JPH063238B2 - ハイドロニユ−マチツク・サスペンシヨン装置 - Google Patents

ハイドロニユ−マチツク・サスペンシヨン装置

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JPH063238B2
JPH063238B2 JP27062686A JP27062686A JPH063238B2 JP H063238 B2 JPH063238 B2 JP H063238B2 JP 27062686 A JP27062686 A JP 27062686A JP 27062686 A JP27062686 A JP 27062686A JP H063238 B2 JPH063238 B2 JP H063238B2
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oil
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chamber
free piston
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三徳 樋口
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/06Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using both gas and liquid
    • F16F9/063Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using both gas and liquid comprising a hollow piston rod

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車両の懸架装置等に使用される車体の振動
を液体の流動と気体の弾性によって調整吸収するアクチ
ュエータを用いた液体及び気体懸架方式であるハイドロ
ニューマチック・サスペンション装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば、大型自動車、バス、トラック等において
は車高が高く乗降、荷積み、荷卸し等が困難であるた
め、近年、車高を調節できるようにし、乗降、荷積み、
荷卸し時等において車高を低くするニーリング装置を装
備し、乗降、荷積み、荷卸しを容易としたものが提供さ
れている。車両への乗降性を向上させるためのサスペン
ションのニーリング装置については、一般にエアサスペ
ンション車が主であった。また、エアサスペンションに
ついては、ばね定数を低く、乗心地性能の良好なもので
ある。一方、路線バスに関しては、乗降性の向上、乗心
地性能の向上のニーズは有るものの、重量、コスト等の
制限によってメカニカルサスペンション車が主である。
一般に、自動車の懸架装置等に使用される車高調整装置
におけるアクチュエータの基本的な構造としては、第8
図に示すようなアクチュエータ140が開示されてい
る。オイルを収容したシリンダ141にオイルを収容し
た筒体142を摺動自在に挿入し、この筒体142の先
端部にオリフィス143を有するピストン144を固定
し、更に、筒体142内には仕切ピストン145がガス
室148とオイル室150を密封した状態で摺動自在に
嵌合している。また、シリンダ141と筒体142との
間には隙間146が形成されている。仕切ピストン14
5と筒体142とで形成されるガス室148には窒素ガ
ス等のガスが封入されている。シリンダ141と筒体1
42とで形成されるオイル室150にはオイルが収容さ
れ、ピストン144、仕切ピストン145及び筒体14
2によって形成されるオイル室149内にオリフィス1
43を通じてオイルが流出入するように構成されてい
る。オイル室150は、管路151を通じて油圧源15
4又はリザーブタンク158に連通している。オイル
は、油圧源154から安全弁155、電磁切換弁152
及び逆止弁156を介してオイル室150に供給され
る。また、オイル室150からのオイルは電磁切換弁1
53を介してリザーブタンク158に排出される。な
お、図中、147は密封部材、157は他のアクチュエ
ータ(図示省略)に連通する管路である。
この構造のアクチュエータ140において、 ガス室148内の窒素ガス体積をV、荷重をW、筒体の
直径をD、受圧面積をA(=πD2/4)、窒素ガス圧
力をP(=W/A)、アクチュエータ変位をxとする
と、 アクチュエータ変位、体積及び圧力の関係は、 P・V=(P+ΔP)・(V−A・x)である。
ばね定数kは次式で表される。
k=dW/dx =A(dP/dx) =P・V・A2/(V−A・x)2 変位x=0におけるばね定数は次式で表される。
k=p・A2/V =W・A/V 減衰力については、シリンダ141に対して筒体142
が伸縮運動を行うことによって、ピストン144がシリ
ンダ141内を移動し、オリフィス143を通じてオイ
ルが流動することによって発生する。
また、従来、上記の基本的なアクチュエータ形式のもの
を用いて摺動抵抗の小さなシール部材を用いてロッド即
ち筒体の動きを円滑なものにする目的の車高調整装置が
提供されている。このようなものとして、例えば、特開
昭59−145612号公報に記載されているものがあ
る。これについて第9図を参照して説明する。この車高
調整装置160は、オイルを収容したシリンダ161、
このシリンダ161に摺動自在に挿入され且つオリフィ
ス164を有するピストン162を備えたロッド16
3、及びシリンダ161内にオイルを出入させる油圧ユ
ニット165から成る。また、シリンダ161とロッド
163との間の摺動部にシール部材166を介在させ、
しかもシリンダ161にはシール部材166の漏れ側に
前記摺動部の隙間167に連通するリークオイル取出口
168を設けている。更に、リークオイル取出口168
は送油管169を通じて油圧ユニット165のリザーブ
タンク170に接続している。
〔発明が解決しょうとする問題点〕
しかしながら、一般に、ニーリング装置は、エアサスペ
ンションを装着している観光バス等において採用されて
はいるが、コストや重量(装置重量)の制限によりメカ
ニカルサスペンションを装着する路線バス等に直ちに採
用できるものではない。仮に、路線バス等においてエア
サスペンションを採用し、前記ニーリング装置を装着し
たとしても路線バスにおいては乗降扉の配置、その数及
び乗降時の使用法が様々でこれらに対応するためにはエ
アタンク容量及びその数を増大させる必要があり、その
結果配置スペースを要し、更にコンプレッサ容量等の増
大を招き対応が困難であり、またニーリング作動を行う
ための時間も長時間を要するという問題がある。
また、重ね板ばねを使用したメカニカルサスペンション
における車高調節装置については、車高を高くする際は
所望の高さとすることができるものの、車高を低くする
際には重ね板ばねの目玉に当接し、それ以上、重ね板ば
ねに対してアクチュエータが引込機能を有していないた
めに所望の高さまで低くすることに限界があり、車体の
ニーリング状態を十分に発揮できないという問題があ
る。
エアサスペンション車については、ばね定数を低くして
乗心地性能を良好にすることができるものの、反面、エ
アスプリングは方向性がないため、車両の左右前後の位
置規制、ロール制御等のために大剛性且つ大重量のラテ
ラルロッド、ラジアルロッド、スタビライザ等を必要す
る。従って、メカニカルサスペンション車に比較してエ
アサスペンション車はコスト、重量等が大幅にアップし
た。しかも、エアサスペンション車については、大剛性
のスタビライザ等を使用してもメカニカルサスペンショ
ン車と同等のロール剛性を得ることが困難であったの
で、路線バス等に関しての採用が難しかった。また、観
光バス等の乗心地性能をより重視してエアサスペンショ
ンを採用する場合にも従来のエアサスペンションはコン
プレッサ容量の増大及び車高が低い状態から通常車高へ
戻るまでに時間がかかるという問題があった。
また、第8図に示す基本的なアクチュエータについて
は、上記計算式で明らかであるが、第10図において点
線Pで示すように、ばね特性として従来のアクチュエー
タも非線形が得られるものの、従来の構造にあっては、
非線形率のアップが困難であった。従って、例えば、乗
心地性能の確保のため、アクチュエータのばね定数を低
くした場合には、バッファクリアランス量を十分に必要
とし、それ故に車高が上がる等の問題が発生する。車高
制限を受けるトラック等においては、クッションラバー
の上方のフレームを曲げて製造し、それによってバッフ
ァストロークを出さなければならず、プレス型の製作費
等が嵩む結果となっている。また、プレス型の投資、製
作費、車高等に制限を受けてフレームを曲げて所定のバ
ッファストロークを出すことができない場合には、良路
及び悪路の双方の乗心地性能の向上を確保するという両
立が困難である。例えば、良路の乗心地性能の向上を確
保する場合には、ばね定数を低下するものであるが、ば
ね定数を低下させた場合には、悪路走行時にバッファス
トロークが増大し、底突き状態となり、入力増大を招
き、他の装置への強度耐久性に悪影響を及ぼす結果とな
る等の問題が生じる。
この発明の目的は、上記の問題点を解消することであ
り、車体の振動を液体の流動と気体の弾性によって調整
吸収するアクチュエータのばね特性に関して非線形率を
アップさせると共に、そのアクチュエータに引込機能を
有する油圧回路を設け、サスペンションに対するニーリ
ング作動においてその引込機能を働かせ、サスペンショ
ンのばね定数を低下させ、車両の乗心地性能を向上し、
底突き防止、コストの低減等を達成するハイドロニュー
マチック・サスペンション装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上記の問題点を解消し、上記の目的を達成
するために、次のように構成されている。即ち、この出
願の第1番目の発明は、ガス室とオイル室とに仕切る仕
切ピストンを収容し且つオリフィスを有する筒体をシリ
ンダ内に挿入し、フリーピストンによって前記シリンダ
と前記ピストンとの間を縮オイル室と伸オイル室との仕
切り、更に前記フリーピストンの移動を制限するスプリ
ング及びストッパを設けたアクチュエータを有すること
を特徴とするハイドロニューマチック・サスペンション
装置に関し、更に具体的に詳述すると、前記スプリング
が前記フリーピストンと前記筒体の端部との間に配置さ
れ且つ前記フリーピストンを前記縮オイル室側へ付勢
し、前記ストッパが前記縮オイル室側及び前記伸オイル
室側に設けられ、また前記フリーピストンが前記ストッ
パに当接した状態では前記フリーピストンは前記筒値と
一体的に移動し、更に車両におけるサスペンションのフ
ロント側及び/又はリヤ側の左右に適用されることを特
徴とするハイドロニューマチック・サスペンション装置
に関する。
更に、この出願の第2番目の発明は、ガス室とオイル室
とに仕切る仕切ピストンを収容し且つオリフィスを有す
る筒体をシリンダ内に挿入し、フリーピストンによって
前記シリンダと前記ピストンとの間を縮オイル室と伸オ
イル室との仕切り、更に前記フリーピストンの移動を制
限するスプリング及びストッパを設けたアクチュエータ
を有し、更に前記縮オイル室にオイルを強制的に送込む
ことのできる回路を備えていることを特徴とするハイド
ロニューマチック・サスペンション装置に関し、更に具
体的に詳述すると、前記回路が第1電磁切換弁及び第1
チェック弁を介して前記縮オイル室と電動オイルポンプ
とを連通するライン、第2チェック弁又はリリーフ弁を
介して前記縮オイル室とリザーバタンクとを連通するラ
イン、並びに前記第1電磁切換弁、第2電磁切換弁及び
パイロットチェック弁を介して前記伸オイル室と前記電
動オイルポンプ又はリザーバタンクとを連通するライン
を有し、また引込作動及び復元作動が前記伸オイル室及
び前記縮オイル室の圧力を検知するプレッシャスイッチ
又は車体とアクスル間の距離を検知するレベルセンサー
等の信号に応答して制御され、車両におけるサスペンシ
ョンのフロント側及び/又はリヤ側の左右に適用される
ことを特徴とするハイドロニューマチック・サスペンシ
ョン装置に関する。
〔作用〕
この発明によるハイドロニューマチック・サスペンショ
ン装置は、以上のように構成されており、次のように作
用する。即ち、このハイドロニューマチック・サスペン
ション装置は、ガス室とオイル室とに仕切る仕切ピスト
ンを密封状態を保ちつつ摺動自在に収容し且つ端部にオ
リフィスを有する筒体をシリンダ内に挿入し、密封状態
を保ちつつ摺動自在なフリーピストンによって前記シリ
ンダ内を縮オイル室と伸オイル室とに仕切り、更に前記
フリーピストンの移動を制限するスプリング及びストッ
パを前記伸オイル室に設けたので、前記フリーピストン
の前記伸オイル室側への移動が所定値以上になると、ば
ね特性について非線形率を急激にアップさせることがで
き、底突き防止、バッファクストローク等の問題を解消
し、乗心地性能を向上させることができる。
また、前記ガス室と前記オイル室とに仕切る前記仕切ピ
ストンを密封状態を保ちつつ摺動自在に収容し且つ端部
に前記オリフィスを有する前記筒体を前記シリンダ内に
挿入し、密封状態を保ちつつ摺動自在な前記フリーピス
トンによって前記シリンダ内を前記縮オイル室と前記伸
オイル室とに仕切り、更に前記縮オイル室にオイルを強
制的に送込むことのできる回路を備えているので、アク
チュエータのニーリング作動において強制的な引込機能
を働かせることができ、車両のサスペンションを強制的
に撓ませて通常よりも更に低い状態にまで車高を下げる
ことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明によるハイドロニュー
マチック・サスペンション装置の一実施例を詳述する。
第1図において、この発明によるハイドロニューマチッ
ク・サスペンション装置におけるアクチュエータが符号
10によって全体的に示されている。このアクチュエー
タ10は、シリンダ1及びシリンダ1内に挿入された筒
体2から成る。シリンダ1と筒体2とは、シリンダ1と
筒体2との間にオイル室を形成するようなサイズであ
り、シリンダ1の内径を符号Aで示し、筒体2の内径を
符号Bで示す。また、シリンダ1の一端には取付部20
が設けられ、筒体2の一端には取付部19が設けられて
いる。筒体2には、ガス室8とオイル室9とに仕切る仕
切ピストン5が密封状態を保ちつつ摺動自在に収容され
ており、更に筒体2の他端部にオリフィス3を有するピ
ストン26が固定されている。シリンダ1の他端部に
は、シリンダ1と筒体2との間を密封する密封部材11
が取付けられている。筒体2とシリンダ1との間には、
環状のフリーピストン4が密封状態を保ちつつ摺動自在
に嵌合しており、シリンダ1内を縮オイル室7と伸オイ
ル室6とに区切っている。更に、フリーピストン4の伸
オイル室6側への移動を制限するため、スリーブ状のス
トッパ13が伸オイル室6側に位置する筒体2に固定さ
れている。このストッパ13は、シリンダ1に挿入され
た筒体2の端部に固定されたスリーブ24から成り、フ
リーピストン4がスリーブ24の上端部(図において)
に当接してフリーピストン4の動きが制限され、当接状
態でフリーピストン4は筒体2と一体的に移動するよう
になる。また、フリーピストン4を縮オイル室7側へ付
勢するため、バランス用スプリング12がフリーピスト
ン4と筒体2の端部との間に配置されている。このスプ
リング12のスプリングリテーナとして、スリーブ24
がその機能を果たしている。即ち、スリーブ24の一端
部がストッパ13であり、その他端部がスプリングリテ
ーナ25である。更に、縮オイル室7側にも、フリーピ
ストン4の移動を制限するストッパ14が設けられてい
る。このストッパ14は筒体2に形成された段部であ
る。このストッパ14とフリーピストン4の上面(図に
おいて)との間の距離を、符号Lで示す。更に、縮オイ
ル室7は管路15を通じてリザーブタンク16に連通し
ている。この管路15中には逆止弁17とリリーフ弁1
8が並列に連結された油圧回路が設けられている。
第6図において、このアクチュエータ10がメカニカル
サスペンション車の車両に取付けられた一例に示されて
いる。即ち、筒体2の一端部の取付部19は、メカニカ
ルサスペンション即ち重ね板ばね21の下端部に位置す
る板ばね23に取付けられている。また、シリンダ1の
一端部の取付部20は、車体フレーム22に取付けられ
ている。図示していないが、筒体2の一端部が重ね板ば
ね21が取付けられているアクスルケースに取付けられ
ても同様であり、また、シリンダ1と筒体2とが逆方向
に取付けられてもよいことは勿論である。アクチュエー
タ10が車両に対して上記のように取付けられているの
で、アクチュエータ10の引込機能によって、重ね板ば
ね21は通常状態よりも更に撓んだ状態に縮められ、車
高を低くすることができる。
この発明によるハイドロニューマチック・サスペンショ
ン装置のアクチュエータ10は、以上のように構成され
ており、次のように作動する。
アクチュエータ10において、 バウンド方向の変位に対しては、フリーピストン4と縮
オイル室7におけるストッパ14との間に距離Lの間隔
を有するように、シリンダ1、筒体2、フリーピストン
4、スプリング12、ストッパ13,14が設定されて
いる。即ち、Lはフリーピストン4の設定位置である。
まず、シリンダ1内での筒体2の変位xが間隔Lと等し
いか又は小さい場合(x≦L)には、第10図に示すよ
うな従来のアクチュエータ140のばね定数k1(曲線
P)と同様のばね定数k1(曲線Q)が得られる。曲線
Pと曲線Qとは重なった状態である。
変位:x≦Lの場合 k1=P・V・B2/(V−Bx)2 次に、シリンダ1内での筒体2の変位xが間隔Lより大
きい場合(x>L)には、フリーピストン4が縮オイル
室7側に設けた筒体2のストッパ14に当接して、フリ
ーピストン4は下方即ち伸オイル室6側へと押し下げら
れる。この場合にはばね定数k2(曲線Q)が得られ
る。
変位:x>Lの場合 k2=P・V・A2/(V−Ax)2 これらのばね定数k1,k2による荷重Wと変位xとの関
係を、第10図に示す。但し、荷重W、受圧面積A(又
はB)及び窒素ガス圧力Pの間には、次の関係がある。
W=A(又はB)・P 次に、第2図(イ)、第2図(ロ)、第2図(ハ)及び
第2図(ニ)を参照して、アクチュエータ10の作動を
詳述する。
第2図(イ)において、車体の大振幅時のアクチュエー
タ10の状態が示されており、矢印で示す方向に荷重W
が掛かった時のアクチュエータ10の伸び状態が示され
ている。縮オイル室7内のオイルは、矢印Gで示す方向
に移動し即ち管路15のリリーフ弁18を通ってリザー
ブタンク16へ流出する。しかも、筒体2のオイル室9
のオイルは、矢印Hで示す方向に移動し即ちオリフィス
3を通って伸オイル室6へ流入する。また、アクチュエ
ータ10における線Sは筒体2、及び線Zは仕切ピスト
ン5の設定基準位置である。そして、距離aはシリンダ
1と筒体2との相対的な伸び即ちアクチュエータ10の
伸びを示し、更に距離cは仕切ピストン5の移動距離を
示す。
第2図(ロ)において、車体の大振幅時のアクチュエー
タ10の状態が示されており、矢印で示す方向に荷重W
が掛かった時のアクチュエータ10の縮み状態が示され
ている。リザーブタンク16のオイルは、矢印Iで示す
方向に移動し即ち管路15の逆止弁17を通って縮オイ
ル室7内へ流入即ち吸入される。しかも、伸オイル室6
のオイルは、矢印Jで示す方向に移動し即ちオリフィス
3を通って筒体2のオイル室9へ流入する。距離dはシ
リンダ1と筒体2との相対的な縮み即ちアクチュエータ
10の縮みを示し、更に距離fは仕切ピストン5の移動
距離を示す。従って、車体の大振幅時には、フリーピス
トン4の移動によって伸オイル室6のオイル室9に流入
量が急増することにより、非線形ばね特性が向上する。
車両の走行時における小振幅が発生した場合、アクチュ
エータ10の伸縮によって発生するオイルの流動につい
ては、第2図(ハ)及び第2図(ニ)に示すようにな
る。小振幅時には、シリンダ1内での筒体2の変位xが
間隔Lと等しいか又は小さい場合(x≦L)であり、し
かもフリーピストン4は移動しない。オイルは伸オイル
室6と筒体2のオイル室9とをオリフィス3を通じて移
動するのみである。第2図(ハ)において、距離gはシ
リンダ1と筒体2との相対的な伸び即ちアクチュエータ
10の伸びを示し、距離hは仕切ピストン5の移動距離
を示す。第2図(ニ)において、距離mはシリンダ1と
筒体2との相対的な縮み即ちアクチュエータ10の縮み
を示し、距離lは仕切ピストン5の移動距離を示す。
第3図に示すこの発明によるハイドロニューマチック・
サスペンション装置50は、第1図を参照して説明した
上記アクチュエータ10に、後述の回路を取付けたもの
である。同一部材には同一符号を付し、それらの構造に
ついての説明を省略する。第3図において、縮オイル室
7に管路30,31が連結され、伸オイル室6に管路3
2が連結されている。オイルポンプ40は、管路43及
び管路30を通り且つそれらの管路に組込まれた安全弁
41、電磁切換弁37及びチェック弁36を介してアク
チュエータ10の縮オイル室7に連通している。また、
オイルポンプ40は、管路43及び管路32を通り且つ
それらの管路に組込まれた安全弁41、電磁切換弁3
7、電磁切換弁38及びパイロットチェック弁35を介
してアクチュエータ10の伸オイル室6に連通してい
る。更に、縮オイル室7に連結されている管路31は、
チェック弁33とリリーフ弁34とが並列に組込まれた
回路を通じてリザーブタンク39に連通している。管路
30には、パイロットチェック弁35を開放するための
管路44が分岐している。
以下、上記ハイドロニューマチック・サスペンション装
置50の作動について、第4図(イ)、第4図(ロ)、
第4図(ハ)、第4図(ニ)、第4図(ホ)及び第4図
(ヘ)を参照して説明する。
まず、第4図(イ)は、車両の通常走行における小振幅
時のアクチュエータ10の伸び状態である作動を示して
いる。この状態は第2図(ハ)で説明したものと同一作
動状態である。従って、同一符号を付し、同一作動につ
いての説明を省略する。アクチュエータ10の伸オイル
室6及び伸オイル室7は、パイロットチェック弁35及
びチェック弁33,36によって密封されているため、
筒体2の伸び変位時には、フリーピストン4は不動であ
る。従って、筒体2の伸出しによる伸オイル室6の容量
の変化に対しては、筒体2内のオイルがピストン26の
オリフィス3を通って伸オイル室6へ矢印Hのように流
出する。筒体2内のオイルがオリフィス3を通って伸オ
イル室6へ流出することによって、仕切ピストン5は図
の上方へ移動する。この時、オイルのオリフィス通過に
よって減衰力を発生する。また、ガス室8の内圧の減少
によって、マイナスのばね力が発生する。
第4図(ロ)は、車両の通常走行における小振幅時のア
クチュエータ10の縮み状態である作動を示している。
この状態は第2図(ニ)で説明したものと同一作動状態
である。従って、同一符号を付し、同一作動についての
説明を省略する。伸び状態時と同様に縮み状態時もフリ
ーピストン4は不動である。縮み時において、伸オイル
室6のオイルは、矢印Rで示すように、ピストン26の
オリフィス3を通って筒体2のオイル室9に流入する。
オイルの筒体2への流入によって仕切ピストン5が図の
下方へ移動してガス室8の内圧が上昇する。ガス室8の
内圧上昇によって、プラスのばね力が発生する。また、
オイルのオリフィス通過によって減衰力が発生する。
第4図(ハ)は、車両の通常走行における大振幅時のア
クチュエータ10の伸び状態である作動状態を示してい
る。この状態は第2図(イ)で説明したものと同一作動
状態である。従って、同一符号を付し、同一作動につい
ての説明を省略する。大振幅の伸び時には、筒体2が伸
び状態になり、フリーピストン4が伸オイル室6内のス
トッパ13に当接し、筒体2と共にフリーピストン4が
図の下方に押し下げられる。この時、縮オイル室7のオ
イルは、矢印Jで示すように、リリーフ弁34を通じて
リザーブタンク39へ排出される。また、伸オイル室6
においては、フリーピストン4の下方移動した分だけ容
量のオイルが筒体2のオイル室9からオリフィス3を通
って伸オイル室6へ流入する。オイルの流動容量につい
ては、小振幅時には筒体2の変位量分であるのに対し
て、フリーピストン4の移動量分が更に加わってオイル
がオリフィス3を流動することによって減衰力が発生す
る。従って、筒体2内の仕切ピストン5の移動量の増加
となり、マイナスのばね力は大幅に増加する。
第4図(ニ)は、車両の通常走行における大振幅時のア
クチュエータ10の縮み状態である作動状態を示してい
る。この状態は第2図(ロ)で説明したものと同一作動
状態である。従って、同一符号を付し、同一作動につい
ての説明を省略する。大振幅の縮み時には、フリーピス
トン4が縮オイル室7内のストッパ14に当接して、フ
リーピストン4が図の上方へ押し上げられる。縮オイル
室7はフリーピストン4の移動によってオイルが不足す
るので、矢印Nで示すように、リザーブタンク39から
チェック弁33を通じてオイルが吸い上げられる。伸オ
イル室6は筒体2及びフリーピストン4の移動によって
容量減少分のオイルがピストン26のオリフィス3を通
じて筒体2のオイル室9に流入する。それ故に、仕切ピ
ストン5が図の下方へ移動して筒体2内のガス室8の内
圧を高める。即ち、オイルの流動容量については、小振
幅時には筒体2の変位量分であるのに対して、フリーピ
ストン4の移動量分が更に加わってオイルがオリフィス
3を流動することによって減衰力が発生する。従って、
筒体2内の仕切ピストン5の移動量の増加となり、プラ
スのばね力は大幅に増加する。
第4図(ヘ)は、車両停止時に、車高を下げる場合が示
されている。この場合には、アクチュエータ10の引込
機能によって、メカニカルサスペンション即ち重ね板ば
ねを常態よりも更に撓ませて車高を下げる場合である。
車高を下げるため引込・復元切換作動スイッチ47(第
7図参照)をオンにした場合に、電磁切換弁37,38
がオン状態になり、電動オイルポンプ40が作動し、ま
た、筒体2の引込量は適宜なセンサーによって規制さ
れ、前記センサーの信号によって電気回路をオフにし
て、引込作動は終了するような電気回路が構成されてい
るシステムに、上記のアクチュエータ10を適用した場
合について説明する。引込・復元切換作動スイッチ47
をオンにより電磁切換弁37,38がオン状態になって
図の位置に切換えられる。オイルポンプ40より供給さ
れたオイルは、矢印Mで示すように、電磁切換弁37及
びチェック弁36を通ってアクチュエータ10の縮オイ
ル室7へ供給されると共に、オイルは管路44と通って
パイロットチェック弁35に対して開放圧を加え、パイ
ロットチェック弁35を開放する。パイロットチェック
弁35の開放によって、アクチュエータ10の伸オイル
室6は、矢印Eで示すように、パイロットチェック弁3
5及び電磁切換弁38を通って大気圧状態になっている
リザーブタンク39へ連通する。従って、伸オイル室6
のオイルはリザーブタンク39に流出すると共に、仕切
ピストン5はガスの圧力によって筒体2の上端部のピス
トン26へ移動して当接状態になる。更に、オイルが縮
オイル室7に供給されると、フリーピストン4が上昇
し、次いで、スプリング12を圧縮し、フリーピストン
4は縮オイル室7側のストッパ13に当接する。更に続
いてオイルが縮オイル室7に供給されると、筒体2とフ
リーピストン4とは一体となって上昇する。従って、シ
リンダ1内へ筒体2を引込むような引込力が発生する。
引込作動の終了は、リリーフ弁34の設定圧よりも若干
低い値に設定されたセンサーの信号によって電気回路の
電源を遮断するように構成されている。このセンサーに
ついては、例えば、オイル圧に応答するプレッシャスイ
ッチ、又はリリーフ弁34のセット圧力よりも若干低く
なるような引込反力を発生するような位置でオフするス
トロークセンサーでよい。
第4図(ホ)は、車両停止時に、車高を上げて元の位置
に戻す復元作動の場合即ちリフト時が示されている。こ
のリフト時については、更に第5図(イ)、第5図
(ロ)及び第5図(ハ)を参照して説明する。この場合
には、アクチュエータ10の復元機能によって、メカニ
カルサスペンション即ち重ね板ばねを常態に復元させる
場合である。車高を復元させるため引込・復元切換作動
スイッチ47(第7図参照)を復元状態に切換えた場合
に、電磁切換弁37はオン状態になり、電磁切換弁38
がオフ状態になり、電動オイルポンプ40が作動するよ
うに電気回路が構成されている。勿論、筒体2のリフト
量は適宜なセンサーによって規制され、前記センサーの
信号によって電気回路をオフにして、リフト作動は終了
するような電気回路が構成されている。オイルポンプ4
0より供給されたオイルは、矢印Fで示すように、一方
は電磁切換弁37及びチェック弁36を通ってアクチュ
エータ10の縮オイル室7へ流入すると共に、他方は電
磁切換弁37、電磁切換弁38及びパイロットチェック
弁35を通ってアクチュエータ10の伸オイル室6へ流
入する。それによりアクチュエータ10の縮オイル室7
と伸オイル室6との双方に同圧力が掛かるようになる。
アクチュエータ10を上記の引込作動によって引込んだ
状態では、引込反力即ちメカニカルサスペンションの重
ね板ばねが復元しようとする力があるため、リフト即ち
復元作動のスタート時には、第5図(イ)で示すよう
に、引込反力が無くなるまではフリーピストン4と伸オ
イル室6側のストッパ13とが当接した状態で筒体2は
シリンダ1から伸出し、またパイロットチェック弁35
の開弁圧は引込み反力による縮オイル室7の内圧とな
り、仕切ピストン5は引込反力が無くなるまではガス室
8の内圧とバランスする位置になっている。次いで、第
5図(ロ)で示すように、引込反力が無くなる即ち零に
なる付近よりスプリング12の反力によってフリーピス
トン4は伸オイル室6側のストッパ13から離れるよう
になる。バランス用のスプリング12については、フリ
ーピストン4の摺動抵抗と定常状態の小振幅ストローク
を見込んだ位置となるように調整されている。引き続き
オイルポンプ40が作動してオイルがアクチュエータ1
0に供給されると、第5図(ハ)に示すように、オイル
がピストン26のオリフィス3から筒体2内に流入する
ようになり、仕切ピストン5が下がり始める。オイルが
筒体2内に流入することによって、ガス室8内の圧力が
上昇し、設定圧力相当のリフト力を発生し、プレッシャ
スイッチ等のセンサーによって設定圧力を検知し、前記
センサーの信号に応答して電気回路の電源がオフされ、
復元作動は終了する。
第7図は、上記のハイドロニューマチック・サスペンシ
ョン装置50がバスに適用された場合の回路図が示され
ている。油圧回路については、上記の油圧回路と同様で
あるので、同一部材には同一符号を付してそれらの構成
についての説明を省略する。図において、左側がフロン
ト側の左右に取付けられたハイドロニューマチック・サ
スペンション装置におけるアクチュエータ10が示され
ており、右側がリヤ側の左右に取付けられたハイドロニ
ューマチック・サスペンション装置におけるアクチュエ
ータ10が示されている。アクチュエータ10の引込作
動又は復元作動は、引込・復元切換作動スイッチ47を
作動者が切換えることによって行われる。パーキングス
イッチ48が引込・復元切換作動スイッチ47に直列に
接続されている。パーキングスイッチ48は、車両の走
行時に引込・復元切換作動スイッチ47が誤ってオンさ
れた場合にもアクチュエータ10が作動することがない
ように設けられている。それぞれのアクチュエータ10
の伸オイル室6に連通した管路52には、フロント用の
プレッシャスイッチ61及びリヤ用のプレッシャスイッ
チ62が取付けられている。また、それぞれのアクチュ
エータ10の縮オイル室7に連通した管路53には、フ
ロント用のプレッシャスイッチ63及びリヤ用のプレッ
シャスイッチ64が取付けられている。パーキングスイ
ッチ48及び引込・復元切換作動スイッチ47が組込ま
れたラインの一端は各々のプレッシャスイッチ61,6
2,63,64の一方の端子に連結している。また、各
々の引込作動用のプレッシャスイッチ63,64の他方
の端子はダイオード45を介して電動オイルポンプ40
の作動リレー46及び電磁切換弁37及び電磁切換弁3
8の端子に連結されている。各々の復元作動用のプレッ
シャスイッチ61,62の他方の端子はダイオード45
を介して電動オイルポンプ40の作動リレー46、電磁
切換弁37の端子に連結されている。電源49は、電動
オイルポンプ40の作動リレー46における作動スイッ
チ54を介して、電動オイルポンプ40の作動モータ5
1に接続されている。このように電気回路が構成されて
いるので、引込・復元切換作動スイッチ47がアクチュ
エータ10の引込作動側(図ではスイッチ部材が上方へ
押し上げられた状態)がオンされると、第4図(ホ)を
参照して説明したように、電磁切換弁37及び電磁切換
弁38はオン状態になる。また、引込・復元切換作動ス
イッチ47がアクチュエータ10の復元作動側(図では
スイッチ部材が下方へ押し下げられた状態)がオンされ
ると、第4図(ヘ)を参照して説明したように、電磁切
換弁37はオン状態になり、電磁切換弁38はオフ状態
のままである。この状態に電気回路がなることによっ
て、各々のプレッシャスイッチ61,62,63,64
の設定圧力によって信号が発生せられ、電動オイルポン
プ40の作動リレー46が働いて、電動オイルポンプ4
0が作動又は非作動状態になる。電動オイルポンプ40
が作動されることによってアクチュエータ10にオイル
が供給され、上記の作動態様が達成される。
〔発明の効果〕
この発明によるハイドロニューマチック・サスペンショ
ン装置は、以上のような構成であるから、次のような効
果を奏するものである。即ち、ガス室とオイル室とに仕
切る仕切ピストンを収容し且つオリフィスを有する筒体
をシリンダ内に挿入し、フリーピストンによって前記シ
リンダと前記ピストンとの間を縮オイル室と伸オイル室
とに仕切り、更に前記フリーピストンの移動を制限する
スプリング及びストッパを設けたアクチュエータを有す
るので、前記フリーピストンの前記伸オイル室側への移
動が所定値以上になると、前記アクチュエータのばね特
性について非線形率を急激にアップさせることができ、
底突き防止、バッファクストローク等の問題を解消し、
乗心地性能を向上させることができる。また、前記アク
チュエータにおいて前記縮オイル室にオイルを強制的に
送込むことのできる油圧回路を備えたので、前記アクチ
ュエータが強制的な引込機能即ちニーリング機能を有す
ることができ、特に、メカニカルサスペンション車に対
して通常よりも更に低い状態にまで車高を下げることが
できる。勿論、エアサスペンション車についても同様に
エア圧を下げることなく即ちエアスプリングからエアを
抜くことなく通常よりも更に低い状態にまで車高を下げ
ることができる。また、前記アクチュエータの引込作動
又は復元作動をプレッシャスイッチの検知によって行う
ようにしたため、特に傾斜地等で復元操作を行っても前
記アクチュエータ内の油圧は所定圧に保されて復元で
き、前記サスペンションのばね定数が変化することはな
く乗り心地を悪化させることがないという優れた効果を
奏するものである。更に、メカニカルサスペンション車
に採用し、乗降性の向上を求められる路線バス等に対し
安価で軽量なニーリング装置即ち引込作動を備えたニー
リング装置を提供することができ、しかもエアサスペン
ションを採用する車両の従来のニーリング装置のように
コンプレッサの容量の増大、作動回数の増大により耐久
性が悪化するという問題もない。そして、前輪及び後輪
の各々に設けられる前記アクチュエータを前記プレッシ
ャスイッチにより引込・復元制御を行うために制御機構
が簡単であり、従来のメカニカルサスペンション車であ
るショックアブソーバの部分に簡単に取付けることがで
き、装置そのものは軽量な構造に作ることができ、しか
もロール性能については重ね板ばねを併用しているため
横方向の剛性を確保することができ、その部品の点数も
少なくコストダウンすることができる等、種々の効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるハイドロニューマチック・サス
ペンション装置のアクチュエータを示す断面図、第2図
(イ)、第2図(ロ)、第2図(ハ)及び第2図(ニ)
は第1図のアクチュエータの作動状態を示す概略断面
図、第3図はこの発明によるハイドロニューマチック・
サスペンション装置を示す断面図、第4図(イ)、第4
図(ロ)、第4図(ハ)、第4図(ニ)、第4図(ホ)
及び第4図(ヘ)は第3図のハイドロニューマチック・
サスペンション装置の作動状態を示す概略断面図、第5
図(イ)、第5図(ロ)及び第5図(ハ)は第4図
(ホ)の作動状態を詳細に示す断面図、第6図はこの発
明によるハイドロニューマチック・サスペンション装置
のアクチュエータの適用例を示す概略図、第7図はこの
発明によるハイドロニューマチック・サスペンション装
置の電気回路及び油圧回路を示す回路図、第8図は従来
のハイドロニューマチック・サスペンションのアクチュ
エータを示す断面図、第9図は従来の車高調整装置のア
クチュエータを示す断面図、並びに第10図はアクチュ
エータのばね特性を示すグラフである。 1……シリンダ、2……筒体、3……オリフィス、4…
…フリーピストン、5……仕切ピストン、6……伸オイ
ル室、7……縮オイル室、8……ガス室、9……オイル
室、10……アクチュエータ、12……スプリング、1
3,14……ストッパ、19,20……取付部、24…
…スリーブ、25……スプリングリテーナ、26……ピ
ストン、33,36…チェック弁、35……パイロット
チェック弁、37,38……電磁切換弁、39……リザ
ーブタンク、40……電動オイルポンプ、45……ダイ
オード、46……作動リレー、47……引込・復元切換
作動スイッチ、48……パーキングスイッチ、49……
電源、50……ハイドロニューマチック・サスペンショ
ン装置、51……作動モータ、61,62,63,64
……プレッシャスイッチ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス室とオイル室とに仕切る仕切ピストン
    を収容し且つオリフィスを有する筒体をシリンダ内に挿
    入し、フリーピストンによって前記シリンダと前記筒体
    との間を縮オイル室と伸オイル室とに仕切り、更に前記
    フリーピストンの移動を制限するスプリング及びストッ
    パを設けたアクチュエータを有することを特徴とするハ
    イドロニューマチック・サスペンション装置。
  2. 【請求項2】前記スプリングは前記フリーピストンを前
    記縮オイル室側へ付勢することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載のハイドロニューマチック・サスペン
    ション装置。
  3. 【請求項3】前記ストッパは前記縮オイル室側及び前記
    伸オイル室側に設けられていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載のハイドロニューマチック・サス
    ペンション装置。
  4. 【請求項4】前記スプリングは前記フリーピストンと前
    記筒体の端部との間に配置されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載のハイドロニューマチック
    ・サスペンション装置。
  5. 【請求項5】前記フリーピストンが前記ストッパに当接
    した状態では前記フリーピストンは前記筒体と一体的に
    移動することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    のハイドロニューマチック・サスペンション装置。
  6. 【請求項6】車両におけるサスペンションのフロント側
    及び/又はリヤ側の左右に適用されることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載のハイドロニューマチック
    ・サスペンション装置。
  7. 【請求項7】ガス室とオイル室とに仕切る仕切ピストン
    を収容し且つオリフィスを有する筒体をシリンダ内に挿
    入し、フリーピストンによって前記シリンダと前記筒体
    との間を縮オイル室と伸オイル室とに仕切り、更に前記
    フリーピストンの移動を制限するスプリング及びストッ
    パを設けたアクチュエータを有し、更に少なくとも前記
    縮オイル室にオイルを強制的に送込むことのできる回路
    を備えていることを特徴とするハイドロニューマチック
    ・サスペンション装置。
  8. 【請求項8】前記回路は第1電磁切換弁及び第1チェッ
    ク弁を介して前記縮オイル室と電動オイルポンプとを連
    通するライン、第2チェック弁又はリリーフ弁を介して
    前記縮オイル室とリザーバタンクとを連通するライン、
    並びに前記第1電磁切換弁、第2電磁切換弁及びパイロ
    ットチェック弁を介して前記伸オイル室と前記電動オイ
    ルポンプ又はリザーバタンクとを連通するラインを有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載のハイ
    ドロニューマチック・サスペンション装置。
  9. 【請求項9】引込作動及び復元作動は前記伸オイル室及
    び前記縮オイル室の圧力を検知するプレッシャスイッチ
    等のセンサーの信号に応答して制御されることを特徴と
    する特許請求の範囲第7項に記載のハイドロニューマチ
    ック・サスペンション装置。
  10. 【請求項10】車両におけるサスペンションのフロント
    側及び/又はリヤ側の左右に適用されることを特徴とす
    る特許請求の範囲第7項に記載のハイドロニューマチッ
    ク・サスペンション装置。
JP27062686A 1986-11-12 1986-11-12 ハイドロニユ−マチツク・サスペンシヨン装置 Expired - Lifetime JPH063238B2 (ja)

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