12は省略されている)。
又、第2回折素子13の領域13cで回折されたメイン
ビームは、合焦点時に光検出器17の光検出部17c・
17dの手前側の焦点位置f、で焦点を結んだ後、反転
して光検出部17c上にスポットP3を形成するように
、格子13g・13g・・・が設計されている。
更に、領域13bの格子13f・13f・・・は、この
5UA13bで回折されたメインビームの焦点位置が光
検出器17の光検出部17a・17bの後方の点rtb
となるように形成されている。これにより、領域13b
で回折されたメインビームは反転することなく、光検出
部17bにスポットPtを形成する。又、領域13dの
格子13h・13h・・・は、このMii 13 dで
回折されたメインビームの焦点位置が光検出器17の光
検出部17c・17dの後方側の点f2□となるように
形成されている。これにより、領域13dで回折された
メインビームが反転することなく、光検出器17の光検
出部17dにスポットP aを形成する。
この第2実施例で、フォーカスエラー信号FES、トラ
ッキングエラー信号RES等は第1実施例と同一の演算
式で求められる。
そして、第2実施例では、スポットP1 ・P2とスポ
ットP、・P4とをX方向に間隔を隔てて分離したので
、半導体レーザ11からのレーザ光の波長変動によりス
ポットP1〜P4が仮想線の如くX方向に移動しても、
各スポットP、〜P4は常に対応する光検出部17a−
17d内に集光されるようになり、波長変動の影響が無
くなる。
なお、第2実施例では、第2回折素子13の領域13a
・13bにおける回折角と領域13c・13dにおける
回折角との差が、第1実施例に比して若干大きくなるが
、従来のものよりはかなり小さくすることができる。
以下、第2実施例の光ピックアップ装置の具体的な設計
例を述べる。
まず、対物レンズ15及びコリメートレンズ14の開口
率と焦点距離は第1実施例の設計例と同一とする。第8
図において、第2回折素子13上の光軸恩人から半導体
レーザ11の出射点Qまでの光学距離l、を3.480
 mm、第2回折素子13から光検出器17の照射面ま
でのX方向の光学距離e2を3.100 mm、半導体
レーザ11の出射点Qから光検出器17の光検出部17
c・17dの中心点O5までのX方向の光学距離13を
1.670mm、半導体レーザ11の出射点Qから光検
出器17の光検出部17a・17bの中心点02までの
X方向の光学距離24を1.770 mm、上記の光軸
点Aと焦点位置f、との間の光学距離を3.479mm
、光軸点Aと光検出部17c・17dの中心点O3との
間の光学距離を3.521 mm、光軸点Aと焦点位置
f2□との間の光学距離を3.565 mm、光軸点A
と焦点位置ribとの間の光学距離を3.526mm、
光軸点Aと光検出部17a17bの中心点Oxとの間の
光学距離を3.570 mm、光軸点Aと焦点位置fz
bとの間の光学距離を3.614 mmとする。
その場合、光軸点Aの座標を(0,O,O)とすると、
各点の座標は以下の如くになる。但し、各座標の単位は
μmである。
0、  :  (1670,0,0,0,−3100,
0)0、  :  (1770,0,O,O,−310
0,0”)Q  :  (0,O,−3480,0)f
 ta :  (1649,8,O,−3062,6)
f 、b :  (1748,6,0、3062,6)
fza:  (1690,7,0,−3138,4)f
 zb :  (1791,9,、0、3138,4)
又、第7図において、光検出部17a〜17dのX方向
の幅d1は205μm、Y方向の幅d2は155μmと
し、分割線17g・17hの幅をそれぞれ5μmとする
。このとき、合焦点時にスボッl’ P +  ・P2
及びP3 ・P4の直径rがそ°れぞれ20μmになる
上記の設計例について、対角線位置の光検出部17a 
−17c及び17b−17dの出力信号の和Sa十Sc
及びSb+Sdを求めた結果を第9図中にそれぞれ曲線
(Sa+Sc)及び(Sb+Sd)で示す。又、フォー
カスエラー信号FES= (Sa+5c)−(Sb+S
d)を曲線FESで示す。フォーカスエラー検出のダイ
ナミックレンジDR2は、−■5μm〜+15μmであ
る。
〔実施例3〕 次に、第1O図に基づいて第3実施例を説明する。
第3実施例では、光検出器20における主検出部はX方
向にほぼ平行な分割線20iと、Y方向にほぼ平行な分
割線20にとにより4等分割されるとともに、分割線2
0kに対して所定の距離を置いて対称をなし、Y方向に
ほぼ平行な分割線20j・2Ofにより分割され、計8
個の光検出部20a〜20hによって構成されている。
一方、第2回折素子13は第1実施例と同様に、第3図
の如く、4分割されている。但し、領域13aで回折さ
れたメインビームは焦点位置f1(第2図)で−旦焦点
を結んだ後、反転して光検出器20上の光検出部20h
・20g上にスポットPIを形成するようになっている
。又、第2回折素子13の領域13cで回折されたメイ
ンビームは、焦点位置f、で一旦焦点を結んだ後、反転
して光検出器20上の光検出部20a・2Ob上にスポ
ットP、と点対称にスボッ)P3を形成するようになっ
ている。
一方、第2回折素子13の領域13b及び13dで回折
されるメインビームの焦点位置はr2に設定されている
。従って、領域13bで回折されたメインビームは反転
することなく、光検出部20C・20d上にスポットP
2を形威し、又、光検出部20dで回折されたメインビ
ームは反転することなく光検出部20e・2Of上にス
ポットP2と点対称にスポットP4を形成するようにな
っている。
今、光検出部20a〜20hの出力信号をそれぞれSa
〜Shとすると、フォーカスエラー信号FESは主検出
部の中心側の4つの光検出部20C・2Of・20b・
20gの出力信号に基づいて、FES= (Sc+5f
)−(Sb+3g)の演算で求められる。又、ピント信
号R3は主検出部全体の出力信号に基づいて、R3=S
a+Sb+Sc+Sd+Se+Sf+Sg+Shの演算
で求められる。なお、この場合も、レーザ光の波長変動
によりスポットP1〜P4がX方向に移動しても、実施
例1で説明したのと同様に、主検出部内で受光量の増減
が相殺されるので、フォーカスエラー信号FESに誤差
が生じることはない。
なお、図示しないが、領域20a〜20hの両側には、
Y方向の間隙を隔ててトラッキングエラー信号RESを
検出するためのl対の光検出部が設けられている。
〔実施例4〕 次に、第11図に基づいて第4実施例を説明する。
第4実施例の光検出器21の主検出部は、全体として円
形に形成され、かつ、この部位がX方向及びY方向にそ
れぞれほぼ平行な分割線21i・21jによって4等分
割され、更に、所定の半径を有する同心円状の分割線2
1kによって分割され、計8個の光検出部21a〜21
hによって構成されている。
一方、第2回折素子13は第1実施例と同様、第3図の
4分割構成を有している。但し、領域13aで回折され
たメインビームが第3実施例と同様に反転して光検出部
21g・21hにスポットP、を形成し、領域13cで
回折されたメインビームが反転して光検出部21a・2
1bにスポットPIと点対称にスポットP、を形成する
ようになっている。又、第2回折素子13の領域13b
で回折されたメインビームは反転することなく、光検出
器21の光検出部21c・21dにスポットPzを形威
し、領域13dで回折されたメインビームは反転するこ
となく、光検出部21e・2trにスポットP2と点対
称にスポットP4を形成するようになっている。
各光検出部21a〜21hの出力信号をSa〜shとす
ると、フォーカスエラー信号FESは主検出部の中心側
に位置する4つの光検出部21c・21f・21b・2
1gの出力信号に基づいて、FES= (Sc+5f)
−(Sb+3g)の演算で求められる。又、合焦点時に
、Sa+Sd+Se+5h=Sb+Sc+Sf+Sgと
なるように光検出器21上のスポット径を調整しておく
と、FES= (Sd−3c)+ (Se−3F)、+
 (Sg−3h)+ (Sb−3a)= (Sd+Se
+sg+5b)−(Sc+Sf+Sh+Sa)の演算に
よってもフォーカスエラー信号FESが求められる。こ
の場合も、レーザ光の波長変動によりスポットP1〜P
4がX方向に移動しても、フォーカスエラー信号FES
に誤差は生じない。
一方、ピット信号R3は主検出部全体の出力信号に基づ
いて、R3=Sa+Sb+Sc+Sd+Se+Sf+S
g+Shの演算で求められる。
なお、この実施例でも、トラッキングエラー信号は、光
検出部21a〜21hの両側にY方向の間隙を隔てて設
けられた図示しない光検出部で検出される。
〔実施例5〕 次に、第12図に基づいて第5実施例を説明する。
第5実施例では、光検出器22の主検出部はY方向に延
びる5本の分割線22g〜22kにより6個の光検出部
22a〜22fに分割され、中央の分割線22iの幅は
他の分割線の幅より広く設定されている。
一方、第2回折素子13は第3図の如く4個の領域13
a〜13dに分割されている。但し、領域13aで回折
されたメインビームは、光検出器22の光検出部22a
〜22cの手前側の図示しない焦点位置で一旦焦点を結
び、反転した後、光検出部22b及び22c上にスポッ
トP、を形成するように、領域13aの格子13e・1
3e・・・が設計されている。又、第2回折素子13の
領域13cで回折されたメインビームは上記と同一の焦
点位置で一旦焦点を結び、反転して光検出器22の光検
出部22a及び22b上にスポットP1と点対称にスポ
ットP、を形成するようになっている。
一方、第2回折素子13の領域13b及び13dで回折
されたメインビームの図示しない焦点位置は光検出器2
2の光検出部22d〜22fより遠方側に設定され、従
って、領域13b及び13dで回折されたメインビーム
は反転することなく、光検出部22d〜22f上に互い
に点対称を成すスポットP2 ・P4を形成するように
なっている。
本実施例においては、各光検出部22a〜22fの出力
信号をそれぞれ5axSfとして、フォーカスエラー信
号FESはFES=Sb−3e又はFES= (Sb+
Sd+5f)−(Sa+Sc+Se)の演算で求められ
る。一方、ピット信号RFはRF=Sa+Sb+Sc+
Sd+Se+Sfの演算で求められる。
本実施例では、スポットP、−P3とスポットP2 ・
P4とをX方向の間隔を隔てて分離したので、レーザ光
の波長変動によりスポットPI〜P4がX方向に移動し
ても、スポラl−P、  ・P、は光検出部22a〜2
2c内で受光され、スポラI−Pg・P4は光検出部2
2d〜22f内で受光されるようになるので、フォーカ
スエラー信号FESは波長変動の影響を受けない。
又、この実施例でも、トラッキングエラー信号は、光検
出部22a〜22fの両側にY方向の間隔を隔てて設け
られた図示しない光検出部により検出される。
なお、本発明を具体化するに当たり、第2回折素子13
及び光検出器17・2oz・・の分割は、上記の各実施
例で例示した以外の方法で行っても良い。
〔発明の効果〕
本発明に係る光ピックアップ装置は、以上のように、記
録担体からの反射光をそれぞれ異なる方向へ回折させる
複数の領域を有する第2回折素子は、光発生手段と記録
担体とを結ぶ光軸を含む平面により少なくとも4個の領
域に分割されると共に、各領域の格子断面の形状が互い
にほぼ等しく形威され、かつ、上記光軸を中心に点対称
を成す位置の各領域対は記録担体から反射された0次回
行光に対する焦点距離が互いにほぼ等しくされると共に
、上記光学系の合焦点時に一部の領域対の焦点位置が光
検出器の手前側に位置し、残りの領域対の焦点位置が光
検出器より遠方に位置するように設定されており0、光
検出器は上記各焦点位置のほぼ中間に位置し、光検出器
の各光検出部は第2回折素子の各領域に対応して点対称
に配置され、上記記録担体から反射されたO次回行光は
第2回折素子の各領域に入射したのち回折されて、少な
くとも4個の光スポットを光検出器上に上記複数の分割
線の一部を含むように対称的に形成する構成である。
これにより、光学系の合焦点時に第2回折素子における
一部の領域対からの回折光は光検出器より手前側で焦点
を形威し、残りの領域対からの回折光は光検出器より遠
方側で焦点を形成するようにしているので、合焦点時に
いずれも光検出器上で所定の面積を有するスポットを複
数の分割線の一部を含むように形成するものである。そ
して、フォーカスエラーが生じると、一部の領域対から
の回折光によるスポットが拡大又は縮小し、残りの領域
対からの回折光によるスポットは逆に縮小又は拡大する
ことにより、フォーカスエラーの検出が行われるもので
ある。
この場合、第2回折素子を構成する各領域間の回折角の
差を充分に小さくして、第2回折素子の光利用効率をほ
ぼ均一にし、各領域からの回折光の光量が互いにほぼ等
しくすると共に、光検出器の分割線の幅を最適値に設定
しているので、これらの結果、フォーカスエラーの検出
精度が向上する。又、第2回折素子の各領域からの回折
光を受光する光検出器の各光検出部を互いに比較的接近
した位置に設けることができるので、光検出器の専有面
積の減少及び製造コストの低減を図ることもできる。更
に、各領域における格子の断面形状を鋸歯形状とする場
合、各領域の鋸歯形状をほぼ等しくすることができるの
で、格子の製造が容易に行えるようになると共に、第2
回折素子の光利用効率を充分高くすることができるとい
う効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示すものである
。 第1図(a)〜(C)は対物レンズを光軸方向に移動さ
せた場合の光検出器上のスポットの変化を示す概略説明
図である。 第2図は光ピックアップ装置の概略正面図である。 第3図は第2回折素子の概略平面図である。 第4図(a)は第1図(a)の要部を拡大して示す部分
拡大説明図である。 第4図(b)〜(d)は光検出器の分割線付近における
受光感度特性を示すグラフである。 第5図(a)及び(b)は半導体レーザのレーザ光に波
長変動が生じた場合を示す概略説明図である。 第6図(a)〜(I!、)は、光検出器が有する分割線
の所定の幅に対して、対物レンズが光軸に沿って移動し
たときの所定の光検出部に基づく和信号、及びフォーカ
スエラー信号の推移を示すグラフである。 第7図乃至第9図は第2実施例を示すものである。 第7図は光検出器を示す概略説明図である。 第8図は光ピックアップ装置の部分正面図である。 第9図は対物レンズの位置とフォーカスエラー信号との
関係を示すグラフである。 第10図乃至第12図はそれぞれ第3〜第5実施例にお
ける光検出器を示す概略説明図である。 第13図乃至第15図は従来例を示すものである。 第13図は光ピックアップ装置の概略正面図である。 第14図(a)は第2回折素子の概略平面図である。 第14図(b)は光検出器の概略説明図である。 第15図(a)及び(、b)はそれぞれ第2回折素子の
格子の断面形状を示す部分縦断面図である。 11は半導体レーザ(光発生手段)、12は第1回折素
子、13は第2回折素子、13a〜13dは領域、14
はコリメートレンズ(光学系)、15は対物レンズ(光
学系)、16は記録担体、17・20−21・22は光
検出器、17a−17「・20a〜20h・21a〜2
1h・22a〜22fは光検出部、17g・17h・2
0i〜20ffi・21i〜21k・22g〜22には
分割線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、光発生手段と、この光発生手段から出射される光を
    記録担体上に集光させると共に記録担体からの反射光を
    第2回折素子に導く光学系と、光発生手段からの光を記
    録信号及びフォーカスエラー検出用の0次回折光とトラ
    ッキングエラー検出用の1対の1次回折光とに分離する
    第1回折素子と、記録担体からの反射光をそれぞれ異な
    る方向へ回折させる複数の領域を有する第2回折素子と
    、複数の分割線によって複数の光検出部に分割され、上
    記第2回折素子からの回折光をそれぞれ受光して電気信
    号に変換する光検出器とを備えた光ピックアップ装置に
    おいて、 上記第2回折素子は光発生手段と記録担体とを結ぶ光軸
    を含む平面により少なくとも4個の領域に分割されると
    共に、各領域の格子断面の形状が互いにほぼ等しく形成
    され、かつ、上記光軸を中心に点対称を成す位置の各領
    域対は記録担体から反射された0次回折光に対する焦点
    距離が互いにほぼ等しくされると共に、上記光学系の合
    焦点時に一部の領域対の焦点位置が光検出器の手前側に
    位置し、残りの領域対の焦点位置が光検出器より遠方に
    位置するように設定されており、 光検出器は上記各焦点位置のほぼ中間に位置し、光検出
    器の各光検出部は第2回折素子の各領域に対応して点対
    称に配置され、上記記録担体から反射された0次回折光
    は第2回折素子の各領域に入射したのち回折されて、少
    なくとも4個の光スポットを光検出器上に上記複数の分
    割線の一部を含むように対称的に形成することを特徴と
    する光ピックアップ装置。 2、上記第2回折素子における一部の領域対は回折光に
    対し光の収束機能を有し、残りの領域対は回折光に対し
    光の発散機能を有するように形成されていることを特徴
    とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ装置。
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