JPH0629114Y2 - 車両用カツプホルダの収納構造 - Google Patents

車両用カツプホルダの収納構造

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JPH0629114Y2
JPH0629114Y2 JP1989007901U JP790189U JPH0629114Y2 JP H0629114 Y2 JPH0629114 Y2 JP H0629114Y2 JP 1989007901 U JP1989007901 U JP 1989007901U JP 790189 U JP790189 U JP 790189U JP H0629114 Y2 JPH0629114 Y2 JP H0629114Y2
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祐史 木村
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Kojima Industries Corp
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Kojima Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はカツプを支えるカツプホルダを車室内の収納部
に出し入れ可能に収納する車両用カツプホルダの収納構
造に関する。
〔従来の技術〕
車両用カツプホルダの収納構造としては実公昭61−2
3480号公報で開示されるものがある。
これによれば、車体に偏平な収納ケースを固定してお
き、該収納ケース内にカツプホルダを構成する2枚のプ
レート状部材を重ねて水平方向に出入自在に収納し、2
枚のプレート状部材のうち上側のものにはカツプ差込み
用の孔を設けるとともに2枚のプレート状部材の間には
予めスプリングを挟んでおき、プレート状部材を収納ケ
ース外へ引き出したときにスプリングの作用で2枚のプ
レート状部材が上下に離間して立体化するようになって
いる。すなわち、カツプホルダは使用しないときは全体
の厚みが薄くなってインストルメントパネル等の中にコ
ンパクトに収納でき、使用時には2枚のプレート状部材
を上下に離間させてカツプ差し込み状態でカツプを安定
した状態に保持することができるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来のカツプホルダの収納構造では、2枚
のプレート状部材を水平方向に出し入れする構成である
ため、水平方向に大きな収容スペースが必要であり、こ
の方向に大きなスペースをとることができないような場
所には設置することができない。
本考案は上記事実を考慮し、水平方向に大きなスペース
をとることができない場所であってもカツプホルダを収
納可能に設置することができる車両用カツプホルダの収
納構造を得ることが目的である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の請求項1記載に係る車両用カツプホルダの収納
構造では、カツプの支持部が形成されたカツプホルダを
車室内の収納部に出し入れ可能に収納する車両用カツプ
ホルダの収納構造であって、車室内と隣接してカツプホ
ルダ収納部を形成するための壁部材と、一端が前記カツ
プホルダ収納部に水平方向に延びる軸を介して軸支され
カツプ支持部が軸支部を中心とした円弧に沿って設けら
れ使用状態で上面部が円弧に湾曲したカツプホルダ本体
と、前記上面部に形成されたカップ挿通用の開口と、収
納部内でカツプホルダ本体をカツプ支持部のカツプ非支
持角度に保持する第1の保持手段と、カツプ支持部が前
記壁部材を貫通して車室内に突出したカツプ支持角度で
カツプホルダ本体を保持する第2の保持手段と、を設け
たことを特徴としている。
本考案の請求項2記載に係る車両用カツプホルダの収納
構造では、請求項1記載に係る車両用カツプホルダの収
納構造において、前記壁部材に設けられた水平方向にの
びる軸に回転可能に軸支されカツプホルダ本体収納時に
前記カップホルダ収納部を遮蔽するとともにカップホル
ダ使用時にカップ底部を支持する板状部材を設けたこと
を特徴としている。
〔作用〕
請求項1記載の本考案では、カツプホルダ本体が回転に
よって車室内の収納部に出し入れ可能とされて車室内の
収納部への収納状態で第1の保持手段によってカツプ支
持部のカツプ非支持角度に保持される。また、カツプホ
ルダ本体は車室内の収納部から車室内に突出した使用状
態で第2の保持手段によってカツプ支持部の支持角度に
保持され、これによってカツプを保持できる。また、カ
ツプホルダ本体が水平方向にのびる軸を中心とし、回転
し、引き出されるので、カップホルダの水平方向に移動
量が少なくなるため、カップホルダを収納するための奥
行きが少なくてする、設置の自由度の向上がはかれる。
請求項2記載の本考案では、カップホルダ本体収納時、
カップホルダ収納部が板状部材により遮蔽されるので、
カップホルダ本体とカップホルダ収納部を形成する壁部
材間の見切り線が露出せず見栄えの向上がはかれる。ま
た、カップホルダ使用時においては、カップの底部が板
状部材により支持されることとなり、カップが安定する
ため、カップホルダを配置する部位の制約が少なくな
る。従って、設計の自由度の向上がはかれる。なお、板
状部材が無いと、カップホルダをカップの底部を支持す
る平面となる部位の上方に配置する必要がある。
〔実施例〕
第1図から第4図には、本考案の第1実施例が示され、
この実施例ではリヤコンソールボツクスの周囲にカツプ
ホルダを設置した構造が示されている。
これらの図で示されるようにリヤコンソールボツクス1
は直方体形の収納室2を有する箱形に形成され、車両中
央部で車両前後方向(図中矢印Fが車両前方を示す)に
延在するように配置されており、この収納室2を開閉す
るための蓋3が後壁部の上端にヒンジ(図示省略)を介
して連結されている。
このリヤコンソールボツクス1の前壁部4は車両前上方
に面した傾斜外壁5と車両後上方に面した傾斜内壁6と
からなり、両壁5、6間は空胴7とされてカツプホルダ
収納部となっている。
上記外壁5の下端には平坦壁8が一体的に形成され、車
両の前方にあるインストルメントパネル(図示せず)の
方に向かって伸びている。この平坦壁8の下方は車両床
との間が空胴9とされ、上記空胴7と連通している。
カツプホルダ本体10は上記空胴7、9内に収納可能と
されている。このカツプホルダ本体10には、カツプ支
持部12とアーム11とが形成されている。
カツプ支持部12の本体には、半円状の切欠12Aが形
成されているとともに切欠12Aとでカツプ差込用の開
口としての孔21を構成する円弧部を有した板材12B
が車両幅方向外側へ突出した状態で取り付けられてい
る。板材12Bはカツプ支持部12の本体へシヤフト1
2Cを介して孔21を縮径する方向(車両幅方向)にス
ライド可能に支持されているとともに図示しない付勢手
段で孔21を拡径する方向に付勢され、付勢手段の付勢
力でカツプ支持部12の本体からその車両幅方向外側に
突出した状態に保持されている。したがって、カツプ支
持部12は板材12Bがスライドされることにより、車
両幅方向寸法を拡縮できるようになっている。このカツ
プ支持部12の一端にはアーム11の一端が一体に連結
されている。
第3図に示される如く、アーム11は合成樹脂により一
体成形されており、リヤコンソールボツクス1の車両幅
方向に隔てて配置された一対の帯板材13と、帯板材1
3間を連結する平板材14とを備えている。帯板材13
及び平板材14を補強するべく帯板材13間へリブ15
がこれらと略平行に配置され、これらの帯板材13間を
リブ15Aが連結し中間部がリブ15と交差している。
上記一対の帯板材13の一端には各々軸受部16が形成
されている。なお、平板材14と2つの軸受部16との
境にはブラケツト18に干渉しないよう、それぞれ切欠
部17が設けられている。
このブラケツト18は、上記リヤコンソールボツクス1
の平坦壁8の裏面に固着されて上記アーム11の各軸受
部16に対応している。ブラケツト18は各軸受部16
に対応して一対設けられ、軸受部16を挟持する平行板
部18A間を連結板部18Bが連結したコ字形とされて
いる。
これらの平行板部18A、軸受部16にはリヤコンソー
ルボツクス1の左右方向に掛け渡された水平軸19が貫
通している。
これにより、カツプホルダ10は上記水平軸19を軸支
部にしてリヤコンソールボツクス1の前後方向に沿って
垂直面内で回転可能となる。なお、アーム11は第1図
に示される如く、側面視で水平軸19の半径方向へ延長
されている。
上記アーム11の一対の帯板材13は平板材14よりも
さらに下方突出し、先端部が略直角に屈曲された後にカ
ツプ支持部12の一端へ連結されている。また第1図に
示される如くカツプ支持部12は長手方向が水平軸19
を中心とする円弧状に屈曲され、これによってカツプ支
持部12とアーム11とから成るカツプホルダ本体10
は車両幅方向からみると略U字形となっている。
一方、リアコンソールボツクス1の外壁5にはカツプ支
持部12の回動軌跡と交差する箇所に貫通孔である出入
口23が形成されている。該出入口23はカツプ支持部
12の車両幅方向に沿う断面形状と比較して車両幅方向
寸法縮小状態でのカツプ支持部12の断面形状よりもや
や大きく、且つ車両幅方向寸法拡大状態でのカツプ支持
部12の断面形状よりも小さくなっている。すなわち、
カツプ支持部12は車両幅方向寸法縮小状態で出入口2
3を通過できるようになっている。
これにより、カツプホルダ本体10は水平軸19を支点
とする回転によって、カツプ支持部12がリヤコンソー
ルボツクス1の空胴7、9内で略鉛直とされる収納状態
から、水平軸19回りに回転してカツプ支持部12が出
入口23を通り、空胴7、9の外側へ突出してリヤコン
ソールボツクス1の平坦壁8と略平行で略水平となる使
用状態まで移動可能となっている。なお、カツプ支持部
12が出入口23を通過する際には、カツプ支持部12
の引出又は押込操作で板材12Bの円弧部外周に出入口
23の車両幅方向端部23Aが当接し、出入口23の端
部23Aに押圧されて板材12Bがカツプ支持部12の
縮小方向にスライドされることによりカツプ支持部12
が車両幅方向寸法縮小状態で出入口23を通過する。
カツプ支持部12は長手方向が水平軸19を中心とする
円弧状に形成されているので、出入口23部分での通過
軌跡は一定であり、出入口23の内径を大きくする必要
はない。
カツプ支持部12がリヤコンソールボツクス1の空胴
7、9内に略鉛直に位置したカツプホルダ本体10の収
納状態では、連結板部18Bが第1の保持手段としての
ストツパの役目をなし、第1図の図示状態よりも時計方
向への回転を阻止するようになつている。カツプ支持部
12は空胴7、9内にある場合は、アーム11にカツプ
ホルダ収納方向(第1図時計方向)に回転モーメントが
働くように重心位置が決定されており、このモーメント
でアーム11が連続板部18Bに押圧されてカツプ支持
部12がリヤコンソールボツクス1の空胴7、9内で略
鉛直となる収納状態にカツプホルダ本体10が保持され
るようになっている。
また、リヤコンソールボツクス1の平坦壁8の裏面であ
ってブラケツト18の近傍には、カツプホルダ本体10
の使用状態でアーム11と当接するストツパ32が設け
られている。カツプ支持部12がリヤコンソールボツク
ス1の空胴7、9内から突出した使用状態では、アーム
11にカツプホルダ突出方向(第1図反時計方向)に回
転モーメントが働くように重心位置が決定されており、
このモーメントでアーム11がストツパ32に押圧され
てカツプ支持部12がリヤコンソールボツクス1の空胴
7、9内から略水平に突出した使用状態にカツプホルダ
本体10が保持されるようになっている。
このカツプホルダ本体10は第1図に想像線で示される
使用状態で略垂直な軸を有した孔21が形成され、底面
が平坦壁8上へ載置される小径のカツプ20の周面と対
応してカツプ20の大きな揺れを防ぎ、大径のカツプ2
0では周面と接触して底面を平坦壁8から浮かして保持
するようになっている。また第1図に実線で示される収
納状態ではこの孔21の軸線が略水平である非使用角度
となる。
なお収納状態でカツプホルダ本体10と出入口23との
間の隙間を閉止するべく、カツプホルダ本体10の先端
に大径部22を形成するのが好ましい。この大径部22
は出入口23の車両幅方向端部23Aとの間には隙間を
設け、この隙間を利用してカツプホルダ本体10を使用
状態へと引出せるようにするのが好ましい。
次に本実施例の作用を説明する。
第1図に実線で示されているのは、カツプホルダ本体1
0の収納状態である。この状態では、アーム11が連結
板部18Bに当接してカツプ支持部12がリヤコンソー
ルボツクス1の空胴7、9内で略鉛直な状態にカツプホ
ルダ本体10が保持されている。すなわち、アーム11
にカツプホルダ収納方向(第1図時計方向)に自重で回
転モーメントが働き、このモーメントでアーム11が連
結板部18Bに押圧されてカツプ支持部12がリヤコン
ソールボツクス1の空胴7、9内で略鉛直な状態にカツ
プホルダ本体10が保持されている。
この状態から大径部22を指等で引っ掛けて矢印A方向
に引けば、カツプホルダ本体10が水平軸19を中心と
して回転されてカツプ支持部12が出入口23を通して
リヤコンソールボツクス1の空胴7、9内からその外側
に突出される。カツプ支持部12が空胴7、9の外側で
略水平にある位置(第1図に二点鎖線で示される位置)
までカツプホルダ本体10が角度θ回転されるとアーム
11がストツパ32に当接する。
アーム11がストツパ32に当接した状態では、アーム
11にカツプホルダ突出方向(第1図反時計方向)に自
重で回転モーメントが働き、このモーメントでアーム1
1がストツパ32に押圧されてカツプ支持部12がリヤ
コンソールボツクス1の空胴7、9内から略水平に突出
した使用状態にカツプホルダ本体10が保持される。
カツプ支持部12は第1図に二点鎖線で示される如く使
用状態では、カツプ差込み用の孔21の軸心が略垂直と
なる。この状態で孔21にカツプ20を差込めば、カツ
プ20の底部が平坦壁8の上面に当接して支えられると
ともにカツプ20の胴部が孔21の内周縁で支えられ、
これによってカツプ20が安定した状態に保持される。
なお、カツプ支持部12は使用状態で孔21の軸線が略
鉛直となる配置であればよく、全体として傾いた配置で
あってもよい。
また大径のカツプ20を用いる場合は、外周が孔21へ
接触する。
カツプホルダ本体10を使用後収納する場合には、カツ
プ支持部12を矢印B方向に押し込めばカツプ支持部1
2が空胴7、9内からその外側に突出するときと同じ軌
跡を描いて空胴7、9内に入り込み、これによって第1
図に実線で示される収納状態となる。
なお、本実施例ではカツプ20の底部の受けとしてリヤ
コンソールボツクス1の平坦壁8を用いたので、従来の
如きカツプの底部の受けを別途用意することなく部品点
数の少ない簡単な構造でカツプ20を安定した状態に保
持できる。
また、カツプ支持部12をアーム11にその回動軌跡に
沿うように湾曲させたので、出入口23の小さい構成で
カツプホルダ本体10を空胴7、9内に出し入れするこ
とができる。これにより、カツプホルダ本体10の収納
状態において出入口23から空胴7、9内への異物等の
侵入が防止される。なお、カツプ支持部12はアーム1
1に対してその軸支部を中心とした円弧に沿って設けら
れる構成であればよく、その円弧の接線方向に延出する
構成であってもよい。
第5図から第10図には、本考案の第2実施例が示され
ている。
この実施例では、リヤコンソールボツクス1の平坦壁8
と外壁5との結合部付近に平坦壁8から立設されるブラ
ケツト5Aにピン40を介して板状部材としてのドア4
2の一端両側部が回転可能に軸支されている。また外壁
5には出入口23よりも上方部分にマグネツト44がケ
ース46に収容された状態で取り付けられている。ドア
42はピン40廻りに第5図に示される出入口23の閉
止状態から、第6図のカツプ載置状態まで回転できるよ
うになっている。このドア42はカツプ載置状態ではピ
ン40廻りの回転によって平坦壁8に当接して略水平に
保持されるようになっている。
マグネツト44はドア42の閉止状態でドア42の裏面
に取り付けられた鉄片50と吸着してドア42をロツク
するようになっている。このマグネツト44は図示しな
いスプリングと図示しない係止手段によって押し込む毎
にケース46からの突出量が二段階に変化するようにな
っている。マグネツト44のケース46からの突出量が
少ないドア42の閉止状態では、ドア42の表面がリヤ
コンソールボツクス1の外壁5の上部突出面5Bと略面
一となるようになっている。また、マグネツト44のケ
ース46からの突出量が多いドア42の閉止状態では、
ドア42の表面がリヤコンソールボツクス1の外壁5の
上部突出面5Bよりも前方に突出し、この状態でドア4
2が指等で引っ掛けて開放可能とされるようになってい
る。
この実施例によれば、カツプホルダ本体10の収納状態
でドア42を閉止すれば、ドア42によって出入口23
が隠蔽されて出入口23から異物等が侵入することがな
く、また出入口23やカツプホルダ本体10の露出がな
くなり、外観見栄えが向上される。また、ドア42は押
し込みによってマグネツト44のケース46から突出量
を変えることで表面がリヤコンソールボツクス1の外壁
5の上部突出面5Bと略面一となり、カツプホルダ本体
10の設置部分を簡潔な外形とすることができる。
また、カツプホルダ本体10の収納状態でドア42を開
放すれば、ドア42の裏面でカツプ20を保持できる。
すなわち、ドア42は開放状態で平坦壁8に当接して略
水平に保持されるので、カツプ20を裏面への載置状態
で保持でき、特にカツプホルダ本体10の孔21に差し
込んで保持することができないような取手付のカツプ2
0Aであっても安定して載置できる(第6図参照)。な
お、ドア42の裏側に有底の孔を形成すればカツプ20
をさらに安定した状態で保持できる。
また、カツプホルダ本体10の使用時には、ドア42を
開放してカツプホルダ本体10を前記実施例と同様に引
き出せば、同様にしてカツプホルダ本体10によつてカ
ツプ20を保持できる。この場合、カツプ20の底部は
ドア42の裏面で支えられる。このため、カツプ20と
リヤコンソールボツクス1の平坦壁8との接触が避けら
れ、リヤコンソールボツクス1の平坦壁8がカツプ20
との接触によつて傷付いたりすることがない。
また、ドア42の閉止状態では、マグネツト44が鉄片
50と吸着してドア42が車両走行時等の揺れ等で不用
意に開放したりすることがない。また、ドア42は閉止
状態からの押し込みで開放可能なり、開放用の特別な取
手等が不必要で、表面を簡潔な形状とすることができ
る。
第11図から第20図には、本考案の第3実施例が示さ
れている。
この実施例では、ドア42の下方に、外壁5から棚部4
8が突出されて形成されている。棚部48は第12図に
示される如くドア42の開放時にドア42と当接してド
ア42を略水平な開放状態に保持するようになってい
る。
また、ドア42の軸支側と反対側の端部に鉤形状のフツ
ク52が形成されているとともにリヤコンソールボツク
ス1の外壁5であってドア42の閉止時にフツク52と
対応する部分に鉤形状のフツク54がケース56に収容
された状態で取り付けられている。
フツク54はドア42の閉止状態でフツク52に掛止さ
れてドア42をロツクできるようになっている。このフ
ツク54は図示しないスプリングと図示しない係止手段
によって押し込む毎にケース46からの突出量が二段階
に変化するようになっている。また、フツク54は押し
込む毎にケース56に対する姿勢が二段階に変化するよ
うになっている。これにより、ドア42は閉止状態で押
し込む毎にロツクされ、またロツク解除されるようにな
っている。
すなわち、ドア42の開放状態ではフツク54が第15
図に示される如くインテグラルヒンジ15Aの変形によ
りベース部15Bに対して時計方向に回転し、この状態
からドア42が閉止されると、ドア42のフツク52に
押圧されてフツク54がケース56に押し込まれ、この
押し込みによってフツク54が第13図に示される如く
ベース部15Bに密着してドア42のフツク52に掛止
され、これによってドア42がロツクされるようになっ
ている。インテグラルヒンジ15Aはケース56内へ直
接的に出入するように案内されている。
さらに、このロツク状態からドア42を押し込むと、フ
ツク52に押圧されてフツク54が第14図に示される
如くケース56に押し込まれ、その後ドア42を押し込
むのを止めると、フツク54が姿勢変化しつつ突出し、
これによってドア42がロツク解除されるようになって
いる。なお、ドア42は閉止ロツク状態で表面がリヤコ
ンソールボツクス1の外壁5の上部突出面5Bと面一に
なるようになっている。
また、ドア42の軸支側の端部はドア42の回転中心に
対して距離lずれた曲率の中心を有する円弧形状となっ
ており、この端部円弧面62に対応してリヤコンソール
ボツクス1の外壁5に板ばね60が取り付けられてい
る。板ばね60はドア42の端部円弧面62に当接さ
れ、ドア42の開度によって撓み量が変化するようにな
っている。板ばね60の撓み量は第20図に示される如
くドア42が開度約60度となったときに最大となり、
開度約60度を境としてドア42の開閉に伴って減少す
るようになっている。すなわち、板ばね60はドア42
を開度60度を境として反対側に付勢するようになって
いる。この付勢力によりドア42は開度約60度を境と
して閉止側では閉止方向に付勢され、開放側では開放方
向に付勢されるようになっている。なお、ドア42の全
体状態ではドア42の開度は角度約123.4度とな
る。
また、リヤコンソールボツクス1の平坦壁8の裏側に
は、ブラケツト18にねじりコイルばね64が取り付け
られている。ねじりコイルばね64はアーム11を介し
てカツプ支持部12を空胴7、9内から突出する方向に
付勢している。
また、カツプ支持部12とアーム11との結合部付近に
第16図に示される如くハート形のカム溝70が形成さ
れているとともにこのカム溝70に対応して空胴7、9
内にカムピン72が取り付けられている。カムピン72
は一端がピン74を介して回転可能に軸支されたレバー
76の他端に固定されている。レバー76は図示しない
スプリングによりピン74廻りに付勢されている(第1
6図の矢印P方向)。
これによりカツプホルダ本体10は空胴7、9内への収
納状態で押し込む毎にロツクされ、またロツク解除され
る。すなわち、カツプホルダ本体10を使用位置から押
し込んで収納すると第16図に示される如くカム溝70
にカムピン72が矢印E方向から侵入して実線で示され
る位置に至り、この位置でカツプホルダ本体10を押し
込むのをやめると、ねじりコイルばね64の付勢力でカ
ツプ支持部12が空胴7、9内から突出する方向にカツ
プホルダ本体10が回転し、この回転でカムピン72が
第17図の実線に示される如くカム溝70の底部と離れ
た位置に突出される突起70Aの凹部に係合される。こ
れによりカツプ支持部12が略鉛直な収納状態でカツプ
ホルダ本体10がカムピン72を介してロツクされる。
さらに、このロツク状態からカツプ支持部12を押し込
むと、カムピン72が第18図に実線で示される如く突
起70Aから外れ、その後カツプ支持部12の押し込み
をやめると、ねじりコイルばね64の付勢力で、カツプ
支持部12が空胴7、9内から突出する方向にカツプホ
ルダ本体10が回転し、この回転でカムピン72が第1
9図に実線で示される如くカム溝70から抜き出され、
これによってカツプホルダ本体10がロツク解除され
る。
また、カツプホルダ本体10は収納ロツク状態でカツプ
支持部12のアーム11と反対側の端部が出入口23を
貫通してリヤコンソールボツクス1の外壁5の表面側に
突出し、ドア42を閉止ロツク状態から開放するための
ドア42の押し込み動作でドア42の裏面に押圧されて
押し込まれ第16図〜第19図の動作を行うようになっ
ている。
この実施例によれば、カツプホルダ本体10は収納状態
でカム溝70へのカムピン72の嵌入によってカツプ支
持部12が略鉛直な状態にロツクされる。このロツク状
態はカツプ支持部12がカツプ支持部12が押し込まれ
ない限り維持され、カツプホルダ本体10を収納状態で
強固に保持できる。また、このロツク状態では、カツプ
ホルダ本体10がねじりコイルばね64により付勢さ
れ、この付勢力でカムピン72にカム溝70が押圧され
るので、カツプホルダ本体10がガタつくことがない。
また、カツプホルダ本体10を使用するためにドア42
を閉止ロツク状態から押し込むと、ドア42の裏面にカ
ツプ支持部12が押圧されてカツプホルダ本体10も押
し込まれる。その後ドア42の押し込みをやめると、ド
ア42のロツク状態が解除されると同時にカツプホルダ
本体10がねじりコイルばね64の付勢力でカツプ支持
部12が空胴7、9内から突出する方向に回転し、この
回転でカムピン72がカム溝70から抜き出されてカツ
プホルダ本体10のロツク状態も解除される。この後、
カツプホルダ本体10はさらにねじりコイルばね64の
付勢力でカツプ支持部12が空胴7、9内から突出する
方向に回転し、これに伴ってカツプ支持部12に押圧さ
れてドア42も開放される。この際、ドア42は板ばね
60により開度60度の位置まで閉止方向に付勢されて
いるので、この位置までは板ばね60の付勢力に抗して
開放される。すなわち、ドア42が開度60度になるま
ではドア42がカツプ支持部12と一体的な動きをし、
ドア42がカツプ支持部12と離れて速やかに開放する
ことがなく、ドア42とカツプホルダ本体10の動きに
一体感を持たせることができる。
ドア42の開度が角度60度を超えると、どあ42が板
ばね60により開放方向に付勢され、この付勢力でドア
42がカツプ支持部12から離れて独自に全開位置まで
開放される。
したがって、ドア42は押し込むだけの簡単な操作で開
放でき、操作が簡単である。また、ドア42は全開位置
で棚部48に当接して略水平に保持されるので、リヤコ
ンソールボツクス1の平坦壁8の形状に自由度を持たせ
ることができる。また、ドア42は開放状態で板ばね6
0の付勢力により棚部48に押圧されてガタつくことが
ない。
一方、カツプホルダ本体10はドア42の開度が角度6
0度を超えた後もねじりコイルばね64の付勢力で使用
位置まで空胴7、9内から突出され、使用位置ではアー
ム11がねじりコイルばね64の付勢力でストツパ32
に押圧されて、ガタつくことがないように保持される。
したがって、カツプホルダ本体10もドア42を押し込
むだけの簡単な操作で使用可能となり、操作が簡単であ
る。
カツプホルダ本体10の使用後は、ねじりコイルばね6
4の付勢力に抗してカツプホルダ本体10を押し込んで
空胴7、9内に収容すれば、コム溝70へのカムピン7
2の嵌入によってカツプ支持部12が略鉛直な収容状態
にカツプホルダ本体10をロツクでき、その後ドア42
を閉止すれば、フツク52にフツク54が掛止されて第
11図に示されるドア42の閉止ロツク状態となる。
なお、ドア42を開放状態のままカツプホルダ本体10
を空胴7、9内に収納すれば、前記第2実施例と同様に
して取手付のカツプ20であっても保持できる。
上記ケース56とフツク54との間の保持構造及びケー
ス46とマグネツト44との間の保持構造も第16図〜
第19図と同様とすることが好ましい。
〔考案の効果〕
請求項1記載の本考案は、カツプの支持部が形成された
カツプホルダを車室内の収納部に出し入れ可能に収納す
る車両用カツプホルダの収納構造であって、車室内と隣
接してカツプホルダ収納部を形成するための壁部材と、
一端がカツプホルダ収納部に水平方向に延びる軸を介し
て軸支されカツプ支持部が軸支部を中心とした円弧に沿
って設けられ使用状態で上面部が円弧に湾曲したカツプ
ホルダ本体と、上面部に形成されたカツプ挿通用の開口
と、収納部内でカツプホルダ本体をカツプ支持部のカツ
プ非支持角度に保持する第1の保持手段と、カツプ支持
部が壁部材を貫通して車室内に突出したカツプ支持角度
でカツプホルダ本体を保持する第2の保持手段と、を設
けた構成としたので、カツプホルダ本体が水平方向にの
びる軸を中心とし、回転し、引き出されるので、カツプ
ホルダの水平方向に移動量が少なくなるため、カツプホ
ルダを収納するための奥行きが少なくてすみ、設置の自
由度の向上がはかれるという優れた効果を有する。
また、請求項2記載の本考案は、壁部材に設けられた水
平方向にのびる軸に回転可能に軸支されカツプホルダ本
体収納時にカツプホルダ収納部を遮蔽するとともにカツ
プホルダ使用時にカツプ底部を支持する板状部材を設け
た構成としたので、カツプホルダ本体収納時の見栄えの
向上がはかれるとともに、カツプホルダ使用時において
は、カツプの底部が板状部材により支持されることとな
り、カツプホルダを配置する部位の制約が少なくなっ
て、設計の自由度の向上がはかれるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は第2図のI−I線断面図、第2図はリヤコンソールボ
ツクスの斜視図、第3図はカツプホルダをアーム側から
みた斜視図、第4図はカツプホルダの使用状態を示す斜
視図、第5図から第10図は本考案の第2実施例を示
し、第5図は第8図のV−V線に沿う断面図、第6図は
第9図のVI−VI線に沿う断面図、第7図は第10図のVI
I−VII線に沿う断面図、第8図はカツプホルダの収納状
態を示す斜視図、第9図はカツプホルダの収納状態でド
アを開放した状態を示す斜視図、第10図はカツプホル
ダの使用状態を示す斜視図、第11図から第20図は本
考案の第3実施例を示し、第11図、第12図はそれぞ
れ第5図、第7図に対応して示した断面図、第13図、
第14図、第15図はそれぞれ第11図のドアのロツク
機構の作動を示す要部拡大断面図、第16図、第17
図、第18図、第19図はそれぞれ第11図のカツプホ
ルダのロツク機構の作動を第11図矢印X方向からみた
平面図、第20図は第11図の板ばねの撓み量の変化を
ドアの開度に対応して示した図である。 7、9……空胴、 10……カツプホルダ本体、 11……アーム、 12……カツプ支持部、 18B……連結板部、 21……孔(開口)、 32……ストツパ、 42……ドア(板状部材)。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カツプの支持部が形成されたカツプホルダ
    を車室内の収納部に出し入れ可能に収納する車両用カツ
    プホルダの収納構造であって、車室内と隣接してカツプ
    ホルダ収納部を形成するための壁部材と、一端が前記カ
    ツプホルダ収納部に水平方向に延びる軸を介して軸支さ
    れカツプ支持部が軸支部を中心とした円弧に沿って設け
    られ使用状態で上面部が円弧に湾曲したカツプホルダ本
    体と、前記上面部に形成されたカップ挿通用の開口と、
    収納部内でカツプホルダ本体をカツプ支持部のカツプ非
    支持角度に保持する第1の保持手段と、カツプ支持部が
    前記壁部材を貫通して車室内に突出したカツプ支持角度
    でカツプホルダ本体を保持する第2の保持手段と、を設
    けたことを特徴とする車両用カツプホルダの収納構造。
  2. 【請求項2】前記壁部材に設けられた水平方向に延びる
    軸に回転可能に軸支されカツプホルダ本体収納時に前記
    カップホルダ収納部を遮蔽するとともにカップホルダ使
    用時にカップ底部を支持する板状部材を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の車両用カツプホルダの収納構
    造。
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