JPH0435422B2 - - Google Patents
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- JPH0435422B2 JPH0435422B2 JP62129067A JP12906787A JPH0435422B2 JP H0435422 B2 JPH0435422 B2 JP H0435422B2 JP 62129067 A JP62129067 A JP 62129067A JP 12906787 A JP12906787 A JP 12906787A JP H0435422 B2 JPH0435422 B2 JP H0435422B2
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- Japan
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- compound
- oxide
- heating
- thulium
- decomposed
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G49/00—Compounds of iron
- C01G49/009—Compounds containing, besides iron, two or more other elements, with the exception of oxygen or hydrogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
- C01P2002/00—Crystal-structural characteristics
- C01P2002/70—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
- C01P2002/72—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
- C01P2002/00—Crystal-structural characteristics
- C01P2002/70—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
- C01P2002/76—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by a space-group or by other symmetry indications
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Recrystallisation Techniques (AREA)
- Compounds Of Iron (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は磁性材料、半導体材料及び触媒材料等
として有用な新規化合物であるTmFeZn7O10で示
される六方晶系の層状構造を有する化合物および
その製造法に関する。 従来技術 従来、(Yb3+Fe3+O3)oFe2+O(nは整数を示す)
で示される六方晶系の層状構造を有する化合物は
本出願人によつて合成され知られている。 YbFe2O4,Yb2Fe3O7,Yb3Fe4O10及びYb4Fe5
O13の六方晶系としての格子定数、YbO1.5層,
FeO1.5層,Fe2O2.5層の単位格子内における層数
を示すと表−1の通りである。 これらの化合物は酸化鉄(FeO)1モルに対し
て、YbFeO3がnモル(n=1,2,3……)の
割合で化合していると考えられる層状構造を持つ
化合物である。
として有用な新規化合物であるTmFeZn7O10で示
される六方晶系の層状構造を有する化合物および
その製造法に関する。 従来技術 従来、(Yb3+Fe3+O3)oFe2+O(nは整数を示す)
で示される六方晶系の層状構造を有する化合物は
本出願人によつて合成され知られている。 YbFe2O4,Yb2Fe3O7,Yb3Fe4O10及びYb4Fe5
O13の六方晶系としての格子定数、YbO1.5層,
FeO1.5層,Fe2O2.5層の単位格子内における層数
を示すと表−1の通りである。 これらの化合物は酸化鉄(FeO)1モルに対し
て、YbFeO3がnモル(n=1,2,3……)の
割合で化合していると考えられる層状構造を持つ
化合物である。
【表】
発明の目的
本発明は(YbFeO3)oFeOの化学式において、
n=1/7に相当しYb3+の代わりにTm3+をFe2+の
代わりにZn2+を置きかえて得られる新規な化合
物を提供するにある。 発明の構成 本発明のTmFeZn7O10で示される化合物は、イ
オン結晶モデルでは、Tm3+(Fe3+Zn2+)Zn6 2+
O10 2-として記載され、その構造はTmO1.5層,
(Fe,Zn)O2.5層およびZnO層の積層によつて形
成されており著しい構造異方性を持つていること
がその特徴の一つである。Zn2+イオンの1/7は
Fe3+と共に(Fe3+Zn2+)O2.5層を作り、残りの6/
7はZnO層を作つている。六方晶系としての格子
定数は次の通りである。 a=3.306±0.001(Å) c=72.57±0.03 (Å) この化合物の面指数(hkl),面間隔(d(Å))
(dpは実測値,dcは計算値を示す)およびX線に
対する相対反射強度(I(%))を示すと表−2の
通りである。 この化合物は磁性材料,半導体材料および触媒
材料として有用なものである。例えば、異方性の
強い2次元的性質を持つ磁性体・半導体および触
媒物質としての利用の可能性が考えられる。
n=1/7に相当しYb3+の代わりにTm3+をFe2+の
代わりにZn2+を置きかえて得られる新規な化合
物を提供するにある。 発明の構成 本発明のTmFeZn7O10で示される化合物は、イ
オン結晶モデルでは、Tm3+(Fe3+Zn2+)Zn6 2+
O10 2-として記載され、その構造はTmO1.5層,
(Fe,Zn)O2.5層およびZnO層の積層によつて形
成されており著しい構造異方性を持つていること
がその特徴の一つである。Zn2+イオンの1/7は
Fe3+と共に(Fe3+Zn2+)O2.5層を作り、残りの6/
7はZnO層を作つている。六方晶系としての格子
定数は次の通りである。 a=3.306±0.001(Å) c=72.57±0.03 (Å) この化合物の面指数(hkl),面間隔(d(Å))
(dpは実測値,dcは計算値を示す)およびX線に
対する相対反射強度(I(%))を示すと表−2の
通りである。 この化合物は磁性材料,半導体材料および触媒
材料として有用なものである。例えば、異方性の
強い2次元的性質を持つ磁性体・半導体および触
媒物質としての利用の可能性が考えられる。
【表】
【表】
この化合物は次の方法によつて製造し得られ
る。 金属ツリウムあるいは酸化ツリウムもしくは加
熱により酸化ツリウムに分解される化合物と、金
属鉄あるいは酸化鉄もしくは加熱により酸化鉄に
分解される化合物と、金属亜鉛あるいは酸化亜鉛
もしくは加熱により酸化亜鉛に分解される化合物
と、Tm,FeおよびZnの割合が原子比で1対1
対7の割合で混合し、該混合物を600℃以上の温
度で、大気中、酸化性雰囲気中あるいはTmおよ
びFeが各々3価イオン状態、Znが2価イオン状
態より還元されない還元雰囲気中で加熱すること
によつて製造し得られる。 本発明に用いる出発物質は市販のものをそのま
ま使用してもよいが、化学反応を速やかに進行さ
せるためには粒径が小さい方がよく、特に10μm
以下であることが好ましい。 また、磁性材料,半導体材料として用いる場合
には不純物の混入をきらうので、純度の高いこと
が好ましい。出発物質が加熱により金属酸化物を
得る化合物としては、それぞれの金属の水酸化
物,炭酸塩,硝酸塩等が挙げられる。 原料はそのまま、あるいはアルコール類,アセ
トン等と共に充分に混合する。 原料の混合割合は、Tm,Fe,およびZnの割
合が原子比で1対1対7の割合であることが必要
である。これをはずすと目的とする化合物の単一
相を得ることができない。 この混合物を大気中,酸化性雰囲気中あるいは
TmおよびFeが各々3価イオン状態,Znが各々
2価イオン状態から還元されない還元雰囲気中で
600℃以上で加熱する。加熱時間は数時間もしく
はそれ以上である。加熱の際の昇温速度には制約
はない。加熱終了後急冷するか、あるいは大気中
に急激に引き出せばよい。 得られたTmFeZn7O10化合物の粉末は褐色であ
り、粉末X線回折法によつて結晶構造を有するこ
とが分かつた。その結晶構造は層状構造であり、
TmO1.5層,(Fe,Zn)O2.5層,およびZnO層の積
重ねによつて形成されていることが分かつた。 実施例 純度99.99%以上の酸化ツリウム(Tm2O3)粉
末,純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)粉末,試
薬特級の酸化亜鉛(ZnO)粉末をモル比で1対1
対14の割合に秤量し、めのう乳鉢内でエタノール
を加えて、約30分間混合し、平均粒径数μmの微
粉末混合物を得た。該混合物を白金管内に封入
し、1450℃に設定された管状シリコニツト炉内に
入れ、4日間加熱し、その後、試料を炉外にとり
だし室温まで急速に冷却した。 得られた試料は、TmFeZn7O10の単一相であ
り、粉末X線回折法によつて各面指数(hkl),面
間隔(dp)および相対反射強度を測定した結果は
表−2の通りであつた。 六方晶系としての格子定数は、 a=3.306±0.001(Å) c=72.57±0.03 (Å) であつた。 上記の格子定数および表−2の面指数(hkl)
より算出した面間隔(dc(Å))は、実測の面間隔
(dp(Å))と極めてよく一致していた。 発明の効果 本発明は磁性材料,半導体材料及び触媒として
有用な新規化合物を提供する。
る。 金属ツリウムあるいは酸化ツリウムもしくは加
熱により酸化ツリウムに分解される化合物と、金
属鉄あるいは酸化鉄もしくは加熱により酸化鉄に
分解される化合物と、金属亜鉛あるいは酸化亜鉛
もしくは加熱により酸化亜鉛に分解される化合物
と、Tm,FeおよびZnの割合が原子比で1対1
対7の割合で混合し、該混合物を600℃以上の温
度で、大気中、酸化性雰囲気中あるいはTmおよ
びFeが各々3価イオン状態、Znが2価イオン状
態より還元されない還元雰囲気中で加熱すること
によつて製造し得られる。 本発明に用いる出発物質は市販のものをそのま
ま使用してもよいが、化学反応を速やかに進行さ
せるためには粒径が小さい方がよく、特に10μm
以下であることが好ましい。 また、磁性材料,半導体材料として用いる場合
には不純物の混入をきらうので、純度の高いこと
が好ましい。出発物質が加熱により金属酸化物を
得る化合物としては、それぞれの金属の水酸化
物,炭酸塩,硝酸塩等が挙げられる。 原料はそのまま、あるいはアルコール類,アセ
トン等と共に充分に混合する。 原料の混合割合は、Tm,Fe,およびZnの割
合が原子比で1対1対7の割合であることが必要
である。これをはずすと目的とする化合物の単一
相を得ることができない。 この混合物を大気中,酸化性雰囲気中あるいは
TmおよびFeが各々3価イオン状態,Znが各々
2価イオン状態から還元されない還元雰囲気中で
600℃以上で加熱する。加熱時間は数時間もしく
はそれ以上である。加熱の際の昇温速度には制約
はない。加熱終了後急冷するか、あるいは大気中
に急激に引き出せばよい。 得られたTmFeZn7O10化合物の粉末は褐色であ
り、粉末X線回折法によつて結晶構造を有するこ
とが分かつた。その結晶構造は層状構造であり、
TmO1.5層,(Fe,Zn)O2.5層,およびZnO層の積
重ねによつて形成されていることが分かつた。 実施例 純度99.99%以上の酸化ツリウム(Tm2O3)粉
末,純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)粉末,試
薬特級の酸化亜鉛(ZnO)粉末をモル比で1対1
対14の割合に秤量し、めのう乳鉢内でエタノール
を加えて、約30分間混合し、平均粒径数μmの微
粉末混合物を得た。該混合物を白金管内に封入
し、1450℃に設定された管状シリコニツト炉内に
入れ、4日間加熱し、その後、試料を炉外にとり
だし室温まで急速に冷却した。 得られた試料は、TmFeZn7O10の単一相であ
り、粉末X線回折法によつて各面指数(hkl),面
間隔(dp)および相対反射強度を測定した結果は
表−2の通りであつた。 六方晶系としての格子定数は、 a=3.306±0.001(Å) c=72.57±0.03 (Å) であつた。 上記の格子定数および表−2の面指数(hkl)
より算出した面間隔(dc(Å))は、実測の面間隔
(dp(Å))と極めてよく一致していた。 発明の効果 本発明は磁性材料,半導体材料及び触媒として
有用な新規化合物を提供する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 TmFeZn7O10で示される六方晶系の層状構造
を有する化合物。 2 金属ツリウムあるいは酸化ツリウムもしくは
加熱により酸化ツリウムに分解される化合物と、
金属鉄あるいは酸化鉄もしくは加熱により酸化鉄
に分解される化合物と、金属亜鉛あるいは酸化亜
鉛もしくは加熱により酸化亜鉛に分解される化合
物と、Tm,FeおよびZnの割合が原子比で1対
1対7の割合で混合し、該混合物を600℃以上の
温度で大気中、酸化性雰囲気中あるいはTmおよ
びFeが各々3価イオン状態、Znが2価イオン状
態より還元されない還元雰囲気中で加熱すること
を特徴とするTmFeZn7O10で示される六方晶系の
層状構造を有する化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62129067A JPS63295438A (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | TmFeZn↓7O↓1↓0で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62129067A JPS63295438A (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | TmFeZn↓7O↓1↓0で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63295438A JPS63295438A (ja) | 1988-12-01 |
JPH0435422B2 true JPH0435422B2 (ja) | 1992-06-11 |
Family
ID=15000265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62129067A Granted JPS63295438A (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | TmFeZn↓7O↓1↓0で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63295438A (ja) |
-
1987
- 1987-05-26 JP JP62129067A patent/JPS63295438A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63295438A (ja) | 1988-12-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |