JPH0375491B2 - - Google Patents

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JPH0375491B2
JPH0375491B2 JP62092571A JP9257187A JPH0375491B2 JP H0375491 B2 JPH0375491 B2 JP H0375491B2 JP 62092571 A JP62092571 A JP 62092571A JP 9257187 A JP9257187 A JP 9257187A JP H0375491 B2 JPH0375491 B2 JP H0375491B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
oxide
heating
ratio
thulium
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62092571A
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JPS63256534A (ja
Inventor
Noboru Kimizuka
Naohiko Mori
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KAGAKU GIJUTSUCHO MUKIZAISHITSU KENKYUSHOCHO
Original Assignee
KAGAKU GIJUTSUCHO MUKIZAISHITSU KENKYUSHOCHO
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Publication date
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  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Compounds Of Iron (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は磁性材料,半導体材料,触媒材料等と
して有用な新規化合物であるTmFeZn6O9で示さ
れる六方晶系の層状構造を有する化合物およびそ
の製造法に関する。 従来技術 従来(Yb3+Fe3+O3oFe2+O(nは整数を示す)
で示される六方晶系の層状構造を有する化合物は
本出願人によつて合成され知られている。 YbFe2O4,Yb2Fe3O7,Yb3Fe4O10及び
Yb4Fe5O13の六方晶系としての格子定数、YbO1.5
層,FeO1.5層,Fe2O2.5層の単位格子内における
層数を示すと表−1の通りである。 これらの化合物は酸化鉄(FeO)1モルに対し
て、YbFeO3がnモル(n=1,2,3…)の割
合で化合していると考えられる層状構造を持つ化
合物である。
【表】 発明の目的 本発明は(YbFeO3oFeOの化学式において、 n=1/6に相当し、Yb3+の代わりにTm3+
を、Fe2+の代わりにZn2+を置きかえて得られた
新規な化合物を提供するにある。 発明の構成 本発明のTmFeZn6O9で示される化合物は、イ
オン結晶モデルでは、Tm3+(Fe3+,Zn2+
Zn5 2+O9 2-として記載され、その構造はTmO1.5
層,(Fe,Zn)O2.5層およびZnO層の積層によつ
て形成されており、著しい構造異方性を持つこと
がその特徴の一つである。Zn2+イオンの1/6
はFe3+と共に(Fe3+,Zn2+)O2.5層を作り、残り
の5/6はZnO層を作つている。六方晶系として
の格子定数は次の通りである。 a=3.316±0.001(Å) C=42.87±0.01(Å この化合物の面指数(hkl),面間隔(d(Å))
(dpは実測値,dcは計算値を示す)およびX線に
対する相対反射強度(I(%))を示すと、表−2
の通りである。 この化合物は磁性材料,半導体材料および触媒
材料として有用なものである。例えば、異方性の
強い2次元的性質を持つ磁性体・半導体および触
媒物質としての利用の可能性が考えられる。
【表】
【表】 この化合物は次の方法によつて製造し得られ
る。金属ツリウムあるいは酸化ツリウムもしくは
加熱により酸化ツリウムに分解される化合物と、
金属鉄あるいは酸化鉄もしくは加熱により酸化鉄
に分解される化合物と、金属亜鉛あるいは酸化亜
鉛もしくは加熱により酸化亜鉛に分解される化合
物とを、Tm,FeおよびZnの割合が原子比で1
対1対6の割合で混合し、該混合物を600℃以上
の温度で、大気中,酸化性雰囲気中あるいはTm
およびFeが各々3価イオン状態、Znが2価イオ
ン状態より還元されない還元雰囲気中で加熱する
ことによつて製造し得られる。 本発明に用いる出発物質は市販のものをそのま
ま使用してもよいが、化学反応を速やかに進行さ
せるためには粒径が小さい方がよく、特に10μm
以下であることが好ましい。 また、磁性材料,半導体材料として用いる場合
には不純物の混入をきらうので、純度の高いこと
が好ましい。出発物質が加熱により金属酸化物を
得る化合物としては、それぞれの金属の水酸化
物,炭酸塩,硝酸塩等が挙げられる。 原料はそのまま、あるいはアルコール類,アセ
トン等と共に充分に混合する。 原料の混合割合は、Tm,Fe,およびZnの割
合が原子比で1対1対6の割合であることが必要
である。これをはずすと目的とする化合物の単一
相を得ることができない。 この混合物を大気中,酸化性雰囲気中あるいは
TmおよびFeが各々3価イオン状態,Znが2価
イオン状態から還元されない還元雰囲気中で600
℃以上で加熱する。加熱時間は数時間もしくはそ
れ以上である。加熱の際の昇温速度には制約はな
い。加熱終了後急冷するか、あるいは大気中に急
激に引き出せばよい。 得られたTmFeZn6O9化合物の粉末は褐色であ
り、粉末X線回折法によつて結晶構造を有するこ
とが分かつた。その結晶構造は層状構造であり、
TmO1.5層,(Fe,Zn)O2.5層,およびZnO層の積
み重ねによつて形成されていることが分かつた。 実施例 純度99.99%以上の酸化ツリウム(Tm2O3)粉
末,純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)粉末,お
よび試薬特級の酸化亜鉛(ZnO)粉末をモル比で
1対1対12の割合に秤量し、めのう乳鉢内でエタ
ノールを加えて、約30分間混合し、平均粒径数
μmの微粉状混合物を得た。該混合物を白金管内
に封入し、1450℃に設定された管状シリコニツト
炉内に入れ4日間加熱し、その後、試料を炉外に
とりだし室温まで急速に冷却した。 得られた試料はTmFeZn6O9の単一相であり、
粉末X線回折法によつて、各面指数(hkl),面間
隔(dp)及び対反射強度を測定した結果は表−2
の通りであつた。 六方晶系としての格子定数は、 a=3.316±0.001(Å) C=42.87±0.01(Å) であつた。 上記の格子定数および表−2の面指数(hkl)
より算出した面間隔(dc(Å)は、実測の面間隔
(dp(Å))と極めてよく一致している。 発明の効果 本発明は磁性材料,半導体材料および触媒とし
て有用な新規化合物を提供する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 TmFeZn6O9で示される六方晶系の層状構造
    を有する化合物。 2 金属ツリウムあるいは酸化ツリウムもしくは
    加熱により酸化ツリウムに分解される化合物と、
    金属鉄あるいは酸化鉄もしくは加熱により酸化鉄
    に分解される化合物と、金属亜鉛あるいは酸化亜
    鉛もしくは加熱により酸化亜鉛に分解される化合
    物とを、Tm,FeおよびZnの割合が原子比で1
    対1対6の割合で混合し、該混合物を600℃以上
    の温度で、大気中,酸化性雰囲気中あるいはTm
    およびFeが各々3価イオン状態、Znが2価イオ
    ン状態より還元されない還元雰囲気中で加熱する
    ことを特徴とするTmFeZn6O9で示される六方晶
    系の層状構造を有する化合物の製造法。
JP62092571A 1987-04-15 1987-04-15 TmFeZn↓6O↓9で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 Granted JPS63256534A (ja)

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JPS63256534A JPS63256534A (ja) 1988-10-24
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