JPH0385209A

JPH0385209A - フイルム巻き付け装置

Info

Publication number: JPH0385209A
Application number: JP21134989A
Authority: JP
Inventors: Kaoru Tokita; 鴇田　馨; Tadao Suzuki; 忠夫鈴木
Original assignee: Tsuchiya Kikai Seisakusho KK
Current assignee: Tsuchiya Kikai Seisakusho KK
Priority date: 1989-08-18
Filing date: 1989-08-18
Publication date: 1991-04-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、輸送・運搬等のために、複数の荷体にフィル
ムを巻き付けてこれらの荷体を一体化するフィルム巻き
付け装置に係り、特に荷体の方を固定し、フィルムの方
を回転して巻き付けを行うフィルム巻き付け装置に関す
る。

〔従来の技術〕

従来のフィルム巻き付け装置としては、（ａ）特公昭５
９−４０６８２号および（ｂ）特公昭６１−２７２５４
号に提案されているもの等があった。

前記公報（ａ）は、上流側ローラ組立体と、この上流側
ローラ組立体に該上流側ローラ組立体より高速度で回転
されるように組み合わされた下流側ローラ組立体とから
なる予延伸装置を備えており、フィルム巻き出し装置か
ら引き出されたプラスチックフィルムを前記予延伸装置
に通すとともに、前記フィルム巻き出し装置および予延
伸装置を薄体に対して相対回転することにより、前記上
流側および下流側ローラ組立体を駆動して前記予延伸装
置によりフィルムを延伸させながら薄体に巻き付けるフ
ィルム巻き付け装置を提案している。

他方、前記公報（ｂ）は、ローラ機構を含む予延伸装置
を通してフィルムを引張り、フィルムを延伸させた後、
前記予延伸装置を出たフィルムから延伸力の一部を解放
し、この延伸力を一部解放された延伸フィルムを薄体に
巻き付けるフィルム巻き付け装置を提案している。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前記公報（ａ）に記載の装置では、（イ）薄体の方を固定し、フィルムの方を回転して巻き
付けを行おうとする場合、特にフィルム巻き出し装置お
よび予延伸装置を先端部に支持した旋回アームを回転す
ることにより、固定された薄体にフィルムを巻き付ける
場合は、旋回アームおよびその駆動機構に掛る負担が大
きくなる。

（ロ）薄体の集合に角部が存在する場合、この角部にお
いてフィルムの巻き付け速度、ひいてはフィルムに作用
する張力が急激に増大し、フィルムが衝撃で破断したり
、角部でない部分においてフィルムの張力が大きく減少
し、薄体に対するフィルムの巻き付けが均一でなくなっ
たりし易くなる。

等の問題があった。

さらに、前記公報（ｂ）に記載の装置では、（ハ）予延
伸装置を出たフィルムから延伸力の一部を解放したとき
に、フィルムが縮むので、最終的なフィルムの延伸率が
小さくなってしまい、ひいてはフィルムが薄体を拘束す
る力の低下やフィルムの消費量の増大を招く。

等の問題があった。

本発明は前記従来の課題を解決するためになされたもの
で、本発明の目的の一つは、前記旋回アームおよびその
駆動機構に掛る負担を小さくすることができるフィルム
巻き付け装置を提供することである。

本発明の他の目的は、最終的なフィルムの延伸率を大き
くすることができるフィルム巻き付け装置を提供するこ
とである。

本発明のさらに他の目的は、薄体の集合に角部が存在す
る場合も、この角部においてフィルムに作用する張力が
急激に増大し、フィルムが破断したり、角部でない部分
においてフィルムの張力が大きく減少し、薄体に対する
フィルムの巻き付けが均一でなくなったりすることがな
いフィルム巻き付け装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明によるフィルム巻き付け装置は、上下方向に延び
る軸を中心として旋回可能な旋回アームと、この旋回ア
ームを駆動して旋回させるアーム駆動装置と、前記旋回
アームの先端部に取り付けられた上下方向に延びる昇降
体支持軸と、この昇降体支持軸に、該支持軸に沿って昇
降可能に支持され、フィルムのロールを回転可能に支持
する昇降体と、この昇降体を前記昇降体支持軸に沿って
昇降させる昇降体駆動装置と、前記昇降体に搭載され、
前記ロールから引き出されたフィルムを予延伸させる予
延伸装置とを有してなり、前記旋回アームの旋回速度と
前記予延伸装置からの前記フィルムの送り出し速度との
関係は、前記予延伸装置から送り出された前記フィルム
がさらに延伸されて前記薄体に巻き付けられることとな
るように定められているものである。

また、本発明におけるフィルム巻き付け装置の一態様に
おいては、前記予延伸装置は、前記フィルムを搬送する上流側延伸
ロールと、前記上流側延伸ロールの下流において前記フ
ィルムを搬送する下流側延伸ロールと、予延伸モータと
、前記上流側延伸ロールの周速度より前記下流側延伸ロ
ールの周速度の方が大きくなることとなる関係で前記上
流側および下流側延伸ロールを前記予延伸モータに連係
する動力伝達機構とを有してなり、さらに、前記フィルム巻き付け装置は、前記予延伸装置
と前記荷体との間の前記フィルムの張力を検出する張力
検出手段と、この張力検出手段によって検出される張力
に基づいて前記フィルムの張力が一定になるように前記
予延伸モータの回転速度を制御する制御系とを有してな
る。

〔作用〕

本発明においては、まず、予延伸装置によりフィルムが
予延伸される。次に、予延伸装置から送り出されたフィ
ルムは、前記旋回アームの旋回速度と前記予延伸装置か
らの前記フィルムの送り出し速度との関係により、さら
にもう１段階延伸されて荷体に巻き付けられる。

また、前記張力検出手段等を設けた態様においては、張
力検出手段によって検出された予延伸装置と荷体との間
のフィルムの張力に基づいて前記張力が一定になるよう
に制御系が予延伸モータの回転速度を制御するので、荷
体の集合に角部があっても、常に前記張力を一定に保持
することができる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１図から４図までは本発明の一実施例を示す。

この実施例において、荷台１にはキャスター２が取り付
けられていて、床面上を移動可能とされている。また、
前記荷台１にはレベリング・バット３が取り付けられて
おり、これらのレベリング・バット３により床面上の任
意の位置において荷台１を固定できるようになっている
。

前記荷台１の一端部には、支柱４が立てられている。前
記支柱４の上端部付近には水平固定アーム５の基端部が
固定されている。前記支柱４の上端部と水平固定アーム
５の先端部との間には補強板６が渡されている。第３図
に示されるように、前記水平固定アーム５の中間部には
アーム駆動モータ７が取り付けられており、このアーム
駆動モータ７の回転軸にはスプロケット８が固定されて
いる。前記水平固定アーム５の先端部には上下方向に延
びる旋回軸９が回転可能に支持されており、この旋回軸
９にはスプロケット１０および旋回アーム１１の基端部
が固定されている。前記スプロケット８および１０には
チェーン１２が巻き掛けられている。

前記旋回アーム１１の先端部には、人や障害物の存在を
検知するための安全センサ１３（第１図参照）がセンサ
支持具１４を介して取り付けられている。また、前記旋
回アーム１１の先端部には、下方に延びる昇降体支持軸
１５が固定されている。

前記昇降体支持軸１５には昇降体１６が該支持軸１５に
沿って昇降可能に支持されている。前記旋回アーム１１
の中間部には昇降体駆動モータ１７が取り付けられてお
り、この昇降体駆動モータ１７の回転軸にはスプロケッ
ト１８が固定されている。前記旋回アーム１１の先端部
にはギヤ・ボックス１９が取り付けられており、このギ
ヤ・ボックス１９の入力軸にはスプロケット２０、出力
軸にはスプロケット２１がそれぞれ固定されている。

前記スプロケット１８および２０にはチェーン２２が巻
き掛けられている。前記昇降体支持軸１５の下端部には
スプロケット２３が回転可能に支持されており、このス
プロケット２３およびスプロケット２１にはチェーン２
４が巻き掛けられている。前記チェーン２４の一箇所は
昇降体１６に固定されている。

前記昇降体１６には、Ｌ−ＬＤ／ＰＥ　　（リニア・ポ
リエチレン）等のプラスチック◆フィルムのロール２５
ａが回転可能に支持されている。

さらに、前記昇降体１６には、第２図によく示されるよ
うな予延伸装置２６が搭載されている。

すなわち、前記昇降体１６には、ガイドロール２７、ゴ
ムからなる上流側延伸ロール２８、アルミ合金からなり
、上流側延伸ロール２８に押圧される上流側ピンチロー
ル２９、上流側延伸ロール２８より大径のゴムからなる
下流側延伸ロール３０、アルミ合金からなり、下流側延
伸ロール３０に押圧される下流側ビンチロール３１、お
よびガイドロール３２が、それぞれの軸を上下方向に向
けて、回転可能に支持されている。そして、前記フィル
ム◆ロール２５ａから引き出されたフィルム２５は、ガ
イドロール２７−上流側ビンチロール２９と上流側延伸
ロール２８との間−下流側延伸ロール３０と下流側ピン
チロール３１との間、およびガイドロール３２の経路を
経て荷体４１に巻き付けられるようになっている。

前記昇降体１６には変速モータからなる予延伸モータ３
３が取り付けられている。このモータ３３の回転柚に固
定されたスプロケット３４、昇降体１６に回転可能に支
持きれたスプロケット３５、上流側延伸ロール２８の軸
に固定されたスプロケット３６、および下流側延伸ロー
ル３０の軸に固定されたスプロケット３７には、チェー
ン３８が巻き掛けられており、これにより上流側延伸ロ
ール２８および下流側延伸ロール３０はチェーン３８を
介して予延伸モータ３３により駆動されるようになって
いる。なお、スプロケット３６と３７のギヤ比は、上流
側延伸ロール２８の周速度より下流側延伸ロール３０の
周速度の方が大きくなるように定められている。前記ガ
イドロール３２の軸は軸受３９を介してロードセル４０
に支持されている。

第４図は本実施例の制御系を示すブロック図である。４
０は前記ロードセルであり、ガイドロール３２の軸に作
用する荷重を通して荷体４１と下流側延伸ロール３０と
の間のフィルム２５の張力を検出する。４２は比較部で
あり、前記張力の目標値を示す信号とロードセル４０の
出力とを入力して前記目標値と実際の張力との偏差を制
御部４３に出力する。制御部４３は前記偏差を増幅して
電圧として予延伸モータ３３に加えるようになっている
。

次に、本実施例の作動を説明する。

まず、フィルム２５を巻き付けるべき荷体４１をパレッ
ト５０を介して荷台１の上に積み重ねて置き、フィルム
・ロール２５ａから引き出され、予延伸装置２６を通さ
れたフィルム２５の先端部を前記荷台１上の荷体４１に
取り付ける。

次に、昇降体１６が最下部に位置している状態において
予延伸モータ３３、昇降体駆動モータ１７、およびアー
ム駆動モータ７をスタートする。

すると、予延伸モータ３３によりチェーン３８を介して
上流側延伸ロール２８および下流側延伸ロール３０が駆
動され、前者より後者の方が周速度が速いことによりこ
れらのロール２８．３０間でまずフィルム２５の予延伸
が行われる。また、アーム駆動モータ７によって旋回ア
ーム１１が一定速度で旋回されることにより、予延伸装
置２６から送り出されて来たフィルム２５が荷体４１に
巻き付けられて行く。また、このとき、前記昇降体駆動
モータ１７によりスプロケット１８、チェーン２２、ス
プロケット２０．ギヤ・ボックス１９、およびスプロケ
ット２１を介してチェーン２４が回転されることにより
、昇降体１６とともに予延伸装置２６が徐々に上昇され
て行くので、フィルム２５は荷体４１の下部から上部へ
と巻き付けられて行く。

また、本実施例では、前述のようにロードセル４０が荷
体４１と予延伸装置２６との間のフィルム２５の張力を
検出し、この検出値が比較部４２にフィードバックされ
て目標値と比較され、その偏差が制御部４３に入力され
、さらに制御部４３が前記偏差を増幅し、電圧として予
延伸モータ３３に加えるため、前記張力が常に一定に保
持される。そして、本実施例では、この張力は、予延伸
装置２６から送り出されたフィルム２５がさらに延伸さ
れて巻き付けられることとなる値に設定されている。

このため、このフィルム巻き付け装置では、予延伸装置
２６で第一段階のフィルム２５延伸（予延伸）が行われ
、さらに延伸装置２６から送り出された後に第二段階の
延伸が行われながらフィルム２５が荷体４１に巻き付け
られることになる。

むお、例えば、前記第一段階の延伸は５０％以下、第二
段階の延伸は５０〜２００％とされる。

上述のようにこのフィルム巻き付け装置では、２段階に
フィルム２５の延伸が行われ、そのうちの第一段階の延
伸は予延装置２６によって行われるので、旋回アーム１
１およびその駆動機構に掛る負担が小さくなる。

さらに、前記公報（ｂ）に記載の装置のように予延伸装
置２６を出たフィルム２５から延伸力の一部を解放する
ことがないので、延伸装置２６を出てからフィルム２５
が縮むことがなく、最終的なフィルム２５の延伸率を大
きくすることができる。

また、前記フィードバック制御により、荷体４１の集合
に角部があっても、フィルム２５の張力を常に一定に保
持できるので、前記角部への巻き付け時にフィルム２５
に作用する張力が急激に増大し、フィルム２５がショッ
クで破断したり、角部でない部分においてフィルム２５
の張力が大きく減少し、荷体４１に対するフィルム２５
の巻き付け力が大きく変化するのを防止できる。

なお、前記実施例では、フィルム２５の張力を一定に保
持するために延伸装置２６の予延伸モータ３３の速度を
可変としているが、アーム駆動モータ７を速度可変とし
てもよい。

〔発明の効果〕

以上のように本発明よるフィルム巻き付け装置は、（ｉ）旋回アーム１１およびその駆動機構に掛る負担を
小さくすることができる。

（ｉｉ　）最終的なフィルムの延伸率を大きくし、ひい
てはフィルムが荷体を拘束する力の増大およびフィルム
の消費量の低減を図ることができる。

（ｉｉ）荷体の集合に角部が存在する場合も、この角部
においてフィルムに作用する張力が急激に増大してフィ
ルムが破断したり、角部でない部分においてフィルムの
張力が大きく減少し、荷体に対するフィルムの巻き付け
が均一でなくなったりすることがない。

等の優れた効果を得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のフィルム巻き付け装置の一実施例を示
す斜視図、第２図は前記実施例における予延伸装置を、
該予延伸装置を支持する昇降体の上面を取り除いて示す
平面図、第３図は前記実施例における水平固定アーム、
旋回アームおよび昇降体支持軸内部を示す縦断面図、第
４図は前記実施例における制御系を示すブロック図であ
る。７・・・アーム駆動モータ、８・・・スプロケット、９
・・・旋回軸、１０・・・スプロケット、１１・・・旋
回アーム、１５・・・昇降体支持軸、１６・・・昇降体
、１７・・・昇降体駆動モータ、１８・・・スプロケッ
ト、１９・・・ギヤ・ボックス１．２０・・・スプロケ
ット、２１・・・スプロケット、２２・・・チェーン、
２３・・・スプロケット、２４・・・チェーン、２５・
・・フィルム、２５ａ・・・フィルムのロール、２６・
・・予延伸装置、２８・・・上流側延伸ロール、３０・
・・下流側延伸ロール、３３・・・予延伸モータ、３４
〜３７・・・スプロケット、３８・・・チェーン、４０
・・・ロードセル、４１・・・荷体、４２・・・比較部
、４３・・・制御部。

Claims

【特許請求の範囲】１、上下方向に延びる軸を中心として旋回可能な旋回ア
ームと、この旋回アームを駆動して旋回させるアーム駆
動装置と、前記旋回アームの先端部に取り付けられた上
下方向に延びる昇降体支持軸と、この昇降体支持軸に、
該支持軸に沿って昇降可能に支持され、フィルムのロー
ルを回転可能に支持する昇降体と、この昇降体を前記昇
降体支持軸に沿って昇降させる昇降体駆動装置と、前記
昇降体に搭載され、前記ロールから引き出されたフィル
ムを予延伸させる予延伸装置とを有してなり、前記旋回
アームの旋回速度と前記予延伸装置からの前記フィルム
の送り出し速度との関係は、前記予延伸装置から送り出
された前記フィルムがさらに延伸されて前記荷体に巻き
付けられることとなるように定められていることを特徴
とするフィルム巻き付け装置。２、前記予延伸装置は、前記フィルムを搬送する上流側
延伸ロールと、前記上流側延伸ロールの下流において前
記フィルムを搬送する下流側延伸ロールと、予延伸モー
タと、前記上流側延伸ロールの周速度より前記下流側延
伸ロールの周速度の方が大きくなることとなる関係で前
記上流側および下流側延伸ロールを前記予延伸モータに
連係する動力伝達機構とを有してなり、さらに、前記フィルム巻き付け装置は、前記予延伸装置
と前記荷体との間の前記フィルムの張力を検出する張力
検出手段と、この張力検出手段によって検出される張力
に基づいて前記フィルムの張力が一定になるように前記
予延伸モータの回転速度を制御する制御系とを有してな
る請求項１記載のフィルム巻き付け装置。