JPH0377012B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はベンデイングマシン（他にプレスブレ
ーキとも呼ばれる）に取付けられて機械品の曲げ
加工を行うプレス曲げ加工用工具（以下曲げ工具
という）に関する。

［従来技術］ 機械或は装置の構造体にブラケツトとして用い
られたり、補強部材として用いられるためにＬ形
金具やＺ形金具が多く製作され又使用される。こ
のようなＬ形又はＺ形の金具を製作する曲げ工具
の改良例として特公昭58−41927に開示され或は
第３図に示されたものがある。この第３図は、従
来の１組の上側矢弦７と下側矢弦１７とから成る
曲げ工具を概略的に示す側面図である。上側矢弦
７はその基端部をベンデイングマシン本体９にボ
ルト１０或は他の適当な締結部材によつて固定さ
れる。

他方、上側矢弦７の下方にはベンデイングマシ
ン本体９のテーブル２２の上にねじ２３等によつ
て固定された下側矢弦１７が配置されている。

上側矢弦７は、垂直方向に延びる中心線によつ
て二等分割された略90°の先端部を有し前記中心
線に対して断面外側に長寸法のエツジ辺１、断面
内側に短寸法のエツジ辺２を有するブレード３
と、このブレード３の短寸法エツジ辺２から横方
向位置に調節可能な間隔をあけて備え付けられ、
又当該ブレード３の短寸法エツジ辺２に対向する
略直角形状の端縁４を有すると共に、前記ブレー
ド３との間に先端面から略直角に切込んだ隙間５
を形成するスペーサブロツク６とを有して成る。
スペーサブロツク６は上側矢弦の本体部分にねじ
２１その他の締結部材によつて固定取付けされ
る。スペーサブロツク６とこのスペーサブロツク
を支える矢弦本体の面との間には、薄板状のスペ
ーサ２０が複数個挿入されており、このスペーサ
２０を増減することにより隙間５の間隔を調節で
きるようになつている。

下側矢弦１７も又上側矢弦７と略同様の構造を
有しており、垂直方向に延びる中心線によつて二
等分割された略90°の先端部を有し上記中心線に
対して断面外側に長寸法のエツジ辺１１、断面内
側に短寸法のエツジ辺１２を有するブレード１３
と、このブレード１３の短寸法エツジ辺１２から
横方向位置に調節可能な間隔をあけて備え付けら
れ、又当該ブレード１３の短寸法エツジ辺１２に
対向する略直角形状の端縁１４を有すると共に、
上記ブレード１３との間に先端面から略直角に切
込んだ隙間１５を形成するスペーサブロツク１６
とを有して成る。スペーサブロツク１６は下側矢
弦１７の本体部分にねじ１９その他の適当な部材
によつて固定される。そして、スペーサブロツク
１６とこのスペーサブロツク１６に対面する矢弦
本体との間にはスペーサ１８が挿入されており、
このスペーサ１８を増減させることにより、隙間
１５の間隔を調節できるようになつている。

そしてこれら上側矢弦７と下側矢弦８とを、一
方の矢弦のブレード中心線が、他方の矢弦のブレ
ード中心線とスペーサブロツク６，１６ブレード
側端縁との間の略中心位置に来るようにして互い
に対向させ、この状態で両方の矢弦７，１７をベ
ンデイングマシン本体９に取付け、ベンデイング
マシンの作動によりベンデイングマシン本体９を
上下方向に遠近運動させると、上側矢弦７と下側
矢弦とが噛合い、下側矢弦の上に置いた加工物２
４がＺ形に折曲加工される。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来のプレス曲げ加
工用工具にあつては、例えば上側矢弦７に注目し
てみると、ブレード３とスペーサブロツク支持部
分との間に隙間５を形成するに当つては、この隙
間５が、上側矢弦７の本体部分に一体的に形成さ
れたブレード３及びスペーサブロツク支持部２５
との間に挟まれた形で形成されるため、この隙間
５の両方のコーナー部２６，２７の成形に際して
完全なる直角形状に形成することが難しい。特に
コーナー部２７について直角形状の成形が充分に
為されていないとスペーサブロツク６又はスペー
サ２０をスペーサブロツク支持部２５の端面に当
てた時、これらのスペーサブロツク６及びスペー
サ２０が傾いた形で装着されることになり、加工
物２４の曲げ成形が正確に行えなくなるという問
題があつた。下側矢弦１７についてみても同様で
あり、ブレード１３とスペーサブロツク支持部２
８との間のコーナー部２９，３０を正確に90°に
形成することができないため、スペーサブロツク
１６及びスペーサ１８が傾いた形で取付けられて
しまうという不具合があつた。

本発明はこのような従来の問題点に鑑みて為さ
れたもので、その目的は、加工がし易く且つ工作
物を加工する部分が正しく垂直方向に向くように
ブレード並びにスペーサブロツクが設置できるよ
うにした上側矢弦及び下側矢弦から成るプレス曲
げ加工用工具を提供することである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は前記目的を達成するため、所定の間隔
をあけて設けられたブレードとスペーサブロツク
とを有して成る二つの矢弦を、一方の矢弦のブレ
ード中心線が他方の矢弦のブレード中心線とスペ
ーサブロツクのブレード側端縁との間の略中心位
置に来るようにして互いに対向させて成るプレス
曲げ加工用工具において、前記ブレード又はスペ
ーサブロツクのうち一方を矢弦本体に一体的に設
ける一方、他方を矢弦本体に所定の手段により締
結固定したことを要旨とするものである。

［作用］ 上側矢弦及び下側矢弦には、ブレード又は曲げ
加工用ブロツクの何れか一方が矢弦本体に一体的
に設けられ、他方が矢弦本体に着脱自在になつて
いるから、両方の矢弦を製作するに当つて矢弦本
体の加工、特にブレード及び加工用ブロツク部分
の加工が極めて容易になる。即ち、矢弦本体と一
体的に設けられたブレード又は曲げ加工用ブロツ
ク以外の部分は、当該一体的な曲げ加工部分の根
元から矢弦本体の側端まで平坦な面として成形す
れば良いから、この平坦な面が容易に製作され
る。そして、この平坦な面を上側矢弦でいえば下
側端面として、或は下側矢弦については上側端面
として、もう一方の曲げ加工部分の取付け支配部
として使用すればよい。このため上側矢弦並びに
下側矢弦の製作コストが大幅に低減せしめられ
る。

［実施例］ 第１図及び第１ａ図は、本発明の第１の実施例
及びこれによつて曲げ加工された加工物を示す側
面図である。この第１の実施例に係る曲げ工具
は、上側矢弦３７と下側矢弦４７とから構成され
ている。上側矢弦３７はその上端部分における矢
弦取付部をベンデイングマシン本体９にボルト１
０或は他の適当な締結部材によつて固定される。
この上側矢弦３７は矢弦本体３７ａとこの矢弦本
体に一対的に設けられたブレード３３とを有す
る。ブレード３３は、垂直方向に延びる中心線に
よつて二等分割された略90°の先端部を有し、上
記中心線に対して断面外側に長寸法のエツジ辺３
１、断面内側に短寸法のエツジ辺３２を有してい
る。矢弦本体３７は、ブレード３３の根元部分か
ら矢弦本体３７ａの側端まで、即ち第１図中点Ａ
から点Ｂまで延びる下端面３７ｂを有し、この下
端面のＢ点部分には矢弦本体３７ａ内に入り込む
逃げ溝４０が形成されている。この矢弦本体３７
ａの下端面３７ｂには、ブレード３３の横方向に
一定の寸法だけ隔てられて曲げ加工用ブロツク
（以下端に加工ブロツクという）３６が設けられ
る。この加工ブロツク３６は断面が略矩形状を有
し、第１図において紙面に垂直の方向に延びる棒
状体から成る。そして、この加工ブロツク３６と
ブレード３３との間にはスペーサ３４が複数枚挿
入され、これらブレード３３と加工ブロツク３６
に挟み付けられた形となつている。そして加工ブ
ロツク３６及びスペーサ３４、ブレード３３にわ
たつて横方向に延びるねじ通し孔３０が形成され
ており、このねじ通し孔３０にボルト３８を一方
から通すと共に、ボルトの軸先端側にはナツト３
９がねじ込まれ、これらボルト３８及びナツト３
９を締付けることにより、加工ブロツク３６をブ
レード３３に固定結合している。スペーサ３４は
その高さ方向寸方が、加工ブロツク３６の高さ方
向寸法よりも小さく設計されており、また加工ブ
ロツク３６の矢弦本体３７ａの下端面３７ｂに当
接固定した場合の、加工ブロツク３６の下端面３
６ｃの位置はブレード３３の先端位置と略同一平
面上になるように寸法設定されている。したがつ
て、スペーサ３４の下方部分には、ブレード３３
の内側端面３３ａと加工ブロツク３６の内側端面
３６ａとの間に隙間３５が形成されている。加工
ブロツク３６の内側端面３６ａの下端部分には、
略45°方向にコーナーが切り取られた面とり部３
６ｄが形成されている。

他方、下側矢弦４７についてみると、この下側
矢弦４７も又前記上側矢弦と略同様の構造を有し
ている。即ち下側矢弦４７は矢弦本体４７ａと、
この矢弦本体４７ａに一体的に形成され且つ、矢
弦本体４７ａの一側部分から上方に突出している
ブレード４３とを有し、更に、矢弦本体４７ａの
上に載置固定された加工ブロツク４６及びスペー
サ４４とを備えて成る。ブレード４３は、垂直方
向に延びる中心線によつて二等分割された略90°
の先端部を有し、上記中心線に対して断面外側に
長寸法のエツジ辺４１、断面内側に短寸法のエツ
ジ辺４２を有している。また、矢弦本体４７ａは
ブレードの根元部分から矢弦本体４７ａの側端ま
で延びる上端面４７ｂが形成されており、この上
端面４７ｂとブレードの内側端面４３ａとが交わ
るコーナー部分には、逃げ溝５０が形成されてい
る。上端面４７ｂの上には、前記ブレード４３の
横方向に一定の寸法だけ隔てられた位置に加工ブ
ロツク４６が載置される一方、この加工ブロツク
４６とブレード４３との間にはスペーサ４４が複
数枚設置されている。スペーサ４４の上下方向寸
法は、加工ブロツク４６の上下寸法よりも小さく
設定されており、また加工ブロツク４６を矢弦本
体４７ａの上端面４７ｂに設置した時の上端面４
６ｃはブレード４３の先端と略同じ高さ位置にあ
るから、ブレード４３の内側端面４３ａと加工ブ
ロツク４６の内側端面４６ａとの間には隙間４５
が形成される。更にまた、加工ブロツク４６の内
側端面の上端コーナー部分は、略45°の角度にコ
ーナーが切り取られた面とり部４６ｄが形成され
ている。そして加工ブロツク４６とスペーサ４４
とはこれら加工ブロツク４６及びスペーサ４４、
ブレード４３を貫通して延びるねじ通し孔５１が
形成されており、このねじ通り孔５１を通してボ
ルト４８が挿通される一方、このボルト４８の軸
先端側にはナツト４９がねじ込まれて加工ブロツ
ク４６及びスペーサをブレードに硬く締付固定し
ている。そして、下側矢弦４７は、ベンデイング
マシン本体９の上に設けられたテーブル２２の上
に載置され、ボルト２３でもつて前記テーブル２
２に固定取付けされる。

このような構成を有する上側矢弦３７と下側矢
弦４７とが互いに対向してベンデイングマシン本
体９に取付けられるが、この時、上側矢弦３７の
ブレード中心線が、下側矢弦４７のブレード中心
線と加工ブロツク４６の面とり部４６ｄとの間の
ちようど中間に来るように下側矢弦４７の位置を
調節して設定する必要がある。第１図から明らか
なように、上側矢弦３７のブレード３３及び加工
ブロツク３６の位置関係と、下側矢弦４７のブレ
ード４３及び加工ブロツク４６の位置関係とは左
右対称になつているため、一方の矢弦のブレード
について芯出しを行えば、他方の矢弦のブレード
についても芯出しを行うことができる。

こうして上側及び下側矢弦３７，４７を設定し
た後、下側矢弦の上に加工物２４（一般には金属
板）を載せてプレス作業を行う。すると上側矢弦
３７のブレード３３は加工物２４の接触部を下側
矢弦４７のブレード４３に隣接した隙間４５に押
し込むようにして直角に折り曲げた後、ブレード
３３の長寸法エツジ辺３１と加工ブロツク３６の
面とり部３６ｄとの支持作用によつて停止する。
一方、これと全く同時に、下側矢弦４７のブレー
ド４３は、加工物２４の接触部を上側矢弦３７の
ブレード３３に隣接した隙間３５に押し込むよう
にして直角に折り曲げた後、ブレード４３の長寸
法エツジ辺４１と加工ブロツク４６のコーナー部
４６ｄとの間の支持作用によつて停止する。こう
して、例えば第１ａ図に示されたようなＺ形金具
２４ａが出来上る。このＺ形金具２４ａの段差寸
法（第１ａ図中Ｈで示されている）は、各矢弦３
７及び４７のそれぞれのブレード３３，４３と加
工ブロツク３６，４６との間の寸法を調節するこ
とにより種々の寸法に変更することができる。即
ち上側矢弦３７においてスペーサ３４を増減させ
ることにより、加工ブロツク３６は、その位置が
ブレード３３に対して遠近方向に移動することが
でき、これによつて、ブレード３３と加工ブロツ
ク３６との間に形成される隙間３５の寸法を変更
することができる。因に、スペーサ３４を全て取
り去れば、ブレード３３の短寸法エツジ３２と加
工ブロツク３６の面とり部３６ｄが直接対接し、
最も小さなＺ形金具の段差寸法が決定される。

下側矢弦４７についてもスペーサ４４を増減さ
せることにより、加工ブロツク４６をブレード４
３に対して遠近方向に移動させることができ、こ
のブレード４３と加工ブロツク４６との間に形成
された隙間４５の寸法を変更することにより種々
の段差寸法をもつたＺ形金具２４ａを成形するこ
とができる。

このような加工物２４の曲げ加工に際しては、
加工ブロツク３６及び４６はそれぞれボルト３
８，４８とナツト３９，４９によつてブレード３
３，４３即ち矢弦本体３７ａ，４７ａにしつかり
と固定されているため、プレス曲げ加工中におけ
る衝撃によつて、ぐらつくことはない。

第２図は本発明の第２の実施例を示す図であ
る。この実施例においては、前記第１の実施例に
おける曲げ工具とは異なり、上側矢弦及び下側矢
弦において、加工ブロツク３６及び４６がそれぞ
れの矢弦本体３７ａ，４７ａに一体的に設けら
れ、ブレード３３及び４３がそれぞれの矢弦本体
３７ａ，４７ａに着脱可能に取付けられている。
即ち上側矢弦３７についてみると、この上側矢弦
３７の先端部分には、矢弦本体３７ａの、第２図
でみて右側の側部先端部分には、この矢弦本体３
７ａに一体的に加工ブロツク３６が設けられてい
る。そして、この加工ブロツク３６の根元部分か
ら矢弦本体３７ａの左側端までは、矢弦本体の下
端面３７ｂが形成されている。そしてこの矢弦本
体３７ａの下端面３７ｂには一つのブロツク体と
して形成されたブレード３３が当接せしめられる
と共に、このブレード３３と加工ブロツク３６と
の間には複数枚のスペーサ３４が挿入せしめら
れ、且つ前記第１の実施例におけると同様、ブレ
ード及びスペーサ３４、加工ブロツク３６を貫通
して形成されたねじ通し孔に挿通されたボルト３
８及びナツト３９によつて前記ブレード３３を矢
弦本体３７に固定取付けしている。

一方下側矢弦４７についてみても同様である。
即ちこの下側矢弦４７においても、第２図でみて
矢弦本体４７ａの左側端部分には、当該矢弦本体
４７ａと一体的に加工ブロツク４６が形成され、
この加工ブロツク４６の根元部分から矢弦本体４
７ａの右側端までは平面状に延びる上端面４７ｂ
が形成されている。そしてこの上端面４７ｂには
ブロツク状に形成されたブレード４３が長さ方向
に延びて載置されると共に、このブレード４３と
加工ブロツク４６との間にはスペーサ４４が挿入
され、加工ブロツク４６及びスペーサ４４、ブレ
ード４３を貫通するねじ通し孔にボルト４８を挿
通させると共に、ボルト４８の軸先端にはナツト
４９がねじ付けられ、これによつて、ブレード４
３を矢弦本体４７ａに固定取付けしている。その
他の構成については前記第１の実施例と同様であ
るので、この第１の実施例と同一の部品には同一
の符号を付すことにより説明を省略する。

なお以上に述べた第１の実施例においては、上
側矢弦３７及び下側矢弦４７の何れにおいてもブ
レード３３，４３が矢弦本体３７ａ，４７ａに一
体的に設けられる一方、加工ブロツク３６及び４
６が矢弦本体３７ａ，４７ａに着脱自在となつた
構造を有しているが、必ずしもこのような構造に
限られるものではなく、例えば上側矢弦において
はこの実施例通り、加工ブロツクを着脱自在にす
る一方、下側矢弦４７については、ブレード４３
を着脱自在の構成とし、加工ブロツク４６を、矢
弦本体４７ａに一体的に設けるような構造にして
もよい。同じく、第２の実施例においても、上側
矢弦３７又は下側矢弦４７のうち一方について加
工ブロツク３６又は４６を矢弦本体３７ａ又は４
７ａに一体的に設け、他の矢弦については、これ
とは逆に、ブレードを矢弦本体と一体的に設けて
も勿論良い。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、ブレー
ドと、当該ブレードに対して調節可能な間隔をあ
けて設けられた加工ブロツクを有する矢弦を上下
関係に互いに対向して配置して成るプレス曲げ加
工用工具において、上側矢弦及び下側矢弦のそれ
ぞれについて、曲げ加工動作を行う部材であるブ
レード又は加工ブロツクの何れか一方を、ブレー
ド本体に一体的に設ける一方、他方を、矢弦本体
に対して着脱可能にしたことにより、矢弦本体の
加工に際して、プレス曲げ加工用の部材であるブ
レード又は加工ブロツクの支持面を正確に形成す
ることができるようになり、曲げ工具の精度を向
上させることができる。またブレード又は加工ブ
ロツクの一方を着脱可能としたことにより、矢弦
本体についてみても、前側又は後側部分が矢弦本
体加工時に開放状態となるため、この矢弦本体の
加工に当つて、加工用の工具が矢弦本体の凹凸部
分によつて邪魔されることがなく、加工作業の能
率が向上する。更にブレード又は加工ブロツクの
刃が欠けた時にも、それが着脱部品であればこれ
のみを取外して修理が行なえ、又代りの部品を用
意しておけばよいのでメンテナンスの上でも好都
合であるなど種々の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例に係る曲げ加工
用工具を概略的に示す側面図、第１ａ図は前記第
１の実施例に係る曲げ加工用工具によつてＺ形に
曲げ加工された加工物を示す図、第２図は本発明
の第２の実施例に係る曲げ加工用工具を概略的に
示す側面図、第３図は従来における曲げ加工用工
具を概略的に示す側面図である。 ９……ベンデイングマシン本体、３３，４３…
…ブレード、３４，４４……スペーサ、３５，４
５……隙間、３６，４６……曲げ加工用ブロツ
ク、３７……上側矢弦、４７……下側矢弦。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 矢弦本体と、この矢弦本体の一端部に設けら
   れ、垂直方向に延びる中心線によつて二等分割さ
   れた略90°の刃先を有するブレードと、 このブレードから調節可能な間隔をあけて備え
   付けられ、前記ブレードとの間に当該ブレードの
   刃先面から略垂直に切り込んだ隙間を形成する曲
   げ加工用ブロツクとを有して成る二つの矢弦を、
   一方の矢弦のブレード中心線が他方の矢弦のブレ
   ード中心線と曲げ加工用ブロツクのブレード側の
   端縁との間の略中心位置に来るようにして互いに
   対向させたプレス曲げ加工用工具において、 前記ブレードと、前記曲げ加工用ブロツクとの
   何れか一方の部材を矢弦本体と一体的に設け、 他方の部材は矢弦本体とは別体となし、この他
   方の部材を、前記一方の部材との間にスペーサ部
   材を介在せしめ且つこのスペーサ部材を挟んだ状
   態で、ブレードと曲げ加工用ブロツクとを互いに
   ねじ締め結合することによつて矢弦本体に着脱可
   能に取り付けたことを特徴とするプレス曲げ加工
   用工具。