JPH0381010B2 - - Google Patents

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JPH0381010B2
JPH0381010B2 JP58234817A JP23481783A JPH0381010B2 JP H0381010 B2 JPH0381010 B2 JP H0381010B2 JP 58234817 A JP58234817 A JP 58234817A JP 23481783 A JP23481783 A JP 23481783A JP H0381010 B2 JPH0381010 B2 JP H0381010B2
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cushion
piston
rod
cylinder
hole
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Atsushi Inoe
Masakazu Nakazato
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシリンダのクツシヨン装置に関し、更
に詳しくはピストンのストロークエンドで絞り効
果によりクツシヨンを効かせ、ピストンがシリン
ダヘツド又はシリンダボトムに急激に衝突するの
を防止するシリンダのクツシヨン装置に関する。
シリンダのクツシヨン特性は、シリンダ並びに
母機の強度、寿命、更にオペレータの操作性等に
大きく影響しており、シリンダの高速、高圧化に
より、その重要性はますます増大している。
従来から用いられている最も一般的なクツシヨ
ン機構としては第1図、第2図のものが知られて
いる。
即ち、シリンダチユーブ1内にピストン2を介
してピストンロツド3が摺動自在に挿入され、ピ
ストン2によつて区画された二つの油室4,5は
油路6,7を介してポート8,9と通じ、ピスト
ン2の両端面にはクツシヨンベアリング10,1
1を固定し、例えばピストン2が第2図のように
左行する伸長作動時に於て、ピストン2のストロ
ークエンド近傍では左側のクツシヨンベアリング
10が油路6内に挿入し、このクツシヨンベアリ
ング10の外周環状隙間を通してクツシヨン室と
なる油室4の油がポート8に流出し、この時隙間
の絞り作用で油室4に圧力を立ててクツシヨンを
効かせるものである。
しかし、このクツシヨン機構は構造が単純であ
る反面、環状隙間における圧力降下を用いるた
め、その絞り効果は作動流体の粘度、環状隙間の
隙間量及び油路6,7の内周に対するクツシヨン
ベアリング10,11の外周の偏心率によつて大
きく変化し、ばらつきがある。
また、クツシヨン効果を大きくするために隙間
量を小さくすると、油路6,7内壁にクツシヨン
ベアリング10,11が接触し易くなる上、逆に
油路6,7からクツシヨンベアリング10,11
が抜け出る時にポートから油室に流入する流量が
不足し、油室の圧力が負圧となり、クツシヨン行
程を抜け出た瞬間に負圧から高圧に急変し、その
際に発音、シヨツク、シールの損傷等が生ずる。
この為従来は第2図のようにポート8,9と油室
4,5とを接続する通路12を形成し、この通路
12の途中にチエツク弁13を組み付けて油室
4,5が負圧になるのを防止しているが、このチ
エツク弁13を設けることは構造が複雑化し、コ
ストアツプになる。
又従来のシリンダのクツシヨン機構として、第
3図、第4図のものも知られている。これはクツ
シヨンプレートを用いたワツシヤタイプと呼ばれ
るものであり、その構造はシリンダチユーブ1内
にピストン2を介してピストンロツド3が摺動自
在に挿入され、シリンダチユーブ1内にはピスト
ン2によつて左右二つの油室4,5が区画され、
これらの油室4,5はポート8,9を介してそれ
ぞれ油圧源に接続されている。
ピストンロツド3の小径部3a外周にはクツシ
ヨンプレート14が摺動自在に挿入され、このク
ツシヨンプレート14とピストン2の間にリター
ンスプリング15が介在されて通常クツシヨンプ
レート14をピストンロツド3の段部3bに押し
付けられ、更にクツシヨンプレート14には軸方
向にオリフイス16が穿設され、又油室4,5の
ポート8,9側の内壁17に切欠き17aが形成
されている。
このシリンダは第4図のように、例えば伸長作
動時にピストン2が左行し、ストロークエンド近
傍になるとクツシヨンプレート14が油室4の内
壁17に当接し、ピストンロツド3とピストン2
のみが更に左行する。この時油室4の油がピスト
ン2によつて押し出され、その油路はオリフイス
16のみとなりオリフイス16の流動抵抗でクツ
シヨンが効く。
上記ワツシヤタイプのクツシヨン機構ではクツ
シヨンプレート14がポート8より導入された圧
油により、リターンスプリング15に抗して右行
して、油室4の内壁17から離れ、油室4への圧
油を供給できる通路を創出するというチエツク機
能を有しているからクツシヨン行程抜け時の発
音、シヨツク、シール損傷等の発生は防止出来る
し、又オリフイス16の形状を適当に選択するこ
とにより、例えば薄刃オリフイスの形状等に成形
することにより、作動流体粘度の影響も受けにく
くすることができる。
しかしながら、オリフイス16は固定オリフイ
スとなるためにピストンのストローク速度が低下
するとクツシヨンの効きが悪くなる。即ち、クツ
シヨン工程に突入直後に急速に減速し、その後は
あまり減速しないという欠点がある。
この為、例えば実開昭58−69104号公報に開示
されているように、クツシヨンプレートを複数個
設置し、数ステツプの減速を実現したものも開発
されているが、この場合にはクツシヨン機構の占
めるスペースがクツシヨンストロークに比較して
大きくなり、また絞り効果の調整にも限界があ
る。
従つて本発明の目的は作動流体の粘度によるク
ツシヨン効果への影響が少なく、クツシヨン行程
を抜け出た瞬間に発音、シヨツク、シールの損傷
が発生せず、ピストンストロークの速度が低下し
てもクツシヨン効果が低下せず、絞り効果を比較
的自由に設定できるシリンダのクツシヨン装置を
提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の構
成は、シリンダチユーブ内にピストンを介して摺
動自在に挿入されたピストンロツド外周にクツシ
ヨンプレートを軸方向移動自在に挿入させ、クツ
シヨンプレートとピストン間にリターンスプリン
グを介装し、クツシヨンプレートには軸方向の通
孔を一つ又は複数穿設し、ピストン端面には前記
通孔内に挿入されて通孔を徐々に絞るクツシヨン
ロツドを配置したことを特徴とするものである。
更に本発明の第2の構成は、シリンダチユーブ
内にピストンを介して摺動自在に挿入されたピス
トンロツド外周にクツシヨンプレートを軸方向移
動自在に挿入させ、クツシヨンプレートとピスト
ン間にリターンスプリングを介装し、クツシヨン
プレートには軸方向の通孔を一つ又は複数穿設
し、ピストン端面には前記通孔内に挿入されて通
孔を徐々に絞るクツシヨンロツドの基端を保持さ
せ、前記クツシヨンロツド基端にフランジを設
け、このフランジ端面をピストン端面に浮動自在
に当接させ、フランジとクツシヨンプレート間に
クツシヨンロツド用リターンスプリングを介装さ
せたことを特徴とするものである。
以下本発明の実施の態様を第5〜第12図の図
面について説明する。
第5図、第6図は第1の発明の好適な一実施態
様に係るシリンダの一部切欠き断面図である。
即ち、シリンダチユーブ18の両端にシリンダ
ヘツド19とシリンダボトム(図示せず)を一体
に固定し、シリンダチユーブ18内にはピストン
20を介してピストンロツド21が摺動自在に挿
入され、ピストン20はシリンダチユーブ18内
に左右二つの油室22が区画され、二つの油室2
2はそれぞれシリンダヘツド19内の室22a及
びシリンダボトム内の室22aと通じ、この室2
2aはポート24を介してポンプ又はタンクたる
油圧源に接続している、 ピストンロツド21の基端側小径部21aには
環状のクツシヨンプレート23が軸方向に摺動自
在に挿入され、このクツシヨンプレート23には
一つ又は複数の通孔25が軸方向に向けて形成さ
れている。
クツシヨンプレート23とピストン20端面間
にはリターンスプリング26が介在され、このリ
ターンスプリング26は静止状態ではクツシヨン
プレート23をピストンロツド21の段部21b
に押し付けている。
クツシヨンプレート23の通孔は図示のように
口端径を大きくし、中央部を小径にしたテーパ状
のものでもよいし、内径を同じにしたものでもよ
い。
一方ピストン20の端面には通孔25に対向す
るクツシヨンロツド27を一体に突出成形し、こ
のクツシヨンロツド27は通孔25内に移動自在
に挿入されている。
クツシヨンロツド27はピストン20と一体成
形されているが、溶接その他の方法で保持しても
よい。
クツシヨンロツド27は先端が細く、基端が太
い、いわゆる断面テーパ状に成形されている。又
クツシヨンロツド27は通孔25に対して単独で
挿入されてもよいが、図面のように軸方向にスリ
ツトを形成したガイド28を介して挿入してもよ
い。ガイド28を介して挿入した場合には、通孔
25の軸心とクツシヨンロツド27の軸心を常に
一致させ、クツシヨンロツド27が位置ずれする
ことなく軸方向に移動するのに効果的である。
次に作動について述べる。
第6図のように、例えば矢印方向にピストン2
0とピストンロツド21が移動すると油室22の
油がポート24よりタンク側に排出され、ピスト
ンのストロークエンド近傍ではクツシヨンプレー
ト23がシリンダヘツド19の端面に当り、その
後はリターンスプリング26をたわませながらピ
ストン20とピストンロツド21のみが更に左行
する。クツシヨンプレート23がシリンダヘツド
19に当ると油室22と室22aはクツシヨンプ
レート23の通孔25のみを介して連通し、しか
もこの通孔25内をクツシヨンロツド27がより
深く差し込まれるからピストン20の左行に伴な
つて通孔25とクツシヨンロツド27とで形成さ
れる環状隙間が徐々に絞られ、この絞られた隙間
を介して油室22の油がポート24側に押し出さ
れる為に隙間の流動抵抗で徐々にクツシヨンが効
いてくる。
ところでクツシヨンロツド27は基端が太くな
つているからピストン20の動きが、ストローク
エンドに近くなればなるほどクツシヨン効果が大
きくなり、この為ピストンのストローク速度が低
下しても所望の大きさのクツシヨン効果を期待で
きる。
又通孔25に形成される隙間ではオリフイス的
な流れとなり作動油粘度の影響は少なく、絞り効
果が大きく変化するとが無い。
クツシヨンロツド27の直径は自由に設定で
き。この直径に応じた絞り効果が得られるから、
絞り効果を比較的自由に設定できる。
他方前記と逆方向にピストン20を移動し、ク
ツシヨン行程から抜け出る場合にはポート24を
ポンプ側に接続して油室22に圧油を供給する分
けであるが、この際ポート24からの圧油が通孔
25より油室22に導かれるとともに、クツシヨ
ンプレート23が、ポート24からの圧油によ
り、リターンスプリング26に抗して右行して、
油室22への圧油の通路を拡大するチエツク機能
を有しており、油室22が負圧とならず、これに
より異音の発生、急激なシヨツクの発生、ピスト
ン外周等に設けたシールの損傷を防止できる。
第7図は第1の発明の他の実施態様に係り、こ
れは絞り効果を出す他の方法である。即ち、クツ
シヨンロツド27aの直径は先端から基端まで同
じ径に成形すると共に、その外周に一つ又は複数
の長手方向に沿うスリツト29を形成し、このス
リツト29は先端側の切り込みが深く、基端側を
浅くしたものでる。
この場合には通孔25とクツシヨンロツド27
aとで形成される流路はスリツト29の断面積の
合計となり、ピストン20のストロークに伴なつ
て流路が徐々に絞られてクツシヨンが徐々に大き
く効いてくる。又クツシヨンロツド27a自体の
外周は通孔25の内周を摺接するから軸心を常に
一致させることが可能となる。
その他の作用、効果は第5図の実施態様と同じ
である。
次に第8図、第9図は第2の発明の好適な一実
施態様に係るシリンダの一部切欠き断面図であ
る。
これはピストン端面にニードル弁を水平方向に
保持させ、このニードル弁がクツシヨンプレート
の通孔内に挿入させた点は第1の発明と同じであ
るが、さらに本第2の発明はピストンロツドがク
ツシヨン動作時に回転した時クツシヨンプレート
も連動して同一方向に同一量回転できる係止機構
を付加したものである。
即ち、ピストンロツド21の外周に軸方向移動
自在にクツシヨンプレート23が挿入され、ピス
トンロツド21の外周には一つ又は複数の溝30
が長手方向に形成され、この溝30内にはクツシ
ヨンプレート23の内周に突設したガイド用リブ
23aを嵌合させ、クツシヨンプレート23はこ
の溝に沿つて軸方向にリブ23aを介して移動す
ると共にピストンロツド21が回転した時クツシ
ヨンプレート23も同一方向に同一量強制的に回
転させられる。
上記の場合、溝をクツシヨンプレート23側
に、又リブをピストンロツド21側に設けてもよ
く、その他スプライン加工等にしてもよい。
以上のように軸方向にはクツシヨンプレート2
3が単独で移動するのを許容し、回転方向にはピ
ストンロツド21に連動してクツシヨンプレート
23も回転する係止機構を付加したことにより、
クツシヨンプレート23の通孔25とピストン側
のニードル弁27は常に対向位置に一致してい
る。
従つてクツシヨン動作時にピストンロツド21
が回転すると同一方向に同一量クツシヨンプレー
ト23とピストン20とクツシヨンロツド27が
連動して回転し、これにより通孔25の軸心とク
ツシヨンロツド27の軸心が常に一致し、回転時
にクツシヨンロツド27が通孔25の内壁に当つ
て折損するのを防止できるものである。
同じく第10図、第11図は第2の発明の他の
実施態様に係り、これは係止機構を変形したもの
である。
即ち、ピストンロツド21の外周にクツシヨン
プレート23を摺動自在に挿入すると共に、ピス
トンロツド21の外周軸方向に一つ又は複数のガ
イド突起31を植立し、このガイド突起31をク
ツシヨンプレート23の内周に軸方向に形成した
ガイド溝32に嵌合させ、これらガイド突起31
とガイド溝32とからなる係止機構を介してクツ
シヨンプレート23の軸方向の移動を許容し、且
つピストンロツド21とピストン20とに連動し
て同一方向に回転させるものである。
その他の作用効果は第8図の場合と同じであ
る。又符号が同一の部材は第5図と同じであるか
ら省略する。
更に第12図は第3の発明の好適な一実施態様
に係るシリンダの一部切欠き断面図である。
これはクツシヨンプレートの通孔に対向するク
ツシヨンロツドをピストン端面に保持した基本構
成にクツシヨンロツドの浮動機構を付加し、ピス
トンロツドとピストンが回転した時、この回転運
動からクツシヨンロツドが逃げてクツシヨンプレ
ートの通孔内に当たるのを防止したものである。
即ち、ピストン20の端面に対して水平方向に
延びるクツシヨンロツド27bの基端フランジ部
27cが浮動自在に当接し、このフランジ27c
端面とクツシヨンプレート端面間にクツシヨンロ
ツド用リターンスプリング35を介装し、このリ
ターンスプリング35がクツシヨンロツド27b
をピストン20側に押し付けて保持させている。
クツシヨンロツド27bは先端から基部まで同
一の直径に成形すると共に軸方向外周に一つ又は
複数のスリツト33を形成している。スリツト3
3の半径方向の深さは先端側が深く基端側が浅
く、断面がテーパ状に成形されている。
クツシヨンロツド27bはクツシヨンプレート
23の通孔25内に摺動自在に挿入されている。
ピストンロツド21の外周に於て、クツシヨン
プレート23より図に於て圧側で且つニードル弁
27bと対向する位置にストツパ34を起立し、
ピストンストロークエンド近傍でニードル弁27
bの先端がこのストツパ34端面に当接するよう
になつている。
ストツパ34はピン又は溶接等でピストンロツ
ド21に固定されている。
上記のクツシヨン装置ではピストンストローク
エンド近傍でクツシヨンプレート23がシリンダ
ヘツドに当り、ピストンロツド21とピストン2
0は更に左行し、又クツシヨンロツド27bは通
孔25内により深く差し込まれ、この時スリツト
33で絞り効果が徐々に大きく変化する。
一方図示のようにクツシヨンが効き初めると油
室22の内圧が上昇し、この内圧がクツシヨンロ
ツド27bのフランジ27c右端面に作用し、こ
の作用力でクツシヨンロツド27cがリターンス
プリング35に抗して左行し、この時その先端が
ストツパ34に当り、この位置で止まる。
ところで、クツシヨン動作時、又はその他の原
因でピストンロツド21とピストン20とが回転
した時、クツシヨンロツド27cは浮動状態でピ
ストン端面に保持されているだけであるから、ピ
ストン20の回転力はほとんどクツシヨンロツド
27bには伝達されず、クツシヨンロツド27b
は通孔25に差し込まれた位置に残留し、これに
より、クツシヨンロツド27bに曲げ力が作用し
て折損したり、通孔25の内壁に大きな力で衝突
しないから傷もつかない。
他方ポート24に高圧が導かれると第1の発明
の場合と同様にクツシヨンプレート23がチエツ
ク機能を果すとともに、クツシヨンロツド27b
はリターンスプリング35の復元力および油室2
2aと油室22の圧力差によつて元の位置まで戻
される。
その他の作用、効果は第5図の場合と同じであ
る。
以上のように第1の特定発明では、ピストンロ
ツドにクツシヨンプレートを軸方向移動自在に取
り付け、他方ピストンに保持したクツシヨンロツ
ドをクツシヨンプレートの通孔に移動自在に挿入
したから、クツシヨンロツド形状の選択により
通孔の絞り効果を比較的自由に設定でき、スムー
スな特性の実現が可能となること、通孔とクツ
シヨンロツドとで形成される環状隙間は絞り効果
を徐々に大きくするオリフイスとして作用する他
にチエツク弁機能を有しているから、クツシヨン
動作から抜け出る方向にピストンを動かす時油室
が負圧とならず、異常な発音、シヨツクの発生
や、シールの損傷を防止できること、通孔とク
ツシヨンロツドとで形成される環状隙間ではオリ
フイス的な油の流れとなるから作動油粘度の影響
は少なく、絞り効果が大きく変化しないこと、
ピストンの移動に伴なつてクツシヨンロツドがよ
り深く差し込まれ、絞り効果が徐々に大きくなる
から、ピストンのストローク速度が低下しても絞
り効果が悪くなるようなことがないこと、 クツシヨンプレートはピストンロツドに挿入さ
れているからクツシヨンプレートの通孔とクツシ
ヨンロツドとの相対的な位置関係の調整が容易
で、位置合せを確実に行なえ、クツシヨンプレー
トの破損を防止できること、 クツシヨンプレートの通孔は油圧源に接続する
ポートとは無関係であり、油の供給、排出及びポ
ートの形状、大きさに影響を与えないこと、 等の効果を有する。
更に又第2の発明では特定発明の構成にクツシ
ヨンロツドが浮動状態でピストン端面に保持され
る機構を付加したから、ピストンロツド及びピス
トンの回転力がクツシヨンロツドには伝達されな
いから又はほとんど伝達されない為にクツシヨン
ロツドが通孔内壁に当つて傷を付けたり、折り曲
がるようなことを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のシリンダの一部切欠き縦断正面
図、第2図は第1図の一部拡大断面図、第3図は
ワツシヤタイプのクツシヨン機構を有するシリン
ダの一部切欠き縦断正面図、第4図は第3図のク
ツシヨン動作時の一部切欠き縦断正面図、第5図
は第1の発明の実施態様に係るシリンダの一部切
欠き縦断正面図、第6図は第5図のシリンダのク
ツシヨン動作時の一部切欠き縦断正面図、第7図
は第1の発明の他の実施態様に係るシリンダの一
部切欠き縦断正面図、第8図は第2の発明の一実
施態様に係るシリンダの一部切欠き縦断正面図、
第9図は第8図のA−A線縦断側面図、第10図
は第2の発明の他の実施態様に係るシリンダの一
部切欠き縦断正面図、第11図は第10図のB−
B線縦断側面図、第12図は第3の発明の一実施
態様に係るシリンダの一部切欠き縦断正面図であ
る。 18……シリンダチユーブ、20……ピスト
ン、21……ピストンロツド、22……油室、2
3……クツシヨンプレート、23a……リブ、2
4……ポート、25……通孔、26……リターン
スプリング、27,27a,27b……クツシヨ
ンロツド、27c……フランジ、30……溝、3
1……ガイド突起、32……ガイド溝、34……
ストツパ、35……ニードル弁用リターンスプリ
ング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリンダチユーブ内にピストンを介して摺動
    自在に挿入されたピストンロツド外周にクツシヨ
    ンプレートを軸方向移動自在に挿入させ、クツシ
    ヨンプレートとピストン間にリターンスプリング
    を介装し、クツシヨンプレートには軸方向の通孔
    を一つ又は複数穿設し、ピストン端面には前記通
    孔内に挿入されて通孔を徐々に絞るクツシヨンロ
    ツドを配置したことを特徴とするシリンダのクツ
    シヨン装置。 2 クツシヨンロツドの基端がピストン端面に一
    体に固定されている特許請求の範囲第1項記載の
    シリンダのクツシヨン装置。 3 クツシヨンロツドが先細の形状に成形されて
    いる特許請求の範囲第1項記載のシリンダのクツ
    シヨン装置。 4 クツシヨンロツドは先端から基端まで同一直
    径に成形され、その外周に一つ又は複数のスリツ
    トを形成し、このスリツトは先端が深く基端側に
    向つて徐々に浅く成形されている特許請求の範囲
    第1項記載のシリンダのクツシヨン装置。 5 通孔は口端の直径が大きく、中央の直径が小
    さい特許請求の範囲第1項記載のシリンダのクツ
    シヨン装置。 6 通孔は口端から中央まで同一直径に成形され
    ている特許請求の範囲第1項記載記載のシリンダ
    のクツシヨン装置。 7 クツシヨンロツド先端に通孔内を移動するガ
    イドが設けられ、このガイドにスリツトが形成さ
    れている特許請求の範囲第2項又は第3項記載の
    シリンダのクツシヨン装置。 8 シリンダチユーブ内にピストンを介して摺動
    自在に挿入されたピストンロツド外周にクツシヨ
    ンプレートを軸方向移動自在に挿入させ、クツシ
    ヨンプレートとピストン間にリターンスプリング
    を介装し、クツシヨンプレートには軸方向の通孔
    を一つ又は複数穿設し、ピストン端面には前記通
    孔内に挿入されて通孔を徐々に絞るクツシヨンロ
    ツドの基端を保持させ、前記クツシヨンロツド基
    端にフランジを設け、このフランジ端面をピスト
    ン端面に浮動自在に当接させ、フランジとクツシ
    ヨンプレート間にクツシヨンロツド用リターンス
    プリングを介装させたシリンダのクツシヨン装
    置。
JP23481783A 1983-12-12 1983-12-12 シリンダのクツシヨン装置 Granted JPS60125404A (ja)

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