JP2549413Y2 - 家 具 - Google Patents

家 具

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JP2549413Y2
JP2549413Y2 JP1249192U JP1249192U JP2549413Y2 JP 2549413 Y2 JP2549413 Y2 JP 2549413Y2 JP 1249192 U JP1249192 U JP 1249192U JP 1249192 U JP1249192 U JP 1249192U JP 2549413 Y2 JP2549413 Y2 JP 2549413Y2
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JP
Japan
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furniture
rubber
weight
conjugated diene
rubber layer
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JP1249192U
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JPH0563830U (ja
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弘毅 松本
昭司 米持
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Fujikura Composites Inc
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Fujikura Rubber Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】本考案は家具、さらに詳細にはソフ
ァー、椅子など家具の表面に用いられる家具外皮に関す
る。
【0002】
【従来技術及び問題点】図1に示すように、家具、たと
えばソファーはスポンジ、スプリングなどの弾性材料を
含む家具本体を皮革、合成皮革などの家具外皮1によっ
て覆った構造になっている。
【0003】このような家具外皮1のうち、合成材料を
使用したものとしては基布2に合成樹脂層3を設けたも
のが知られている。従来、このような家具外皮1の前記
合成樹脂層3としては、耐磨耗性が良好で、かつ意匠的
に優れているとの観点より、ウレタンゴムが多く使用さ
れている。
【0004】しかしながら、ウレタンゴムは、耐磨耗性
が優れていると言っても十分ではなく、特に家具の角隅
部分などに摩滅を生じやすいと言う欠点がある。さらに
ウレタンは耐水、耐湿性、耐汗性が小さく、水、湿気や
人間の汗によって劣化するという欠点があった。
【0005】本考案は上述の問題点を解決すること、さ
らに詳細には耐磨耗性の優れ、かつ耐水、耐湿性、耐汗
性に優れた家具を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め本考案による家具は、家具本体の表面に家具外皮を設
けた家具において、前記家具外皮は基布上に10〜80
g/m2の接着剤層を介し、共役ジエン単位の含有量が
30重量%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役
ジエン系高飽和ゴム100重量部に対し、メタクリル酸
と亜鉛のモル比が1/0.5〜1/3であるメタクリル
酸亜鉛10〜100重量部を含むコンパウンドを過酸化
物加硫した厚さ0.1mm以上のゴム層であることを特
徴とする。
【0007】すなわち、ゴム層として、特に耐磨耗性、
耐水、耐湿性、耐汗性の優れたゴム層を使用することに
より、家具の特に角隅に摩滅などを生じることがなく、
さらに水、湿気や汗によって劣化することのない家具を
提供できる。
【0008】
【考案の具体的説明】図2は本考案の一実施例の断面図
であるが、この図より明らかなように本考案に使用する
家具外皮は、布などの基布2の一方の面に耐磨耗性ゴム
層3を設けた構造になっている。上述の耐磨耗性ゴム層
3と基布2との間は接着剤を介して設ける。
【0009】本考案に使用する家具外皮において、基布
2としては、天然繊維、合成繊維からなる基布でもよ
い。たとえば、ポリエステル、アラミドなどの合成繊維
よりなる布を使用することができる。
【0010】上記基布は、なるべく目が詰まったもので
あるのが好ましく、例えば平織りであるときには、21
0〜840デニールの糸を60本/m以上打ち込んだも
のであるのがよい。210デニール未満であると耐磨耗
性が十分でない恐れがあり、一方、840デニールを越
えると、打ち込み本数が少なくならざるを得ず、目が大
きくなる可能性がある。
【0011】このような長尺の基布2に耐磨耗性ゴム層
3を設ける。この耐磨耗性ゴム層3を接着するために使
用する接着剤としては前記基布と耐磨耗性ゴム層を接着
するものであれば基本的にいかなるものでもよい。典型
的にはエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和
ゴムに活性イソシアネートを添加したものを使用するこ
とができる。
【0012】この接着剤層の固形分は10〜80g/m
2である。一般に接着剤層の固形分は3〜40g/m2
あるため、この固形分は従来に比較して著しく多い。
【0013】これは前記接着剤層の厚さを大きくして基
布を通して進入してくる酸素を抑制するためである。す
なわちエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和
ゴムにメタクリル酸亜鉛を添加したゴムは過酸化物加硫
でしか加硫できないため酸素があると加硫障害を起こす
からである。
【0014】前記接着剤の固形分が10g/m2未満で
あると、十分酸素を遮蔽できない恐れがあり、一方80
g/m2を越えると、乾燥に時間がかかり、また乾燥不
十分の恐れがある。
【0015】耐磨耗性ゴム層は共役ジエン単位の含有量
が30重量%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共
役ジエン系高飽和ゴム100重量部に対し、メタクリル
酸と亜鉛のモル比が1/0.5〜1/3であるメタクリ
ル酸亜鉛10〜100重量部を含むコンパウンドを有機
化酸化物0.2〜10重量部で過酸化物加硫したもので
ある。このようなゴムは特開平1−30640号として
知られている。
【0016】本考案で使用されるエチレン性不飽和ニト
リル−共役ジエン系高飽和ゴムは、アクリロニトリル、
メタアクリロニトリルなどのエチレン性不飽和ニトリル
と1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジ
エンなどの共役ジエンとの共重合体およびまたは、上記
の2種の単量体と共重合可能な単量体、例えば、ビニル
芳香族化合物、(メタ)アクリル酸、アルキル(メタ)
アクリレート、アルコシアルキル(メタ)アクリレー
ト、シアノアルキル(メタ)アクリレートなどとの多元
共重合体であって、具体的にはアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−イソプレン共重
合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン共
重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−アクリレー
ト共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−アクリ
レート−メタクリル酸共重合ゴム等を挙げることができ
る。
【0017】上述のゴム層の厚さは、0.1mm以上で
ある。0.1mm未満であると酸素による加硫障害を起
こす可能性が大きく、十分な磨耗性を得られない場合が
ある。また、柔らかさ風合いなどの面より、1.0mm
以下であるのがよい。
【0018】上述の家具外皮を製造するにあたっては、
長尺の基布に接着剤層を形成した後、共役ジエン単位の
含有量が30重量%以下であるエチレン性不飽和ニトリ
ル−共役ジエン系高飽和ゴム100重量部に対し、メタ
クリル酸と亜鉛のモル比が1/0.5〜1/3であるメ
タクリル酸亜鉛10〜100重量部および有機化酸化物
0.2〜10重量部を添加したものを厚さが0.1mm
以上になるように貼り合せする。
【0019】このようなゴムは、前述のように過酸化物
加硫しか行なえず、このため酸素があると加硫しないと
いう欠点がある。したがって、プレス加硫のように圧力
を負荷して密閉系で加硫することが行なわれている。し
かしながら、このような方法では長尺のゴムを製造する
ことはできないという欠点があった。
【0020】上述の欠点を除去するため、前記長尺の積
層体を閉鎖系、例えば加硫釜中に入れ、4〜5kg/c
2の圧力で蒸気または不活性ガスを通過させて酸素を
追い出すと共に、蒸気または不活性ガスを充満させる。
このような状態で加硫を行なうことにより、良好に加硫
を行なうことができる。
【0021】不活性ガスとしたは、酸素を供給しないよ
うなガスであれば基本的にいかなるものでもよい。例え
ばヘリウムガス、窒素ガス、炭酸ガスなどが使用され
る。
【0022】なお、基布の目に保持されている酸素は前
述のように厚い接着剤層によって阻止され、また基布の
目を小さくすることによって酸素の保持量は小さくなる
ため、ゴム−基布間の界面における酸素の保持量は小さ
くなり良好な加硫が可能になる。また前記ゴム層の厚さ
も0.1mm以上ないと加硫障害を生じる恐れが大きく
なる。
【0023】このような加硫温度は140〜180℃で
あるのがよい。140℃未満であると、十分ゴム層が加
硫しない恐れがあり、一方180℃を越えると、ゴムの
劣化が起こる。
【0024】さらに、加硫時間は2〜3.5時間である
のがよい。2時間未満であると、加硫が十分でない恐れ
があり、一方3.5時間を越えると、ゴムの劣化が起こ
る。
【0025】上述のような長尺の積層体を加硫するに際
しては、好ましくは前記未加硫のゴム層上に剥離紙ある
いはガラス繊維布にフッ素樹脂を含浸させたものを被
せ、上部よりの酸素を遮断するのが好ましい。この際、
剥離紙などにエンボスなどの模様を形成しておけば、ゴ
ム表面に対応する模様が容易に形成できるという利点が
ある。また、従来のようにプレス加硫ではないため、ゴ
ム層は圧縮された状態ではない。このため風合いも良好
になるという利点も生じる。
【0026】上述のように剥離紙などを積層した場合、
巻物状にして閉鎖系で加硫することができるため、加硫
釜などの閉鎖系も大きなものでなくとも長尺のゴム引布
を製造することができる。
【0027】
【実施例】
をメチルエチルケトンに溶解した15%溶液を用意す
る。
【0028】まず組成2の接着剤を210デニールのナ
イロン繊維を60本/m打ち込んだ平織りの布に70〜
80g/m2の割合で塗布する。乾燥させた後、組成1
のゴム層用コンパウンドを均一に0.5mm厚になるよ
うに塗布し、前記ゴム層の表面に架橋性澱粉粉末を散布
した。その後、剥離紙を貼着した後、巻物状に捲回し、
加硫釜に設置した。
【0029】前記加硫釜に4〜5kg/cm2の圧力で
水蒸気を導入し、空気を水蒸気で置換した後、加硫釜の
蓋を閉めた。水蒸気の温度は162℃であった。この様
な状態で、2〜3時間加硫を行ない、その後剥離紙を剥
離して家具外皮を製造した。
【0030】このような家具外皮の耐磨耗性、耐水性、
耐油性、耐候性をクロロプレンゴム層を有する家具外皮
と共に下記の表に示す。引張り試験はJIS 6328
−1981(ゴム引布)の5.3.5 ストリップ法、
引裂き試験はJIS 6328−1981(ゴム引布)
の5.3.6のシングルタング法を使用して行った。下
記の裏において、40℃の水に200時間浸漬後および
サンシャインウエザーメータ200時間照射後の値を処
理後の値とすると、残率=(処理後の値/堂態の値)×
100%で示される。下記の表より明らかなように、片
面にゴム層が形成されたナイロン布は吸水しやすいこと
から、伸び(%)は常態で400%であるのに対し40
℃の水に200時間浸漬後(処理後の値)は480%
(120%増加=残率120%)になった.回横に、サ
ンシャインウエザーメータテストにおいても光照射と同
時にシャワーと乾燥を交互にサイクルした条件で行なわ
れるため、伸びは大きくなる可能性がある(残率110
%)。このように伸びが大きくなることによりゴムと布
のずれ力が加わって引裂強度も上昇していることがわか
る(残率120%)。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】また剥離強度は基布の種類を変えることに
よって、1〜3kg/cmの範囲に入った。
【0035】
【考案の効果】本考案による家具によれば、ゴム層とし
て耐磨耗性、耐汗性の優れた特殊なゴムを使用した家具
外皮を用いるため、従来に比較して良好な耐磨耗性が良
好で、さらに耐汗性ののすぐれた家具とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ソファーの斜視図。
【図2】 本考案に使用する家具外皮の断面図。
【符号の説明】
1 家具外皮 2 基布 3 合成樹脂層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具本体の表面に家具外皮を設けた家具
    において、前記家具外皮は基布上に10〜80g/m2
    の接着剤層を介し、共役ジエン単位の含有量が30重量
    %以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系
    高飽和ゴム100重量部に対し、メタクリル酸と亜鉛の
    モル比が1/0.5〜1/3であるメタクリル酸亜鉛1
    0〜100重量部を含むコンパウンドを過酸化物加硫し
    た厚さ0.1mm以上のゴム層であることを特徴とする
    家具。
JP1249192U 1992-02-05 1992-02-05 家 具 Expired - Lifetime JP2549413Y2 (ja)

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