JP3814528B2 - 油圧シリンダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ピストンがストロークエンド付近に達したときに、このピストンの移動速度が減速されるクッション機能を備えた油圧シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9,図10に従来の油圧シリンダを示す。
図9に示すように、シリンダチューブ1内には、ピストンPを組み込むとともに、このピストンPを組み込んだシリンダチューブ1の一端をロッド側閉塞部材2によって塞ぎ、シリンダチューブ1の他端を、ボトム側閉塞部材3によって塞いでいる。そして、上記ロッド側閉塞部材2およびピストンPによってロッド側室4を区画し、上記ボトム側閉塞部材3およびピストンPによってボトム側室5を区画している。
また、上記ロッド側部材2には貫通孔6を形成し、この貫通孔6にロッド7を挿入するとともに、このロッド7の挿入方向先端を、上記ピストンPに貫通させている。
【0003】
上記のようにピストンPを貫通させたロッド7の外周には、段部8を形成している。また、このロッド7の先端外周には、ネジ9を形成し、このネジ9の部分にナットNを締め付けている。このようにナットNを締め付けると、ピストンPがナットNと上記段部8とによって挟み付けられて、その移動が規制される。
【0004】
また、上記ロッド7の挿入方向先端には、クッション部材10を設けている。このクッション部材10は、図10に示すように、ロッド7の先端面7aに形成した組み付け凹部11に、その基端を挿入している。また、このクッション部材10の外周および組み付け凹部11の内周には、環状溝10a,11aをそれぞれ形成し、これら両環状溝10a,11aを一致させた状態で、複数のボール12を組み込んでいる。このように環状溝10a,11aに複数のボール12を組み込むと、これらボール12が抜け止め機能を発揮して、クッション部材10が組み付け凹部11から抜けなくなる。
なお、上記ボール12は、ナットNを締め付ける前に、ロッド7に形成した孔10bから入れるようにしている。
【0005】
一方、上記シリンダチューブ1には、図9に示すように第1ポート13を形成し、この1ポート13をロッド側室4に連通させている。また、上記ボトム側閉塞部材3には、第2ポート14とこの第2ポート14に連通するクッション凹部15とを形成し、第2ポート14とボトム側室5とをクッション凹部15を介して連通させている。
上記クッション凹部15の内径は、上記クッション部材10の外径よりも僅かに大きくして、クッション凹部15にクッション部材10を挿入可能にしている。
なお、上記第1ポート13および第2ポート14には、図示していない圧力供給機構を接続し、いずれか一方のポートをタンクに連通させた状態で、いずれか他方のポートに圧油を供給するようにしている。
【0006】
上記のようにした従来のシリンダは、例えば第2ポート14をタンクに連通させた状態で、第1ポート13に図示していない圧力供給機構から圧油を供給すると、第1ポート13からロッド側室4に供給した圧油の作用によって、ピストンPがロッド7とともに図面右方向に移動する。なお、このとき、ボトム側室5内の圧油は、クッション凹部15→第2ポート14を介してタンクに排出される。
【0007】
そして、ピストンPがストロークエンド付近に移動すると、クッション部材10の先端がクッション凹部15に入り込み、クッション部材10の外周とクッション凹部15の内周との僅かな隙間だけでボトム側室5とタンクとが連通することになる。そのため、ボトム側室5から排出される圧油の流動抵抗が大きくなり、ボトム側室内の圧力が上昇し、それによってピストンPの移動速度が減速される。つまり、ストロークエンド付近において、クッション効果が発揮されるようにしている。
【0008】
また、上記のようにクッション効果を発揮するとき、ボトム側室5の高圧が、組み付け凹部11とクッション部材10との隙間を介してクッション部材10の図面左側端面に作用する。そのため、このクッション部材10には、組み付け凹部11から抜ける方向の力が作用するが、上記複数のボール12によってクッション部材10の移動を規制しているため、このクッション部材10が組み付け凹部11から抜けることはない。
【0009】
なお、上記と反対に、第1ポート13をタンクに連通させた状態で、第2ポート14に圧油を供給すると、第2ポート14からボトム側室5に圧油が供給されて、ピストンPがロッド7とともに図面左方向に移動することになる。また、このときロッド側室4の圧油は、第1ポート13を介してタンクに排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、ボトム側室5内の高圧の作用によって、クッション部材10が組み付け凹部11から抜けないようにするために、複数のボール12をストッパー部材として用いている。
ところが、このボール12には、大きな力が作用するため、長期間使用すると、このボール12が変形してしまい、その抜け止め機能が低下する。そのため、一定期間使用したら、このボールを交換しなければならず、この交換作業に手間がかかり、メンテナンス時の作業コストが高くなるという問題があった。また、複数のボール12を用いる分、部品コストも高いという問題もあった。
この発明の目的は、ロッドとクッション部材とを連結するストッパーの交換を不要にして、メンテナンス時の作業コストを安くできる油圧シリンダを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
の発明は、シリンダチューブと、このシリンダチューブに摺動自在に組み込んだピストンと、シリンダチューブの一端を塞ぐロッド側閉塞部材と、シリンダチューブの他端を塞ぐボトム側閉塞部材と、上記ロッド側閉塞部材およびピストンによって区画されたロッド側室と、上記ボトム側閉塞部材およびピストンによって区画されたボトム側室と、上記ボトム側閉塞部材に形成したクッション凹部と、このクッション凹部に連通させたポートと、ロッド側閉塞部材を貫通させてシリンダチューブ内に挿入するとともに、挿入方向先端側に上記ピストンを固定したロッドと、このロッドの先端に設け、軸方向に貫通させた貫通孔を形成したクッション部材とを備え、ピストンとともにロッドが移動して、上記クッション部材がクッション凹部に挿入されると、ボトム側室の圧力が上昇し、それによってロッドの移動速度が減速される油圧シリンダにおいて、上記クッション部材の基端側に大径部を形成するとともに、この大径部にストッパー溝を形成する一方、上記ロッドの先端面には、上記クッション部材の大径部を所定の隙間を設けて挿入する組み付け凹部と、この組み付け凹部の内周に突出したストッパーとを備え、上記ストッパーをストッパー溝に挿入、クッション部材の基端側面を組み付け凹部の底面に押し付けた状態において、ストッパーとストッパー溝との間であって、ボトム側閉塞部材方向に隙間が形成される一方、ロッドをボトム側閉塞部材方向にフルストロークした状態において、クッション部材の大径部をボトム側閉塞部材に押し付けると、ストッパーとストッパー溝との間であって、ボトム側閉塞部材と反対方向に隙間が形成される構成にしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1〜図7に示す第1実施形態は、クッション部材20の構造と、このクッション部材20とロッド7との連結構造に特徴を有し、それ以外の構成については前記従来例と同じである。
したがって、この第1実施形態では、前記従来例との相違点を中心に説明し、共通の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0015】
図1に示すように、上記ロッド7の先端面7aには、クッション部材20を連結している。
このクッション部材20は、図2に示すように、その基端側に大径部20aを形成し、この大径部20aを、ロッド7の先端面7aに形成した組み付け凹部21に挿入している。
上記クッション部材20の大径部20aには、ストッパー溝22を環状に形成している。そして、このストッパー溝22に、ロッド7側に取り付けたストッパー23を挿入することによって、組み付け凹部21からクッション部材20が抜けないようにしている。
【0016】
上記ストッパー23は、図3に示すようにCリングからなり、組み付け凹部21の内周に形成した環状溝24に、その弾性によって組み付けられている。
なお、このストッパー23は、次のようにして環状溝24に組み付けている。まず、クッション部材20のストッパー溝22にストッパー23をはめる。次に、このストッパー23の端部に形成した治具挿入穴23a,23bに、大径部20aに形成した切り欠き部25を介して治具を挿入する。そして、この治具によってストッパー23の端部を近づける方向に引っ張って、このストッパー23を縮径させる。このようにストッパー23を縮径させた状態で、組み付け凹部21にクッション部材20の大径部20aを挿入する。このように大径部20aを組み付け凹部21に挿入した後、治具挿入穴23a,23bから治具を外すと、ストッパー23がその弾性によって元の直径に拡径して、このストッパー23が環状溝24に組み付けられることになる。
【0017】
上記のようにしてロッド7側に組み付けたストッパー23は、図5に示すように、その厚みを上記ストッパー溝22の幅よりも薄くしている。
また、図示するように、クッション部材20の基端側面20bを、組み付け凹部21の底面21aに押し付けた状態で、ストッパー23とストッパー溝22との間であって、ボトム側閉塞部材方向に隙間ができるような寸法関係に設定している。こようにすること、クッション部材20が組み付け凹部21の底面21aに押し付けられた場合でも、ストッパー23に大きな力が作用しないようにしている。
【0018】
一方、図6に示すように、ピストンPがロッド7とともにボトム側閉塞部材3側方向にフルストロークして、ロッド7の先端面7aがボトム側閉塞部材3に押し付けられた状態において、図7に示すように、クッション部材20の大径部20aをボトム側閉塞部材3に押し付けると、ストッパー23とストッパー溝22との間であって、ボトム側閉塞部材と反対方向に隙間ができるような寸法関係に設定している。
なお、ロッド7の先端面7aには、切り欠き部26を形成しているが、この切り欠き部26は、ロッド7の先端面7aがボトム側閉塞部材3に押し付けられた状態で、流路を構成するものである。
【0019】
なお、上記クッション部材20には、貫通孔27を軸線方向に形成し、この貫通孔27を介してクッション部材20の両端面を連通させている。
また、このクッション部材20の大径部20aの基端側には、図2に示すように小径部29を形成している。この小径部29は、上記貫通孔27からの圧油を導くための流路を構成するものである。
さらに、図3に示すように、このクッション部材20の表面には、テーパ面28を4箇所形成している。これらテーパ面28は、クッション部材20の挿入量に応じて流路を徐々に狭くするように設けたものである。なお、これらテーパ面28は、4箇所以上あってもそれ以下であってもよい。
【0020】
次に、この第1実施形態の作用を説明する。
第2ポート14をタンクに連通させた状態で、第1ポート13からロッド側室4に圧油を供給すると、ピストンPがロッド7とともに図面右方向に移動する。そして、これらピストンP等がストロークエンド付近に近づいてくると、図4に示すように、ロッド7の先端に設けたクッション部材20がクッション凹部15に入り込む。クッション部材20がクッション凹部15に入り込むと、ボトム側室5から第2ポート14側に排出される流体の流動抵抗が増加して、それによってボトム側室5の圧力が上昇する。このようにボトム側室5の圧力が上昇することによって、ピストンPの移動速度が減速される。
【0021】
また、上記のようにボトム側室5内で上昇した圧力は、クッション部材20の大径部20aに作用する。一方、クッション部材20の基端側面20bは、タンク圧となっている。そのため、上記ボトム側室5内の高圧の作用によって、図5に示すように、クッション部材20の基端側面20bが組み付け凹部21の底面21aに押し付けられる。したがって、組み付け凹部21内を介する流路が遮断されて、ボトム側室5内の圧油が、クッション部材20に設けた貫通孔27を介して第2ポート14側に排出されることはない。
そして、上記のようにクッション部材20が組み付け凹部21の底面21aに押し付けられたときに、ストッパー23とストッパー溝22との間であって、ボトム側閉塞部材方向に隙間ができる。したがって、クッション効果を発揮するときに、ストッパー23に大きな力が作用することはない。
【0022】
図6は、ピストンPがボトム側閉塞部材3方向にフルストロークした状態を示している。この状態から第2ポート14を介して圧油を供給すると、この圧油はクッション部材20の先端面に作用し、また、この圧油は、貫通孔27を介して組み付け凹部21に導かれるために、クッション部材20の基端側面20bにも作用する。そして、基端側面20bの方が、受圧面積が大きいために、このクッション部材20には図面右方向の推力が作用して、図7に示すように、その大径部20aをボトム側閉塞部材3に押し付ける。このようにクッション部材20の大径部20aをボトム側閉塞部材3に押し付けると、組み付け凹部21の底部21aとクッション部材20の基端側面20bとの間に隙間ができる。そして、この隙間はクッション部材20の小径部29→ストッパー溝22とストッパー23との隙間→切り欠き部26を介してボトム側室5に連通する。
【0023】
したがって、第2ポート14からクッション凹部15に供給した圧油は、上記流路を介してボトム側室5にスムーズに供給される。このようにすれば、フルストロークした状態からロッド7を素早く図面左方向に移動させることができる。つまり、フルストロークした状態からロッド7が動き始める時の応答性を高めることができる。
また、クッション部材20の大径部20aがボトム側閉塞部材3に押し付けられたときに、ストッパー23とストッパー溝22との間であって、ボトム側閉塞部材と反対方向に隙間ができるようにしているので、圧油を供給する時にも、大きな力がストッパー23に作用することがない。
【0024】
以上のように、この第1実施形態によれば、クッション効果が発揮される場合や、ボトム側閉塞部材3方向にフルストロークした状態からロッド7が動き始める場合に、ストッパー23に大きな力が作用することがない。そのため、このストッパー23の抜け止め機能を長期間維持することができる。
したがって、メンテナンス時に、わざわざストッパー23を交換する必要がない分、作業コストを安くすることができる。
また、上記ストッパー23には、大きな力が作用しないので、高い強度も必要としない。したがって、このストッパー23の部品コストを、前記従来例よりも安くすることができる。
【0026】
図8に示した第2実施形態は、ロッド7内の流路30,31を介してロッド側室3やボトム側室4に圧油を供給したり、これらロッド側室3やボトム側室4内の圧油をタンクに排出したりするものであり、クッション部材20やその連結構造については上記第1実施形態と全く同じである。
この第2実施形態では、上記したように、ロッド7に流路30と流路31とを形成している。そして、上記流路30に第1ポート32を連通し、上記流路31に第2ポート33を連通させている。また、上記流路30の一端を閉塞部材35によって塞ぐとともに、この流路30をロッド7に形成した連通路34を介してロッド側室4に連通させている。
なお、上記通路31は、ボトム側室5に連通させている。
【0027】
次に、上記第2実施形態の作用を説明する。
第2ポート33をタンクに連通させた状態で、第1ポート32から圧油を供給すると、その圧油は通路30→連通路34を介してロッド側室4に供給される。そして、このロッド側室4に供給した圧油の作用によって、ピストンPがロッド7とともに図面右方向に移動し、このピストンP等の移動によって、ボトム側室5の圧油がクッション部材20の貫通孔27→組み付け凹部21→通路31→第2ポート33を介してタンクに排出される。
そして、上記ピストンP等がストロークエンド付近に近づいてくると、クッション部材20の先端がクッション凹部15に入り込み、ボトム側室5の圧力が上昇することによってピストンPの移動速度が減速される。
【0028】
また、上記ボトム側室5内の高圧が、クッション部材20の大径部20aに作用するため、上記第1実施形態と同様に、このクッション部材20の基端側面20bが組み付け凹部21の底面21aに押し付けられる。このとき、ストッパー23とストッパー溝22との間であって、ボトム側閉塞部材方向に隙間ができるので、ストッパー23に大きな力が作用することはない。
さらに、クッション部材20の基端側面20bが組み付け凹部21の底面21aに押し付けられるので、ボトム側室5内の圧油が、組み付け凹部21側から通路31に流れ込むことがない。
【0029】
一方、ボトム側閉塞部材3方向にフルストロークした状態から、第2ポート33に圧油を供給すると、その圧油が通路31を介して組み付け凹部21に導かれて、クッション部材20の基端側面20bに作用する。また、この圧油は、貫通孔27を介してクッション凹部15に導かれるために、クッション部材20の先端面にも作用する。そして、基端側面20bの方が受圧面積が大きいために、このクッション部材20には図面右方向の推力が作用して、その大径部20aをボトム側閉塞部材3に押し付ける。このようにクッション部材20の大径部20aをボトム側閉塞部材3に押し付けると、組み付け凹部21の底部21aとクッション部材20の基端側面20bとの間に隙間ができる。この隙間は、クッション部材20の小径部29→ストッパー溝22とストッパー23との隙間→切り欠き部26を介してボトム側室5に連通する。
【0030】
そのため、第2ポート33から通路31を介して組み付け凹部21に供給した圧油は、上記流路を介してボトム側室5にスムーズに供給される。したがって、ロッド7の動き始めの応答性を高めることができる。
また、上記第1実施形態と同様に、クッション部材20の大径部20aがボトム側閉塞部材3に押し付けられたときに、ストッパー23とストッパー溝22との間であって、ボトム側閉塞部材と反対方向に隙間ができるようにしているので、圧油を供給する時にも、大きな力がストッパー23に作用することがない。
【0031】
以上のように、この第2実施形態によっても、クッション効果が発揮される場合や、ボトム側閉塞部材3方向にフルストロークした状態からロッド7が動き始める場合に、ストッパー23に大きな力が作用することがない。そのため、このストッパー23の抜け止め機能を長期間維持することができる。また、このストッパー23の強度を高く維持する必要がない分、このストッパー23の部品コストを安くできる。
【0032】
なお、上記第1、第2実施形態では、ストッパー23としてCリングを用いているが、組み付け凹部21の内周に突出させた部分を、ストッパー溝22に挿入できるものであれば、ストッパーはどのようなものでもかまわない。また、ストッパー溝22についても、ストッパー23を挿入することができるものであれば、環状でなくもてもよい。
【0033】
【発明の効果】
の発明によれば、クッション効果が発揮される場合や、ボトム側閉塞部材側にフルストロークした状態から動き始める場合に、ストッパーに大きな力が作用しない構成にしたので、ストッパーの抜け止め機能を長期間維持することができる。したがって、メンテナンス時に、わざわざストッパーを交換する必要がなく、その分、作業コストを安くすることができる。
また、ストッパーに大きな力が作用しないので、それほどの強度も不要となり、高い強度を必要とした従来のストッパーよりも、部品コストを安くすることができる。
【0034】
さらに、ボトム側閉塞部材方向にフルストロークした状態から、ロッドを反対方向に動かすときに、クッション部材に形成した貫通孔と、クッション部材の大径部と組み付け凹部との隙間を介してボトム側圧力室に圧油をスムーズに供給することができる。したがって、ロッドの動き始めの応答性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体図である。
【図2】ロッドの先端部分の部分拡大図である。
【図3】クッション部材の正面図である。
【図4】クッション部材をクッション凹部に挿入している状態を示す説明図である。
【図5】クッション部材をクッション凹部に完全に挿入した状態を示す部分拡大図である。
【図6】クッション部材をクッション凹部に完全に挿入した状態を示す説明図である。
【図7】ストロークエンドからロッドを図面左方向に作動させる初期の状態を示した説明図である。
【図8】第2実施形態の全体図である。
【図9】従来例の全体図である。
【図10】従来例の部分拡大図である。
【符号の説明】
P ピストン
1 シリンダチューブ
2 ロッド側閉塞部材
3 ボトム側閉塞部材
4 ロッド側室
5 ボトム側室
7 ロッド
14 第2ポート
15 クッション凹部
20 クッション部材
20a クッション部材の大径部
20b クッション部材の基端側面
21 組み付け凹部
21a 組み付け凹部の底面
22 ストッパー溝
23 ストッパー
27 貫通孔

Claims (1)

  1. シリンダチューブと、このシリンダチューブに摺動自在に組み込んだピストンと、シリンダチューブの一端を塞ぐロッド側閉塞部材と、シリンダチューブの他端を塞ぐボトム側閉塞部材と、上記ロッド側閉塞部材およびピストンによって区画されたロッド側室と、上記ボトム側閉塞部材およびピストンによって区画されたボトム側室と、上記ボトム側閉塞部材に形成したクッション凹部と、このクッション凹部に連通させたポートと、ロッド側閉塞部材を貫通させてシリンダチューブ内に挿入するとともに、挿入方向先端側に上記ピストンを固定したロッドと、このロッドの先端に設け、軸方向に貫通させた貫通孔を形成したクッション部材とを備え、ピストンとともにロッドが移動して、上記クッション部材がクッション凹部に挿入されると、ボトム側室の圧力が上昇し、それによってロッドの移動速度が減速される油圧シリンダにおいて、上記クッション部材の基端側に大径部を形成するとともに、この大径部にストッパー溝を形成する一方、上記ロッドの先端面には、上記クッション部材の大径部を所定の隙間を設けて挿入する組み付け凹部と、この組み付け凹部の内周に突出したストッパーとを備え、上記ストッパーをストッパー溝に挿入、クッション部材の基端側面を組み付け凹部の底面に押し付けた状態において、ストッパーとストッパー溝との間であって、ボトム側閉塞部材方向に隙間が形成される一方、ロッドをボトム側閉塞部材方向にフルストロークした状態において、クッション部材の大径部をボトム側閉塞部材に押し付けると、ストッパーとストッパー溝との間であって、ボトム側閉塞部材と反対方向に隙間が形成される構成にしたことを特徴とする油圧シリンダ。
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