JPH0381276B2 - - Google Patents

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JPH0381276B2
JPH0381276B2 JP60052549A JP5254985A JPH0381276B2 JP H0381276 B2 JPH0381276 B2 JP H0381276B2 JP 60052549 A JP60052549 A JP 60052549A JP 5254985 A JP5254985 A JP 5254985A JP H0381276 B2 JPH0381276 B2 JP H0381276B2
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JP
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ferromagnetic
magnetic
stainless steel
magnetism
density
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JP60052549A
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Heihachiro Yonekura
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 電子産業の発展は、大規模集積回路(以下
LSI)、液晶デイスプレイ(以下LCD)、プリント
回路板(以下PCB)などの細密化、高集積化に
より、高密度な実装技術へのニーズを強めてい
る。本発明は磁気を用いて強磁性導電性線条を配
向せしめて製造する異方導電体に関し、より詳し
くは磁性導電性線条の製造方法などを改良し、高
性能な導電性線条を用いた異方導電体であるエラ
スチツクコネクターに関する。すなわち、高密度
な接続を行いうる高品質なコネクターを供給する
ことにより、高密度接続、ひいては電子機器の高
密度化、小型化を可能ならしめるものである。 〔従来の技術〕 強磁性線状を用い、これを短繊維となして、未
硬化なゴム原液とブレンドしてシート化し、磁気
を用いてしーとの厚み方向に配向させ、配向状態
を保つてゴムを厚み方向に貫通せしめてゴムを硬
化せしめ異方導電体となすエラスチツクコネクタ
ー及び、その製造方法は特開昭59−58709号公報
等により公知である。強磁性線条としてはステン
レス、ニツケル、炭素繊維等を使用し得る。 しかしながら、従来法においては磁性体の磁力
がそれ程高いものでなく、高品位なものは未だ得
られていない。すなわち高密度な電気接続用途に
コネクターとして用いる場合、線条のシート表面
に対する垂直度、線条間相互の間隔の均一性、埋
設密度等は必ずしも需要に充分対応しうる水準に
なく、改善が急務であつた。 また、積層法による別種のコネクターも、特開
昭51−23673号公報等によりに公知であるが、カ
ーボン粒子等を用いた導電材料を用いる場合が多
く、導通抵抗値が大きいなどの問題があり、実際
の接続は電流容量、抵抗値、接続すべき電極部の
形状などにより使い分けられるのが普通である。 従来の技術による導電性線条は、磁性の観点か
らニツケル、フエライトなどは好ましいが、機械
的強度、防錆能力の点からステンレスが用いられ
ることが多い。例えばニツケル線条は、直径で
40μ程度が強度面からの限界とされる。そのた
め、細密な導電路間隔を必要とされる高密度接続
に関しては、必然的に導電性線条そのものが細か
な直径を必要とされるため、対応することが難し
かつた。 一方、ステンレス材料は、通常弱磁性であり、
防錆能力、機械的強度、耐久性等の利点は認めら
れつつも強磁性としてそれ自身使用することは出
来ず、必要な場合は表面にニツケルメツキ等を施
して用いられる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、このように機械的・化学的特性に優
れたステンレス材料、特に細密な用途に用いられ
るステンレス繊維に強い磁性を付与することによ
り、磁気を用いて強磁性の導電性線条を配向・配
列をなして、直接性能に影響する配向・配列の精
度を向上せしめ、接続密度・正確さ等を大きく改
善して高密度接続方法を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するため本発明は下記の構成か
らなる。 飽和磁束密度3000ガウス以上のステンレス細線
からなる電気導通体を、電気絶縁性ゴムシートの
厚み方向に配向せしめて貫通させ、相互に間隔を
おいて埋設したことを特徴とする強磁性体を用い
たエラスチツクコネクター。 物質の磁性の発現は種々あり、物体がおかれて
いる磁場(磁場強度Hエルステツド)に対し、反
対方向の磁化が当該物体内で発生するものを反磁
性、同一方向に強い磁化を示すものを強磁性とい
う。強磁性の物質は、物質を構成する磁気モーメ
ントが磁場の方向に配向され、全体として大きな
磁性を示し、場の磁界強度H以上の磁束密度(B)ガ
ウス)を示し、B/Hを比透磁率として、磁化特
性の強さを表現する。また、磁界をいくら強くし
ても、物質による飽和点があり、その場合の磁束
密度を飽和磁束密度(ガウス)という。これら磁
性体、物質を構成する原子そのものの磁性に依存
するところが大であるが、同一組成でもその結晶
構造などの影響を強く受ける。そのため、温度を
上げて、キユリー点に達すると、常温では強磁性
の材料でも磁性を失うことがよく知られている。 本発明は、一般に磁性のきわめて弱いステンレ
ス材料を、すべての工程上必要な熱処理工程を終
了後に、冷間延伸を強く行うことにより、強い磁
性を有する構造に変化せしめる。すなわち、延伸
倍率を3倍以上、より好ましくは5倍以上の倍率
で強く冷間延伸することにより、飽和磁束密度
3000、好ましくは10000ガウス以上の磁性線条を
製造し、これを用いて異方導電体を製造すること
にある。これは、本来の磁性材料であるニツケル
以上の強磁性のレベルである。延伸速度は、10〜
500m/分程度が好ましい。 さらに、油剤等を適宜用いて張力を下げ、線条
切れ等の工程トラブルを減少させるのが好まし
い。 第1図に延伸倍率と磁化の強さのヒステリシス
曲線、第2図に線状体の延伸工程図を示す。 すなわち第1図の4,5は本発明の磁性曲線、
6は従来例の磁性曲線を示す。また第2図は、1
は延伸ロール、2は延伸ノズル、,3はステンレ
ス繊維である。 こうして得られた強磁性ステンレス繊維を切断
して短繊維化する。高精度で切断出来れば、方法
はどれでもよいが、例えば繊維を同方向に引揃え
て樹脂に含浸し、これを繊維方向に直角な方向に
スライスして単繊維を得る方法などがある。単繊
維の長さは、エラスチツクコネクターにする場合
0.2〜10m/m程度、直径は5〜100μ程度がよい
が、より好ましくは5〜40μ程度である。 これらの短繊維は、電気接続の信頼度を高める
ために表面に金等の貴金属をメツキ等により構成
することが好ましい。次に、未硬化のゴム原液に
当該短繊維を混合してシート化する。混合率は、
短繊維の直径により異なるが、0.1〜10%重量程
度で、所定の設計密度、すなわち短繊維の間隔に
より設定するのがよい。短繊維の間隔は一般に行
おうとする電気接続のピツチの1/2以下が好まし
い。間隔としては、配列にもよるが、30〜100μ
前後が一般的である。このようなシート状混合物
に磁気を与えて、強磁性短繊維を配向せしめ、さ
らに配列をさせる。この場合、強磁性短繊維は、
磁力線の方向に配向するが、第2図のようにシー
ト状物を水平となし、これとθの方向に磁場を印
加する。この場合の強磁性線条のうける配向力は
下記(1)式で表わされる。 T=QJHsinθ ………(1) Q:体積(m3)、J:磁束密度(wb/m2) T:磁気配向トルク(Kg・m) H:磁界強度(A・T) θ:磁界と物体軸心のなす角度(度)である。 ここで磁界強度Hを強くすると、物体中の磁束
密度Jも強くなるが、物性として飽和磁束密度
Jmaxが限界となる。従つて配向力を強くし、ゴ
ム原液の流体抵抗にうちかつて強磁性線条を配向
せしめるためには、飽和磁束密度の高い磁性線条
を用いることが重要となる。ゴム原液は、3〜
1000ポイズのものが、一般的であり好ましい。 ゴム原液の粘度は、製品としてのゴム強度など
に影響するため、適宜選択する必要がある。ま
た、配列は磁場の強弱を部分的に構成した場で、
磁場の強い部分に線条を配列するため、磁気によ
る配列を高精度で行うために好ましい。磁気によ
る配向、配列を行なつた状態でシート状物を静か
に圧縮し、ゴム部厚みを強磁性導電性線条が貫通
する状態とせしめ、そのままゴムを硬化させる。
このようにして、機械的強度・防錆性に優れたス
テンレス繊維を電気絶縁性ゴムシートの厚み方向
に配向して貫通せしめた異方導電体を得て、所定
の寸法に切断してエラスチツクコネクターを得
る。 本発明により、ゴムシート厚み0.1〜10m/m導
電体の傾きδ0.05m/m(厚み1m/mに対し)、導
電体の隣接する間隔0.15m/m以下の異方導電体
を得ることが出来る。さらにゴムシート厚み0.3
〜3m/mの範囲では、導電体の傾きδ0.03m/m
の異方導電体を得ることが出来る。 〔実施例〕 実施例 1 組成が鉄72%、クロム18%、ニツケル8%(重
量)不純物少量のステンレス304線状体(直径
0.06m/m)を、50本束ねてトウとし、これを速
度差を有する回転ドラム間で、延伸倍率5倍で延
伸し、飽和磁束密度15000ガウスの直径30μのス
テンレス線条を得た(磁界強度1000エルステツド
で測定。B−H計使用)。 当該線条を、長さ1.00m/mに切断し、これを
粘度10ポイズのシリコンゴム原液に、ステンレス
線条を重量比5%で配合し、厚み1.50m/mのシ
ート状物とした。 しかるのち300エルステツドの磁場中でステン
レス線条を配向せしめ、そのままシート状を厚み
0.95m/mまで圧縮し、その状態でゴム原液を硬
化させてのち、シートを切断して、導電体線条の
傾きδの平均値0.005m/mの第1表に示すエラス
チツクコネクターを得た。このコネクターは長期
間使用しても電気応答性に優れ、高品位のもので
あつた。 実施例 2 同様の方法で、延伸倍率3倍で延伸した飽和磁
束密度3500ガウスのステンレス繊維を用いて実施
例2のエラスチツクコネクターを得た。第1表に
示すごとくこのコネクターも優れたものであつ
た。第1表に従来技術と比較して特性をまとめ
る。
〔発明の効果〕
本発明は、機械的・化学的特性に優れた強磁性
ステンレス線状体を材料とし、磁気を用いて前記
強磁性の導電性線条を配向・配列をなして、直接
性能に影響する配向・配列の精度を向上せしめ、
接続密度・正確さ等を大きく改善して高密度接続
が可能なコネクターを得ることができる。また耐
久性に優れ、かつ応答の正確性に優れたコネクタ
ーとすることができる。 なお本発明の強磁性ステンレス線状体は、他に
プラスチツクやゴムと共存せしめて用いれば、上
記した効果より電場遮蔽材や電線被覆材料等とし
ても有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用する磁性体の特性を示
し、第2図は本発明のコネクターを得る方法の1
例を示す。 1…延伸ロール、2…延伸ノズル、3…ステン
レス繊維、4,5…本発明の磁性曲線、6…従来
例の磁性曲線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 飽和磁束密度3000ガウス以上のステンレス細
    線からなる電気導通体を、電気絶縁性ゴムシート
    の厚み方向に配向せしめて貫通させ、相互に間隔
    をおいて埋設したことを特徴とする強磁性体を用
    いたエラスチツクコネクター。 2 強磁性線状である電気導通体が、直径100μ
    以下の線状体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の強磁性体を用いたエラスチツク
    コネクター。
JP5254985A 1985-03-18 1985-03-18 強磁性体を用いたエラスチツクコネクタ− Granted JPS61211969A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4981196B1 (ja) * 2011-03-25 2012-07-18 富士高分子工業株式会社 ワイヤ配列ゴムコネクタ及びその製造方法
WO2012132092A1 (ja) * 2011-03-25 2012-10-04 富士高分子工業株式会社 ワイヤ配列ゴムコネクタ及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55128206A (en) * 1979-03-27 1980-10-03 Toray Industries Method of fabricating anisotropic conductive rubber sheet
JPS5958709A (ja) * 1983-08-22 1984-04-04 東レ株式会社 異方導電性シ−ト

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