JPH0377715B2 - - Google Patents

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JPH0377715B2
JPH0377715B2 JP62293868A JP29386887A JPH0377715B2 JP H0377715 B2 JPH0377715 B2 JP H0377715B2 JP 62293868 A JP62293868 A JP 62293868A JP 29386887 A JP29386887 A JP 29386887A JP H0377715 B2 JPH0377715 B2 JP H0377715B2
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JP62293868A
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Jan Maria Etsusaa Reonarudo
Geraadosu Koruneriusu Batsukaa Yakobusu
Guiraume Koretsuto Marunitsukusu
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
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Publication date
Application filed by Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips Electronics NV
Publication of JPS63155962A publication Critical patent/JPS63155962A/ja
Publication of JPH0377715B2 publication Critical patent/JPH0377715B2/ja
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N3/1568Control of the image-sensor operation, e.g. image processing within the image-sensor for disturbance correction or prevention within the image-sensor, e.g. biasing, blooming, smearing
    • HELECTRICITY
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    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
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    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/62Detection or reduction of noise due to excess charges produced by the exposure, e.g. smear, blooming, ghost image, crosstalk or leakage between pixels
    • H04N25/625Detection or reduction of noise due to excess charges produced by the exposure, e.g. smear, blooming, ghost image, crosstalk or leakage between pixels for the control of smear
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    • H04N25/72Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors using frame transfer [FT]

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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は撮像された像の信号の転送時に、撮像
された像の局所的なインテンシテイを示す2個の
連続する信号電荷パケツトの間に、当該電荷の転
送中に捕集されるスミア電荷と暗電流電荷とを示
す参照電荷パケツトが転送される電荷転送チヤン
ネルを有している電荷結合素子を具備する半導体
本体を有しているCCD撮像装置に関するもので
ある。
CCD撮像装置はいくつかのタイプに分類され
る。最も良く知られているタイプはインターライ
ン型センサとフレーム転送型センサである。イン
ターライン型センサは、受光素子(ピクセル)の
多くの列から構成されていて、捕集された画像が
蓄積期間の間に電荷パケツトに変換され、そのパ
ケツトのサイズが捕集された画像の局所的なイン
テンシテイに対応しているものである。列の間に
は、電荷パケツトが垂直方向に転送されて水平方
向の読み出しレジスタに到達するように電荷結合
素子が配置されている。殆どの場合、電荷結合素
子は不透明の膜又は反射膜により遮蔽されていて
入射する放射線を防いでいる。
フレーム転送型の撮像装置は主に長さ方向に画
像撮像部と保持部に分割されている数多くの隣り
合つた電荷結合素子のみからなる。画像は、撮像
装置部に投影され電荷パケツトのパターンに変換
され、蓄積期間の後、即座に保持部に転送され水
平方向の読み出し素子によつてシリアルに読み出
される。
ここに述べた型の撮像装置以外にも、ライン転
送型の撮像装置のような他の型のCCD撮像装置
も知られているが、これには以下で述べるような
問題があり、本発明の方法がそれを解決してい
る。
電荷結合撮像装置で生じる問題として知られて
いるものにいわゆるスミアがある。これは画像表
示中、画像の中に垂直のたてじまになつて顕著に
現れる。このスミアは電荷結合素子に於ける転送
によつて生じるものである。転送中、その電荷パ
ケツトは同じ列の中の他の画像点を通過し、通過
する度にこれらの画像点又はその近くで発生して
いる電荷を捕集してしまう。もし局所的にインテ
ンシテイが非常に高いと、表示している間その列
全体がこの効果によつて白くなつてしまう。
動画に関してそのスミア問題を解決した最初の
パラグラフに述べた種類のCCD撮像装置は、昭
和57年11月27日に特願昭57−208299号として出願
され、昭和59年6月8日に公開された特開昭59−
99882号により公知となつている。この公開公報
にはインターライン型のCCDセンサが記載され
ていて、2個の電荷結合素子が画像点の2つの隣
り合う行の間に位置し、ある行の中のピクセルは
その行の両側にある電荷結合素子と交互に結合さ
れている。電荷結合素子1個当りのステージの
数、つまり一つの電荷パケツトを構成することの
できる電極からなる一つのグループは、この電荷
結合素子に関与するピクセルの数のほぼ倍であ
る。その結果、信号電荷を保有するポテンシヤル
井戸同士の間毎に、1個の“空の”ポテンシヤル
井戸を、その電荷転送チヤンネルを介して、転送
することが可能となる。空という単語に“ ”を
つけることによつて、これらのポテンシヤル井戸
は信号電荷を保有せずその意味では“空”である
ことを示すようにしている。この信号転送中、こ
れらの“空の”ポテンシヤル井戸は信号電荷を含
むポテンシヤル井戸が通過する場所と同じ場所を
通過するので、信号電荷と同様なスミア電荷を捕
集することになる。信号電荷量を正確に決めるた
めに、信号電荷を保持するポテンシヤル井戸に保
持されている電荷パケツトからこれらのスミア電
荷が減算される。この既知の方法をインターライ
ン型センサに用いることは可能であるが、フレー
ム転送型センサに用いることはできない。と言う
のはこの方法に於いては、電荷結合素子は同時に
感光素子にもなつているので捕集された放射線が
蓄積期間の間に電荷に変換されてしまうからであ
る。
この既知の方法のもう一つの問題点は、ここに
説明したスミア電荷の発生に於いては垂直方向の
電荷結合素子に毎回附加的ステージを必要とする
ことである。そしてこれは半導体結晶上に余分な
スペースを必要とすることになり、そして/又は
行及び/又は列方向の単位長さ当りのピクセルの
数を増大させることが困難になる。
本発明の目的は、中でも最初のパラグラフで述
べた種類のCCD撮像装置に対して、インターラ
イン型のみならずフレーム転送型のセンサにも使
用できる、スミア効果を示す参照電荷パケツトを
発生させる方法を提供することにある。本発明の
もう一つの目的は、特に撮像装置の感光領域に余
分のスペースを全く必要としないか又は殆ど必要
とせずにスミア効果を示す電荷パケツトの発生方
法を提供することである。本発明は、中でも参照
電荷用の附加ポテンシヤル井戸は電荷転送の間の
み必要であつて、それ故、蓄積期間中には必要で
はなく、電荷転送の直前又は電荷転送中に2つの
連続する信号電荷の間に、参照電荷用の別の井戸
を、それらの信号の間の間隔を拡げて発生させる
ことができるという認識に基づいている。
最初のパラグラフに記載されたようなCCD撮
像装置に関する本発明の特徴は、ポテンシヤルバ
リアによつて互いに分離されていてかつ2個の当
該信号電荷パケツトが保持されている2個のポテ
ンシヤル井戸を、当該電荷を転送する前に、チヤ
ンネル内に発生させ、次に電荷転送開始の時点で
前記信号電荷パケツト間の距離を、これらのうち
の少なくとも1個の信号電荷パケツトの位置を変
位させることにより拡大させ、これらの信号電荷
パケツト間に前記電荷転送の際にも転送される第
3のポテンシヤル井戸を発生させて、前記参照電
荷パケツトを形成する手段が設けられた点にあ
る。
本発明のCCD撮像装置に於けるCCDステージ
の数は、基本的には列当りのピクセルの数によつ
て決まる。参照電荷パケツトに対してさらに
CCDステージを必要とすることはなく、少なく
ともセンサの感光領域にはそのようなステージを
必要としないという事実によつて、本発明はフレ
ーム転送型のCCDセンサに於けるスミア補償に
特に有効である。
信号電荷の発生前にすでに電荷結合素子内に存
在していたスミア電荷と暗電流の影響を実際上完
全に除去できる利点を有する本発明の好ましい重
要な実施例の特徴は、全ての信号電荷がその電荷
結合素子又はそれに対応する部分から除去された
後、その部分に捕集されたリーク電流及び/又は
スミアによる残留電荷が、次のフレームの信号電
荷がその電荷結合素子に捕集される前に、除去さ
れる手段が設けられている点にある。
アコーデイオンセンサとも呼ばれている重要な
CCD撮像装置の型も又、Techn.Digest of the
lnternational Electron Devices 1984の第40〜
43頁に於てA.J.P.Theuwissen外による“The
Accordion lmager:An Ultra High Density
Frame Transfer CCD”という文献、及び公開
された本出願人によるヨーロツパ特許出願
0128615、0161023及び0159758に記載されている。
これらの既知の装置に於いても、電荷転送の間、
連続する電荷パケツト間の距離は拡大されてい
る。しかしながら、これらの素子に於いては本発
明とは異なつて、転送のフエーズ数によつて本質
的に決まるよりもはるかに大きく受光素子(ピク
セル密度)の密度を増加させなければならない。
このようにして、フレーム転送型センサに於い
ては、受光部を蓄積期間の間、1個置きの電極に
より信号パケツトが形成される2相CCDとして
動作させることが可能であり、一方電荷転送時に
は4本の電極につき1個の電荷パケツトを発生さ
せる4相システムとして動作させる。信号の混合
を防いで、アコーデイオン原理によつて、4相で
信号を転送し2相により画像を記録することが可
能となる。その結果、通常の4相転送に関しては
ピクセル密度を2倍にすることができる。同様に
して、電荷を4相モードで転送し、2相モードで
保持することができる。
これらの既知の装置に於いては、信号電荷は、
2個の連続する信号電荷の間にある電極の数が電
荷転送の相の数に対応する距離しか離間されてい
ない。スミア問題の解決は前述の刊行物には記載
されていない。
アコーデイオンセンサの利点とスミア抑圧の利
点を結合させた重要な好ましい実施例は、nをm
より大としたとき、電荷結合装置を信号電荷の蓄
積時にはm相素子として動作させ、電荷転送時に
はn相素子として動作させ、転送時、電荷パケツ
トの混合を避けるために、一連の電荷パケツトに
於いて、電荷パケツトの転送を常に先の電荷パケ
ツトより後に行い、つまり、先行する電荷パケツ
トからの距離が充分大きく、少なくとも2個の連
続する信号電荷の間の距離が、これらの信号電荷
の間に参照電荷が発生する前記第3のポテンシヤ
ル井戸を誘起させるのに充分な距離になる時のみ
その転送を行う点と、先頭の信号電荷と参照電荷
との間の距離及び参照電荷とそれに後続する信号
電荷との間の距離を、この後続信号電荷が転送さ
れる前に先ず充分に大きくさせなければならない
点に特徴がある。
本発明のいくつかの実施例と添付の図面により
さらに詳細に説明する。
先づ、本発明の原理を第1図により説明する。
第1図は、本発明のCCD撮像装置1の動作中の
各ステージを示している。
この例の撮像装置は、数多くの平行して垂直に
並ぶ電荷結合素子2から構成されている。第1図
t1に於いては2例のみが示されている。通常の装
置と同様に、この装置も大きく分けて3個の部分
からなつている。それらは画像が投影され電荷パ
ターンに変換される画像センサ部分3、発生した
電荷パターンが保持される保持部分4及び保持さ
れた情報をシリアルに読み出すことのできる垂直
読み出しレジスタ5である。これらの3個の部分
は、電荷結合素子2と同様に、点線で示されてい
る。時刻t1に於いては、画像が電荷パターンに変
換されそして保持部4は完全に空になつている。
図に示す装置では、簡単化のために、実線で示す
画像ライン6〜9のみが示されている。しかしな
がら、実際の装置では、この数は相当多くなる。
この装置は前述したアコーデイオン原理により
動作し、少なくとも蓄積期間に於いては画像セン
サ部3はm相素子として、転送期間にはmより大
きいn相(n>m)素子として動作するものとす
る。しかしながらこの記載から明らかなようにこ
のことは必ずしも必要ではなく、又本発明は蓄積
期間及び転送期間の両方に於いてn相素子として
動作するような装置にも用いることができる。
t2では、最下端の画像ラインつまり画像ライン
6が移動して保持部4に到達する。画像ライン
7,8及び9は、それらの位置を変化させないの
で画像ライン6と7の間の距離は大きくなる。ア
コーデイオン型の既知のCCDセンサに於いては、
次の転送段ではライン7がライン6と同時に移動
する。
しかしながら、本発明のセンサでは、第1図の
t3で、画像ライン6はn相の転送に対応してCCD
の1段分だけ移動する。一方ライン7〜9は移動
せずライン6と7の間に新しいポテンシヤル井戸
のライン6′が形成される。図面に於いて、この
ラインは−×−×−の線で示されている。ライン
6′は蓄積期間に画像ライン6の領域で発生させ
るのが良い。次段のt4では、画像ライン6と、ラ
イン6に対する参照ラインとなるライン6′がn
相の転送手段によつて同時に移動する。もしライ
ン6′と7の間の距離が充分に大きい場合には、
画像ライン7もt5に於いてライン6′とライン6
と共に同時に移動する。このときライン8と9は
転送されない。t6で、画像ライン7をn相のCCD
段だけその元の蓄積された位置から離間させ、画
像ライン7の元の位置で画像ライン7に対する参
照電荷を形成するために、ポテンシヤル井戸のラ
イン7′を発生させる。t7では、画像ライン8と
9が固定されたまま、ライン6,6′,7,7′が
転送される状態が示されている。t8で、画像ライ
ン8の転送が開始され、t9で参照ライン8′が生
成される。t9では、第1画像ライン6が画像保持
部4の最下位の保持ラインに到達する。このライ
ンは当座の間さらに転送されることはない。t10
で、参照ライン6′が画像保持部4の最下位から
2番目のラインに到達し、当座の間そこに留ま
る。t11で、最後の画像ライン9の転送が開始さ
れ、t12で参照ライン9′が生成される。ライン
6,6′に関して述べた方法と同様にして、残り
のラインが画像保持部に導入される。t16で、全
ての画像ライン6〜9がそれらの参照ライン6′
〜9′と共に画像保持部4に導入される。
参照ラインは各画像ラインに対応するので、画
像保持部の蓄積容量はセンサ部3の倍となる。各
参照ライン6′,7′,8′,9′が対応する画像ラ
インと同じかあるいは殆ど同じ画像部の部分を通
過して来ているという事実により、参照ラインの
中のスミア電荷は、画像センサ部から保持部への
転送時に、画像ラインにより捕集されるスミア電
荷と本質的に等しくなる。それ故、各画像信号を
読み出す間、画像ライン6,7,8等から参照ラ
イン6′,7′,8′,9′等により発生した対応ス
ミア信号を減ずることによつて、その画像の各点
での明るさについての正確な情報が得られ、かつ
転送時のスミア及び/又は暗電流によつて乱され
ていない信号を得ることができる。
参照ライン6′,7′等は、保持部4に附加的ス
ペースを占めることにはなるが、画像センサ部3
のピクセル密度及び垂直方向の解像度には悪影響
を与えることはないことに注意されたい。
第2a図は、本発明の電荷結合素子の実施例を
示す。この図は、半導体本体11に設けられた
CCDチヤンネル2を有するセンサ部3の断面図
である。この装置はnチャンネル型で情報は電子
のパケツトからなるものとしている。しかしなが
ら、さらに説明するまでもなく本発明がpチヤン
ネル型の装置にも用いることができることは明か
であろう。この装置は埋め込みチヤンネル型
(BCCD)でも表面チヤンネル型(SCCD)でも
良い。電荷転送は直接に行われるものとする。半
導体基板の表面には一連のクロツク電極12〜1
8が形成されている。図には7個の電極しか示さ
れていないが、実際の数はかなり多い。これらの
電極は、単層又は多層技術による既知の技術によ
つて互いに重なり合つたり又は重なり合わないよ
うに形成される。ゲート絶縁膜となる酸化薄膜は
電極間及び半導体基板の表面に形成される。図に
は4本のクロツクラインと、クロツク電圧F1
F2,F3及びF4が表示されている。さらに、図に
は2本のライン20と21が示されていて、高レ
ベルH及び/又は低レベルLの電圧が印加され
る。電圧Hがライン20,21のうちのどちらか
に印加されると、電圧Lは同時に他のラインに印
加され、又その逆も生じる。そのため図面ではラ
イン20がH/L及びライン21がL/Hと表示
されている。電極12〜18は、各々スイツチ2
2a,22b,22c等に接続されていて、各電
極はクロツクラインF1,F2,F3,F4のどれか、
又はライン20と21のどれかに接続されてい
る。スイツチ22は、隣り合う2個の電極間で互
い違いにライン20,21に接続されている。
装置の動作については、例えば、前述した公開
済みのヨーロツパ特許出願EP−A No.0123615に
その原理が示されている。本発明の説明のために
第2b図に動作中のt1〜t10の10個の時刻でのポテ
ンシヤル分布が示されている。ここで正のポテン
シヤルは下向きにプロツトされている。撮像され
た画像が電荷パターンに変換される蓄積期間の
間、電極には固定電位が印加される。つまり電極
12に電圧Lが印加され、電極13には電圧Hが
印加され、電極14には再び電圧Lが印加される
という風に続く。半導体本体には、第2b図t1
示されるように、偶数電極下のバリア23と、奇
数電極下のポテンシヤル井戸24からなるポテン
シヤル分布が形成される。そのサイズが局所的な
光強度に対応している電荷パケツトが井戸に形成
される結果、半導体本体に発生した光電流がポテ
ンシヤル井戸24内に蓄積される。その電荷パケ
ツトは図面中斜線で示されている。電荷パケツト
は一つ置きの電極に保持されていることに注意さ
れたい。それ故画素(ピクセル)1個は2個の電
極に対応し、このことは通常の4相転送で動作す
る装置に比較してピクセル密度が倍になつている
ことを意味している。このピクセル密度が倍にな
るということはアコーデイオン原理によるもので
あるが、このことは前述のヨーロツパ特許出願
EP、0128615及びInvited Papers Presented at
teh fifteenth European Solid State Device
Research Conference、Aachen,September
1985の第183〜200頁のM.G.Colletの“Solid
State lmage Sensors”と題する論文、特に第1
0図とその説明に示されている。
保持された電荷を転送するために、スイツチ2
2aと22bの切り替えに依つて、先ず、クロツ
ク電極12と13がクロツクラインF1,F2に接
続され、その結果電荷パケツト24が転送され
る。第2b図に於て、これは時刻t2,t3でのポテ
ンシヤル分布によつて示される。電荷パケツト2
4と次のポテンシヤルに蓄積される電荷パケツト
25の距離は非常に大きいので、既知のアコーデ
イオンモード動作によつて、電荷パケツト25を
パケツト24と25が互いに混合することなく転
送させることが可能となる。しかしながら、本発
明の場合には、スイツチ22cと22dは当面そ
れらの元のスイツチポジシヨンに留まるので、電
極14,15での電圧は変化せず電荷パケツト2
5は当座の間転送されない。この状態で4相クロ
ツクF1,F4により、新しいポテンシヤル井戸2
6が電極13(t4)の下に発生する(第2b図)。
次の電荷転送時、このポテンシヤル井戸は左側に
転送され、ある量の電荷27が徐々に捕集され、
これがパケツト24の転送中に捕集されるスミア
電荷に対する補償対策となる(参照、第2b図、
t5)。パケツト25からの距離が充分大きいとき
は、スイツチ22cと22dを切り替えることが
できる。その結果、電極14,15は、各々、ク
ロツクラインF3とF4に接続される。すると電荷
パケツト25もパケツト24と27と共に同期し
て転送される(第2b図、t7,t8)。パケツト2
5が最初蓄積されていた位置で、再びポテンシヤ
ル井戸28が誘起される。次の転送時に参照電荷
29(t9,t10)がこの場所で捕集される。パケツ
ト29のサイズはパケツト27のそれと必ずしも
等しくなくても良い。なぜならば、電荷パケツト
29は異なつた距離、特にパケツト27よりも長
い距離を通過する必要があるからである。第2b
図のt10で示されるように、最後の信号電荷パケ
ツト30も転送される。
この信号電荷と参照電荷は、ここで記載した方
法でセンサ部から保持部へ転送させることができ
る。保持部に保持された信号電荷は、前述の刊行
物に示されているような2相モードによつて処理
することもできる。
第3図は、本発明の装置の一実施例のブロツク
回路図である。この図には、クロツク電極12〜
18とそれらに関連するスイツチ22a,22
b,22c等が線図のみで示されている。これら
はクロツクラインF1〜F4の1本又はH/Lもし
くはL/Hラインのどちらかに接続され、少なく
とも1サイクルの間、これらには固定電圧が印加
される。スイツチ22はシフトレジスタ32によ
り駆動され、各段はスイツチ22に接続されてい
る。この実施例に於いては、シフトレジスタは3
2aと32bの2個の部分に分割されていて、部
分32aは偶数番号の電極に接続され、センサの
一方の側に配置され、部分32bは奇数番号の電
極13,15,17等に接続され、センサの別の
側に配置されている。もちろん、1個のみのシフ
トレジスタ32による実施例も可能であるが、1
個のシフトレジスタ又は1個のシフトレジスタの
一部をマトリツクスのどちらかの側に配置するこ
の実施例は、本装置を設計する上で大きな利点を
もたらす。シフトレジスタ32a,32bの入力
ターミナルに、入力信号IMが印加される。これ
はクロツク電圧φ1,φ2,φ3,φ4の制御に依つて
左から右へシフトレジスタの中を通過する。シフ
トレジスタ32a,32bは一連のインバータ段
33,34からなり、それらのインバータ段はク
ロツクφ1〜φ4で制御されるスイツチ35の間に
接続されている。インバータ段はスイツチ22
a,22b,22c,22d等に接続されてい
て、インバータ回路33の入力又はインバータ回
路34の出力が高レベルであるとき、それに接続
されているクロツク電極がクロツクラインF1
F4のうちの1本に接続され、インバータ回路3
3の出力又はインバータ回路34の入力が高レベ
ルのとき、そのクロツク電極は直流電圧L/Hに
接続されるように構成されている。
第5図はクロツク電極12に接続されているシ
フトレジスタ32aの1段の回路図を示し、第6
図はそれを具体的に実施可能とする一回路図であ
る。インバータ33は、高電圧+と低電圧−に接
続されている2本の電源36,37の間のpチヤ
ンネルMOSトランジスタT1とnチヤンネルトラ
ンジスタT2の直列接続からなる通常の回路の構
成からなる。T1とT2のゲート電極は、1個のn
チヤンネルMOSトランジスタから構成されるス
イツチ35の主電極領域に共通に接続されてい
る。スイツチ22aは2個のnチヤンネルトラン
ジスタT3とT5と2個のpチヤンネルMOSトラン
ジスタT4とT6から構成されている。トランジス
タT4とT5のゲートはインバータ33の入力に接
続されていて、トランジスタT3とT6のゲートは
インバータ33の出力に接続されている。第6図
の回路は次のように動作する。インバータ33の
入力が高レベルにあつて、それ故この段33の出
力が同時に低レベルにあるとき、トランジスタ
T5とT6が導通するとトランジスタT3とT4が非導
通となる。するとクロツク電極12が導通トラン
ジスタT5,T6を介してクロツクラインF1に接続
される。一方、インバータ段33の入力と出力
が、それぞれ低レベルと高レベルの場合には、ト
ランジスタT3,T4は導通状態で、トランジスタ
T5とT6は非導通状態となり、その結果クロツク
電極12は直流ラインL/Hに接続される。
第3図の回路動作の説明のために、第4a図に
クロツク電圧F1〜F4及び電圧LとHが時間の函
数として示されている。一方、シフトレジスタ3
2の入力信号IMと電圧V12〜V17が時間tの函数
として示されている。φ1=φ3及びφ2=φ4である
ものとする。クロツクF1〜F4は90゜重なつた通常
の4相クロツクである。開始点では、電極12,
14,16等が低電圧レベルLで、奇数番号の電
極が高電圧レベルHであるという蓄積期間の状況
にある。これらの電極下には信号電荷が蓄積され
るポテンシヤル井戸が形成され、偶数番号の電極
の下にはお互いに信号電荷を分離するポテンシヤ
ルバリヤが存在する。インバータ回路33の入力
は低電圧レベルLであり、出力はこの状態では高
電圧レベルHである。一方、インバータ回路34
の入力は高レベルでそれらの出力は低レベルであ
る。t0(第4b図)で、IMがLからHに変化す
る。t1で、φ1(=φ3)が高レベルのとき、この入
力信号はシフトレジスタ32aと32bの第1イ
ンバータ段33の入力に加えられる。次にこれら
のインバータ段の出力がLになり、クロツク電極
12と13がクロツクラインF1とF2に接続され
る。クロツク電極13の下に蓄積された信号はク
ロツク電極13が低レベル(L)になつた瞬間にクロ
ツク電極12の下に転送される。次いで、V13
再びHになり、スミア電荷を捕集するためにクロ
ツク電極13の下に(第4b図中*で示されるよ
うに)、附加ポテンシヤル井戸が形成される。φ2
が発生すると(t2)、このポテンシヤル井戸はさ
らにクロツク電極12の下の半導体領域及び/又
はその左側に位置する半導体領域に転送される。
インバータ回路34の入力の出力の状態が変化
し、その結果、クロツク電極14と15が各々ク
ロツク電圧F3とF4に接続される。クロツク電極
15の下に蓄積された信号が除去されると正電圧
パルスV15に第4b図に*で示される参照信号を
発生させるための新しいポテンシヤル井戸が再び
もとの場所に形成される。
このポテンシヤル井戸がシフトされると、電極
16,17がt3でのパルスφ1によつて、各々、ク
ロツクラインF1とF2に接続され、次段のインバ
ータ回路33の入出力状態も変更される。このよ
うにして、センサ部に蓄積された信号電荷の全体
パターンは保持部に向かつて4相クロツクによつ
て転送され、2相モードによつて保持されること
が可能となる。センサ部が完全に空である場合に
は、次のフレームの準備ができる。この目的のた
めに、シフトレジスタ32a,32bの入力IM
にIM=0の入力信号が再び加えられる。この信
号は、クロツクφ(先の電荷転送の時と必ずしも
同じ周波数である必要はない)によつて、シフト
レジスタ32a,bが再びここで述べた電荷転送
の前と同じ状態になるまで、シフトレジスタの中
をシフトする。クロツク電極12〜17は、次い
で、再び、直流ライン20,21に接続される。
レベルHとLが再びこれらのラインに加えられる
と、ピクセルは先のフレームと同じになる。しか
しながら、望ましくは第2フレームに対しては、
ライン20と21にはそれぞれ低レベルLと高レ
ベルHが加えられるのが良い。その結果、この場
合には奇数番号の電極下にバリヤが形成され、偶
数番号の電極下に、光電流が蓄積されるポテンシ
ヤル井戸が形成されることになる。第1フレーム
に対して、ピクセルを1/2ピツチ以上変位させる
と、ラインの数を倍にすることができる(インタ
ーレーシング)。このときは転送中に於いてはφ1
=φ4及びφ2=φ3の条件が必要である。
1フレームが記録される前にポテンシヤル井戸
を空にするのが望ましい。というのは上述の電荷
転送の間にスミア電荷が再び発生する可能性があ
るからである。この電流電荷を除去する第1の方
法は負電圧パルスをライン20と21に印加する
ことで、場合に依つては基板電位の変化と共に行
つても良いが、これによつて基板内に捕集された
如何なる電荷も消失させることができる。この電
荷を除去する他の方法について第7及び8図を参
照して説明する。
第7図はセンサ部3、保持部4及び垂直読み出
しレジスタ5からなる上述した種類の撮像装置を
線図的に示している。センサ部3の上側、つまり
保持部から離れた側にn型のドレイン領域38が
形成されていて、接続線39によつて電子を排出
させるのに充分な電圧が印加される。本装置の動
作には、ここで述べた4相装置に於いては電荷の
転送方向を決める内部ポテンシヤルバリヤが不必
要なので、電荷転送の方向を変更させることがで
きるという事実が利用されている。
第8図は、この動作の説明のためのクロツクダ
イアグラムを示す。時間間隔Aに於いては、転送
中のクロツク電圧F1〜F4は第3及び4a図の場
合と同様であつて、センサ部3に保持された電荷
パターンは保持部4に転送され、正のパルスが
F4,F3,F2,F1等の順で印加される。全体の電
荷パターンがシフトされ保持部に参照チヤージと
共に保持されると、クロツク進行順序は、第8図
の時間間隔Bで示されるように逆転する。
今度は正のパルスはF1,F2,F3,F4等の順番
で発生する。センサ部に於いて、信号電荷が保持
部に転送される間に発生するインタフエランス電
荷はこの場合には上向きにドレイン領域38に転
送される。クロツクφ1,φ2によつてシフトレジ
スタ32aを徐々にシフトする入力信号IM−O
も又シフトレジスタ32a,32bに加えられて
いるので、クロツク電極12,13;14,15
等は次々と直流ライン20,21に接続される。
その瞬間から、電極の下でスミア電荷はもはや捕
集されないことになる。ドレイン38に最も近い
最後のクロツク電極が、直流ライン20,21の
どちらかに接続されると、センサ部からは完全に
スミア電荷が除去され次のフレームへの準備がで
きる。
この方法によると、センサ部の下側のピクセル
からスタートするある列内にあるピクセルは、次
のフレームの蓄積段と結がるように始まる。この
時間差は、クロツクφ1,φ2がこの目的のために
使用されるとすると、ここで述べた原理によつて
フレーム転送中に得られる時間差によつて補償す
ることができる。
第9図は第7図に示された装置の変形例を線図
的に示したものである。この図も又数多くの電極
12,13,14,15等を線図的に示してい
る。第3図に示された実施例と比較して、この場
合には奇数番号のクロツク電極のみがシフトレジ
スタ32によつて駆動される。クロツク電極1
2,14等、つまり、偶数番号の電極は交互にク
ロツクラインG1とG2に接続されている。このよ
うな複合された駆動法を有する電荷結合装置は、
本出願人により「電荷結合装置」として昭和62年
11月20日に出願されている日本特許出願に記載さ
れている。第10a及び10b図と第11a及び
11b図に基づき、この装置の動作について説明
する。第10a図は、発生した信号電荷の蓄積期
間後、第9図に示されていない保持部にその電荷
が転送される各時点でのポテンシヤル分布を示
す。第11a図は当該クロツク電圧V13,V15
V17等とクロツク電圧G1及びG2を時間tの函数と
して示したものである。蓄積期間中に正電圧レベ
ルに保たれるクロツク電極13,15,17等に
よつて蓄積ゲートが形成されるものとしている。
クロツクG1とG2は、電極13,15,17での
当該直流レベルより共に低い2個のレベルの間で
変化する。
第10a図1は、時刻t0(第11a図)での状
態を実線で示している。電極13,15,17の
下には信号電荷41,42,43等が保持されて
いる。このときのポテンシヤル井戸はクロツク
G1とG2に対応する異なつた高さのポテンシヤル
バリヤによつて両側が制限されている。t1で、
V13は低レベルに変化し、その結果電極13の下
の(負の)ポテンシヤルレベルは第10a図1で
示される点線のレベルまで上昇する。低レベル
V13はクロツクG1とG2の高レベルと低レベルの間
に設定され、その結果電荷41はクロツク電極1
2の下の低いバリヤを越えて左の方向へ進み図示
されていないポテンシヤル井戸に流れる。右方向
への転送はクロツク電極14の下にあるより高い
ポテンシヤルバリヤによつて阻止される。次いで
V13が元の高レベルに戻り、G1が低レベルになる
(t2)。このときのポテンシヤル分布が第10a図
2に示されている。この状態で、電荷パケツト4
2を隣の低いポテンシヤル井戸46に転送するこ
とは可能ではある。しかしながら、本発明の場
合、信号パケツト42は電極15の下にクロツク
G1,G2の1サイクル以上の間留まる。“空の”タ
ンク46は電荷パケツト41と同様にt3で(第1
0a図、3参照)左の方向へ転送される。先の実
施例に関して述べた方法と同じようにして、電荷
転送の間に電荷パケツト41中にも形成されるス
ミア電荷が、“空の”タンク46に蓄積される。
t4で、G1とG2がそれぞれ高レベルと低レベルに
変化する。このときのポテンシヤル分布は第10
a図4の実線で示される。t5で、V15は低レベル
に変化し、その結果、クロツク電極15の下のポ
テンシヤル井戸のレベルは上昇する。このレベル
は第10a図4の破線で示される。電極15の下
に保持された電荷パケツト42は左方向へ転送さ
れ、電極13の下にある前述の空のポテンシヤル
に転送される。第10a図5(点線)で示される
次段では、電荷パケツト42は再びこの点から左
の方向へシフトされる。クロツク電極15の下の
“空の”ポテンシヤル井戸は、次の信号パケツト
43によつてこの段ではまだ満たされていない
が、スミア電荷の発生に対しては“空の”タンク
46と同様に用いることができる。第10a図6
の点線は、このスミア電荷が独立したパケツトと
して左の方向へシフトとする様子を示している。
第10a図では示されていない次の段に於いて
は、信号パケツト43も電荷転送される。
この方法に於いては、2個の連続信号電荷の間
で、スミア電荷が発生するたびに参照信号を発生
させる一方、信号パケツトを順時に電荷転送に加
えることができる。電荷転送の方向は、完全に信
号G1とG2により決まる。この事実によつて、全
ての信号電荷が保持部分に転送されたときには、
保持部分に形成されるスミア電荷をドレイン領域
38(第7図)を介して排出させることができ
る。これを示すために、第10図bはこれらの残
留電荷を除去する間の各時点でのポテンシヤル分
布を示している。第11b図はそれに対応するク
ロツク電圧を示す。
第10b図1は、全ての信号電荷がセンサ部に
保持されていて、スミア電荷49,50,51の
みが電極13,17等の下のポテンシヤルにある
保持部に保持されている状況を示している。この
状況は実線で示されていてこれらの電極での高電
圧レベルに対応している。t6(第11b図)で、
V13,V17等が低レベルに変化し、その結果電極
13,17,…の下のポテンシヤルが第10b図
1の点線で示されるレベルに上昇する。G1が低
レベルの時はG2は高レベルにあるので、例えば、
電極12の下のポテンシヤルバリヤが高レベルの
とき電極14の下は低レベルになり、電荷49は
右の方向へシフトされる。同時にパケツト50と
51も又右方向つまり、ドレイン領域38(第7
図)の方向に転送される。電荷の転送が終わると
V13,V17等は高レベルに戻る。第11b図から
判るように、V13は以後高レベルを保つ。t7で、
V15…は低レベルに落ち、G1とG2はそれぞれ高レ
ベルと低レベルになる。電荷49と50は、第1
0b図2の破線で示されるように、再び右方向へ
1位置分シフトされる。シフトレジスタ32の入
力IMはもはや変化しないので、電極13の下の
ポテンシヤル井戸52には何の電荷も転送される
ことはない。第10b図3は、どのようにして電
荷49,50が再び1位置だけシフトされるかと
いう事実を点線で示している。この転送の間電極
13の下のポテンシヤル52は変化せず、電極1
5の下のポテンシヤル井戸53には何のスミア電
荷も捕集されない。
同様にして、第10b図4及び第10b図5
は、どのようにしてパケツト49がさらに右方向
へ転送され、そして電極13,15,17等の下
にある先のポテンシヤル井戸52,53,54,
55が、第11b図に示されるように、これらの
電極での電圧が変化しないので、空のままである
ことを示している。パケツト49がセンサ部から
完全に転送された後、スミア電荷及び暗電流がド
レイン領域38を介して排出され、そして再び画
像がセンサ部によつて信号電荷のパターンに変換
される。
ここまでに述べてきた実施例はすべてフレーム
転送(FT)型の電荷結合撮像装置であつた。し
かしながら、本発明は、前述したスミア効果によ
つて画像のブルーリング(blurring)が生じる全
ての他の既知の電荷結合撮像装置に用いても良い
結果を得ることができる。これを示すために、第
12図は4×5の素子のみからなるマトリツクス
を示しているが、実際の装置に於いては数多くの
素子が両方向に存在していることは説明するまで
もなく明らかであろう。この装置は行方向と列方
向に配置されたセンサ60の2次元のパターンか
ら構成されている。これらの素子に於いて光電流
は局所的な放射線強度に比例し、蓄積期間に蓄積
される。電荷結合素子の形での垂直方向の読みだ
しレジスタ61は列と列の間に配置されている。
簡単化のために、電荷結合素子60からなる転送
チヤンネルのみが示され、クロツク電極は省略さ
れている。マトリツクスの下には、信号を取り出
す出力アンプ62からなる水平読み出しレジスタ
5が配置されている。このマトリツクスの右側に
は、シフトレジスタ32が配置され、CCDレジ
スタ61が上述のアコーデイオンモードの1つに
従つて駆動される。矢印63は、クロツク電極が
シフトレジスタ32によつて駆動されることを意
味している。
感光素子(ピクセル)60の間のピツチは、既
知のインターレーシングモードに於いてチヤンネ
ル61のビツト当りに2個のピクセルが存在する
ように選択されている。それ故、もしレジスタ6
1が転送中4相CCDとして動作するのであれば、
1個のピクセル60が2個のクロツク電極に対応
することになる。しかしながら、例えば、高垂直
分解能が要求される場合、ピクセル密度はアコー
デイオン原理によつて倍にすることができる。こ
のとき各ピクセルは1個の電極のみに対応し、信
号電荷は1個置きの電極に保持される。
動作中は、蓄積期間の最後で、信号パケツトの
パターンの全部又は半分が電荷結合素子に転送さ
れる。最下端のラインが読み出しレジスタ5bに
到達すると、残りのラインはそれらの位置を変え
ない。次のラインをシフトする前に、最も下側の
画像ラインが保持されている位置で、上述した方
法と同様にして“空の”ポテンシヤル井戸を発生
させ、そのポテンシヤル井戸を読み出しレジスタ
5aに転送し、読み出し時に参照信号として使用
されるスミア電荷を捕集する。画像ラインの電荷
パケツトと参照電荷は、各々、レジスタ5aと5
bを左の方向へ転送され、差動的に読みだされ
る。一方、次の画像ラインがレジスタ61中を下
の方向に、読み出しレジスタ5の方向へ新しい参
照信号ラインを従えて転送される。これらのライ
ンは先行するラインの最後の信号が読み出された
後レジスタ5に導入される。
同様な方法で、マトリツクス全体が読み出さ
れ、参照信号ライン1本が、レジスタ61に保持
されている2本の連続する画像ラインの間毎に形
成される。前述の実施例と同様な方法で、最後の
画像ライン後の“空の”ラインに於ける最上端の
画像ラインの転送中に捕集され、それ故信号電荷
がレジスタ61に転送される前にすでに存在して
いるスミア電荷も又除去することができる。例え
ば、マトリツクスの上側にドレイン領域64(図
中破線で示されている)を設けても良い。例えば
前述の実施例と同様にして転送方向を逆にするこ
とによつて、当該電荷がレジスタ61に保持され
る前に、当該電荷をドレイン領域64から排出さ
せることができる。
第1図の実施例に於いては、画像信号の各ライ
ン毎にスミア電荷に対応したラインを発生させて
いる。これらの参照電荷のラインは保持部に於て
画像信号のラインの間に蓄積される。このこと
は、保持部の蓄積容量がスミア補償のない従来の
装置のそれの2倍なければならないことを意味
し、実際上、半導体表面領域をかなり必要とする
ことを意味する。
多くの場合、例えばスミア補償についてはそれ
ほど厳しい要求がない場合、1本の参照ラインを
複数の信号線に対して発生させることで充分であ
る。このことが第13図に線図的に示されてい
る。この図にはセンサ部3、保持部4及び出力レ
ジスタ5,5′が示されている。センサ部は、6,
7,8;76,77,78,86,87,88と
いうようにグループ毎に番号付けされていて、こ
の例では各グループが3本のラインから構成され
ている数多くの画像信号ラインからなる。転送
中、スミア電荷の1本の参照ラインは、3本の画
像信号ラインからなる一つのグループについての
み発生する。保持部4に於いては、画像信号ライ
ンの他に参照電荷ライン70,71,72も又蓄
積され、ライン70は画像信号ライン6,7、及
び8の参照ラインとなり;ライン71は画像信号
ライン76,77,78の参照ラインとなり、ラ
イン72は画像信号ライン86,87及び88の
参照ラインとなる。
この実施例に於いては、図示の9本の画像信号
ラインに対して、わずか3本の参照電荷ラインし
か必要とされないが、このことは保持部4に附加
しなければならない面積が、各画像信号ライン毎
に参照ラインを発生させる装置の場合に比較し
て、1/3に減ぜられることを意味する。当然、多
くの場合に於いて、例えば5本又はそれ以上、例
えば10本の画像信号ラインに対してわずか1本の
参照ラインで済ませることも可能である。この場
合には必要とする半導体表面の面積を著しく減ず
ることができる。
画像信号ラインと参照ラインはこの場合も水平
読み出しレジスタ5及び5′の手段によつて差動
的に読み出される。この目的のために、ライン7
0は先ずレジスタ5を経由して(矢印73,74
で示されるように)最下端のレジスタ5′に転送
される。画像信号はアンプ75の出力端0から取
り出される。参照ライン70も画像信号ライン7
及び8に対して用いられるので、ライン70の信
号は保持部に保持されるべきである。この目的の
ために、例えば、参照信号がフイードバツク回路
80と閉じたスイツチ81を介してレジスタ5′
の他の端で再び入力されるという既知の方法によ
り、レジスタ5′自身を使用することが可能であ
る。ライン6が読み出されて次の画像信号ライン
7がレジスタ5に転送されるとき、レジスタ5′
は再び参照ライン70によつて満たされる。この
プロセスは画像信号ライン8についても繰り返さ
れる。このライン8が読み出されるとスイツチ8
1を開くこと等によつてレジスタ5′は空にされ、
その結果参照電荷はもはや導入されず、レジスタ
5′は次の参照ライン71を受け入れる用意がな
される。
本発明はここに開示した実施例に限定されず、
さらに多くの変形例が本発明の範囲内で当業者に
より考えられることは明らかである。例えば、本
発明はライン転送型の既知の電荷結合装置にも使
用することができる。
さらに、本発明の装置は蓄積期間中は1個のピ
クセルがm本の電極に対応しているm相CCDと
して、転送期間中は1個のピクセルがn本の電極
に対応している(nはmより小さい整数)n相
CCDとして動作させ、かつその際、蓄積期間の
最後と転送直前の時点で、蓄積期間中のP個のピ
クセルを転送中の(P+1)個のピクセルに対応
させる方法でピクセルを圧縮させるようにして動
作させることも可能である。その時転送中に付加
されるピクセルはスミア電荷の参照信号に用いる
ことができる。実際の実施例では、蓄積期間に於
いては1個のピクセルは4本の電極(4相
CCD)、つまり12本の電極に対して3個のピクセ
ルが存在するように構成されている。蓄積期間の
後には、これらのピクセルは各ピクセルが3本の
電極に対応するように圧縮される。当該12本の電
極は3+1=4個のピクセル、第4番目のピクセ
ルは信号電荷を構成せず単にスミア電荷とリーク
電荷を構成している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、動作中多くの時点での本発明による
FTセンサを示したもので、第2a図は、受光部
の一部を示す断面図で、第2b図は、動作中のい
くつかの時点でのこの部分に於けるポテンシヤル
分布を示し、第3図は、この装置の回路図を示
し、第4a図及び第4b図は、時間tの函数とし
て動作中に印加されるクロツク電圧を示し、第5
図は、この装置と関係するスイツチに使用される
シフトレジスタの一段のブロツク回路を示し、第
6図は、第5図に対応する実施例の回路図を示
し、第7図は、本発明によるFTセンサの第2実
施例のブロツク回路図を示し、第8図は、時間t
の函数としてこの装置に印加されるクロツク電圧
を示し、第9図は、本発明のセンサの別の実施例
を示し、第10a図及び第10bは、動作時のい
くつかの時点でこのセンサに発生するポテンシヤ
ル分布を示し、第11a図及び第11b図は、時
間tの函数としてこの装置に印加されるクロツク
電圧を示し、第12図は、インターライン型の電
荷結合撮像装置の回路図を示し、第13図は、本
発明のFTセンサの別の実施例の回路図を示す。 1……CCD撮像装置、2……電荷結合素子、
3……撮像部、4……保持部、5……読み出しレ
ジスタ、6〜9……画像信号ライン、6′〜9′…
…参照ライン、11……半導体本体、12〜18
……クロツク電極、20,21……ライン、2
2,35……スイツチ、23……バリア、26,
28,46,47,52〜55……ポテンシヤル
井戸、24,25,27,30……信号電荷パケ
ツト、29……参照電荷パケツト、32……シフ
トレジスタ、33,34……インバータ、36,
37……電源、38……領域、39……接続線、
41〜45……信号電荷、49〜51……スミア
電荷、60……感光素子、61……レジスタ、6
2……出力アンプ、64……ドレイン領域、76
〜78,86〜88……画像信号ライン、70〜
72……参照電荷ライン、75……アンプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 撮像された像の信号の転送時に、撮像された
    像の局所的なインテンシテイを示す2個の連続す
    る信号電荷パケツトの間に、当該電荷の転送中に
    捕集されるスミア電荷と暗電流電荷とを示す参照
    電荷パケツトが転送される電荷転送チヤンネルを
    有している電荷結合素子を具備する半導体本体を
    有しているCCD撮像装置に於いて、 (a) ポテンシヤルバリアによつて互いに分離され
    ていてかつ2個の当該信号電荷パケツトが保持
    されている2個のポテンシヤル井戸を、当該電
    荷を転送する前に、前記チヤンネル内に発生さ
    せ、 (b) 次に電荷転送開始の時点で前記信号電荷パケ
    ツト間の距離を、これらのうちの少なくとも1
    個の信号電荷パケツトの位置を変位させること
    により拡大させ、 (c) これらの信号電荷パケツト間に前記電荷転送
    の際にも転送される第3のポテンシヤル井戸を
    発生させて前記参照電荷パケツトを形成する、 手段が設けられていることを特徴とするCCD撮
    像装置。 2 前記手段が、当該電荷転送の開始時に於ける
    2個の信号電荷パケツトの間の距離を、電荷転送
    の方向で見て2個の当該信号電荷パケツトのうち
    の前方の信号電荷パケツトの位置を変位させ、後
    方の信号電荷パケツトの位置は変化させないで、
    拡大させることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のCCD撮像装置。 3 前記第3のポテンシヤル井戸を形成した後、
    このポテンシヤル井戸に形成される前記参照電荷
    パケツトを、前記電荷転送方向に移動させ、その
    結果、前記参照電荷パケツトと後方の信号パケツ
    トとの間の距離が、この後方の信号電荷パケツト
    がその位置を変える前に、拡大することを特徴と
    する特許請求の範囲第2項記載のCCD撮像装置。 4 全ての信号電荷がこの電荷結合素子又はその
    一部分から除去された後、この一部分に捕集され
    たリーク電流及び/又はスミアによる残留電荷
    を、次のフレームの信号電荷がこの電荷結合素子
    に捕集される前に排出する手段がさらに設けられ
    ていることを特徴とする前項の何れかに記載され
    たCCD撮像装置。 5 nをmより大としたとき、前記電荷結合素子
    を信号電荷の蓄積時にはm相素子として動作さ
    せ、電荷転送時にはn相素子として動作させ、転
    送時、電荷パケツトの混合を避けるために、一連
    の電荷パケツトに於いて、電荷パケツトの転送を
    常に先の電荷パケツトより後に行い、つまり、先
    行する電荷パケツトからの距離が充分大きく、少
    なくとも2個の連続する信号電荷の間の距離が、
    これらの信号電荷の間に参照電荷が発生する前記
    第3のポテンシヤル井戸を誘起させるのに充分な
    距離になる時のみその転送を行う点と、先頭の信
    号電荷と参照電荷との間の距離及び参照電荷とそ
    れに後続する信号電荷との間の距離を、この後続
    信号電荷が転送される前に先ず充分に大きくさせ
    なければならないことを特徴とする前項の何れか
    に記載のCCD撮像装置。 6 前記電荷結合素子が、入射放射線に対して遮
    蔽されていて、かつ前記信号及び参照電荷が、そ
    れらが読み出される前に保持される保持部を有
    し、転送時にはこの保持部はn相素子として動作
    し、蓄積時にはm相素子として動作することを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載のCCD撮像
    装置。 7 前記撮像装置が平行に隣り合う電荷結合素子
    系を有するフレーム転送型であつて、この系が撮
    像された像を電荷パケツトのパターンに変換する
    撮像部と、前記電荷パケツトのパターンと当該参
    照電荷パケツトとを保持する保持部とを有して構
    成されていることを特徴とする前項何れかに記載
    のCCD撮像装置。 8 前記保持部が、前記撮像部の電荷保持位置の
    約2倍の電荷保持位置を有し、前記参照電荷パケ
    ツトのラインを、前記信号電荷パケツトのライン
    の各対の間に保持する事が可能である事を特徴と
    する特許請求の範囲第5項記載のCCD撮像装置。 9 P本(P≧2)の像信号ラインについて参照
    信号ラインを1本のみ形成し、P本の像信号ライ
    ンからなる各グループを読み出す間、関連する参
    照電荷ラインを保持することのできる保持手段を
    設けたことを特徴とする前項の何れかに記載の
    CCD撮像装置。 10 信号電荷を完全に電荷結合素子の当該部分
    から転送させた後、撮像部の電荷転送の方向を反
    転させ、その結果、残留しているスミア電荷を排
    出させることが出来ることを特徴とする特許請求
    の範囲第4及び5項に記載のCCD撮像装置。 11 電荷結合素子の当該部分から完全に信号電
    荷を転送させた後、撮像部に残留している電荷を
    半導体本体から排出するために電圧を印加するこ
    とが出来るようになされていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載のCCD撮像装置。 12 撮像された像の信号の転送時に、撮像され
    た像の局所的なインテンシテイを示す2個の連続
    する信号電荷パケツトの間に、当該電荷の転送中
    に捕集されるスミア電荷と暗電流電荷とを示す参
    照電荷パケツトが転送される電荷転送チヤンネル
    を有している電荷結合素子を具備する半導体本体
    を有しているCCD撮像装置に於いて、 (a) ポテンシヤルバリアによつて互いに分離され
    ていてかつ2個の当該信号電荷パケツトが保持
    されている2個のポテンシヤル井戸を、当該電
    荷を転送する前に、前記チヤンネル内に発生さ
    せ、 (b) 次に電荷転送開始の時点で前記信号電荷パケ
    ツト間の距離を、これらのうちの少なくとも1
    個の信号電荷パケツトの位置を変位させること
    により拡大させ、 (c) これらの信号電荷パケツト間に前記電荷転送
    の際にも転送される第3のポテンシヤル井戸を
    発生させて前記参照電荷パケツトを形成する、 手段が設けられていることを特徴とするCCD撮
    像装置を備えたカメラ。
JP62293868A 1986-11-27 1987-11-20 Ccd撮像装置及びそれを備えたカメラ Granted JPS63155962A (ja)

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