JPH037661B2 - - Google Patents

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JPH037661B2
JPH037661B2 JP63316275A JP31627588A JPH037661B2 JP H037661 B2 JPH037661 B2 JP H037661B2 JP 63316275 A JP63316275 A JP 63316275A JP 31627588 A JP31627588 A JP 31627588A JP H037661 B2 JPH037661 B2 JP H037661B2
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JP
Japan
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decaprenyl
oil
interferon
acid
amino acid
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JP63316275A
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JPH02144A (ja
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Yoshuki Tawara
Yasuhiro Komatsu
Hiroyasu Koyama
Reiko Kubota
Teruto Yamaguchi
Toshihiro Takahashi
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なデカプレニル置換アミノ酸誘導
体およびその酸付加塩ならびにそれらを活性成分
として含有する抗ウイルス剤に関する。これらの
化合物は脊椎動物のウイルス感染を抑制するのに
有用である。 従来、脊椎動物を宿主とするウイルスによつて
惹起される疾病を予防または緩解する効果を有す
るものと判定された物質、あるいは有意に抗体活
性を増大させ、且つ症状を抑えることができるも
のと認められた物質が知られている。報告されて
いる抗ウイルス性物質はインターフエロン、イン
ターフエロンを誘起せしめる物質、すなわち誘起
剤(インターフエロンインデユサー)、そしてア
マンタジン塩酸塩またはメチサゾンのようにウイ
ルス増殖に対して直接作用する合成物質である。
インターフエロンは脊椎動物細胞がウイルスの感
染を受けた場合に細胞自体がつくり出す抗ウイル
ス性糖蛋白であつて、広範囲のウイルスに対して
有効である。ウイルス感染以外の方法で脊椎動物
にインターフエロンを誘起させるインデユーサー
としては、ある種のバクテリアフアージの二重鎖
リボ核酸のような天然高分子物質、あるいはポリ
イノシン酸−ポリシチジル酸で代表される二重鎖
リボ核酸のような合成高分子物質、さらにチロロ
ンのような低分子インデユーサーが知られてい
る。 しかしながら、インターフエロンはその精製に
おいて問題があり、実際上経済的な生産方法はい
まだに開発されていない。また従来のインターフ
エロンインデユーサーは主としてその毒性のため
に実用化されていない、今日市販されているウイ
ルス増殖に対して直接作用する合成抗ウイルス剤
は、それによつて治療できるウイルス感染症の範
囲がどちらかといえば狭いので新しい合成抗ウイ
ルス剤の出現が常に望まれている。このようなこ
とから本発明者らは高力価のインターフエロンを
産生し、しかも動物レベルで抗ウイルス作用を有
する化合物を見い出すべく種々研究を重ねた結
果、インターフエロン誘起能を示し、かつ動物試
験において優れた抗ウイルス作用および抗腫瘍作
用を有し、従つて医薬として期待される後記一般
式で表わされる新規なデカプレニル置換アミノ
酸誘導体およびその酸付加塩を得ることを成功し
た。 本発明に係る新規なデカプレニル置換アミノ酸
誘導体は一般式 (式中Aは−NH−の2価の基を示し、そして
Rはアラニン、フエニルアラニンまたはアラニル
グルタミン酸の残基を示す)で表わされる。一般
式()で表わされるデカプレニル置換アミノ酸
誘導体およびその酸付加塩を製造するには、式 で表わされるデカプレニル酢酸あるいは式 で表わされるデカプレニルアミンに既知のペプチ
ド結合形成反応を適用することにより製造するこ
とができる。適用されるペプチド結合形成反応と
しては次のものがあげられる。ただし下記におい
てQは
【式】であり、 RはメチルまたはベンジルでありそしてR′は低
級アルキルを意味する。 (A) カルボキシル基活性化法 この中の一つを具体的に云えば、デカプレニル
酢酸とN−保護アミノ酸またはデカプレニルアミ
ンとアミノ酸エステルとを脱水剤の存在下に反応
させることによつて製造される。この反応に使用
する脱水剤としてはN,N′−ジシクロヘキシル
カルボジイミド、1−シクロヘキシル−3−(2
−モルホリノエチル)カルボジイミド、1−シク
ロヘキシル−3−(4−ジエチルアミノシクロヘ
キシル)カルボジイミド、1−エチル−3−(3
−ジエチルアミノプロピル)カルボジイミド等が
挙げられる。反応に用いる有機溶媒としてはアセ
トニトリルまたは塩化メチレンが好ましい。反応
温度は、0〜室温が最適である。反応後さらに塩
基(例えば水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウ
ム)の存在下でエステルをけん化した後、抽出、
濃縮、カラムクロマトグラフイー、結晶化等の通
常の単離精製手段によつて所望のデカプレニル置
換アミノ酸誘導体を製造することができる。 次に本発明のデカプレニル置換アミノ酸誘導体
の製造例を示す。 製造例 N−デカプレニル−DL−アラニンアミ
ド塩酸塩 N−トリフルオロアセチル−DL−アラニン7.1
g、および、N,N−ジシクロヘキシルカーボジ
イミド9.0gを含有する塩化メチレン溶液50mlを
0℃に冷却しながらデカプレニルアミン20gを加
え、1時間撹拌し、さらに、室温で一夜撹拌す
る。析出したジシクロヘキシル尿素の結晶を別
し、そして液を減圧下に濃縮する。濃縮物28.9
gをシリカゲル300gを充填したクロマトカラム
上でクロロホルム−酢酸エチルの混液を用いて処
理して油状物質26.2gを得る。次に、この油状物
質を10%水酸化カリウムのエタノール溶液100ml
加え、1時間加熱還流する。反応液を冷却後、水
200mlを加え、そしてイソプロピルエーテルで抽
出する。抽出液を水および飽和食塩水で洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥しそして減圧下に濃縮す
る。この濃縮物24.3gをシリカゲル250gを充填
したクロマトカラム上でクロロホルム−メタノー
ルの混液を用いて処理して油状物20.3gを得る。
油状物をアセトン100mlに溶解し、塩化水素−エ
ーテル溶液を加えて弱酸性にし、2時間室温に放
置する。析出した結晶を別および乾燥して式 で表わされるN−DL−アラニルデカプレニルア
ミン塩酸塩20.1gを得る。このものの物性値を示
せば下記のとおりである。 融点 45.1℃ N.M.R.(CDCl3中、δ値)(遊離塩基) 7.0〜7.3 (1H,br,D2O消失) 4.83〜5.45 (10H,br) 3.65〜4.00 (1H,br) 1.98 (40H,br) 1.58 (36H,br) 元素分析値(C50H85N・HCl1/2H2Oとして) 計算値 実測値 C(%) 80.54 80.47 H(%) 11.76 11.65 N(%) 1.88 1.81 以下の構造式中、Dはデカプレニル基、を示
す。 次に本発明のイソプレニルアミン誘導体の生理
学的効果を詳細に説明する。 (1) ワクシニア・ウイルス感染マウスに対する効
果 体重15g前後のICR雌性マウス1群10匹にワク
シニア・ウイルスの希釈液0.1mlを尾の基部から
2cmのところに静脈内注射し、接種後8日目に尾
の表面に出現した病変を1%−フルオレセイン−
0.5%メチレンブル−混液で染色して数えた。供
試化合物は界面活性剤を用いて懸濁液としてウイ
ルス接種24時間前に50mg/Kgで腹腔内投与し、界
面活性剤のみの投与群に対する病変数との対比に
より抗ウイルス作用を評価した。各供試化合物の
阻止率を第1表に示す。
【表】 (2) 毒性 50%致死量は20〜25gのddy雄性マウスを使用
して静脈内投与により求めた。その結果を第2表
に示す。
【表】 (3) ヒトインターフエロン誘発作用(in vitro)
ヒト由来正常二倍体細胞(線維芽様細胞)に供試
化合物の25nmol濃度の懸濁液(エタノール溶液
としPBS(−)で希釈)を作用させ、Edward A
Havell氏等の方法に準拠してインターフエロ
ンを誘発させた。H.Ishitsuka氏等のラジオアイ
ソトープマイクロアツセー法を用いて3H−ウリ
ジン取込阻害率で誘発されたインターフエロンを
測定した。各供試化合物の3H−ウリジン取込阻
害率を第3表に示す。
【表】 以上の試験結果から明らかなように本発明の活
性成分は生体内でのインターフエロン誘起能を有
するのみならず、毒性が低く且つ優れた抗ウイル
ス作用を有する。また、当該活性成分はインター
フエロン活性と個々の抗ウイルス作用とはかなら
ずしも相関しないことから、当該活性成分の動物
レベルでの抗ウイルス作用は必ずしもインターフ
エロンのみならず、それ以外の宿主介在性の防禦
メカニズムが関与している可能性も考えられる。
ウイルスに起因する疾病としては、例えばヒトで
は単純胞疹などのヘルペス感染症、インフルエン
ザはしかなどの多数の症状が知られている。した
がつて、本発明の活性成分をウイルス感染予防お
よび治療に対して使用する場合は、経口、経気
道、ならびに皮下、筋肉および静脈注射等の方法
で投与される。投与量は患者の年令、症状および
投与経路などの条件に応じて0.5〜20mg/Kgの範
囲、好ましくは3〜5mg/Kgの範囲で1日数回
(2〜4回)使用される。 本発明の活性成分は任意の慣用方法で投与用組
成物例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、粉末剤、
経口用液剤、眼科用液剤、坐剤、軟膏剤、注射剤
等に調製することができる。 本発明の活性成分を経口投与する場合には錠
剤、カプセル剤、顆粒剤または粉末剤とすればよ
い。これら経口投与用固形剤は通常用いられる賦
形剤、例えば無水けい酸、メタけい酸アルミン酸
マグネシウム、合成けい酸アルミニウム、乳糖、
砂糖、とうもろこし殿粉、微結晶セルロース、ヒ
ドロキシプロピル−スターチまたはグリシン、結
合剤例えばアラビヤゴム、ゼラチン、トラガン
ト、ヒドロキシプロピルセルロースまたはポリビ
ニルピロリドン、潤滑剤例えばステアリン酸マグ
ネシウム、タルクまたはシリカ、崩壊剤例えば馬
鈴薯殿粉、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、あるいは湿潤剤例えばポリエチレングリコー
ル、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム等を含
有してもよい。また特に、ソフトカプセル剤とす
るには、ポリエチレングリコールあるいは通常用
いられる油脂性基剤であるゴマ油、落花生油、胚
芽油、ミグリオール 等の分別ココナツツ油等に
溶解または懸濁させて製造することができる。錠
剤、および顆粒剤は常法に従つてコーテイングし
てもよい。 経口用液体製剤は水性または油性乳濁剤溶液、
シロツプ剤等にすればよく、あるいは使用する前
に適当なビヒクルで再溶解し得る乾燥生成物にし
てもよい。このような液体製剤は普通に用いられ
る添加剤例えば乳化補助剤であるソルビツトシロ
ツプ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシ
エチルセルロースなど、また乳化剤例えばレシチ
ン、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、非水性ビヒクル例えば分別ココ
ナツツ油、アーモンド油、落花生油、防腐剤例え
ばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキ
シ安息香酸プロピルまたはソルビン酸を添加して
もよい。さらにまたこれらの経口投与用製剤には
必要に応じて保存剤、安定化剤などを含有せしめ
てもよい。 また本発明の活性成分を非経口的な坐薬の形態
で投与する場合はカカオ脂、ウイテプゾール 等
の親油性基剤、ポリエチレングリコール等の親水
性基剤等を用いて通常の方法により製造するか、
またはポリエチレングリコール、ゴマ油、落花生
油、胚芽油、分別ココナツツ油等の混合液をゼラ
チンシートに包んで直腸カプセルとして用いるこ
とができる。直腸カプセルは必要に応じてワツク
ス状物質でコーテイングしてもよい。 次にこの化合物を注射剤に用いる場合には油溶
液、乳化液、水溶液のような形態にすればよく、
これらの溶剤は通常用いられる乳化剤、安定化剤
などを含有させてもよい。 これら組成物は投与方法により当該化合物を1
%以上、好ましくは5%〜50%を含有させること
ができる。 次に本発明の製剤例を示す。 製剤例1 経口用硬カプセル剤 N−DL−アラニルデカプレニルアミン塩酸塩
25gおよびポリオキシエチレンヒマシ油7.5gを
アセトンに溶解し、次に無水けい酸25gを混合す
る。アセトンを蒸発した後さらにカルボキシメチ
ルセルロースカルシウム5g、とうもろこし殿粉
5g、ヒドロキシプロピルセルロース7.5gおよ
び微結晶セルロース20gを混合し、30mlの水を加
えて練合しそして粒状化する。これをNo.24メツシ
ユ(B.S.)のスクリーンを付した造粒機(エツク
ペレツター・不二パウダル社製)にて造粒した。
顆粒は水分5%以下に乾燥しそしてNo.16メツシユ
(B.S.)のふるいでふるつた。次にこの粒子をカ
プセル充てん機で1カプセル当り190mgに充填し
た。 製剤例2 経口用軟カプセル剤 N−DL−アラニルデカプレニルアミン塩酸塩
50gおよびポリエチレングリコール(マクロゴー
ル−400)130gを混合して均一な溶液とする。別
にゼラチン93g、グリセリン19g、D−ソルビト
ール10g、パラオキシ安息香酸エチル0.4g、パ
ラオキシ安息香酸プロピル0.2gおよび酸化チタ
ン0.4gの組成からなるゼラチン溶液を調製しこ
れをカプセル皮膜剤として手動式平板打法により
内容物180mgを含有するソフトカプセルを製造し
た。 製剤例3 注射剤 N−DL−アラニルデカプレニルアミン塩酸塩
1.0g、ニツコールHCO60〔Nikkol HCO60(商品
名)〕(水素添加ヒマシ油ポリオキシエチレン−60
モル−エーテル)5.0g、プロピレングリコール
20g、グリセロール10g、エチルアルコール5.0
gを混合し、これに蒸留水100mlを加えて撹拌す
る。本溶液を無菌操作によりアンプル1.4mlに分
注して融閉する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Aは−NH−の2価の基を示し、Rはア
    ラニン、フエニルアラニンまたはアラニルグルタ
    ミン酸の残基を示す)で表わされるデカプレニル
    置換アミノ酸誘導体およびその酸付加塩。 2 一般式 (式中Aは−NH−の2価の基を示し、Rはア
    ラニン、フエニルアラニンまたはアラニルグルタ
    ミン酸の残基を示す)で表わされるデカプレニル
    置換アミノ酸誘導体およびその酸付加塩を活性成
    分として含有する抗ウイルス剤。
JP63316275A 1988-12-16 1988-12-16 デカプレニル置換アミノ酸誘導体および抗ウイルス剤 Granted JPH02144A (ja)

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CN100389071C (zh) * 2006-03-09 2008-05-21 上海交通大学 硅酸铋纳米粉体的制备方法及应用
JP6242655B2 (ja) * 2013-10-29 2017-12-06 リンテック株式会社 機能性物質の放出方法、機能性物質の放出用キット及び放出性組成物

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