JPH10269588A - 光ピックアップ装置及び光ディスク記録・再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光ディスク記録・再生装置

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JPH10269588A
JPH10269588A JP9068798A JP6879897A JPH10269588A JP H10269588 A JPH10269588 A JP H10269588A JP 9068798 A JP9068798 A JP 9068798A JP 6879897 A JP6879897 A JP 6879897A JP H10269588 A JPH10269588 A JP H10269588A
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JP
Japan
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light receiving
light
divided
pickup device
fes
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JP9068798A
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English (en)
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Tetsuo Kamiyama
徹男 上山
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な位相差法によるRESを検出でき、か
つ各記録層間の距離が小さい多層光ディスクを用いた場
合にも、各記録層からのFESが互いに干渉せずオフセ
ットが発生しない光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】 半導体レーザ1からの光を対物レンズ5
で光ディスク6上に集光させ、その戻り光を4分割ホロ
グラム素子2によって受光素子7に導く。受光素子7
は、FES検出用の2つの2分割受光領域(7a、7
b)と(7c、7d)、及びRESを生成する一部の光
を検出する2つの受光領域7e、7fを備えている。受
光領域7a、7b、7c、7d、7e、7fの出力信号
をそれぞれSa、Sb、Sc、Sd、Se、Sfとし
て、FESを(Sa+Sd)−(Sb+Sc)により算
出し、RESを(Sa+Sb+Se)と(Sc+Sd+
Sf)の位相差変化より検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光カ
ード等の情報記録媒体に対して光学的に情報を記録・再
生する光ピックアップ装置及び光ディスク記録・再生装
置に関し、より詳しくは、凹凸ピットが記録された光デ
ィスクに対して、正確なトラッキッグ動作が可能であ
り、また、複数の記録再生層を有する光ディスクに対し
ても、正確なフォーカシング動作が可能な光ピックアッ
プ装置及び光ディスク記録・再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクは多量の情報信号を高
密度で記録することができるため、オーディオ、ビデオ
及びコンピュータ等の多くの分野において利用が進めら
れている。特に音声や映像データを記録媒体の表面に凹
凸のピットで記録したコンパクトディスク(CD)やレ
ーザディスク(LD)等の普及は著しく、さらに記録容
量を大幅に拡大したデジタルビデオディスク(DVD)
等が商品化されている。
【0003】ところで、このような情報記録媒体に記録
されたピット列情報を光ビームにより正確に再生するた
めには、情報トラックに光ビームを正確に追従させるラ
ジアルサーボが必要であり、そのためには、ラジアルエ
ラー信号(RES)の検出が前提となる。
【0004】ここで、RESを検出する方法としては、
様々な方法が知られているが、その1つとして位相差
(DPD)法がある。このDPD法は、凹凸のピット列
で記録された信号からの回折パターンの位相変化からR
ESを検出する方法であり、以下にその詳細を説明す
る。
【0005】図14に示すように、上記のDPD法で
は、ピット列からの反射光を、ピット列に平行な方向の
分割線16と、それに垂直な方向の分割線17によっ
て、18〜21の4つの領域に4分割された光検出器で
受光する。そして、分割線16と17の交点に対して対
角位置にある一方の2つの領域19と21からの出力の
和信号と、他方の2つの領域18と20からの和信号の
位相差を比較演算することによりRESを生成する。
【0006】この位相差法によるRESをホログラムを
用いて検出する光ピックアップ装置の一従来例として、
特開平4−40634号公報に開示されたものがある
(以下従来例1と称する)。図15は、この光ピックア
ップ装置の概略構成を示す。この光ピックアップ装置
は、光源となる半導体レーザ1、フォトディテクタ8、
半導体レーザ1及びフォトディテクタユニットを収納す
るパッケージ9、有限系対物レンズ10及びホログラム
素子(ホログラム回折素子)13を備えている。なお、
図中6は光ディスクである。
【0007】上記構成において、半導体レーザ1からの
光ビーム12は、対物レンズ10によって光ディスク6
上に集光される。光ディスク6からの反射光は、再度対
物レンズ10を通過し、半導体レーザ1と対物レンズ1
0の間に配置されたホログラム素子13によりフォトデ
ィテクタ8の方向へ回折される。
【0008】図16は、ホログラム素子13とフォトデ
ィテクタユニット8の詳細を示す。ここで、同図(a)
はホログラム素子13の機能領域区分を模式的に示して
おり、フォーカス誤差信号(FES)検出用として異な
る方向に回折する2つの光を再生する領域37、38
と、RES検出用として格子状パターンを各々他と異な
る方向に記録した領域33〜36を備えている。また、
同図において、xはホログラフィックパターンの実質的
な中心を原点としたピット列の方向に相当する方向を示
し、yはピット列を横切る方向、即ち光ディスク6のラ
ジアル方向に相当する。
【0009】同図に示すように、RES検出用の格子パ
ターン33〜36は、このx−y座標系の各象限、即ち
第1〜第4象限に形成されている。そして、同図(b)
に示す、回折光23は領域33から、回折光24は領域
34から、回折光25は領域35から、回折光26は領
域36から、回折光27は領域37から、回折光28は
領域38からそれぞれ得られる。
【0010】ここで、同図(b)はフォトディテクタユ
ニット8を模式的に示しており、その受光領域、つまり
各フォトディテクタは8a〜8fの6つの領域に分割さ
れている。そして、回折光27がフォトディテクタ8a
と8bの分割線上に、回折光28がフォトディテクタ8
cと8dの分割線上に焦点を結ぶように構成されてい
る。また、回折光23及び26は別のフォトディテクタ
8eに、回折光24及び25はフォトディテクタ8fに
集光するようになっている。
【0011】ここで、FESはフォトディテクタ8bと
8cの出力の和からフォトディテクタ8aと8dの出力
の和を減算することにより、周知のダブルナイフエッジ
法によって検出できる。また、RESはフォトディテク
タ8eと8fの出力の位相を比較、演算することにより
位相差法によって検出できる。
【0012】ところで、最近では、光ディスクとして、
記録容量を増大させるために1枚の基板に薄い層間隔で
記録層を重ねた多層記録媒体(一例として、2層ディス
ク構造のDVDがある。)の開発も盛んに行われてい
る。このような多層記録媒体に対して、正確なフォーカ
スサーボ動作を行うための光ピックアップ装置、より具
体的にはホログラムレーザユニットの一従来例として、
本願出願人が、特願平7−315642号で先に提案し
たものがある(以下従来例2と称する)。図17は、こ
のホログラムレーザユニットの構成を示す。
【0013】図17は基本的には上述の図13の光学系
と同じであり、以下にその構成を動作と共に説明する。
【0014】半導体レーザ1からの出射光は、ホログラ
ム素子2を通過し、コリメートレンズ3を介して、対物
レンズ5により光ディスク6上に集光される。光ディス
ク6からの戻リ光は、対物レンズ5及びコリメートレン
ズ3を通り、ホログラム素子2により受光素子7に導か
れる。
【0015】ここで、ホログラム素子2は、光ディスク
6のラジアル方向に相当するy方向に延びる分割線2g
と、この分割線2gの中心から光ディスク6のラジアル
方向と直交するx方向、つまり光ディスク6のトラック
方向に相当する方向に延びる分割線2hとにより、3つ
の分割領域2a、2b、2cに分割され、それぞれこれ
ら各分割領域2a、2b、2cに対応して、別個の回折
格子が形成されている。
【0016】一方、受光素子7は、光デイスク6のトラ
ック方向に相当するx方向に配列された4つの矩形状の
受光領域7a、7b、7c、7dに分割された領域を有
している。中央の主受光領域7a、7b(フォーカス用
の受光領域)は、光ディスク6のラジアル方向に相当す
るy方向に延びる分割線7yにより分割される一方、両
側の受光領域7c、7d(トラッキング用受光領域)は
受光領域7a、7bの問にx方向に所定の間隔を隔てて
設けられ、さらに7a、7bの外側にそれぞれ7e、7
fの補助受光領域が形成されている。ここで、補助受光
領域7e、7fは分割線7yに対して対称な位置に配置
されている。
【0017】今、受光領域7a〜7fからの出力信号を
それぞれSa〜Sfとすると、(Sa+Sf)−(Sb
+Se)の演算を行えば、フォーカス誤差信号FESを
求めることができる。また、受光領域7c、7dの出力
Sc、Sdの差(Sc−Sd)を演算すれば、トラッキ
ング誤差信号RESを検出できる。
【0018】以下にフォーカス誤差信号FESの検出原
理を図18に基づき説明する。光ディスク6の情報記録
面に対して集光光が、合焦点状態の時には、図18
(a)に示すように、ホログラム素子2の分割領域2a
で回折されたフォーカス用戻り光が、分割線7y上にス
ポット状のビームP1を形成する。また、分割領域2b
で回折されたトラッキング用戻り光は、受光領域7d上
にビームP2を形成し、分割領域2cで回折された同ト
ラッキング用戻り光は、受光領域7c上にビームP3を
形成する。
【0019】ここで、ビームP1は、光ディスク6が合
焦点状態よりも近づいた場合は図18(b)に示すよう
に、また、合焦点状態よりも遠ざかった場合は図18
(c)に示すように、いずれか一方の受光領域7a又は
7bに拡がる。さらに、大きくデフォーカス状態になる
と、ビームP1は、図18(d)及び(e)に示すよう
に、主受光領域7a又は7bからはみ出し、それらの外
側に設けた補助受光領域7e又は7fにまで拡がる。こ
の場合のフォーカス誤差信号FESについて、図19を
用いてさらに詳しく説明する。
【0020】図19において、補助受光領域7e、7f
がない場合には、従来からのシングルナイフエッジ法に
検出されるFESは、同図中にF’で示すようなFES
カーブとなる。ここで、主受光領域7a又は7bからビ
ームP1がはみ出すまでの距離をダイナミックレンジD
yと称する。
【0021】補助受光領域7e、7fを設けた場合に
も、主受光領域7a又は7bからビームP1がはみ出
し、図18(d)及び(e)に示すように、補助受光領
域7e又は7fにその光が入射するまでは、F’と同じ
カーブとなるが、補助受光領域7e又は7fにその光が
入射すると、(Sa+Sf)と(Sb+Se)の差が急
激に変化する。即ち、合焦点位置からダイナミックレン
ジDyを越えて遠ざかる場合は、主受光領域7b(出力
Sb)に加えて補助受光領域7f(出力Sf)で受光が
始まり、近づく場合は主受光領域7a(出力Sa)に加
えて補助受光領域7e(出力Se)で受光が始まり、い
ずれにしてもダイナミックレンジDyを越えたデフォー
カス状態では、補助受光領域7f、7eの受光により
(Sa+Sf)と(Sb+Se)の差が急激に変化する
こととなる。
【0022】このように、一つの主受光領域の出力はフ
ォーカスによる戻り光の形状変化の方向に対して逆方向
に配置された補助受光領域の出力を加えて、フォーカス
誤差信号FESが検出される。そのため、(Sa+S
f)−(Sb+Se)の演算により、フォーカス誤差信
号FESは、図19の実線Fで示すように、ダイナミッ
クレンジDyを越えた直後に急激に0に近づく。受光領
域7e、7fの形状や受光領域7aと7e又は7bと7
fの距離を変化させることによって、ダイナミックレン
ジDyを超えた領域で0への収束の仕方が変化するの
で、これらを最適化することで、従来では緩やかに0に
収束していたFESカーブを急激に0に収束させること
ができる。
【0023】この光学系を用いて、図20に示す2層デ
ィスク、つまりDVD6’を再生した場合のFES力一
ブを、図21及び図22を用いて説明する。図20のD
VD6’は、厚さtdの透明基板6’−0上に第1記録
層6’−1に対してダイナミックレンジ2倍程度の小さ
な距離d1だけ離れた第2記録層6’−2を有してい
る。図21、22の横軸Tは対物レンズ5の変位を表
し、T1、T2はそれぞれ第1記録層6’−1、第2記
録層6’−2で集光ビームが合焦点状態となる位置であ
る。また、図21のF1は、対物レンズ5を動かした場
合に得られるDVD6’の第1記録層6’−1からのF
ESカーブ、F2はさらに対物レンズ5を同方向に動か
した場合の第2記録層6’−2からのFESカーブをそ
れぞれ示す。
【0024】今、各記録層6’−1、6’−2からの反
射光量が等しいと仮定すると、実際に得られるFESカ
ーブは、F1とF2が重なった図22のF3となる。よ
って、T1及びT2の各記録層6’−1、6’−2の合
焦点位置では、それぞれFESオフセットは十分小さく
なり、検出感度もほとんど変化しないため、正常なフォ
ーカスサーボを行うことができる。
【0025】因みに、補助受光領域7f、7eがない場
合には、図23に示すように、第1層目からのFESカ
ーブはF1’、第2層目からのFESカーブはF2’と
なるが、各層からの反射光量は等しいとすると、実際に
はF1’とF2’が重なった、図23の破線F3’のよ
うなFESカーブとなる。
【0026】図24の実線はこのFES力一ブF3’の
みを取り出して示したものである。隣接層のデータ面の
FESが十分に0に収束していないために、T1及びT
2の各層の合焦点位置で、それぞれFESオフセット△
f1、△f2が発生し、さらに検出感度も変化すること
となる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
1の光ピックアップ装置では、RES検出用の格子パタ
ーン33〜36は、FES検出用の格子パターン37、
38とは別に設ける必要があるため、x−y座標系の各
象限の一部分の光しか利用することができない。
【0028】また、位相差法によるRES検出は、回折
パターンの各象限の対角同士の部分の位相を比較してい
るが、一部分の光では外乱光等のノイズの影響が大きい
ため、正確な位相変化を検出することが困難である。特
に、対物レンズがトラッキングでシフトしたり、ディス
クが傾いた場合等にオフセットが発生しやすくなる。
【0029】また、位相差信号は、記録ピットでの回折
パターンの変化を検出するため、検出器には再生信号と
同程度の周波数帯域が必要であるが、一部分の光では光
量が不足するため、十分なS/N比を得ることができな
い。
【0030】さらに、FESは周知のナイフエッジ法を
用いており、ダイナミックレンジを越えたディフオーカ
ス状態での収束が緩やかであるため、層間距離の小さ
い、DVD等のような多層情報記録媒体を再生する場合
には、各層でフォーカスオフセットが発生し、正確なフ
ォーカスサーボ制御を行うことが困難である。
【0031】一方、従来例2の光ピックアップ装置は、
ナイフエッジ法によるFESカーブを改良しているた
め、多層情報記録媒体に対しても適用可能であるが、新
たに補助受光領域を設ける必要があり、受光素子の面積
増大や主受光領域と補助受光領域の間のボンディング作
業が必要になる等の欠点がある。
【0032】また、RESは戻り光の回折パターンの半
分の光だけで検出しているため、図14で説明した4分
割した対角領域同士の位相差を比較して生成する本来の
位相差法検出はできない。
【0033】本発明は、このような現状に鑑みてなされ
たものであり、戻り光を有効利用し、回折パターンから
正確な位相差信号(RES)を検出でき、さらには層間
距離の小さな多層ディスクへのフォーカスサーボが可能
なフォーカス誤差信号も正確に検出できる光ピックアッ
プ装置及び光ディスク記録再生装置を提供することを目
的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
装置は、光源、光学系、回折素子及び受光素子を備え、
該光学系が該光源からの出射光を情報記録媒体上に集光
させると共に、該情報記録媒体からの戻り光を該回折素
子に導き、該回折素子が該戻り光を該受光素子側に回折
させ、該受光素子が該回折素子で回折された戻り光に基
づいて少なくともフォーカス誤差信号及びトラッキング
誤差信号を検出する構成の光ピックアップ装置におい
て、該回折素子が、該情報記録媒体のピット列方向に相
当する方向に延びる第1分割線と、該情報記録媒体のラ
ジアル方向に相当する方向に延びる第2分割線とによ
り、戻り光ビームの実質的な中心を原点として十字状に
分割された4つの分割領域を備えており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0035】好ましくは、前記受光素子が、前記回折素
子の前記4つの分割領域からの回折光を各別に受光する
少なくとも4つの受光領域を備える構成とする。
【0036】また、好ましくは、前記受光素子が、前記
回折素子の前記4つの分割領域のうち、原点に対して対
称な位置にある2つの分割領域からの回折光を共通に受
光する少なくとも2つの受光領域を備える構成とする。
【0037】また、好ましくは、前記回折素子の前記4
つの分割領域のうち、原点に対して対称な位置にある2
組の分割領域からの回折光の位相差信号からトラッキン
グ誤差信号を検出するように構成する。
【0038】また、好ましくは、前記受光素子が、フォ
ーカス誤差信号を生成する少なくとも2つの2分割受光
領域を備えており、前記回折素子の前記4つの分割領域
のうち、ラジアル方向の分割線に対して、同じ側にある
2つの分割領域からのFES生成用ビームをそれぞれ該
2つの2分割受光領域の分割線上に集光させるように構
成する。
【0039】また、好ましくは、前記回折素子の前記4
つの分割領域からの回折光のうち、前記FES生成用ビ
ーム以外の光が、大きくデフォー力ス状態になった場合
に、該回折光を前記2つの2分割受光領域に入射させる
ことによってFESカーブを補正するように構成する。
【0040】また、好ましくは、前記回折素子の4つの
分割領域からの回折光のうち、前記FES生成用ビーム
以外の光が、大きくデフォーカス状態になった場合に、
前記2つの2分割受光領域のうちの一方の2分割受光領
域からはみ出した光を他方の2分割受光領域に入射させ
ることによってFESカーブを補正するように構成す
る。
【0041】また、本発明の光ディスク記録・再生装置
は、複数の記録再生層を有する光ディスクに光学的に情
報を記録・再生する光ディスク記録・再生装置におい
て、上記請求項6又は請求項7記載の光ピックアップ装
置を備えており、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0042】以下に本発明の作用を説明する。
【0043】上記のように、中心を原点として十字状に
4つの分割領域を有する構成の回折素子を用いると、4
つの分割領域からの光を4つの受光領域で別々に受光す
ることが可能になる。このため、本発明によれば、単純
な4分割ホログラム素子を使用することが可能になるの
で、その分、光ピックアップ装置の製作性を向上でき、
低コスト化を図ることができる。
【0044】加えて、上記構成によれば、回折パターン
によって回折される全ての回折光を有効に活用して位相
差信号を検出することが可能であるので、ノイズの影響
の少ない正確なRES検出が可能になる。また、ビーム
の一部ではなく全体で回折パターンの変化を検出するた
め、対物レンズがシフトした場合や光ディスクが傾いた
場合等でも、RESにオフセットが発生しにくく安定し
たRESサーボ動作が可能になる。
【0045】また、受光素子が、回折素子の4つの分割
領域のうち、原点に対して対称な位置にある2つの分割
領域からの回折光を共通に受光する少なくとも2つの受
光領域を備える構成によれば、FESとRES検出用の
デバイス、例えばフォトディテクタを共用化できるの
で、検出器の分割数、その占有面積及び出力端子の数を
低減できる。このため、光ピックアップ装置の簡潔化及
びコストダウンが可能になる。
【0046】また、FESカーブを上記のように補正す
る構成によれば、各記録再生層の間の距離が短い小さい
多層光ディスクでも、各層からのFESカーブが干渉し
ない、つまりオフセットが発生しないFESを生成する
ことができる。このため、フォーカスサーボ動作を精度
よく行える光ピックアップ装置及びこのような光ピック
アップ装置を備えた光ディスク記録・再生装置を実現で
きる。
【0047】また、上記の従来例2とは異なり、新たに
補助受光領域を設ける必要がないので、受光素子の面積
増大や主受光領域と補助受光領域の間のボンディング作
業が不要になる。このため、受光素子、ひいては光ピッ
クアップ装置の小型化及びコストダウンを図ることがで
きる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。
【0049】(実施形態1)図1〜図3は、本発明光ピ
ックアップ装置の実施形態1を示す。まず、図1に基づ
きこの光ピックアップ装置の概略構成を動作と共に説明
する。
【0050】半導体レーザ1からの出射光は、ホログラ
ム素子2を通過し、コリメートレンズ3を介して、対物
レンズ5により光ディスク6上に集光される。光ディス
ク6からの戻リ光は、対物レンズ5及びコリメートレン
ズ3を通り、ホログラム素子2により受光素子7に導か
れる。
【0051】ここで、ホログラム素子2は、図2に示す
ように、ホログラフィックパターンの実質的な中心を原
点とした光ディスク6のピット列方向に相当するy方向
に延びる分割線2gと、これに直交するx方向、つまり
光ディスク6のラジアル方向に相当する方向に延びる分
割線2hとにより、4つの分割領域2a、2b、2c、
2dに分割されている。各分割領域2a、2b、2c、
2dは、別個の格子(格子パターン)が形成されてい
る。
【0052】また、受光素子7は、大きく分けて、ホロ
グラム素子2の回折方向、即ちy方向にほぼ沿った方向
の分割線7l及び7mで分割された矩形状の2つの2分
割受光領域(7a、7b)、(7c、7d)とその他の
矩形領域7e、7fとの4つの受光領域を有している。
【0053】図1及び図3(a)に示すように、合焦点
状態の時には、ホログラム素子2の分割領域2aで回折
された戻り光は、2分割受光領域(7a、7b)のy方
向に延びる分割線7l上にビームP1を形成する。ま
た、分割領域2cで回折された戻り光は、2分割受光領
域(7c、7d)のy方向に延びる分割線7m上にビー
ムP2を形成し、分割領域2b、2dで回折された戻り
光は、受光領域7f、7e上にビームP4、P3をそれ
ぞれ形成する。
【0054】光ディスク6が合焦点状態よりも対物レン
ズ5に近づくと、ビームP1及びP2は、図3(b)に
示すように、それぞれ受光領域7a又は7d側に大きく
なる。一方、光ディスク6が合焦点状態よりも対物レン
ズ5に対して遠ざかると、図3(c)に示すように、そ
れぞれ受光領域7b又は7c側に大きくなる。
【0055】このため、受光領域7a、7b、7c、7
dの出力信号をそれぞれSa、Sb、Sc、Sdとする
と、フォーカス誤差信号FESは、ダブルナイフエッジ
法により、下記(1)式の演算を行えば、求めることが
できる。
【0056】 FES=(Sa+Sd)−(Sb+Sc) …(1) また、分割領域2b、2dからの回折光は、それぞれ受
光領域7f、7eに入射しているため、それぞれの出力
をSf、Seとすると、RESはSaとSbとSeの和
信号と、ScとSdとSfの和信号の位相を比較演算す
ることにより、位相差法により求めることができる。
【0057】ここで、本実施形態1では、4つのホログ
ラム分割領域からの光を4つの分割領域(うち2つはさ
らに2分割されている)で別々に受光している。このた
め、本実施形態1の構成によれば、上記従来例に比べ
て、単純な4分割ホログラム素子2を使用することが可
能になるので、その分、光ピックアップ装置の製作性を
向上でき、低コスト化を図ることができる。
【0058】加えて、本実施形態1によれば、回折パタ
ーンによって回折される全ての回折光を利用して位相差
信号を検出する構成をとっている。このため、回折光を
有効利用できると共に、ビームの一部ではなく全体で回
折パターンの変化を検出するため、対物レンズ5がシフ
トした場合や光ディスク6が傾いた場合等でも、RES
にオフセットが発生しにくく安定したサーボ動作が可能
になる。
【0059】なお、CD(コンパクト ディスク)等の
凹凸ピットではなく、光磁気ディスクや相変化ディスク
等、連続したトラックが形成されているディスクにおい
ては、下記(2)式の演算によりプッシュプル法による
RESも検出できる。
【0060】 RES=(Sa+Sb+Sf)−(Sc+Sd+Se) …(2) (実施形態2)図4〜図7は、本発明光ピックアップ装
置の実施形態2を示す。本実施形態2の光ピックアップ
装置は、受光素子の構成が実施形態1の光ピックアップ
装置と異なる他は、同様の構成になっているので、実施
形態1と対応する部分については同一の符号を付して具
体的な説明は省略し、以下に異なる部分のみを説明す
る。
【0061】図5に示すように、この受光素子7は、ホ
ログラム素子2の回折方向、即ちy方向にほぼ沿った方
向の分割線7l、7mで分割された矩形状の2つの2分
割受光領域(7a、7b)と(7c、7d)だけで構成
されている。
【0062】このような構成において、合焦点状態の時
には、図4及び図6(a)に示すように、ホログラム素
子2の分割領域2aで回折された戻り光は、2分割受光
領域(7a、7b)のy方向に延びる分割線7l上にビ
ームP1を形成する。また、分割領域2cで回折された
戻り光は、2分割受光領域(7c、7d)のy方向に延
びる分割線7m上にビームP2を形成する。
【0063】そして、光ディスク6が合焦点状態よりも
対物レンズ5に近づくと、ビームP1及びP2は、図6
(b)に示すように、それぞれ受光領域7a又は7d側
に大きくなる。一方、光ディスク6が合焦点状態よりも
対物レンズ5から遠ざかると、図6(c)に示すよう
に、ビームP1及びP2は、それぞれ受光領域7b又は
7c側に大きくなるため、フォーカス誤差信号FESは
ダブルナイフエッジ法により、下記(3)式の演算を行
えば、求めることができる。
【0064】 FES=(Sa+Sd)−(Sb+Sc) …(3) ここで、分割領域2b、2dから回折されたRES検出
用ビームP3、P4は、余分な光としてそれぞれ受光領
域7d、7bに入射しているが、両者の光量は等しく、
FES演算時にキャンセルされるため、オフセットは発
生しない。
【0065】また、本実施形態2においては、RESは
SaとSb、ScとSdの和信号の位相を比較演算する
ことにより、位相差法により求めることができる。
【0066】本実施形態2による場合も、上記実施形態
1同様の効果を奏することができる。加えて、本実施形
態2では、FESとRES検出用フォトディテクタを共
通に使用しているため、検出器の分割数、面積や出力端
子の数を減らすことができる利点がある。
【0067】また、本実施形態2によれば、分割領域2
b、2dからの光により本来のダイナミックレンジが小
さくなるが、図7に示すように、2分割受光素子の片側
の受光領域7b、7dを7a、7cに対してx方向に2
倍程度大きくし、ビームP3、P4が合焦点状態で受光
領域7b、7dの中心(x方向)に集光するように構成
すれば、必要なダイナミッグレンジを確保することがで
きる。
【0068】(実施形態3)図8は本発明光ピックアッ
プ装置の実施形態3を示す。本実施形態3の光ピックア
ップ装置も、受光素子の構成が実施形態1の光ピックア
ップ装置と異なる他は、同様の構成になっているので、
実施形態1と対応する部分については同一の符号を付し
て具体的な説明は省略し、以下に異なる部分のみを説明
する。
【0069】図8に示すように、この受光素子7は、ホ
ログラム素子2の回折方向、即ちy方向にほぼ沿った方
向の4つの分割線7l、7m、7n、7pで分割された
矩形状の6つの受光領域7a、7b、7c、7d、7
e、7fで構成されている。
【0070】このような構成において、合焦点状態の時
には、ホログラム素子2の分割領域2aで回折された戻
り光は、受光領域7b、7cの分割線7m上にビームP
1を形成する。また、分割領域2cで回折された戻り光
は、受光領域7e、7fの分割線7p上にビームP2を
形成する。また、分割領域2bで回折された戻り光は、
受光領域7d、7eの分割線7n上にビームP4を形成
する。さらに、分割領域2dで回折された戻り光は、受
光領域7a、7bの分割線7l上にビームP3を形成す
る。
【0071】そして、光ディスク6が合焦点状態よりも
対物レンズ5に近づくと、ビームP1及びP3は、受光
領域7b側に大きくなり、ビームP2及びP4は、受光
領域7f又は7d側に大きくなる。一方、光ディスク6
が合焦点状態よりも対物レンズ5から遠ざかると、ビー
ムP1及びP3は、受光領域7c又は7a側に大きくな
り、ビームP2及びP4は、受光領域7e側に大きくな
る。
【0072】このため、フォー力ス誤差信号FESはダ
ブルナイフエッジ法により、下記(4)式の演算を行え
ば、求めることができる。
【0073】 FES=(Sb+Sd+Sf)−(Sa+Sc+Se) …(4) また、RESは、SaとSbとSc、SdとSeとSf
の和信号の位相を比較演算することにより、位相差法に
より求めることができる。
【0074】本実施形態3による場合も、上記実施形態
1同様の効果を奏することができる。加えて、本実施形
態3による場合は、実施形態2に比べてビームP3及び
P4もFES検出に有効に利用できるので、その分、回
折光の利用効率を向上でき、より一層ノイズの影響の少
ない検出が可能になる。
【0075】(実施形態4)図9及び図10は本発明光
ピックアップ装置の実施形態4を示す。本実施形態4の
光ピックアップ装置は、位相差法によるRESを検出で
きる光学系において、多層ディスクが再生できるFES
カーブを形成する点に特徴を有する。
【0076】ここで、上記実施形態1〜3の光学系で得
られるFESカーブは、上記従来例1同様に、ダイナミ
ックレンジDyを越えて緩やかに0に収束する特性をも
っているため、層間距離が小さいDVD等の多層ディス
クでは問題が発生するが、本実施形態4では、この問題
点を解消している。即ち、本実施形態4では、位相差法
によるRESを検出できる光学系において、FESカー
ブを補正できる手段を有し、多層ディスクが再生できる
構成を採用している。以下にその詳細を説明する。
【0077】図9に示すホログラム素子2は、図2に示
す、即ち上記実施形態1のホログラム素子2と同様の構
成であるが、受光素子7の形状は、図2に示すものとは
異なっており、この受光素子7は、ホログラム素子2の
回折方向、即ちy方向にほぼ沿った方向の分割線7l及
び7mで分割された2つの2分割受光領域(7a、7
b)と(7c、7d)とその他の矩形領域7e、7fと
を有している。
【0078】このような構成において、合焦点状態の時
にホログラム素子2の分割領域2aで回折された戻り光
は、分割線7l上にビームP1を形成する。また、分割
領域2cで回折された戻リ光は、分割線7m上にビーム
P2を形成する。さらに、分割領域2b、2dで回折さ
れた戻リ光は、それぞれ受光領域7e、7f上にビーム
P3、P4を形成する。
【0079】ここで、受光領域7e、7fはそれぞれ2
分割受光素子(7a、7b)と(7c、7d)に対して
同じ側に配置し、互いに隣り合うビームP2とP4、P
1とP3はデフォーカス状態で同じ方向(x軸方向)に
ビームが広がるように構成する。
【0080】このため、本実施形態4においては、フォ
ーカス誤差信号FESは、下記(5)式の演算を行え
ば、求めることができる。
【0081】 FES=(Sa+Sd+Sf)−(Sb+Sc+Se) …(5) また、RESはSaとSbとSf、ScとSdとSeの
和信号の位相を比較演算することにより、位相差法によ
り求めることができる。
【0082】FESの検出について今少し具体的に説明
すると、合焦点状態の時には、各ビームP1〜P4は、
図10(a)に示すように集光されているが、光ディス
ク6が合焦点状態よりも対物レンズ5に近づくと、ビー
ムP1及びP2は、図10(b)に示すように、それぞ
れ受光領域7a又は7d側に大きくなる。
【0083】一方、光ディスク6が合焦点状態よりも対
物レンズ5から遠ざかると、図10(c)に示すよう
に、それぞれ受光領域7b又は7c側に大きくなる。そ
して、図10(d)、(e)に示すように、ビームP1
及びP2が受光領域からはみ出し始めると(同時にビー
ムP3及びP4も受光領域からはみ出す)FESの絶対
値は減少し始める。
【0084】さらに、図10(f)に示すように、大き
くデフォーカス状態になった場合は、受光領域7aから
はみ出した光は、隣接する受光領域7eに再度入射す
る。また、受光領域7fからはみ出した光は、隣接する
受光領域7cに再度入射する。ビームP2及びP3はさ
らに受光領域7a、7fからはみ出し続けるが、ほぼ同
じようにビームが拡大していくため、上記(5)式で演
算されるFESには影響を与えない。
【0085】よって、ビームP4及びP1がそれぞれ隣
接する受光領域7c、7eに再入射することによって、
上記(5)式で演算されるFESは、隣接する受光領域
にビームが再入射しない場合のFESカーブに比べて、
ダイナミックレンジDyを越えた直後に急激に0に減少
する。
【0086】また、図10(g)に示すように、光ディ
スク6が対物レンズ5から遠ざかる方向に大きくデフォ
ーカス状態になった場合は、受光領域7cからはみ出し
た光は隣接する受光領域7fに再度入射し、受光領域7
eからはみ出した光は隣接する7aに再度入射する。ビ
ームP1及びP4はさらに受光領域からはみ出し続ける
が、ほぼ同じようにビームが拡大していくため、この場
合も上記(5)式で演算されるFESには影響を与えな
い。
【0087】よって、ビームP2及びP3がそれぞれ隣
接する受光領域7f、7aに再入射することによって、
光ディスクが近づく場合と同様に、上記(5)式で演算
されるFESは、再入射しない場合のFESカーブに比
べて、ダイナミックレンジDyを超えた直後に急激に0
に減少する。
【0088】この時得られるFESカーブは、上記従来
例2で示した図19の実線Fと同様になり、ダイナミッ
クレンジDyを越えた直後に急激に0に近づく。受光領
域7e、7fの形状や受光領域7aと7e又は7cと7
fの距離を変化させることによって、ダイナミックレン
ジDyを越えた領域で0への収束の仕方が変化するの
で、これらを最適化することで、従来では緩やかに0に
収束していたFESカーブを急激に0に収束させること
ができる。
【0089】よって、従来例2で述べたように、層間距
離の小さな多層ディスクを再生した場合でも、各層での
FESオフセットは十分小さくなり、検出感度もほとん
ど変化しないため、正常なフォーカスサーボを行うこと
ができる。
【0090】このように、従来例2ではFES検出用受
光領域の外側に新たに補助受光領域を設けてFESカー
ブの形状を補正していたが、本実施形態4によれば、補
助受光領域を設けずに、ダイナミックレンジ内のFES
には関係しないRES検出用ビームのデフオーカス状態
の光及びRES検出用受光領域を有効利用して、ダイナ
ミックレンジを越えたデフォーカス領域でのFESカー
ブの補正を行うことができる。
【0091】また、補助受光領域を設ける必要がないの
で、受光素子の面積増大や主受光領域と補助受光領域の
間のボンディング作業が不要になる。このため、受光素
子、ひいては光ピックアップ装置の小型化及びコストダ
ウンを図ることができる。
【0092】(実施形態5)図11及び図12は本発明
光ピックアップ装置の実施形態5を示す。本実施形態5
の光ピックアップ装置も、位相差法によるRESを検出
できる光学系において、多層ディスクが再生できるFE
Sカーブを形成する点に特徴を有する。以下にその詳細
を説明する。
【0093】図11に示すように、本実施形態5のホロ
グラム素子2は、図9のホログラム素子2とほぼ同様の
構成であるが、x、y方向が光ディク6のピット列方向
に対して90°回転している。つまり、y方向がラジア
ル方向、x方向がピット列方向に対応しており、y方向
がピット列方向、x方向がラジアル方向である図9のホ
ログラム素子2とは、この点で異なっている。
【0094】また、受光素子7は、ホログラム素子2の
回折方向、即ちy方向にほぼ沿った方向の分割線7l及
び7mで分割された2つの2分割受光領域(7a、7
b)と(7c、7d)とを有している。また、分割線7
l、7mに対して外側にある受光領域7a、7dは、そ
れぞれy方向に拡大したような形状で、ほぼy軸に対し
て互いに線対称な配置になるように構成する。
【0095】このような構成において、合焦点状態の時
には、ホログラム素子2の分割領域2dで回折された戻
り光は、分割線7l上にビームP1を形成する。また、
分割領域2cで回折された戻り光は、分割線7m上にビ
ームP2を形成する。さらに、分割領域2b、2dで回
折された戻り光は、それぞれ受光領域7d、7a上にビ
ームP3、P4を形成する。
【0096】ここで、ビームP3、P4はそれぞれビー
ムP2、P1とy方向に離れた位置で、分割線7l、7
mと交差しない領域で、かつy軸に対称な位置に集光す
るように構成する。即ち、回折方向に対して垂直なx方
向で互いに隣り合うビームP1とP2、P4とP3はデ
フォーカス状態で同じ方向(x軸方向)にビームが広が
るように構成する。
【0097】このため、フォーカス誤差信号FESは、
下記(6)式の演算を行えば、求めることができる。
【0098】 FES=(Sa+Sc)−(Sb+Sd) …(6) また、RESはSaとSb、ScとSdの和信号の位相
を比較演算することにより、位相差法により求めること
ができる。従って、本実施形態5においても、上記実施
形態1同様の効果を奏する。
【0099】加えて、本実施形態5では、FESとRE
S検出用フォトディテクタを共通化できるため、検出器
の分割数、占有面積や出力端子の数を減らすことができ
るので、装置構成の簡潔化やコストダウンが可能にな
る。
【0100】FESの検出について今少し具体的に説明
すると、ビームは合焦点状態の時には、図12(a)に
示すように集光されているが、光ディスク6が合焦点状
態よりも対物レンズ5に近づくと、ビームP1及びP2
は、図12(b)に示すように、それぞれ受光領域7b
又は7d側に大きくなる。一方、光ディスク6が合焦点
状態よりも対物レンズ5から遠ざかると、図12(c)
に示すように、ビームP1及びP2はそれぞれ受光領域
7a又は7c側に大きくなる。
【0101】そして、図12(d)、(e)に示すよう
に、ビームP1及びP2が受光領域7b又は7dからは
み出し始めると(同時にビームP3とP4も受光領域7
a又は7cからはみ出す)FESの絶対値は減少し始め
る。さらに、図12(f)に示すように、大きくデフォ
ーカス状態になった場合は、受光領域7bからはみ出し
た光は隣接する受光領域7cに再度入射し、受光領域7
dからはみ出したビームP3は隣接する受光領域7aに
再度入射する。ビームP2、P4はさらに受光領域から
はみ出し続けるが、ほぼ同じようにビームが拡大してい
くため、上記(6)式で演算されるFESには影響を与
えない。
【0102】よって、ビームP1及びP3がそれぞれ隣
接する受光領域7c、7aに再入射することによって、
上記(6)式で演算されるFESは、隣接する受光領域
にビームが再入射しない場合のFES力一ブに比べて、
ダイナミックレンジDyを越えた直後に急激に0に減少
する。
【0103】また、図12(g)に示すように、光ディ
スク6が対物レンズ5から遠ざかる方向に大きくデフォ
ーカス状態になった場合も、受光領域7cからはみ出し
たビームP2は、隣接する受光領域7bに再度入射し、
受光領域7aからはみ出したビームP4は、隣接する受
光領域7dに再度入射する。ビームP1、P3はさらに
受光領域からはみ出し続けるが、ほぼ同じようにビーム
が拡大していくため、上記同様に(6)式で演算される
FESには影響を与えない。
【0104】よって、ビームP2及びP4がそれぞれ隣
接する受光領域7b、7dに再入射することによって、
光ディスク6が近づく場合と同様に、この場合もFES
は、再入射しない場合のFESカーブに比べて、ダイナ
ミックレンジDyを越えた直後に急激に0に減少する。
【0105】この時得られるFESカーブは、上記従来
例2で示した図19の実線Fと同様になり、ダイナミッ
クレンジDyを越えた直後に急激に0に近づく。受光領
域7a〜7dの形状や受光領域7aと7d又は7bと7
cの距離を変化させることによって、ダイナミックレン
ジDyを越えた領域で0への収束の仕方が変化するの
で、これらを最適化することで、従来では緩やかに0に
収束していたFESカーブを急激に0に収束させること
ができる。
【0106】よって、従来例2で述べたように層間距離
の小さな多層ディスクを再生した場合でも、各層でのF
ESオフセットは十分小さくなり、検出感度もほとんど
変化しないため、正常なフォー力スサーボを行うことが
できる。
【0107】なお、ビームが合焦点状態からデフォーカ
ス状態に変化した場合の受光領域上でのビームの形状変
化は、上記実施形態4と同様である。本実施形態5にお
いては、実施形態4同様に、RES検出用ビームP3、
P4がダイナミックレンジを越えたデフォーカス状態で
FES検出用受光領域に入射することに加えて、さらに
FES検出用ビームP1、P2が互いにもう一方の2分
割受光領域に入射することによってFESカーブに対し
て同様の効果を得ている。
【0108】本実施形態5においても、補助受光領域を
設けずに、RES検出用ビームのデフォーカス状態の光
及び互いに2つのFES検出用受光領域を有効利用し
て、FESカーブの補正を行うことができる。よって、
受光素子の面積増大や主受光領域と補助受光領域の間の
ボンディング作業が不要になる。このため、受光素子、
ひいては光ピックアップ装置の小型化及びコストダウン
を図ることができる。
【0109】(実施形態6)図13は本発明光ピックア
ップ装置の実施形態6を示す。本実施形態6の光ピック
アップ装置も、位相差法によるRESを検出できる光学
系において、多層ディスクが再生できるFESカーブを
形成する点に特徴を有する。以下にその詳細を説明す
る。
【0110】図13に示すように、本実施形態6のホロ
グラム素子2は、実施形態5の図11に示すホログラム
素子2と同様である。一方、受光素子7は、ホログラム
素子2の回折方向、即ちy方向にほぼ沿った方向の分割
線7l及び7mで分割された2つの2分割受光領域(7
a、7b)と(7c、7d)とその他の矩形領域7e、
7fとを有しており、2分割受光領域の片側7a、7d
はy方向に長く延びており、矩形領域7e、7fとも隣
接するような構成になっており、この点で実施形態5の
受光素子7とは異なっている。また、受光領域7e、7
fは受光領域7aと7dの内側に配置している。
【0111】このような構成において、合焦点状態の時
にホログラム素子2の分割領域2dで回折された戻り光
は、分割線7l上にビームP1を形成する。また、分割
領域2cで回折された戻り光は、分割線7m上にビーム
P2を形成する。さらに、分割領域2b、2dで回折さ
れた戻り光は、それぞれ受光領域7f、7e上にビーム
P3、P4を形成する。
【0112】ここで、ビームP3、P4はそれぞれビー
ムP2、P1とy方向に離れた受光領域7f、7e上で
y軸に対称な位置に集光するように構成する。即ち、回
折方向に対して垂直なx方向で互いに隣り合うビームP
1とP2、P4とP3はデフォー力ス状態で同じ方向
(x軸方向)にビームが広がるように構成する。
【0113】このため、フォーカス誤差信号FESは、
下記(7)式の演算を行えば、求めることができる。
【0114】 FES=(Sa+Sc)−(Sb+Sd) …(7) また、RESはSaとSb、ScとSdの和信号の位相
を比較演算することにより、位相差法により求めること
ができる。
【0115】ここで、ビームが合焦点状態からデフォー
カス状態に変化した場合の受光領域上でのビームの形状
変化は、実施形態5の場合と類似しており、実施形態5
と同じように、RES検出用ビームP3、P4がダイナ
ミックレンジを越えたデフォーカス状態でFES検出用
受光領域に入射する。加えて、FES検出用ビームP
1、P2が互いにもう一方の2分割受光領域に入射する
ことによって、FESカーブに対して同様の効果を得て
いる。
【0116】本実施形態6では、RES検出用ビームP
3、P4はFESのダイナミックレンジ内のFES生成
には関係なく、ダイナミックレンジを越えて大きくデフ
ォーカス状態になった場合にのみFESに影響を与える
構成となっている。
【0117】よって、実施形態4及び実施形態5に比べ
てダイナミックレンジ内においてもFES検出用受光領
域に不必要な光が入ってこない。このため、ノイズの影
響を低減できるので、その分、検出精度、ひいてはフォ
ーカスサーボ動作をより一層精度よく行うことができ
る。
【0118】本実施形態6においても、補助受光領域を
設けずに、RES検出用ビームのデフォーカス状態の光
及び互いに2つのFES検出用受光領域を有効利用し
て、FESカーブの補正を行うことができる。よって、
受光素子の面積増大や主受光領域と補助受光領域の間の
ボンディング作業が不要になる。このため、受光素子、
ひいては光ピックアップ装置の小型化及びコストダウン
を図ることができる。
【0119】以上の実施形態の光ピックアップ装置を搭
載した光ディスク記録・再生装置によれば、正確なトラ
ッキング動作及びフォーカシング動作が可能な光ディス
ク記録・再生装置を実現することができる。
【0120】
【発明の効果】以上の本発明光ピックアップ装置によれ
ば、単純な4分割ホログラム素子を使用することが可能
になるので、その分、光ピックアップ装置の製作性を向
上でき、低コスト化を図ることができる。
【0121】加えて、回折パターンによって回折される
全ての回折光を有効に活用して位相差信号を検出するこ
とが可能であるので、ノイズの影響の少ない正確なRE
S検出が可能になる。また、ビームの一部ではなく全体
で回折パターンの変化を検出するため、対物レンズがシ
フトした場合や光ディスクが傾いた場合等でも、RES
にオフセットが発生しにくく安定したRESサーボ動作
が可能になる。
【0122】また、特に請求項3記載の光ピックアップ
装置によれば、受光素子が、回折素子の4つの分割領域
のうち、原点に対して対称な位置にある2つの分割領域
からの回折光を共通に受光する少なくとも2つの受光領
域を備えているので、FESとRES検出用のデバイ
ス、例えばフォトディテクタを共用化できるので、検出
器の分割数、その占有面積及び出力端子の数を低減でき
る。このため、光ピックアップ装置の簡潔化及びコスト
ダウンが可能になる。
【0123】また、特に請求項6又は請求項7記載の光
ピックアップ装置によれば、各記録再生層の間の距離が
短い小さい多層光ディスクでも、各層からのFESカー
ブが干渉しない、つまりオフセットが発生しないFES
を生成することができるので、フォーカスサーボ動作を
精度よく行える光ピックアップ装置及びこのような光ピ
ックアップ装置を備えた光ディスク記録・再生装置を実
現できる。
【0124】また、上記の従来例2とは異なり、新たに
補助受光領域を設ける必要がないので、受光素子の面積
増大や主受光領域と補助受光領域の間のボンディング作
業が不要になる。このため、受光素子、ひいては光ピッ
クアップ装置の小型化及びコストダウンを図ることがで
きる。
【0125】また、特に請求項8記載の光ディスク記録
・再生装置によれば、正確なトラッキング動作及びフォ
ーカシング動作が可能な光ディスク記録・再生装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光ピックアップ装置の実施形態1を示
す、光学系の概略構成を示す斜視図。
【図2】本発明光ピックアップ装置の実施形態1を示
す、ホログラム素子と受光素子の構成を示す図。
【図3】本発明光ピックアップ装置の実施形態1を示
す、受光素子の形状及び受光状態を示す図。
【図4】本発明光ピックアップ装置の実施形態2を示
す、光学系の概略構成を示す斜視図。
【図5】本発明光ピックアップ装置の実施形態2を示
す、ホログラム素子と受光素子の構成を示す図。
【図6】本発明光ピックアップ装置の実施形態2を示
す、受光素子の形状及び受光状態を示す図。
【図7】本発明光ピックアップ装置の実施形態2を示
す、受光素子の変形例を示す図。
【図8】本発明光ピックアップ装置の実施形態3を示
す、ホログラム素子と受光素子の構成を示す図。
【図9】本発明光ピックアップ装置の実施形態4を示
す、ホログラム素子と受光素子の構成を示す図。
【図10】本発明光ピックアップ装置の実施形態4を示
す、受光素子の形状及び受光状態を示す図。
【図11】本発明光ピックアップ装置の実施形態5を示
す、ホログラム素子と受光素子の構成を示す図。
【図12】本発明光ピックアップ装置の実施形態5を示
す、受光素子の形状及び受光状態を示す図。
【図13】本発明光ピックアップ装置の実施形態6を示
す、ホログラム素子と受光素子の構成を示す図。
【図14】位相差法によるRESの検出原理を示すブロ
ック図。
【図15】従来例1の光ピックアップ装置の光学系の概
略構成を示す正面図。
【図16】(a)は従来例1の光ピックアップ装置のホ
ログラム素子の機能領域区分を模式的に示す図、(b)
はフォトディテクタの受光状態を示す図。
【図17】従来例2の光ピックアップ装置の光学系の概
略構成を示す斜視図。
【図18】従来例2の光ピックアップ装置の受光素子の
形状および受光状態を示す図。
【図19】FESカーブを説明するグラフ。
【図20】2層記録層の光ディスクの構造例を示す図。
【図21】2層記録層におけるFESカーブの合成過程
を説明するグラフ。
【図22】2層記録層におけるFESカーブを説明する
グラフ。
【図23】補助受光領域がない場合の2層記録層におけ
る、FESカーブの合成過程を説明するグラフ。
【図24】補助受光領域がない場合の2層記録層におけ
るFESカーブを説明するグラフ。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 ホログラム素子 3 コリメートレンズ 5 対物レンズ 6 光ディスク 7 受光素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源、光学系、回折素子及び受光素子を
    備え、該光学系が該光源からの出射光を情報記録媒体上
    に集光させると共に、該情報記録媒体からの戻り光を該
    回折素子に導き、該回折素子が該戻り光を該受光素子側
    に回折させ、該受光素子が該回折素子で回折された戻り
    光に基づいて少なくともフォーカス誤差信号及びトラッ
    キング誤差信号を検出する構成の光ピックアップ装置に
    おいて、 該回折素子が、該情報記録媒体のピット列方向に相当す
    る方向に延びる第1分割線と、該情報記録媒体のラジア
    ル方向に相当する方向に延びる第2分割線とにより、戻
    り光ビームの実質的な中心を原点として十字状に分割さ
    れた4つの分割領域を備えている光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記受光素子が、前記回折素子の前記4
    つの分割領域からの回折光を各別に受光する少なくとも
    4つの受光領域を備えている請求項1記載の光ピックア
    ップ装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子が、前記回折素子の前記4
    つの分割領域のうち、原点に対して対称な位置にある2
    つの分割領域からの回折光を共通に受光する少なくとも
    2つの受光領域を備えている請求項1記載の光ピックア
    ップ装置。
  4. 【請求項4】 前記回折素子の前記4つの分割領域のう
    ち、原点に対して対称な位置にある2組の分割領域から
    の回折光の位相差信号からトラッキング誤差信号を検出
    するように構成した請求項1記載の光ピックアップ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記受光素子が、フォーカス誤差信号を
    生成する少なくとも2つの2分割受光領域を備えてお
    り、前記回折素子の前記4つの分割領域のうち、ラジア
    ル方向の分割線に対して、同じ側にある2つの分割領域
    からのFES生成用ビームをそれぞれ該2つの2分割受
    光領域の分割線上に集光させるように構成した請求項1
    記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記回折素子の前記4つの分割領域から
    の回折光のうち、前記FES生成用ビーム以外の光が、
    大きくデフォー力ス状態になった場合に、該回折光を前
    記2つの2分割受光領域に入射させることによってFE
    Sカーブを補正するように構成した請求項5記載の光ピ
    ックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記回折素子の4つの分割領域からの回
    折光のうち、前記FES生成用ビーム以外の光が、大き
    くデフォーカス状態になった場合に、前記2つの2分割
    受光領域のうちの一方の2分割受光領域からはみ出した
    光を他方の2分割受光領域に入射させることによってF
    ESカーブを補正するように構成した請求項5記載の光
    ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 複数の記録再生層を有する光ディスクに
    光学的に情報を記録・再生する光ディスク記録・再生装
    置において、 請求項6又は請求項7記載の光ピックアップ装置を備え
    た光ディスク記録・再生装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6894958B2 (en) 1998-11-18 2005-05-17 Nec Corporation Optical system for detecting data signal and tracking error signal
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CN100354945C (zh) * 2004-08-18 2007-12-12 索尼株式会社 光盘设备和控制光盘设备的方法
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