JP3192607B2 - マルチプラットホーム形鉄道車両のためのブレーキ制御装置 - Google Patents

マルチプラットホーム形鉄道車両のためのブレーキ制御装置

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JP3192607B2
JP3192607B2 JP11402197A JP11402197A JP3192607B2 JP 3192607 B2 JP3192607 B2 JP 3192607B2 JP 11402197 A JP11402197 A JP 11402197A JP 11402197 A JP11402197 A JP 11402197A JP 3192607 B2 JP3192607 B2 JP 3192607B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/66Electrical control in fluid-pressure brake systems
    • B60T13/665Electrical control in fluid-pressure brake systems the systems being specially adapted for transferring two or more command signals, e.g. railway systems

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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両のため
の、マイクロプロセッサ・ベースの電空ブレーキ制御シ
ステムに関し、特に、マルチプラットホーム形の鉄道車
両のためのそのようなブレーキ制御システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本出願人の特開平9−123890号
鉄道車両の電空ブレーキ制御システムを開示しており、
そのシステムでは、それぞれの貨車に設計されている正
味ブレーキ率を考慮して列車の車両で殆ど瞬時にブレー
キ力を働かせ、各車両をほぼ均一に減速させるようにな
っている。このことは、ブレーキ力を異ならしめること
により、減速に影響を及ぼすブレーキ索具装置設計値や
車載荷重のような変数に対して補償を行うことを意味す
る。車両の制動圧力を制御するために適当な電磁弁と関
連させて各車両でマイクロプロセッサを使用する。
【0003】“5−packs”(5パック型)等のマルチプ
ラットホーム形専用貨車は、一貫輸送用コンテナを輸送
するために広く使用されている手段である。そのような
専用車両は、個々のプラットホームが台車即ちトラック
を共有していて半永久的に互いに連結されているので、
効率の良い設計となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マル
チプラットホーム形貨車全体に必要なマイクロプロセッ
サが1個だけとなるようにブレーキシステムを設計する
ことにより効率を更に向上させることである。
【0005】通常の5パック型マルチプラットホーム車
両の端の台車は種々の設計正味ブレーキ率を持ってい
て、それぞれのプラットホームは種々の荷重を担うこと
ができるので、比較的に軽荷重で及び/又は設計正味ブ
レーキ率が大きい台車の車輪の滑りを防止するために、
与えられたマルチプラットホーム車両の数個の台車のた
めに種々の異なる最適ブレーキ力が必要となることがあ
る。
【0006】従って、前記目的の延長として、どの台車
の車輪も滑らせずに該マルチプラットホーム形車両全体
に指令された正味ブレーキ率に非常に近い正味ブレーキ
率を作り出すような、或る値に限定されたマルチプラッ
トホーム形車両の各台車又は特定の台車のグループの各
台車に共通のブレーキ力を供給することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】これらの目的を実現する
ために、台車荷重状態及び設計正味ブレーキ率に基づい
て、指定された数の台車の各々についての最大許容ブレ
ーキシリンダ圧力を計算するようにマイクロプロセッサ
がプログラムされている、マイクロプロセッサ・ベース
のブレーキ制御システムをマルチプラットホーム形鉄道
車両に設ける。その指定された数の台車について計算さ
れた最大許容ブレーキ圧のうちの最低のものを、許容ブ
レーキ圧を制限する最大値として選択する。この制限値
がマルチプラットホーム形車両に正味ブレーキ率コマン
ドに対応する総正味ブレーキ率を供給するのに必要なブ
レーキ圧より小さければ、この制限値が各トラックを制
動する圧力を定める。その他の場合には、マルチプラッ
トホーム形車両に指令された正味ブレーキ率を供給する
のに必要なブレーキ圧が各台車で有効となる。
【0008】本発明の上記の目的及びその他の目的並び
に利点は、添付図面と関連させて下記の詳しい説明を検
討すれば明かとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、一般に5パッ
ク型と称されるマルチプラットホーム形鉄道車両10の
1例が示されている。この名前の由来は、5個の別々の
プラットホームN1,N2,N3,N4,N5が、隣り
合うプラットホームが台車T2,T3,T4,T5を共
有する半永久的形態で連結されていることにある。別々
のプラットホームの数は普通は5個であるけれども、プ
ラットホームの数が5より多くても少なくても、貨車を
本発明のブレーキシステム向けに改造することができ
る。通常、このような5パック型構成においては、端の
台車T1,T6は、同じブレーキシリンダ圧対車重条件
下で中間の台車のブレーキ索具装置より小さな正味ブレ
ーキ率を生じさせるように設計されたブレーキ索具装置
を有する。
【0010】図2に示されているように、本発明のブレ
ーキシステムは、5パック型鉄道車両10全体のため
に、列車引通し線であるワイヤ1が分岐ワイヤ3を介し
て接続されている単一のマイクロプロセッサユニットM
PUと、作用電磁弁Aと、弛め電磁弁Rと、本出願人が
製造している広く知られたJ型中継弁等の中継弁RV
と、各台車のブレーキ索具装置とそれぞれ関係している
ブレーキシリンダBC1,BC2,BC3,BC4,B
C5,BC6に結合されているブレーキシリンダ管4
と、供給空気溜めSRとを含んでおり、ブレーキ管BP
の中の圧力まで供給空気溜めSRを満たした状態に保つ
ためにこれに分岐管5と1方逆止弁7とを介して列車引
通し線であるブレーキ管BPが結合されている。作用電
磁弁Aと、弛め電磁弁Rとはワイヤ9,11を介してマ
イクロプロセッサユニットMPUにより制御される。作
用電磁弁Aは、バネ復帰装置を有する常閉2位置2方電
磁操作弁であり、弛め電磁弁Rは、バネ復帰装置を有す
る常開2位置2方電磁操作弁である。作用電磁弁Aの吸
込口は管13によって供給空気溜めSRに結合されてお
り、吐出口は管15により中継弁RVの制御口と弛め電
磁弁Rの吸込口とに結合されている。弛め電磁弁Rの吐
出口は大気に通じる。中継弁RVの供給口は、管17に
より供給空気溜めSRに結合されており、吐出口は管1
9によりブレーキシリンダ管4に結合され、中継弁排出
口EXは大気に通じている。圧力電気変換器X1は管2
1によりブレーキシリンダ管4に結合され、ワイヤ23
によりマイクロプロセッサユニットMPUに接続されて
いる。別の圧力電気変換器X2は管25によりブレーキ
管BPに結合され、ワイヤ27によりマイクロプロセッ
サユニットMPUに接続されている。マイクロプロセッ
サユニットMPUの入力29は各台車T1〜T6が支持
する車重に応じた積空信号を受け取る。本出願人の前記
出願明細書で論じられている別の車両パラメータがマイ
クロプロセッサユニットMPUの入力31に接続され
る。それらのパラメータは、5パック型鉄道車両10を
構成するプラットホーム及び台車の数と、5パック型鉄
道車両10の総レール荷重及び空車荷重量と、最大空車
正味ブレーキ率NBRFSEと、端の台車T1,T6の設
計正味ブレーキ率NBR50と、中間の台車T2〜T5の
設計正味ブレーキ率NBR50とを含む。
【0011】ブレーキ作用が要求されるとき、即ちブレ
ーキをかける必要があるとき、マイクロプロセッサユニ
ットMPUはワイヤ9及び11を付勢して電磁操作装置
に作用電磁弁及び弛め電磁弁の位置を切り替えさせる。
従って、弛め電磁弁Rは閉じられ、作用電磁弁Aは開い
て圧縮空気を供給空気溜めSRから中継弁RVへ通し、
従ってこの中継弁は周知のようにその作用位置へ案内さ
れる。作用位置で、中継弁RVは供給空気溜めSRから
ブレーキシリンダ管4へ圧縮空気を通す。圧力変換器X
1は、ブレーキシリンダ管4での瞬時圧力に対応するフ
ィードバック情報をそれぞれのブレーキシリンダ圧の示
度としてマイクロプロセッサMPUへ供給する。
【0012】各ブレーキシリンダBC1〜BC6で所望
の圧力に達したとき、ワイヤ9が消勢されて作用電磁弁
Aのソレノイドを消勢し、従って、この弁はその閉位置
へバネ復帰して中継弁RVの制御口への空気のそれ以上
の供給を遮断する。その場合、中継弁RVは、実効ブレ
ーキシリンダ圧に従う内部フィードバックループにより
ブレーキシリンダ圧を生じさせるのをやめることにより
ブレーキの重なり状態をもたらす。
【0013】ブレーキを弛めたいときには、マイクロプ
ロセッサユニットMPUはワイヤ9及び11を消勢し、
電磁弁A及びRの両方に図示の位置をとらせ、この位置
では供給空気溜めの圧力は中継弁の制御口から遮断さ
れ、それは同時に弛め電磁弁Rを介して大気に通じる。
そのために、中継弁RVはその弛め位置へ移行して、こ
の位置でブレーキシリンダBC1〜BC6内のブレーキ
作用圧力は管4,19及び中継弁の排気口EXを介して
排出される。
【0014】本発明による、ブレーキシリンダ圧を調整
してどの台車T1〜T6の車輪も滑らせないようにする
マイクロプロセッサユニットMPUの動作を図3のフロ
ーチャートに従って説明する。
【0015】そのような動作の前に、マイクロプロセッ
サMPUは入力31に関して既に言及した種々のパラメ
ータと共に、入力29の積空状態パラメータを受け取
る。
【0016】次に図3のフローチャートを参照すると、
機能ブロック35に示されているように、マイクロプロ
セッサMPUは機関車から正味ブレーキ率コマンド信号
NBRを受け取る。ルーチンがブロック36に進むと、
各台車T1〜T6が支持する重量が計算される。台車T
2〜T5は、間の継ぎ手のところで支持されている隣の
プラットホームの重量を共有するので、2つの隣り合う
プラットホームN1〜N2,N2〜N3,N3〜N4,
N4〜N5の各々の重量の半分が各台車により支持され
ると考えられる。一方、台車T1及びT6は端の台車で
あるので、単一のプラットホームN1及びN5の重量の
半分だけがそれぞれ端の台車により支持されると考えら
れる。
【0017】次にブロック37で、各台車の設計正味ブ
レーキ率NBR50の基礎となっている3.5Kg/cm2
(50psi)のブレーキシリンダ圧と、満載車両荷重
重量とを用いて各トラックT1〜T6についての制動定
数Kが計算される。
【0018】鉄道技術の当業者には周知であるように、
鉄道車両の正味ブレーキ率NBRは、ブレーキシューの
力と、制動される車両の重量との関数である。即ち、正
味ブレーキ率を下記の式#1により定義することができ
る、 (1) NBR=(SF)/(WT) ここで、SFはブレーキシューの力であり、WTは車両
の荷重である。
【0019】ブレーキシューの力はブレーキシリンダ圧
の関数であるので、ブレーキシューの力SFを下記の式
のように表現することができる、 (2) SF=P・L・A・N・E ここでPはブレーキシリンダ圧であり、Lはブレーキ索
具装置のてこ比であり、Aはブレーキシリンダ圧を受け
るブレーキシリンダ・ピストンの実効面積であり、Nは
シリンダの数であり、Eはブレーキ索具装置効率であ
る。
【0020】効率Eが一定であれば、ブレーキシリンダ
圧Pだけが変化するので、式#1のファクターL・A・
N・Eを定数Kで表すことができる。従って、式#2は
下記のようになる、 (3) SF=P・K 又は P=SF/K
【0021】また、鉄道車両の各台車は3.5Kg/c
2のブレーキシリンダ圧に基づく所定の正味ブレーキ
率と[このことは、車両のブレーキ管が4.9Kg/c
2(70psi)に込められているときの全ブレーキ
に相当する]、満載荷重重量WTFLとを有するように設
計されるものであることもよく知られている。このよう
な所定の正味ブレーキ率は設計正味ブレーキ率NBR50
と称される。
【0022】設計正味ブレーキ率NBR50は3.5Kg
/cm2(50psi)のブレーキシリンダ圧に基づい
ているので、式#3のブレーキシュー力SFを50x
(K)と表示することができる。従って、式#1を次の
ように書くことができる、 (4) NBR50=50(K)/(WTFL)又は K=
(NBR50×WTFL)/50
【0023】このように、各台車についての制動定数
は、ブロック37に従って式#4を用いて計算される。
計算される制動定数Kは固定された値であると見なすこ
とのできる数であるので、ブレーキシリンダ圧Pを調整
することによってのみブレーキシュー力SFを変化させ
ることができる。
【0024】各台車についての制動定数Kはマイクロプ
ロセッサMPUに記憶されて、その台車に車輪滑り状態
を生じさせない最大許容ブレーキシリンダ圧BCP
Aと、指令された5パック型正味ブレーキ率NBRを達
成するために必要なブレーキシリンダ圧BCPRとを決
定するために使われる。これらの計算はそれぞれサブル
ーチン39及び41で実行される。
【0025】サブルーチン39では、機能ブロック43
に示されているように、各台車が支持する現実の車両荷
重重量と、所定の最大許容総正味ブレーキ率パラメータ
NBRFSEとに基づいて各台車T1〜T6について最大
許容全ブレーキブレーキシュー力SFが計算される。こ
の最大許容全台車ブレーキシュー力SFは式#1から次
のようになる、 (1) NBR=(SF)/(WT)又は SF=NB
R×WT ここでNBRは、空車両荷重状態の場合と同じく、所定
最大許容総正味ブレーキ率であり、WTは現実の台車荷
重重量である。
【0026】このように各台車での最大全ブレーキシュ
ー力を計算し、その台車についての制動定数を知ったな
らば、マイクロプロセッサMPUは、ブロック45に示
されているように式#3に従って各台車についての最大
許容ブレーキシリンダ圧を計算する。
【0027】次にプログラムはブロック45からブロッ
ク47へ進む。これは、最低許容台車ブレーキシリンダ
圧を、全ての台車T1〜T6がそれに制限される最大圧
力として選択する機能を表す。
【0028】同時に、サブルーチン41は、5パック型
車両10をその値で制動したいところの所与の正味ブレ
ーキ率コマンドNBRに必要とされる総ブレーキシュー
力SFをブロック49に示されているように式#1に基
づいて計算する。5パック型車両についてブレーキシュ
ー力を計算する場合には、コマンドNBRは所望の正味
ブレーキ率となり、重量WTは各プラットホームN1〜
N5の現実の荷重重量の合計である。
【0029】サブルーチン41がブロック51に進む
と、次の機能はブロック49で計算された総ブレーキシ
ュー力を生じさせるために必要な、5パック型車両に必
要とされるブレーキシリンダ圧BCPRを計算すること
である。これは、式#3を用いて次のように行われる、 (3) P=SF/K ここで、Kは全ての台車T1〜T6の制動定数の和に基
づく定数であり、SFはブロック49で計算された総ブ
レーキシュー力である。
【0030】このようにして、サブルーチン41を介し
て正味ブレーキ率コマンドNBRに従って所要の、即ち
要求された5パック型車両ブレーキシリンダ圧BCPR
を計算すると共に、サブルーチン39を介してブレーキ
シリンダ制限圧を計算した後、機能ブロック53に示さ
れているように、これらの圧力を比較して、そのうちの
低い方の圧力を所望のブレーキシリンダ圧BCPDとし
て選択する。
【0031】次に、判定ブロック55で比較を行って、
図2の圧力変換器X1で監視されている現存するブレー
キシリンダ圧BCPEが所望のブレーキシリンダ圧BC
Dより低いか、等しいか、それとも高いかを判定す
る。この判定結果は、車輪の滑りがどの台車T1〜T6
でも生じると予想される閾値を上回らないように、ブレ
ーキコマンドと調和する圧力を達成するべくブレーキシ
リンダ圧を上げ、維持し、又は下げるために、ブロック
57,59及び61に示されているように電磁弁A及び
Rを適切に動作させる。
【0032】本発明を一層よく理解するために、マキシ
−スタックI(a Maxi-Stack I)という名で広く知られ
ている5パック型車両等の代表的なマルチプラットホー
ム5パック型車両10を検討する。この5パック型車両
は363トン(800,000ポンド)の総レール荷重
と、803トン(177,000ポンド)の軽荷重又は空
荷重量とを有する。この例の目的から、どの台車の最大
許容総正味ブレーキ率も28%であるとし、端の台車T
1,T6の設計正味ブレーキ率BNR50は0.0725
で中間の台車T2〜T5の設計正味ブレーキ率は0.0
975であるとする。これらのパラメータは、プラット
ホームNの数5と5パック型車両10を構成するトラッ
クの数6と共に入力31を介してマイクロプロセッサM
PUで設定される。
【0033】また、プラットホームN2及びN3は完全
に空で、プラットホームN1,N4及びN5は満載状態
であるとする。各プラットホームのこのような荷重状態
は、各台車T1〜T6に付随する適当な積空装置により
検出されて入力29を介してマイクロプロセッサMPU
に送られる。
【0034】マルチプラットホーム車両10を構成する
プラットホームの数とマイクロプロセッサMPUに入力
された総レール荷重とに基づいて、各プラットホームN
の満載荷重量WTFLは800,500÷5即ち160,1
00ポンド(73トン)と計算される。同様に、各プラ
ットホームNの完全に空の重量WTFLは、プラットホー
ムの数とマイクロプロセッサMPUに入力された空重量
パラメータとに基づいて177,000÷5即ち35,4
00ポンド(16トン)と計算される。上記の代表的な
5パック型車両10では、空のプラットホームN2及び
N3は35,400ポンドの荷重重量を有し、満載のプ
ラットホームN1,N4及びN5は160,100ポン
ドの荷重重量を有する。端の台車T1及びT6は、各
々、荷が積まれているプラットホームN1及びN5の重
量の半分即ち36.5トン(80,050ポンド)を支持
する。中間の台車T2は、荷が積まれているプラットホ
ームN1からのプラットホームN2との重量の半分即ち
44.3トン(97,750ポンド)を支持する。中間の
台車T3は、空のプラットホームN2及びN3の重量の
半分即ち16トン(35,400ポンド)を支持する。中
間の台車T4は、空のプラットホームN3と、荷が積ま
れているプラットホームN4との重量の半分即ち44.
3トン(97,750ポンド)を支持する。中間の台車
T5は荷が積まれているプラットホームN4及びN5の
重量の半分即ち73トン(160,100ポンド)を支持
する。これらの値は全てマイクロプロセッサMPUによ
り計算されて記憶装置に記憶される。
【0035】式#4を用い、ルーチンのブロック37に
従って、台車T1,T6の制動定数は116.0725
と計算され、台車T2,T3,T4及びT5の制動定数
は312.195と計算される。
【0036】サブルーチン39のブロック43に進み、
式#1を用いて、各台車についての最大許容ブレーキシ
ュー力を、その台車が支持する現実の荷重重量と、空の
プラットホームに全ブレーキをかけても通常は車輪の滑
りを生じさせない最大正味ブレーキ率を表す所定の最大
許容正味ブレーキ率NBRFSE=0.28とに基づいて計
算する。この最大許容ブレーキシュー力は、台車T1に
ついては10.2トン(22,414ポンド)であり、
台車T2については12.4トン(27,370ポンド)
であり、台車T3については4.5トン(9,912ポン
ド)であり、台車T4については12.4トン(27,3
70ポンド)であり、台車T5については20.3トン
(44,828ポンド)であり、台車T6については1
0.2トン(22,414ポンド)である。
【0037】ルーチンは、次にブロック45に移行し
て、式#3を用いて各台車について最大許容ブレーキシ
リンダ圧を計算する。台車T1についての最大許容ブレ
ーキシリンダ圧BCPAは13.6Kg/cm2(193.
10psi)であり、台車T2については6.16Kg
/cm2(87.67psi)であり、台車T3について
は2.23Kg/cm2(31.75psi)であり、台
車T4については87.67psiであり、台車T5に
ついては10.09Kg/cm2(143.59psi)で
あり、台車T6については13.6Kg/cm2(193.
10psi)である。これらの値はその台車の設計正味
ブレーキ率NBR50とそれが支持するプラットホームの
荷重重量とに基づく、車輪の滑りをそれぞれの台車に生
じさせない最大ブレーキシリンダ圧を表す。5パック型
車両10の各台車でのブレーキシリンダ圧を制御するた
めにただ1対の電磁弁A及びRが使用されているに過ぎ
ないので、個々の台車毎に、それに許容される特別の最
大ブレーキシリンダ圧BCPAを設けることはできない
ことが理解されよう。どの台車に対しても所定最大許容
正味ブレーキ率NBRFSE=0.28を上回る正味ブレー
キ率が生じないことを保証すべく、最低許容台車ブレー
キシリンダ圧BCPAはブロック47に従って各台車T
1〜T6にブレーキ力を供給するためにブレーキシリン
ダ制限圧BCPLとして選択され、このようにして車輪
の滑りが防止される。この例では、台車T3の2.23
Kg/cm2(31.75psi)の最大許容ブレーキシリ
ンダ圧BCPAが各台車のブレーキシリンダ圧の限界で
ある最大ブレーキシリンダ圧BCPLとなる。
【0038】正味ブレーキ率コマンドNBRが選択され
た制限ブレーキシリンダ圧BCPLより低いブレーキシ
リンダ圧BCPRを要求する場合には、システムサブル
ーチン41はサブルーチン39を無効にして所望のブレ
ーキシリンダ圧BCPDを定める。本例では、正味ブレ
ーキ率コマンドNBRは0.1であると仮定されてい
る。式#1により、機能ブロック49の方向をたどっ
て、正味ブレーキ率コマンドNBRとプラットホームN
1〜N5の実際の荷重重量の合計とに基づいて、5パッ
ク型車両10についての総ブレーキシュー力SFは2
5.0トン(55,110ポンド)と計算される。
【0039】全ての台車T1〜T6の制動定数の合計
と、ブロック51が指示する総所要ブレーキシュー力S
Fとに基づいて、各台車で必要とされる実際のブレーキ
シリンダ圧は式#3に従って2.6Kg/cm2(37.2
1psi)であると計算される。
【0040】ブロック53が指示するように制限ブレー
キシリンダ圧BCPL=2.23Kg/cm2(31.75
psi)と所要ブレーキシリンダ圧BCPR=2.6Kg/
cm2(37.21psi)とを比べて、最終的に低い方
のブレーキシリンダ圧BCPDを5パック型車両10の
各台車を制動するために選択する。本実施形態では、こ
れは制限ブレーキシリンダ圧BCPLである。別の条件
下では、選択されるブレーキシリンダ圧は、実際、所要
ブレーキシリンダ圧BCPRであることもあり得る。
【0041】いずれにせよ、判定ブロック55が指示す
るように、図2の圧力変換器X1によって監視されてい
る現存するブレーキシリンダ圧BCPEに応じて所望の
ブレーキシリンダ圧BCPDを達成するためには電磁弁
A及びRを適切に制御する必要がある。
【0042】制限圧BCPL=2.23Kg/cm2(3
1.75psi)を選択するとき、5パック型車両の正
味ブレーキ率NBRは0.085であることが分かり、
所要の正味ブレーキ率コマンドは0.1の正味ブレーキ
率NBRであることが分かる。従って、本発明による
と、種々の車両荷重形態と種々の台車設計正味ブレーキ
率とを考慮しながらマルチプラットホーム車両全体のた
めに単一のブレーキ制御システムを使って、指令された
5パック型車両正味ブレーキ率を悪化させることなく車
輪の滑りを防止するなどのために、マルチプラットホー
ム形鉄道車両でブレーキシリンダ圧を調節することがで
きる。
【0043】しかし、指令された正味ブレーキ率に従っ
て実現される実際の5パック型車両正味ブレーキ率同士
をもっと厳密に相関させたい場合には、図4に示されて
いる本発明の別の実施形態を採用することができる。本
発明のこの実施形態では、マルチプラットホーム5パッ
ク型車両10は、1つのマイクロプロセッサMPU1に
より制御される2つの独立のブレーキ制御システムを使
用する。各ブレーキシステムは、図2に示されている本
発明の第1実施形態に関して説明したように構成されて
いる作用電磁弁、弛め電磁弁及び中継弁を含んでいる
が、6台ではなくて3台の台車のみでブレーキシリンダ
圧を制御するようになっている。
【0044】図4に示されているように、第1制御シス
テムは、ブレーキシリンダBC1,BC2及びBC3を
それぞれ有する台車T1,T2及びT3でのブレーキシ
リンダ圧を制御する。第2制御システムは、ブレーキシ
リンダBC4,BC5及びBC6をそれぞれ有する台車
T4,T5及びT6でのブレーキシリンダ圧を制御す
る。従って、ブレーキシリンダ管4は第1部分4Aと第
2部分4Bとに分かれている。また、2つのブレーキシ
リンダ圧変換器が設けられていて、変換器X1はブレー
キシリンダ管部分4Aに結合され、変換器X2はブレー
キシリンダ管部分4Bに結合されている。また、ブレー
キシリンダ管部分4A及び4Bには1対の中継弁装置R
V1及びRV2がそれぞれ結合されており、それらは各
々制御口を持っていて、それに作用電磁弁及び弛め電磁
弁A1,R1及びA2,R2からの制御圧が結合されて
いる。電磁弁の両方の組A1,R1及びA2,R2がワ
イヤ9A,11A及び9B,11Bを介してマイクロプ
ロセッサMPU1により制御される。各制御システムの
これらの電磁弁及び中継弁は図2に関して説明したのと
同様に動作するので、これ以上の説明は不要である。
【0045】次に、図5及び図6のフローチャートを参
照すると、マイクロプロセッサMPU1は、図3の実施
形態の対応する機能ブロックと同様に指示する機能ブロ
ック35,36及び37の指示通りに各台車T1〜T6
について制動定数K計算し記憶する。
【0046】各台車T1〜T6についての制動定数は、
その台車で車輪の滑り状態を生じさせない最大許容ブレ
ーキシリンダ圧BCPAを決定すると共に、指令された
5パック型車両正味ブレーキ率NBRを達成するために
必要なブレーキシリンダ圧BCPRを決定するために使
われる。最大許容ブレーキシリンダ圧BCPAは、サブ
ルーチン39の機能ブロック43及び45に示されてい
るように計算される。所要のブレーキシリンダ圧BCP
Rは、サブルーチン41のブロック49及び51により
指示されるとおりに計算される。
【0047】次に、台車T1,T2,及びT3について
の最大許容ブレーキシリンダ圧BCPA1を比較し、ブロ
ック47Aに示されているように、その中の最低の圧力
を、各台車T1,T2及びT3がそれに制限されるとこ
ろの最大圧力BCPL1として選択する。ブロック47B
に示されているように、同じ操作を行って台車T3,T
4及びT5についての制限圧BCPL2を選択する。
【0048】サブルーチン41を介して正味ブレーキ率
コマンドNBRに応じた5パック型車両ブレーキシリン
ダ圧BCPRを計算すると共に、それぞれの台車の組T
1,T2,T3及びT4,T5,T6についてのブレー
キシリンダ制限圧BCPL1、BCPL2を計算した後、ブ
ロック53A,53Bに示されているように、これらの
圧力BCPR、BCPL1及びBCPR、BCPL2を比較し
て、それぞれの台車の組についての所望のブレーキシリ
ンダ圧BCPD1、BCPD2を得るべく、それらの圧力の
うちの低い方を選択する。
【0049】ここまでは、図5及び図6のプログラム
は、それぞれの台車の組T1,T2,T3及びT4,T
5,T6について別々にブレーキシリンダ制限圧BCP
L1,BCPL2及び異なる所望のブレーキシリンダ圧BC
D1,BCPD2を計算する点においてのみ図3のプログ
ラムと異なるに過ぎない。
【0050】次に、ブロック63A、63Bに示されて
いるように、それぞれの台車の組T1,T2,T3及び
T4,T5,T6についての所望のブレーキシリンダ圧
BCPD1,BCPD2を所要のブレーキシリンダ圧BCP
Rから引いて、各台車の組についての圧力不足BC
S1,BCPS2を得る。
【0051】次に、機能ブロック65A,65Bに示さ
れているように、一方の台車の組のブレーキシリンダ圧
不足BCPS1,BCPS2に対応する不足値を他方の台車
の組の所望ブレーキシリンダ圧BCPD1,BCPD2に加
えて、それぞれの台車の組についての補正されたブレー
キシリンダ圧BCPC1,BCPC2を得る。このようにし
て、図2の実施形態に従って得られた所望のブレーキシ
リンダ圧BCPDを更に補正して、図4の実施形態の一
方の台車の組でのブレーキシリンダ圧を、所要ブレーキ
シリンダ圧BCPRと他方の台車の組について得られた
制限ブレーキシリンダ圧BCPLとの差に対応する量だ
け増大させる。以上に述べたように、一方の台車の組の
所望ブレーキシリンダ圧BCPDを増大させるためにマ
ルチプラットホーム形車両10を2つの別々のブレーキ
制御システムに分けることで、図2の実施形態で得られ
る所望のブレーキシリンダ圧BCPDに応じて実現され
る正味ブレーキ率よりも、5パック型車両について指令
された正味ブレーキ率NBRに近い正味ブレーキ率が得
られる。
【0052】ブロック67A,67Bが指示するよう
に、各台車の組について補正されたブレーキシリンダ圧
BCPC1,BCPC2及び制限圧BCPD1,BCPD2のう
ちの低い方を新しい所望ブレーキシリンダ圧BCPN1
BCN2として選択することにより、この新しい所望ブレ
ーキシリンダ圧BCPN1,BCPN2が通常は図2の実施
形態で得られる所望ブレーキシリンダ圧BCPD1,BC
D2より大きいにも関わらず、どの台車にも車輪の滑り
を生じさせるような過剰のブレーキ力はかからないこと
が保証される。
【0053】判定ブロック55A,55Bにより指示さ
れるとおりに、各台車の組についてのこの新しい所望ブ
レーキシリンダ圧BCPN1,BCPN2は、それぞれの台
車の組の現存するブレーキシリンダ圧BCPE1,BCP
E2に対応する変換器X1、X2からのフィードバック信
号と瞬時に比較される。
【0054】そして、マイクロプロセッサMPU1は、
それぞれのブレーキシリンダ管部分4A,4Bの中の圧
力が、計算された新しい所望ブレーキシリンダ圧BCP
N1,BCPN2に応じて調整されることとなるように、ワ
イヤ9A,11A及び9B,11Bを介して制御信号を
出力して電磁弁A1,R1及びA2,R2を操作する。
【0055】各台車T1,T2,T3及びT4,T5,
T6についてのこの新しい所望ブレーキシリンダ圧BC
N1、BCPN2が図4の本発明の実施形態に従ってどの
ようにして導出されるかをもっとよく理解するために、
図2の実施形態に関して説明した代表的マルチプラット
ホーム形車両10を再び考察する。
【0056】図2の実施形態に関して説明した最大許容
ブレーキシリンダ圧BCPA及び所望ブレーキシリンダ
圧BCPRは、図4の実施形態でも同様に導出される。
最大許容ブレーキシリンダ圧BCPAは、台車T1につ
いては10.17トン(22,414ポンド)であり、台
車T2については12.41トン(27,370ポンド)
であり、台車T3については4.5トン(9,912ポン
ド)であり、台車T4については12.4トン(27,3
70ポンド)であり、台車T5については20.3トン
(44,828ポンド)であり、台車T6については1
0.2トン(22,414ポンド)である。
【0057】台車T1,T2,T3についてのこれらの
圧力のうちの最低のものが最大ブレーキシリンダ圧BC
L1として選択され、台車T1,T2,T3のいずれに
も車輪の滑りが生じないことを保証するために、台車の
この第1の組はこの圧力に制限される。台車の第2の組
を構成する台車T4,T5,T6についても同じことが
当てはまり、これは、台車T4,T5,T6の最低の最
大許容ブレーキシリンダ圧に対応する最大ブレーキシリ
ンダ圧BCPL2に制限される。第1の台車の組の場合に
はBCPL1は2.23Kg/cm2(31.749psi)
であり、第2の台車の組の場合にはBCPL2は6.16
Kg/cm2(87.669psi)である。
【0058】図2の第1実施形態の場合と同じく、第1
の台車の組についての所望ブレーキシリンダ圧BCPD
は、0.1のNBRコマンドに応じるのに必要なブレー
キシリンダ圧BCPRとブレーキシリンダ制限圧BCPL
とのうちの低い方である。第1の台車の組の場合、制限
ブレーキシリンダ圧BCPL1=2.23Kg/cm2(3
1.749psi)は所要ブレーキシリンダ圧BCPR
2.61Kg/cm2(37.213psi)より低いの
で、所望ブレーキシリンダ圧BCPD1は2.23Kg/
cm2(31.749psi)となる。一方、所要ブレー
キシリンダ圧BCPR=2.61Kg/cm2(37.21
3psi)は、第2の台車の組について導出された制限
ブレーキシリンダ圧BCPL2=6.16Kg/cm2(8
7.669psi)より低いので、この所要ブレーキシ
リンダ圧が所望ブレーキシリンダ圧BCPD2となる。
【0059】次に、所要ブレーキシリンダ圧BCPR
2.61Kg/cm2(37.213psi)とブレーキシ
リンダ制限圧BCPLとの差に基づいて台車の各組のブ
レーキ圧について補正圧BCPC1,BCPC2を導出す
る。
【0060】台車の各組で、一方の台車の組の所望ブレ
ーキシリンダ圧が所要ブレーキシリンダ圧よりどれだけ
低いかを測定して不足値を得、その値だけ他方の台車の
組のブレーキ圧を高める。第1の台車の組の場合には、
この不足値BCPS1は0.384Kg/cm2(5.46
4psi)であることが分かり、これを第2の台車の組
の所望ブレーキシリンダ圧BCPD2に加えて、補正済み
ブレーキシリンダ圧BCPC2=3.0Kg/cm2(42.
667psi)を得る。第2の台車の組の場合には、制
限ブレーキシリンダ圧BCPL2は所要ブレーキシリンダ
圧BCPRより高いので、不足係数BCPS2はゼロであ
る。従って、第1の台車の組のブレーキ圧の更なる調節
を行わず、補正済みブレーキシリンダ圧BCPC1は2.
23Kg/cm2(31.749psi)にとどまる。
【0061】各台車組について、制限ブレーキシリンダ
圧と補正済みブレーキシリンダ圧とのうちの低い方を新
しい所望ブレーキシリンダ圧BCPN1,BCPN2として
選択する。第1の台車の組の場合には、制限ブレーキシ
リンダ圧BCPL1は2.23Kg/cm2(31.749
psi)である。補正済みブレーキシリンダ圧BCPC1
も同じなので、新しい所望ブレーキシリンダ圧BCPN1
は2.23Kg/cm2(31.749psi)である。第
2の台車組の場合には、制限ブレーキシリンダ圧BCP
L2は6.16Kg/cm2(87.669psi)である。
補正済みブレーキ圧BCPC2は3.0Kg/cm2(42.
667psi)であり、これはBCPL2より低いので、
新しい所望ブレーキシリンダ圧BCPN2の選択された値
は、3.0Kg/cm2(42.667psi)となる。
【0062】従って、本発明のこの第2実施形態におい
ては一方の台車の組についての新しい所望ブレーキシリ
ンダ圧は他方の台車での所望のブレーキシリンダ圧に対
するブレーキシリンダ制限圧の減少量に基づく不足値だ
け高められ、またその逆も同様であるが、ただしその新
しい所望ブレーキシリンダ圧の上昇の結果としてブレー
キシリンダ圧がその台車の組についての制限圧を上回ら
ないことが条件となる。このようにして、車輪の滑りを
生じさせることなく、5パック型車両について指令され
た0.1の正味ブレーキ率が達成される。
【0063】従って、本発明のこの第2実施形態は、マ
ルチプラットホーム形車両10について指令されたNB
Rを正確に達成することができ、或いは、積載状態に応
じて、少なくとも本発明の第1実施形態に従って達成し
得るのと同じく正確に指令されたNBRに近い正味ブレ
ーキ率を達成することができる。
【0064】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は、特許請求の範囲に記載の形態に限
らず、様々な形態で実施可能であり、それらについて列
挙すると下記の通りである。 (1) 前記マイクロプロセッサは、前記第1及び第2
所望ブレーキ圧を前記第2不足圧及び前記第1不足圧に
それぞれ応じて、前記第1及び第2のブレーキ手段で供
給される前記共通ブレーキ圧を高める方向に補正する手
段を更に有する請求項9に記載の電空ブレーキシステ
ム。 (2) 前記マイクロプロセッサは、前記第1所望ブレ
ーキ圧と補正された前記第1所望ブレーキ圧とのうちの
低い方に応じて新しい第1所望圧を供給すると共に、前
記第2所望ブレーキ圧と補正された前記第2所望ブレー
キ圧とのうちの低い方に応じて新しい第2所望圧を供給
する手段を更に有する上記(1)項に記載の電空ブレー
キシステム。 (3) 上記(2)項に記載の電空ブレーキシステムで
あって、 a) 前記第1ブレーキ手段の前記共通ブレーキ圧の瞬
時値に対応する第1フィードバック信号を前記マイクロ
プロセッサに供給する第1変換器手段と、 b) 前記第2ブレーキ手段の前記共通ブレーキ圧の瞬
時値に対応する第2フィードバック信号を前記マイクロ
プロセッサに供給する第2変換器手段と、を更に備える
電空ブレーキシステム。 (4) 前記マイクロプロセッサは、前記第1ブレーキ
手段の前記新しい第1所望圧と前記共通ブレーキ圧との
差に応じて第1不一致信号を供給すると共に前記第2ブ
レーキ手段の前記新しい第2所望圧と前記共通ブレーキ
圧との差に応じて第2不一致信号を供給する手段を更に
有する上記(2)項に記載の電空ブレーキシステム。 (5) 前記弁手段は、前記第1不一致信号及び前記第
2不一致信号にそれぞれ従う入口と、前記第1及び第2
ブレーキ手段にそれぞれ結合されて前記共通ブレーキ圧
を該第1及び第2ブレーキ手段にそれぞれ供給する出口
とを各々有する第1及び第2電空弁からなる上記(4)
項に記載の電空ブレーキシステム。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用できるマルチプラットホーム形
鉄道車両の図である。
【図2】 本発明の第1実施形態を構成する、マイクロ
プロセッサに基づく電空ブレーキシステムの略図であ
る。
【図3】 本発明の第1実施形態に従って図2のマイク
ロプロセッサにプログラムされる種々のステップを示す
フローチャートである。
【図4】 本発明の第2実施形態を構成するマイクロプ
ロセッサに基づくブレーキシステムの略図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に従って図4のマイク
ロプロセッサにプログラムされる種々のステップを図6
と共同して示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第2実施形態に従って図4のマイク
ロプロセッサにプログラムされる種々のステップを図5
と共同して示すフローチャートである。
【符号の説明】
4…ブレーキシリンダ管、10…マルチプラットホーム
形鉄道車両、N1,N2,N3,N4,N5…プラット
ホーム、T1,T2,T3,T4,T5,T6…台車、
MPU…マイクロプロセッサユニット、A,A1,A2
…作用電磁弁(弁手段)、R,R1,R2…弛め電磁弁
(弁手段)、RV…中継弁、BC1,BC2,BC3,
BC4,BC5,BC6…ブレーキシリンダ(ブレーキ
手段)、SR…供給空気溜め、X1,X2…圧力電気変
換器(変換器手段)。
フロントページの続き (72)発明者 ジョン・イー・ポール アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ア ーウィン、ブランディワイン・ドライブ 108 (56)参考文献 特開 平4−126658(JP,A) 特開 昭60−29368(JP,A) 特開 平2−68250(JP,A) 特開 昭56−154353(JP,A) 特開 平3−42361(JP,A) 特開 平4−292251(JP,A) 特開 平7−69200(JP,A) 特表 平7−507751(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/30 B61H 13/30 B61F 3/12 B61G 5/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通のブレーキ圧が供給されるようにな
    っている複数の台車を有するマルチプラットホーム形鉄
    道車両のための電空ブレーキシステムであって、 a) 前記共通ブレーキ圧に応じて作動する、前記各台
    車のためのブレーキ手段と、 b) 前記各台車についての荷重重量信号と設計正味ブ
    レーキ率信号とが接続されている単一のマイクロプロセ
    ッサと、 c) 前記マルチプラットホーム形鉄道車両についての
    所望の正味ブレーキ率に対応するコマンド信号を前記マ
    イクロプロセッサに送る手段とを備えており、 d) 前記マイクロプロセッサは、(i) 前記正味ブ
    レーキ率のコマンド信号に応じた所要ブレーキ圧を計算
    する手段と、(ii) 前記各台車について、設計正味ブ
    レーキ率と、該各台車により支持される重量とに基づい
    て、最大許容ブレーキ圧を計算する手段と、(iii) 全
    ての前記台車の前記最大許容ブレーキ圧のうちの最低の
    ものに従って制限圧を選択する手段と、(iv) 前記所
    要ブレーキ圧と前記制限圧とのうちの低い方に従って所
    望ブレーキ圧を決定するための手段と、からなってお
    り、 e) 更に、前記所望ブレーキ圧に応じて前記共通ブレ
    ーキ圧を供給する弁手段を備える、 マルチプラットホーム形鉄道車両のための電空ブレーキ
    システム。
  2. 【請求項2】 前記複数の台車の全てのための前記ブレ
    ーキ手段は前記共通ブレーキ圧と連絡されている請求項
    1に記載の電空ブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 前記共通ブレーキ圧の瞬時値に応じてフ
    ィードバック信号を前記マイクロプロセッサに供給する
    変換器手段を更に備える請求項2に記載の電空ブレーキ
    システム。
  4. 【請求項4】 前記マイクロプロセッサは、前記所望ブ
    レーキ圧と前記共通ブレーキ圧との差に応じた不一致信
    号を供給する手段を更に備えてる請求項3に記載の電空
    ブレーキシステム。
  5. 【請求項5】 前記弁手段は、前記不一致信号に応じて
    作動し、前記ブレーキ手段に結合されて前記共通ブレー
    キ圧を供給する出口を有する電磁弁手段からなる請求項
    4に記載の電空ブレーキシステム。
  6. 【請求項6】 前記複数の台車は、少なくとも、前記共
    通ブレーキ圧と連結された第1の前記ブレーキ手段を有
    する第1台車組と、前記第1のブレーキ手段とは別に前
    記共通ブレーキ圧に連結された第2の前記ブレーキ手段
    を有する第2台車組とからなる請求項1に記載の電空ブ
    レーキシステム。
  7. 【請求項7】 前記制限圧を選択する前記手段は、前記
    第1のブレーキ手段の最低最大許容ブレーキ圧に応じた
    第1制限圧と、前記第2のブレーキ手段の最低最大ブレ
    ーキ圧に応じた第2制限圧とを供給するようになってい
    る請求項6に記載の電空ブレーキシステム。
  8. 【請求項8】 前記所望ブレーキ圧を決定する前記手段
    は、前記所要ブレーキ圧と前記第1制限圧とのうちの低
    い方に応じた第1所望ブレーキ圧を供給すると共に、前
    記所要ブレーキ圧と前記第2制限圧とのうちの低い方に
    応じた第2所望ブレーキ圧を供給するようになっている
    請求項7に記載の電空ブレーキシステム。
  9. 【請求項9】 前記マイクロプロセッサは、更に、 a) 前記所要ブレーキ圧と前記第1所望ブレーキ圧と
    の差に基づく第1不足圧と、前記所要ブレーキ圧と前記
    第2所望ブレーキ圧との差に基づく第2不足圧を計算す
    る手段と、 b) 前記第1所望ブレーキ圧を前記第2不足圧に応じ
    て補正すると共に前記第2所望ブレーキ圧を前記第1不
    足圧に応じて補正する手段と、 を有する請求項8に記載の電空ブレーキシステム。
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