JPH042526B2 - - Google Patents

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JPH042526B2
JPH042526B2 JP9256987A JP9256987A JPH042526B2 JP H042526 B2 JPH042526 B2 JP H042526B2 JP 9256987 A JP9256987 A JP 9256987A JP 9256987 A JP9256987 A JP 9256987A JP H042526 B2 JPH042526 B2 JP H042526B2
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heating
decomposed
lutetium
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は磁性材料、半導体材料、触媒材料等と
して有用な新規化合物であるLuFeZn4O7で示さ
れる六方晶系の層状構造を有する化合物およびそ
の製造法に関する。 従来技術 従来、(Yb3+Fe3+O3oFe2+O(nは整数を示す)
で示される六方晶系の層状構造を有する化合物は
本出願人によつて合成され知られている。 YbFe2O4,Yb2Fe3O7,Yb3Fe4O10及び
Yb4Fe5O13の六方晶系としての格子定数、YbO1.5
層、FeO1.5層、Fe2O2.5層の単位格子内における
層数を示すと表−1の通りである。 これらの化合物は酸化鉄(FeO)1モルに対し
て、YbFeO3がnモル(n=1,2,3…)の割
合で化合していると考えられる層状構造を持つ化
合物である。
【表】
【表】 発明の目的 本発明は(YbFeO3oFeOの化学式において、
n=1/4に相当し、Yb3+の代わりにLu3+を、Fe2+
の代わりにZn2+を置きかえて得られた新規な化
合物を提供するにある。 発明の構成 本発明のLuFeZn4O7で示される化合物は、イ
オン結晶モデルではLu3+(Fe3+,Zn2+
Zn3 2+O7 2-として記載され、その構造はLuO1.5層、
(Fe,Zn)O2.5層およびZnO層の積層によつて形
成されており、著しい構造異方性を持つことがそ
の特徴の一つである。Zn2+イオンの1/4はFe3+
共に(Fe3+,Zn2+)O2.5層を作り、残りの3/4は
ZnO層を作つている。六方晶系としての格子定数
は次の通りである。 a=3.327±0.001(Å) c=32.53±0.01(Å) この化合物の面指数(hkl)、面間隔(d(Å)) (dpは実測値、dcは計算値を示す)及びX線に
対する相対反射強度(I(%))を示すと、表−2
の通りである。 この化合物は磁性材料、半導体材料および触媒
材料として有用なものである。例えば、異方性の
強い2次元的性質を持つ磁性体・半導体および触
媒物質としての利用の可能性が考えられる。
【表】
【表】
【表】 この化合物は次の方法によつて製造し得られ
る。 金属ルテチウムあるいは酸化ルテチウムもしく
は加熱により酸化ルテチウムに分解される化合物
と、金属鉄あるいは酸化鉄もしくは加熱により酸
化鉄に分解される化合物と、金属亜鉛あるいは酸
化亜鉛もしくは加熱により酸化亜鉛に分解される
化合物とを、Lu、FeおよびZnの割合が原子比で
1対1対4の割合で混合し、該混合物を650℃以
上の温度で、大気中、酸化性雰囲気中あるいは
LuおよびFeが各々3価イオン状態、Znが2価イ
オン状態より還元されない還元雰囲気中で加熱す
ることによつて製造し得られる。 本発明に用いる出発物質は市販のものをそのま
ま使用してもよいが、化学反応を速やかに進行さ
せるためには粒径が小さい方がよく、特に10μm
以下であることが好ましい。 また、磁性材料、半導体材料として用いる場合
には不純物の混入をきらうので、純度の高いこと
が好ましい。出発物質が加熱により金属酸化物を
得る化合物としては、それぞれの金属の水酸化
物、炭酸塩、硝酸塩等が挙げられる。 原料はそのまま、あるいはアルコール類、アセ
トン等と共に充分に混合する。 原料の混合割合はLu、Fe、及びZnの割合が原
子比で、1対1対4の割合であることが必要であ
る。これをはずすと目的とする化合物の単一相を
得ることができない。 この混合物を大気中、酸化性雰囲気中あるいは
LuおよびFeが各々3価イオン状態、Znが2価イ
オン状態から還元されない還元雰囲気中で650℃
以上で加熱する。加熱時間は数時間もしくはそれ
以上である。加熱の際の昇温速度には制約はな
い。加熱終了後急冷するか、あるいは大気中に急
激に引き出せばよい。 得られたLuFeZn4O7化合物の粉末は褐色であ
り、粉末X線回折法によつて結晶構造を有するこ
とが分かつた。その結晶構造は層状構造であり、
LuO1.5層、(Fe,Zn)O2.5層、およびZnO層の積
み重ねによつて形成されていることが分かつた。 実施例 純度99.99%以上の酸化ルテチウム(Lu2O3
粉末、純度99.9%以上の酸化鉄(Fe2O3)粉末、
および試薬特級の酸化亜鉛(ZnO)粉末をモル比
で1対1対8の割合に秤量し、めのう乳鉢内でエ
タノールを加えて、約30分間混合し、平均粒径数
μmの微粉状混合物を得た。該混合物を白金管内
に封入し、1450℃に設定された管状シリコニツト
炉内に入れ5日間加熱し、その後、試料を炉外に
とりだし室温まで急速に冷却した。 得られた試料はLuFeZn4O7の単一相であり、
粉末X線回折法によつて各面指数(hkl)、面間隔
(dp)および相対反射強度を測定した結果は表−
2の通りであつた。 六方晶系としての格子定数は、 a=3.327±0.001(Å) c=32.53±0.01(Å) であつた。 上記の格子定数および表−2の面指数(hkl)
より算出した面間隔(dc(Å))は実測の面間隔
(dp(Å))と極めてよく一致している。 発明の効果 本発明は磁性材料、半導体材料および触媒とし
て有用な新規化合物を提供する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 LuFeZn4O7で示される六方晶系の層状構造
    を有する化合物。 2 金属ルテチウムあるいは酸化ルテチウムもし
    くは加熱により酸化ルテチウムに分解される化合
    物と、金属鉄あるいは酸化鉄もしくは加熱により
    酸化鉄に分解される化合物と、金属亜鉛あるいは
    酸化亜鉛もしくは加熱により酸化亜鉛に分解され
    る化合物とを、Lu、FeおよびZnの割合が原子比
    で1対1対4の割合で混合し、該混合物を650℃
    以上の温度で、大気中、酸化性雰囲気中あるいは
    LuおよびFeが各々3価イオン状態、Znが2価イ
    オン状態より還元されない還元雰囲気中で加熱す
    ることを特徴とするLuFeZn4O7で示される六方
    晶系の層状構造を有する化合物の製造法。
JP9256987A 1987-04-15 1987-04-15 LuFeZn↓4O↓7で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法 Granted JPS63256532A (ja)

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JPS63256532A JPS63256532A (ja) 1988-10-24
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