JPH038193B2 - - Google Patents

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JPH038193B2
JPH038193B2 JP57165793A JP16579382A JPH038193B2 JP H038193 B2 JPH038193 B2 JP H038193B2 JP 57165793 A JP57165793 A JP 57165793A JP 16579382 A JP16579382 A JP 16579382A JP H038193 B2 JPH038193 B2 JP H038193B2
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JP
Japan
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add
juice
fruit juice
sedimentation
seed polysaccharide
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57165793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5955174A (ja
Inventor
Kimio Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP57165793A priority Critical patent/JPS5955174A/ja
Publication of JPS5955174A publication Critical patent/JPS5955174A/ja
Publication of JPH038193B2 publication Critical patent/JPH038193B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、天然果汁にタマリンド種子多糖類を
添加してなることを特徴とする飲料に関する。 本発明において天然果汁とは、みかん、オレン
ジ、レモン、グレープフルーツ、グレープ、アツ
プル、トロピカルフルーツ、その他等の果汁をい
う。 タマリンド種子多糖類は、東南アジアに産する
豆科植物であるタマリンダス・インデイカの種子
より分離抽出される天然のガム質であり、増粘安
定剤としてソース類や冷菓等各種食品に利用され
ている。 本発明の飲料は、天然果汁にタマリンド種子多
糖類を添加してなるものであり、場合によつては
水、炭酸、砂糖等を加えて調製してもよい。 一般に、天然果汁含有飲料は、パルプ質、ペク
チン質等を含むので、これらが経時的に分離沈降
する。これはおりの沈降といわれ、天然果汁含有
飲料の商品価値を低下させる。この欠点を防止す
るため、従来各種のガム質が検討されてきたが、
目的は充分達成されていない。たとえば、キサン
タンガムを添加する方法が知られている(特公昭
44−13989号公報)。しかし、長期間にわたり沈降
を防止するにはキサンタンガムを大量添加する必
要があり、その結果、粘りが強くなり天然果汁含
有飲料に必要な清涼感が失われるという欠点が生
じる。キサンタンガムを清涼感が失われない量添
加する場合は、キサンタンガムが果汁固形分と反
応して凝集し、上層が透明になる程の分離を起こ
す。そこで、この凝集反応を防止するために、キ
サンタンガムとCMCを併用することが知られて
いる(米国特許第4163807号公報)。しかし、天然
果汁及びそれを含有する飲料を製造する際には、
加熱殺菌が通常行なわれている。そして、この加
熱工程を経るために、キサンタンガムとCMCを
併用しても分離を起こす。従つて、これらの欠点
を有さないガム質を検討する必要があつた。 本発明者は、おりの沈降を防止し、しかも清涼
感を損なわないガム質を検討した結果、タマリン
ド種子多糖類が有効であるという知見を得、本発
明を完成した。 即ち、本発明は、タマリンド種子多糖類を添加
してなる、おりの沈降のない天然果汁及びそれを
含有する飲料に関する。 タマリンド種子多糖類の添加量は、好ましくは
最終製品の0.05〜0.30%である。これより少量で
はおりの沈降の防止が不十分であり、多量では清
涼感を損なう傾向にある。なお、タマリンド種子
多糖類はペクチン等との併用も可能である。 本発明の天然果汁含有飲料は、加熱殺菌工程の
有無に拘らず、また炭酸を含有する場合において
も、おりの沈降がみられない。 以下、実験例及び実施例により本発明を詳述す
る。 実験例 表1に示す処方のみかん果汁50%含有飲料で、
各種ガム質の添加効果を調べた。使用ガム質の種
類と溶解条件は表2に示す通りであり、それぞれ
下記の方法により試料を調製し、実験を行なつ
た。
【表】
【表】 (試料調製法) 表2に従つて各ガム質の濃厚水溶液を調製し、
その必要量に2%クエン酸水溶液、0.1%クエン
酸ソーダ水溶液及び残りの水を加え撹拌し、さら
に砂糖を加え撹拌する。次に1/5濃縮温州みかん
果汁を加えて混合後、沸騰水中で5分間殺菌す
る。 (試験法) 試料30mlを試験管にとり、冷蔵庫に放置し、パ
ルプ質の沈降状態を観察する。残りは、室温に冷
却後、食感を調べた。 (結果) 表3に示す通りである。表中記号は次のような
意味を有する。 記号 おり沈降状態 −:全く沈降なし ±:極わずかに沈降 +:わずかに沈降 :かなり沈降 :凝集して上部が清澄となる。
【表】
【表】 表3より、果汁本来の清涼感を失わず、且つ35
日後までおりの沈降がないものは、タマリンド種
子多糖類添加の場合だけであり、これが最も有効
であることがわかる。 ペクチンやCMCでは、多量に添加した場合の
み、短期間おりの沈降を防止できるが、粘りがで
て清涼感がなくなる。 キサンタンガムでは、果汁中の蛋白質と反応す
ることによると思われる凝集を生じ、上部が澄明
となり、外観をより悪くする。 キサンタンガムとCMCの併用では、凝集は防
げるが、長期間にわたる分離防止はできない。 実施例 1 砂 糖 20g 2%クエン酸水溶液 20g 0.1%クエン酸ソーダ水溶液 20g 1/5濃縮温州みかん果汁 20g 水 119.6g タマリンド種子多糖類 0.4g 合 計 200.0g 25℃の水約40mlに撹拌しながらタマリンド種子
多糖類0.4gを加え、30分間撹拌溶解する。これ
に2%クエン酸水溶液、0.1%クエン酸ソーダ水
溶液及び残りの水を加え撹拌し、さらに砂糖を加
え撹拌する。次に1/5濃縮温州みかん果汁を加え
て混合する。このようにして調製したみかん果汁
50%含有飲料を50mlずつ2本の試験管にとり、1
本は沸騰水中で5分間殺菌した後密封し、他の1
本は加熱せずに密封し、2本を冷蔵庫(5〜10
℃)にて50日間放置して沈殿物の有無を調べた。
残りの果汁飲料は調製後一夜保冷して食感を調べ
た。 その結果、この果汁飲料は、粘りが殆どなく清
涼感があり、しかも50日後も沈殿物は殆ど認めら
れなかつた。 実施例 2 1/5濃縮温州みかん果汁 40g 水 159.7g タマリンド種子多糖類 0.3g 合 計 200.0g 25℃の水160mlに撹拌しながらタマリンド種子
多糖類0.3gを加え、30分間撹拌溶解する。次に
1/5濃縮温州みかん果汁40gを加え、100%還元み
かん果汁飲料を調製する。これを実施例1と同様
に試験する。 その結果、この果汁飲料は、粘りが殆どなく清
涼感があり、しかも50日後も沈殿物は殆ど認めら
れなかつた。 実施例 3 砂 糖 20g 2%クエン酸水溶液 20g 0.1%クエン酸ソーダ水溶液 20g 1/5濃縮レモン果汁 10g 水 129.5g タマリンド種子多糖類 0.5g 合 計 200.0g 25℃の水約50mlに撹拌しながらタマリンド種子
多糖類0.5gを加え、30分間撹拌溶解する。これ
に2%クエン酸水溶液、0.1%クエン酸ソーダ水
溶液及び残りの水を加え撹拌し、さらに砂糖を加
え撹拌する。次に1/5濃縮レモン果汁を加えて混
合する。このようにして調製したレモン果汁25%
含有飲料を実施例1と同様に試験する。 その結果、この果汁飲料は、粘りが殆どなく清
涼感があり、しかも50日後も沈殿物は殆ど認めら
れなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 天然果汁にタマリンド種子多糖類を添加して
    なることを特徴とする飲料。
JP57165793A 1982-09-21 1982-09-21 天然果汁含有飲料 Granted JPS5955174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57165793A JPS5955174A (ja) 1982-09-21 1982-09-21 天然果汁含有飲料

Applications Claiming Priority (1)

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JP57165793A JPS5955174A (ja) 1982-09-21 1982-09-21 天然果汁含有飲料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5955174A JPS5955174A (ja) 1984-03-30
JPH038193B2 true JPH038193B2 (ja) 1991-02-05

Family

ID=15819095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57165793A Granted JPS5955174A (ja) 1982-09-21 1982-09-21 天然果汁含有飲料

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JPS5955174A (ja) 1984-03-30

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