JPH0382401A - シートベルト用バックル - Google Patents

シートベルト用バックル

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JPH0382401A
JPH0382401A JP1217504A JP21750489A JPH0382401A JP H0382401 A JPH0382401 A JP H0382401A JP 1217504 A JP1217504 A JP 1217504A JP 21750489 A JP21750489 A JP 21750489A JP H0382401 A JPH0382401 A JP H0382401A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野〉 この発明は自a市や航空機の安全ベルトに用いられるシ
ートベルト用バックルに係り、特にプッシュボタン式の
シートベルト用バックルに関する。
(従来の技術〉 一般にこの種のシートベルト用バックルには、特開昭6
0−18102@公報や特開昭60−75004号公報
、特開昭60−75005号公報等に開示されたものが
ある。このバックルは、バックル本体内にタングを挿入
することにより、タングのラッチ係合孔にラッチが係合
してロックされ、タングの抜出が防止されるようになっ
ている。
そして、この種のシートベルト用バックルにおいては、
バックル本体にタングを一旦完全に差し込み、ロックさ
れた後には、バックルに衝撃が加わっても、タングのラ
ッチ係合が解除されることなく、ロック状態に確実に保
持できるように構成され、さらに、ラッチ係合を解除す
るプッシュボタンを軽い力で押圧操作できるように構成
している。プッシュボタンの押圧操作によりラッチのロ
ック状態を解除すると、ラッチ係合が解除されてタング
はバックル本体から抜き出し得るようになっている。
従来のシートベルト用バックルには、バックル本体内に
複雑な形状のばね部材が収容され、このばね部材により
ラッチを常時ロック位置側にばね付勢(押圧)するとと
もに、プッシュボタンを現位d側に復帰させるようにな
っている。
しかし、従来のシー1〜ベルト用バツクルはばね部材が
複雑なばね形状に成形されるため、ばね部材の管理が問
題となっており、シートベルト用バックルの自動組立を
阻害する原因となっていた。
また、実開昭61−194311@公報に示すようにシ
ートベルト用バックルに内蔵されるばね部材にダブルト
ーションコイルばねを採用し、このコイルばねでラッチ
をロック位n側にばね付勢するとともに、プッシュボタ
ンを原位置側に押圧し、復帰させるようにしたものがあ
る。
(発明が解決しようとする課題) ダブルトーションコイルばねを採用した従来のシートベ
ルト用バックルは、コイルばねの片持梁状部の各自由端
部をラッチに係合させ、ランチを押圧しているため、コ
イルばねのばね力をラッチにバランスよく作用させるこ
とが困難であったり、また、コイルばねのダブルトーシ
ョン部をプッシュボタンの保持ビンに挿入し、保持させ
た上で、コイルばねの各自由端部をそれぞれラッチに個
別に係合させ、位置決めしているので、ダブルトーショ
ンコイルばねの組立てが困難で、シートベルト用バック
ルの自動組立てを阻害する原因になっていた。
さらに、実開昭61−194311M公報記載のシート
ベルト用バックルは、何らかの原因で衝撃力を受けた場
合、カバーが取り外されると、プッシュボタンもベース
本体の支持溝から外れるおそれがあった。プッシュボタ
ンが外れるとシートベルト用バックルはバックルとして
のIa(mが損われる等の問題があった。
この発明は上述した事情を考慮してなされたもので、ベ
ース本体内に収容されるばね部材のばね構造を簡素化す
るとともに、ばねカをラッチに安定的に作用させ、ばね
部材の組立てを容易にしたシートベルト用バックルを提
供することを目的とする。
この発明の他の目的は、部品点数が少なく、内部構造が
簡単で組立てが容易であるとともに、タングのラッチ係
合およびその解除をプッシュボタン操作により簡単かつ
確実に行ない得るようにして操作性を向上させたシート
ベルト用バックルを提供するにある。
さらに、この発明の目的は、何らかの原因によりII撃
力を受けてベース本体からカバーが取り外されてもバッ
クルのli能を充分に維持することができるシートベル
ト用バックルを提供するにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この発明に係るシートベルト用バックルは上述した課題
を解決するために、水平板部とその両側がほぼ垂直に切
り起された側板部とを有するベースと、このベースの両
側板部に形成された支持孔に耳部が挿入され、解放位置
とロック位置との間を揺動可能に支持されたラッチと、
上記ラッチをロック位aimに常時ばね付勢するように
取付けられたばね部材と、前記ベース両側板部に耳軸が
回動可能に取付けられたプッシュボタンと、前記ベース
の上面に沿って挿入され、前記ラッチに係合してロック
されるタングとを有するシートベルト用バックルにおい
て、前記ばね部材はダブルトーション部と、このダブル
トーション部間に形成され、前記ラッチをロック位置側
にばね付勢する中央のロックばね部と、前記プッシュボ
タンに支持され、このプッシュボタンを原位置側にばね
付勢する片持梁部とを備えたダブルトーションばね構造
に形成する一方、前記ラッチは、中央部に下方に突出す
るタングロック用ラッチ爪と、このラッチ爪のばね係合
部に前記ばね部材の中央ロックばね部の挿入を案内する
ガイドベローと、前記ラッチ爪に係合されるばね部材の
中央ロックばね部を両側から抑えるように案内するばね
ガイドとを有し、前記プッシュボタンはラッチに係合可
能な係合突起を有し、この係合突起はプッシュボタンを
押圧したとき、前記ラッチをばね部材のばね力に抗して
解放位置に揺動させるようにしたものである。
また、このシートベルト用バックルは、ベースにタング
の先端に係合可能なプッシュアウト機構を設け、このプ
ッシュアウト機構は、プッシュボタンの叩圧操作による
ラッチ解放時にタングをプッシュアウトさせるように構
成したものである。
さらに、このシートベルト用バックルはプッシュボタン
の側部に外側方に突出する側方突起を一体に備え、この
側方突起はベース側板部に形成された内方突起と係合し
てプッシュボタンのストッパv1構が構成されたもので
ある。
さらにまた、このシートベルト用バックルはベース両側
板部のIyI端部に、前方に開口する係合溝が対向して
形成され、この係合溝にプッシュボタンの前端部に設け
られた耳軸が支持されたものである。
また、このシートベルト用バックルには、ベースの両側
板部の支持孔に揺動自在に支持されるラッチはlI部プ
レート部とバランスウェイト部とをほぼくの字状に一体
成形して構成され、上記基部プレートの中央部にラッチ
爪が下方に突出するように形成される一方、前記ラッチ
は、両耳部を結ぶ揺動中心軸線がラッチの重心を通るよ
うに構成されたものである。
さらに、シートベルト用バックルはタングにがたつき防
止用弾性部材を一体あるいは一体的に備え、この弾性部
材はタング挿入時にバックルのタング入口部に弾性的に
係合してタングのがたつきを防止したものである。
(作用〉 このシートベルト用バックルはバックル本体内に収容さ
れるばね部材としてダブル1−−ジョンコイルばねを使
用し、このコイルばねの各自由端部をプッシュボタンに
支持させ、その中央のロックばね部をラッチに係合さぼ
るようにしたので、ダブルトーションコイルばねのばね
力をラッチに安定的にかつスムーズに作用さ吐ることが
できるとともに、ダブルトーションコイルばねをプッシ
ュボタンに支持させた後に、その中央のロックばね部を
ラッチに係合させるだけでよく、組立時に、ダブルトー
ションコイルばねの中央ロックばね部はタングのガイド
ベローやばねガイドに案内されてスムーズにラッチ爪の
ばね係合部に案内されるので、ダブルトーションコイル
ばねの組立てが容易になり、自助組立を行なうことが可
能となる。
さらに、ばね部材にダブルトーションコイルばねを採用
したのでばね構造が簡素化されるとともに、このコイル
ばねはラッチをロック位置側にばね付勢するばね機能と
ともに、プッシュボタンを原位置側に押圧するばねI1
1能を併せて有するので、部品点数が少なくなり、内部
構造の簡素化を図ることができる。
また、このシートベルト用バックルは、ベース本体の側
板部に内方突起を備え、この内方突起がプッシュボタン
の側方突起と係合してストッパ機構を構成したので、何
らかのill力を受けてカバーが外れても、バックルと
しての機能を維持でき、安全性を損うことがない。
(実施例) この発明に係るシートベルト用バックルの一実施例につ
いて添付図面を参照して説明する。
第1図は、この発明に係るシートベルト用バックルを示
す全体斜視図であり、図中符号10はプッシュボタン式
シートベルト用バックルのバックル本体を示す。バック
ル本体10はベース11を有し、このベース11は中央
部にプレート状の水平板部12を備え、水平板部12の
両側はほぼ垂直に切り起されて側板81113,13が
形成される。
ベース11の水平板部12はタング14を案内するガイ
ド路として形成される一方、第2図に示すように、その
前端部に斜下方に突出するベロー状の係合突起15を備
え、その中央部にプッシュアウト機構16用のスライド
ガイド孔17が、その後部にシートベルト用ウェビング
(図示せず)を案内するウェビング装着孔18および位
置決め用ピン孔19がそれぞれ形成される。
ベース11には第3図(A>および(B)に示すアンダ
カバー20が下方から装着される。アンダカバー20は
前端部の係合溝21がベース水平板部12の係合突起1
5に、その後部の係合上方突起22が案内孔18にそれ
ぞれ係合して固定さる。この係合上方突起22の前方に
ウェビング案内孔23が前記ウェビング装着孔18に対
応して形成される。アンダカバー20には、第4図(A
)および(B)に示すアッパカバー24が装着されるよ
うになっている。
アッパカバー24は中央部にプッシュボタン25を操作
する操作用開口26が形成される一方、その後部にはウ
ェビング案内孔27がそれぞれ形成される。この案内孔
27はベース11やアンダカバー20に形成されるウェ
ビング装着孔18および案内孔23に対応している。ま
た、アッパカバー24には位置決め用突起28およびビ
ン29がそれぞれ対をなして一体成形される。位置決め
用突起28は、アッパカバー24をアンダカバー20に
装着したとき、アンダカバー20の受は溝30に係合し
、また、位置決め用ビン29はベース11の位置決め用
ビン孔19を通してアンダカバー20のビン受は孔31
に係合し、バックル本体10をカバー20.24内に位
置決め収納できるように構成されている。
また、ベース11の側板部13には、その中間部に支持
孔32が対向して開口しており、この支持孔32に後述
するプレート状ラッチ33が挿入支持される。挿入され
たラッチ33は内方突起32aにより位置決めされ、ラ
ッチ33の後方への移動が規制される一方、上記支持孔
32内においてタング解放位置とロック位置との間を揺
動自在とされる。
一方、バックル本体10は、ベース11と、このベース
11に必要に応じて設けられたプッシュアウト機構16
と、ベース11内に挿入されたタング14をロックする
ラッチ33と、このラップ・33をロック位置側にばね
付勢するばね部材としてのダブルトーションコイルばね
34と、ベース11の側板部13に回動自在に支持され
るプッシュボタン25とを組み立てることにより構成さ
れる。
このうち、プッシュアウト機構16は、第5図に示すよ
うに、プッシュアウトスライダ36とこのスライダ36
を前方に押圧するスプリング37とを有する。プッシュ
アウトスライダ36は、ベース水平板8I112に形成
されるスライドガイド孔17に係合して前後方向の摺動
が案内されるスライド溝38と、タング14の先端に係
合可能なブツシュ而39と、スプリング37を受けるば
ね受け40とを備えており、スプリング37はベース1
1のスライドカイト孔17に形成されたスプリングガイ
ド41に案内されて伸縮される。
また、ラッチ33は第1図および第6図に示すように、
基部プレート部42とバランスウェイト部43とをほぼ
くの字状に一体成形することにより構成され、基部プレ
ート部42の中央部は下方に突出する凹部が形成され、
この四部がラッチ爪44として構成される。凹部の両側
にはダブルトーションコイルばね34を案内するばねガ
イド45aが角状に対をなして突設される一方、凹部の
上面に形成されるばね係合部にダブルトーションコイル
ばね34の挿入をガイドするガイドベロー45bが形成
される。ガイドベロー45bはラッチ爪44の上端部か
ら後方に突出し、ダブルトーションコイルばね34がラ
ッチ爪のばね係合部に係合した後に、ダブルトーション
コイルばね34がばね係合部から外れるのを防止してい
る。ラッチ33の基部プレート部42の両側端には耳部
46が一体成形され、この耳7146が前述したベース
11の支持孔32に挿入され、両側が支持される。その
際、両耳部46を結ぶ耳軸線(I動中心線)CLはラッ
チ33の重心を通るように、バランスウェイト7143
により11節される。ラッチ33の耳軸11cLが重心
を通ることにより、ベース11に衝撃荷重が加わっても
、ラッチ33はその悪影響を受けることが少ない。
ところで、ベース11の支持孔32に支持されたラッチ
33は、ばね部材としてのダブルトーションコイルばね
34により常時ロック位置側にばね付勢される。このダ
ブルトーションコイルばね34は第1図、第6図および
第8図(A>および(B)に示すように1本の棒状ばね
材を加工したもので、コイル状に巻回されたダブルトー
ション部47.47と、このダブルトーション部47゜
47間に形成された円型あるいはU字状等の深く湾曲し
たアーチ型形状をなす中央のロックばね部48と、ダブ
ルトーション部47の両外側から同方向に突出した片持
梁部49.49とをそれぞれ備え、ダブルトーションコ
イルばね34の片持梁部49は自由端部が例えば共通軸
118L上に位置するように外側に折曲され、その折曲
部50がプッシュボタン25の側方下部に形成されたば
ね受部51に回動自在に支持される。
ダブルトーションコイルばね34のロックばね部48は
ラッチ33の凹部にばねガイド44に案内されて上側か
ら係合し、このラッチ34を下方のロック位置側にばね
付勢している。
また、ダブルトーションコイルばね34の片持梁部49
は自由端?!5oがプッシュボタン25のばね受部51
に回動自在に支持され、プッシュボタン25を上方の原
位置<vIm位置)側に押圧している。プッシュボタン
25のばね受部51には例えばダブルトーションコイル
ばね34を挿通させる支持孔が形成され、この支持孔に
コイルばね34の自由端部が挿通支持される。
さらに、上記プッシュボタン25は、第1図、第6図お
よび第9図(A>、(B)に示すように樹脂材料(金属
材料でもよい。〉で構成され、その前端部は幅方向に肉
厚部が形成され補強される。
プッシュボタン25の前端部両側には、側方に突出する
耳軸53が対をなして一体成形され、この耳軸53が、
第2図に示すようにベース両側板部13の前端部に形成
された対をなす係合溝54に回動可能に係合される。耳
軸53はプッシュボタン25とは異種の材料例えば金属
材料で形成して補強構造としてもよく、この場合には耳
軸53をプッシュボタン25の船端部両側に圧入するこ
とにより一体的に成形すればよい。耳軸53は周方向の
一部が切り欠かれており、この切欠きにより、耳軸53
のベース両側板部13の係合溝54への脱着、係止が行
なわれるようになっている。プッシュボタン25の耳軸
53は切欠きを利用して係合溝54に挿入され、この挿
入後にプッシュボタン25を耳軸53廻りに回動させる
ことによりプッシュボタン25は係合溝54に係止され
、その脱落が防止される。
また、係合溝54は前方斜下方に開口しており、この開
口部からプッシュボタン25の着脱が行なわれる。係合
溝54に保持されたプッシュボタン25はガイド用内方
支持突起55上に支持され、プッシュボタン25が強度
的に補強される。この内方支持突起55は係合溝54に
隣接する下部に対向的に位置され、ベースの前端部突起
部を内方に折曲することにより形成される。各支持突起
55は上面が耳軸53を支持する支持面として、下面が
後述するタング14の挿入をガイドするガイド而として
形成される。
その際、プッシュボタン25をベース両側板部13.1
3(7)IyJ端係合rg54 k: Tfl N 5
3 ニJ: ’) 直接支持させたから、プッシュボタ
ン25の支持構造が簡単になる。
また、プッシュボタン25の基部側12郡には、両側に
一対の係合突起56が膨出するようにして一体成形され
ている。この係合突起56はラッチ33の前端部(バラ
ンスウェイト部〉側と係合し、プッシュボタン25を押
し下げたとき、ラッチ33のバランスウェイト部43を
押し下げ、ダブルトーションコイルばね34のばね力に
抗してラッチ33を解放位置側に持ち来すようになって
いる。
さらに、プッシュボタン25の両側部には外側方に膨出
する側方突起57が一体に設けられており、この側方突
起57は、ベース11の側板部13の頂部内側に一体成
形された内方突起58と係合可能に対向しており、この
内方突起58とプッシュボタン25の側方突起57とか
らストッパ機構59が形成され、このストッパ機構59
により、プッシュボタン25の原位置が規制される一方
、プッシュボタン25の回動が規u1され、バックル本
体10から外れるのが防止される。
、ところで、前記ベース11の水平板部12と、ラッチ
33およびガイド用内方支持突起55との間にタング1
4の挿入を案内するガイド路60が形成され、バックル
のタング入口部から上記ガイド路60を通じてタング1
4の出し入れが行なわれる。タング入口部はアンダカバ
ー20と7ツバカバー24とにより画成される。
さらに、タング14は第1図に示すように、ラッチ33
と係合可能なラッチ係合孔62と、シートベルトのウェ
ビングに装着されるウェビング装着孔63とを右する。
タング14をバックル本体10の前方から接近させてタ
ング入口部がらガイド路60に挿入することにより、タ
ング14の挿入端がプッシュアウト機構16のスライダ
36をスプリング37のばね力に抗して押圧する。この
状態でタング14をざらに挿入すると、ラッチ14がダ
ブルトーションコイルばね34のばね力の作用により、
ラッチ係合孔62に係合する。これにより、タング14
はロックされて完全にラッチ係合され、タング14の抜
出が防止される。
よだ、バックル本体10は一体的に組み立てられた後、
カバー20.24で覆われる。カバー20.24は第1
図、第3図および第4図に示すように構成される。
次に、第10図を参照してプッシュボタン式シートベル
ト用バックルの作用について説明する。
タング14をバックル本体10に挿入する前は、バック
ルは第10図(A)に示すように保持される。プッシュ
ボタン25はダブルトーションコイルばね34のばね力
により原位置側に保持され、保持されたプッシュボタン
25はストッパ機構59により原位置に維持される。一
方、ラッチ33はダブルトーションコイルばね34のロ
ックばね部27のばね作用によりロック位置側に安定的
にばね付勢され、その位置に保持される。
第10図(A)に示す状態から、タング14をタング入
口部からバックル本体1oのガイド路6Oに沿って挿入
すると、初めにタング14の挿入先端がラッチ33に係
合し、このラッチ33をダブルトーションコイルばね3
4のロックばね部48のばね力に抗して解放位置側に押
し上げ、タング14のさらに奥への挿入を可能にする。
この状態からタング14をざらにプッシュアウト機構1
6のスライダ36をそのスプリング37ばね力に抗して
押し込み、ラッチ係合孔62がラッチ33のラッチ爪4
4に対応した位置まで挿入されると、ラッチ33はダブ
ルトーションコイルばね34のロックばね部48のばね
力によりロック位l1lIに押圧移動され、第10図(
B)に示すように、ラッチ33のラッチ爪44がラッチ
係合孔60に係合し、タング14はロックされる。これ
により、タング14は完全にラッチ係合され、その抜出
が確実かつ完全に防止される。
また、タング14をバックル本体10内に挿入するとき
、ラッチ33はダブルトーションコイルばね34により
常時ロック位置側にばね付勢されているので、タング1
4を所定量だけ挿入すれば、タング14は確実にロック
され、疑似ラッチ係合が未然にかつ完全に防止される。
ダブルトーションコイルばね34のばね力は線径や中央
のロックばね部48の長さや形状、片持梁pH49の長
さを変えることにより、容易に選定することができる。
例えば第11図(A)および(B)に示すようにダブル
トーションコイルばね34Aは、中央のロックばね部4
8Aの形状を角形形状としてもよい。
第10図(B)に示すタング14のロック状態(完全ラ
ッチ係合状態)からタング14を引き抜く場合には、プ
ッシュボタン25をダブルトーションコイルばね34の
ばね力に抗して押し下げる。
このプッシュボタン25の押下げにより、プッシュボタ
ン25は耳軸53回りに回動し、プッシュボタン25の
係合突起56がラッチ33のバランスウェイト部43を
、てこの原理により大きな力で押下げ、ラッチ33をロ
ックばね部48のばね力に抗して、第10図(C)に示
すように解放値*mに回動させる。
ラッチ33のこの回動により、ラッチ33のラッチ爪4
4とタング14のラッチ係合孔62との係合が解除され
、タング14は解放される。このとき、タング14はプ
ッシュアウト機構16のスプリング37のばね作用を受
けてプッシュアウトされ、タング14をバックル本体1
0から容易に抜き出すことができる。
この場合において、ラッチ33はベース11の側板部1
3の支持孔32に、その揺動中心軸aCLがラッチ33
の重心を通るように支持されているから、ベース本体1
0に大きな衝撃荷重が加わっても、この衝撃荷重によっ
てラッチ33が解放位置側に自動的に回動することがな
く、Iii撃荷重荷重影響を受けない。
次に、この発明の変形例について第12図および第13
図を参照して説明する。
この変形例に示されたシートベルト用バックルはバック
ル本体10に挿入され、係止されるタング65を改良し
たものである。
一般に、タングはバックル本体10に挿入され、係止さ
れるとき、挿入されたタングとバックルのタング入口部
やガイド路62との間のギャップの存在により、タング
はガイド路62内を遊動するため、打音や接触音が発生
し、この発生音がrIJ音の原因となっていた。
タング遊動による騒音が発生するのを未然に防止するた
め、ゴム等の樹脂製弾性部材66がタング65に一体成
形により装着される。弾性部材66は第11図に示すよ
うな断面形状を有し、タング65はその挿入先端側に凸
部を有するように湾曲成形され、この湾曲/!j 66
 aはその両側部がタング65に一体に固着され、中央
部は湾曲部66aに弾性tm能を持たせるため、タング
表面からフリーにされる。
この弾性部材66をタング65に設けることにより、タ
ングをバックル本体10に挿入したとき、弾性部材66
がガイド路を形成するアッパカバー20とアッパカバー
24のタング入口部に弾力的に当接し、タング65のが
たつきが防止される。
これにより、タング65の打音や接触音等の発生が未然
に防止される。
なお、第12図および第13図では、タング65に一体
成形される弾性部材66は、タング65の挿入先端側に
凸状に湾曲成形される例を示したが、この種の形状は他
に種々考えられる。弾性部材はタングをバックル本体に
挿入したとき、タングのがたつぎを防止するように少な
くとも弾性変形されるものであればよく、特定の形状に
限定されない。
〔発明の効果〕
以上に述べたようにこの発明に係るシートベルト用バッ
クルにおいては、基本的には、ベース、タング、ラッチ
、簡単なばね構造のダブルトーションコイルばねおよび
プッシュボタンにより構成され、部品点数が非常に少な
いから、構造が簡単であり、組立が容易であるとともに
、安価に製造でき、経済的である。
また、ダブルトーションコイルばねは、中央のロックば
ね部がラッチのばね係合部にガイドベローおよびばねガ
イドを介して係合し、ラッチをロック位置側に常時ばね
付勢しているので、コイルばねのばね力をラッチに安定
的に作用させることができ、タングのタング係合孔がラ
ッチの対応位置まで挿入されるとばね力による押圧作用
で安定的にしかも確実にロックされ、疑似ラッチ係合が
未然にかつ確実に防止される。
さらに、ダブルトーションコイルばねは、片持梁部の自
由端部をプッシュボタンに支持させたから、このコイル
ばねを予めプッシュボタンに取付けておくことができ、
このばね取付後プッシュボタンをベースに取付けるとき
、ダブルトーションコイルばねの中央ロックばね部はラ
ッチのばねガイドに案内させてスムーズに係合させるだ
けで、位置決めされるので、ばね部材の組立を容易にす
ることができ、自動組立てが可能になる。
さらにまた、このシートベルト用バックルは、ベースの
鋼板部とプッシュボタンとの間にストッパ機構が設けら
れて、プッシュボタンの原位置を規v1するようにした
から、何らかの原因による衝撃力を受けてカバーが外れ
ても、バックル本体はバックルとしての機能を維持する
ことができ、安全性を向上させることができる。
また、タングを引き抜く場合には、プッシュボタンを押
圧するだけで、てこの原理よりラッチをダブルトーショ
ンコイルばねのばね力に抗して解放位置側にスムーズに
案内することができ、タングが確実に解放され、容易に
抜出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るシートベルト用バックルの一実
施例を示す全体分解斜視図、第2図は上記シートベルト
用バックルに組み込まれるベースの斜視図、第3図(A
)はシートベルト用バックルのバックル本体にカバーす
るアンダカバーを示す平面図、第3図(B)Lt113
図(A)のIIIA−111AIIに沿う断面図、第4
図(A)はシートベルト用バックルのアッパカバーを示
す底面図、第4図(B)は第4図(A)のIVA−IV
A線に沿う断面図、第5図は上記バックルに組み込まれ
るプッシュアウト1lllの分解斜視図、第6図は同じ
くバックルに組み込まれるプッシュボタンとばね部材と
ラッチの関係を示す斜視図、第7図(A)はシートベル
ト用バックルに組み込まれるラッチの平面図、第7図(
B)は第7図(A)のB−B線に沿う図、(C)は上記
ラッチを一部破断し。てぃ示す側面図、第8図(A)お
よび(B)はダブルトーションコイルばねの詳細を示す
月、第9図(A)および(B)は上記プッシュボタンの
側面図および底面図、第10図(A>、(B)および(
C)はこの発明に係るシートベルト用バックルの機能を
説明する断面図、第11図(A>および(B)はダブル
トーションコイルばねの変形例を示す図、第12図およ
び第13図はこの発明に組み込まれるタングの変形例を
示す図である。 10・・・バックル本体、11・・・ベース、12・・
・水平板部、13・・・側板部、14・・・タング、1
6・・・プッシュアウト機構、17・・・スライドガイ
ド孔、20・・・アンダカバー 24・・・アッパカバ
ー 25・・・プッシュボタン、33・・・ラッチ、3
4・・・ダブルト−ションコイルばね(ばね部材)、3
6・・・プッシュアウトスライダ、37・・・スプリン
グ、42・・・基礎プレート部、43・・・バランスウ
ェイト部、44・・・ラッチ爪、45a・・・ばねガイ
ド、45 b−jjイドベロー、47・・・ダブルトー
ション部、48・°。 ロックばね部、49・・・片持梁部、50・・・自由端
部〈折曲部)、53・・・耳軸、54・・・係合溝、5
5・・・内方支持突起、56・・・係合突起、57・・
・側方突起、58・・・内方突起、59・・・ストッパ
機構、66・・・弾性部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水平板部とその両側がほぼ垂直に切り起された側板
    部とを有するベースと、このベースの両側板部に形成さ
    れた支持孔に耳部が挿入され、解放位置とロック位置と
    の間を揺動可能に支持されたラッチと、上記ラッチをロ
    ック位置側に常時ばね付勢するように取付けられたばね
    部材と、前記ベース両側板部に耳軸が回動可能に取付け
    られたプッシュボタンと、前記ベースの上面に沿つて挿
    入され、前記ラッチに係合してロックされるタングとを
    有するシートベルト用バックルにおいて、前記ばね部材
    はダブルトーシヨン部と、このダブルトーシヨン部間に
    形成され、前記ラッチをロック位置側にばね付勢する中
    央のロックばね部と、前記プッシュボタンに支持され、
    このプッシュボタンを原位置側にばね付勢する片持梁部
    とを備えたダブルトーシヨンばね構造に形成する一方、
    前記ラッチは、中央部に下方に突出するタングロック用
    ラッチ爪と、このラッチ爪のばね係合部に前記ばね部材
    の中央ロックばね部の挿入を案内するガイドベローと、
    前記ラッチ爪に係合されるばね部材の中央ロックばね部
    を両側から抑えるように案内するばねガイドとを有し、
    前記プッシュボタンはラッチに係合可能な係合突起を有
    し、この係合突起はプッシュボタンを押圧したとき、前
    記ラツチをばね部材のばね力に抗して解放位置に揺動さ
    せるようにしたことを特徴とするシートベルト用バック
    ル。 2、ベースにはタングの先端に係合可能なプッシュアウ
    ト機構を設け、このプッシュアウト機構は、プッシュボ
    タンの押圧操作によるラッチ解放時にタングをプッシュ
    アウトさせるように構成した請求項1記載のシートベル
    ト用バックル。 3、プッシュボタンは側部に外側方に突出する側方突起
    を一体に備え、この側方突起はベース側板部に形成され
    た内方突起と係合してプッシュボタンのストッパ機構が
    構成された請求項1記載のシートベルト用バックル。 4、ベース両側板部の前端部には、前方に開口する係合
    溝が対向して形成され、この係合溝にプッシュボタンの
    前端部に設けられた耳軸が支持された請求項1記載のシ
    ートベルト用バックル。 5、ベースの両側板部の支持孔に揺動自在に支持される
    ラッチは基部プレート部とバランスウェイト部とをほぼ
    くの字状に一体成形して構成され、上記基部プレートの
    中央部にラッチ爪が下方に突出するように形成される一
    方、前記ラッチは、両耳部を結ぶ揺動中心軸線がラッチ
    の重心を通るように構成された請求項1記載のシートベ
    ルト用バックル。 6、タングにはがたつき防止用弾性部材を一体あるいは
    一体的に備え、この弾性部材はタング挿入時にバックル
    のタング入口部に弾性的に係合してタングのがたつきを
    防止した請求項1記載のシートベルト用バックル。
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JP2012506268A (ja) * 2008-10-23 2012-03-15 オートリブ ディベロップメント エービー 自動車用衝撃吸収シートベルト・バックル
US9113679B2 (en) 2009-09-22 2015-08-25 Wooshin Safety Systems Co., Ltd. Buckle and method for preventing the buckle from being released by an impact

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