JPH0374068B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、データ蓄積機能をもつたフアクシミ
リ装置に関する。

一般に、フアクシミリ通信において同報機能を
もたせるため、または時刻指定送信、自動呼出し
などを可能にするために送信データを一担記憶部
に記憶させたのち、その記憶データを読み出して
相手に送るいわゆるデータ蓄積機能をもつたフア
クシミリ装置では、宛先端末の話中、受信拒否ま
たはラインエラーなどによつて記憶部に記憶され
たデータを相手に送信させることができない場合
が生じ、その送信不能データをそのまま記憶部に
記憶させておいたのでは記憶部の容量からしてそ
の後のデータ蓄積の効率が低下してしまうため
に、自局においてその送信不能データを管理しな
がら記憶部から消去させる必要がある。

従来、この種のフアクシミリ装置としては、送
信不能となつたデータにもとづいて原稿画像の記
録再生を行なわせるとともに、その原稿画像と合
せて宛先、送信時刻、原稿番号などの管理データ
を一部に記録させるようにしたものが開発されて
いる（特開昭54−80023号公報参照）。

しかし、このような従来のフアクシミリ装置で
は、管理データの保管を行なわせる場合にその管
理データ部分を切り離さなければならないという
不便があり、また複葉枚数にわたるときには頁ご
とに異なるデータ管理をしなければならなくなつ
てその処理が複雑になつてしまうなどの種々の問
題がある。

本発明は以上の点を考慮してなされたもので、
データ蓄積機能をもつたフアクシミリ装置におい
て、送信不能データにもとづく原稿画像の記録再
生とその管理データの記録とを互いに同一フアイ
ル番号を付して関連付けながらそれぞれ別途用紙
に行なわせることにより管理データの処理および
取扱いを容易にすることができるとともに、画像
が部分的に欠除することのない識別性の良い原稿
画像の記録再生を行なわせることができるように
したフアクシミリ装置を提供するものである。

本発明はその目的達成のため、フアクシミリ装
置において、送信原稿を読み取る読取手段と、該
読取手段から出力される画情報を記憶する記憶手
段と、前記送信原稿に関する管理データを記憶す
る管理データ記憶手段と、該管理データ記憶手段
内の管理データに基づいて送信相手先に発呼し、
前記記憶手段に記憶されている画情報を送信する
通信手段とを有するフアクシミリ装置において、
前記送信原稿に対して原稿識別番号を付与する原
稿識別番号付与手段と、前記画情報の送信が正常
に終了しなかつた場合、未送信と判断する送信結
果判断手段と、該送信結果判断手段が未送信と判
断した場合、前記記憶手段から該当する未送信原
稿の画情報を読み出し、読み出した画情報に前記
原稿識別番号を付加して記録出力する一方、前記
管理データ記憶手段から前記未送信原稿の管理デ
ータを読み出し、前記原稿識別番号を含む管理シ
ートを別途記録出力させる記録制御手段とをとる
ようにしている。

第１図は本発明によるデータ蓄積機能をもつた
フアクシミリ装置の一構成例を示すもので、フア
クシミリ送信ユニツトＡ、データ蓄積再生ユニツ
トＢおよびフアクシミリ受信ユニツトＣからなつ
ている。フアクシミリ送信ユニツトＡとしては、
原稿１の画情報を読み取る読取部２と、送信デー
タを符号化する符号部３、その符号化データを相
手端末に送る通信制御部４、モデム５および網制
御部６からなるデータ送信系と、データ蓄積再生
ユニツトＢとの間でデータのやりとりを行なわせ
る制御部７とによつて構成されている。また、デ
ータ蓄積再生ユニツトＢとしては、読取部２から
送られてくるデータの入力部８と、その入力デー
タを圧縮して記憶部９に記憶させ、その記憶部９
から読み出されたデータを伸張して出力部１０に
与える圧縮・伸張部１１と、オペレータにより蓄
積モードの設定、宛先、送信時刻などの指定を行
なわせる操作部１２と、データの蓄積、再生のた
めの制御および送信不能データの処理のための制
御を行なわせる演算制御部１３とによつて構成さ
れている。さらに、フアクシミリ受信ユニツトＣ
としては、送られてきたデータを網制御部１４、
モデム１５および通信制御部１６を通して受信
し、その受信されたデータを復号部１７により復
号化させるデータ受信系と、その受信されたデー
タまたはデータ蓄積再生ユニツトＢから送られて
くる送信不能データおよびその管理データに応じ
た記録をなして画像２０、管理シート２１の出力
を適宜行なわせる記録部１８と、データ蓄積再生
ユニツトＢとの間でデータのやりとりを行なわせ
る制御部１９とによつて構成されている。

このように構成されたフアクシミリ装置にあつ
ては、まず、制御部７と演算制御部１３とにより
フアクシミリ送信ユニツトＡとデータ蓄積再生ユ
ニツトＢとの間で蓄積モードの設定を行なわせた
うえで、制御部７によりスイツチSW１をｂ接点
側に切り換えて原稿１の読取りを開始させる。し
かして、読取部２によつて読取られた原稿１の画
情報がデータ蓄積再生ユニツトＢの入力部８に送
られ、圧縮・伸張部１１でデータ圧縮されたのち
に操作部１２から入力された宛先、送信時刻など
の送信データとともに記憶部９に蓄積される。次
いで、演算制御部１３は記憶部９に記憶されてい
る送信時刻のデータを監視してその指定時間にな
つたことを検知すると、出力部１０を通してフア
クシミリ送信ユニツトＡ側の制御部７に送信要求
を出すとともに送信宛先を伝える。それに応じて
制御部７はスイツチSW２をｂ接点側に切り換え
るとともに、送信宛先を網制御部６に送る。網制
御部６ではその送信宛先をダイヤル番号に変換
し、自動ダイヤルをなして相手端末の呼出しを行
ない、相手端末から着信応答があるとそれを制御
部７に伝える。それに応じて制御部７は通信制御
部４に対して送信スタートを指示し、通信制御部
４は相手端末と送信モードの打合せを行なつたの
ち制御部７を通してデータ蓄積再生ユニツトＢの
演算制御部１３に送信スタート指令を出す。演算
制御部１３は、その送信スタート指令に応じて記
憶部９に記憶されているデータを読み出して圧
縮・伸張部１１でデータ伸張を行なわせたのち
に、出力部１４を通して原稿１の画情報をフアク
シミリ送信ユニツトＡの符号部３に送出させる。
しかして、フアクシミリ送信ユニツトＡでは相手
と打ち合せた符号化法によつてその画情報の符号
化をなしたうえで通信制御部４、モデム５および
網制御部６を通して相手端末にデータ送信を行な
わせる。その際、正常にデータ送信が完了した
か、または相手端末の話中あるいは受信拒否、フ
エーズコマンド授受のエラー、回線エラーなどの
原因によつてデータ送信不能かどうかの送信状況
の結果が制御部７を通してデータ蓄積再生ユニツ
トＢ側に送られ、その演算制御部１３により送信
状況の結果を管理データとして記憶部９に記憶さ
せる。データ送信不能の際には、演算制御部１３
は予め設定された時間後にフアクシミリ送信ユニ
ツトＡ側の制御部に再送信要求を出してデータの
再送信を行なわせる。再送信を予め設定された回
数試みても未だデータ送信不能状態にあるときに
は、制御部１３においてデータの送信不能が確立
される。

次に、演算制御部１３においてデータの送信不
能が確立されると、演算制御部１３はその原稿の
画情報に関する記憶部９に記憶されている管理デ
ータにフアイル番号を付し（予め原稿ごとにフア
イル番号を付けてあつてもよい）、必要なフオー
マツトを形成させたのち、フアクシミリ受信ユニ
ツトＣの制御部１９に記録要求を出してスイツチ
SW３をｂ接点側に切り換えさせ、出力部１０を
通して管理データを記録部１８に送る。それによ
り第２図ａに示すように、フアイル番号、宛先、
データ蓄積時刻、送信時刻、送信状況の結果、複
葉枚数などの管理データが記録された管理シート
２１の作成が行なわれる。次いで、演算制御部１
３は管理シート２１の作成完了後に送信不能とな
つた原稿の画情報を記憶部９から読み出して圧
縮・伸張部１１によりデータ伸張を行なわせたの
ち、管理データに付けたフアイル番号のデータを
合成させて出力部１０を通して記録部１８に送
り、それにより第２図ｂに示すように、管理デー
タと対応付けるためのフアイル番号が記入された
送信不能となつた原稿画像の記録再生が別途行な
われる。その際、複葉枚数のときには各頁ごとに
同一フアイル番号とともに原稿画像の記録再生が
行なわれる。なお、複葉枚数のときでも最初の１
頁で全てを判断できるような場合には最初の１頁
分の記録再生のみを行なわせ、残り頁分を省略す
るようにしてもよい。また、送信不能が確立され
るまでに複葉枚数の途中まで送信が完了している
ような場合には、残りの頁分の記録再生のみを行
なわせるようにすることも有効である。

なお、データ蓄積を行なわせないときには、フ
アクシミリ送信ユニツトＡの制御部７によりスイ
ツチSW１，SW２がそれぞれａ接点側に切り換
えられ、またフアクシミリ受信ユニツトＣの制御
部１９によりスイツチSW３，SW４がそれぞれ
ａ接点側に切り換えられて、通常のフアクシミリ
送、受信機能を発揮するように各系統が制御され
ることになる。

このように本発明によるフアクシミリ装置で
は、送信不能となつた原稿画像の記録再生とその
管理データの記録とを互いに同一フアイル番号を
付して関連付けながらそれぞれ別途用紙に行なわ
せて出力させるようにしているため、管理データ
の集計、保管が容易で、特に複葉枚数のときでも
１枚の管理シートで管理することができるように
なり、また実施に際して送信不能となつた原稿の
画情報とその管理データとを別途に取扱うように
しているためにデータ処理の制御が簡単になるな
どの種々の優れた利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるフアクシミリ装置の一構
成例を示すブロツク図、第２図ａは同実施例によ
つて作成された送信不能となつた原稿の画情報に
関する管理シートの一例を示す図、同図ｂは同じ
く送信不能となつた原稿の再生画像を示す図であ
る。 １…原稿、２…読取部、３…符号部、４，１６
…通信制御部、５，１５…モデム、６，１４…網
制御部、７，１９…制御部、８…入力部、９…記
憶部、１０…出力部、１１…圧縮・伸張部、１２
…操作部、１３…演算制御部、１７…復号部、１
８…記録部、２０…再生画像、２１…管理シー
ト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 送信原稿を読み取る読取手段と、該読取手段
   から出力される画情報を記憶する記憶手段と、前
   記送信原稿に関する管理データを記憶する管理デ
   ータ記憶手段と、該管理データ記憶手段内の管理
   データに基づいて送信相手先に発呼し、前記記憶
   手段に記憶されている画情報を送信する通信手段
   とを有するフアクシミリ装置において、前記送信
   原稿に対して原稿識別番号を付与する原稿識別番
   号付与手段と、前記画情報の送信が正常に終了し
   なかつた場合、未送信と判断する送信結果判断手
   段と、該送信結果判断手段が未送信と判断した場
   合、前記記憶手段から該当する未送信原稿の画情
   報を読み出し、読み出した画情報に前記原稿識別
   番号を付加して記録出力する一方、前記管理デー
   タ記憶手段から前記未送信原稿の管理データを読
   み出し、前記原稿識別番号を含む管理シートを別
   途記録出力させる記録制御手段とを有することを
   特徴とするフアクシミリ装置。