JPS5940363B2 - 果菜および果樹類の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤 - Google Patents
果菜および果樹類の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤Info
- Publication number
- JPS5940363B2 JPS5940363B2 JP13346280A JP13346280A JPS5940363B2 JP S5940363 B2 JPS5940363 B2 JP S5940363B2 JP 13346280 A JP13346280 A JP 13346280A JP 13346280 A JP13346280 A JP 13346280A JP S5940363 B2 JPS5940363 B2 JP S5940363B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fruit
- promoting
- foliar spray
- enlargement
- coloration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は果菜および果樹類の果実の肥大および着色促進
用葉面散布剤、さらに詳しくは、海藻、ことに褐藻類を
原料とする果菜および果樹類の果実の肥大および着色促
進用葉面散布剤に関する。
用葉面散布剤、さらに詳しくは、海藻、ことに褐藻類を
原料とする果菜および果樹類の果実の肥大および着色促
進用葉面散布剤に関する。
海藻類は各種の有効成分を含有しており、従来から、こ
れを肥料として利用することが知られているが、我国に
おいては、海藻類は食用等の他用途に用いられる場合が
多く、肥料としては汎用されていない。
れを肥料として利用することが知られているが、我国に
おいては、海藻類は食用等の他用途に用いられる場合が
多く、肥料としては汎用されていない。
近年、化学肥料の使用による整置が問題とされているこ
とも相まって、海藻類の有効成分を肥料として広範に利
用することが提案されており、例えば、アルギン酸を主
成分とする褐藻類を土壌改良剤として用い、良好な成績
が報告されている。
とも相まって、海藻類の有効成分を肥料として広範に利
用することが提案されており、例えば、アルギン酸を主
成分とする褐藻類を土壌改良剤として用い、良好な成績
が報告されている。
本発明者は、褐藻類の肥料としての利用について種々研
究する間に、意外にも、そのアルカリ加圧加水分解物が
葉面散布により、イチゴ、トマト、柑橘類などの果菜お
よび果樹類の果実の肥大および着色を著しく促進させる
ことを見出し、本発明を完成するにいたった。
究する間に、意外にも、そのアルカリ加圧加水分解物が
葉面散布により、イチゴ、トマト、柑橘類などの果菜お
よび果樹類の果実の肥大および着色を著しく促進させる
ことを見出し、本発明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は、1種または2種以上の褐藻のアル
カリ加圧加水分解物を主成分としてなる果菜および果樹
類の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤を提供する
ものである。
カリ加圧加水分解物を主成分としてなる果菜および果樹
類の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤を提供する
ものである。
本発明の葉面散布剤は、その作用機構は明らかではない
が、果菜および果樹類の果実の肥大と着色を早め、通常
の熟期よりも早く、来車の重い、良果を増収させる効果
を有する。
が、果菜および果樹類の果実の肥大と着色を早め、通常
の熟期よりも早く、来車の重い、良果を増収させる効果
を有する。
用いる褐藻類としては、ヒバマタ目およびコンブ目に属
するもの、例えば、アスコフイラム・ノドサム(A s
cophyllnm nodosum )、フクス0
セラタス(Fucus 5erratus )、フクス
°ヴエシクロス(Fucus vesiculosus
)などのノルウェー産ヒバマタ科、その他のヒバマタ
科、ヒジキ科、ホンダワラ科、コンブ科、ワカメ科、ア
ラメ科などのものが挙げられ、これらは1種または2種
以上を混合してもよく、ことに、ノルウェー産ヒバマタ
科のものがその効果上好ましい。
するもの、例えば、アスコフイラム・ノドサム(A s
cophyllnm nodosum )、フクス0
セラタス(Fucus 5erratus )、フクス
°ヴエシクロス(Fucus vesiculosus
)などのノルウェー産ヒバマタ科、その他のヒバマタ
科、ヒジキ科、ホンダワラ科、コンブ科、ワカメ科、ア
ラメ科などのものが挙げられ、これらは1種または2種
以上を混合してもよく、ことに、ノルウェー産ヒバマタ
科のものがその効果上好ましい。
加水分解に用いるアルカリとしては、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第
ニリン酸カリウムなどが挙げられる。
炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第
ニリン酸カリウムなどが挙げられる。
本発明におけるアルカリ加圧加水分解は常法に従って行
なうことができ、例えば、水洗、乾燥、粉砕した原料褐
藻10kgに対し、150〜3501の1〜3%(重量
%、以下同じ)のアルカリ水溶液を加え、圧力2〜5k
g/cd、温度100〜200℃で4〜8時間加水分解
を行なう。
なうことができ、例えば、水洗、乾燥、粉砕した原料褐
藻10kgに対し、150〜3501の1〜3%(重量
%、以下同じ)のアルカリ水溶液を加え、圧力2〜5k
g/cd、温度100〜200℃で4〜8時間加水分解
を行なう。
加水分解の度合は圧力、温度および時間により調節でき
、通常、2%のアルカリ水溶液を用いる場合、3,5k
g/crAの圧力下、135℃で6時間程度の加水分解
で良好な効果を有する製品が得られる。
、通常、2%のアルカリ水溶液を用いる場合、3,5k
g/crAの圧力下、135℃で6時間程度の加水分解
で良好な効果を有する製品が得られる。
アルカリ加水分解後、加水分解液を、遠心分離し、つい
でドラムフィルターでP遇するような常法に従って分取
し、所望により、これをリン酸、硫酸、塩酸などの酸で
pH約7〜5の中性〜弱酸性に調整してもよい。
でドラムフィルターでP遇するような常法に従って分取
し、所望により、これをリン酸、硫酸、塩酸などの酸で
pH約7〜5の中性〜弱酸性に調整してもよい。
本発明の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤はアル
カリ加圧加水分解液またはその中性〜弱酸性化液を濃縮
し、スプレードライヤーなどで乾燥した粉末状の剤形あ
るいは加水分解液または中性〜弱酸性化液自体、それを
固形分io〜30%程度に濃縮したもの、逆に水等で適
宜稀釈したものなどの液状の剤形とすることができ、所
望により、表面張力を低下させて葉面付着性を改善する
ためのグリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤のよ
うな他の添加剤を加えてもよい。
カリ加圧加水分解液またはその中性〜弱酸性化液を濃縮
し、スプレードライヤーなどで乾燥した粉末状の剤形あ
るいは加水分解液または中性〜弱酸性化液自体、それを
固形分io〜30%程度に濃縮したもの、逆に水等で適
宜稀釈したものなどの液状の剤形とすることができ、所
望により、表面張力を低下させて葉面付着性を改善する
ためのグリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤のよ
うな他の添加剤を加えてもよい。
使用に際しては、該アルカリ加圧加水分解物の固形分濃
度が500〜1000ppmとなるように水で稀釈し、
イチゴ、トマトなどの果菜および柑橘類などの葉、茎等
に、結実前もしくは後に、適当な日数をおいて散布をく
り返す。
度が500〜1000ppmとなるように水で稀釈し、
イチゴ、トマトなどの果菜および柑橘類などの葉、茎等
に、結実前もしくは後に、適当な日数をおいて散布をく
り返す。
これにより、果実の着色を早め、来電の重い良果を早期
に収穫することができる。
に収穫することができる。
つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
実施例 1
水洗、乾燥、粉砕したアスコフイラム・ノドサム10k
gに、炭酸ナトリウムの2%水溶液2501を加え、圧
力3.5kg/crA、温度135℃で6時間加水分解
した。
gに、炭酸ナトリウムの2%水溶液2501を加え、圧
力3.5kg/crA、温度135℃で6時間加水分解
した。
加水分解後、遠心分離し、ドラムフィルターで沢過して
アルカリ加水分解液2251(固形分4.4%)を得た
。
アルカリ加水分解液2251(固形分4.4%)を得た
。
これを濃縮し、スプレードライヤーで乾燥して水分含量
約7%の粉末状の果菜および果樹類の果実の肥大および
着色促進用葉面散布剤を得た。
約7%の粉末状の果菜および果樹類の果実の肥大および
着色促進用葉面散布剤を得た。
このものを分析したところ、乾物中、炭水化物54%、
蛋白質4%、灰分42%を含有しており、1%水溶液の
pHは約8.4であった。
蛋白質4%、灰分42%を含有しており、1%水溶液の
pHは約8.4であった。
実施例 2
水洗、乾燥、粉砕したアスコフイラム・ノドサム10k
gに水酸化カリウムの2%水溶液2501を加え、圧力
3.5kg/cm、温度135℃で6時間加水分解した
。
gに水酸化カリウムの2%水溶液2501を加え、圧力
3.5kg/cm、温度135℃で6時間加水分解した
。
加水分解後、遠心分離し、ドラムフィルターで沢過して
アルカリ加水分解液2301(固形分5.2%)を得た
。
アルカリ加水分解液2301(固形分5.2%)を得た
。
この加水分解液を50%リン酸でpH5,6に調整し、
液状の果菜および果樹類の果実肥大および着色促進用葉
面散布剤を得た。
液状の果菜および果樹類の果実肥大および着色促進用葉
面散布剤を得た。
前記実施例1で得られた葉面散布剤を用いてその促進効
果をテストした。
果をテストした。
温州ミカンにおける着色促進効果
16年生の興津早生温州の、着果数約15個の枝を選び
、実施例1の粉末の11000pp水稀釈液を8月上旬
、9月中旬および10月中旬の3回散布し、10月下旬
の着色度合(日本重色工業製測色色差計を用いて果皮色
調のり、a、b値を測定し、5果の平均を10点法によ
り評価)を無処理対照と比較した。
、実施例1の粉末の11000pp水稀釈液を8月上旬
、9月中旬および10月中旬の3回散布し、10月下旬
の着色度合(日本重色工業製測色色差計を用いて果皮色
調のり、a、b値を測定し、5果の平均を10点法によ
り評価)を無処理対照と比較した。
結果を第1表に示す。この結果から明らかなごとく、本
発明の葉面散布剤を用いることにより、着色が著しく促
進される。
発明の葉面散布剤を用いることにより、着色が著しく促
進される。
なお、本発明の葉面散布剤で処理した群においては無処
理群に比し、増糖効果がみられ、熟期が促進されている
ごとがうかがわれた。
理群に比し、増糖効果がみられ、熟期が促進されている
ごとがうかがわれた。
イチゴにおける熟期促進効果
宝交早生種のイチゴの第1花房開花直前(11月中旬)
より14日ごとに茎葉全面に実施例1の粉末の500p
pmおよび11000pp水稀釈液を散布、10株当り
の月別、来車別の収穫果実数を測定し、無処理対照と比
較した。
より14日ごとに茎葉全面に実施例1の粉末の500p
pmおよび11000pp水稀釈液を散布、10株当り
の月別、来車別の収穫果実数を測定し、無処理対照と比
較した。
結果を第2表に示す。
第2表中、数値はいずれも果実の個数を表わす。
第2表の結果から明らかなごとく、本発明の葉面散布剤
を用いることにより、無処理の場合に比し、18?以上
の来電のものが早期に収穫でき、熟期が著しく促進され
、また、収穫果実数も多(なる。
を用いることにより、無処理の場合に比し、18?以上
の来電のものが早期に収穫でき、熟期が著しく促進され
、また、収穫果実数も多(なる。
トマトにおける熟期促進効果
大型瑞光種のトマトの第1花房開花前(10月下旬)か
ら20日ごとに茎葉全面に実施例1の粉末の500pp
mおよび1000ppm水稀釈液を散布、6株当りの1
月中旬〜2月末までの来車別の収穫果実数を測定し、無
処理対照と比較した。
ら20日ごとに茎葉全面に実施例1の粉末の500pp
mおよび1000ppm水稀釈液を散布、6株当りの1
月中旬〜2月末までの来車別の収穫果実数を測定し、無
処理対照と比較した。
結果を第3表に示す。
第3表中、数値はいずれも果実の個数を表わす。
第3表より明らかなごとく、本発明の葉面散布剤を用い
ることにより、早期に1002以上の来電のものができ
、熟期が著しく促進される。
ることにより、早期に1002以上の来電のものができ
、熟期が著しく促進される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 11種または2種以上の褐藻のアルカリ加圧加水分解物
を主成分としてなることを特徴とする果菜および果樹類
の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤。 2 該褐藻がアスコフイラム・ノドサム (Ascophyllumnodosum )、フク
ス・セラクタ(Fucus 5erratus )およ
びフクス0ヴエシクロ、z、 (Fucus vesi
culosus )から選ばれる前記第1項の果実の肥
大および着色促進用葉面散布剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13346280A JPS5940363B2 (ja) | 1980-09-24 | 1980-09-24 | 果菜および果樹類の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13346280A JPS5940363B2 (ja) | 1980-09-24 | 1980-09-24 | 果菜および果樹類の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5758828A JPS5758828A (en) | 1982-04-08 |
JPS5940363B2 true JPS5940363B2 (ja) | 1984-09-29 |
Family
ID=15105342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13346280A Expired JPS5940363B2 (ja) | 1980-09-24 | 1980-09-24 | 果菜および果樹類の果実の肥大および着色促進用葉面散布剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5940363B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07508529A (ja) * | 1992-07-07 | 1995-09-21 | ラボラトワール・ゲマール・ソシエテ・アノニム | 種子発芽および植物成長促進剤としてのラミナリン |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60166293A (ja) * | 1984-02-08 | 1985-08-29 | 岡本 正春 | 海苔養殖用栄養剤 |
FR2682008A1 (fr) * | 1991-10-08 | 1993-04-09 | Goemar Laboratoires | Nouvelles compositions derivees d'algues marines, leurs procedes de preparation et applications dans le domaine agricole. |
-
1980
- 1980-09-24 JP JP13346280A patent/JPS5940363B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07508529A (ja) * | 1992-07-07 | 1995-09-21 | ラボラトワール・ゲマール・ソシエテ・アノニム | 種子発芽および植物成長促進剤としてのラミナリン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5758828A (en) | 1982-04-08 |
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