JPH0378187B2 - - Google Patents
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- JPH0378187B2 JPH0378187B2 JP6123584A JP6123584A JPH0378187B2 JP H0378187 B2 JPH0378187 B2 JP H0378187B2 JP 6123584 A JP6123584 A JP 6123584A JP 6123584 A JP6123584 A JP 6123584A JP H0378187 B2 JPH0378187 B2 JP H0378187B2
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- wire
- welding
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- arc
- motor
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- 239000010953 base metal Substances 0.000 claims description 16
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 3
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- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K9/00—Arc welding or cutting
- B23K9/12—Automatic feeding or moving of electrodes or work for spot or seam welding or cutting
- B23K9/124—Circuits or methods for feeding welding wire
- B23K9/125—Feeding of electrodes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K9/00—Arc welding or cutting
- B23K9/06—Arrangements or circuits for starting the arc, e.g. by generating ignition voltage, or for stabilising the arc
- B23K9/067—Starting the arc
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arc Welding Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は溶接ワイヤを定速送給するアーク溶接
装置に係り、特に溶接電源の短絡電流値が十分大
きくとれない場合のアークスタートの改良手段に
関する。
装置に係り、特に溶接電源の短絡電流値が十分大
きくとれない場合のアークスタートの改良手段に
関する。
溶接ワイヤを定速送給するアーク溶接装置で
は、従来からアークスタート性を良くするため、 (1) 溶接開始に当り溶接ワイヤが母材に接触して
電流が流れ始めるまではワイヤ送給速度を定常
速度の数分の1程度(ほぼ2m/min以下)に
抑え、接触通電を検知して定常速度に上げる。
は、従来からアークスタート性を良くするため、 (1) 溶接開始に当り溶接ワイヤが母材に接触して
電流が流れ始めるまではワイヤ送給速度を定常
速度の数分の1程度(ほぼ2m/min以下)に
抑え、接触通電を検知して定常速度に上げる。
(2) 溶接開始時の出力電流の立上がりを早くす
る。上記(1)、(2)のいずれか一方または両方の対
策により、溶接ワイヤの母材への突込み溶着を
防止し、溶接ワイヤが母材に接触すると同時に
アークが発生しやすくてしていた。
る。上記(1)、(2)のいずれか一方または両方の対
策により、溶接ワイヤの母材への突込み溶着を
防止し、溶接ワイヤが母材に接触すると同時に
アークが発生しやすくてしていた。
上記(1)、(2)の対策は短絡電流値の大きい定電圧
特性の電源を用いたアーク溶接装置には有効であ
り、通常は電流が流れ始めてから30〜50ms程度
の短時間にアークに移行するが、溶接電源の種類
によつては上記(1)、(2)の対策を併用しても良好な
アークスタート性が得られない場合がある。その
代表的な例はインバータを用いて溶接電源の出力
制御を行なう場合である。
特性の電源を用いたアーク溶接装置には有効であ
り、通常は電流が流れ始めてから30〜50ms程度
の短時間にアークに移行するが、溶接電源の種類
によつては上記(1)、(2)の対策を併用しても良好な
アークスタート性が得られない場合がある。その
代表的な例はインバータを用いて溶接電源の出力
制御を行なう場合である。
インバータを用いた溶接電源は、第1図に示す
ように商用交流電圧を整流器1とインバータ2に
より一旦商用周波数より高い周波数の交流に変換
した後、変圧器3により降圧し、二次出力を整流
器4と直流リアクタ5により直流に変換し平滑し
て負荷に供給する構成となつており、インバータ
2のスイツチング周期を出力電圧で負帰還制御す
ることにより第2図Aに示すような定電圧特性を
得ている。このインバータを用いた溶接電源は電
源の小形軽量化を目的として最近開発されたもの
であるが、インバータ2のスイツチング素子(ト
ランジスタ等)の保護のため、インバータ制御回
路に電流リミツタ機能を持たせて出力電流がある
値(第2図B点)より大きくならないようにする
必要があり、出力電流の最大値すなわち短絡電流
値はサイリスタ制御による通常の定電圧溶接電源
に比べかなり低い値(たとえば500A程度、通常
の定電圧溶接電源では1000〜1200A)に抑えられ
ている。
ように商用交流電圧を整流器1とインバータ2に
より一旦商用周波数より高い周波数の交流に変換
した後、変圧器3により降圧し、二次出力を整流
器4と直流リアクタ5により直流に変換し平滑し
て負荷に供給する構成となつており、インバータ
2のスイツチング周期を出力電圧で負帰還制御す
ることにより第2図Aに示すような定電圧特性を
得ている。このインバータを用いた溶接電源は電
源の小形軽量化を目的として最近開発されたもの
であるが、インバータ2のスイツチング素子(ト
ランジスタ等)の保護のため、インバータ制御回
路に電流リミツタ機能を持たせて出力電流がある
値(第2図B点)より大きくならないようにする
必要があり、出力電流の最大値すなわち短絡電流
値はサイリスタ制御による通常の定電圧溶接電源
に比べかなり低い値(たとえば500A程度、通常
の定電圧溶接電源では1000〜1200A)に抑えられ
ている。
このようなインバータ制御による定電圧溶接電
源を用いたアーク溶接装置に前記(1)、(2)の対策を
実施した場合、短絡電流値が低く抑えられている
にもかかわらず溶接ワイヤと母材の接触の瞬間か
らワイヤ送給速度が早くなるため、 () 溶接開始時の短絡時間が伸び(50〜100m
s)、アークに移行しにくくなる。
源を用いたアーク溶接装置に前記(1)、(2)の対策を
実施した場合、短絡電流値が低く抑えられている
にもかかわらず溶接ワイヤと母材の接触の瞬間か
らワイヤ送給速度が早くなるため、 () 溶接開始時の短絡時間が伸び(50〜100m
s)、アークに移行しにくくなる。
() 溶接ワイヤの母材への突込みにより、トー
チに強い反動を与える。
チに強い反動を与える。
() 第3図に示すように溶接ワイヤ6が母材7
に溶着し、統計加熱により軟化したワイヤが大
きく変形してその細くなつた部分(C点)で溶
断する傾向があり、溶断したワイヤが大量に飛
散したり、アーク発生に至らなかつた場合、ワ
イヤの長い切端がスタート部に溶着したまま残
つてビード外観を悪くする。
に溶着し、統計加熱により軟化したワイヤが大
きく変形してその細くなつた部分(C点)で溶
断する傾向があり、溶断したワイヤが大量に飛
散したり、アーク発生に至らなかつた場合、ワ
イヤの長い切端がスタート部に溶着したまま残
つてビード外観を悪くする。
等の問題点があつた。
本発明の目的は、短絡電流値が十分大きくとれ
ない場合でも良好なアークスタートができ、溶接
ワイヤの母材への突込みによりトーチに反動を与
えたり、ビード外観を悪くすることのないワイヤ
定速送給方式のアーク溶接装置を提供することに
ある。
ない場合でも良好なアークスタートができ、溶接
ワイヤの母材への突込みによりトーチに反動を与
えたり、ビード外観を悪くすることのないワイヤ
定速送給方式のアーク溶接装置を提供することに
ある。
溶接電源の短絡電流値が十分大きくとれない場
合、溶接ワイヤと母材の短絡が解除されない状態
でワイヤ送給速度を早くするとワイヤの突込みが
生じ、前記()〜()に記したような好まし
くない結果を招くことがわかつた。よつて本発明
は、溶接ワイヤを送給するためのワイヤ送給モー
タ及びモータ調速装置を有するアーク溶接装置に
おいて、上記モータ調速装置に定常速度でのワイ
ヤ送給を指令する定常送給指令手段と、同じく定
常速度より低速でのワイヤ送給を指令する低速送
給指令手段と、同じくワイヤ送給モータへの通電
の停止を指令する通電停止指令手段と、溶接電源
の出力電圧、電流から、溶接ワイヤと母材の接触
を検出する接触検出手段と、同じく溶接アークの
発生を検知するアーク発生検知手段と、溶接開始
に当り、溶接ワイヤが母材に接触するまでは上記
モータ調速装置に低速でのワイヤ送給を指令し、
溶接ワイヤと母材の接触が検出された時点で、上
記モータ調速装置にワイヤ送給モータへの通電の
停止を指令し、アーク発生が検知された時点から
上記モータ調速装置に定常速度でのワイヤ送給を
指令するように上記定常送給指令手段と上記低速
送給指令手段及び上記通電停止指令手段とを選択
的に作動させるワイヤ送給速度切換手段を備える
ことにより、溶接ワイヤの母材に対する突込みを
防止したものである。
合、溶接ワイヤと母材の短絡が解除されない状態
でワイヤ送給速度を早くするとワイヤの突込みが
生じ、前記()〜()に記したような好まし
くない結果を招くことがわかつた。よつて本発明
は、溶接ワイヤを送給するためのワイヤ送給モー
タ及びモータ調速装置を有するアーク溶接装置に
おいて、上記モータ調速装置に定常速度でのワイ
ヤ送給を指令する定常送給指令手段と、同じく定
常速度より低速でのワイヤ送給を指令する低速送
給指令手段と、同じくワイヤ送給モータへの通電
の停止を指令する通電停止指令手段と、溶接電源
の出力電圧、電流から、溶接ワイヤと母材の接触
を検出する接触検出手段と、同じく溶接アークの
発生を検知するアーク発生検知手段と、溶接開始
に当り、溶接ワイヤが母材に接触するまでは上記
モータ調速装置に低速でのワイヤ送給を指令し、
溶接ワイヤと母材の接触が検出された時点で、上
記モータ調速装置にワイヤ送給モータへの通電の
停止を指令し、アーク発生が検知された時点から
上記モータ調速装置に定常速度でのワイヤ送給を
指令するように上記定常送給指令手段と上記低速
送給指令手段及び上記通電停止指令手段とを選択
的に作動させるワイヤ送給速度切換手段を備える
ことにより、溶接ワイヤの母材に対する突込みを
防止したものである。
第4図に本発明の一実施例を示す。11は出力
電流がある値より大きくならないようにする電流
リミツタ機能を備えたインバター制御による定電
圧溶接電源で、その具体的構成については特願昭
57−124356等に開示されているので説明を省略す
る。12は溶接ワイヤ13に通電するため溶接ト
ーチに設けられたチツプ、14はアーク負荷、1
5は母材、16はワイヤ送給ローラ17を駆動す
るワイヤ送給モータ、18はモータ調速装置、1
9は定常送給指令手段である第1のポテンシヨメ
ータ、20は低速送給指令手段である第2のポテ
ンシヨメータ、21は電流検出用シヤント抵抗、
22はシヤント抵抗21に出力電流Iaが流れたこ
とを検知するための増幅器、23はコンパレータ
で、基準電圧発生源24の電圧Vbと溶接電源出
力電圧Vaを比較し、出力電圧Vaがアーク電圧以
上か否かを判定する。25は増幅器22の出力と
コンパレータ23の出力から溶接アークの発生を
検知するためのアンド回路、26は溶接中アンド
回路25の出力を保持するためコンパレータ23
とアンド回路25の間に設けられたダイオード
で、本実施例では21〜26の各素子によりアー
ク発生検知手段を構成している。27,28はバ
ツフアアンプで、アンド回路25の出力に対応し
て第1、第2のポテンシヨメータ19,20を選
択的に作動させるワイヤ送給速度切換手段であ
る。
電流がある値より大きくならないようにする電流
リミツタ機能を備えたインバター制御による定電
圧溶接電源で、その具体的構成については特願昭
57−124356等に開示されているので説明を省略す
る。12は溶接ワイヤ13に通電するため溶接ト
ーチに設けられたチツプ、14はアーク負荷、1
5は母材、16はワイヤ送給ローラ17を駆動す
るワイヤ送給モータ、18はモータ調速装置、1
9は定常送給指令手段である第1のポテンシヨメ
ータ、20は低速送給指令手段である第2のポテ
ンシヨメータ、21は電流検出用シヤント抵抗、
22はシヤント抵抗21に出力電流Iaが流れたこ
とを検知するための増幅器、23はコンパレータ
で、基準電圧発生源24の電圧Vbと溶接電源出
力電圧Vaを比較し、出力電圧Vaがアーク電圧以
上か否かを判定する。25は増幅器22の出力と
コンパレータ23の出力から溶接アークの発生を
検知するためのアンド回路、26は溶接中アンド
回路25の出力を保持するためコンパレータ23
とアンド回路25の間に設けられたダイオード
で、本実施例では21〜26の各素子によりアー
ク発生検知手段を構成している。27,28はバ
ツフアアンプで、アンド回路25の出力に対応し
て第1、第2のポテンシヨメータ19,20を選
択的に作動させるワイヤ送給速度切換手段であ
る。
ポテンシヨメータ19,20はダイオード2
9,30を介してモータ調速装置18に対するバ
イアス電圧Vcを決定する。モータ調速装置18
はこのバイアス電圧Vcに応じてワイヤ送給モー
タ16の回転速度を制御してワイヤ送給速度を制
御するもので、通常行なわれているようにワイヤ
送給モータ16の電機子電圧とバイアス電圧Vc
を比較し、その差電圧によりモータ回路に設けた
サイリスタ等の導通位相を制御する構成とすれ
ば、電源電圧が変動しても定速送給を保持するこ
とができる。
9,30を介してモータ調速装置18に対するバ
イアス電圧Vcを決定する。モータ調速装置18
はこのバイアス電圧Vcに応じてワイヤ送給モー
タ16の回転速度を制御してワイヤ送給速度を制
御するもので、通常行なわれているようにワイヤ
送給モータ16の電機子電圧とバイアス電圧Vc
を比較し、その差電圧によりモータ回路に設けた
サイリスタ等の導通位相を制御する構成とすれ
ば、電源電圧が変動しても定速送給を保持するこ
とができる。
32はアナログスイツチで構成される通電停止
指令手段であり、33はバツフアアンプである。
34はアンド回路で、バツフアアンプ33ととも
にワイヤ送給速度切換手段を構成する。
指令手段であり、33はバツフアアンプである。
34はアンド回路で、バツフアアンプ33ととも
にワイヤ送給速度切換手段を構成する。
次に動作を説明する。第5図は動作説明用のタ
イミングチヤートで、aは起動信号、bは出力電
圧Va、cはワイヤ送給速度、dは出力電流Iaの
推移を示す。
イミングチヤートで、aは起動信号、bは出力電
圧Va、cはワイヤ送給速度、dは出力電流Iaの
推移を示す。
溶接開始に当り図示しない起動スイツチからの
起動信号〔第5図a〕が入ると、定電圧溶接電源
11は頭初第5図bに示すような無負荷電圧を発
生する。同時にモータ調速装置18が作動し、ワ
イヤ送給モータ16が回り始めるが、頭初は溶接
電源11が無負荷状態であるため、コンパレータ
23の出力だけがHIGH(以下、“H”)で、増幅
器22の出力はLOW(以下、“L”)であり、した
がつてアンド回路25の出力は“L”、バツフア
アンプ27の出力は“H”、バツフアアンプ28
の出力は“L”となり、モータ調速装置18に与
えられるバイアス電圧Vcは第2のポテンシヨメ
ータ20で決定された比較的低い電圧である。こ
のため、溶接ワイヤ13は定常速度の数分の1程
度(ほぼ2m/min以下)の低速で送給されるこ
とになる。低速で送給された溶接ワイヤ13が第
5図x点で母材15に接触すると、同図dに示す
ように電流Iaが流れ始めるので増幅器22の出力
は“H”、コンパレータ23の出力が“L”にな
ると、バツフアアンプ33、アンド回路34の出
力が共に“H”となるため、アンド回路34の出
力によりアナログスイツチ32がオンとなり、バ
イアス出力Vcを0Vにする。その結果、モータ調
速装置18はワイヤ送給モータ16への通電を停
止し、短絡中はワイヤ送給モータ16の慣性によ
り溶接ワイヤ13が送給されることになる。この
ときの出力電流Iaは定電圧溶接電源11の電流リ
ミツタ機能により前述したような低い値(第5図
Is)に抑えられているため、溶接ワイヤ13はす
ぐは溶断せず、しばらく短絡状態が続く。しか
し、ワイヤがワイヤ送給モータ16の慣性だけで
送給されているため、溶接ワイヤ13が母材15
に対して突込むことはない。やがて溶接ワイヤ1
3が短絡電流により加熱されると、ワイヤ端ない
しその近辺で溶断が起こり、溶接アークが発生す
る(第5図Y点)。すると、バツフアアンプ33、
アンド回路34の出力が“L”になるため、アナ
ログスイツチ32がオフとなる。一方、アーク電
圧によりコンパレータ23の出力が“H”とな
り、電流を検知する増幅器22の出力も“H”の
ままであるため、アンド回路25の出力は“H”、
バツフアアンプ27の出力は“L”、バツフアア
ンプ28の出力は“H”となる。これによりモー
タ調速装置18に与えられるバイアス電圧Vcが
第1のポテンシヨメータ19で決定された比較的
高い電圧になるので、ワイヤ送給速度は急速に定
常速度まで上昇し、その結果、アーク長は安定に
維持され、定常の溶接状態に入る。一旦アークが
発生すると、バツフアアンプ28の“H”出力が
帰還路31を通つてアンド回路25に入力され、
アンド回路25を出力“H”の状態に保持するた
め、溶接中は一時的な短絡により出力電圧応Va
がVb以下になることがあつても、ワイヤ送給速
度がスート時の低速状態にもどることはなく、支
障なく溶接を続行できる。
起動信号〔第5図a〕が入ると、定電圧溶接電源
11は頭初第5図bに示すような無負荷電圧を発
生する。同時にモータ調速装置18が作動し、ワ
イヤ送給モータ16が回り始めるが、頭初は溶接
電源11が無負荷状態であるため、コンパレータ
23の出力だけがHIGH(以下、“H”)で、増幅
器22の出力はLOW(以下、“L”)であり、した
がつてアンド回路25の出力は“L”、バツフア
アンプ27の出力は“H”、バツフアアンプ28
の出力は“L”となり、モータ調速装置18に与
えられるバイアス電圧Vcは第2のポテンシヨメ
ータ20で決定された比較的低い電圧である。こ
のため、溶接ワイヤ13は定常速度の数分の1程
度(ほぼ2m/min以下)の低速で送給されるこ
とになる。低速で送給された溶接ワイヤ13が第
5図x点で母材15に接触すると、同図dに示す
ように電流Iaが流れ始めるので増幅器22の出力
は“H”、コンパレータ23の出力が“L”にな
ると、バツフアアンプ33、アンド回路34の出
力が共に“H”となるため、アンド回路34の出
力によりアナログスイツチ32がオンとなり、バ
イアス出力Vcを0Vにする。その結果、モータ調
速装置18はワイヤ送給モータ16への通電を停
止し、短絡中はワイヤ送給モータ16の慣性によ
り溶接ワイヤ13が送給されることになる。この
ときの出力電流Iaは定電圧溶接電源11の電流リ
ミツタ機能により前述したような低い値(第5図
Is)に抑えられているため、溶接ワイヤ13はす
ぐは溶断せず、しばらく短絡状態が続く。しか
し、ワイヤがワイヤ送給モータ16の慣性だけで
送給されているため、溶接ワイヤ13が母材15
に対して突込むことはない。やがて溶接ワイヤ1
3が短絡電流により加熱されると、ワイヤ端ない
しその近辺で溶断が起こり、溶接アークが発生す
る(第5図Y点)。すると、バツフアアンプ33、
アンド回路34の出力が“L”になるため、アナ
ログスイツチ32がオフとなる。一方、アーク電
圧によりコンパレータ23の出力が“H”とな
り、電流を検知する増幅器22の出力も“H”の
ままであるため、アンド回路25の出力は“H”、
バツフアアンプ27の出力は“L”、バツフアア
ンプ28の出力は“H”となる。これによりモー
タ調速装置18に与えられるバイアス電圧Vcが
第1のポテンシヨメータ19で決定された比較的
高い電圧になるので、ワイヤ送給速度は急速に定
常速度まで上昇し、その結果、アーク長は安定に
維持され、定常の溶接状態に入る。一旦アークが
発生すると、バツフアアンプ28の“H”出力が
帰還路31を通つてアンド回路25に入力され、
アンド回路25を出力“H”の状態に保持するた
め、溶接中は一時的な短絡により出力電圧応Va
がVb以下になることがあつても、ワイヤ送給速
度がスート時の低速状態にもどることはなく、支
障なく溶接を続行できる。
以上のように本実施例では、溶接ワイヤが母材
に接触し電流が流れ始めてもワイヤの溶断により
アークが発生するまではワイヤ送給モータ16の
慣性により13が送給されることになるため、ト
ーチにはほとんど反動を与えずにアークスタート
できる。また、溶接ワイヤが母材に対して突込ま
ないためアークが発生しやすく、接触短絡時点
(第5図x点)からワイヤ送給素度を定常速度と
した場合に比べ短絡時間も短かくなり(実験では
約50ms)、アークスタート性を良くすることが
できる。それに加えて短絡中のワイヤ送給量が少
ないため、溶断時のワイヤの飛散が少なく、また
アーク性に至らずに溶断した場合でもスタート部
に残るワイヤ片は小さく、第3図に示すようなワ
イヤの長い切端がスタート部に溶着してビード外
観を悪くすることがない。
に接触し電流が流れ始めてもワイヤの溶断により
アークが発生するまではワイヤ送給モータ16の
慣性により13が送給されることになるため、ト
ーチにはほとんど反動を与えずにアークスタート
できる。また、溶接ワイヤが母材に対して突込ま
ないためアークが発生しやすく、接触短絡時点
(第5図x点)からワイヤ送給素度を定常速度と
した場合に比べ短絡時間も短かくなり(実験では
約50ms)、アークスタート性を良くすることが
できる。それに加えて短絡中のワイヤ送給量が少
ないため、溶断時のワイヤの飛散が少なく、また
アーク性に至らずに溶断した場合でもスタート部
に残るワイヤ片は小さく、第3図に示すようなワ
イヤの長い切端がスタート部に溶着してビード外
観を悪くすることがない。
以上の各実施例では溶接電源としてインバータ
制御による定電圧電源を用いた場合について述べ
てきたが、出力電流波形をパルス状に変化させる
定電流特性の電源を用い溶接ワイヤを定速送給す
るパルスアーク溶接装置等でも短絡電流値が十分
大きくとれない場合があるので、本発明の実施に
よりアークスタート性の向上が期待できる。
制御による定電圧電源を用いた場合について述べ
てきたが、出力電流波形をパルス状に変化させる
定電流特性の電源を用い溶接ワイヤを定速送給す
るパルスアーク溶接装置等でも短絡電流値が十分
大きくとれない場合があるので、本発明の実施に
よりアークスタート性の向上が期待できる。
本発明によれば、溶接電源の短絡電流値が十分
大きくとれない場合でも溶接開始に当り溶接ワイ
ヤの母材への突込みを防止できるので、トーチに
はほとんど反動を与えずに速やかにアークスター
トができ、また溶接時にワイヤが大量に飛散した
り、アーク発生に至らなかつた場合、ワイヤの長
い切端がスタート部に溶着することもなくなり、
ビード外観を良くすることができる。
大きくとれない場合でも溶接開始に当り溶接ワイ
ヤの母材への突込みを防止できるので、トーチに
はほとんど反動を与えずに速やかにアークスター
トができ、また溶接時にワイヤが大量に飛散した
り、アーク発生に至らなかつた場合、ワイヤの長
い切端がスタート部に溶着することもなくなり、
ビード外観を良くすることができる。
第1図はインバータ制御による溶接電源のブロ
ツク図、第2図はその外部特性図、第3図は従来
のアークスタート制御による場合の溶接ワイヤの
溶断の様子を示す図、第4図は本発明の一実施例
を示す回路図、第5図はその動作説明用タイミン
グチヤート、である。 11……溶接電源、13……溶接ワイヤ、14
……アーク負荷、16……ワイヤ送給モータ、1
8……モータ調速装置、19……定常送給指令手
段、20……低速送給指令手段、21〜26……
アーク発生検知手段、27,28,33,34…
…ワイヤ送給速度切換手段、32……通電停止指
令手段。
ツク図、第2図はその外部特性図、第3図は従来
のアークスタート制御による場合の溶接ワイヤの
溶断の様子を示す図、第4図は本発明の一実施例
を示す回路図、第5図はその動作説明用タイミン
グチヤート、である。 11……溶接電源、13……溶接ワイヤ、14
……アーク負荷、16……ワイヤ送給モータ、1
8……モータ調速装置、19……定常送給指令手
段、20……低速送給指令手段、21〜26……
アーク発生検知手段、27,28,33,34…
…ワイヤ送給速度切換手段、32……通電停止指
令手段。
Claims (1)
- 1 溶接ワイヤを送給するためのワイヤ送給モー
タ及びモータ調速装置を有するアーク溶接装置に
おいて、上記モータ調速装置に定常速度でのワイ
ヤ送給を指令する定常送給指令手段と、同じく定
常速度より低速でのワイヤ送給を指令する低速送
給指令手段と、同じくワイヤ送給モータへの通電
の停止を指令する通電停止指令手段と、溶接電源
の出力電圧、電流から、溶接ワイヤと母材の接触
を検出する接触検出手段と、同じく溶接アークの
発生を検知するアーク発生検知手段と、溶接開始
に当り、溶接ワイヤが母材に接触するまでは上記
モータ調速装置に低速でのワイヤ送給を指令し、
溶接ワイヤと母材の接触が検出された時点で、上
記モータ調速装置にワイヤ送給モータへの通電の
停止を指令し、アーク発生が検知された時点から
上記モータ調速装置に定常速度でのワイヤ送給を
指令するように上記定常送給指令手段と上記低速
送給指令手段及び上記通電停止指令手段とを選択
的に作動させるワイヤ送給速度切換手段を備えた
ことを特徴とするアーク溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123584A JPS60206572A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | ア−ク溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123584A JPS60206572A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | ア−ク溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60206572A JPS60206572A (ja) | 1985-10-18 |
JPH0378187B2 true JPH0378187B2 (ja) | 1991-12-12 |
Family
ID=13165358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6123584A Granted JPS60206572A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | ア−ク溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60206572A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024135829A1 (ja) * | 2022-12-23 | 2024-06-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | アーク溶接方法 |
-
1984
- 1984-03-30 JP JP6123584A patent/JPS60206572A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60206572A (ja) | 1985-10-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |