JPH0374202B2 - - Google Patents

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JPH0374202B2
JPH0374202B2 JP2820184A JP2820184A JPH0374202B2 JP H0374202 B2 JPH0374202 B2 JP H0374202B2 JP 2820184 A JP2820184 A JP 2820184A JP 2820184 A JP2820184 A JP 2820184A JP H0374202 B2 JPH0374202 B2 JP H0374202B2
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dialysate
foliar spray
brown algae
hydrolyzate
present
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JP2820184A
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は葉面散布剤、さらに詳しくは、果樹や
果菜の果実の品質向上、葉菜や薬草の生育促進の
ための葉面散布剤に関する。 従来から、果樹類や果菜類の果実の品質向上の
ために種々の薬剤、肥料などの使用が試みられて
おり、例えば、エチクロゼートのような植物ホル
モン剤の使用がすでに実用化されている。しかし
ながら、かかる植物ホルモン剤は連用により樹勢
を弱めことがあるなどの問題を有し、これと同等
以上の品質向上効果を有する植物ホルモン剤以外
の品質向上剤の出現が望まれている。 このような事情に鑑み、植物ホルモン剤以外の
すぐれた品質向上剤を見出すべく鋭意研究を重ね
た結果、先に、褐藻の加水分解物やそれとリン酸
塩の併用が連用によつても種勢を弱めるなどの問
題なしに、ミカンをはじめ各種の果樹、果菜類の
果実の肥大、着色を促進し、増糖、減酸などのす
ぐれた品質向上効果を発揮することが判明し、本
出願人はすでに特許出願した(特開昭57−58828
号および特開昭58−144309号)。その後、さらに
研究を続けたところ、該褐藻加水分解物の透析物
またはこれとリン酸塩、カリウム塩を併用して葉
面散布を行なうことにより、すぐれた果実の品質
向上効果が得られ、また、葉菜や薬草の生育促進
ができることを知り、本発明を完成するにいたつ
た。 すなわち、本発明は、褐藻加水分解物の透析物
を有効成分としてなる葉面散布剤を提供するもの
であり、また、該透析物と、リン酸塩およびカリ
ウム塩からなる群から選ばれる1種以上の塩を有
効成分としてなる葉面散布剤も提供するものであ
る。本発明によれば、該葉面散布剤を果樹、果菜
類に散布することにより、その果実の肥大と着色
ならびに増糖、減酸を著しく促進でき、品質の良
好な果実を安定して高収量で得ることができる。
また、葉菜や薬草に散布することにより、生育の
促進が図れ、かつ、病虫害を防止することができ
る。 かくして、本発明の葉面散布剤は、基本的に、
褐藻加水分解物の透析物またはこれにリン酸塩お
よび/またはカリウム塩を加えてなる液状または
固形の剤形の葉面散布剤である。 該透析物の調製に用いる褐藻加水分解物は、前
記特開昭57−58828号や同58−144309号に開示さ
れるような褐藻のアルカリ加水分解物でよい。す
なわち、原料褐藻としては、ヒバマタ目およびコ
ンブ目に属するもの、例えば、アスコフイラム・
ノドサム(Ascophyllum nodosum)、フクス・
セラタス(Fucus serratus)、フクス・ベシクロ
サス(Fucus vesiculosus)などのノルウエー産
ヒバマタ科、その他のヒバマタ科、アスコセイラ
科、ズルビレア科、ノテイア科、ヒマンタリア
科、ヤバネモク科、ホンダワラ科、ヒジキ科、コ
ンブ科、ワカメ科、アラメ科などのものが挙げら
れ、これらは単独でも2種以上を混合してもよ
い。ことに、効果の観点からノルウエー産ヒバマ
タ科のものが好ましい。原料褐藻のアルカリ加圧
加水分解は通常の方法によつて行なうことがで
き、例えば、水洗、乾燥、粉砕した原料褐藻10Kg
に対し、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリの
1〜3%(重量%以下同じ)水溶液150〜350を
加え、圧力2〜5Kg/cm2、温度100〜200℃で4〜
8時間加水分解を行なう。加水分解の度合は圧
力、温度および時間により調節でき、通常、2%
のアルカリ水溶液を用いる場合、3.5Kg/cm2の圧
力下、135℃で6時間程度の加水分解で充分であ
る。加水分解後、遠心分離し、ついでドラムフイ
ルターで濾過するような常法に従つて加水分解液
を分取する。 この加水分解液は褐藻加水分解物としてそのま
ま酸化物調製に用いることができ、また、要すれ
ば、リン産、硫酸、塩酸、酢酸、クエン酸などの
酸でPH約7〜5の中性〜弱酸性に調整後、酸化物
調製に用いることもできる。さらに、所望によ
り、固形分を70〜95%程度までに濃縮してもよ
い。 得られた褐藻加水分解物を通常の透析法に従つ
て透析して所棒の透析物を得る。 本発明における透析物とは、いわゆる、透析外
液であり、褐藻加水分解物の固形分含量を5〜20
%程度に調整し、孔径20Å以上のセロハン膜、コ
ロジオン膜、ゲルセロハン膜、パーチメント紙、
ポリビニルアルコール膜のような半透膜を用い、
18〜40℃で、5〜30時間、該加水分解物の固形分
の10〜60倍の水もしくは温湯に対して透析し、そ
の外液を透析物とする。該透析物は、一般に、固
形分含量が2〜10%、PH5〜10であり、乾物中、
炭水化物20〜45%、蛋白質4〜10%、灰分40〜60
%を含有する。 得られた透析物はそのまま本発明の葉面散布剤
として使用することができ、また、固形分30〜70
%程度に濃縮または水等で希釈してもよく、さら
に、スプレードライヤーなどで乾燥いて固形の葉
面散布剤としてもよい。 さらに、本発明においては、これらに各種のリ
ン酸塩、カリムウ塩を添加してもよい。リン酸塩
としてはリン酸水素−カリウム、リン酸水素二カ
リウム、リン酸ナトリウムなどが、また、カリウ
ム塩としては酢酸カリウム、クエン酸カリウム、
炭酸カリウムなどが挙げられ、これらは単独でも
2種以上併用してもよい。これらの塩は得られた
透析物自体に直接、添加混合しても、また、その
濃縮物、希釈物、固形化物に添加混合してもよ
く、通常、該透析物の固形分1部(重量部、以下
同じ)に対して0.3〜1部の割合で用いることに
より、良好な結果が得られる。 所望により、本発明の葉面散布剤には表面張力
を低下させて葉面付着性を改善するための界面活
性剤のような添加剤や他の肥料成分を添加しても
よい。 本発明の葉面散布剤は、通常、該透析物の固形
分濃度が50〜500ppmとなるように水で希釈し、
ミカンやその他の柑橘類、ブドウなどの果樹類、
イチゴ、トマトなどの果菜類、レタス、キヤベツ
などの葉菜類、当帰、甘草、げんのしようこなど
の薬草類の葉、茎等に散布して用いる。実際の散
布条件は、樹勢、天候などを考慮して適宜決定で
き、例えば、ミカンの場合、満開(80%開花)
後、60日目から150日目の間に1〜数回散布を行
ない、葉菜や薬草の場合は苗床、仮植床、本圃に
おいて潅水時、水に添加して散布を行なう。 また、本発明の葉面散布剤は他の植物成長調節
剤や農薬と混用することもできる。 つぎに、参考例および実施例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明する。 参考例 1 水洗、乾燥、粉砕したアスコフイラム・ノドサ
ム10Kgに炭酸ナトリウムの2%水溶液250を加
え、圧力3.5Kg/cm2、温度135℃で6時間加水分解
した。加水分解後、遠心分離し、ドライフイルタ
ーで濾過してアルカリ加水分解液225(固形分
4.4%)を得た。これを濃縮し、スプレードライ
ヤーで乾燥して水分含量約7%の黒褐色粉末状の
褐藻加水分解物を得た。これは、乾物中、炭水化
物54%、蛋白質4%、灰分42%を含有しており、
1%水溶液のPHは約8.4であつた。 参考例 2 水洗、乾燥、粉砕したアスコフイラム・ノドサ
ム10Kgに水酸化カリウムの2%水溶液250を加
え、圧力3.5Kg/cm2、温度135℃で6時間加水分解
した。加水分解後、遠心分離し、ドライフイルタ
ーで濾過してアルカリ加水分解液230(固形分
5.2%)を得た。この加水分解液を50%リン酸で
PH5.6に調整して黒褐色液状の褐藻加水分解物を
得た。 実施例 1 参考例1で得られた褐藻加水分解物10Kgを水で
10倍に希釈し、孔径20Åの半透膜を用い、水500
Kgに対して22℃で24時間透析し、透析外液を集
め、80℃で固形分30%になるまで濃縮し、透析物
30Kgを得た。この透析物はPH9.4で、乾物中、炭
水化物37.2%、蛋白質6.6%、灰分55.2%を含有
し、淡褐色液状を呈し、そのまま本発明の葉面散
布剤として使用できる。 実施例 2 実施例1で得られた透析物9Kgにリン酸水素二
カリウム1Kgを添加、混合して本発明の葉面散布
剤を得た。 実施例で得られた角葉面散布剤の効果をつぎの
とおり試験した。 (1) 18年生早生温州ミカン成木2本を選び1試験
区とした。 満開60日目、75日目および90日目に実施例2
の本発明の葉面散布剤を水で300倍に希釈して
散布した。対照として無施用区を設けた。 各試験区とも、同日(11月5日)に全樹一斉
に果実を採取し、収量、果重、着色、果汁の成
分を測定した。結果を第1表〜第3表に示す。
【表】
【表】
【表】 第1表〜第3表に示すごとく、本発明の葉面
散布剤はすぐれた果実の品質向上効果を示す。 (2) 実施例1の葉面散布剤を水で300倍に希釈し、
当帰の育苗に用いた。対照として無施用区を設
けた。散布は当帰の仮植床に100ml/日で10日
間行なつた。その結果、無施用区(水のみ散
布)に比して、本発明の葉面散布剤散布区は苗
の顕著な生育促進を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 褐藻加水分解物の透析物を有効成分としてな
    ることを特徴とする葉面散布剤。 2 褐藻加水分解物の透析物と、リン酸塩および
    カリウム塩からなる群から選ばれる1種以上の塩
    を有効成分としてなることを特徴とする葉面散布
    剤。
JP2820184A 1984-02-16 1984-02-16 葉面散布剤 Granted JPS60172914A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2820184A JPS60172914A (ja) 1984-02-16 1984-02-16 葉面散布剤

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JP2820184A JPS60172914A (ja) 1984-02-16 1984-02-16 葉面散布剤

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JPS60172914A JPS60172914A (ja) 1985-09-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2693454B1 (fr) * 1992-07-07 1994-10-07 Goemar Laboratoires Compositions à usage agricole contenant de la laminarine; procédé de culture de plantes utilisant ces compositions.
JP4130741B2 (ja) * 2002-02-18 2008-08-06 ロイヤルインダストリーズ株式会社 リンゴ葉摘み省力化方法
FR3025699B1 (fr) * 2014-09-11 2017-11-03 Laboratoires Goemar Extrait d'algue concentre, procede de preparation et ses utilisations en agriculture

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