JPH038351B2 - - Google Patents

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JPH038351B2
JPH038351B2 JP56171962A JP17196281A JPH038351B2 JP H038351 B2 JPH038351 B2 JP H038351B2 JP 56171962 A JP56171962 A JP 56171962A JP 17196281 A JP17196281 A JP 17196281A JP H038351 B2 JPH038351 B2 JP H038351B2
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formula
pgi
alkyl
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JP56171962A
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Tomosukoji Isutoban
Gyori Peetaa
Kobakusu Gabooru
Biragu Sandooru
Korumokujii Peetaa
Sutadoreru Isutoban
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KINOIN GIOGISUZERU ESU BEGIESUZECHI TERUMEKEKU GIARA RUTO
Original Assignee
KINOIN GIOGISUZERU ESU BEGIESUZECHI TERUMEKEKU GIARA RUTO
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/93Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with a ring other than six-membered
    • C07D307/935Not further condensed cyclopenta [b] furans or hydrogenated cyclopenta [b] furans
    • C07D307/937Not further condensed cyclopenta [b] furans or hydrogenated cyclopenta [b] furans with hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached in position 2, e.g. prostacyclins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/04Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for ulcers, gastritis or reflux esophagitis, e.g. antacids, inhibitors of acid secretion, mucosal protectants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/08Bronchodilators
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/08Vasodilators for multiple indications

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式 の新規な生物学的に活性な化合物、および同化合
物を活性成分として含む医薬組成物ならびに該化
合物および組成物の製造法に関する。 式中、 Qは−S−または−SO−を表わし、 Aは1〜6炭素原子を含む直鎖または分枝鎖ア
ルキレンを表わし、 Bはエチレン、ビニレンまたはエチニレンを表
わし、 R1は水素または1〜4炭素原子を有するアル
キルを表わし、 R2は1〜8炭素原子を有する直鎖または分枝
鎖アルキルまたは望むならばモノ置換アリールオ
キシ−メチルを表わし、 R3は水素またはアセチルを表わし、 Zは−COOH、−CH、−CH2OHまたは−
COOW(式中Wは1当量の薬理学的に容認しうる
陽イオンまたは1〜4炭素原子を有するアルキル
を表わす)を表わす。 式において、2−オキサビシクロ〔3.3.0〕
オクタン構造の3−炭素原子上の水素原子の立体
配置はα−でもβ−(エキソまたはエンド)でも
よい。両エピマー系列は本発明に属する。同様に
この構造の6−炭素原子上の側鎖置換基の水酸基
の立体配置もS−またはR−でよい。 本発明化合物はラセミ体でも光学活性鏡像体で
もよい。 1976年に発見された内因性プロスタグランジン
の重要な代表例、即ちプロスタサイクリン
(PGI2)は相当な生物学的活性を示す〔プロスタ
サイクリン、編集者ジエー・アール・ベイン ア
ンド エス・バーグストローム(J・R・Vane
and S・Bergstro¨m)レイブン プレス
(Raven press)、ニユーヨーク1979〕。 治療の観点からプロスタサイクリンの血液凝集
抑制、末梢血管拡張および細胞保護活性が特に重
要である。プロスタサイクリンの異常な不安定さ
はこれら有用な生物学的特性の治療上の応用可能
性に一つの限界をつくり出している。中性PHの水
溶液中の半減期はわずか3.5分である。プロスタ
サイクリンよりずつと安定で生物学的活性を保持
する治療上活性のある物質の方がプロスタサイク
リンより有用である。本発明者等は式の化合物
が上記基準を満すことを見出した。式の化合物
は非常に低濃度で血小板凝集を抑制し、優秀な血
管拡張(血圧降下)活性、血管支拡張効果を有
し、胃の粘膜を保護する。式の化合物は同時に
プロスタサイクリンよりはるかに高い安定性を示
す。これら化合物は熱的および加水分解観点から
も広いPH範囲で安定である。 式の化合物は更に一つの利点を示す、即ちそ
れらの構造により化合物の幾つかの代表例は活性
の記述された分野においてプロスタサイクリンよ
り高い選択性を示す。 ADPまたはコラーゲンにより誘発される血小
板凝集の抑制がボーン(Borm)により研究され
た。血小板(PRP)に富むヒト血漿の凝集を50
%抑制する活性成分濃度を下に示す。
【表】 −メチルエステ

17,18,19,20−テトラノール−16−フエノキ
シ−4−チア−PGI1145ng/ml1600ng/ml 活性成分の血液力学的活性をネコで研究した。
その結果は4−チア−PGI1が100μg/Kgの用量で
循環を行なうのに対し同じ効果が、PGI21μg/Kg
の用量で達成できることを示す。これは望ましく
ない副作用の有意な減少を示す。 4−チア−PGI1はモルモツトの気管を弛緩す
る。この弛緩はインデラール〔1−イソプロピル
アミノ−3−(1−ナフチルオキシ)−プロパン−
2−オール〕により抑制できない。 弛緩の程度は次の通りであつた: 4−チア−PGI1の投薬量 1μg/ml:50% 4−チア−PGI1の投薬量 10μg/ml:83%
【表】
【表】 式の化合物は医薬品組成物の活性成分として
用いることができる。医薬品組成物を調製する場
合、常用される充てん剤、希釈剤、フレーバー付
与剤、芳香物質、処方促進添加物、浸透圧および
PH調整剤、安定剤および吸収促進剤を活性成分へ
加えることができる。組成物は液体、半液体また
は固体形に調製できる。固体組成物は、例えば錠
剤、カプセル、糖衣錠、丸薬または散剤などの形
で、液体組成物は注入液、吸入薬、および注射
液、圧縮液、液体医薬品、点滴剤などの形で、そ
して半固体組成物はクリーム、軟膏、バルサム、
坐薬などの形で調製できる。溶液および乳濁液は
当然のことながら公知のキヤリアーガスを用いる
ことにより加工でき、スプレー製品が得られる。 活性成分の必要な投薬量は治療すべき不調また
は病気の軽重により、医薬品の吸収速度により、
患者の敏感さまたは治療すべき器管により左右さ
れる。投薬量および適当な投与経路は医師により
決定される。望む治療効果を果すのに適するが、
副作用を起こさないかまたは無視しうる程度にし
か起こさないような用量を使用することが望まし
い。用いられる投薬量は一般に1μg/Kgから100
mg/Kgの範囲内にある。 一般式の化合物は一般式 の化合物から製造される。式中、B,R1およ
びR2は上で定義した通りであり、Xは臭素、ヨ
ウ素を表わし、R3は水素またはアセチルを表わ
す。 一般式の化合物は公知の化合物である
(Tetrahedron Lett.,1978、581)。 一般式の化合物は本発明により一般式の化
合物から a 一般式(式中、Xは臭素またはヨウ素を表
わす)のハロ誘導体のハロゲン原子をチオ尿
素、アルカリ金属硫化物、アルカリ金属水硫化
物、硫化水素、またはメルカプト酢酸塩と反応
させそしてそれを酸で処理することにより(−
SH)基で置換し、 そして得られた一般式 のチオールを、塩基添加後、一般式 (式中、R4およびR5は相互に独立的に水素
またはC1〜3アルキルを表わす)のエチレン誘導
体と、あるいは一般式 X−A−Z () (式中、A、ZおよびXは上記の通りであ
る)のハロゲン化アルキルと反応させることに
より、 あるいは b 一般式のハロゲン誘導体を一般式 HS−A−COOH () のメルカプトカルボン酸の塩と反応させて一般
式(式中、Zはカルボキシルを表わす)の化
合物をつくり、 そして望むならばa)またはb)法により得
られたQの代りに−S−を含む一般式の化合
物をQの代りに−SO−を含む式の化合物へ
酸化し、そして(または)得られた化合物を式
の他の化合物へエステル化、塩形成、アミド
化、加水分解、還元により変換する ことにより製造できる。 a)法によると、式の化合物はチオ尿素、ま
たはアルカリ金属硫化物、アルカリ金属水硫化
物、または硫化水素で、C1〜4アルコール中または
その水性混合物中25〜120℃で処理するのがよく、
そして得られた生成物を式の化合物へアルカリ
加水分解および再酸性化あるいは酸処理により転
換する。 一般式の化合物をメルカプト酢酸の塩と、な
るべくはメルカプト酢酸ナトリウムと反応させる
のが特によく、これにより一般式 の化合物が得られ、このものはアルカリ性加水分
解後一般式の化合物を生ずる。 得られた一般式の化合物を、触媒量のアルカ
リ金属水酸化物またはアルカリ金属アルコキシ
ド、なるべくはナトリウムエトキシドまたは第三
アミン、なるべくはトリエチルアミンまたはピリ
ジンの存在下、C1〜4アルカノールまたは水性アル
カノール溶液中で、なるべくはエタノール中で一
般式のエチレン誘導体と反応させるか、または
これらを等量または過剰の塩基存在下、一般式
のハロゲゲン化アルキルとC1〜4アルカノール中ま
たはなるべくはアセトン中で反応させる。 b)法はなるべくはC1〜4アルカノール、例えば
エタノール中で、または前記アルカノールと水と
の混合物中で25から70℃まで行なうのがよい。 一般式のメルカプトカルボン酸の塩は多中心
求核剤であるが、「ソフト」なチオレートイオン
の求電子的ハロゲンを有する同様に「ソフト」な
炭素原子に対する反応の方が、「ハード」な求核
型カルボキシレートイオンのそれよりもはるかに
「優先的」であるので、一般式の化合物のみ得
られる。(上記反応はJ.Chem,Educ.,1968,
45.,581.および683.に詳しく述べられている)。 Qの場所に−Sを含む一般式の化合物は公知
の溶媒中で、なるべくは塩素化炭化水素、例えば
ジクロロメタン中で、該化合物をm−クロロ過安
息香酸または過酢酸で酸化することにより、Qの
場所に−SO−を含む一般式の化合物へ変換で
きる。 一般式の化合物のこれ以外の転換、例えばエ
ステル化、塩生成、アミド化、加水分解および還
元は公知の方法により実行できる。例えばエステ
ル基は遊離カルボキシル基をもつ化合物へ変換で
き、あるいはカルボキシル基は塩へおよび遊離水
酸基を有するもの(アルコール)へ変換できる。
遊離カルボキシル基は公知の方法によりエステル
化およびアミド化できる。アミドは脱水してニト
リルを生ずることができ、他方ニトリルまたはア
ミドを加水分解すると遊離酸を与える。 本発明のこれ以上の詳細は下記の例により説明
されるが、これら例は単に例として示しただけで
制限のためではない。 例 1 3β−(アセチル−メルカプト−メチル)−6β−
(3α−アセトキシ−オクト−1−トランス−エ
ニル)−7α−アセトキシ−シス−2−オキサビ
シクロ〔3,3,0〕オクタン(式の化合
物、式中、R3=アセチル、B=トランス−ビ
ニレン、R1=水素、R2=n−ペンチル) 0.956g(0.002モル)の3β−ヨード−メチル−
6β−(3α−アセトキシ−オクト−1−トランス−
エニル)−7α−アセトキシ−シス−2−オキサビ
シクロ(3,3,0)オクタン(式:X=ヨウ
素、B,R1,R2,R3は上記の通りである)を10
mlの無水アセトンに溶解し、絶えずかきまぜなが
ら0.21g(0.204モル)のメルカプト酢酸ナトリ
ウムを加える。反応混合物をかきまぜながら60℃
浴上で加熱する。反応を薄層クロマトグラフイー
で監視する。出発物質のRf=0.53、生成物のRf
0.47(シリカゲル上ヘキサン−酢酸エチルの1:
1混合物で溶離)。出発物質が消費されたとき、
反応混合物を0℃の温度の水40mlの上に注ぎ、3
×50mlのエーテルルで抽出し、エーテル溶液を2
×20mlの冷水および20mlの飽和塩化ナトリウム溶
液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発
させる。標題の化合物は濃い油の形で0.8〜0.85
gの量(94〜99%)で得られ、このものは先の操
作に適するが、シリカゲル上でクロマトグラフイ
ーを行なうことができ、溶離剤として酢酸エチル
とヘキサンとの1:2混合物が使われる。 Rf=0.26(酢酸エチル−ヘキサン=1:2)。 H1−NMR(CDCl3):5.48(m,2H),5.18(m,
1H),4.75(q,1H),4.48(m,1H),4.15
(m,1H),3.09(dd,2H),2.34(s,
3H),203(s,3H),2.00(s,3H),0.87
(t,3H)ppm. 例 2 3β−(メルカプト−メチル)−6β−(3α−ヒドロ
キシ−オクト−1−トランス−エニル)−7α−
ヒドロキシ−シス−2−オキサビシクロ〔3,
3,0〕オクタン(式の化合物、式中R1
R3水素、B=トランス−ビニル、R2=n−ペ
ンチル) 1.472gの3β−ヨード−メチル−6β−(3α−ヒド
ロキシ−オクト−1−トランス−エニル)−7α−
ヒドロキシ−シス−2−オキサビシクロ〔3,
3,0〕オクタンを5mlの無水エタノールに溶解
し、この溶液に0.3gのチオ尿素を加え、混合物
を出発物質が消費されるまで還流加熱する。反応
は60〜80時間以内に終わる。一般式のヨード化
合物のRf値は0.38であり(溶離剤:ヘキサン−ア
セトンの1:1混合物)、生じたチウロニウム塩
は実質的に出発点に留まる。反応が終了したとき
エタノールを回転エバポレーターで除去し、残留
物を5mlの1M水酸化ナトリウム水溶液に溶かし、
混合物を80℃でかきまぜる。冷却後反応混合物を
10mlの水で希釈し、2mlの1M硫酸水素ナトリウ
ム水溶液で酸性にし、3×30mlのエーテルで抽出
する。エーテル溶液を10mlの飽和塩化ナトリウム
溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥する。
溶媒を留去すると1.063gの標題化合物が油の形
で得られる。収量:94.7%。Rf:0.33。溶離剤:
ヘキサン−アセトンの1:1混合物。 次に得られた生成物をピリジン5ml中アセトア
ンヒドリド2mlで14時間処理すると例1の生成物
と同一のトリアセチル誘導体が得られる。 例 3 4−チア−β−PGI2−メチル−エステル (式の化合物、式中Q=−S−、A=−CH2
−CH2、Z=−COOCH3、B=トランス−ビニ
レン、R1およびR3=水素、R2=n−ペンチル) 例2で得た化合物0.601g(0.022モル)を無水
エタノール20mlに溶かし、アクリル酸メチルエス
テル0.8mlを溶液に加え、数滴の5%ナトリウム
エチレートエタノール溶液をかきまぜながら反応
混合物に加える。反応は室温で1〜2時間以内に
終了する。この反応はシリカゲル薄層上で1:1
ヘキサン−アセトン混合物溶離剤を用いて追求す
ることができる。標題化合物のRfは0.33であり、
出発物質に対しては0.27である。反応終了後、エ
タノールを反応混合物から回転エバポレーターに
より除去し、残留物をシリカゲルカラム100g上
でクロマトグラフイーを行ない、アセトン−ヘキ
サンの1:1混合物で溶離する。0.678g(88%)
の4−チア−β−PGI1メチルエステルが得られ
る。 H1−NMR(CDCl3):5.5(m,2H),4.43(q,
1H),4.16(m,1H),4.06(m,1H),3.66
(s,3H),3.61(m,1H),2.84−2.85
(m,7H),2.5−1.15(m,15H),0.84
(t,3H)ppm. 例 4 3()−メチル−4−チア−β−PGI2
メチル−エステル (式Iの化合物、式中Q,Z,B,R1,R2
R3は例3におけると同一であり、A=CH(CH3
−CH2− 例3と同様に進めてよいが、アクリル酸メチル
エステルを0.8mlのクロトン酸メチルエステルに
より置き換える。標題の化合物は66%の収率でエ
ピマー混合物の形で得られ、これはクロマトグラ
フイーにより分けることができない。混合物の成
分は3−炭素原子上のメチル置換基の絶対立体配
置にのいて互に異なる。 Rf=0.31、ヘキサンとアセトンとの1:1混合
物で溶離。 H1−NMR(CDCl3):5.53(m,2H),4.45(q,
1H),4.25−3.97(M,2H),3.67(s,
3H),6.60(m,1H),3.22(m,1H),2.56
−1.18(m,20H),1.33(2d,3H,J=7.5
Hz),0.87(t,3H)ppm. 例 5 4−チア−β−PGI1−ニトリル (式の化合物、式中A,B,R1,R2,R3
Qは例3で定義した通りであり、Z=C≡N) 例3で述べたように進めてよいが、アクリル酸
メチルエステルを0.8mlのアクリロニトリルによ
り置き換える。標題化合物0.629g(89%)が無
色油の形で得られる。Rf=0.21(溶離剤:アセト
ン−ヘキサンの1:1混合物)。 IR(膜):3300〜3100(会合OH)、2190(C≡N)
cm-1。 例 6 4−チア−β−PGI1 (一般式の化合物、式中A,B,R1,R2
R3およびQは例3で示したのと同じであり、Z
=COOH)。 例3で得た4−チア−β−PGI1−メチルエス
テル0.386g(0.001モル)をメタノール10mlに溶
かし、かきまぜながら2mlの0.5モル水酸化ナト
リウム溶液を加える。反応混合物を室温に24時間
放置するとこの間にエステルが完全にケン化され
る(薄層クロマトグラム上でエステルに対応する
Rf=0.27スポツトが消失し、原点から殆ど動かな
いスポツトが現われる)。メタノールを真空で回
転することにより蒸発させ、残留物を1M硫酸水
素ナトリウム水溶液1mlで酸性にし、30mlの1:
1エーテル−酢酸エチル混合物で抽出し、有機溶
液を2×5mlの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥する。溶媒除去
後、標題化合物は0.360g(96.6%)の結晶性物
質として残り、このものはエーテル−ヘキサンま
たは酢酸エチル−ヘキサン混合物から再結晶でき
る。 Rf=0.18、溶離剤:ベンゼン−ジオキサン−酢
酸の20:10:1混合物。 例 7 4−スルフイニル−β−PGI1−メチルエステ
ル (一般式の化合物、式中A,B,Z,R1,R2
R3は例3におけると同じであり、Q=−SO−)。 例3によりつくられた4−チア−PGI1メチル
エステル1.00g(0.0026モル)を20mlの無水ジク
ロロメタンに溶かし、溶液を0℃に冷却し、0.55
g(0.0032モル)の3−クロロ−過安息香酸をか
きまぜながら少量ずつ15分で加える。更に30分間
かきまぜ後、溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液
5ml、5%硫酸水素ナトリウム溶液5ml、および
水2×5mlで振とうロート中で洗浄する。硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を真空で除く。粗製
の標題化合物0.845gが得られる。 収率:81%。 Rf=0.106、シリカゲル上アセトン−ヘキサン
1:2混合物で溶離。 実施例 8 17,18,19,20−テトラノール−16−フエノキ
シ−4−チア−PGI1(式の化合物、式中、R1
=R3=水素原子、R2=フエノキシ−メチル基、
B=トランスエチレン、Q=イオウ原子、A=
メチレン基、Z=カルボキシ基) 184mg(2モル)メルトカプト酢酸を5mlメタ
ノールと4mlナトリウムメトキシド溶液(濃度1
モル/)の混合物に溶解し、10mlメタノール中
の817mg(1.9モル)3β−ヨードメチル−6β/3α−
ヒドロキシ−4−フエノキシ−1−but−1−エ
ニル/−7α−ヒドロキシ−2−オキソビシクロ
(3,3,0)オクタン(式の化合物、式中、
X=ヨウ素原子、その他は前記と同じ)を添加し
た。反応混合物を3時間還流した。メタノールを
真空蒸留により除去し、残滓を15mlの水に溶解
し、3ml水性硫酸水素ナトリウムで酸性化し、2
×10ml酢酸エチルで抽出した。集めた酢酸エチル
溶液を10mlの水及び10mlの飽和塩化ナトリウム溶
液で洗滌した。酢酸エチルを真空で蒸留して取り
去つた時、得られた残滓を30gシリカゲルコラム
でクロマトグラムした。636mg(85%)の白色結
晶物質の標題の化合物を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、 Qは−S−または−SO−を表わし、 AはC1〜6直鎖または分枝鎖アルキレンを表わ
    し、 Bはエチレン、ビニレンまたはエチニレンを表
    わし、 R1は水素またはC1〜4アルキルを表わし、 R2はC1〜8直鎖または分枝鎖アルキルまたはア
    リール−オキシメチルを表わし、 R3は水素またはアセチルを表し、 Zは−COOH、−CN、−CH2OHまたは−
    COOW(式中、Wは1当量の薬理学的に容認でき
    る陽イオンまたはC1〜4アルキルを表わす)を表わ
    す〕を有することを特徴とする4−チア−および
    4−スルフイニル−PGI1類似体。 2 前記類似体が4−チア−β−PGI1−メチル
    エステルである第1項記載の類似体。 3 前記類似体が3−(R,S)−メチル−4−チ
    ア−β−PGI1−メチルエステルである第1項記
    載の類似体。 4 前記類似体が4−チア−β−PGI1である第
    1項記載の類似体。 5 前記類似体が4−チア−β−PGI1−ニトリ
    ルである第1項記載の類似体。 6 前記類似体が4−スルフイニル−β−PGI1
    −メチルエステルである第1項記載の類似体。 7 一般式 〔式中、 Qは−S−または−SO−を表わし、 AはC1〜6直鎖または分枝鎖アルキレンを表わ
    し、 Bはエチレン、ビニレン、またはエチニレンを
    表わし、 R1は水素またはC1〜4アルキルを表わし、 R2はC1〜8直鎖または分枝鎖アルキルまたはア
    リールオキシ−メチルを表わし、 R3は水素またはアセチルを表わし、 Zは−COOH、−CN、−CH2OHまたは−
    COOW(式中、Wは1当量の薬理学的に容認しう
    る陽イオンまたはC1〜4アルキルを表わす)を表わ
    す〕を有する4−チア−および4−スルフイニル
    −PGI1類似体の製造法において、 一般式 (式中、R1,R2,R3およびBは上で定義した
    通りであり、Xは臭素またはヨウ素である)のハ
    ロゲン誘導体をチオ尿素またはアルカリ金属硫化
    物またはアルカリ水素硫化物または硫化水素また
    はメルカプト酢酸塩と反応させ、得られた反応混
    合物を酸性とし、 そしてこのようにして得られた一般式 (式中、R1,R2,R3およびBは上で定義した
    通りである)のチオール、塩基添加後、一般式 (式中、Zは上で定義した通りであり、R4
    よびR5は互に独立してまたはC1〜3アルキルを表
    わす)のエチレン誘導体と、または一般式 X−A−Z () (式中、A,ZおよびXは上で定義した通りで
    ある)のハロゲン化アルキルと反応させ、式
    (式中、Zはカルボキシルを表わす)の化合物を
    つくり、 そして望むならば、得られたQの代りに−S−
    を含む化合物を酸化してQの代りに−SO−を含
    む式Iの化合物とし、そして(または)得られた
    式の化合物をエステル化、塩形成、アミド化、
    加水分解、還元により一般式の他の化合物へ変
    換することからなる、上記方法。 8 Aの場所にエチレンを含む一般式の化合物
    を製造すること特徴とする第7項記載の方法。 9 Bがトランス−ビニレンを表わす式の化合
    物を製造すること特徴とする第7項記載の方法。 10 R1が水素を表わす式の化合物を製造す
    ることを特徴とする第7項記載の方法。 11 R2がn−ペンチルを表わす一般式の化
    合物を製造することを特徴とする第7項記載の方
    法。 12 R3が水素を表わす一般式の化合物を製
    造することからなる第7項記載の方法。 13 Qが−S−を表わす一般式の化合物を製
    造することからなる第7項記載の方法。 14 Qが−SO−を表わす一般式の化合物を
    製造することからなる第7項記載の方法。 15 Zがカルボキシルを表わす一般式の化合
    物を製造することからなる第7項記載の方法。 16 Zが−COOCH3を表わす一般式の化合
    物を製造することからなる第7項記載の方法。 17 ZがCNを表わす一般式の化合物を製造
    することからなる第7項記載の方法。 18 3−クロロ過安息香酸による酸化を行なう
    ことからなる第7項記載の方法。 19 一般式 〔式中、 Qは−S−または−SO−を表わし、 AはC1〜6直鎖または分枝鎖アルキレンを表わ
    し、 Bはエチレン、ビニレン、またはエチニレンを
    表わし、 R1は水素またはC1〜4アルキルを表わし、 R2はC1〜8直鎖または分枝鎖アルキルまたはア
    リールオキシ−メチルを表わし、 R3は水素またはアセチルを表わし、 Zは−COOH、−CN、−CH2OHまたは−
    COOW(式中、Wは1当量の薬理学的に容認しう
    る陽イオンまたはC1〜4アルキルを表わす)を表わ
    す〕を有する4−チア−および4−スルフイニル
    −PGI1類似体の製造法において、 一般式(式中、R1,R2,R3およびBは上で
    定義した通りであり、Xは臭素またはヨウ素を表
    わす)のハロゲン誘導体を一般式 HS−A−COOH () (式中、Aは上で定義した通りである)のメル
    カプトカルボン酸の塩と反応させることにより式
    (式中、Zはカルボキシルを表わす)の化合物
    をつくり、 そして望むならば、得られたQの代りに−S−
    を含む化合物を酸化してQの代りに−SO−を含
    む式の化合物とし、そして(または)得られた
    式の化合物をエステル化、塩形成、アミド化、
    加水分解、還元により一般式の他の化合物へ変
    換することからなる、上記方法。 20 Aの場所にエチレンを含む一般式の化合
    物を製造することを特徴とする第19項記載の方
    法。 21 Bがトランス−ビニレンを表わす式の化
    合物を製造することを特徴とする第19項記載の
    方法。 22 R1が水素を表わす式の化合物を製造す
    ることを特徴とする第19項記載の方法。 23 R2がn−ペンチルを表わす一般式の化
    合物を製造することを特徴とする第19項記載の
    方法。 24 R3が水素を表わす一般式の化合物を製
    造することからなる第19項記載の方法。 25 Qが−S−を表わす一般式の化合物を製
    造することからなる第19項記載の方法。 26 Qが−SO−を表わす一般式の化合物を
    製造することからなる第19項記載の方法。 27 Zがカルボキシルを表わす一般式の化合
    物を製造することからなる第19項記載の方法。 28 ZがCOOCH3を表わす一般式の化合物
    を製造することからなる第19項記載の方法。 29 ZがCNを表わす一般式の化合物を製造
    することからなる第19項記載の方法。 30 3−クロロ過安息香酸による酸化を行なう
    ことからなる第19項記載の方法。 31 活性成分として、4−チア−PGI1の塩ま
    たはエステルを含む血小板凝集抑制剤。 32 活性成分として、4−チア−PGI1の塩ま
    たはエステルを含む気管支拡張剤。 33 活性成分として、4−チア−PGI1の塩ま
    たはエステルを含む胃粘膜保護剤。
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