JPH038532Y2 - - Google Patents

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JPH038532Y2
JPH038532Y2 JP1984166116U JP16611684U JPH038532Y2 JP H038532 Y2 JPH038532 Y2 JP H038532Y2 JP 1984166116 U JP1984166116 U JP 1984166116U JP 16611684 U JP16611684 U JP 16611684U JP H038532 Y2 JPH038532 Y2 JP H038532Y2
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rack
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) この考案は、ステアリングホイールの回転を車
巾方向の動きに変換して車輪に伝達するラツクア
ンドピニオン式ステアリングギヤ装置に関する。
(従来技術) 一般に、ラツクアンドピニオン式ステアリング
ギヤ装置においては、ラツクを支持部材を介して
スプリングによりピニオンギヤに押し付け、ラツ
クおよびピニオンギヤの歯面の摩耗によつて生じ
たギヤバツクラツシユを吸収している。
従来のこの種のラツクアンドピニオン式ステア
リングギヤ装置としては、例えば、第2図に示す
ようなものが知られている。(実開昭58−142179
号公報等参照)。同図において、1はギヤハウジ
ングであり、このギヤハウジング1にはラツク2
が車巾方向に摺動可能に収装されている。ラツク
2より上側のギヤハウジング1にはピニオンギヤ
3がニードルベアリング4およびボールベアリン
グ5を介して回転可能に支持されている。ラツク
2より下側のギヤハウジング1には支持部材6が
収装されており、この支持部材6の上面にはラツ
ク2と摺接する円弧面7が形成されている。支持
部材6より下側のギヤハウジング1にはスプリン
グ押え8がロツクナツト9によつて固定されてい
る。支持部材6とスプリング押え8との間に介装
されたスプリング10は、支持部材6をラツク2
に向けて付勢している。
しかしながら、このような従来のラツクアンド
ピニオン式ステアリングギヤ装置にあつては、次
にような問題点があつた。まず、ラツク2と円弧
面7とは摺接するため、円弧面7が摩耗してしま
う。したがつて、ステアリングギヤ装置の耐久性
が悪いという問題点があつた。さらに、ピニオン
ギヤ3およびラツク2の歯面の摩耗によつてギヤ
バツクラツシユが生じた場合、このギヤバツクラ
ツシユは支持部材6の上方への移動によつてのみ
吸収される。このため、スプリング10の伸びが
長くなり、スプリング10の付勢力が弱くなる。
したがつて、ギヤバツクラツシユを充分に吸収で
きないという問題点があつた。その上、ラツク2
と支持部材6との摺動抵抗により、ラツク2の車
巾方向の動きが重くなるるという問題点があつ
た。
(考案の目的) この考案は、前述の問題点に着目してなされた
もので、ラツクと支持部材とをころがり接触さ
せ、さらに、支持部材を弾性体に付勢されるに応
じてラツク側に移動させることのできるラツクア
ンドピニオン式ステアリングギヤ装置を提供する
ことを目的とする。
(考案の構成) この目的を達成するための、この考案の構成
は、車巾方向に摺動可能にハウジングに収装され
たラツクと、ハウジングに回転可能に収装されラ
ツクと噛み合うピニオンギヤと、ラツクをピニオ
ンギヤに支持する支持部材と、支持部材をラツク
に向けて付勢する弾性体と、を備えたラツクアン
ドピニオン式ステアリングギヤ装置において、前
記ハウジングが、ラツクの軸線及び弾性体の付勢
方向と直交する方向に互いに対向して弾性体の付
勢方向に向かうに従つて互いに接近する一対の斜
面を有し、支持部材が、弾性体に付勢されて弾性
体の付勢方向に移動可能に支持ピンと、ハウジン
グの一対の斜面のそれぞれに摺接するるととも
に、支持ピンに摺動可能に支持された一対の摺動
部材と、ラツクと摺動部材との間に位置するとと
もに摺動部材のラツク側への移動によりラツク側
に押圧されるように、支持ピン上に回転可能に支
持された一対のローラと、を有し、一対のローラ
のそれぞれの外周面が、互いに対向するテーパ面
からなり、ラツクに転動可能に圧接するものであ
る。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図において、16はギヤハウジングであ
り、このギヤハウジング16の内部の中央には断
面円形のラツク17が車巾方向に摺動可能に収装
されている。ラツク17より上側のギヤハウジン
グ16には前後に延在するピニオンギヤ18が収
装されている。
ピニオンギヤ18の前端部および後端部よりや
や前側はそれぞれニードルベアリング19および
ボールベアリング20を介してギヤハウジング1
6に回転可能に支持されている。ピニオンギヤ1
8の後端部は図外のステアリングホイールに連結
されている。ピニオンギヤ18の前後方向略中央
部はラツク17と噛み合つている。ボールベアリ
ング20の外輪はベアリング押え21によつてギ
ヤハウジング16に固定され、内輪はスナツプリ
ング22によつてピニオンギヤ18に固定されて
いる。ラツク17より下側のギヤハウジング16
の内面の前側および後側にはそれぞれ上方に向か
うに従つてラツク17に接近する斜面23が形成
されている。すなわち、ギヤハウジング16は、
ラツク17の軸線及び後述の圧縮スプリング39
の付勢方向と直交するる方向に互いに対向して圧
縮スプリング39の付勢方向に向かうに従つて互
いに接近するる一対の斜面23を有している。斜
面23にはそれぞれ摺動部材としてのスライドブ
ロツク24が摺動可能に係合している。各スライ
ドブロツク24にはそれぞれ前後に延在する支持
ピン25の前端部および後端部が摺動可能に挿入
されている。スライドブロツク24とスライドブ
ロツク24との支持ピン25には一対の内輪26
が摺動可能に嵌合されている。前側の内輪26の
前端面および後側の内輪26の後端面はそれぞれ
前側および後側のスライドブロツク24に係合し
ている。前側の内輪26の前端部外周および後側
の内輪26の後端部外周にはそれぞれ環状の転動
溝27が形成されている。内輪26にはそれぞれ
切頭円錐形のローラとしての外輪28が外嵌され
ており、各外輪28は互いに対向する方向に向か
うに従つて縮径する。前側の外輪28はラツク1
7の前方下側の外周面に、後側の外輪28はラツ
ク17の後方下側の外周面に、それぞれ、圧接す
る。前側の外輪28の前端部内周および後側の外
輪28の後端部内周にはそれぞれ環状の転動溝2
9が形成されている。前側の転動面27と転動面
29との間および後側の転動面27と転動面29
との間にはそれぞれ多数のスチールボール30が
円周方向に配列されている。前側のスチールボー
ル30は前側の転動面27,29を、後側のスチ
ールボール30は後側の転動面27,29を、所
定の接触角度を以つて転動する。前側の内輪26
と外輪28との間および後側の内輪26と外輪2
8との間にはそれぞれ前後に延在し円周方向に配
列された多数のニードル31の前端部および後端
部が転動可能に挿入されている。支持部材35
は、圧縮スプリング39に付勢されて圧縮スプリ
ング39の付勢方向に移動可能な支持ピン25
と、ギヤハウジング16の一対の斜面23のそれ
ぞれに摺接するるとともに、支持ピン25上に摺
動可能に支持された一対のスライドブロツク24
と、ラツク17とスライドブロツク24との間に
位置するとともに、スライドブロツク24のラツ
ク17側への移動によりラツク17側に押圧され
るように、支持ピン25上に回転可能に支持され
た一対の外輪28とを有し、一対の外輪28のそ
れぞれの外周面が互いに対向するテーパ面からな
り、ラツク17に転動可能に圧接しいる。スライ
ドブロツク24より下側のギヤハウジング16に
はバツクアツププレート33が収装されており、
このバツクアツププレート33は両スライドブロ
ツク24の下面に圧接している。スライドブロツ
ク24、支持ピン25、内輪26、外輪28、ス
チールボール30、ニードル31は、全体とし
て、ラツク17をピニオン18に支持する支持部
材35を構成する。バツクアツププレート33よ
り下側のギヤハウジング16にはスプリング押え
37がねじ込まれており、このスプリング押え3
7はロツクナツト38によつてギヤハウジング1
6に固定されている。バツクアツププレート33
とスプリング押え37との間には弾性体としての
圧縮スプリング39が介装されており、この圧縮
スプリング39は、バツクアツププレート33を
介して支持部材35をラツク17に向けて付勢す
る。
次にこの考案の一実施例の作用について説明す
る。
まず、ステアリングホイールを回転すると、ラ
ツク17はピニオンギヤ18によつて駆動され、
車巾方向に摺動する。ここで、外輪28は、回転
可能に支持され、しかも、ラツク17に圧接され
ている。このため、外輪28はラツク17に対し
て摺動せずに転動するる。したがつて、外輪28
の外周面の摩耗は防止され、ステアリングギヤ装
置の耐久性が向上する。しかも、ラツク17は車
巾方向に軽快に摺動することができる。
次に、ラツク17がピニオンギヤ18による駆
動を長時間繰り返され、ラツク17およびピニオ
ンギヤ18の歯車の摩耗によつてギヤバツクラツ
シユが生じた場合、ラツク17は上方へ移動可能
となるので、スライドブロツク24はバツクアツ
ププレート33とともに圧縮スプリング39の付
勢力Fにより上方に押し上げられる。ここで、ス
ライドブロツク24は斜面23に係合しており、
内輪26の端面はスライドブロツク24に係合し
ており、転動溝27および転動溝29はスチール
ボール30に所定の接触角度を以つて接触してい
る。したがつて、スライドブロツク24は互いに
対向するる分力fを受け、この分力fは、内輪2
6、スチールボール30を介して、外輪28に伝
達される。しかも、スライドブロツク24および
内輪26は支持ピン25に摺動可能に嵌合され、
ニードル31は内輪26外輪28との間に摺動可
能に挿入されている。したがつて、前側のスライ
ドブロツク24、内輪26、スチールボール3
0、外輪28と、後側のスライドブロツク24、
内輪26、スチールボール30、外輪28とは、
互いに一体となつて接近する。したがつて、ラツ
ク17が前記ギヤバツクラツシユの発生によつて
上方に移動した場合でも、圧縮スプリング39の
付勢力により、支持ピン25がラツク17側に移
動し、一対のスライドブロツク24がギヤハウジ
ング16の斜面23に沿つてラツク17側に摺動
して互いに接近して、一対の外輪28の外周面同
士も互いに接近する。このため、支持ピン25を
をラツク17側にわずかに移動させるだけで外輪
28の外周面を互いに接近させラツクに圧接させ
ることができる。しかも、外輪28は、前記付勢
力Fの他に、スライドブロツク24のくさび効果
によつて発生した前記分力fによつてラツク17
に圧接する。したがつて、ラツク17がギヤバツ
クラツシユの発生によつてピニオンギヤ18側に
移動した場合でも、圧縮スプリング39のわずか
な伸びにより、しかも、圧縮スプリング39の小
さな付勢力により、外輪28をラツク17に圧接
させることができ、すなわち、圧縮スプリング3
9の伸び量の増大を抑制しながら、外輪28をラ
ツク17に確実に圧接させることができ、ギヤバ
ツクラツシユを完全に吸収するることができる。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案によれば、ハウ
ジングが、ラツクの軸線及び弾性体の付勢方向と
直交する方向に互いに対向して弾性体の付勢方向
に向かうに従つて互いに接近する一対の斜面を有
し、支持部材が、弾性体に付勢され、弾性体の付
勢方向に移動可能な支持ピンと、ハウジングの一
対の斜面のそれぞれに摺接するとともに、支持ピ
ン上に摺動可能に支持された一対の摺動部材と、
ラツクと摺動部材との間に位置するとともに摺動
部材のラツク側への移動によりラツク側に押圧さ
れるように、支持ピン上に回転可能に支持された
一対のローラと、を有し、一対のローラのそれぞ
れの外周面が、互いに対向するテーパ面からな
り、ラツクに転動可能に圧接するので、ローラの
外周面が摩耗することなく、ステアリングギヤ装
置の耐久品質が向上するという効果が得られ、さ
らに、ラツクの車巾方向の作動が円滑になるとい
う効果が得られ、その上、摺動部材をわずかに付
勢することよつてローラをラツクに接近押圧させ
ることができ、この結果、ギヤバツクラツシユを
完全に吸収することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るラツクアンドピニオン
式ステアリングギヤ装置の一実施例を示す断面
図、第2図は従来のラツクアンドピニオン式ステ
アリングギヤ装置を示す断面図、である。 16…ハウジング、17…ラツク、18…ピニ
オンギヤ、23…斜面、24…摺動部材、28…
ローラ、35…支持部材、39…弾性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車巾方向に摺動可能にハウジングに収装された
    ラツクと、ハウジングに回転可能に収装されラツ
    クと噛み合うピニオンギヤと、ラツクをピニオン
    ギヤに支持する支持部材と、支持部材をラツクに
    向けて付勢する弾性体と、を備えたラツクアンド
    ピニオン式ステアリングギヤ装置において、前記
    ハウジングが、ラツクの軸線及び弾性体の付勢方
    向と直交する方向に互いに対向して弾性体の付勢
    方向に向かうに従つて互いに接近する一対の斜面
    を有し、支持部材が、弾性体に付勢されて弾性体
    の付勢方向に移動可能な支持ピンと、ハウジング
    の一対の斜面のそれぞれに摺接するとともに、支
    持ピン上に摺動可能に支持された一対の摺動部材
    と、ラツクと摺動部材との間に位置するとともに
    摺動部材のラツク側への移動によりラツク側に押
    圧されるように、支持ピン上に回転可能に支持さ
    れた一対のローラと、を有し、一対のローラのそ
    れぞれの外周面が、互いに対向するテーパ面から
    なり、ラツクに転動可能に圧接することを特徴と
    するラツクアンドピニオン式ステアリングギヤ装
    置。
JP1984166116U 1984-11-01 1984-11-01 Expired JPH038532Y2 (ja)

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JP1984166116U JPH038532Y2 (ja) 1984-11-01 1984-11-01

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JP1984166116U JPH038532Y2 (ja) 1984-11-01 1984-11-01

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JPS6181475U JPS6181475U (ja) 1986-05-30
JPH038532Y2 true JPH038532Y2 (ja) 1991-03-01

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ID=30723952

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JP1984166116U Expired JPH038532Y2 (ja) 1984-11-01 1984-11-01

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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6722488B2 (en) * 2002-09-04 2004-04-20 Owens-Brockway Glass Container Inc. Method and apparatus for transferring articles in unison

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JPS5930773B2 (ja) * 1976-10-27 1984-07-28 利和 奥野 線材調質熱処理装置

Family Cites Families (1)

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JPS5930773U (ja) * 1982-08-24 1984-02-25 ア−ルアイブイ−エスケ−エフ・オフイチ−ネ・デイ・ビラ−ル・ペロサ・ソシエタ・ペル・アツイオニ 自動車両ステアリング・ボツクス

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JPS6181475U (ja) 1986-05-30

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