JPH0380968A - 盛り上げ模様を有する細胞状発泡体からなる化粧材の製造方法 - Google Patents

盛り上げ模様を有する細胞状発泡体からなる化粧材の製造方法

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JPH0380968A
JPH0380968A JP21831789A JP21831789A JPH0380968A JP H0380968 A JPH0380968 A JP H0380968A JP 21831789 A JP21831789 A JP 21831789A JP 21831789 A JP21831789 A JP 21831789A JP H0380968 A JPH0380968 A JP H0380968A
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JP21831789A
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Yutaka Kenjo
見城 裕
Toshikazu Nishio
俊和 西尾
Yoshiaki Nezu
義昭 根津
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野] 本発明は、表面に凹凸模様を有し、立体感が良好な凹凸
模様部を有する細胞状樹脂発泡体からなる化粧材の製造
方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、壁装材、天井材等に用いる凹凸模様を有する化粧
材として、難燃紙、硝子不織布等の基材にポリ塩化ビニ
ル等よりなる加熱発泡性樹脂層を形成し、その上にポリ
塩化ビニル等よりなる加熱発泡性インキにて模様を印刷
し、次いで加熱発泡させて細胞状樹脂発泡体からなる厚
みを有する層上に細胞状発泡インキ層を有する化粧材を
得る製造方法が知られている。 例えば、特開昭58−
51180号公報記載の発明がこれに1亥当する。
〔発明の解決しようとする課題〕
ところが上記従来技術は、加熱発泡の際に表面張力や比
重差等の影響で、発泡インキが発泡性樹脂層中に一部沈
降し、得られる凹凸が発泡インキ本来の発泡倍率から期
待される値より低いものになってしまう欠点があった。
また、この様な発泡インキの沈降を防止する手段として
、例えば本願発明と同一の出願人の発明である特願昭6
3−313764号記載の発明の様に発泡インキと発泡
性樹脂層との間にポリウレタン等発泡インキ及び発泡性
樹脂層より高軟化点の透明樹脂層を形成する方法も存在
するが、この場合は工程数が1つ増える事、発泡倍率を
高くすると発泡時に高軟化点の透明樹脂層に皺、亀裂等
が入る事等の欠点がある。
また、発泡インキに添加する発泡剤を増量して発泡倍率
を増やし、発泡インキの沈降による厚みの減少を補う方
法も有るが、この方法だと発泡剤空の発生気体量が多く
なりすぎる為、発泡体の細胞膜が破裂したりして発泡体
模様の表面が凹凸ちぬ荒れてしまったり、気体が細胞か
ら逃げ、逆に発泡厚みが減少したりする欠点がある。
本発明の課題は上記問題点を解決し、凹凸部の段差が大
きい発泡体化粧材を、工程数の増加、皺、亀裂、発泡体
模様表面の荒れ等の問題なしに製造する方法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、 j(1)以下の工程を順に行う事を特徴とする、発泡体
模様の直下の細胞状発泡樹脂層が、その他の部分よりも
突出した化粧材の製造方法。
(a)基材上に、加熱発泡性インキ中の発泡促進剤で発
泡倍率が増大する様な熱分解型発泡剤を含有する加熱発
泡性樹脂&I!戒物を印刷、塗工又は貼り合わせして加
熱発泡性樹脂層を形成し、(b)加熱発泡性樹脂層上に
、発泡促進剤を含有する加熱発泡性インキにて模様を形
成し、(c)加熱発泡性インキを加熱発泡性樹脂層及び
加熱発泡性インキを発泡させない様に乾燥、ゲル化させ
、 (d)加熱発泡性樹脂層及び加熱発泡性インキを加熱し
発泡させ、該発泡性インキ中の発泡促進剤を該発泡性樹
脂層中の熱分解型発泡剤に作用させ、 (e)加熱発泡性樹脂層の発泡倍率を加熱発泡性インキ
模様直下が、その他の部分より高く威るよう発泡させ、 (f)室温まで冷却する。
(2)加熱発泡性樹脂組成物層中の熱分解型発泡剤発と
して加熱発泡性インキ中の発泡促進剤によって発泡倍率
が増大する物及び不変な物の両方を添加した物を使用す
る事を特徴とする請求項第2項記載の化粧材の製造方法
、」 である。
以下本発明を図面に基づき説明する。
第1図は、本発明の製造方法により得られる化粧材の未
発泡状態の縦断面図である。第2図は、本発明の製造方
法により得られる化粧材の発泡後の縦断面図である。
第3図は、従来仕様の製造方法により得られる化粧材の
発泡後の縦断面図である。
第1図において基材lOとしてはシート、板どちらの形
態のものも使用できる。シートとして通常用いられる物
は、必要に応し難燃加工を施した、米坪50〜100 
g/rd程度の紙、アスベスト紙、硝子繊維、ポリエス
テル、ビニロン、アクリル等の1種又は2種以上からな
る不織布、各種天然又は合成繊維、硝子繊維等からなる
布帛等が挙げられる。これらの中から、その上に形成す
る合成樹脂層の種類形成方法、完成した化粧材の後加工
、施工適性等に適する物を選定する。
板としては、陶器、磁器、硝子等のセラミッラス板、硝
子繊維強化コンクリート板(GRC板)等のセメント板
、珪酸カルシウム板、石綿スレート板、鉄板、亜鉛メツ
キ鋼板、銅板、アルミニウム板、等の金属板、単板、合
板、バーチクルボード等の木質板等が挙げられる。
加熱発泡性樹脂層11は樹脂に熱分解型発泡剤を添加し
たm放物からなるもので、構成する樹脂としては、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン/ビニルアルコール共重合体、
等のビニル重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン、ポリメタアクリル酸メチル、ボリメク
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリ
ル酸エチル等のアクリル樹脂スチレン系樹脂等の合成樹
脂、天然ゴム、ブタジェンゴム、クロロブレンゴム等の
ゴム等の1種又は2種以上の混合物を用いる。
このうち、主に使用されるのは、ポリ塩化ビニルであり
、平均重合度700〜2000、粒径0.1〜5μm程
度のものである。
また、必要に応して塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、
アクリル樹脂等を混合する。
通常ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に可塑剤を40〜
80重量部添加する。可塑剤としては、フタル酸ジオク
チル、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルベンジル等の
フタル酸エステルトリクレジルホスフェート、アルキル
ジフェニルホスフェート等の燐酸エステル、或いは、塩
素化パラフィン、ポリ塩化ビニル用のポリエステル系可
塑剤、エポキシ系可塑剤等があり、これらの1種又は2
種以上を適宜選定する。
安定剤として、エポキシ化油脂、各種キレータ−1各種
金属化合物等を仕様する。
発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム
、ソジウムボロンハイドライド、シリコンオキシハイド
ライト等の無機発泡剤。
アブジカルボンアミド、アゾビスイソブチルニトリル、
ジアゾベンゼン等のアブ化合物、パラトルエンスルホニ
ルヒドラジド、4.4−、fキシビスベンゼンスルホニ
ルヒドラジド、等のスルホニルヒドラジド系化合物、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、N、N−ジメチル
N、N−ジニトロソテレフタルアごドの様なニトロソ化
合物等の有機発泡剤。
気体や低沸点の有機溶剤を内包したマイクロバルーン(
又はマイクロスフェア)等の内から後述する様な加熱発
泡性インキ中の発泡促進剤との輯合せに従って選択する
添加量は、使用する樹脂の軟化点、発泡温度若しくは発
泡促進剤との組み合わせを考慮して決定されるが、樹脂
100重量部に対し1〜15部、より好ましくは2〜8
部添加する。
その他必要に応じて、炭酸カルシウム、シラスバルーン
、粘土等の充填剤、二酸化アンチモン、水酸化アルミニ
ウム、酸化モリブデン、等の難燃剤、ミネラルスビリン
ト、白灯油、トルエン、キシレン等の希釈溶剤、分散剤
、各種染料、顔料等の着色剤等を添加し混練して製造す
る。
加熱発泡性樹脂組成物層11の形成方法としては、前記
組成物をプラスチゾル又はオルガノゾルとして塗工法又
は印刷法により製膜したり、熔融物をキャレンダー法等
にて製膜したフィルムをドライラミネート法等により裏
打ち基材に貼り合わセたものが通常使用される。また加
熱発泡性樹脂組成物層11ば塗工法により基材lO上に
全面に設けても、印刷法により模様状に部分的に設けて
も良い。但し、模様状に設ける時は、発泡体模様12a
直下の発泡層11bの突出効果を活かす為、加熱発泡性
インキ12の絵柄の構成単位よりも十分大きくする必要
がある。
塗工方法としては、コンマコート、ナイフコート、シル
クスクリーン印刷、ロールコート、スプレーコート、フ
ローコート等の公知の塗工方法を用いる。塗工J¥とじ
ては、通常乾燥時膜厚50〜300μm程度塗工する。
印刷法としては、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷
、各種転写印刷、グラビアオフセント印刷等公知の方法
が用いられる。
前記組成物を基材1a上に印刷及び塗工を行った後、加
熱発泡性樹脂組成物を、その中に含有する発泡剤が発泡
しない程度の温度及び時間の条件にて加熱し、溶剤乾燥
、ゲル化を行い固形化することにより加熱発泡性樹脂組
成物層11が形成される。
加熱発泡性インキ12としては、樹脂、熱分解型発泡剤
、発泡促進剤、各種染料、顔料等の着色剤、安定剤、充
填剤、希釈溶剤、分散剤、等の組成物からなる物である
発泡促進剤については公知の金属系化合物等の中から後
述の様に加熱発泡性樹脂&[l酸物中の発泡剤との組合
せに従って選択する。金属系化合物の例としては、鉛、
錫、亜鉛、カドミウムバリウム、マグネシウム、カルシ
ウム等からなるマレイン酸、フタル酸、ステアリン酸等
のカルボン酸塩、酸化物、塩基性硫酸塩等が使用できる
。その他、尿素、蓚酸、エタノールアミン、サリチル酸
、無水フタル酸、エチレングリコール、硼酸、安息香酸
等が用いられる。又、添加量としては0.1〜7部添加
する。
また、樹脂等その他各材料は前記の加熱発泡性樹脂組成
物で列挙した物と同様の範晴から適宜選択する。粘度と
しては印刷方法に応した適性粘度に希釈するが、グラビ
ア印刷の場合は、通常2000cps以下である。
特にグラビア印刷の場合、使用する版の版深としては一
150〜500μmの範囲が望ましいこれ未満だと発泡
体模様層12aの厚みが不十分であり、これを超えると
基材に転移したインキが乾燥する迄に流れたり、形が崩
れたりする。
次に、本発明で使用する加熱発泡性樹脂NIl中の熱分
解型発泡剤及び加熱発泡性インキ12中の発泡促進剤の
組合を特徴する 請求項(1)乃び(2)の加熱発泡性インキ12中の発
泡促進剤により加熱発泡性樹脂11811中の熱分解型
発泡剤の発泡倍率が増大する様な絹合せとしては、発泡
剤にアゾシカ−ボンアミド等のアゾ系化合物を用いた場
合は、発泡促進剤としては亜鉛、鉛、カルシウムの化合
物例えば、二塩基性硫酸鉛、三塩基性硫酸鉛、三塩基性
マレイン酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、ステアリン酸鉛、
亜鉛華等、尿素、蓚酸、エタノールアミン等の1種又は
2種以上の混合体を用いる。また、発泡剤にN、N−ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミンを用いた場合は、発
泡促進剤としては蓚酸、サリチル酸、無水フタル酸、尿
素、エチレングリコール、硼酸、安息香酸等が用いられ
る。
特に本発明に於いて発泡体模様の有る部分も無い部分も
共に細胞状樹脂発泡体の厚みを増しクツション性、断熱
性の良好な化粧材を得る為には、請求項(2)の様に加
熱発泡性インキ12中の発泡促進剤により加熱発泡性樹
脂層11中の熱分解型発泡剤の発泡倍率が不変となる様
な組合−仕の物を追加する事が望ましい。
この様な組合せとしては、発泡促進剤に前記の物を用い
た場合、発泡剤にオキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジド等のスルホニルヒドラジド系化合物が、また発泡促
進剤の種類によらず使用できる発泡剤として、重炭酸ナ
トリウム、炭酸アンモニウム、ソジウムボロンハイドラ
イド、シリコンオキシハイドライト等の無機発泡剤、気
体や低沸点の有機溶剤を内包したマイクロバルーン(又
はマイクロスフェア)等の発泡剤が挙げられる。
加熱発泡性インキ12中の発泡促進剤により発泡倍率が
不変となる様な熱分解型発泡剤を添加する理由は、加熱
発泡性樹脂層11中の発泡剤が、加熱発泡性インキ12
中の発泡促進剤で発泡倍率が増大する物のみの場合、以
下の問題が生じ易いためである。
即ち、クツション性、断熱性向上のため化粧材全体の発
泡倍率を一様に増大させると、加熱発泡性インキの直下
の部分11bの発泡倍率が大きくなり過ぎて細胞状発泡
樹脂Jt!llbの表面が凹凸に荒れたり、細胞膜破裂
による気体の漏洩により逆に細胞状発泡樹脂層11bの
発泡倍率が低下する傾向になる。
また加熱発泡性インキ直下の細胞状発泡樹脂層11bの
発泡倍率を適正にすると今度は、加熱発泡性インキのな
い部分の細胞状発泡樹脂層11aの発泡倍率が不十分に
なる傾向があるためである。
なお、必要に応して本発明の加熱発泡性樹脂層11の表
面及び/又は裏面に公知の通常インキ即ち、発泡剤、発
泡促進剤、発泡印刷剤のいづれも含まないインキにて模
様13を形成してあっても良い。
発泡後の縦断面図である第2図において、細胞状発泡樹
脂層11a、Ilb、細胞状発泡体模様12aはそれぞ
れ、加熱発泡性樹脂層11、加熱発泡性インキ12を加
熱、発泡することにより得られる。
細胞状発泡樹脂層は、加熱発泡性インキ12中の発泡促
進剤の作用により発泡体模様12aの直下11bが、そ
の他の部分11aに比べて発泡倍率が高く、突出してい
る。
図示はしていないが、発泡体模様12a、細胞状樹脂発
泡層11a、Ilbの表面全面に透明保護層14を設け
てもよい。透明保護層14の形成方法としては、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、アク
リル、等のフィルムを公知の手法により貼り合わせてか
ら発泡させる方法、あるいは、ポリエステル、ポリウレ
タン、エポキシ、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリオレ
フィン、ポリスチレン等の樹脂のl!I又は2種以上の
混合体からなる塗料を発泡工程の前又は後に塗工する方
法、あるいは又、ポリオレフィン等をエクストルージョ
ンコートにて塗工して後発泡させる方法等により形成す
る。
次に本発明の化粧材の製造方法について説明する。
先ず、基材■0上に加熱発泡性樹脂層11を前記方法に
より、塗工、印刷、又は貼り合わせにより形成し、 次いで、加熱発泡性樹脂Nll上に加熱発泡性インキ1
2にて模様を形成する。模様形成方法としては加熱発泡
性樹脂層11を形成したのと同様の公知の印刷方法が利
用できる。
模様としては、木目、石臼、布目等の天然物意匠、縞模
様、水玉等の抽象模様、文字、図形等を適宜選択する。
次いで、加熱発泡性イン曵12を加熱し、乾燥、ゲル化
する。
次いで、加熱により加熱発泡性インキ12及び、加熱発
泡性樹脂層11を発泡させる。加熱方法としては、赤外
線照射、熱風吹きつけ、加熱雰囲気や加熱金属円筒等に
よる伝導加熱、誘電加熱等公知の方法が使用できる。
加熱条件としては、使用する発泡剤、発泡促進剤、樹脂
、及び要求される発泡体の細胞構造や発泡倍率等から適
宜設定するが、例えば、加熱発泡性インキ12及び、加
熱発泡性樹脂層11の樹脂としてポリ塩化ビニル、発泡
剤としてアゾシカ−ボンアミド、オキシビスベンゼンス
ルホニルヒドラジド等、加熱発泡条件として熱風吹きつ
け、加熱雰囲気による伝導加熱を用い、独立気泡の細胞
状発泡体を得る場合は、通常熱風及び/又は加熱雰囲気
の温度が180〜220°C程度、加熱時間が40〜1
20秒程度である。
なお通常、発泡時の温度、時間等の条件は加熱発泡性イ
ンキ12中の発泡剤が分解しない程度に行うが、加熱温
度、時間を増大させることにより、加熱発泡性インキ1
2の乾燥、ゲル化と同時に加熱発泡性インキ12及び、
加熱発泡性樹脂層11を同時に発泡させる事も可能であ
る。
次いで、室温迄冷却する。冷却方法としては、室温雰囲
気、冷却金属円筒による伝導等が用いられる。
以上により、第2図の細胞状発泡樹脂層が発泡体模様1
2a直下のllbが、それ以外の部分11aよりも突出
した化粧材が得られる。
なお、図示はしていないが、本発明に於いて加熱発泡性
樹脂JWII上の加熱発泡性インキ12の形成されてい
る以外の部分に、公知の発泡抑制インキによる模様を形
成し、発泡後、抑制インキ部分を、細胞状発泡樹脂層の
llaよりも凹ませることもできる。こうすることによ
り、化粧材の凹凸の段差を、細胞状発泡樹脂層の印刷部
分、細胞状発泡樹脂層のlla、発泡体模様12aの3
段階にすることが出来、凹凸の段差及びIIl調がより
豊かな化粧材を得ることができる。
例えば、加熱発泡性樹脂層ll中に発泡剤としてアゾシ
カ−ボンアミドを使用した場合は、抑制インキに添加さ
れる発泡抑制剤としては、無水トリメリット酸を使用す
る。
〔作用〕
従来仕様で製造される細胞状発泡樹脂層と細胞状発泡体
模様とからなる化粧材は、第3図の如く加熱発泡時に細
胞状樹脂発泡N 21 a及び細胞状発泡体模様ともに
軟化、溶融状態となる為、両者の比重差あるいは、表面
張力等の作用により、該発泡体模様の一部が22bの様
に樹脂発泡jii21a中に沈降、合体し、残りの部分
22aのみが樹脂発泡層21a上に残る。
一方、本発明請求項(1)及び(2)記載の製造方法は
、加熱発泡性樹脂層11上に、加熱発泡性樹脂層ll中
の発泡剤の発泡倍率を増大させる発泡促進剤を添加した
加熱発泡性インキ12で模様を形成し、しかる後に加熱
発泡を行うものである。
よって発泡時の熱によって、加熱発泡性インキ12中の
発泡促進剤の一部が、熱拡散その他の作用により、加熱
発泡性インキ12直下の加熱発泡性樹脂N11中に浸透
し、その中の発泡剤の熱分解を促進する。それにより加
熱発泡性樹脂Nllの発泡倍率、即ち(発泡後の厚み)
/(発泡前の厚み)の比、は加熱発泡性インキ12直下
が、その他の部分よりも増大する。
よって本発明請求項(1)及び(2)記載の製造方法に
より得られる化粧材に於いては細胞状樹脂発泡層の厚み
は、発泡体模様12aの直下の11bが、その他の部分
11aよりも厚くなる。よって本発明の化粧材は加熱発
泡時に、発泡体模様12aの一部が細胞状樹脂発泡層中
に沈降しても、その分の厚み減少を、細胞状樹脂発泡層
11bの発泡促進剤による発泡倍率の増大が低減若しく
は相殺する。
更に、本発明請求項(2)記載の製造方法は、加熱発泡
性樹脂層11中に、加熱発泡性インキ12中の発泡促進
剤で発泡が促進されない発泡剤を追加している為、該促
進されない発泡剤は、加熱発泡性インキ12の有る部分
も、無い部分も同発泡倍率で発泡する。
よって本発明請求項(2)記載の製造方法により得られ
る化粧材は、請求項(1)記載の製造方法により得られ
る化粧材に比べて、加熱発泡性インキ12中の発泡促進
剤で発泡が促進されない発泡剤の寄与の分だけ、全体の
厚みが−様に厚く・なる。
〔効果〕
本発明本発明請求項(1)及び(2)記載の製造方法に
より得られる細胞状発泡樹脂層と細胞状発泡体模様とか
らなる化粧材は、従来使用で得られる物に比べ、加熱発
泡時の発泡体模様の発泡樹脂層への沈降による発泡体模
様の盛り上がりの減少を相殺又は減少させることができ
る。しかも、工程数増加も伴わない。
またこれに加え本発明本発明請求項(2)記載の製造方
法は、加熱発泡性インキ12の有無によらず−様な発泡
倍率で発泡する発泡剤の寄与により全面の発泡倍率を増
やすことができる。
しかも、加熱発泡性樹脂層中の発泡剤の増量や、発泡体
模様直下11bの表面の荒れの防止と発泡体模様部分以
外の部分11aの発泡倍率維持との両立のための条件の
制約もない。
本発明請求項(1)及び(2)記載の製造方法により得
られる細胞状発泡樹脂層と細胞状発泡体模様とからなる
化粧材は従来仕様により得られる物に比べ、発泡体模様
12aの周囲の発泡樹脂層11aからの盛り上がりの厚
み、段差が大きく、表面の凹凸、立体感の良好な化粧剤
が得られる。しかも、皺、亀裂の発生も伴わない。
またこれに加え本発明本発明請求項(2)記載の化粧材
は、細胞状発泡樹脂層全面の厚みが厚くクツション性、
断熱性も良好である。しかも、発泡体模様直下のllb
の表面の荒れ、平滑性低下、細胞膜破裂による発泡倍率
の低下も伴わない。
〔実施例〕
、IJi−例」− 基材として壁紙用裏打紙、WK−ANRD(輿入■、未
坪70g/rd)に、加熱発泡性樹脂組成物として、下
記の&II或物Aをコンマコータにて150μmHに全
面塗工し、160°Cで50秒間加熱し、乾燥及びゲル
化し、加熱発泡性樹脂層を形成した。
次いで、通常インキ(NWP改、昭和インク工業所)を
用い、グラビア印刷機にて模様を印刷した。
次いで、加熱発泡性インキとして、加熱発泡性樹脂層中
の発泡剤AZSの発泡促進剤として尿素系発泡促進剤3
重量部を含有するインキ(PSH−No I改、昭和イ
ンク工業所)を用い、版深200μmのグラビア版にて
、加熱発泡性模様をグラビア印刷し、150 ’Cの熱
風を20秒間吹きつけて発泡剤が発泡しない様に乾燥ゲ
ル化した。
次いで、210°Cの熱風を60秒間吹きつけて加熱発
泡性インキ及び加熱発泡性樹脂層中の発泡剤を発泡させ
、細胞状発泡体とした。
次いで、裏打紙の側を表面温度25゛Cの水冷金属円筒
に抱かせて、室温迄冷却した。
以上により、細胞状発泡樹脂層の発泡倍率が、細胞状発
泡体模様直下がその他の部分よりも大きく、突出した、
凹凸の良好な化粧材が得られた。また、化粧材表面の亀
裂、皺の発生もなかった。
一組JJLA(粘度は2500cpsに希釈)〔材料(
物質名)〕〔品番、製造元] 〔重量部〕樹脂(ポリ塩
化ビニル) P S I(31100鐘淵化学 充填剤(caCO,)Whiton−H50白石工業 顔料(Tilt)   R900 デユポン 発泡剤(アゾシカ−ボンアミド)AZ 大塚化学 ■ 発泡促進剤(Zn○)           ■可塑剤
(DOP)             65安定剤  
     KF−81A6   2共同薬品 セル調整剤     BAP−11 アデカアーガス 希釈溶剤(ξネラルスピリット)    適量XjJ′
LLL 実施例1に於いて、発泡性樹脂組成物を下記のBにかえ
て、化粧材の製造を行った。その他の工程、材料は実施
例1と同様である。
此処で、発泡性樹脂組成物B中の発泡剤の内、加熱発泡
性インキPSH−No l中の発泡促進剤によって発泡
促進される発泡剤がAZS、発泡促進されない発泡剤が
AZS0である。
このようにして得られた化粧材は、細胞状発泡体模様の
良好な凹凸に加え、細胞状発泡樹脂層全面の発泡倍率も
高く、クツション性、断熱性とも良好なものである。ま
た、化粧材表面の平滑性の低下もなかった。
1L成」11−(粘度は2500cpsに希釈)〔材料
(物質名)]〔品番、製造元〕 〔重量部〕樹脂(ポリ
塩化ビニル)PSM70C100鐘淵化学 充填剤(caCO* )Whiton  H40白石工
業 顔料(TiOx )   R82015石原産業 発泡剤(アゾシカ−ボンアミド)AZS  1.5大塚
化学 発泡剤(オキシビスベンゼン A250 1.5スルホ
ニルヒドラジド) 大塚化学 発泡促進剤(ZnO) 1 可塑剤(DOP) 安定剤       KF−81A6   2共同薬品 セル調整剤     BAP−11 アデカアーガス 希釈溶剤(ミネラルスピリット)    適量10虹1
1 実施例1に於いて、発泡性樹脂&II戒物放物記のCに
かえて、化粧材の製造を行った。その他の工程、材料は
実施例1と同様である。
此処に於いて、発泡性樹脂組成¥yJC中の発泡剤の内
、加熱発泡性インキPSH−No l中の発泡促進剤に
よって発泡促進される発泡剤がAC#−IC1発泡促進
されない発泡剤がF−80である。
このようにして得られた化粧材は、細胞状発泡体模様の
良好な一凹凸に加え、細胞状発泡樹脂層全面の発泡倍率
も高く、クツション性、断熱性とも良好なものである。
また、化粧材表面の平滑性の低下もなかった。
基査豊仝(粘度は2500cpsに希釈)〔材料(物質
名)]〔品番、製造元] 〔重量部〕樹脂(ポリ塩化ビ
ニル)PSM−31100鐘淵化学 充填剤(caCOs )Whiton−H50白石工業 顔料(TiOz )    CR6015石原産業 発泡剤(アゾジカーボンアξド)1.5AC# I G 永和化戒 発泡剤(マイクロバルーン)F−801,5松本油脂製
薬 発泡促進剤(ZnO)           1可塑剤
(DOP)            65安定剤   
    KF−66A10  2共同薬品 セル調整剤 KF−110A−5 共同薬品 希釈溶剤(ミネラルスピリット)    適量
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造方法により得られる化粧材の未
発泡状態の縦断面図である。第2図は、本発明の製造方
法により得られる化粧材の発泡後の縦断面図である。 第3図は、従来仕様により製造される化粧材の発泡後の
縦断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)以下の工程を順に行う事を特徴とする、発泡体模
    様の直下の細胞状発泡樹脂層が、その他の部分よりも突
    出した化粧材の製造方法。 (a)基材上に、加熱発泡性インキ中の発泡促進剤で発
    泡倍率が増大する様な熱分解型発泡剤を含有する加熱発
    泡性樹脂組成物を印刷、塗工又は貼り合わせして加熱発
    泡性樹脂層を形成し、 (b)加熱発泡性樹脂層上に、発泡促進剤を含有する加
    熱発泡性インキにて模様を形成し、 (c)加熱発泡性インキを加熱発泡性樹脂層及び加熱発
    泡性インキを発泡させない様に乾燥、ゲル化させ、 (d)加熱発泡性樹脂層及び加熱発泡性インキを加熱し
    発泡させ、該発泡性インキ中の発泡促進剤を該発泡性樹
    脂層中の熱分解型発泡剤に作用させ、 (e)加熱発泡性樹脂層の発泡倍率を加熱発泡性インキ
    模様直下が、その他の部分より高く成るよう発泡させ、 (f)室温まで冷却する。
  2. (2)加熱発泡性樹脂組成物層中の熱分解型発泡剤発と
    して加熱発泡性インキ中の発泡促進剤によって発泡倍率
    が増大する物及び不変な物の両方を添加した物を使用す
    る事を特徴とする請求項第2項記載の化粧材の製造方法
JP21831789A 1989-08-24 1989-08-24 盛り上げ模様を有する細胞状発泡体からなる化粧材の製造方法 Pending JPH0380968A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1034690A (ja) * 1996-02-23 1998-02-10 James River Corp Of Virginia 断熱原材料及び断熱容器とその製造方法

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