JPH0375380B2 - - Google Patents

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JPH0375380B2
JPH0375380B2 JP27378786A JP27378786A JPH0375380B2 JP H0375380 B2 JPH0375380 B2 JP H0375380B2 JP 27378786 A JP27378786 A JP 27378786A JP 27378786 A JP27378786 A JP 27378786A JP H0375380 B2 JPH0375380 B2 JP H0375380B2
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  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、モータ車(以下、M車という)とト
レーラ車(以下、T車という)が編成された鉄道
車両において使用され、M車の電気(回生)ブレ
ーキ力および空気ブレーキ力とT車の空気ブレー
キ力とをブレーキ指令にもとづいて制御し、特
に、M車の電気ブレーキ力を最大限に利用し、こ
の電気ブレーキ力が編成ブレーキ力に対して不足
する場合に、この不足分をM車とT車の空気ブレ
ーキ力で補足する遅れ込め制御を行なう電気指令
式ブレーキ制御方法に関する。
〔従来の技術〕 この種の従来のブレーキ制御方法として、特開
昭56−110404号公報、特開昭59−14305号公報、
特開昭59−61401号公報、特開昭59−153650号公
報、特開昭59−216760号公報、特開昭60−43003
号公報、特開昭61−33359号公報等に開示された
ものがあり、これらにもとづく一般的な従来のブ
レーキ制御方法を第4図〜第6図にしたがつて以
下に説明する。
制御装置を示す第4図において、M車およびT
車は便宜上それぞれ1両づつとしており、T車
は、空気ブレーキ装置1tおよび応荷重器2tを
備え、M車は、電気(回生)ブレーキ装置EB、
空気ブレーキ装置1m、およびブレーキ受量器
BOD′を備える。
このブレーキ受量器BOD′は、応荷重器2m、
受信器3、M車設定器4m、T車設定器4t、編
成ブレーキ力設定器5、リミツタ特性を有する電
気ブレーキ力設定器6、補足演算器7、M車増幅
器8m、およびT車増幅器8tから構成される。
なお、空気ブレーキ装置1m,1tは、電空変換
弁、中継弁、ブレーキシリンダ等から構成され
る。また、ASm,AStはそれぞれM車、T車の
空気ばね圧を示す。
上記構成の制御装置の作動は次の通りである。
受信器3を経たブレーキ指令Sは、M車設定器
4mおよびT車設定器4tへ伝達される。M車設
定器4mは、前記ブレーキ指令Sに応荷重器2m
からの応荷重信号を加味してM車のブレーキ力指
令Fmを出力し、これを編成ブレーキ力設定器5
へ伝達する。同様に、T車設定器4tは、前記ブ
レーキ指令Sに応荷重器2tからの応荷重信号を
加味してT車のブレーキ力指令Ftを出力し、こ
れを編成ブレーキ力設定器5へ伝達する。編成ブ
レーキ力設定器5は、前記両ブレーキ力指令
Fm,Ftを加算し、編成ブレーキ力指令Fuとして
出力し、これを後述の電気ブレーキ力設定器6お
よび補足演算器7へ伝達する。このM車、T車の
ブレーキ力指令Fm,Ftと編成ブレーキ力指令Fu
との関係を第5図に示す。
電気ブレーキ力設定器6は、その出力である電
気ブレーキ力指令Feを、その時の荷重における
M車の最大電気ブレーキ力に相当するリミツト値
Felに制限するリミツタ特性を有し、すなわち、
第6図に示す通り、ブレーキ指令Sが所定値(こ
の例ではS4)未満であつて、編成ブレーキ力指
令Fuが前記リミツト値Fel未満のき、この編成ブ
レーキ力指令Fuを電気ブレーキ力指令Feとし
(Fe=Fu)、ブレーキ指令Sが所定値S4以上であ
つて、編成ブレーキ力指令Fuがリミツト値Fel以
上になると、このリミツト値Felを電気ブレーキ
力指令Feとする(Fe=Fel)。
この電気ブレーキ力指令Feによつて電気ブレ
ーキ装置EBが作動し、その作動による実際の電
気ブレーキ力に相当する電気ブレーキ等価信号
xFeがフイードバツクされて補足演算器7に入力
される。ただし、xは電気ブレーキの回生率を示
し、0≦x≦1であつて、電気ブレーキ装置EB
が100%有効に作動したときx=1、完全に失効
したときx=0である。
補足演算器7は、(Fu−Fe)+(Fe−xFe)の演
算を行ない、編成ブレーキ力指令Fuと電気ブレ
ーキ力等価信号xFeとの偏差Fa=Fu−xFeを求
める。この偏差Faが編成ブレーキ力に対する電
気ブレーキ力の不足分であつて、これらFu、
xFe、Faの関係を第6図に示している。この偏
差(不足分)Faは、さらに、M車の空気ブレー
キ力指令FamとT車の空気ブレーキ力指令Fatに
分配され、増幅器8m,8tを経て空気ブレーキ
装置1m,1tへ伝達され、これらを作動させ
る。これら空気ブレーキ装置1m,1tの作動に
よる空気ブレーキ力で上記編成ブレーキ力の不足
分を補足するのである。なお、増幅器8m,8t
の増幅率は便宜上1とする。
上記補足(偏差Faの分配)は、一般に、均等
補足とT車優先補足がある。これら補足(分配)
については、上記各公報に詳説されていため、こ
れ以上の説明を省略する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上の通り、遅れ込め制御はM車の電気ブレー
キ力を最大限に利用してT車の空気ブレーキ力の
全部あるいは一部をも負担するものであるが、中
程度のブレーキ指令(通常の運転で常用するブレ
ーキ指令)域、つまり、第5図、第6図でブレー
キ指令S4の前後において、回生率xが大きいと
き、M車の電気ブレーキ力がM車自体の常用全ブ
レーキ力(第5図、第6図でFmlに相当)あるい
はそれ以上(第5図、第6図でFel)であり、こ
の状態が降雨時であると、車輪とレール間の粘着
係数が著しく低下しているために、M車がその電
気ブレーキ力によつて滑走することがあり、ブレ
ーキ距離が延びて危険である。また、この滑走
は、車輪の損傷を生じ、乗心地の低下、車輪転削
量および転削頻度の増加につながる。
〔問題点解決するための手段〕
そこで、上記問題を解決する本発明は、降雨時
にのみ電気ブレーキ力を低下させるものであつ
て、その特徴するところは、上記従来の遅れ込め
制御を行なう電気指令式ブレーキ制御方法におい
て、 降雨時にのみ上記遅れ込め制御を開放し、上記
T車のブレーキ力指令FtをT車の空気ブレーキ
力指令Fatとすると共に、上記M車のブレーキ力
指令Fmを電気ブレーキ力指令として電気ブレー
キ力等価信号xFeとの偏差(Fm−xFe)をM車
の空気ブレーキ力指令Famとするところにある。
〔作用〕
この技術的手段によれば、非降雨時の通常状態
では、M車の電気ブレーキ力を最大限に利用する
遅れ込め制御を行ない、降雨時においては、この
遅れ込め制御を開放し、同時に、M車重量に応じ
たM車ブレーキ力指令Fmを電気ブレーキ力指令
とするため、この電気ブレーキ力指令が非降雨時
のそれよりも小さく、すなわち、T車の空気ブレ
ーキ力を全く負担しなくなり、M車自体のブレー
キ力のみを負担するため、車輪とレール間の粘着
係数が低下してもM車に滑走を生じない。なお、
T車は自車に必要なブレーキ力を全て自車の空気
ブレーキ力で負担し、M車は自車に必要なブレー
キ力の全てを電気ブレーキ力で負担あるいは回生
率xが低下した場合にその低下分を空気ブレーキ
力で補足する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図〜第3図にもと
づいて説明する。なお、従来と同一部分は同一符
号を付してその説明を省略する。
第1図は、本発明方法を適用する制御装置の一
実施例であり、第4図の従来装置と異なる点は、
降雨時に閉作動するスイツチSWを新設した点、
ブレーキ受量器BODの内部構成を少し変更した
点である。
ブレーキ受量器BODにおいては、前記スイツ
チSWに接続する検知リレーRを設置し、この検
知リレーRの第1の常閉接点RbmをM車設定器
4mと編成ブレーキ力設定器5との間に設けると
共に、第2の常閉接点RbtをT車設定器4tと編
成ブレーキ力設定器5との間に設け、さらに、前
記第1の常閉接点Rbmに並列な第1の常開接点
Ramを介して変換器16をM車設定器4mに接
続し、この変換器16を逆流防止用の第1のダイ
オードD1を介して電気ブレーキ装置EBに接続す
ると共に、電気ブレーキ設定器6と電気ブレーキ
装置EBとの間に逆流防止用の第2のダイオード
D2を設け、また、前記第2の常閉接点Rbtに並列
な第2の常開接点Ratを介してT車設定器4tを
T車増幅器18tに接続し、このT車増幅器18
tを加算増幅器(ただし、増幅率は便宜上1とす
る)とし、補足演算器17に変換器16の出力で
ある第2の電気ブレーキ力指令Fe′を導入しその
内部の演算回路を変更している。
なお、変換器16は、電気ブレーキ装置EBの
制御レベルに合わせてパターン設定するものであ
り、第2の電気ブレーキ力指令Fe′は実質的にM
車のブレーキ力指令Fmに相当するため、Fe′=
Fmとして以下の説明を行なう。
また、上記スイツチSWは、運転台に新たに設
けられ乗務員によつて開閉操作されるものであつ
ても良いし、あるいは、車体に設けた図外の降雨
検知器に連動して開閉するものであつても良い。
さらに、上記検知リレーRに接続するスイツチと
して、第2図に示す通り、既存のワイパースイツ
チSW1、低加速スイツチSW2を利用し、それぞれ
逆流防止用の第3、第4のダイオードD3,D4
介してOR接続しても良い。
上記構成の制御装置の作動は次の通りである。
まず、非降雨時には、上記スイツチSW,
SW1,SW2の全てが開いており、検知リレーRが
消磁してその常閉接点Rbm,Rbtが閉じていると
共に、常開接点Ram,Ratが開いているために、
Fe′=0であつて、補足演算器17は、従来と同
じく(Fu−Fe)+(Fe−xFe)の演算を行ない、
その偏差Fa=Fu−xFeをM車の空気ブレーキ力
指令FamとT車の空気ブレーキ力指令Fatとに分
配する。すなわち、この非降雨時には、車輪とレ
ール間の粘着係数が高いため、従来通り、電気ブ
レーキ力を有効に利用する遅れ込め制御が行なわ
れる。
降雨時においては、上記スイツチSW,SW1
SW2の内少なくとも1つが閉作動し、検知リレー
Rが励磁されてその常閉接点Rbm,Rbtが開くと
共に、常開接点Ram,Ratが閉じるために、上記
遅れ込め制御が開放される。
すなわち、降雨時には、上記常閉接点Rbm,
Rbtの開作動によつて編成ブレーキ力設定器5が
M車、T車設定器4m,4tと切放されるため、
編成ブレーキ力指令Fu=0、電気ブレーキ力指
令Fe=0となる。
同時に、上記常開接点Ramの閉作動によつて
変換器16がM車設定器4mに接続されるため、
電気ブレーキ装置EBは第2の電気ブレーキ力指
令Fe′つまりM車のブレーキ力指令Fm(Fe′=
Fm)にもとづいて作動し、このFmはリミツト
値Fml以下であり、補足演算器17においては
Fm−xFeの演算を行ない、この偏差(Fm−
xFe)をM車増幅器8mを介してM車の空気ブレ
ーキ力指令Famとして、空気ブレーキ装置1m
へ伝達し、これを作動させる。
また、このとき、上記常開接点Ratの閉作動に
よつてT車増幅器18tがT車設定器4tに接続
するため、T車のブレーキ力指令FtがT車増幅
器18tを介してT車の空気ブレーキ力指令Fat
として、空気ブレーキ装置1tへ伝達され、これ
を作動させる。このM車、T車のそれぞれの荷重
に応じた均一制御特性を第3図に示す。
なお、上記本発明方法を適用した制御装置の例
においては、降雨時の遅れ込め制御の開放を、編
成ブレーキ力設定器5の前段で常閉接点Rbm,
Rbtの開作動によつて行なつたが、その他の手
段、例えば、編成ブレーキ力設定器5の後段で編
成ブレーキ力指令Fuを遮断する手段であつても
良いし、補足演算器17の内部で開放処理する手
段であつても良い。
また、上記制御装置の例においては、変換器1
6を別に設けたが、これを電気ブレーキ力設定器
6の内部に組み込んでも良い。
さらに、上記制御装置の例においては、検知リ
レーRを、常時消磁のものを使用したが、逆に常
時励磁のものとし、これに併せてスイツチSWを
常閉式としても良い。ただし、この場合、検知リ
レーRの各接点接続も変更を要する。
〔効果〕
以上の説明の通り、本発明の制御方法は、車輪
とレール間の粘着係数が著しく低下する降雨時
に、遅れ込め制御を開放し、電気ブレーキ力指令
を非降雨時よりも低下させ、M車、T車のそれぞ
れのブレーキ力指令をそれぞれの応荷重にもとづ
く均一制御としたため、すなわち、M車の電気ブ
レーキ力でT車の空気ブレーキ力の全部あるいは
一部を負担しないため、滑走を生じ得ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を適用する制御装置の一実
施例を示す説明図、第2図は同制御装置の要部の
他の例を示す説明図、第3図は本発明方法のブレ
ーキ指令に対するブレーキ力指令特性を示す説明
図、第4図は従来方法を実施する制御装置の説明
図、第5図および第6図は同従来方法のブレーキ
指令に対するブレーキ力指令特性を示す説明図で
ある。 M車…モータ車、T車…トレーラ車、EB…電
気ブレーキ装置、1m,1t…空気ブレーキ装
置、S…ブレーキ指令、Fm…モータ車のブレー
キ力指令、Ft…トレーラ車のブレーキ力指令、
Fu…編成ブレーキ力指令、Fel…リミツト値、Fa
…偏差、Fe,Ee′…電気ブレーキ力指令、xFe…
電気ブレーキ力等価信号、Fam…モータ車の空
気ブレーキ力指令、Fat…トレーラ車の空気ブレ
ーキ力指令。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電気ブレーキ装置および空気ブレーキ装置を
    備えるモータ車と空気ブレーキ装置を備えるトレ
    ーラ車とのそれぞれのブレーキ力をブレーキ指令
    にもとづいて制御する方法であつて、 ブレーキ指令にモータ車の応荷重信号を加味し
    てモータ車のブレーキ力指令を求めると共に、ブ
    レーキ指令にトレーラ車の応荷重信号を加味して
    トレーラ車のブレーキ力指令を求め、これら両ブ
    レーキ力指令を加算したものを編成ブレーキ力指
    令とし、 前記編成ブレーキ力指令がその時の荷重におけ
    る最大電気ブレーキ力に相当するリミツト値未満
    のときこの編成ブレーキ力指令を電気ブレーキ力
    指令とすると共に、前記編成ブレーキ力指令が前
    記リミツト値以上のときこのリミツト値を電気ブ
    レーキ力指令とし、この電気ブレーキ力指令にも
    とづいて電気ブレーキ装置を作動させ、その作動
    による実際の電気ブレーキ力に相当する電気ブレ
    ーキ力等価信号と前記編成ブレーキ力指令との偏
    差を求め、この偏差をモータ車の空気ブレーキ力
    指令とトレーラ車の空気ブレーキ力指令とに分配
    し、 これら空気ブレーキ力指令にとづいてモータ車
    とトレーラ車とのそれぞれの空気ブレーキ装置を
    作動させるようにした 遅れ込め制御を行なう電気指令式ブレーキ制御
    方法において、 降雨時にのみ上記遅れ込め制御を開放し、上記
    トレーラ車のブレーキ力指令をトレーラ車の空気
    ブレーキ力指令とすると共に、上記モータ車のブ
    レーキ力指令を電気ブレーキ力指令として電気ブ
    レーキ力等価信号との偏差をモータ車の空気ブレ
    ーキ力指令とする電気指令式ブレーキ制御方法。 2 上記降雨時は運転台に設けられた切換用のス
    イツチが操作されたときとする特許請求の範囲第
    1項記載の電気指令式ブレーキ制御方法。 3 上記降雨時はワイパースイツチまたは低加速
    スイツチが操作されたときとする特許請求の範囲
    第1項記載の電気指令式ブレーキ制御方法。 4 上記降雨時は降雨検知器が作動したときとす
    る特許請求の範囲第1項記載の電気指令式ブレー
    キ制御方法。
JP27378786A 1986-11-17 1986-11-17 電気指令式ブレ−キ制御方法 Granted JPS63125462A (ja)

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JPS63125462A JPS63125462A (ja) 1988-05-28
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JPH0629140Y2 (ja) * 1990-05-30 1994-08-10 株式会社ナブコ 電気指令式ブレーキ制御装置
DE69215368T2 (de) * 1991-05-21 1997-05-28 Eastman Kodak Co Verfahren und gerät zur herstellung beschichteter photographischer materialien
JP6849570B2 (ja) * 2017-10-23 2021-03-24 公益財団法人鉄道総合技術研究所 電空協調ブレーキ制御システム及びその制御方法
JP7163128B2 (ja) * 2018-10-10 2022-10-31 東洋電機製造株式会社 電力変換装置及び制御システム

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