JPH0292303A - シートベルト用バックル - Google Patents

シートベルト用バックル

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JPH0292303A
JPH0292303A JP63243795A JP24379588A JPH0292303A JP H0292303 A JPH0292303 A JP H0292303A JP 63243795 A JP63243795 A JP 63243795A JP 24379588 A JP24379588 A JP 24379588A JP H0292303 A JPH0292303 A JP H0292303A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的) (産業上の利用分野) この発明は自動車や航空機の安全ベルトに用いられるシ
ートベルト用バックルに係り、特にプッシュボタン式の
シートベルト用バックルに関する。
(従来の技術) 一般にこの種のシートベルト用バックルには、特開昭6
0−18102号公報や特開昭60−75004号公報
、特開昭60−75005号公報等に開示されたものが
ある。このバックルは、バックル本体内にタングを挿入
することにより、タングのラッチ係合孔にラッチが係合
してロックされ、タングの抜出が防止されるようになっ
ている。
そして、この種のシートベルト用バックルにおいては、
バックル本体にタングを一旦完全に差し込み、ロックさ
れた後には、バックルに!ilが加わっても、タングの
ラッチ係合が解除されることなく、ロック状態に確実に
保持できるように構成され、さらに、ラッチ係合を解除
するプッシュボタンを軽い力で抑圧操作できるように構
成している。プッシュボタンの押圧操作によりラッチの
ロック状態を解除すると、ラッチ係合が解除されタング
をバックル本体から扱き出し得るようになっている。
従来のシートベルト用バックルには、バックル本体内に
複雑な形状のばね部材が収容され、このばね部材により
ラッチを常時ロック位置側にばね付勢(押圧)するとと
もに、プッシュボタンを現位置側に復帰させるようにな
っている。
しかし、従来のシートベルト用バックルはばね部材が複
雑なばね形状に成形されるため、ばね部材の管理が問題
となっており、シートベル1〜用バツクルの自動組立を
阻害する原因となっていた。
また、実開昭61−194311号公報に示すようにシ
ートベルト用バックルに内蔵されるばね部材にダ・プル
トーションコイルばねを採用し、このコイルばねでラッ
チをロック位置側にばね付勢するとともに、プッシュボ
タンを原位置側に押圧し、復帰させるようにしたものが
ある。
(発明が解決しようとする課題) ダブルトーションコイルばねを採用したシートベルト用
バックルは、コイルばねの片持梁状部を各自由端部をラ
ッチに係合させ、ラッチを押圧しているため、コイルば
ねのばね力をラッチにバランスよく作用させることが困
難であったり、また、コイルばねのダブルトーション部
をプッシュボタンの保持ビンに挿入し、保持させた上で
、コイルばねの各自由端部をそれぞれラッチに個別に係
合させ、位置決めしているので、ダブルトーションコイ
ルばねの組立てが困難で、シートベルト用バックルの自
動組立てを阻害する原因になっていた。
ざらに、実開昭61−194311号公報記載のシート
ベルト用バックルは、何らかの原因で衝撃力を受けた場
合、カバーが取り外されると、プッシュボタンもベース
本体の支持溝から外れるおそれがあり、プッシュボタン
が外れるとシートベルト用バックルはバックルとしての
機能を有さない等の問題があった。
この発明は上述した事情を考慮してなされたもので、ベ
ース本体内に収容されるばね部材のばね構造を簡素化す
るとともに、ばね力をラッチに安定的に作用させ、ばね
部材の組立てを容易にしたシートベル1−用バックルを
提供することを目的とする。
この発明の伯の目的は、部品点数が少なく、内部構造が
簡単で組立てが容易であるとともに、タングのラッチ係
合およびその解除をプッシュボタン操作により簡単かつ
確実に行ない得るようにして操作性を向上させたシート
ベルト用バックルを提供するにある。
さらに、この発明の目的は、何らかの原因により衝撃力
を受けてベース本体からカバーが取り外されてもバック
ルの機能を充分に維持することができるシートベルト用
バックルを提供するにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この発明に係るシートベルト用バックルは上述した課題
を解決するために、水平板部とその両側がほぼ垂直に切
り起された側板部とを有するベースと、このベースの両
側板部に形成された支持孔に耳部が挿入され、解放位置
とロック位置との問を揺動可能に支持されたラッチと、
上記ラッチをロック位置側に常時ばね付勢するように取
付けられたばね部材と、前記ベース両側板部に耳軸が回
動可能に取付けられたプッシュボタンと、前記ベースの
上面に沿って挿入され、前記ラッチに係合してロックさ
れるタングとを有するシートベルト用バックルにおいて
、前記ばね部材はダブルトーション部と、このダブルト
ーション部間に形成され、前記ラッチをロック位置側に
はね付勢する中央のロックばね部と、前記プッシュボタ
ンに支持され、このプッシュボタンを原位置側にばね付
勢する片持梁部とを備えたダブルトーションばね構造に
形成する一方、前記プッシュボタンはラッチに係合可能
な係合突起を有し、この係合突起はプッシュボタンを押
圧したとき、前記ラッチをばね部材のばね力に抗して解
放位置に揺動させるようにしたものである。
また、このシートベルト用バックルは、ベースにタング
の先端に係合可能なプッシュアウト機構を設け、このプ
ッシュアウト機構は、プッシュボタンの押圧操作による
ラッチ解放時にタングをプッシュアウトさせるように構
成したものである。
さらに、このシートベルト用バックルはプッシュボタン
の側部に外側方に゛突出する側方突起を一体に備え、こ
の側方突起はベース側板部に形成された内方突起と係合
してプッシュボタンのストッパ機構が構成されたもので
ある。
さらにまた、このシートベルト用バックルはベース両側
板部の前端部に、前方に間口する係合溝が対向して形成
され、この係合溝にプッシュボタンの#J端部に設けら
れた耳軸が支持されたものである。
また、このシートベルト用バックルには、ベースの両側
板部の支持孔に揺動自在に支持されるラッチは基部プレ
ート部とバランスウェイト部とをほぼくの字状に一体成
形して構成され、上記基部プレートの中央部に下方に突
出するラッチ爪とこのラッチ爪に係合されるばね部材の
中央押圧部を案内するばねガイドとを有する一方、前記
ラッチは、両耳部を結ぶ揺動中心軸線がラッチの重心を
通るように構成されたちのである。
さらに、シートベルト用バックルはタングにがたつき防
止用弾性部材を一体あるいは一体的に備え、この弾性部
材はタング挿入時にバックルのタング入口部に弾性的に
係合してタングのがたつきを防止したものである。
(作用) このシートベルト用バックルはバックル本体内に収容さ
れるばね部材としてダブルトーションコイルばねを使用
し、このコイルばねの各自由端部をプッシュボタンに支
持させ、その中央のロックばね部をラッチに係合させる
ようにしたので、ダブルトーションコイルばねのばね力
をラッチに安定的にかつスムーズに作用させることがで
きるとともに、ダブルトーションコイルばねをプッシュ
ボタンに支持させた復に、その中央のロックばね部をラ
ッチに係合させるだけでよいので、ダブルトーションコ
イルばねの組立てが容易になり、自動組立を行なうこと
が可能となる。
さらに、ばね部材にダブルトーションコイルばねを採用
したのでばね構造が簡素化されるとともに、このコイル
ばねはラッチをロック位置側にばね付勢するばね機能と
ともに、プッシュボタンを原位置側に押圧するばね機能
を併せて有するので、部品点数が少なくなり、内部構造
の簡素化を図ることができる。
また、このシートベルト用バックルは、ベース本体の側
板部に内方突起を備え、この内方突起がプッシュボタン
の側方突起と係合してストッパ機構を構成したので、何
らかの衝撃力を受けてカバーが外れても、バックルとし
ての機能を維持でき、安全性を損うことがない。
(実施例) この発明に係るシートベルト用バックルの一実施例につ
いて添付図面を参照して説明する。
第1図は、この発明に係るシートベルト用バックルを示
す全体斜視図であり、図中符号10はプッシュボタン式
シートベルト用バックルのバックル本体を示す。バック
ル本体10はベース11を有し、このベース11は中央
部にプレート状の水平板部12を備え、水平板部12の
両側はほぼ垂直に切り起されて側板部13.13が形成
される。
ベース11の水平板部12はタング14を案内するガイ
ド路として形成される一方、第2図に示すように、その
前端部に斜下方に突出するベロー状の係合突起15を備
え、その中央部にプッシュアウト機構16用のスライド
ガイド孔17が、その後部にシートベルト用ウェビング
(図示せず)を案内するウェビング装着孔18および位
置決め用ビン孔19がそれぞれ形成される。
ベース11には第3図(A)および(B)に示すアンダ
カバー20が下方から装着される。アンダカバー20は
前端部の係合溝21がベース水平板部12の係合突起1
5に、その後部の係合上方突起22が案内孔18にそれ
ぞれ係合して固定さる。この係合上方突起22の前方に
ウェビング案内孔23が前記ウェビング装着孔18に対
応して形成される。アンダカバー20には、第4図(A
)および(B)に示すアッパカバー24が装着されるよ
うになっている。
アッパカバー24は中央部にプッシュボタン25を操作
する操作用開口26が形成される一方、その後部にはウ
ェビング案内孔27がそれぞれ形成される。この案内孔
27はベース11やアンダカバー20に形成されるウェ
ビング装着孔18および案内孔23に対応している。ま
た、アッパカバー24には位置決め用突起28およびビ
ン29がそれぞれ対をなして一体成形される。位置決め
用突起28は、アッパカバー24をアンダカバー20に
装着したとき、アンダカバー20の受は満30に係合し
、また、位置決め用ピン29はベース11の位置決め用
ビン孔19を通してアンダカバー20のピン受は孔31
に係合し、バックル本体10をカバー20.24内に位
置決め収納できるように構成されている。
また、ベース11の側板部13には、その中間部に支持
孔32が対向して開口しており、この支持孔32に後述
するプレート状ラッチ33が挿入支持される。挿入され
たラッチ33は内方突起32aにより位置決めされ、ラ
ッチ33の後方への移動が規制される一方、上記支持孔
32内においてタング解放位置とロック位置との間を揺
動自在とされる。
一方、バックル本体10は、ベース11と、このベース
11に必要に応じて設けられたプッシュアウト機構16
と、ベース11内に挿入されたタング14をロックする
ラッチ33と、このラッチ33をロック位置側にばね付
勢するばね部材としてのダブルトーションコイルばね3
4と、ベース11の側板部13に回動自在に支持される
プッシュボタン25とを組み立てることにより構成され
る。
このうち、プッシュアウト11116は、第5図に示す
ように、プッシュアウトスライダ36とこのスライダ3
6を前方に押圧するスプリング37とを有する。プッシ
ュアラ]・スライダ36は、ベース水平板部12に形成
されるスライドガイド孔17に係合して前後方向のR初
が案内されるスライド溝38と、タング14の先端に係
合可能なブツシュ面39と、スプリング37を受けるば
ね受け40とを備えており、スプリング37はベース1
1のスライドカイト孔17に形成されたスプリングガイ
ド41に案内されて伸縮される。
また、ラッチ16は第1図および第6図に示すように、
基部プレート部42とバランスウェイト部43とをほぼ
くの字状に一体成形することにより構成され、基部プレ
ート部42の中央部は下方に突出する凹部が形成され、
この凹部がラッチ爪44として構成される。凹部の両側
にはダブルトションコイルばね34を案内するばねガイ
ド45が角状に対をなして突設される一方、上記基部プ
レート部42の両側端には耳部46が一体成形され、こ
の耳部46が前述したベース11の支持IL32に挿入
され、両側が支持される。その際、両耳部46を結ぶI
+lA線(揺動中心線)CLはラッチ33の重心を通る
ように、バランスウェイト部43により調節される。ラ
ッチ33の耳軸線CLが重心を通ることにより、ベース
11に!I撃荷重が加わっても、ラッチ33はその悪影
響を受けることが少ない。
ところで、ベース11の支持孔32に支持されたラッチ
33は、ばね部材としてのダブルトーションコイルばね
34により常時ロック位置側にばね付勢される。このダ
ブルトーションコイルばね34は第1図、第6図および
第7図(A)および(B)に示すように1本の棒状ばね
材を加工したもので、コイル状に巻回されたダブル1−
−ジョン部47.47と、このダブルトーション部47
゜47間に形成された門型あるいは0字状等の深く湾曲
したアーチ型形状をなす中央のロックばね部48と、ダ
ブルトーション部47の両件側から同方向に突出した片
持梁i49.49とをそれぞれ備え、ダブルトーション
コイルばね34の片持梁部49は自由端部が例えば共通
相線SL上に位置するように外側に折曲され、その折曲
150がプッシュボタン25の側方下部に形成されたば
ね受部51に回動自在に支持される。
ダブルトーションコイルばね34のロックばね部48は
ラッチ33の凹部にばねガイド44に案内されて上側か
ら係合し、このラッチ34を下方のロック位置側にばね
付勢している。
また、ダブルトーションコイルばね34の片持梁部49
は自由端部50がプッシュボタン25のばね受部51に
回動自在に支持され、プッシュボタン25を上方の原位
置側に押圧している。プッシュボタン25のばね受部5
1には例えばダブルトーションコイルばね34を挿通さ
せる支持孔が形成され、この支持孔にコイルばね34の
自由端部が挿通支持される。
さらに、上記プッシュボタン25は、第1図、第6図お
よび第8図(A)、(B)に示すように樹脂材料(金属
材料でもよい。)で構成され、その前端部は幅方向に肉
厚部が形成され補強される。
プッシュボタン25の前端部両側には、側方に突出する
耳軸53が対をなして一体成形され、この耳軸53が、
第2図に示すようにベース両側板部13の前端部に形成
された対をなす係合溝54に回動可能に係合される。耳
軸53はプッシュボタン25とは異種の材料例えば金属
材料で形成して補強構造としてもよく、この場合には耳
軸53をプッシュボタン25の前端部両側に圧入するこ
とにより一体的に成形すればよい。
また、係合溝54は舶方斜下方に間口しており、この開
口部からプッシュボタン25の着服が行なわれる。係合
溝54に保持されたプッシュボタン25はガイド用内方
支持突起55上に支持され、プッシュボタン25が強度
的に補強される。この内方支持突起55は係合154に
隣接する下部に対向的に位置され、ベースの#J端部突
起部を内方に折曲することにより形成される。各支持突
起55は上面が耳軸53を支持する支持面として、下面
が後述するタング14の挿入をガイドするガイド而とし
て形成される。
その際、プッシュボタン25をベース両側板部13.1
3の前端係合溝54に耳軸53により直接支持させたか
ら、プッシュボタン25の支持構造が簡単になるととも
に、プッシュボタン25の腹部にラッチ33に直接係合
する係合突起57を形成したから、内部構造も簡素化さ
れ、組立てが容易になる。
また、プッシュボタン25の基部側腹部には、両側に一
対の係合突起56がli田するようにして一体成形され
ている。この係合突起56はラッチ33の前端部(バラ
ンスウェイト部)側と係合し、プッシュボタン25を押
し下げたとき、ラッチ33のバランスウェイト部43を
押し下げ、ダブルミル−ジョンコイルばね34のばね力
に抗してラッチ33を解放位置側に持ち来すようになっ
ている。
さらに、プッシュボタン25の両側部には外側方に膨出
する側方突起57が一体に設けられており、この側方突
起57は、ベース11の側板部13の頂部内側に一体成
形された内方突起58と係合可能に対向しており、この
内方突起58とプッシュボタン25の側方突起57とか
らストッパ機構59が形成され、このストッパ機構59
により、プッシュボタン25の原位置が規制される一方
、プッシュボタン25がバックル本体10から外れるの
が防止される。
ところで、前記ベース11の水平板部12と、ラッチ3
3およびガイド用内方支持突起55との間にタング14
の挿入を案内するガイド路60が形成され、バックルの
タング入口部から上記ガイド路60を通じてタング14
の出し入れが行なわれる。タング入口部はアッパカバー
20とアッパカバー24とにより画成される。
さらに、タング14は第1図に示すように、ラッチ33
と係合可能なラッチ係合孔62と、シートベルトのウェ
ビングに装着されるウェビング装着孔63とを有する。
タング14をバックル本体1oの前方から接近させてタ
ング入口部からガイド路60に挿入することにより、タ
ング14の挿入端がプッシュアウト機構16のスライダ
36をスプリング37のばね力に抗して押圧する。この
状態でタング14をさらに挿入すると、ラッチ14がダ
ブルトーションコイルばね34のばね力の作用により、
ラッチ係合孔62に係合する。これにより、タング14
はロックされて完全にラッチ係合され、タング14の抜
出が防止される。
また、バックル本体10は一体的に組み立てられた棲、
カバー20.24で覆われる。カバー20.24は第1
図、第3図および第4図に示すように構成される。
次に、第9図を参照してプッシュボタン式シートベルl
−用バックルの作用・について説明する。
タング14をバックル本体10に挿入する前は、バック
ルは第9図(A>に示すように保持される。
プッシュボタン25はダブルトーションコイルばね34
のばね力により原位置側に保持され、保持されたプッシ
ュボタン25はストッパfi4’i59により原位置に
維持される。一方、ラッチ33はダブルトーションコイ
ルばね34のロックばね部27のばね作用によりロック
位置側に安定的にばね付勢され、その位置に保持される
第9図(A)に示す状態から、タング14をタング入口
部からバックル本体10のガイド路60に沿って挿入す
ると、初めにタング14の挿入先端がラッチ33に係合
し、このラッチ33をダブルトーションコイルばね34
のロックばね部48のばね力に抗して解放位置側に押し
上げ、タング14のさらに奥への挿入を可能にする。
この状態からタング14をざらにプッシュアウト機構1
6のスライダ36をそのスプリング37ばね力に抗して
押し込み、ラッチ係合孔62がラッチ33のラッチ爪4
4に対応した位置まで挿入されると、ラッチ33はダブ
ル]・−ジョンコイルばね34のロックばね部48のば
ね力によりロック位置側に押圧移動され、第9図(B)
に示すように、ラッチ33のラッチ爪44がラッチ係合
孔60に係合し、タング14はロックされる。これによ
り、タング14は完全にラッチ係合され、その後出が確
実かつ完全に防止される。
また、タング14をバックル本体10内に挿入するとき
、ラッチ33はダブルトーションコイルばね34により
常時ロック位置側にばね付勢されているので、タング1
4を所定量だけ挿入すれば、タング14は確実にロック
され、疑似ラッチ係合が未然にかつ完全に防止される。
ダブル]・−ジョンコイルばね34のばね力は線径や中
央のロックばね部48の長さ、片持梁部49の長さを変
えることにより、容易に選定することができる。
第9図(B)に示ずタング14のロック状態(完全ラッ
チ係合状態)からタング14を引き扱く場合には、プッ
シュボタン25をダブルトーションコイルばね34のば
ね力に抗して押し下げる。
このプッシュボタン25の押下げにより、プッシュボタ
ン25は耳軸53回りに回動し、プッシュボタン25の
係合突起56がラッチ33のバランスウェイト部43を
、てこの原理により大きな力で押下げ、ラッチ33をロ
ックばね部48のばね力に抗して、第9図(C)に示ず
ように解放位置側に回動させる。
ラッチ33のこの回動により、ラッチ33のラッチ爪4
4とタング14のラッチ係合孔62との係合が解除され
、タング14は解放される。このとき、タング14はプ
ッシュアウト機構16のスプリング37のばね作用を受
けてプッシュアウトされ、タング14をバックル本体1
0から容易に抜き出すことができる。
この場合において、ラッチ33はベース11の側板部1
3の支持孔32に、その揺動中心軸線CLがラッチ33
の重心を通るように支持されているから、ベース本体1
0に大きな衝撃荷重が加わっても、この衝撃荷重によっ
てラッチ33が解放位置側に自動的に回動することがな
く、衝撃荷重の悪影響を受けない。
次に、この発明の変形例について第10図および第11
図を参照して説明する。
この変形例に示されたシートベルト用バックルはバック
ル本体10に挿入され、係止されるタング65を改良し
たものである。
一般に、タングはバックル本体10に挿入され、係止さ
れるとき、挿入されたタングとバックルのタング入口部
やガイド路62との間のギャップの存在により、タング
はガイド路62内を遊動するため、打音や接触音が発生
し、この発生音が騒音の原因となっていた。
タング遊動による騒音が発生するのを未然に防止するた
め、ゴム等の樹脂製弾性部材66がタング65に一体成
形により装着される。弾性部材66は第11図に示すよ
うな断面形状を有し、タング65はその挿入先端側に凸
部を有するように湾曲成形され、この湾曲部66aはそ
の両側部がタング65に一体に固着され、中央部は湾曲
部66aに弾性機能を持たせるため、タング表面からフ
リーにされる。
この弾性部材66をタング65に設けることにより、タ
ングをバックル本体10に挿入したとき、弾性部材66
がガイド路を形成するアッパカバー20とアッパカバー
24のタング入口部に弾力的シこ当接し、タング65の
がたつきが防止される。
これにより、タング65の打音や接触音等の発生が未然
に防止される。
なお、第10図および第11図では、タング65に一体
成形される弾性部材66は、タング65の挿入先端側に
凸状に湾曲成形される例を示したが、この種の形状は伯
に種々考えられる。弾性部材はタングをバックル本体に
挿入したとき、タングのがたつきを防止するように少な
くとも弾性変形されるものであればよく、特定の形状に
限定されない。
〔発明の効果〕
以上に述べたようにこの発明に係るシートベルト用バッ
クルにおいては、基本的には、ベース、タング、ラッチ
、簡単なばね構造のダブルトーションコイルばねおよび
プッシュボタンにより構成され、部品点数が非常に少な
いから、構造が簡単であり、組立が容易であるとともに
、安価に製造でき、経済的である。
また、ダブルトーションコイルばねは、中央のロックば
ね部がラッチにばねガイドを介して係合し、ラッチをロ
ック位n側に常時ばね付勢しているので、コイルばねの
ばね力をラッチに安定的に作用させることができ、タン
グのタング係合孔がラッチの対応位置まで挿入されると
ばね力による抑圧作用で安定的にしかも確実にロックさ
れ、疑似ラッチ係合が未然にかつ確実に防止される。
ざらに、ダブルトーションコイルばねは、片持梁部の自
由端部をプッシュボタンに支持させたから、このコイル
ばねを予めプッシュボタンに取付けておくことができ、
このばね取付後プッシュボタンをベースに取付けるとき
、ダブルトーションコイルばねの中央ロックばね部はラ
ッチのばねガイドに案内させてスムーズに係合させるだ
けで、位置決めされるので、ばね部材の組立を容易にす
ることができ、自動組立てが可能になる。
さらにまた、このシートベル1〜用バツクルは、ベース
の側板部とプッシュボタンとの間にストッパ機構が設け
られて、プッシュボタンの原位置を規制するようにした
から、何らかの原因による衝撃力を受けてカバーが外れ
ても、バックル本体はバックルとしての機能を維持する
ことができ、安全性を向上させることができる。
また、タングを引き抜く場合には、プッシュボタンを押
圧するだけで、てこの原理よりラッチをダブルトーショ
ンコイルばねのばね力に抗して解放位置側にスムーズに
案内することができ、タングが確実に解放され、容易に
抜出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るシートベルト用バックルの一実
施例を示す全体分解斜視図、M2図は上記シートベルト
用バックルに組み込まれるベースの斜視図、第3図(A
)はシートベルト用バックルのバックル本体にカバーす
るアンダカバーを示す平面図、第3図(B)は第3図(
A)のI[[A−111A線に沿う断面図、第4図<A
)はシートベルト用バックルのアッパカバーを示す底面
図、第4図(B)は第4図(A)のIVA−IVA線に
沿う断面図、第5図は上記バックルに組み込まれるプッ
シュアウト機構の分解斜視図、第6図は同じくバックル
に組み込まれるプッシュボタンとばね部材とラッチの関
係を示す斜視図、第7図(A)および(B)はダブルト
ーションコイルばねの訂硼を示す図、第8図(A)およ
び(B)は上記プッシュボタンの側面図および底面図、
第9図(△)。 (B)および(C)はこの発明に係るシートベルト用バ
ックルの機能を説明する断面図、第10図および第11
図はこの発明に組み込まれるタングの変形例を示す図で
ある。 10・・・バックル本体、11・・・ベース、12・・
・水平板部、13・・・側板部、14・・・タング、1
6・・・プッシュアウト機構、17・・・スライドガイ
ド孔、20・・・アンダカバー 24・・・アッパカバ
ー 25・・・プッシュボタン、33・・・ラッチ、3
4・・・ダブルトーションコイルばね(ばね部材)、3
6・・・プッシュアウトスライダ、37・・・スプリン
グ、42・・・基礎プレート部、43・・・バランスウ
ェイト部、44・・・ラッチ爪、45・・・ばねガイド
、47・・・ダブルトーション部、48・・・ロックば
ね部、49・・・片持梁部、50・・・自由端部(折曲
部)、53・・・耳軸、54・・・係合溝、55・・・
内方支持突起、56・・・係合突起、57・・・側方突
起、58・・・内方突起、59・・・ストッパ機構、6
6・・・弾性部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水平板部とその両側がほぼ垂直に切り起された側板
    部とを有するベースと、このベースの両側板部に形成さ
    れた支持孔に耳部が挿入され、解放位置とロック位置と
    の間を揺動可能に支持されたラッチと、上記ラッチをロ
    ック位置側に常時ばね付勢するように取付けられたばね
    部材と、前記ベース両側板部に耳軸が回動可能に取付け
    られたプッシュボタンと、前記ベースの上面に沿って挿
    入され、前記ラッチに係合してロックされるタングとを
    有するシートベルト用バックルにおいて、前記ばね部材
    はダブルトーシヨン部と、このダブルトーシヨン部間に
    形成され、前記ラッチをロック位置側にばね付勢する中
    央のロックばね部と、前記プッシュボタンに支持され、
    このプッシュボタンを原位置側にばね付勢する片持梁部
    とを備えたダブルトーシヨンばね構造に形成する一方、
    前記プッシュボタンはラッチに係合可能な係合突起を有
    し、この係合突起はプッシュボタンを押圧したとき、前
    記ラッチをばね部材のばね力に抗して解放位置に揺動さ
    せるようにしたことを特徴とするシートベルト用バック
    ル。 2、ベースにはタングの先端に係合可能なプッシュアウ
    ト機構を設け、このプッシュアウト機構は、プッシュボ
    タンの押圧操作によるラッチ解放時にタングをプッシュ
    アウトさせるように構成した請求項1記載のシートベル
    ト用バックル。 3、プッシュボタンは側部に外側方に突出する側方突起
    を一体に備え、この側方突起はベース側板部に形成され
    た内方突起と係合してプッシュボタンのストッパ機構が
    構成された請求項1記載のシートベルト用バックル。 4、ベース両側板部の前端部には、前方に開口する係合
    溝が対向して形成され、この係合溝にプッシュボタンの
    前端部に設けられた耳軸が支持された請求項1記載のシ
    ートベルト用バックル。 5、ベースの両側板部の支持孔に揺動自在に支持される
    ラッチは基部プレート部とバランスウェイト部とをほぼ
    くの字状に一体成形して構成され、上記基部プレートの
    中央部に下方に突出するラッチ爪とこのラッチ爪に係合
    されるばね部材の中央押圧部を案内するばねガイドとを
    有する一方、前記ラッチは、両耳部を結ぶ揺動中心軸線
    がラッチの重心を通るように構成された請求項1記載の
    シートベルト用バックル。 6、タングにはがたつき防止用弾性部材を一体あるいは
    一体的に備え、この弾性部材はタング挿入時にバックル
    のタング入口部に弾性的に係合してタングのがたつきを
    防止した請求項1記載のシートベルト用バックル。
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