JPH0380623B2 - - Google Patents

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JPH0380623B2
JPH0380623B2 JP23459785A JP23459785A JPH0380623B2 JP H0380623 B2 JPH0380623 B2 JP H0380623B2 JP 23459785 A JP23459785 A JP 23459785A JP 23459785 A JP23459785 A JP 23459785A JP H0380623 B2 JPH0380623 B2 JP H0380623B2
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JP
Japan
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woven fabric
rubber
fabric
elastomer
warp
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JP23459785A
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JPS6294330A (ja
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Yoichiro Tobe
Minoru Naito
Kazuo Kato
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 本発明は、耐久性を向上させたエアクツシヨン
艇用柔構造材料に関する。 〔従来技術〕 エアクツシヨン艇は、艇体下部と水面との間に
空気を送り込んで艇を浮上させるものであり、こ
のために艇体下部に空気を一定圧力に保持するた
めの空気室を柔構造材料により形成している。こ
の柔構造材料は、水陸両用の機能を有するホーバ
ークラフトの場合にはスカート材、側壁型エアク
ツシヨン艇(Surface Effect Ships;略称SES)
の場合にはシール材と呼ばれている。 従来、ホーバークラフト、SESなどのエアクツ
シヨン艇のスカートもしくはシールの材料として
は、ポリアミド(ナイロン)、アラミツド(芳香
族ポリアミド)、ポリエステルなどの合成繊維に
よる織布に接着処理を施こした上に、天然ゴム
(NR)または合成ゴムを被覆させたゴム引布が
用いられる。合成ゴムとしては、アクリロニトル
リ−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリクロロプ
レン(CR)およびこれらをブレンドしたもの、
その他ポリウレタン(PU)、オキシプロピレン
(OPR)、エチレン−プロピレン共重合体
(EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン
(CSM)、プチルゴム(IIR)、塩化ビニル(PVC)
とNBRをブレンドしたもの、ブタジエン(BR)
とNRのブレンドしたものなどが使用されてき
た。 しかしながら、エアクツシヨン艇のスカートも
しくはシールの材料としては、現在では比較的短
時間で劣化減少を起こすために、船艇の運用目
的、採算性などの観点からより耐久性に優れた高
寿命のものが望まれている。 この短寿命である原因としては、スカート材も
しくはシール材を構成する織布の繊維構造、織布
とエラストマーとの接着、エラストマーの弾性率
およびエラストマーの織布に対する浸透性など複
合的絡み合つているものと考えられている。繊維
構造についていえば、これまでは平織、綾織、朱
子織などの織布がゴム引布の補強材料として使用
されてきた。しかるに、これら織布に、隣接する
縦糸同志、横糸同志が各々密に織られて糸が接触
しているため、織布自身が一枚の板状織物となり
易い。したがつて、エラストマーが織布および繊
維組織に含浸されにくく、また被覆されたエラト
マーの表面と裏面との投錨効果が得られにくいな
どの欠点があり、その上、ゴム引布断面の繊維も
しくはゴム引布表面から浸透する水または海水の
影響により織布とゴム(エラストマー)の接着劣
化が促進され易かつた。 このため、いつたん織布とエラストマーとが剥
離し始めると、スカートまたはシールに激しい振
動が繰り返される結果、急速に剥離が進行し、同
時に織布自身が直接水または海水に曝露されるた
めにゴム引布断面位置の繊維から“ほつれ”や
“引きちぎれ”が発生し、急激な劣化に結びつき、
スカート材料またはシール材料としての機能を保
持し得なくなるものであつた。 〔発明の目的〕 本発明は、このような種々の問題点を排除する
ためになされたものであつて、エアクツシヨン艇
のスカート材又はシール材として使用する、寿命
が従来のものよりはるかに延長したエアクツシヨ
ン艇用柔構造材料を提供することを目的とする。 〔発明の構成〕 このため、本発明は、織布の間隙率10乃至70%
で構成される平織又は2×2朱子織の織布に、エ
ラストマーを被覆させてなることを特徴とするエ
アクツシヨン艇用柔構造材料を要旨とするもので
ある。 以下、図面を参照して本発明の構成について詳
しく説明する。 第1図Aは、本発明に係わる織布の平織のモデ
ル図、第1図Bは、その織布組織図である。ま
た、第2図Aは、本発明に係わる織布の2×2朱
子織のモデル図、第2図Bは、その織布組織図で
ある。 各組織図中、方形の黒色部は縦糸が横糸の上部
にあり、方形の白色部は横糸が縦糸の上部にある
ことを示している。これらの図において、縦糸同
志及び横糸同志を密に整織すれば、従来用いられ
てきた織布となることは言うまでもない。ここ
で、織布の構成単位面積をxy(横寸法x、縦寸法
y)、縦糸太さa、横色太さbとすれば、織布の
糸の打ち込まれていない部分即ち間隙は(x−
a)(y−b)で表わされ、100を乗ずることによ
り百分率で示され、これを間隙率(%)と呼ぶこ
とができる。 本発明においては、織布の間隙率が10〜70%で
ある。織布の間隙率が10%未満であると、従来用
いられてきた平織および2×2朱子織に近くな
り、スカート材料もしくはシール材料としての寿
命延長に著しい効果が得られず、逆に、70%を越
えると、ゴム引布中の強度メンバーである糸が相
対的に少な過ぎ、ゴム引布としての寿命が劣るか
らである。なお、間隙率が50乃至70%の織布で
は、被覆ゴムの圧延加工工程時の剪断力により織
布の目ずれ、布切れなどの工程トラブルが発生し
易いが、被覆ゴムを有機溶剤に溶解させてなるゴ
ム糊にこの織布を前以つて浸漬し、予備加硫など
を実施することにより圧延時の工程トラブルを回
避できる。 本発明のエアクツシヨン艇用柔構造材料は、第
1図A,Bおよび第2図A,Bに示される織布
に、第3図に示すように、エラストマーを被覆さ
せてなるものである。エラストマーの被覆は常法
によればよい。 第3図は、本発明のエアクツシヨン艇用柔構造
材料の断面を含めたモデル的な斜視図である。第
3図において、織布の糸2は1本又は2本以上の
複数本であつてもよい。この糸2の周囲は、エラ
ストマー(ゴム)1によつて覆われている。 糸2としては、綿、レーヨンの他、ポリアミ
ド、ポリエステル、ホルマール化ポリビニルアル
コール、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリ
ル、アラミツド繊維などの合成繊維、およびステ
ンレス、スチールなどの金属繊維などが用いられ
る また、エラストマー1としては、NR、NBR、
CR、PU、OPR、EPDM、CSM、IIR、PVC、
BRの他、イソプレン(IR)、スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム(SBR)、多硫化ゴム(TR)、
塩素化ポリエチレン(CPE)、アルフインゴム
(AL)、エピクロルヒドリンゴム(ECO)、シリ
コンゴム(Si)、フツ素ゴム(FR)などの単独も
しくは複数のエラストマーのブレンドされたもの
が用いられる。 本発明のエアクツシヨン艇用柔構造材料は、第
1図A,Bおよび第2図A,Bおよび第2図A、
間隙率が10〜70%の平織又は2×2朱子織の織布
を用いたために、第3図に示すように、糸2同志
間の間隙にエラストマー1が十分に入り込むこと
ができるので、織布とゴムの急激な剥離現象が起
りにくい。なお、本発明において、用いる織布を
平織又は2×2朱子織に限定したのは、実用上製
作可能であり、かつ、柔構造材料として必要な織
布が構成する面での適度な織布の剛性が保たれな
がら縦糸および横糸が互いに拘束し合い各々に応
力を伝播、拡散し合うという理由からである。し
たがつて、例えば、2×3朱子織の織布は、縦糸
が横糸3本飛びで織られているため、被覆ゴムの
圧延加工作業が困難であり、かつ、縦糸もしくは
横糸に応力が加わつても横糸もしくは縦糸に応力
が伝播、拡散しにくく、いつたん“ほつれ”が始
まると急激にその伸展を招くので、用いるのは好
ましくない。 第4図は、従来においてスカート材もしくはシ
ール材として使用された柔構造材料の断面を含め
たモデル率的な斜視図である。この第4図におい
ては、糸2同志間に間隙が殆んど生じていないた
めに、エラストマー1が糸2同志間に入り込むの
は困難である。 このようにして得られるエアクツシヨン艇用柔
構造材料、すなわちゴム引布を簡便かつ短時間に
評価する方法として、艇速に相当する噴射水をゴ
ム引布に直接吹き付け、その劣化度の判断により
優劣を評価するWJF(ウオータージエツトフラジ
レーター)試験装置による方法がある。この方法
を第5図に示す。 第5図において、ゴム引布3を表示の寸法形状
(単位mm)に作成し、スカート材料もしくはシー
ル材料の耐久性試験機の供試体とする。第5図
は、耐久性試験の概念を示したもので、垂直に置
かれた供試体に対し約45゜の角度にノズル5が接
地され、ノズル5からエアクツシヨン艇の速度に
対応させた噴射水4が供試体に吹き付けられる。
この結果、噴射水4の吹き付けられる部分の供試
体にゴムの剥離、欠損などが生じ、また、切り込
み部6がさらに進展する。切り込み部6に囲まれ
た部分が激しくはためくことにより、その最下端
からの引きちぎれ、剥離などが発生する。供試体
にこれらの剥離、欠損、クラツク、引きちぎれが
発生した時までの時間を寿命とするものである。 以下に実施例および比較例を示す。 実施例、比較例 (1) 実施例 1 織布間隙率35%、縦糸および横糸の太さ1260デ
ニールの66ナイロン製平織をレゾルシンホルマリ
ンラテツクス液に浸漬処理した織布に、下記第1
表に示す配合のエタストマーを被覆させた厚み
1.6mmのゴム引布で第5図の耐久試験(噴射水速
度50ノツト)を実施した。この結果、43時間の寿
命であつた。
【表】 (2) 実施例 2 織布間隙率32%、縦糸および横糸の太さ1260×
2デニール66ナイロン製2×2朱子織をレゾルシ
ンホルマリンラテツクス液に浸漬処理した織布
に、第1表に示す配合のエタストマーを被覆させ
た厚み2.2mmのゴム引布で第5図の耐久試験(噴
射水速度80ノツト)を実施した。この結果、68時
間の寿命であつた。 (3) 実施例 3 織布間隙率32%、縦糸および横糸の太さ1260×
2デニール66ナイロン製2×2朱子織を、第2表
に示す配合のエラストマーを有機溶剤メチルエチ
ルケトンに105濃度で溶解させたゴム糊液中に浸
漬後乾燥処理を行い、第2表に示す配合のエラス
トマーを被覆させた厚み2.2mmのゴム引布を第5
図の耐久試験(噴射水速度80ノツト)にかけた。
この結果、34時間の寿命であつた。
【表】
【表】 (4) 実施例 4 織布間隙率19%、縦糸および横糸の太さ840デ
ニールのポリエステル製2×2朱子織を、有機溶
剤メチルエチルケトンにγ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン(日本ユニカー社製A−189)を
10%濃度に溶解させた調整液に浸漬後乾燥処理を
行ない、PU(日本エラストラン社製E590FNAT)
を被覆させた厚み1.6mmのゴム引布を作成し、こ
れで第5図の耐久試験(噴射水速度80ノツト)を
実施した。この結果、寿命は11時間であつた。 (5) 比較例1〜4 前記実施例1〜4に対応する織布種類、ゴム材
料、溶液処理方法で、異つた間隙率の織布を使用
した場合の結果を下記第3表に示した。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、間隙率が
10〜70%の平織又は2×2朱子織の織布を用いる
ことにより、織布の縦糸同志、横糸同志各々に一
定の間隙をもたせて整織し、織布の表、裏各ゴム
が連絡するようにしたので、ゴムと織布の糸表面
との接触表面が増大することによる接着力の増大
がもたらされる。また、縦糸同志、横糸同志が密
に整織されている従来の織布では織布とゴムとの
間に急激な弾性率の変化が見られ、両者の接着界
面に応力の集中が起こり、これが剥離現象−短寿
命につながり易いが、本発明ではそのような現象
が起りにくい。 すなわち、長時間屈曲が繰り返されてゴムと織
布の糸表面との接着力が低下しても織布の表、裏
各ゴムが連絡しているため、織布とゴムの急激な
剥離現象が起りにくい。 さらに、縦糸と横糸が交互に交錯しているた
め、縦糸に多大な応力が加わつても横糸に応力が
伝播および拡散し、ゴム引布としての疲労度が少
なく、寿命延長に結びつく。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本発明に係わる織布の平織のモデル
図、第1図Bはその織布組織図である。第2図A
は本発明の係わる織布の2×2朱子織のモデル
図、第2図Bはその織布組織図である。第3図は
本発明のエアクツシヨン艇用柔構造材料の断面を
含めたモデル的な斜視図、第4図は従来において
スカート材もしくはシール材として使用された柔
構造材料の断面を含めたモデル的な斜視図であ
る。第5図はエアクツシヨン艇用柔構造材料の耐
久性試験の方法を示した説明図である。 1……エラストマー、2……糸、3……ゴム引
布、4……噴射水、5……ノズル、6……切り込
み部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 織布の間隙率が10乃至70%で構成される平織
    又は2×2朱子織の織布に、エラストマーを被覆
    させてなることを特徴とするエアクツシヨン艇用
    柔構造材料。
JP23459785A 1985-10-22 1985-10-22 エアクッション艇用柔構造材料 Granted JPS6294330A (ja)

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JP23459785A JPS6294330A (ja) 1985-10-22 1985-10-22 エアクッション艇用柔構造材料

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JP23459785A JPS6294330A (ja) 1985-10-22 1985-10-22 エアクッション艇用柔構造材料

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JPS6294330A JPS6294330A (ja) 1987-04-30
JPH0380623B2 true JPH0380623B2 (ja) 1991-12-25

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JP23459785A Granted JPS6294330A (ja) 1985-10-22 1985-10-22 エアクッション艇用柔構造材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6418764A (en) * 1987-07-13 1989-01-23 Japan Tech Res & Dev Inst Seal body for ses and acv
JPH0354064A (ja) * 1989-07-20 1991-03-08 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd エアークッション艇のスカート成形方法
JPH042766U (ja) * 1990-04-23 1992-01-10

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JPS6294330A (ja) 1987-04-30

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