JPS62265208A

JPS62265208A - 植物生理活性化組成物

Info

Publication number: JPS62265208A
Application number: JP61110192A
Authority: JP
Inventors: Toru Kato; 徹加藤
Original assignee: SHINKIYOU SANGYO KK
Current assignee: SHINKIYOU SANGYO KK
Priority date: 1986-05-13
Filing date: 1986-05-13
Publication date: 1987-11-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】１ａｎｑ分」本発明は植物生理活性化組成物、さらに詳しくは、各種
の農園芸作物に適用することにより、その生理を活性化
し、増収、増益を図るための組成物に関する。

発明の背景ａ＠芸佳作物栽培者にとって、作物の生理活性化により
、生育を促進さ仕、果実の着色、糖度の増加、品質向上
、根部肥大を図ることは、増収、増益の点から常に望ま
れていることであり、従来から、この目的のために、各
種の薬剤や肥料成分れている。

本発明者も、植物生理活性化組成物について種々検討を
加える間に、先に、褐藻加水分解物が植物生理の活性化
に有効であることを見出し、すでに特許出願した（特開
昭５７−５８８２８号および特開昭５８−１４４３０９
号）。その後さらに検討を重ねた結果、藻類加水分解物
と、トリプトファンを併用すると、一層すぐれた植物生
理の活性化が行なえることを知り、本発明を完成するに
いたった。

発明の開示本発明は、藻類加水分解物およびトリプトファンを有効
成分としてなることを特徴とする植物生理活性化組成物
を提供するものであり、本発明の組成物を８１１１芸作
物に適用することにより、その生理が活性化され、生育
や、果実の着色、糖度の増加、品質向上、根部肥大等が
著しく促進される。

本発明の組成物において有効成分として用いる藻類加水
分解物はいずれの淡水産藻類や海草からに属する緑藻類
、ヒバマタ目およびコンブ目に属する褐藻類、例えば、
アスコフイラム・ノドサム（Ａ　ｓｃｏｐｈｙｌｌｕｍ
　　ｎｏｄｏｓｕｍ）、フクスーセラタス（Ｆ　ｕｃｕ
ｓ　　５ｅｒｒａｔｕｓ）、フクス１ベシクロサス（Ｆ
　ｕｃｕｓ　　ｖｅｓｉｃｕｌｏｓｕｓ）などのノルウ
ェー産ヒバマタ科、その他のヒバマタ科、アスコセイラ
科、ズルビレア科、ノテイア科、ヒマンタリア科、ヤバ
ネモク科、ホンダワラ科、ヒノキ科、コンブ科、ワカメ
科、アラメ科など由来のものが挙げられ、これらは１種
または２種以上を混合してもよい。

特に、植物生理活性化の効果が良好なことから、褐藻類
、ことに、ノルウェー産のヒバマタ科由来のものが好ま
しい。また、これらの藻類の加水分解は常法に従って行
なうことができ、例えば、水洗し、乾燥、粉砕した原料
藻類、例えば、前記の褐藻１０ｋｇに対し、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムの如きアルカリの１〜３重量％水溶液１５０〜３５０
Ｑを加え、圧力２〜５ｋｇ／Ｃｍ’、温度１００〜２０
０°Ｃで４〜８時間加水分解を行なう。加水分解の度合
は圧力、温度および時間により調節でき、通常、２％の
アルカリ水溶液を用いる場合、３．５．ｋｇ／ｃｍ２の
圧力下、１３５℃で６時間程度の加水分解で充分である
。アルカリ加水分解後、遠心分離し、次いでドラムフィ
ルターで濾過するような常法に従って加水分解液を分取
し、所望により、リン酸、硫酸、塩酸などの酸でｐｌ（
約７〜５の中性〜弱酸性に調整する。

得られた加水分解液は、そのまま本発明の組成物の有効
成分として用いることができ、また、固形分７０〜９５
重量％程度に濃縮したり、さらに、乾燥粉末の形で用い
てもよい。

トリプトファンとしては、市販品として入手しうるらの
が使用でき、また、０体、Ｌ体、ＤＬ体いずれでもよく
、また、塩酸塩などのような塩の形態で用いることもで
きる。

本発明の植物生理活性化組成物は、基本的に、藻類加水
分解物とトリプトファンの混合物からなり、加水分解液
あるいは、その濃縮液または乾燥粉末とトリプトファン
とを混合し、使用時に適宜、水等で希釈する液状または
粉末状の濃厚型の組成物、あるいは、適宜の濃度の液状
または粉末状にした直接使用できる形態の組成物、さら
には、使用時に、加水分解物とトリプトファンを個別に
適宜希釈し、混合する形態の組成物が包含される。

用いる藻類加水分解物とトリプトファンの配合割合は、
適用する植物の種類および適用法、適用時期等によって
広範に変えろことができるが、通常、適用する状態で、
藻類加水分解物の固形分濃度が０００１〜０．５重量％
、トリプトファンの濃度が１００〜５００　ｐｐｍ、５
度であれば充分である。

本発明の組成物は、常法に従って各成分を混合、溶解、
要すれば乾燥して製造することができ、所望により、各
種の界面活性剤、賦形剤、展着剤、農薬成分、肥料成分
等を添加してもよい。

本発明の植物生理活性化組成物は、穀類、イモ類、五菜
類、果樹類、花丹類などの各種の農園芸作物に、全面散
布、葉面散布などの方法で適用でき、これにより、作物
の生理を活性化し、生育、を促進させることができる。

なお、適用時期は、作物の種類、状態、天候などを考慮
して適宜決定でき、例えば、成育促進には成育初期より
果実肥大、熟期促進には果実肥大初期より、また、根菜
類の根部肥大には成育中期より散布することができる。

つぎに、参考例および実施例を挙げて本発明をさらに詳
しく説明する。

参考例水洗、乾燥、粉砕したアスコフイラム・ノドサムｌｏｋ
ｇに炭酸ナトリウムの２％水溶液２５０（を加え、圧力
３．５ｋｇ／ｃｍ”、温度１３５℃で６時間加水分解し
た。加水分解後、遠心分離し、ドラムフィルターで濾過
して加水分解液２２５Ｑ（固形分４．・１％）を得た。

これを濃縮し、固形分９５％の加水分解物を得た。

実施例１参考例で得られた固形分９５％の褐藻加水分解物１ｋｇ
と、トリプトファン２００ｇを混合し、所水で５００〜
５０００倍に希釈し、該加水分解物の固形分濃度的０．
０２〜０．２重量％、トリプトファン濃度２０〜４００
　ｐｐｍとして使用する。

実施例２参考例で得られた固形分９５％の褐藻加水分解物を水で
５０００倍に希釈し、これに、トリプトファンを２００
　ｐｐｍの濃度となるように加えて、所望の植物生理活
性化組成物を得た。この組成物は直接、全面散布により
作物に適用できる。

この組成物のホウレン草に対する生育促進効果をっぎの
とおり試験した。

三要素各々１　、０　ｋｇ／　ａ、苦土石灰２　、０　
ｋｇ／ａの割合で混合した床上を用いた１５ｃｍ鉢に、
４月１日にホウレン草を播種し、木葉３枚展開時に該組
成物を全面散布した。散布１ケ月後の生育状態を、無散
布対照区と比較した結果を第１表に示す。

第１表第１表に示すごとく、本発明の組成物の散布により、葉
数、草丈、葉重いずれの点においても、ホウレン草の生
育が促進された。

実施例３参考例で得られた固形分９５％の褐藻加水分解物を水で
１０００倍および２０００倍に希釈し、各々、トリプト
ファンを２００　ｐｐｍの濃度となるように加えて、所
望の植物生理活性化組成物を得た。これらの組成物は直
接、全面散布により作物に適用できろ。

これらの組成物の二十日大根の生育促進、根部肥大効果
をっぎのとおり試験した。

９月２５日に播種した二十日大根を１０月１０日に５区
に分け、第１区および第２区には、各々、本発明の組成
物を、また、第３区および第４区には、加水分解物のみ
でトリプトファンを含有しない組成物を全面散布した。

また、第５区は無散布対照区とした。元肥０．５ｋｇ／
ａ、苦土石灰１０ｋｇ／ａを全層施肥し、よく耕耘、し
て生育に支障のないようにした。散布後、ｔｉ月１０日
に収穫し、生育および根部肥大状態を調べた。結果を第
２表に示す。

第２表第２表に示すごとく、本発明の組成物の散布（第１区お
よび第２区）により生育および根部肥大が著しく促進さ
れる。

実施例４参考例で得られた褐藻加水分解物を水で１０００倍に希
釈し、トリプトファンを２００　ｐｐｍの濃度になるよ
うに、また、展着剤として、市販のクミテンを１／１０
００の濃度で添加、混合して所望の植物生理活性化組成
物を得た。この組成物は直接１．全面散布により作物に
適用できる。

この組成物を用い、イチゴの果実肥大、着色促進効果を
っぎのとおり試験した。

宝交早生イチゴを１０月１０日にハウスに定植し、開花
初期の株に組成物を散布し、その後、２週問おきに定期
的に散布し、収穫した果敢、果重、糖度および色素含量
を調べた。対照として、無散布区についても同様に調査
した。なお、色素含量は同重量の果実１個ずつを、ｌ・
％ＨＣｌ２−メタノール２ＯｒｐＱ中ですりつぶして色
素を抽出し、濾過し、濾液の５２０ｎｍの吸光度を測定
して比較しｆコ。

色素含量の多いものほど大きな値を示す。

結果を第３表に示す。

第３表第３表に示すごとく、本発明の組成物はイチゴの果実肥
大、着色促進に著しい効果を示す。

実施例５実施例３におけると同様に、褐藻加水分解物を種々の割
合で水で希釈し、種々の濃度のトリプトファンと混合し
て所望の組成物を得た。

これらの組成物の、リンゴ無袋果実の着色促進に対する
効果をつぎのように試験した。

通常の栽培者における慣行栽培と同様に管理された、無
袋のｌＯ年主１ふじ」に、１０月４日、１２日および２
５日の３回散布し、ｌ１月１０日に収穫し、果重、糖度
、色素含量を調べた。対照として、無散布区についても
同様に調査した。なお、色素含量は、果実中央部からコ
ルクポーラ−で断面積１ｃｍ’の部分を５ケ所採取し、
イチゴの場合と同様に吸光度で比較した。

結果を第４表に示す。

第４表第４表に示すごとく、本発明の組成物はリンゴの着色を
著しく促進し、また、糖度も著しく増加させる。

また、ｌ０００倍に希釈した褐藻の加水分解物と、トリ
プトファン２００　ｐｐｍを含有する前記の本発明の組
成物を用い、ブドウ果実の肥大および着色促進に対する
効果をつぎのとおり調べた。

通常の栽培者における慣行に従って管理されたへり−Ａ
Ｉ５年生株に、６月１４日、７月８日および８月１７日
の３回、葉面散布し、収穫、調査した。対照として、無
散布区についても同様に調査した。結果を第５表に示す
。

第５表第５表に示すごとく、本発明の組成物はブドウの果実の
肥大、着色促進に著しい効果を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）藻類加水分解およびトリプトファンを有効成分と
してなることを特徴する植物生理活性化組成物。