JPH0373717B2 - - Google Patents

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JPH0373717B2
JPH0373717B2 JP58224399A JP22439983A JPH0373717B2 JP H0373717 B2 JPH0373717 B2 JP H0373717B2 JP 58224399 A JP58224399 A JP 58224399A JP 22439983 A JP22439983 A JP 22439983A JP H0373717 B2 JPH0373717 B2 JP H0373717B2
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JP
Japan
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box
water
sliding
existing
slide
Prior art date
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JP58224399A
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JPS60119899A (ja
Inventor
Kenji Wada
Riichi Sasaki
Hide Isa
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は沈埋函の継手方法に関するものであ
る。
運河、港湾等を横断して水底にトンネル等を構
築する場合、地上で製作した函体(沈埋函)を順
次水中接続して建設する沈埋工法が存在する。
本工法において、沈設に続いて行われる函体相
互の接合作業は、潜水作業を主とした仮締切工
法、パネル工法などが採用されているが、大水深
での施工には限界がある。
また、沈埋函の継手箇所は水中に十分対抗でき
るだけの高い水密性を確保しなければならない。
本発明はこの様な事情に鑑み成されたもので、
水深に制限を受けずに水密性、作業性に優れた沈
埋函の継手の接続方法を提供する事を目的とす
る。
すなわち、本発明は接合端に止水バルブ室を有
する伸縮構造の新設函を既設函に対向させて沈設
し、止水バルブ室の端を引寄せて既設函の端に接
合し、既設函と新設函の接合部に内在する水を排
出して新設函と既設函の圧着を図り、新設函の後
退を阻止して新設函内の水を排出した後、埋戻工
を行う事を特徴とする、沈埋函の継手方法に関す
るものである。
次に本発明の一実施例について図面を参照しつ
つ説明する。
[イ] 既設函 第1図において1は既設函である。
この既設函1の尾端はバルクヘツド11で閉
塞してあり、底部を鉛直ジヤツキ12等で仮支
承して水底に固定してある。
既設函用バルクヘツド11の中心部には後述
する新設函2を引き寄せる為の引寄せジヤツキ
13を設ける。
既設函1の尾端周縁部には周縁ひさし15を
突設し、そのひさし15には全周に渡つてガス
ケツト14を取付ける。
また、新設函2を既設函1に引寄せた場合
に、既設函1と新設函2の間に形成されるチヤ
ンバ3内における排水及びエアーの供給が可能
なようにバルクヘツド11を貫通して外部に開
口した給排水管、給排気管を設ける。
[ロ] 新設函 新設函2は図示するように既設函1の断面と
同形の固定函22と、固定函22に対してスラ
イド自在のスライド函21により構成する。
すなわち、新設函2はスライド函21と固定
函22を同軸線上に配置し、止水性を保ちなが
らスライド函21がスライドできるよう構成す
る。
そのためスライド函21の外周には円周方向
に帯状の突起帯26を突設し、一方固定函22
の一端はこの突起帯26に係止する寸法の拡大
部を形成して外装し、両者21,22の摺動部
分には止水ゴム29を介在し、スライド函21
が既設函1方向にスライドした際に、スライド
函21の外周と固定函22の内周面との間に密
封された空間4が形成されるよう構成する。
この空間4内にモルタル等を函内から注入で
きるようスライド函21に注入孔43を開孔す
る。
新設函2の内部にはスライド函21の両端に
設けたバルクヘツド23,24の他に、スライ
ド函21を外装する側の端に設けたバルクヘツ
ド27を有し、バルクヘツド24,27間にチ
ヤンバ28を形成する。
スライド函21の内部にはバルクヘツド2
3,24で仕切られたバラストタンク(図示せ
ず)を収納する止水バルブ室25を形成する。
さらに、新設函2の内部には、バルクヘツド
間を貫通して連絡管41を配置し、スライド函
21と固定函22内の空間を連通する。
また、チヤンバ28内に注水管、排水管およ
び、エアーバルブの一端を連絡して、注水、排
水等を行えるよう構成する。
なお、以上とは逆にスライド函21の端縁が
固定函22の外周に外装する形状に構成する事
もできる。
次に接続方法について説明する。
[イ] 新設函の沈設 新設函2をクレーンや沈設用バージ(ポンツ
ーン)等で運搬し沈下させ、既設函1の尾端と
対向する位置に配置した後鉛直ジヤツキ12等
を使用して仮支承する。
新設函2の沈設の際、既設函1とスライド函
21の外周に公知の例えば超音波位置測定器5
1等を配置して新設函の2の沈設位置を修正す
る。
新設函2のチヤンバ28内の水は沈設前から
外水位と同じ状態で入つている。
新設函2の沈設を完了したら、スライド函2
1と固定函22を一体に固定していたボルトを
取外す。
[ロ] スライド函の引寄せ(第2図) 次に既設函1側に取り付けてある、引寄せジ
ヤツキ13の先端をスライド函21のバルクヘ
ツド23に固定して、スライド函21を既設函
1に引寄せる。
この時、スライド函21を既設函1側に引寄
せる作業と並行してチヤンバ28内への注水を
続ける。
これはチヤンバ28内に注水を行わないでス
ライド函21を引寄せる事は、丁度注射器の注
入部を閉塞した状態で注射器に内挿された棒体
を引つ張る場合に相当大きな力を必要とするの
と等しく、そのためこのチヤンバ28内に水を
注入することによつてチヤンバ28内の圧力と
周囲の水圧の相殺を図つて、重量のみで引寄せ
を行うためである。
その結果、スライド函21のみ既設函1方向
にスライドして、スライド函21に外装する固
定函22の内面との間に空間4が形成される。
(第5図) 引寄せられたスライド函21は、既設函1の
端部のガスケツト14と圧着して、バルクヘツ
ド間に水を充満したチヤンバ3が形成される。
[ハ] チヤンバの排水(水圧接合)(第3図) チヤンバ3内の排水を開始すると、チヤンバ
3内の気圧が低くなりスライド函21と固定函
22間のチヤンバ28内に残存する水圧に押さ
れて、スライド函21が、より既設函1に圧着
される。
[ニ] ブロツキング用モルタル注入 スライド函21を既設函1に圧着させたの
ち、今度は空間4内にスライド函21内からモ
ルタルを注入してスライド函21と固定函22
を一体に固定する。
さらに仮支承していた既設函1及び新設函2
の底部と水底間に基礎モルタルを打設する。
その結果、各函体は一体に接合される。
[ホ] 排水(第4図) 最後に、チヤンバ28内の水を排水する。
チヤンバ28内の高圧水を排水すると、チヤ
ンバ28内の圧力が他のチヤンバ3内の圧力と
等しくなり、それまでスライド函21を既設函
1に押付けていた圧着力が弱まる心配が出てく
るが、スライド函21をスライドさせて発生し
た空間4内にモルタルを充填して固定したの
で、スライド函21は後退せずに既設函1との
圧着を保つ事ができる。
また、空間4内に注入したモルタルは、止水
効果を発揮して新設函2の摺動部分の水密性を
著しく向上させることができる。
[ヘ] 埋戻工 各函体内のバルクヘツドを徹去するとともに
函体内に埋設してあるPCケーブルを接続して
緊張を与えて一体化した後、埋戻工を行う。
[ト] その他の実施例 前記実施例は、既設函1に圧着させたスライ
ド函21の戻りを防止する為に空間4内にモル
タル注入を行つたが、そのほか次のような方法
も考えられる。
(1) コンクリートを打設する方法 固定函22とスライド函21の間の内壁面に
型枠を配置してスライド函21を既設函1側に
スライドさせた後にコンクリートを打設して両
者21,22を一体に固定する。
この場合、新設函2内に配置する型枠として
は例えば蛇腹状の折り畳み式型枠を使用する事
ができる。
(2) 圧縮材に支承させる方法 スライド函21と一体で鋼棒を設けておき、
固定函22とスライド函21の間に鋼棒を圧縮
材として配置して両者21,22間を突つ張る
事も可能である。
(3) 中壁コンクリートブロツクで支承させる方法
(第6図) 固定函22の内壁面に対向してコンクリート
ブロツク5を配置し、両コンクリートブロツク
5の尾端にジヤツキ6を配置してコンクリート
ブロツク5を既設函1方向に押出し、この状態
でブロツク5の背面に早強コンクリート51等
を打設してブロツク5を固定函22に固定する
方法も採用する事ができる。
本発明を以上説明したようになるから次のよう
な効果を期待する事ができる。
<イ> 新設函を既設函に圧着させた後に新設函
の摺動部分を固定する。
従つて、チヤンバ内の最終的な排水を行つて
もスライド函は逆戻りをせず、圧着が維持され
て沈埋函を良好に接続できる。
<ロ> 新設函の沈設以外、すべての作業は函内
で行う事ができる。
従つて、深度が大きい現場でも水深に制限を
受けることなく安全かつ容易に施工できる。
<ハ> 新設函を構成する固定函とスライド函の
周面間に独立して形成した環状空間内にモルタ
ルなどの固結材を充填したことにより、新設函
の摺動部分から浸水を確実に防止できると共
に、差圧によるスライド函の後退力を固定函へ
伝えてスライド函の後退を効果的に防止でき
る。
<ニ> 環状空間は固定函とスライド函の躯体の
位置を利用して形成される。
そのため、函体の一部を型枠に兼用できるか
ら、型枠の組立、解体が不要である。
加えて、短時間に、しかも確実に固結材を充
填することができる。
特に、止水作業に迅速さと確実さが要求され
る深海作業に、より効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の一実施例の説明図、第2〜4
図:新設函の接続方法の説明図、第5図:スライ
ド後のスライド函と固定函の摺動部分の断面拡大
図、第6図:その他の実施例の説明図。 1:既設函、2:新設函、3:チヤンバ、1
1:鉛直ジヤツキ、13:引寄せジヤツキ、2
1:スライド函、22……固定函、25:止水バ
ルブ室、29:止水ゴム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固定函の開口端に止水バルブ室を有するスラ
    イド函をスライド自在に収容すると共に、両函の
    周面間に独立した密封式の環状空間を有する新設
    函を使用し、 新設函を既設函の閉塞端に対向して設置する第
    1工程と、 スライド函と固定函の閉塞端の間に注水しなが
    ら、スライド函をスライドして既設函の閉塞端に
    接合する第2工程と、 既設函とスライド函の閉塞端との間に介在する
    水を排水する第3工程と、 既設函及びスライド函の躯体を型枠に利用して
    スライド函のスライドにより拡張された前記環状
    の空間内に固結材を充填してスライド函と固定函
    の周面間を止水する第4工程と、 スライド函の後退を前記固結材で阻止しながら
    スライド函と固定函の閉塞端の間に介在する水を
    排水する第5工程で構成することを特徴とする、 沈埋函の継手方法。
JP58224399A 1983-11-30 1983-11-30 沈埋函の継手方法 Granted JPS60119899A (ja)

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JP58224399A JPS60119899A (ja) 1983-11-30 1983-11-30 沈埋函の継手方法

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JPS60119899A JPS60119899A (ja) 1985-06-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066872B2 (ja) * 1986-08-29 1994-01-26 鹿島建設株式会社 沈埋函連結工法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4923422A (ja) * 1972-06-28 1974-03-01
JPS5138743A (ja) * 1974-09-26 1976-03-31 Obayashi Constr Co Ltd
JPS56142999A (en) * 1980-04-07 1981-11-07 Hidekazu Yoshida Connection of sunk caisson

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