JPH0382860A - 嵩高メルトブロー不織布 - Google Patents

嵩高メルトブロー不織布

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JPH0382860A
JPH0382860A JP1216961A JP21696189A JPH0382860A JP H0382860 A JPH0382860 A JP H0382860A JP 1216961 A JP1216961 A JP 1216961A JP 21696189 A JP21696189 A JP 21696189A JP H0382860 A JPH0382860 A JP H0382860A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 =2− 本発明は、嵩高で柔軟性、緩衝性に優れた嵩高メルトブ
ロー不織布、及び、その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ワイパーなどに用いられる不織布として、極細の
熱可塑性樹脂繊維を互いに接着させたメルトブロー不織
布が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
メルトブロー不織布を、例えは、緩衝材、ワイパーなど
に使用とする場合、柔軟性、嵩高性、緩衝性を必要とす
る。
本発明は、このような観点から、嵩高で、柔軟性、緩衝
性に富む不織布、あるいはその製造方法を提供すること
を技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記のような課題を解決する本発明のメルトブロー不織
布は、熱可塑性樹脂の繊維群で形成された基布部1に多
数の孔1aを有するとともに、それぞれの孔1aの周囲
に基布部1と同質の繊維群でなる先端閉塞の筒状突起部
2を有し、その突起部2の突き出し高さが、基布部1の
厚さの2倍以上である。
本発明のメルトブロー不織布の製造方法は、多数の開孔
12aを設けた多孔板12に向けて、メルトブローダイ
10から繊維群を吹き付けて堆積させ、その際、その多
孔板12を境として繊維の吹き付け側圧力より、その反
ズ]の側の方の圧力の方が小さい状態として、前記繊維
群の一部を前記開孔12aから突出させ、その突出が筒
状に盛り上がって先端閉塞の突起部2を形成した後、多
孔板12から剥す。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明はメルトブロー不織布で形成される。
この本発明のメルI・ブロー不織布は、第2図ごこ示す
ように、熱可塑性樹脂の繊維群で構成される基布部1ご
こ多数の孔1aを有している。
多数の孔1aが設げられる基布部1の素材に用いられる
熱可塑性樹脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテンあるいはエチレンなどのモノポリマー
が挙げられる。また、プロピレン1−ブテン、4−メチ
ル−1−ペンテンなとのα−オレフィン同士のランダム
あるいはブロックコポリマーが挙げられる。さらに、エ
チレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレ
ン・塩化ビニル共重合体などのエチレン・ビニル化合物
共重合体、そのほか、ポリスチレン、アクリロニトリル
・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジェン・
スチレン共重合体、メタクリル酸メチル・スチレン共重
合体、α−メチルスチレン・スチレン共重合体などのス
チレン系樹脂、さらには、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体などの
塩化ビニル樹脂、また、ポリアクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸メチルなどのポリアクリル酸エステルなども
挙げられる。さらに、ナイロン6、ナイロン6−6、ナ
イロン6−10.ナイロン11.ナイロン12などのポ
リアミド、ポリアミド以外に、ポリエチレンテレフタレ
ート、ボリブチレンチレフタレートなどの熱可塑性ポリ
エステル、更に、ポリカーボネート、ポリフェニレンオ
キサイドなども挙げられる。これらは単独で用いられて
もよく、組み合わされて用いられてもよい。
本発明においては、繊維を吹き飛ばすガス流の5 速度、溶融樹脂の粘度あるいはメルトフローレート、ダ
イ・オリフィスの口径等によりその繊維長や繊維径を変
化させることができる。本発明における不織布の繊維長
は、連続したもの、1.0 c m以上の長繊維、ある
いは、1cm〜5cmの短繊維でもよい。
繊維径についてみると、本発明に限らず、メルトブロー
不織布は一般にIJ1m〜10ノ1mであり、多くは2
um〜5μmである。本発明でもこの範囲で製造してよ
い。そして、このような繊維径の繊維により、一般の製
ン去によるメルトブロー不織布と同一目付けで本発明の
不織布を製造すると、一般のものに比較して表面積が増
すために通気性が向上する。
上記の基布giPJ1は、第2図、第3図に示すよう乙
こ、多数の孔1aを有している。また、それぞれの孔1
aの周囲には、基布部1と同質の繊維群でなり、しかも
、先端2aが閉塞した筒状突起部2が突設されている。
ここで、前記孔1aの形状は円形ごこ限らず、楕円形、
方形、その他の任意の形状を採ることができる。また、
孔1aの孔径は、0.2mm〜6n+m、好ましくは3
mm以下、さらに好ましくは0.4mm〜2mIIIが
望ましい。ここでいう孔径とは、孔1aが円形以外の場
合、任意の形状をした孔1aの全体を包含する円、すな
わち最小外接円の径をいう。孔径が0、 2mm未満で
あると孔1aより突出した筒状突起部2がちぎれやすく
なり余り好ましくない。6mmを超えると感触、あるい
は、小さな凹凸表面の対象物との形状的なじみやすさが
損なわれるようになって余り好ましくない。
ところで、孔1aの大小は筒状突起部2の大きざに関係
し、孔1aの小さいものは自ずと筒状突起部2も小さい
。そして、孔1aが0.2mm〜1mIII程度の場合
と、孔1aが1……〜6mmである場合とでは、この孔
1aに対応して形成される筒状突起2の風合い、外観、
手触り感はかなり異なる。
基布部1の孔数はIcm2当り2箇以上、好ましくは5
箇以上が望ましいが、孔径に応じて適宜選択されるとよ
い。
そして、前記孔の径が、0.2mm〜1 mn+で、I
Ctn’あたりの孔数が50以上である場合、対応する
筒状突起部2は、あたかも、不織布構成繊維を起毛させ
たような起毛状突起となる。
− 次に、筒状突起部2の突き出し高さ(h)は、基布gP
J1の厚さ(1)の2倍以上(第3図参煕)、好ましく
は4倍以上に及ぶと、触覚的にも視覚的にも十分な嵩高
性が確保されてよい。すなわち、見掛は密度が小さくて
軽く、しかも十分な厚みがあって全体的に非常に柔軟に
なる。突き出し高さが2倍未満の場合には、十分な嵩高
性が失われる。
このような突起部2の存在乙こより、弾力性、緩衝性、
柔軟性が良好となり、肌ざわりのよい不織布となる。
本発明のメルトブロー不織布は次のような製造方法で製
造される。
メルトブロー法のための装置は、押出機の先端にダイ1
0を設け、そのダイ10の樹脂吐出口であるダイ・オリ
フィスの周辺(樹脂吐出口としてキャピラリーチューブ
を用いた場合はその周辺)にガス吹出用オリフィス11
を設け、このガス吹出用オリフィス11からダイ・オリ
フィスに向けて高圧の加熱ガスを吹き出すように構成し
、さら乙こ、その吹き出し方向の先ごこ、吹き出された
ガス流に飛はされ、延伸・冷却された繊維を受は止めて
捕集する多孔板12を配置したものである。ここで、多
孔− 板12は、繊維群を堆積させつつ移動して、帯状tこ不
織布を形成することができるよう移動自在とする。具体
的には、平たい多孔板12を移動させることを例示でき
るが、多孔板12を回転自在な円筒状にすることがより
好適である。また、無端ベルト状乙こすることも可能で
ある。
なお、多孔板12に設ける開孔12aは、前記した不織
布の孔1aを形成するのに必要な形状、大きざである。
多孔板12としては、鉄板など乙こ穿孔したものの他、
金網を使用できる。金網の場合、編目が開孔12aとし
て機能する。そして、金網の場合、鉄板などに穿孔した
ものに比較して、目の細かい金網を使用することで、開
孔12aの径の小さいものを容易に人手できる。60〜
20メツシュなどの目の細かい金網を使用したとき、前
記基布部1の孔1aが0. 2m1IIから1mmのも
のを容易に製造できる。
従って、このような編目の金網を多孔板として使用して
製造した本発明の不織布は、先端閉塞の筒状突起2が、
あたかも繊維を起毛したような風合いの起毛状突起とな
り、手触り感も柔らかく、カーペットのような印象を与
える。
不織布の製造にあたっては、溶融樹脂を押し出すと同時
に、ガス吹出用オリフィス11から高圧加熱ガスを吹き
出し、溶融状態の熱可塑性樹脂を繊維化させ、多孔板1
2に向けて飛散させ、飛散した繊維の温度が軟化点より
低い温度に下がる前2こその繊維を回転する多孔板12
に連続的に衝突させ、その多孔板12上に繊維状樹脂を
連続的に膜状に堆積させる。一般にガス流による延伸力
は弱いので、そのような弱い力でも繊維を一様に筒状に
延伸できるように熱可塑性樹脂の温度は軟化点以上であ
ることが好ましい。
製造の際、その多孔板12を境とし、繊維を吹き付けた
側の反則の側の方の圧力が、吹き付けた側の圧力よりも
小さい状態に置かれるようにする(以下、単に圧力差と
いうときがある)。
具体的には、繊維を吹き付けた側の反対の側を減圧手段
で減圧して多孔板12の開孔12a部分から延伸成形可
能な繊維を反対側に吸引して突き出させ突起部2を形成
することを好適例として示すことができる。減圧手段と
しては真空吸引装置等を使用する。
このような減圧手段を使用しなくとも、多孔板10− 12を単にメルトブローダイ10に近づけるだけで、繊
維を吹き付けた側の反対の側の方の圧力を、吹き付けた
側の圧力よりも小さい状態とすることができる。すなわ
ち、ガス吹出用オリフィス11から吹き出される高圧加
熱ガスの風圧により、前記圧力関係が成立し、その風圧
で多孔板12の開孔12a部分から繊維群の一部を反則
側に押し出して突起部2を形成する。
多孔板12をメルトブローダイ10に近づけると、溶融
状態の繊維があまり冷却されていない状態で捕集される
ため、繊維同士の接着率が高くなり、あまりにも近づけ
すぎると、フィルム状になるため、注意を要する。
多孔板12への繊維群の堆積により、多孔板120開孔
12a以外の部分で前記基布部1が形成され、前記圧力
差により開孔12a部分で孔1aが形成されると共にそ
の孔1aの周囲ζこ基布部1を構成する繊維群と同一の
繊維からなる筒状の突起部2が盛り」二がって形成され
る。この突起gA2は前記圧力差により開孔1.2a部
分を通過するガス流に繊維群の一部が乗ってガス流の流
れ方向ごこ突出し、その突出が筒状に盛り上がって先端
閉塞の筒状突起部21− に成長する。従って、このような筒状突起部2の形成に
は、このようなガス流を生しさせるだけの圧力差が必要
である。そして、このような突起部2が形成された後、
多孔板12上ごこ形成された繊維状樹脂堆積膜を多孔板
12上からq11離し、本発明のメルトブロー不織布を
得る。
以上のように、不織布の形成とりわけ突起部2を形成す
る場合、溶融樹脂の粘度やメルトフローレートが関係し
1、あるいは繊維の径や強度、ざらにはダイ10と多孔
板12との間の距離(捕集距離)、ざらには圧力差が影
響する。樹脂粘度や繊維径、あるいは繊維強度が大きい
場合、大きな圧力差で繊維を吸引もしくは吹き付ける必
要があるが、粘度が小さい場合には、小さな圧力差で繊
維を吸引または吹き付けることができる。いずれにせよ
、ダイ10により吹き出された繊維が軟化点以上の温度
にあるうちに多孔板12上に堆積するよう捕集距離を調
整し、かつ、その軟化点以上の温度にある繊維に延伸変
形応力以上の応力がかかるように圧力差を調整する。
これら溶融樹脂の粘度、メルトフローレ−1・、繊維径
、繊維強度、捕集距離、圧力差のいかんに12− より異なった風合い不織布、異なった形態の突起部2が
形成される。
このような方法により製造されたメルトブロー不織布は
、使用目的に応じて界面活性剤で親水処理し、あるいは
渇水剤で渇水処理を施してもよい。
突起部2の無い平坦面側にフィルムや紙あるいは他の不
織布を張り合わせてもよい。
上記のような方法で得られるメルトブロー不織布は、紙
おむつのトップシート、生理用ナプキンのトップシート
、緩衝材、水切りシートなどに用いることもできるが、
包装材、ワイパー、緩衝材、水切りシート、装飾材、断
熱材、防音材などtこ用いることができる。
突起gfII2のある面にフィルムや紙、他の不織布を
張り付けると、段ボール紙のような性質のシートにでき
、断熱、防音材としてより好適である。
また、本発明の不織布は、表面積が大きいため空気や水
などのフィルターとして好適である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〈実施例1〉 13− 本実施例で用いたメルトブローダイ1oは、第4図〜第
7図に示したように、■押し出すべき溶融樹脂を収容す
る樹脂室14を有したダイブロック15と、■平面状に
並んだ状態で各基端部が前記ダイブロック15に保持さ
れ前記樹脂室14乙こそれぞれが連通したM数のキャピ
ラリーチューブ16(毛細管)と、■このキャピラリー
チューブ16の先端部をリンブ部17の平坦な押え面で
挟持して、この押え面とキャピラリーチューブ16との
間にガス吹出用オリフィス11を形成するとともに、前
記ダイブロック15コこ絹み台ねされてダイブロック1
5との間に前記ガス吹出用オリフ7ス11に連通ずるガ
ス室18を形成したガスプレート19とを備えたもので
ある。
そして、キャピラリーチューブ(6の先端はリップ部1
7よりやや突き出した状態となっている。
このキャピラリーチューブ16に向き合って、メルトブ
ロー用ダイ10の前方に、多孔板12を筒状にした回転
自在の多孔ロールを備えた捕集装置13が配置されてい
る。この捕集装置13は、ダイ]Oaこ向けて進退自在
になっており、キャピラリーチューブ16の先端と多孔
板12表面との間の距離(捕集距離)を調節できるよう
になっている。また、多孔4− ロールの内部には、繊維群を受ける部分の裏側となる部
分に負圧室21を形成するための仕切り22が設げられ
、多孔ロールの内面とこの仕切り22との接触部には、
多孔ロールの回転を許容し、がっ、負圧室21因に空気
がリークするのを防止するスライドシール23が設けら
れている。そして、負圧室21に真空吸引装置24が接
続され、負圧室21内を一定の負圧状態に保持するよう
になっている。
また、多孔ロール内の負圧室21を通過した部分に対応
して、多孔ロールの外側に、不織布を押さえる押えロー
ル25が設けられ、形成された不織布はこの押えロール
25を通過して多孔ロールから剥されるようになってい
る。
以上の装置において、多孔ロールの各開孔12aの径は
1.5m+n、孔数18節/cm”、多孔ロールを形成
した多孔板12の板厚は0.5mmであった。
そして、樹脂にはメルトフローレ−1・が300のポリ
プロピレンを使用し、孔径0.4mm、ピッチ0 、 
7 mmのキャピラリーナユーブからの1本あたりの毎
分の吐出量0. 06gr/孔/分、樹脂温度280℃
で押し出した。延伸用ガスには温度260℃、圧力0.
6kg/cm2の空気を使用し、捕15 実距離8cm、多孔板12裏側の負圧室2■の真空度は
−500mm水柱としてメルトブローした。
得られた嵩高メル[・ブロー不織布は、面積当りの重量
(目付け)が60gr/nr、平均繊維径は6μm、孔
径は1.3mm、孔数は18/cm2、突起部2の范掛
げ高さは約1.4…n1、基布部1の見掛は厚さは約0
.2市であった。この実施例の不織布の各部の繊維の状
態を30倍の走査電子顕微鏡で撮影した写真図を第8〜
10図に示す。この写真図から明らかなように、突起部
2は基布部1と同質の繊維群からなっている。
この嵩高メルトブロー不織布は、見かげ比重が0.04
で、きわめて嵩高である。得られた不織布は、隠ぺい力
が高く、通気性、及び、柔軟性ごこ富み、感触も良好で
あった。
〈実施例2〉 多孔板I2裏側の負圧室21の真空度を−100,0m
m水柱とした以外は前記実施1g10と同様の条件でメ
ルトブロー不織布を得た。
得られたメルトブロー不織布は、面積当りの重量(目付
け)が608r/rn”、平均繊維径は6 /i m、
孔径は1.3mm、孔数は1B/cm2、突起部2の6 見]1[d″l高ざは約2.4mm、基布部1の見掛は
厚さは約0.2mmであった。この実施例の不織布の各
、?I3繊維状態を示した30倍の走査電子顕微鏡写真
図を第11〜13図に示す。
また、得られた不織布は、隠ぺい力が高く、通気性、及
び、柔軟性に富み、感触も良好であった。
〈実施例3〉 多孔板12として平網の金網を用い、この金網でロール
を形成し、捕集装置13を構成した。金網12は、線径
0.3non、メッシ二#30で、編目の目の開きが0
. 54mmX 0. 60+nmのものを使用した。
そして、樹脂にはメルトフローレ−1・が300のポリ
プロピレンを使用し、孔径0. 4mm、ピッチ0. 
7mmのキャピラr)−ナエーブからの1本あたりの毎
分の吐出量0.06gr/孔/分、樹脂温度280℃で
押し出した。延伸用ガスには温度260℃、圧力0.6
kg/cm2の空気を使用し、捕集距離8ctn、金網
12裏側の負圧室21の真空度は一500mm水柱とし
てメルトブローした。
得られた嵩高メルトブロー不織布は、面積当りの重量(
目付け)が40gr/lr+”、平均繊維径は67− JJ、 m、起毛状突起の数が125/cffl、起毛
状突起乙こ対応した孔の径は0 、 6 in、起毛状
突起2の見掛は高さは約0.8mm、基布部1の見掛は
厚さは約0.1mmであった。この実施例の不織布の各
部の繊維の状態を30倍の走査電子顕微鏡で撮影した写
真図を第14〜16図に示す。この写真図から明らかな
ように、起毛状突起2は基布部1と同質の繊維群からな
っている。
この嵩高メルトブロー不織布は、突起2が起毛状で、見
かけ比重が0.04で、きわめて嵩高で、隠ぺい力が高
く、通気性、及び、柔軟性に寓み、感触も良好であった
〔発明の効果〕
本発明は、上記のような構成で形成されているから嵩高
で、柔軟性、緩衝性が高い不織布とすることができる。
従って、紙おむつのトップシート、生理用ナプキンのト
ップシート、緩衝材、断熱材、防音材、水切りシートな
どに広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のメルトブロー不織布を表面から見た斜
視図、第2図は本発明のメルj・ブロー8 不織布を裏面から見た斜視図、第3図は本発明のメルト
ブロー不織布の断面図、第4図は本発明にかかるメルト
ブロー装置の断面図、第5図はそのダイの正面図、第6
図はその一部拡大図、第7図は多孔板表面に繊維群を衝
突させながら繊維群を吸引している状況の装置斜視図、
第8〜10図は本発明の実施例1の不織布を構成する繊
維の形状を示した30倍の電子顕微鏡写真図で、第8図
は突起のない平坦側の平面図、第9図は突起側の平面図
、第10図は突起部の断面図である。第11〜13図は
本発明の実施例2の不織布を構成する繊維の形状を示し
た30倍の電子顕微鏡写真図で、第11図は突起のない
平坦側の平面図、第12図は突起側の平面図、第13図
は突起部の断面図である。第14〜16図は金網を用い
て製造した実施例3の不織布の繊維形状を示した30倍
の電子顕微鏡写真図で、第14図は突起のない平坦側の
平面図、第15図は突起側の平面図、第16図は突起の
断面図である。 1・・・基布部      1a・・・孔2a・・・突
起部先端    2・・・突起部=19 10・・・メルトブローダイ 12・・・多孔板 12a・・・開孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性樹脂の繊維群で形成された基布部に多数
    の孔を有するとともに、それぞれの孔の周囲に基布部と
    同質の繊維群でなる先端閉塞の筒状突起部を有し、その
    突起部の突き出し高さが、基布部の厚さの2倍以上であ
    ることを特徴とする嵩高メルトブロー不織布。
  2. (2)前記孔の径は、0.2mm〜6mmで、1cm^
    2あたりの孔数が2以上であることを特徴とする請求項
    1記載のメルトブロー不織布。
  3. (3)前記孔の径は、0.2mm〜1mmで、1cm^
    2あたりの孔数が50以上であることを特徴とする請求
    項1記載のメルトブロー不織布。
  4. (4)多数の開孔を設けた多孔板に向けて、メルトブロ
    ーダイから繊維群を吹き付けて堆積させ、その際、その
    多孔板を境として繊維の吹き付け側圧力より、その反対
    側の圧力の方が小さい状態として、前記繊維群を前記開
    孔から突出させ、その突出が筒状に盛り上がって先端閉
    塞の突起部を形成した後、繊維集合体を多孔板から剥す
    ことを特徴とする嵩高メルトブロー不織布の製造方法。
  5. (5)前記多孔板を境として繊維の吹き付け側圧力より
    その反対側の圧力の方が小さい状態とする方法として、
    繊維の吹き付け側に対するその反対側を負圧にし、その
    負圧で多孔板の開孔から繊維群の一部を吸引して突き出
    させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の嵩高
    メルトブロー不織布の製造方法。
  6. (6)前記多孔板を境として繊維の吹き付け側圧力より
    その反対側の圧力の方が小さい状態とする方法として、
    多孔板をメルトブローダイに近づけ、メルトブローダイ
    から吹き付けられる風圧で多孔板の開孔から繊維群の一
    部を突き出すようにしたことを特徴とする請求項4記載
    の嵩高メルトブロー不織布の製造方法。
  7. (7)前記多孔板が、5〜60メッシュの金網であるこ
    とを特徴とする請求項4〜6いずれかに記載の嵩高メル
    トブロー不織布の製造方法。
JP1216961A 1989-07-18 1989-08-23 嵩高メルトブロー不織布 Expired - Fee Related JP2682874B2 (ja)

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