JPH0383579A - イヌ×マウスヘテロハイブリドーマおよびイヌ免疫グロブリンλ鎖の定常領域をコードする遺伝子断片 - Google Patents

イヌ×マウスヘテロハイブリドーマおよびイヌ免疫グロブリンλ鎖の定常領域をコードする遺伝子断片

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JPH0383579A
JPH0383579A JP1219889A JP21988989A JPH0383579A JP H0383579 A JPH0383579 A JP H0383579A JP 1219889 A JP1219889 A JP 1219889A JP 21988989 A JP21988989 A JP 21988989A JP H0383579 A JPH0383579 A JP H0383579A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 &夏上立剋且豆1 本発明は、イヌ免疫グロブリンを産生ずる新規なイヌ×
マウスヘテロハイブリドーマ、およびこのハイブリドー
マを用いたイヌ免疫グロブリン遺伝子の調製法、さらに
イヌ免疫グロブリンの定常領域をコードする遺伝子断片
に関する。
免机曵1遣 イヌはベットとして昔から人間に愛着のある動物である
が、近年の欧米では、 「伴侶、仲間、相棒としての動
物J  (Companion 5pecies)と称
され、人間社会の一員としての地位を獲得しつつある。
また、警察犬、盲導犬などのように必要不可欠な動物と
しても貢献している。一方では、医学、薬学、畜産学、
獣医学から心理学にいたる実験動物としての貢献度は従
来から大きなものであったが、近年では医薬品の効果検
定や安全性試験にminXmal disease d
ogなどの呼称のもとて更に貢献度が高まっている。い
ずれの場合にも当然の事として、これらのイヌの疾病、
特に伝染病に関するより確実な知識がますます必要とな
り、その診断、治療、予防のための方法が確立される事
が要求されている。
イヌのウィルス性疾患は多く、なかでもイヌジステンパ
ーウィルス、イヌパルボウイルス、イヌ伝染性肝炎ウィ
ルス等の疾患は急性で致死率が高い、予防としてのワク
チンは開発されているものの、感染・発症したイヌの治
療法としては、抗生物質、サルファ剤等の二次細菌感染
予防の対症療法しかないこと等、現在の治療法には問題
を残している。従来より治療法として高度免疫血清や血
清由来の免疫グロブリンが使用され有効な実績を残して
きた。しかし、現在では、動物愛護思想の高まりと共に
、イヌ血清原料の入手が困難になりこの治療法は使いた
くとも使用できない状況になっている。従って、従来の
高度免疫血清に代わって感染ウィルスを中和できるモノ
クローナル抗体が出来れば、これらウィルス性疾患の治
療に大きく貢献することが可能である。
覧東技薯 上記のような高度免疫血清の代替品として、ウィルス中
和活性を有するモノクローナル抗体の使用が考えられる
。モノクローナル抗体作製に関する基本的な技術は、こ
れまでに主としてマウス型モノクローナル抗体において
確立されている。ハイブリドーマ等の細胞が産生ずるモ
ノクローナル抗体は大量にしかも半永久に得られ、原料
不足の問題を解消できうる。しかし、ここにおけるモノ
クローナル抗体は、副作用(マウスモノクローナル抗体
をイヌに使用した場合、異種タンパクとしてアナフィラ
キシ−ショックや血清病などの副作用を起こすことが考
えられる)をなくす意味から、従来のマウスモノクロー
ナル抗体ではなくイヌモノクローナル抗体でなければな
らない。
これらのイヌウィルス性疾患の治療薬としてのイヌモノ
クローナル抗体の作製法には次のようなものが考えられ
る。(1)イヌ×イヌハイブリドーマを用いる方法、(
2)ある種のウィルス及び化学薬剤等でトランスフオー
ムさせたイヌリンパ球を用いる方法、(3〉イヌ×マウ
スヘテロハイブリドーマを用いる方法、(4)イヌ×マ
ウスヘテロハイブリドーマを親株としたイヌ×(イヌ×
マウス〉ハイブリドーマを用いる方法、(5)キメラモ
ノクローナル抗体(抗原と結合する可変(V)領域はウ
ィルス中和活性を有するマウスモノクローナル抗体から
、抗原性あるいは免疫原性及び生理活性に関与する定常
(C)領域はイヌモノクローナル抗体からなる、マウス
(V)−イヌ(C)キメラモノクローナル抗体)を遺伝
子組換えで作製する方法、等であるが、これらのいずれ
の方法に関しても成功例は一切報告されていない。
ここで、(1)については融合効率が低いことや適当な
ミエローマ親株がないこと、(2)についてはヒトの場
合のEBウィルスに相当する適当なウィルスや適当な化
学薬剤がないこと、さらに、<3) (4)の方法では
ヒト型モノクローナル抗体作製例から考えて、目的のイ
ヌ型モノクローナル抗体を高効率に得るまでには多くの
困難が予想される(例えば、安定性の問題等〉、従って
、(5)のキメラモノクローナル抗体法がより実現性の
高い方法であると考えられる。
このキメラモノクローナル抗体は、可変(v)領域の原
料となるマウスモノクローナル抗体を産生ずるマウス×
マウスハイブリドーマからクローニングしたその■遺伝
子と、定常(C)領域の原料となるイヌモノクローナル
抗体を産生ずるイヌ抗体産生細胞からクローニングした
C遺伝子とを結合させたマウス(V)−イヌ(C)キメ
ラ抗体遺伝子を含むプラスミドベクターを、動物細胞(
例えば、マウスミエローマ)宿主中で発現させ、その培
養上清中に得られるものである。ヒトにおいてはすてに
キメラ抗体に関するいくつかの報告が見受けれる(特開
昭60=155132号、特開昭61−47500号〉
このようにイヌキメラ抗体の作製には、目的の抗原と結
合能を持つ抗体分子の可変(V)領域のアミノ酸配列を
コードする遺伝子とイヌ免疫グロブリンの定常(C)領
域のアミノ酸配列をコードする遺伝子が必要となる。キ
メラ抗体の可変(V)領域遺伝子は、前述した種々のイ
ヌウィルス等に対して中和活性を有するマウスモノクロ
ーナル抗体を産生ずる細胞から得られるもので、この細
胞は従来のマウス×マウスハイブリドーマ法で比較的容
易に作製することが出来る。しかしながら、キメラ抗体
の定常領域遺伝子となるイヌ免疫グロブリンC領域遺伝
子については現在のところ全くその構造が知られておら
ず、遺伝子もクローニングされていない、従って、イヌ
キメラ抗体を作製するためには、イヌ免疫グロブリンの
定常(C)領域のアミノ酸配列をコードする遺伝子を見
いだすことが非常に重要な要素となっている。
また、前述の(1)から〈4)までの方法は目的の特異
性をもったモノクローナル抗体を作るには多くの問題点
があるが、(5)のキメラ抗体作製のための有効な材f
l(細胞株)を提供することが可能である。
すなわち、イヌ免疫グロブリンを産生している細胞であ
れば、その特異性に関係なく、キメラ抗体を作製するた
めのイヌ免疫グロブリン遺伝子のC領域を提供する好ま
しい材料となり得るがらである。
免皿曵且旬 このような状況にあって、本発明者らは、イヌ免疫グロ
ブリンを産生しているイヌ式マウスヘテロハイブリドー
マを作製することに成功した。さらにこの細胞からイヌ
免疫グロブリンの定常領域のアミノ酸配列をコードして
いる遺伝子を単離することに成功した。また、さらにイ
ヌ免疫グロブリンの定常領域をコードする遺伝子断片の
塩基配列の解析により、イヌ免疫グロブリンλ鎖定常領
域特有のアミノ酸配列を見いだし本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、これまでに−切報告されていない
イヌ免疫グロブリン産生イヌ×マウスヘテロハイブリド
ーマを提供することを目的とする。
さらに、本発明のもうひとつの目的は、これまでに−切
遺伝子解析がなされていないイヌ免疫グロブリン遺伝子
λ鎖の定常領域をコードするDNA断片を提供するもの
である。さらに、本発明は、イヌモノクローナル抗体を
構成するイヌ免疫グロブリンλ鎖の定常領域をコードす
るDNA断片を提供するものであり、このDNA断片を
用いて作られるイヌキメラ抗体は、イヌの疾病、特に伝
染病に対して副作用のない診断薬、治療薬・予防薬への
応用を可能にするものである。
新規なイヌ免疫グロブリンC領域遺伝子を単離する方法
としては、主として2つの方法が考えられる。
ひとつは、イヌ細胞の染色体DNAがら常法[例えば、
T、 Man1atis″Mo1ecular Clo
ning” Co1d SpringHarbor L
ab、 (1982)参照]に従ってライブラリーを構
築しC領域遺伝子をクローニングする方法であり、もう
一方は、イヌ細胞のメツセンジャーRNA(mRN^)
を材料として常法[例えば、D、 M、 Glover
編集”DNA cloning Vol、 I ” I
RL press (1985)]によりcDNAを合
成してライブラリーを構築しC領域遺伝子をクローニン
グする方法である。
いずれの場合にしても、イヌ型の抗体蛋白を産生してい
る細胞を材料にしてクローニングすることがクローニン
グ効率の面からも望ましく、特に後者のメツセンジャー
RN^からcDNAを合成する方法においては必須の条
件となる。このような抗体産生細胞を確立する方法とし
て次に示すようないくつかの方法が考えられる。■イヌ
×イヌハイブリドーマを作る方法、■ある種のウィルス
及び化学薬剤等でイヌリンパ球をトランスフオームさせ
る方法、■イヌ×マウスヘテロハイブリドーマを作る方
法、■イヌ×マウスヘテロハイブリドーマを親株とした
イヌ×(イヌ×マウス〉ハイブリドーマを用いる方法、
等である。しかしながら、従来技術の説明の欄でも示し
た通り、■、■の方法では現実には非常に難しく、■の
方法においても■のイヌ式マウスヘテロハイブリドーマ
が必要となり、結論的には■のイヌ×マウスヘテロハイ
ブリドーマを得ることが重要な鍵となる。
以下、イヌ×マウスヘテロハイブリドーマの調製法につ
いて詳細に説明する。まず、イヌに免疫を行い、イヌ抗
体の産生に関するリンパ球を活性化する。免疫方法は、
アジュバント免疫のみの非特異免疫、あるいは、イヌジ
ステンパーウィルス粒子(または精製抗原〉、イヌバル
ボウイルス粒子(又は精製抗原〉、イヌ伝染性肝炎ウィ
ルス粒子(又は精製抗原〉等の特異抗原(アジュバント
混合液)を用いた特異免疫のいずれも可能である。非特
異免疫又は特異免疫したイヌより、n臓、又はリンパ節
を得る。これらの牌臓、又はリンパ節がら得られた各リ
ンパ球を単離し、培簑浮遊液とした後、ホークライード
マイトジェン(PWM)のようなリンパ球活性化物質を
加えて活性化する。この時、PwMと共に前記ウィルス
抗原を加えて、特異免疫を増強させることも可能である
。このようにして得られたイヌリンパ球を回収し、この
リンパ球と親株であるマウス骨髄腫細胞(マウスBAL
B/cに由来するX63−Ag8−6.5.3、P3−
X63−Ag8−Ul、SP210Ag12等の骨髄l
ll1M胞)とを融合剤を加えて融合し、イヌ×マウス
ハイブリドーマを形成させる。融合方法は、公知の如何
なる方法でもよいが融合剤として、ボリエチレングリコ
ール等を例示することが出来る。
融合したハイプリドーマの選択は、例えば、37°C1
5%CO2存在下でグルタミン添加RP)411640
+ 10%牛脂児血清+HAT(ヒボキサンチン+アミ
ノプテリン+チミジン〉のようなHAT!!択培地で達
成される。
イヌIgG抗体を産生じているバイプリドーマは、例え
ば、抗イヌIgG抗体をコーティングしたプレートを用
いたサンドイッチェンザイムイムノアッセイ(HIA)
法、ラジオイムノアッセイ(RTA)法等により測定し
て確認できる。また、前記のような特異抗原に対して特
異性を有するイヌIgG抗体(特異イヌ贈G抗体)を産
生しているハイプリドーマも、特異抗原をコーティング
したプレートを用いたHIA法又はHIA法により測定
して確認できる。かくして、選別されたイヌIgG抗体
又は特異的イヌIgG抗体産生のイヌ×マウスハイブリ
ドーマは、限界希釈法により単一クローン化され、単一
のイヌIgGモノクローナル抗体を産生ずる単一クロー
ンとして確立される。さらに安定な抗体産生クローンを
確立するためには、早い時期にこのクローニング操作を
数回、繰り返し行うことが必要である。このような方法
により本発明者らは、イヌモノクローナル抗体を産生し
ているイヌ×マウスヘテロハイブリドーマCM−81,
82およびS6の確立に成功した。このようなイヌ×マ
ウスヘテロハイブリドーマの好ましい一例として、出願
人は、CM−86(微工研菌寄第10(176号)細胞
を微工研に寄託している。この細胞は、本発明の以下の
遺伝子調製に用いる最も望ましい細胞株として挙げられ
る。
マウスやヒトの場合、免疫グロブリン遺伝子は抗原との
結合部位である可変領域(V領域〉遺伝子と補体や特定
の細胞と相互作用等に関与した生理活性をもつ定常領域
(C領域)3!1伝子により形成されていることがよく
知られている。さらに、■領域遺伝子は、数あるV遺伝
子断片群、D遺伝子断片群(L鎖ではまだ見つかってい
ない〉及びJ遺伝子断片群の中からそれぞれ1個が選ば
れこの順序で並んで結合することによって形成される。
さらに、各クラスのC領域遺伝子とクラススイッチによ
り結合し、発現系の免疫グロブリン遺伝子となる。[利
根用進Nature、 307. p575 (198
3);本庶佑、 Annual Rev。
Immunol、 1. P499 (1983)参照
]、すなわち、活性型の発現可能な(mRN^に転写さ
れ、さらに蛋白質に翻訳されている〉C領域遺伝子であ
れば、免疫グロブリン遺伝子の特徴である遺伝子の再配
列を終えているはずである。そこで、抗体産生細胞とそ
の親株の染色体DNAを用いて、常法[例えば、 T。
Mantatis ”Mo1ecular Cloni
ng” Co1d SprtngBarbor Lab
、  (1982)参照]に従ってサザンハイプリダイ
ゼーションを行い、抗体産生細胞に特異的な免疫グロブ
リン遺伝子を同定すれば、C領域遺伝子を含む免疫グロ
ブリン遺伝子を決定することが出来る。このようにイヌ
抗体産生細胞を用いれば、より速く目的の抗体遺伝子を
同定することが出来る。
目的の遺伝子を染色体DNAから調製した場合には、遺
伝子の中にイントロンと呼ばれる介在配列を含んでいる
抗体遺伝子を単離するためには、前述の2つのクローニ
ング方法におけるスクリーニングの方法として、王とし
て3つの方法が可能である。■; イヌ抗体産生IIl
胞の産生ずる抗体蛋白を精製し、これを材料にこの蛋白
質のアミノ酸配列を解析し、このアミノ酸配列に相当す
る核酸塩基配列を合成して、スクリーニング(ハイブリ
ダイゼーション)のプローブとする方法、■;すでに報
告されているマウス及びヒトの免疫グロブリン遺伝子の
遺伝子断片、あるいはその核酸塩基配列[例えば、坂野
ら、N&ture、  286.  p676、  (
1980); IE、 F、、  1Aaxら、 JB
iol、 Chem、、256. p5116. (1
981); J、 W、Ellisonら、  Nuc
、  Ac1ds、   Res、、   10.  
 p4071.(1982)  ;  PA、 l1e
iterら、Ce11. 22. p197 (198
0)]を参照して合成したDNA等をプローブに用いて
クロスハイブリダイゼーションによりスクリーニングす
る方法、■; λgtl1等の発現ベクターに組み込ま
れたイヌ抗体遺伝子を大腸菌あるいは動物細胞において
発現させ、発現産物をイヌ抗体蛋白に対して作られた抗
血清(あるいはモノクローナル抗体〉を用いてスクリー
ニングする方法である。  cDNAクローニング法で
は■■■のいずれの方法も使用可能であり、染色体tl
N^lN−クローニング法■の方法が使用可能である。
このようにしてクローニングされたイヌ免疫グロブリン
のC領域をコードする遺伝子断片の配列と、他の動物種
の免疫グロブリンのC領域遺伝子の配列とを比較し遺伝
子解析を行った結果、イヌ免疫グロブリンC領域をコー
ドする本発明の遺伝子断片は、λ鎖に属する遺伝子断片
であることが分かった。
免疫グロブリンのλ鎖としては、すでにヒト[P。
^、t(ieterら、 Nature、294.p5
36  (1981>;  G、F。
+1o11isら、Nature、 296. p32
1 (1982)]及びマウス[B、Blo@berg
ら、 Natl、^cad、  Sci、  U!3^
、79゜p530  (1982);  J、Mill
erら、 Nature、295.p428(1982
)]で発見され、さらに、他の動物種のλ鎖では、ウサ
ギ[tluvoisin、MR,M、ら、J、 Imm
unol、 、 136、p4297−4302 (1
986)]、等が報告されているが、本発明に記載して
いるイヌλ鎖及びそれらをコードするアミノ酸配列、核
酸塩基配列については一切その報告例はなく、本発明に
より初めて開示されるものである。
このようにして本発明で得られた、イヌ免疫グロブリン
λ鎖定常領域をコードするD?lA断片の塩基配列を解
析し、該定常領域のアミノ酸配列を見いだし、これをこ
れまでに報告されているヒト、マウス、ウサギ等の免疫
グロブリンλ鎖定常領域のアミノ酸配列と比較検討した
ところ、イヌ免疫グロブリンλ鎮定常銀域に特異的なア
ミノ酸配列として、該λ鎖定常領域ポリペプチドのN末
端側から最初のシスティンのN末端側のアミノ酸配列が
下記(^)のアミノ酸配列であることが見いだされた。
(^)  −Gly−Ala−xxx−xxx−xxx
−xxx−xxx−xxx−Cys−(XXχは任意の
アミノ酸残基) 本発明者らは、本発明により解析されたイヌの免疫グロ
ブリンλ鎖定常領域のアミノ酸配列、本発明者らが別途
解析したネコの免疫グロブリンス鎖定常m域のアミノ酸
配列およびこれまでに解析されている種々の動物の免疫
グロブリンλ鎖定常領域のアミノ酸配列を比較すること
により、上記のシスティンのN末端側に存在する一c+
y−Ala−の領域は、イヌ、マウス、ヒト等の種の違
いによっていずれも異なるアミノ酸配列となっている領
域であることを見いだした。また、同時にこの領域は、
例えばヒトのλ鎖定常領域のアミノ酸配列としては、サ
ブタイプ間で極めてよく保存されていることも見いだし
、今回本発明により明らかにされた上記の配列は、イヌ
免疫グロブリンλ鎖定常領域特有の配列であると推測さ
れた。尚、本発明においてクローニングされたこの領域
のアミノ酸配列は下記の通りであり、このアミノ酸配列
(B)がイヌ免疫グロブリンλ鎖定常領域に存在する特
有のアミノ酸配列の好ましい一例として挙げられる。
(B)  −Gly−Ala−Asn−Lys−Ala
−Thr−Leu−v&1−Cys−本発明のイヌ×マ
ウスヘテロハイブリドーマは、上記(A)または(B)
のアミノ酸配列を有するλ鎖C領域ペプチドを含むイヌ
免疫グロブリンを産生ずることを特徴とする。さらに、
本発明のイヌ免疫グロブリンλ鎖定常領域をコードする
遺伝子断片においても、上記(A)または(B)のアミ
ノ酸配列をコードするDNA配列をその一部に有するこ
とを特徴とする。このような上記のλ鎖に含まれるアミ
ノ酸配列は、イヌ免疫グロブリンλ鎖のC領域を決定す
る重要なアミノ酸配列と考えられ、本発明により初めて
明らかにされた。また、イヌλ鎖の定常領域ポリペプチ
ドのC末端から2番目のシスティンのN末端11111
個目から9個目のアミノ酸配列においても、前記と同様
に、イヌ、ネコ等の種の違いによりアミノ酸配列が変化
する領域と思われ、本発明のイヌ免疫グロブリンλ鎮定
常領域では、−Pro−Asp−Lys−をその特有の
配列として有することが見いだされた。このようなイヌ
免疫グロブリンλ鎖のC領域をコードする遺伝子として
、第7図のアミノ酸配列をコードする遺伝子断片がその
好ましい一例として挙げられる。また、そのような遺伝
子の具体的核酸塩基配列の一例としては、第6図に示さ
れた塩基配列が挙げられる。このような本発明の遺伝子
断片は、イヌ抗体産生細胞由来のものに限らず、イヌ肝
臓等の細胞等から調製されたものも含む、しかしながら
、前述の抗体産生細胞(イス×マウスヘテロハイブリド
ーマ)を用いれば、抗体遺伝子をより迅速に同定するこ
とが可能になり、C領域遺伝子のクローニングをより容
易に行うことが出来る。また、本発明のλ鎖遺伝子を用
いてイヌ染色体DNAとサザンハイブリダイゼーション
を行った結果、本発明のλ鎖以外に、同じイヌλ鎖に属
している他のサブタイプのC領域遺伝子がいくつか存在
していることが示された。ヒトとマウスの例[P、^、
 Hieterら、Nature、 294. p53
6(1981);  G、F、Ho1lisら、 Na
ture、  296.  p321(1982): 
 B、BIoml+ergら、 Proc、  Nat
l、  Acad、  Sci。
tlsA、79.  p530  (1982);  
t+、Millerら、 Nature。
295、 p428 (1982)]からも、イヌλ鎖
にもいくつかのサブタイプが存在すると思われる0本発
明のイヌ免疫グロブリンλ鎖の定常領域をコードする遺
伝子断片は、このようなサブタイプの異なるアミノ酸配
列をコードする遺伝子断片をも包含するものである。こ
のようなサブタイプの異なるc3H伝子のクローニング
は、本発明に開示されている塩基配列の一部をプローブ
として用いて行うことも可能である。
本発明のイヌ免疫グロブリンλ鎖のC領域遺伝子を直接
用いてマウス−イヌキメラ抗体を作製することが出来る
が、さらに本発明の中で開示されている塩基配列の一部
をプローブとして、染色体DNAライブラリィからジェ
ノミックな免疫グロブリンλ鎖C領域遺伝子をクローニ
ングし、これを用いてキメラ抗体を作製することも出来
る。キメラ抗体の作製方法はすでにマウス−ヒトキメラ
抗体で示された方法[液通ら、Cancer Re5e
arch、 47. p999−1005.  (19
87)]に準じて行うことが出来る。すなわち、キメラ
抗体遺伝子は、基本的にV領域遺伝子とC領域遺伝子の
2種類の遺伝子断片を結合させることにより構築される
。さらに、遺伝子の単離法に応じて、主として2つの結
合の組合せがある。すなわち、染色体DNAから単離し
たVとC領域遺伝子、cDNAから単離したVとC領域
遺伝子の組合せである。
例えば、マウス染色体DNAから単離したV領域遺伝子
を、イヌ染色体DNAから単離したC領域遺伝子と結合
させた場合、マウスV領域遺伝子には発現に必要なプロ
モーターやエンハンサ−等の発現調節領域を含んでいる
ことが好ましい、ただし、プロモーターやエンハンサ−
等はマウス由来である必要はなく、イヌ由来でもヒト由
来でもウィルス由来でも差しつかえない、また、プロモ
ーターはV領域の5′上流域に位置し、エンハンサ−は
V領域遺伝子とC領域遺伝子の間に位置するのが好まし
いが、エンハンサ−については必ずしもこの位置に限定
されるものではない、一方、マウスcDNAから単離し
たV領域遺伝子を、イヌcDNAから単離したCg域遺
伝子と結合させる場合、その結合部分は適当な制限酵素
サイトや、必要であれば適当な合成リンカ−を用いて、
■領域遺伝子のコードしているアミノ酸配列とぐ領域遺
伝子のコードしているアミノ酸配列がずれないよう、ま
たV領域アミノ酸配列とC領域アミノ酸配列が変化しな
いよう結合しなければならない、さらに、動物細胞中で
発現を可能にするための適当なプロモーターやエンハン
サ−等の発現調節領域を遺伝子の5゛上流域に付加して
やる必要がある。このようにして作製したキメラ抗体遺
伝子を、例えば、pSV2−gpt[R,C,Mull
iganら、f’roc、 Natl、Acad、 S
ci、 USA、 78. p2027 (1981)
]、ps+/2−neo[P、  J、5outher
nら、 J、  Mo1.  ^Pp1Genet、、
 1. p327 (1982>]等の選択マーカーの
付いた適当なベクタープラスミドに、あるいは、宿主細
胞内でプラスミド状態で増殖できるウィルス遺伝子の一
部(パピローマウィルスなど)を持ったベクタープラス
ミドに、1(鎖遺伝子とL鎖遺伝子を別々に、あるいは
同時に組み込み、キメラ抗体遺伝子プラスミドを構築す
ることが望ましい、マウス−イヌキメラ抗体を得るため
には、このようにして調製されたキメラ抗体遺伝子を含
むプラスミドを用いて宿主動物細胞を形質転換すること
が必要である。宿主動物細胞としては、不死化されたマ
ウス及び他の動物細胞、好ましくはBリンパ系細胞株[
例えば、P3X63Ag8−653 (ATCCCRL
 1580)、P3X63Ag8U・1 (ATCCC
RL 1597)、P3/NSI/I Ag4−1 (
ATCCCRL18)、5p210−Ag12(ATC
CCRL 1581)等の形質、maw、ハイブリドー
マ]である。  D?lAによる細胞の形質転換方法と
しては、IIEAE−デキストラン法、燐酸カルシウム
共沈降法、プロドブロスト融合法、エレクトロポレーシ
ョン法等の方法[例えば、BD、  Hamesら編a
”Transcription and Transl
ation” IRL P’ress (1984)参
照]があり、いずれの方法でもよい。11鎖とL鎖のキ
メラ抗体遺伝子を同時に持つプラスミドで形質転換を行
う場合には選択マーカーは1種類でよいが、I(gIL
鎖別々の場合には2種類のマーカーが必要である。この
場合には、1つのプラスミドで形質転換を行った後に、
さらにもう一方のプラスミドで形質転換を行う二重形質
転換法を用いるのが好ましい、このようにして形質転換
された細胞を通常のハイブリドーマと同じ適当な条件下
(fMえば、10%牛脂児血清を含むRP141164
0培地中〉で培養すれば、この細胞から通常のハイブリ
ドーマの産生ずる抗体と同様にキメラ抗体が分泌産生さ
れる。このキメラ抗体は通常の抗体と同様な方法により
精製することが出来る。
本発明であるイヌ免疫グロブリンλ鎖C領域をコードす
る遺伝子を用いて、上述のようにして得られるマウス−
イヌキメラ抗体は、イヌの疾病に対して、これまでにな
かった実質的に有効な診断、予防及び治療剤となりうる
ちのである。さらに、本発明により提供されるイヌ免疫
グロブリンをコートする遺伝子断片は、イヌ免疫グロブ
リンλ鎖のC領域の特異的アミノ酸配列もしくはDNA
配列を開示するものであり、今後、さらに同じλ鎖に属
する他のサブタイプのC領域遺伝子を単離することを可
能にするものである。
次に、その実施例を示すが本発明は何等これに限定され
るものではない。
まず、完全フロインドアジュバント(CFA:デイフコ
社製)5−をピーグル犬に皮下及び腹腔内注射して、非
特異免疫を行った。さらに、2〜3週間の間隔で同操作
を数回繰り返して免疫を増強した。このようにして免疫
したピーグル大より、最終免疫2〜3週間後に肺臓及び
リンパ節を得た。これらの脛臓及びリンパ節を100I
LIのペニシリン(萬有製薬社製〉−ストレプトマイシ
ン(明治製菓製〉を補充したRPM11640培地(日
永製薬社製)中でよく洗浄し、その後RPMI−164
0中で細片に砕き、ピンセットでさらに細かくし、ピペ
ッティングにて細胞浮遊液とした0次いで、赤血球除去
液にて赤血球を除き、数回の遠心処理後、イヌリンパ球
を得た。ピーグル犬−顧の脛臓からは1〜3X 10”
細胞側、リンパ節からは1〜3X10@i[llllf
a個のリンパ球が得られた。さらに、これらのリンパ球
をL−グルタミン(フローラボラトソイ社製〉添加RP
M11640+ 10%牛脂児血清(ハイクローン社製
〉の完全培地に5〜IOX 10’細胞/−にて懸濁し
、2.5μ9/−量のホークライードマイトジェン(P
WM:ギブコ社製〉を加え、37℃、5%Cot存在下
で、2〜5日間刺激培養し活性化した。
マ  ス 本発明に使用した骨髄腫細胞は、すてにケーラーらが、
Nature、 256. p495 (1975)及
びEuv、 J。
Immunol、 6. p292 (1976>に記
載しているマウスB^LII/c由来の骨髄lim胞系
で、特に、亜株)X63−Ag8−6.5.3及びP3
−X63−Ag8−01. SP210Ag12rある
これらをグルタミン添加RPM11640+10%牛脂
児血清の完全培地にて増殖培養し、融合直前に回収し、
RPM11640培地で2回洗浄後、同培地に再混濁し
、融合に用いた。
・ パ   マ  ス               
 4前記のイヌリンパ球混濁液とマウス骨髄腫細胞混濁
液とを混合しくイヌリンパ球:骨髄腫細胞=10:1又
は5;1の割合、イヌリンパ球= LX 10@又は2
×10@細胞l1l)、1500rpm、5分間遠心分
離L)’?細胞ベレットにRPM11640で希釈した
45%ポリエチレングリコール液(シグマ社製pH7,
6分子量3650、又はセルバ社製pf17.6分子量
4000) 1−を室温にて1分間で加えた。37℃、
5〜10分間靜置し装後、40−のRPM11640を
6分間かけて加え、細胞を静かに再混濁し、融合を停止
した0次いで、細胞を11000rp、10分間遠心分
離し、上清を吸引除去した後、グルタミン添加RP14
11640+ 10%牛脂児血清+HAT(I[:ヒボ
キサンチン13.0μ9/−1Aニアミノプテリン0.
18μ9/−5T:チミジン3.87μg/−全てシグ
マ社!!J)にリンパ球濃度として2〜IOX 10%
細胞個/dに再混濁せしめた。これを96六マイクロタ
イタープレート中に200J /穴として分注し、37
℃、5%Co2存在下にて培養した。5〜7日後、同培
地で50%培地交換を行い、さらに、融合後10〜28
日後にかけて、5〜6回の培地交換を繰り返した。かく
して、ハイブリドーマのみが増殖し、スクリーニングア
ッセイが出来るまで培養を継続した。
ハイブリドーマの増殖が充分に進行したことを確認し、
イヌ!gG抗体を産生しているクローンを検出するため
、スクリーニングアッセイを行った。
スクリーニングアッセイは、エンザイムイムノアッセイ
(El、A)にて行った。即ち、ヤギ抗ヒトIgG抗体
(カッペル社製)をコーティング、し、牛アルブミン(
シグマ社製)で非特異吸着を阻止した96穴プレートを
作製し、ハイブリドーマ培養プレートの各式からの培養
上清を50−加え、37℃、1〜2時間インキュベート
した後、PBS−T[0,01%Tween (片山化
学社製〉、0、OIM Phosphate、  pH
7,2,0,15M NaC1]にて4回洗浄し、ペル
オキシダーゼ標識ヤギ抗イヌIgG抗体くカッベル社製
 10000倍希釈〉を50J添加、37℃、1時間イ
ンキュベートした。その後PBS−Tにて5回洗浄し、
TMBZ基質溶液(TMBZ: 同上化学社製0.4■
/d、過酸化水素水:三菱瓦斯化学社製0.006%)
を50−添加して発色させた。  10〜15分後、0
、3NH2SO4(片山化学社製)50Aを加えて反応
を停止し、これらの発色程度を分光光度計(波長=45
0〉にて測定した。このようにして選別したイヌIgG
産生穴中のハイブリドーマを限界希釈法にて単一クロー
ン化くクローニング)を行った。クローンが96穴プレ
ートの各式に増殖してきた後に、イヌIgG産生クロー
ンを検出するために、前記と同様のエンザイムイムノア
ッセイ(EIA)を行った。このクローング操作を少な
くとも3回以上繰り返して、安定にイヌIgGを産生ず
るイヌ×マウスハイブリドーマクローンを得た。さらに
、このハイブリドーマクローンを順次拡張培養し、グル
タミン添加Rf’M 11640+■^T+ 10%I
)MSO(和光純薬)ノ1lllllt&i用培tfi
にて、液体窒素中に凍結保存した。
確立されたイヌ×マウスハイブリドーマは、EIA法に
よるイヌ抗体産生量測定の結果、1年以上の長期にわた
って、イヌIgGモノクローナル抗体を1、O〜3.0
μ9/−の量で安定に産生しており、抗体産生能におい
て何ら異常が認められないことを確認している。
確立されたイヌ×マウスハイブリドーマが産生ずるイヌ
モノクローナル抗体は、免疫沈降法[免疫実験操作法 
日本免疫学会1  参照]により、イヌIgGであるこ
とが明らかになった。この抗体はヤギ抗マウス1g抗血
清及びヤギ抗ヒトIg抗血清とは全く沈降物を形成せず
、ヤギ抗イヌIgG抗血清とのみ沈降物を形成すること
から、該モノクローナル抗体は、イヌIgG抗体である
と判断される。さらに、該モノクローナル抗体が完全な
イヌ型モノクローナル抗体であることを証明するために
、免疫沈降法より感度の高いEIA法を用いて精査した
。その結果、該モノクローナル抗体は、いずれも抗イヌ
IgG抗体とのみ特異的に反応し、抗ヒトIgG抗体及
び抗マウスIgG抗体とは反応しないことにより、イヌ
IgG抗体であることが証明されたく第1図)、さらに
、ウェスタンプロットアッセイ法[免疫実@操作法日本
免疫学会編 参照]により、該モノクローナル抗体は抗
体の重1(H鎖〉フラグメント、軽鎖〈L鎖)フラグメ
ント共に抗イヌIgG抗体とのみ特異的に反応し、抗ヒ
トIg(4k、抗? fy スIgG抗体)−ハH1m
、LMフラグメント共に全く反応しないこと、さらに、
該モノクローナル抗体のH鎖、L鎖フラグメントは、標
準イヌIgG抗体のH鎖、L鎖フラグメントと分子量的
に同一のものであることから、イヌIgG抗体のI+鎖
、L鎖フラグメントを有する完全なイヌIgGモノクロ
ーナル抗体であることが証明されたく第2図〉。
又、該ハイブリドーマクローンの細胞質内蛍光抗体染色
アッセイ法[免疫実験操作法 日本免疫学会編 参照]
により、細胞質内イヌIgG抗体の合成を調べた結果、
いずれのクローンも抗イヌIgG抗体でのみ特異的に細
胞質内染色され、他の抗ヒトIgG抗体及び抗マウスI
gG抗体では染色されないことにより、該ハイブリドー
マクローンは、その細胞質内において完全なイヌIgG
モノクローナル抗体を合成していることが証明された。
このようなイヌモノクローナル抗体を産生ずるイヌ×マ
ウスヘテロハイブリドーマCM、364111胞は、微
工研菌寄第10076号として本出願人より寄託されて
いる。この細胞を以下に述べる実験に使用した。
cDNA−−1 ヘテロハイブリドーマCM−86細胞から全RN^をグ
アニジウムチオシアネート法(J、 M、 Ghing
winら、Bioche+++1stry、  18.
 p5294 (1979)1により分離し、さらにオ
リゴdTカラム(ファルマシア)を用いてポリA+RN
Aに精製した。この精製ポリA+RNAからcDNA合
戊システムプラス(アマジャム)を用いてC14−86
細胞のcDNAを合成した0合成したcDNAのEco
RIサイトをEcoRIメチレース(宝酒造二以下本実
施例で使用した試薬は、特に断りのない限り宝酒造製か
東洋紡製を使用した〉を用いてメチル化した後、74D
NAリガーゼを用いてEcoRIリンカ−を付加した。
さらにこのcDNAを制限酵素EcoRIで完全消化し
、バイオゲル^50謝カラム(バイオ・ラッド)を用い
てEcoRIリンカ−の付加したcDNAを精製した0
次にこのcDNAとλgtl 1ベクターDNA (ス
トラタジーン社)のECQRIアームとをT4DNAリ
ガーゼにより連結させ、ストラタジーン社のキットを用
いて、in vitroパッケージングを行い、CM−
36+t[胞のcDNAライブラリィを得た。
上述のように構築したCM−36細胞のcDNAライブ
ラリィから、1枚のLBプレート(1,5X Bact
o−agar(ジフコ社IK>、 1%Bacto−t
ryptone (ジフコ社tJ)、 0.5%Bac
to−yeast extract (ジフコ社製)、
0.25%NaC1(和光純薬)、 pl!7.5の入
った角2号シャーレ(栄研器財社製)]当たり5000
0個のλgtllプラークが出来るように大腸菌y10
90にファージを感染させて播き、42℃で3時間培養
する。その後、10mM IPTG  (和光純薬)を
染み込ませたニトロセルロースフィルター(NC7イル
ター: 3&S社製 Code B^85)をがぶせ、
さらに37℃で4時間培養を続ける。その後NCフィル
ターをプレートからはがし、Wバッファー[WB: 7
mMTris pH7,2,150園M NaC1,0
,005% Tween20]で洗い、BLOTTO[
5%スキムミルク、  l0JA/100d Anti
f。
amA]に4℃で一晩浸す0次に10μ9/−抗イヌI
gG抗体くカッペル社製)[1%E、collライセー
ド(バイオラット社製)で4℃−挽込11!]の入った
BLOTTOに交換し、室温で2時間反応させる。VB
で5回洗浄した後、5000倍希釈したペルオキシダー
ゼ標識ヤギIgG抗体くカッベル社製)[1%B、 c
oIiライセード(バイオラット社gりで4℃−挽込理
]の入ったインキュベーションバッファー [PBS 
p[(7,2,0,005%Tween20.1%BS
^]に浸け、室温で2晴間反応させる。VBで5回洗浄
した後、5%HRP color developme
nt reagent(バイオラッド社製)と0.5%
H2O2(和光純薬)を含んだ発色液に浸し、発色させ
た。  NCフィルター上で発色したプラークに対応す
るファージを選び、クローニングを重ねた。このように
して抗イヌ!gG抗体と反応するクローンを選択し、最
終的に36−61を得た。このクローンは約0.7kb
のサイズで、後述する核酸塩基配列分析の結果から、免
疫グロブリンλ鎖に属する遺伝子であると思われた。そ
の制限酵素切断点地図を第3図に示す、このクローンの
EcoRI挿入断片をThomasとDavisの方法
[M、 Th。
wasとR,W、  Davis、  J、  Mo1
.  Biol、、  91.  p315(1974
)参照]によりファージDNAより単離し、さらにpu
ctsベクターのEcoRIサイトにサブクローニング
した。
初めにこの36−61を用いたサザンプロット分析を行
った。イヌ肝臓細胞の染色体DNAl0μ9を制限酵素
EcoRIで切断し、このDNAを電気泳動で0.7%
アガロースゲルに展開し、ナイロンメンブレンフィルタ
ー(シーンスクリーンプラス、NEW・リサーチ・プロ
ダクトンに転写後、イヌCλ鎖領域を含んだ[’Q]I
識56−6110−ブとサザンハイプリダイゼーション
を行った。サザンハイプリダイゼーションの方法はシー
ンスクリーンプラスに付属していたマニュアルのプロト
コールに従った0分子サイズはλフアージDNAを旧n
dlllで切断したマーカーDNAによって算出した。
結果は、第4図に示すように、バンドが約2〜20kb
まで色々なサイズにわたって検出された。このことはイ
ヌCλ領域遺伝子が1種類のサブタイプだけでないこと
を示唆している。
又、Cλ領領域1種類でないことはヒト及びマウスの例
[P、 A、旧eterら、Nature、 294.
 p536 (1981);  G、F、Ho1lis
ら、 Nature、296.p321  (1982
):B、Bloibergら、 Proc、Natl、
Acad、5clUS^、79p53  (1982)
;J、Millerら、 Nature、295.  
p428(1982)1からも推定できる。さらに野生
のマウスではCλ領域遺伝子が増幅していることが知ら
れており  [C,L、   5cottら、  Na
ture、   300.   p757   (19
82)]このイヌCλ領域遠伝子も同様に増幅を受けて
いることが考えられる。
次にノーザンプロット分析を行った。ハイブリダイゼー
ションに使用したRNAはイヌ牌m細胞及びCM−36
4(B胞から全RNAをグアニジウムチオシアネート法
[J、 H,Ghlngwinら、Btoche+1X
stry、  18.  p5294(197g) コ
により分離し、さらにオリゴdTカラム(ファルマシア
)を用いてポリA+RNAに精製したものである。この
RNA2ttgを電気泳動により3%ホルムアルデヒド
を含む0.75%アガロースゲルに展開し、ナイロンメ
ンブレンフィルター(シーンスクリーンプラス〉に転写
後、[1”P]I[識36−6110−ブとノーザンハ
イブリダイゼーションを行った。ノーザンハイブリダイ
ゼーションの方法はシーンスクリーンプラスに付属のマ
ニュアルのプロトコールに従った。その結果、両方の細
胞ともこのプローブにより約1.3kbの位置にバンド
が検出されたく第5図〉。
このサイズはマウス及びヒトで知られている免疫グロブ
リンλ鎖遺伝子のサイズとほぼ同じである。
これら2つの結果より、このS6−61遺伝子はm j
ffl的なイヌCλ領域を含む活性な遺伝子であること
が推定された。
− 36−61の核酸塩基配列を調べるために、36−61
から、 EcoRI −5ac I、  Sac I 
−Aceロ 、 Ace 1l−EcoRI、HcoR
I −Hha I 、  Stu l −EcoRlの
各小DNA断片を調製した(第3図)、これらの各小断
片をT4−DtlAボリメレースを用いて切断面を平滑
末端に変えた後、M13−P19ベクターのS鳳aIサ
イトに宝ライゲーションキットを用いて挿入した。東洋
紡インストラクトマニュアルの方法に従い、JMIOI
のコンピテント細胞を調製し、Cλ遺伝子を挿入したM
13mp19 DNAで形質転換させ、−本gDNAを
抽出精製した。さらにこの−重鎖DNAの核酸塩基配列
決定は、タカラM13シークエンスキットと富士・ジェ
ンサー・ゲル・システムを用いて行った。核酸塩基配列
を行った方向は第3図に示す、核酸塩基配列決定の結果
、vJCの各領域からなるイヌλfa3!!伝子が1認
された。
第6図にその結果を示す、さらに、この核酸塩基配列を
基にアミノ酸に変換したところ、この遺伝子がオープン
リーディングフレームをとり、疑似遺伝子でないことが
示されたく第7図〉、尚、出願人は、このIINA断片
を組み込んだベクターにより形質転換された大腸菌 E
scherichLa coli CCL−3661<
微工研菌寄第10941号)を寄託している。
この86−61の核酸塩基配列をもとに遺伝子解析ソフ
ト(Genetyx  Ver、6;  ソフトウェア
開発社製)を用いて、LASLとEMBLのデータベー
スをホモロジー検索したところ、ヒト免疫グロブリンλ
鎖と一番高いホモロジーを示し、免疫グロブリンλ鎖遺
伝子以外の遺伝子とはホモロジーは示さなかった。
56−6131を伝子の0人領域とマウス及びヒトのC
λ領領域ホモロジー比較すると、核酸レベルでマウスと
は75.2%、ヒトとは84.8%であり、アミノ酸レ
ベルでマウス73.1%、ヒトとは84,6%であった
以上の結果より、56−6131を伝子は間違いなくイ
ヌ入鎖に属する遺伝子であり、マウス−イヌキメラ抗体
作製を可能にする遺伝子である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明で作成されたイヌ×マウスハイブリド
ーマの産生ずるIgGが、イヌ型モノクローナル抗体で
あることを確認した抗イヌ抗体を用いたEIAの結果を
示す。 第2図は、本発明で作成されたイヌ×マウスハイブリド
ーマの産生ずる1gGが、イヌ型モノクローナル抗体で
あることを確認した抗イヌ抗体を用いたウェスタンプロ
ットの結果を示す。 第3図は、本発明においてクローニングされたイヌ免疫
グロブリン人鎖定常領域をコードするDNA断片(36
−61)の制限酵素切断地図および塩基配列解析を行っ
た領域く→)を示す。 第4図は、本発明においてクローニングされたイヌ免疫
グロブリンλ鎖定常領域をコードするDNA断片(86
−61)とイヌ肝llI細胞染色体DNA (EcoR
I消化〉のサザンハイブリダイゼーションの模式図であ
る。 第5図は、本発明においてクローニングされたイヌ免疫
グロブリンλ鎖定常領域をコードするDNA断片(S6
−61 )とCM−36細胞のポリA+RN^(レーン
1)またはイヌ牌臓ポリ^+RNA (レーン2)との
ノーザンハイブリダイゼーションの模式図である。 第6図は、本発明においてクローニングされたDNA断
片(86−61)中に存在するイヌ免疫グロブリン人鎖
定常領域をコードするDNA塩基配列を示す。 第7図は、本発明においてクローニングされたDNA断
片(86−61>中にコードされるイヌ免疫グロブリン
λ鎖定常領域の全アミノ酸配列を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)イヌ免疫グロブリンを産生するイヌ×マウスヘテ
    ロハイブリドーマ。 (2)該イヌ免疫グロブリンのL鎖のクラスがλである
    前記第(1)項のハイブリドーマ。 (3)該λ鎖の定常領域ポリペプチドのN末端側から最
    初のシステインのN末端側のアミノ酸配列が下記のアミ
    ノ酸配列である前記第(2)項のハイブリドーマ。 −Gly−Ala−xxx−xxx−xxx−xxx−
    xxx−xxx−Cys−(xxxは任意のアミノ酸残
    基) (4)該システインのN末端側の配列が、下記のアミノ
    酸配列である前記第(3)項のハイブリドーマ。 −Gly−Ala−Asn−Lys−Ala−Thr−
    Leu−Val−Cys−(5)該λ鎖の定常領域ポリ
    ペプチドのC末端から2番目のシステインのN末端側1
    1個目〜9個目のアミノ酸配列が、−Pro−Asp−
    Lys−である前記第(2)項のハイブリドーマ。 (6)該λ鎖の定常領域ポリペプチドのアミノ酸配列が
    、下記のアミノ酸配列である前記第(2)項記載のハイ
    ブリドーマ。 −Gln−Pro−Lys−Ala−Ser−Pro−
    Ser−Val−Thr−Leu−Phe−Pro−P
    ro−Ser−Ser−Glu−Glu−Leu−Gl
    y−Ala−Asn−Lys−Ala−Thr−Leu
    −Val−Cys−Leu−Ile−Ser−Asp−
    Phe−Tyr−Pro−Ser−Gly−Val−T
    hr−Val−Ala−Trp−Lys−Ala−Se
    r−Gly−Ser−Pro−Val−Thr−Gln
    −Gly−Val−Glu−Thr−Thr−Lys−
    Pro−Ser−Lys−Gln−Ser−Asn−A
    sn−Lys−Tyr−Ala−Ala−Ser−Se
    r−Tyr−Leu−Ser−Leu−Thr−Pro
    −Asp−Lys−Trp−Lys−Ser−His−
    Ser−Ser−Phe−Ser−Cys−Leu−V
    al−Thr−His−Glu−Gly−Ser−Th
    r−Val−Glu−Lys−Lys−Val−Ala
    −Pro−Ala−Glu−Cys−Ser(7)イヌ
    免疫グロブリンを産生するイヌ×マウスヘテロハイブリ
    ドーマのポリA+RNAからcDNAを合成し、これを
    発現ベクターに組み込み宿主細胞で発現させ、抗イヌ免
    疫グロブリン抗体を用いて形質転換体をスクリーニング
    することを特徴とするイヌ免疫グロブリン遺伝子の調製
    法。 (8)イヌ免疫グロブリンλ鎖の定常領域をコードする
    DNA配列を含有する遺伝子断片。 (9)該λ鎖の定常領域ポリペプチドのN末端側から最
    初のシステインのN末端側のアミノ酸配列が下記のアミ
    ノ酸配列である前記第(8)項の遺伝子断片。 −Gly−Ala−xxx−xxx−xxx−xxx−
    xxx−xxx−Cys−(xxxは任意のアミノ酸残
    基) (10)該λ鎖の定常領域ポリペプチドのN末端側から
    最初のシステインのN末端側のアミノ酸配列が下記のア
    ミノ酸配列である前記第(9)項の遺伝子断片。 −Gly−Ala−Asn−Lys−Ala−Thr−
    Leu−Val−Cys−(11)定常領域ポリペプチ
    ドのC末端から2番目のシステインのN末端側11個目
    から9個目のアミノ酸配列が、−Pro−Asp−Ly
    s−である前記第(8)項の遺伝子断片。 (12)定常領域ポリペプチドが下記のアミノ酸配列で
    ある前記第(8)項の遺伝子断片。 −Gln−Pro−Lys−Ala−Ser−Pro−
    Ser−Val−Thr−Leu−Phe−Pro−P
    ro−Ser−Ser−Glu−Glu−Leu−Gl
    y−Ala−Asn−Lys−Ala−Thr−Leu
    −Val−Cys−Leu−Ile−Ser−Asp−
    Phe−Tyr−Pro−Ser−Gly−Val−T
    hr−Val−Ala−Trp−Lys−Ala−Se
    r−Gly−Ser−Pro−Val−Thr−Gln
    −Gly−Val−Glu−Thr−Thr−Lys−
    Pro−Ser−Lys−Gln−Ser−Asn−A
    sn−Lys−Tyr−Ala−Ala−Ser−Se
    r−Tyr−Leu−Ser−Leu−Thr−Pro
    −Asp−Lys−Trp−Lys−Ser−His−
    Ser−Ser−Phe−Ser−Cys−Leu−V
    al−Thr−His−Glu−Gly−Ser−Th
    r−Val−Glu−Lys−Lys−Val−Ala
    −Pro−Ala−Glu−Cys−Ser(13)下
    記のDNA配列を含む前記第(10)項記載の遺伝子断
    片。 【遺伝子配列があります】 (14)下記のDNA配列を含む前記第(12)項記載
    の遺伝子断片。 【遺伝子配列があります】
JP1219889A 1989-08-25 1989-08-25 イヌ×マウスヘテロハイブリドーマおよびイヌ免疫グロブリンλ鎖の定常領域をコードする遺伝子断片 Expired - Fee Related JP2811089B2 (ja)

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