JPH0386613A - 車高調整装置の制御方法 - Google Patents

車高調整装置の制御方法

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JPH0386613A
JPH0386613A JP22223989A JP22223989A JPH0386613A JP H0386613 A JPH0386613 A JP H0386613A JP 22223989 A JP22223989 A JP 22223989A JP 22223989 A JP22223989 A JP 22223989A JP H0386613 A JPH0386613 A JP H0386613A
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Hiroshi Senda
寛 仙田
Yoshito Tanaka
義人 田中
Susumu Inaba
稲葉 進
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KYB Corp
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、自動車に装備される車高調整装置の制御方
法に関する。
【従来の技術】
たとえば、車両後部に荷台を有するトラック車の場合、
その荷台の高さは一般に比較的高いため、重い荷物の積
み降ろし作業はそれほど楽ではなく、特に、大型車はど
その傾向が強くなる。 そのため、タイヤのサイズを小さくして荷台の高さを低
くしうるようにしたローデツキタイプのトラック車もあ
る。しかしながら、このような自動車の場合、地上高が
低くなるため、凹凸路の走行時等において車両が外勤と
接触する虞れがあるなどの問題が生じる。
【発明が解決しようとする1lffilそこで、荷台を
上下させうる車高調整装置を設けて、必要時には、荷台
の高さを低くし、走行時には荷台の高さを通常高さに戻
しうるようにすれば、上記問題を解決できる。 上記車高調整装置の具体的構成としては、車両後部にお
いて車体(荷台)とばね下部材との間に介設され、シリ
ンダの下端部をばね下部材に、ピストンロンドの上端部
を車体側に、それぞれ連結される油圧シリンダと、この
油圧シリンダと接続され、上記シリンダのピストン上室
内にオイルを送り込み、またはピストン上室内からオイ
ルを吸引しうる油圧ポンプと、通常高さ位置と所定の低
下位置との間で荷台の高さ調整を行いうるように油圧ポ
ンプを制御する、マイクロコンビエータ等によって構成
される制御手段とを設けることが考えられる。この車高
調整装置において、荷台の低下作動は、上記油圧シリン
ダのピストン上室内にオイルを送り込むことにより行わ
れる。ピストン上室内にオイルが送り込まれると、ピス
トン上室内の油圧によってピストンおよびピストンロン
ドが押し下げられ、この場合、油圧シリンダは、サスベ
ンシランバネを圧縮変形させつつ車体を引き下げながら
、ピストンロンドを下動させることになるので、荷台の
高さを低くすることができる。 一方、油圧シリンダのピストン上室内からオイルが吸引
されると、ピストン上室内の圧力低下に伴い、ピストン
ロンドおよび荷台が、サスペンシランバネの弾性復元力
を受けつつ上動させられ、荷台が通常高さに戻る。そし
て、このような荷台の高さ調整は、たとえば、運転室内
のインストルメントパネル連部に設けるスイッチを操作
することによって行いうるように構成される。なお、こ
のような車高調整装置の場合、荷台を低下させたまま走
行することを防止するため、パーキングブレーキが解除
されるなどして走行開始rraleに入ったときには、
スイッチ操作の有無にかかわらず、荷台を自動的に通常
高さに戻すことが望ましい、荷台が下げられた状態では
、上述したようにサスベンシランが押し縮められて剛体
に近い状態になり本来のサスベンジ四ンバネとしての機
能を殆どなさなくなってしまい、この状態で走行すれば
、走行安定性が著しく悪化するうえに、走行時の振動な
いし衝撃が直接的に車体側に伝わり車両に損傷が生じる
虞れがあるからである。 また、車高調整装置においては、車高を検出するための
センサが必要になる。この車高センサには、サスペンシ
ランのシw7クアブソーバの弾性圧giltやサスペン
シランアームの上下変位量を求めて車高を検出する一般
的なものを用いることも可能であるが、このようなもの
では、装置が大掛かりとなる欠点がある。 そこで、上記車高調整装置の機構を都合良く利用して簡
単に車高センサを構成する手法として、上記ピストン上
室内の圧力を検出する圧力センサを設ける方法がある。 荷台が所定の低下位置にあるときには、ピストン上室内
の圧力は所定の上限値以上になり、一方、荷台が通常高
さに位置するときには、ピストン上室内の圧力は所定の
下限値以下になるので、ピストン上室内の圧力検出を行
うことにより、荷台の高さを検出することができる。具
体的には、ピストン上室内の所定の上限圧力値を検出す
る高圧側圧力センサと、ピストン上室内の所定の下限圧
力値を検出する低圧側圧力センサの二つのセンサが設け
られ、制御手段は、これらのセンサからの信号に基づい
て、装置を制御する。 ところが、上記圧力センサによって車高センサを構成す
るにあたっては、次のようなal1題がある。 何らかの原因で、圧力センサの短絡故障が発生すること
も十分にあり得るが、たとえば、低圧側圧力センサにお
いて、ピストン上室内の圧力が所定の下限値以下である
ことを示す、言い換えると荷台が通常高さに位置するこ
とを示す信号の入力状態で短絡故障が生じた場合、たと
え上記のような車高を自動的に通常高さに戻すシステム
を講じていても、荷台を低下させたままで車を走行させ
てしまう事態が起こってしまう、制御手段が、低圧側圧
力センサからの信号によって、荷台が通常高さにあると
誤って判断してしまうからである。 そのため、圧力センサの短絡故障時において、荷台を低
下させたまま走行してしまう事態を防止しうるシステム
を講じる必要がある。 また、このようなシステムを構成するにあたっては、圧
力センサの短絡故障を検出するためのフェイル検出装置
等を設ける必要があるが、この場合、上記フェイル検出
装置等を特に設けることなく、上記システムを簡単に構
成できれば、装置全体としての機構が複雑になることを
避けることができ、非常に好都合である。 本願発明は、以上のような事情の下で考え出されたもの
であって、上記のように、圧力センサを車高センサとし
て構成し、車高を所定の低下位置と通常高さ位置との間
で調整しうる車高調整装置において、圧力センサの短絡
故障時、その異常を検出して、車高を低下させたままで
走行する事態を防止することができるシステムを簡単に
構成することをその目的とする。 [LIaを解決するための手段] 上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手
段を講じている。 すなわち、本願発明は、車体とばね下部材との間に介設
され、シリンダの下端部をばね下部材に、ピストンロン
ドの上端部を車体側に、それぞれ連結された油圧シリン
ダと、上記油圧シリンダと接続され、上記シリンダのピ
ストン上室内にオイルを送り込み、またはピストン上室
内からオイルを吸引して上記ピストンロンドを上下動さ
せる油圧ポンプと、通常高さ位置と所定の低下位置との
間で車高調整を行いうるように上記油圧ポンプを制御す
る制御手段とを備え、上記1IilI御手段は、上記ピ
ストン上室内における所定の下限圧力値を検出する低圧
側圧力センサと、所定の上限圧力値を検出する高圧側圧
力センサとからの信号に基づいて、車高状態を判断する
車高調整装置において、上記制御手段は、上記低圧側圧
力センサからの信号と高圧側圧力センサからの信号を比
較し、その組み合わせが不適切な場合、上記油圧ポンプ
を作動させて車高を強制的に通常高さ位置に戻すことを
特徴とする。 【発明の作用および効果】 車体とばね下部材との間に介設される油圧シリンダは、
そのシリンダの下端部をばね下部材に、ピストンロンド
の上端部を車体側に、それぞれ連結されている。したが
って、油圧シリンダのピストン上室内に油圧ポンプから
オイルが送り込まれ、ピストン上室内の油圧によってピ
ストンロンドが押し下げられると、車高が低下させられ
る。ピストンロンドは、サスペンシランバネを圧縮変形
させて車体を引き下げながら下動するからである。 一方、油圧シリンダのピストン上室内からオイルが吸引
され、ピストン上室内の圧力が低下すると、ピストンロ
ンドおよび車体は、サスペンシランバネの弾性復元力を
受けつつ上動させられ、車高が通常状態に戻る。 また、制御手段は、車高調整にあたり、ピストン上室内
における所定の上限圧力値を検出する高圧側圧力センサ
と、所定の下限圧力値を検出する低圧側圧力センサから
の信号に基づいて車高状態を判断して、装置を制御する
。車高低下状態においては、ピストン上室内の圧力が所
定の上限値以上になり、車高が通常高さである場合は、
ピストン上室内の圧力が所定の下限値以下になるので、
上記各圧力センサからの信号によって、車高状態を認識
できる。 ところで、本願発明では、上記高圧側圧力センサからの
信号と低圧側圧力センサからの信号を比較して、圧力セ
ンサのフェイル検出が行われる。 たとえば、低圧側圧力センサが、ピストン上室内の圧力
が所定の下限値以下であることを示す信号の入力状態で
短絡故障した場合、車高低下状態において、高圧側圧力
センサからの入力信号はピストン上室内の圧力値が上限
僅以上であることを示す信号となるにもかかわらず、低
圧側圧力センサからの入力信号は、ピストン上室内の圧
力値が下限値以下であることを示す、換言すると車高が
通常高さであることを示す信号となる。このような信号
の組み合わせは、圧力センサの正常時には起こり得ない
組み合わせであり、これにより、圧力センサに異常が生
じたことが検出される。 そうして、このように圧力センサの信号の組み合わせが
不適切である場合には、制御手段は、油圧ポンプを作動
させて、車高を強制的に通常高さに戻す。 したがって、圧力センサの短絡故障時において、車高を
低下させたまま走行する不都合を防止できる。車高低下
状態においては、サスベンジぢンバネが圧縮変形させら
れてほぼ剛体に近い状態となり本来のサスペンシランバ
ネとしての機能を殆ど果たさない状態となっているので
、車高を低下させたまま走行することは回避しなければ
ならないのである。 以上のように、本願発明では、圧力センサの短絡故障時
において、車高を低下させたまま走行させることを防止
できるので、安全性が非常に高くなる。しかも、このよ
うなシスムチを構成するにあたり、フェイル検出装置を
特別に設ける必要もなく、したがって簡単に実施できる
【実施例の説明】
以下、本願発明の実施例を図面を参照しつつ具体的に説
明する。 本例では、本願発明を、トラック車における荷台高調整
装置として構成される車高調整装置に適用した例を示す
。 上記荷台高調整装置は、車両後部における荷台の下方に
おいて設けられる。第5図、第6図および第9図に示す
ように、本装置は、車体とばね下部材との間に介設され
る油圧シリンダ1と、この油圧シリンダlを駆動する油
圧ポンプ2と、油圧ポンプ2の駆動を制御する制御手段
3とを備える。 本例の場合、上記油圧シリンダ1は、リヤサスベンシラ
ンのシラツクアブソーバを利用して構成しており、これ
を、後述するように通常時には本来のショックアブソー
バとして機能させ、車高調整時には荷台を上げ下げする
アクチュエータとして機能させる。 なお、第7図に示すように、本例におけるショックアブ
ソーバは、ツインチューブタイプのものであり、下端を
たとえばアクスルチューブ4等のばね下部材に連結され
るシリンダ5と、このシリンダ5内に摺動可能に設けら
れたピストン6を下端に有し、シリンダ上部から突出す
る上端部をたとえば車体フレーム7等に連結されるピス
トンロッド8と、上記シリンダ5を取り囲んでリザーバ
室9を形成するアウタチューブ10とを備える。 上記シリンダ5内のピストン上室11とピストン下室1
2とは、ピストン6ないしピストンロッド8の下端部に
設けられた1lll路13を介して連通させられており
、オイルは、上記通路13、ピストンロッド8の下端部
およびピストン6に形成されている軸方向孔14、およ
びピストン下端のオリフィス44を通って、ピストン上
室11とピストン下室12との間を流通しうる。さらに
、本例の場合、ピストン6には、ピストン下室12から
ピストン上室11へのオイルの流通のみを可とするチエ
ツク弁15が設けられている。また、上記シリンダ5の
下端には、ピストン下室12とリザーバ室9とを仕切る
ベースバルブ部16が設けられている。このベースバル
ブ部16には、第9図に示すように、オリフィス17と
、リザーバ室9からピストン下室12へのオイルの流通
のみを可とするチエツク弁18とが設けられている。 したがって、ピストンロッド8が上動する伸び行程にお
いては、オイルがピストン上室11から上記通路13を
通り、そしてオリフィス44を通ってピストン下室12
へ流通する際の流通抵抗により、また、ピストンロッド
9が下動する縮み行程においては、オイルがピストン下
室12から上記オリフィス17を通ってリザーバ室9へ
流れ込む際の流通抵抗により、それぞれ減衰力が発生す
る。 また、本例の場合、左右のサスペンションのシラツクア
ブソーバを両方とも油圧シリンダ1として用いる。 一方、油圧ポンプ2には、これを駆動するモータ19と
オイルタンク20とが一体に組み込まれたものを用いて
おり、これを、左右のフレーム間を車幅方向に延びるク
ロスメンバ21に取付けている。 上記油圧ポンプ2は、本来シッックアブソーバである上
記油圧シリンダ1にオイルを送り込んで、これを車体(
荷台)を上下動させるアクチュエータとして機能させる
ためのものであり、第5図、第6図および第9図に示す
ように、ホース22゜22を介して、左右の油圧シリン
ダ1.1とそれぞれ接続されている。油圧ポンプ2の正
転駆動時には、オイルタンク20から油路27を介して
吸い上げられるオイルが油圧シリンダlのピストン上室
ll内に送り込まれ、その逆転駆動時には、ピストン上
室11側から吸引されるオイルが油路28を介してオイ
ルタンク20に排出される。また、ポンプを駆動するモ
ータ19は、オルタネータないしバッテリと接続され、
これらから電力を供給されて作動させられる。 油圧シリンダlとホース22との接続は、ホース22を
、ピストンロフト8の上端部に設けたオイルボート23
に接続することにより行われている。また、ピストンロ
ッド8には、上端が上記オイルボート23とつながり、
かつ下端がピストンロッド下端部に形成された上記軸方
向孔14に続く軸方向に延びる油孔24が形成されてい
る。 本例においては、第7図および第8図に示すように、上
記油孔24の下部に、油圧ポンプ2からの供給油圧発生
時、ピストン上室11とピストン下室12との連通を断
つパイロ、トバルブ25を組み込んでいる。このパイロ
ットパルプ25は、上記油孔24内にスライド可能に挿
入され、圧縮コイルバネ43により上方へ付勢された弁
体26を有する。上記弁体26は、油圧ポンプ2からの
供給油圧によりばね力に抗して下動させられると、ピス
トン上室11とピストン下室12との連通を断つととも
に、油孔24とピストン上室11とを連通させて、油圧
シリンダ1をアクチュエータとして機能させる。 すなわち、油圧ポンプ2から上記ホース22を介してピ
ストンロッド8の油孔24内にオイルが送り込まれると
、その油圧により、弁体26が第8図に仮想線で示すよ
うに通路13より下方に押し下げられる。これにより、
通路13が実質的に閉じられて、ピストン上室11とピ
ストン下室12とが非連通状態になるとともに、油圧ポ
ンプ2から送り込まれるオイルが、油孔24、油孔24
の内周と弁体26の小径ロンド部26aとの間の隙間、
および通路13を通ってピストン上室ll内のみに流れ
込む、したがって、このとき、ピストン6およびピスト
ンロッド8が、ピストン上室ll内の油圧によって強制
的に押し下げられるので、荷台を引き下げて、その高さ
を低くできる。 車体とばね下部材との間に介設され、かつピストンロッ
ド8の上端部を車体(荷台)側に連結されている油圧シ
リンダ1は、サスペンションバネ32を上下方向に圧縮
変形させて車体(荷台)を引き下げながら、そのピスト
ンロッド8が下動させられることになるからである。 一方、油圧ポンプ2が逆転駆動させられピストン上室l
l内のオイルがオイルタンク20側へ戻されると、ピス
トンロッド8および荷台は、圧縮変形させられていたサ
スペンションバネ32の弾性復元力を受けつつ上動させ
られる。したがって、荷台高が通常高さに戻る。また、
このとき、ピストンロフト8の油孔24内の圧力低下に
より、パイロットバルブ25の弁体26がばね力によっ
て第7図および第8図に実線で示すような通路非封鎖位
置に戻され、ピストン上室11とピストン下室12とが
通路13を介して連通ずるので、油圧シリンダ1を、本
来のシッンクアブソーバとして機能させることができる
。 なお、油圧ポンプ2と油圧シリンダ1とをつなぐ油路(
ホース22)上には、第9図に示すように、油圧ポンプ
2からオイルタンク20ヘオイルが排出される際の上記
油路28とパイロット管路30を介して接続されたオペ
レートチエツク弁29が設けられている。 上記オペレートチエツク弁29は、油圧ポンプ2の正転
駆動時に油圧シリンダ1側へのオイルの送出を可とし、
かつ油圧ポンプ2の正転駆動時および停止時、オイルの
逆流を阻止するチエツク弁として機能する。したがって
、ピストン上室ll内にオイルを送り込み、ピストンロ
ッド8を下動させて荷台を引き下げた後、油圧ポンプ2
を停止しても、サスペンションバネ32のばね力に対抗
して荷台高をそのまま維持しうる油圧を、ピストン上室
11内において保持できる。一方、油圧ポンプ2が逆転
駆動され、上記油路28介して油圧ポンプ2からオイル
タンク20ヘオイルが吐出されるときには、油路28上
に設けられている絞り31の影響で油路28中に油圧が
立ち上がり、その油圧が上記バイロフト管路30を介し
てオペレートチエツク弁29にこれを開放させるパイロ
ット圧として作用する。したがって、油圧ポンプ2の逆
転駆動時には、油圧シリンダ1のピストン上室11内か
らオイルを吸引してこれをオイルタンク20に排出でき
る。 また、−mにピストン6とシリンダ5との間で完璧なシ
ールを行うことは困難であることから、油圧ポンプ2に
よってピストン上室ll内にオイルを送り込んでいると
きにピストン上室ll内の圧力が著しく上昇した場合、
オイルがピストン上室11からピストン下室12へ漏れ
る事態が起こりかねない、そうした事態が生した場合、
シリンダアブソーバである油圧シリンダ1の自然状態で
の内部圧力が変動してしまう不都合が生じる。そこで、
本例では、ピストン上室11からピストン下室12ヘオ
イルが漏れた場合、その分だけオイルをリザーバ室9か
らオイルタンク20へ回収するためのリターンホース3
3を、油圧シリンダ1とオイルタンク20との間に設け
ることにより、上記問題の発生を防止しうるように構成
している。 また、上記油圧ポンプ2は制御手段3により制御され、
これにより、油圧シリンダ1をアクチュエータとして機
能させる車高調整モードと、油圧シリンダ1を振動減衰
装置として機能させるシッソクアブソーバモードとを適
宜選択できるように構成される。 制御手段3は、マイクロコンピュータ等により構成され
るコントローラ34を備える0本例の場合、このコント
ローラ34に、モード変更を行う際の操作スイッチや、
各種のセンサからの信号が、制御情報として入力される
。また、コントローラ34は、油圧ポンプ2のモータ1
9の駆動回路(図示時)とつながれており、上記制御情
報に基づいて、モータ19ないし油圧ポンプ2の駆動を
制御する。 上記操作スイッチは、第9図に示すように、ダウンスイ
ッチ35とアップスイッチ36の二種類が設けられ、こ
れらはたとえば運転室内のインストルメントパネルの連
部に取付けられる。上記ダウンスイッチ35を入れると
、モータ19および油圧ポンプ2が正転駆動され、これ
により、荷台が下げられる。一方、アンプスイッチ3G
を入れると、油圧ポンプ2を逆転駆動して、荷台を通常
高さに戻すことができる。 また、上記センサには、次のようなものが設けられる。 その一つは、油圧シリンダ1のピストン上室ll内の圧
力を検出させて、実質的に車高センサとして機能させる
ための圧力センサである0本例の場合、このセンサには
圧力スイッチを用いており、高圧側圧力スイッチ37と
低圧側圧力スイッチ38の二つを設けている。これらは
、第6図に示すように、油圧ポンプ2に付設されており
、油圧ポンプ2と油圧シリンダlの間の油路22ないし
油圧シリンダlのピストン上室ll内の油圧を検出する
。そして、これらの圧力スイッチ37.38からの信号
によって、荷台が低下位置にあるか通常高さ位置にある
かを認識させる。荷台が所定の低下位置にある場合、油
圧ポンプ2からオイルが送り込まれているピストン上室
11内の圧力は所定の上限しきい値以上になり、荷台が
通常高さ位置にある場合には、ピストン上室11内の圧
力は所定の下限しきい値以下になるので、ピストン上室
11内の圧力検出を行うことにより、車高状態を知るこ
とができる0本例の場合には、ピストン上室ll内の圧
力が上限しきい値以上になった場合には、言い換えると
、荷台が低下位置にいたった場合には、高圧側圧力スイ
ッチ37から旧Gl+信号がコントローラ34に送られ
、ピストン上室11内の圧力が下限しきい値以下になっ
た場合には、言い換えると、荷台が通常高さに戻された
場合には、低圧側圧力スイッチ38からL〇−信号がコ
ントローラ34に送られる。そして、コントローラ34
は、上記各圧力スイッチ37.38からの信号に基づい
て、車高状態を判断し、かつ、モータ19ないし油圧ポ
ンプ2の駆動を制御する。 さらに、コントローラ34には、車両状況を検出するた
めの、車速センサ39、パーキングブレーキセンサ40
およびエンジン回転数検出センサ41からの信号が送ら
れる。これにより、車両が停止し、かつエンジンがかけ
られている状態にあるときのみ荷台を下げることができ
、また、荷台が低下位置にある状態で走行に入る場合に
は、上記アップスイッチ36の操作の有無にかかわらず
、荷台を通常高さに強制的に戻すシステムが構成される
。エンジンが切られた状態で油圧ポンプ2を作動させる
場合には、その電源をバッテリのみに依存することにな
るが、これでは、バッテリが消耗してバッテリ上がりが
生じる虞れがあるからである。また、荷台が下げられた
状態においては、上述したようにサスペンションバネ3
2は押し縮められ剛体に近い状態となっているので、そ
のままの状態で走行すると、走行時の振動ないし衝撃が
車体側に直接的に伝達され、走行安定性が著しく損なわ
れるうえに、車両に損傷が生じるなどの虞れがある。そ
こで、走行時には、荷台を通常高さに確実に戻して、上
記問題の発生を防止する。 また、本例では、荷台を下動させている最中に点滅し、
荷台が所定の低下位置に位置する場合に点灯する、ドラ
イバ等に注意を促すための警告ランプ42が設けられる
。なお、この警告ランプを設ける代わりに、上記ダウン
スイッチ35を、点滅および点灯させるようにしてもよ
い。 次に、以上の構成を備える本荷台高調整装置の動作を、
第1図ないし第4図のフローチャートを参照しながら説
明する。なお、これらのフローチャートは、メインフロ
ーチャート中に含まれるサブルーチンフローチャートで
ある。 まず、第1図のフローチャートに基づき、荷台の低下作
動システムについて説明する。 荷台の低下は、上記ダウンスイッチ35を入れることに
より行われる。この場合、上記圧力スイソチ37.38
からの信号に基づいて既に荷台が所定の低下位置にある
か否かか判断され、荷台がまだ所定の低下位置になく、
かつ高さ調整中でもない場合には(S 101.510
2および5IO3でNO)、さらに、上記パーキングブ
レーキセンサ40.エンジン回転数検出センサ41およ
び車速センサ39からの信号に基づいて、荷台低下条件
が満足されているか否かが判断される。ここで、パーキ
ングブレーキが引かれた状態で停車中であり、なおかつ
エンジンがかけられている状態であれば(S 104.
5105および5106でYES) 、すなわち、モー
タ19および油圧ポンプ2を作動させてもバッテリ上が
りを招く心配がなく、また車高調整中に車が不用意に動
き出す心配がない状態であれば、上記ダウンスイッチ3
5の操作によって、モータ19および油圧ポンプ2を駆
動させ、これにより油圧シリンダ1を作動させて、荷台
を所定の位置まで低下させることができる(Slit)
。 ただし、本例の場合、上記ダウンスイッチ35のスイッ
チオンは、コントローラ34がスイッチのオフ信号から
オン信号への変化を検出したときに認識されるように構
成される。というのは、コントローラには、スイッチオ
ン時には、L〇−信号が、スイッチオフ時には、旧Gl
(信号が、それぞれ送られ、一般には、その入力信号の
種類によって、コントローラがスイッチのオン・オフを
判断するように構成される。ところが、このように構成
すると、走行中何からの原因でスイッチとコントローラ
とをつなぐハーネスが短絡するなどした場合、次のよう
な問題が生じる。すなわち、上記のダウンスイッチ35
の短絡故障が生じると、ダウンスイッチ35のオン・オ
フに関係なく、コントローラにスイッチオンを認識させ
るL〇−信号が入力され続ける1本例の場合、パーキン
グブレーキが引かれていることなど、一定の条件を満足
してはじめて荷台を下げることができるように構成して
いることから、上記のダウンスイッチ35の短絡が生じ
ても、走行時において荷台が下がり出すことはないが、
信号待ちでパーキングブレーキが引かれた場合には荷台
低下条件が満たされるので、荷台が勝手に下がり出して
しまう、そこで、入力信号の変化が検出されない限り、
荷台を低下させることのないように構成すれば、上記の
ような不都合は防止できる。走行中スイッチの短絡故障
が生し、−時停止した際に荷台低下条件がととのっても
、ダウンスイッチ35からの入力信号はLO14信号の
ままであり、入力信号に変化がなければ、コントローラ
34はスイッチがオンされたと認識することはないから
である。 そうして、本例の場合、上記制御を、次のようなダウン
スイッチ35の立ち上がり検出を行うことによって遠戚
している。これを、上記第1図のフローチャートおよび
これのサブルーチンフローチャート(第2図参照)に基
づき説明する。 第2図に示すように、ダウンスイッチ35がオンされて
いない状態においては(S201でYES)、ダウンス
イッチ35のオフフラグが立てられている(S202)
、このような状態からダウンスイッチ35が入れられる
と(3201でYES)、ダウンスイッチ35のオフフ
ラグが立てられているか否かが判断され、ここで上記オ
フフラグが立てられている場合には(S 203でYE
S〉、入力信号に変化があったことを示す、ダウンスイ
ッチ35の立ち上がりフラグが立てられる(S204)
。 そして、第1図に示すように、上記ダウンスイッチ35
の立ち上がりフラグが立てられた場合には(3108で
YES) 、ダウンスイッチ35のオフフラグおよび立
ち上がりフラグがそれぞれクリアされるとともに(S1
09)、ここでアップスイッチ36がオンされていなけ
れば(S 110でYES)、油圧ポンプ2を駆動し、
油圧シリンダ1を作動させて、荷台が所定の低下位置ま
で下げられる(Sill)。 一方、ダウンスイッチ35の短絡が生じた状態において
は、コントローラ34には本来ダウンスイッチ35がオ
ンされていることをLE!させるLO−信号が送られて
いる。しかし、第2図に示すように、このようなダウン
スイッチ35の短絡が生している状態においては(S 
201でNo) 、ダウンスイッチ35のオフフラグが
立てられることがなく、またこれにより、ダウンスイッ
チ35の立ち上がりフラグも立てられない(S 202
でNO)、そして、ダウンスイッチ35の立ち上がりフ
ラグが立てられない以上(第1図、5108でNo> 
、油圧シリンダlが作動して荷台が低下させることはな
い。したがって、ダウンスイッチ35の短絡が生した状
態において、信号待ち等の一時停車時にパーキングブレ
ーキが引かれ荷台低下条件が満たされても、荷台が勝手
に下がり出すことはない。 次いで、第3図のフローチャートを参照しながら、荷台
を通常高さに戻す場合の動作について説明する。なお、
この荷台高復帰作動ルーチンは、上記荷台低下条件ルー
チンの後に続くものである。 車高復帰は、基本的には、アップスイッチ36の操作に
よって行われる。具体的には、低圧側圧力スイッチ38
からの信号が、荷台が通常高さ位置にあることを示すL
O−信号でなく(S301でNO)、車高復帰中でもな
く(3302でNo)、さらに、走行状態等でもない場
合に(S 303でNO)、アップスイッチ36が入れ
られると(S304でYES)、このときパーキングブ
レーキが引かれている状態であれば(S 305でYE
S)、油圧ポンプ2を駆動し油圧シリンダ1を作動させ
て、荷台を通常高さに戻すことができる(3306)、
車が確実に停車している状態において、車高の復帰作動
を行わせるのである。 また、アップスイッチ36が入れられていない場合でも
、非停車状態であったり、パーキングブレーキが解除さ
れて走行開始a勢になっていたりする場合には(S 3
03でYES)、荷台は、通常位置に強制的に戻される
<s 306)。荷台を下げたままで車が動き出してし
まうことを防止するためである。 そして、このように荷台が通常高さに戻された状態にお
いては、油圧シリンダlのピストン6の通路13を閉じ
るパイロットバルブ25を作動させるための油圧が解除
され、油圧シリンダ1のピストン上室11とピストン下
室12とが通路13を介して連通させられる。したがっ
て、この状態においては、油圧シリンダ1がショックア
ブソーバとして機能する。 ところで、このように、本願発明に係る荷台高調整装置
では、荷台を低下させてその高さ調整を行えるが、この
車高調整にあたっては、上記圧力スイッチ37.38に
よる油圧シリンダ1のピストン上室11内の圧力検出に
よって、荷台の高さを検出して、装置を制御する。その
ため、これらの圧力スイッチ37.38に異常が生じ、
荷台の高さ位置の検出を適切に行えなくなった場合には
、装置を正常に作動させることができなくなってしまう
、たとえば、低圧側圧力スイッチ38が、荷台が通常高
さに復帰していることを認識させる1、0W信号入力状
態で短絡故障してしまった場合、発進時に荷台を通常高
さに自動的に戻しうるシステムを講していても、荷台を
低下位置に位置させたままで走行させてしまう事態が起
こりうる。コントローラ34が、荷台が通常高さに戻さ
れていると誤って認識してしまうからである。この場合
には、上述したように、走行安定性が著しく悪化するな
どの問題が生じる。 そこで、本願発明では、このような事態を招くことなく
、システムの安全性をより高めるために、圧力スイッチ
異常発生時におけるフェイルセイフシステムが設けられ
る。具体的には、高圧側圧力スイッチ37と低圧側圧力
スイッチ38からの入力信号を比較し、その組み合わせ
が不適切な場合には、荷台を強制的に通常高さに戻すよ
うに構成され、本例では、特に、このシステムを、上記
荷台低下作動ルーチン内に組み込んで構成している。 すなわち、第1図に示すように、高圧側圧力スイッチ3
7による圧力検出により、荷台が低下位置にあると判断
されると(S 101でYES)、低圧側圧カスインチ
38のフェイル検出が行われる(S112)、ここで、
低圧側圧力スイッチ38からの信号がLO@信号である
場合には(S112でYES)、荷台が強制的に通常位
置に戻される(S 113) 、高圧側圧力スイッチ3
7によって油圧シリンダ1のピストン上室ll内の圧力
が上限しきい値以上であると検出されているにもかかわ
らず、低圧側圧力スイッチ38からの18号が、油圧シ
リンダlのピストン上室ll内の圧力が下限しきい値以
下であって、荷台が通常高さに位置することを示すLO
u信号であることは、低圧側圧力スイッチ38が短絡故
障している場合以外に起こり得ないからである。 また、荷台を通常高さに強制的に戻すシステムは、本例
の場合、次のように構成され、これを第4図のフローチ
ャートに基づき説明する。 まず、モータ作動時間がセットされる(S 401)。 このモータ作動時間は、荷台を所定の低下位置から通常
高さに戻す際に必要な時間が設定される。そして、油圧
ポンプ2を逆転駆動させて荷台を上昇させるように、モ
ータ19のセットが行われるとともに(3402)、そ
の設定に基づいてモータ19が駆動制御され(S403
)、J:記の設定時間が経過するまで(S 404でN
o)、モータ19が駆動され続ける。これにより、荷台
を通常高さまで復帰させることができる。この場合、警
告ランプを点滅あるいは点灯させて、圧力センサに異常
が生じた旨、および車高が強制復帰中である旨をユーザ
に知らしめるようにするとよい。 なお、本例のものは、低圧側圧力スイッチ38のみが短
絡故障した場合のフェイルセイフシステムの例である。 また、低圧側圧力スイッチ38が短絡故障していない場
合には、低圧側圧力スイッチ38からの信号はLOW信
号とはならず(第1図、5112でNO)、いうまでも
なくこの場合には、強制復帰システムは作動しない。 以上のように、本願発明では、実質的に車高センサを構
成する圧力センサの短絡故障発生時において、その異常
を検出して、車高を低下させたままで走行させることを
防止できる。したがって、安全性が非常に高まる。しか
も、本願発明においては、圧力センサの異常を検出する
ためのフェイ小検出装置を特別に設ける必要もないので
、車高調整装置全体としての機構が複雑になることもな
い。 また、本例の場合、操作スイッチの短絡故障時において
、装置が勝手に作動して荷台がユーザの意思に反して下
がり出したりすることも防止できることから、システム
の安全性がより高まる。 さらに、本例に係る車高調整装置では、油圧シリンダ1
を、サスペンションのショックアブソーバを利用して構
成していることから、装置を構成するにあたり、新たに
設ける部品が少なくて済み、低コストで実施できる。 なお、本願発明の範囲は、上述した実施例に限定される
ものではなく、たとえば、圧力センサのフェイル検出手
順が、上記実施例で示したものに限られものでないこと
はもちろんである。また、油圧シリンダのピストン上室
内の圧力を検出する圧力センサには、上記実施例で示し
た圧力スイッチ以外のセンサを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本願発明の実施例に係る車高調整
装置の動作を説明するためのフローチャート、第5図は
実施例に係る装置を車両側方から見た図、第6図は実施
例に係る装置の全体構成を概略的に示した図、第7図は
実施例に係る油圧シリンダの縦断面図、第8図は第7図
の油圧シリンダのピストンロンドおよびピストンの拡大
図、第9図は実施例に係る装置のシステム回路図である
。 l・・・油圧シリンダ、2・・・油圧ポンプ、3・・・
制御手段、5・・・シリンダ、8・・・ピストンロンド
、11・・・ピストン上室、37.38・・・圧力セン
サ(圧力スイッチ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車体とばね下部材との間に介設され、シリンダの
    下端部をばね下部材に、ピストンロッドの上端部を車体
    側に、それぞれ連結された油圧シリンダと、上記油圧シ
    リンダと接続され、上記シリンダのピストン上室内にオ
    イルを送り込み、またはピストン上室内からオイルを吸
    引して上記ピストンロッドを上下動させる油圧ポンプと
    、通常高さ位置と所定の低下位置との間で車高調整を行
    いうるように上記油圧ポンプを制御する制御手段とを備
    え、上記制御1手段は、上記ピストン上室内における所
    定の下限圧力値を検出する低圧側圧力センサと、所定の
    上限圧力値を検出する高圧側圧力センサとからの信号に
    基づいて、車高状態を判断する車高調整装置において、 上記制御手段は、上記低圧側圧力センサからの信号と高
    圧側圧力センサからの信号を比較し、その組み合わせが
    不適切な場合、上記油圧ポンプを作動させて車高を強制
    的に通常高さ位置に戻すことを特徴とする、車高調整装
    置の制御方法。
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