JP3470636B2 - 沈埋トンネル終端の函体と立坑との接合部及びその施工方法 - Google Patents
沈埋トンネル終端の函体と立坑との接合部及びその施工方法Info
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- JP3470636B2 JP3470636B2 JP09463699A JP9463699A JP3470636B2 JP 3470636 B2 JP3470636 B2 JP 3470636B2 JP 09463699 A JP09463699 A JP 09463699A JP 9463699 A JP9463699 A JP 9463699A JP 3470636 B2 JP3470636 B2 JP 3470636B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、いわゆる沈埋工
法において沈埋トンネル終端の函体（以下「最終函体」
という）と地上に通じるランプ部（アプローチ）との接
続部として構築された立坑との接合部およびその施工方
法に関する。
法において沈埋トンネル終端の函体（以下「最終函体」
という）と地上に通じるランプ部（アプローチ）との接
続部として構築された立坑との接合部およびその施工方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】海底トンネル等、水面下に連続してトン
ネルを構築する方法として沈埋工法が知られている。沈
埋工法は陸上の製作ヤードでプレキャスト方式で予め製
作された函体を複数、基礎工事の終了した計画地点まで
曳航し、沈設し、かつ互いに接合して水面下に連続する
トンネルを構築する方法であり、こうして構築されたト
ンネルの両端は地上に通じるランプ部との接続部として
構築された立坑に接続されている。
ネルを構築する方法として沈埋工法が知られている。沈
埋工法は陸上の製作ヤードでプレキャスト方式で予め製
作された函体を複数、基礎工事の終了した計画地点まで
曳航し、沈設し、かつ互いに接合して水面下に連続する
トンネルを構築する方法であり、こうして構築されたト
ンネルの両端は地上に通じるランプ部との接続部として
構築された立坑に接続されている。
【０００３】その際、トンネル終端の函体と立坑との間
には、函体沈設時の施工余裕量（各函体間の距離）、函
体どうしの水圧接合に伴う函体の移動量が隙間となって
生じるため、この隙間を完全に塞ぐようにトンネル終端
の函体と立坑間を接続する必要がある。
には、函体沈設時の施工余裕量（各函体間の距離）、函
体どうしの水圧接合に伴う函体の移動量が隙間となって
生じるため、この隙間を完全に塞ぐようにトンネル終端
の函体と立坑間を接続する必要がある。
【０００４】これまで、トンネル終端の函体と立坑とを
接続する方法として、水中コンクリート打設工法、仮締
切りドライ工法、あるいは端ブロック止水パネル工法な
どが知られている。
接続する方法として、水中コンクリート打設工法、仮締
切りドライ工法、あるいは端ブロック止水パネル工法な
どが知られている。
【０００５】このうち、例えば水中コンクリート打設工
法は、トンネル終端の函体と立坑との接続部に水中型枠
を製作・設置し、この水中型枠内にコンクリートを打設
してトンネル終端の函体と立坑とを接続する方法であ
る。
法は、トンネル終端の函体と立坑との接続部に水中型枠
を製作・設置し、この水中型枠内にコンクリートを打設
してトンネル終端の函体と立坑とを接続する方法であ
る。
【０００６】しかし、このような接合方法では、水中で
のコンクリートの打設および小空間での施工を強いられ
るため品質に難点があり、また水中での作業が多く、か
つ工程が複雑で施工性が劣る等の課題があった。
のコンクリートの打設および小空間での施工を強いられ
るため品質に難点があり、また水中での作業が多く、か
つ工程が複雑で施工性が劣る等の課題があった。
【０００７】また、いずれの接合方法も複雑な施工手
順、大規模な水中施工、さらにはコンクリートの品質管
理、大規模な仮締切り（立坑部に最終継手を用いる場
合、仮設山留め工が大規模となる）などを必要とした。
順、大規模な水中施工、さらにはコンクリートの品質管
理、大規模な仮締切り（立坑部に最終継手を用いる場
合、仮設山留め工が大規模となる）などを必要とした。
【０００８】この発明は以上の課題を解決するためにな
されたもので、特に水中での作業が少なく、工程が単純
で施工性のすぐれた沈埋トンネル終端の函体と立坑との
接合部およびその施工方法を提供することを目的とす
る。
されたもので、特に水中での作業が少なく、工程が単純
で施工性のすぐれた沈埋トンネル終端の函体と立坑との
接合部およびその施工方法を提供することを目的とす
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の沈埋トン
ネル終端の函体と立坑との接合部は、トンネル終端の函
体と立坑との間に設置したビームブロックと、前記函体
と立坑にそれぞれ定着してあり、このビームブロックの
内側で両端が連結された複数の可とう性連結ケーブル
と、前記ビームブロックの内側に打設された後打ちコン
クリートからなることを特徴とするものである。
ネル終端の函体と立坑との接合部は、トンネル終端の函
体と立坑との間に設置したビームブロックと、前記函体
と立坑にそれぞれ定着してあり、このビームブロックの
内側で両端が連結された複数の可とう性連結ケーブル
と、前記ビームブロックの内側に打設された後打ちコン
クリートからなることを特徴とするものである。
【００１０】また、路床部（最終函体、可とう性継手ブ
ロック、ビームブロックおよび立坑の床部分）にトンネ
ルの軸方向に連続するせん断キーを形成する。
ロック、ビームブロックおよび立坑の床部分）にトンネ
ルの軸方向に連続するせん断キーを形成する。
【００１１】請求項２記載の沈埋トンネル終端の函体と
立坑との接合部は、請求項１記載の沈埋トンネル終端の
函体と立坑との接合部において、トンネル終端の函体と
立坑との間に変形可能な可とう性ガスケトを有する可と
う性継手ブロックをビームブロックと隣接して設置して
なることを特徴とするものである。
立坑との接合部は、請求項１記載の沈埋トンネル終端の
函体と立坑との接合部において、トンネル終端の函体と
立坑との間に変形可能な可とう性ガスケトを有する可と
う性継手ブロックをビームブロックと隣接して設置して
なることを特徴とするものである。
【００１２】請求項３記載の沈埋トンネル終端の函体と
立坑との接合部の施工方法は、トンネル終端の函体と立
坑との間にビームブロックを立坑側から函体側に押し出
して設置することにより函体と立坑間を塞ぎ、次にビー
ムブロックの内側で前記函体と立坑にそれぞれ定着して
ある複数の可とう性連結ケーブルの両端を連結し、次に
前記ビームブロックの内側に後打ちコンクリートを打設
することを特徴とするものである。
立坑との接合部の施工方法は、トンネル終端の函体と立
坑との間にビームブロックを立坑側から函体側に押し出
して設置することにより函体と立坑間を塞ぎ、次にビー
ムブロックの内側で前記函体と立坑にそれぞれ定着して
ある複数の可とう性連結ケーブルの両端を連結し、次に
前記ビームブロックの内側に後打ちコンクリートを打設
することを特徴とするものである。
【００１３】請求項４記載の沈埋トンネル終端の函体と
立坑との接合部の施工方法は、請求項３記載の沈埋トン
ネル終端の函体と立坑との接合部の施工方法において、
トンネル終端の函体と立坑との間に、ビームブロックを
水頭差を利用した水圧ジャッキで押し出すことを特徴と
するものである。
立坑との接合部の施工方法は、請求項３記載の沈埋トン
ネル終端の函体と立坑との接合部の施工方法において、
トンネル終端の函体と立坑との間に、ビームブロックを
水頭差を利用した水圧ジャッキで押し出すことを特徴と
するものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１〜図５はこの発明の実施の一
形態を示し、海底に複数の函体１が沈設され、かつ互い
に接合されてトンネルＡが構築されている。
形態を示し、海底に複数の函体１が沈設され、かつ互い
に接合されてトンネルＡが構築されている。
【００１５】また、トンネルＡの両端に接合されたトン
ネル終端の函体２（以下「最終函体２」という）に隣接
して立坑３が、トンネルＡと地上に通じるランプ部Ｂと
の接続部として構築されている。
ネル終端の函体２（以下「最終函体２」という）に隣接
して立坑３が、トンネルＡと地上に通じるランプ部Ｂと
の接続部として構築されている。
【００１６】また、最終函体２と立坑３との間に可とう
性継手ブロック４とビームブロック５がトンネルＡの軸
方向に隣接して設置されている。
性継手ブロック４とビームブロック５がトンネルＡの軸
方向に隣接して設置されている。
【００１７】また、最終函体２、可とう性継手ブロック
４、ビームブロック５の内側および立坑３間に複数の可
とう性連結ケーブル６がトンネルＡの軸方向に連続して
挿通されている。さらに、ビームブロック５の内側に後
打ちコンクリート７が打設されている。
４、ビームブロック５の内側および立坑３間に複数の可
とう性連結ケーブル６がトンネルＡの軸方向に連続して
挿通されている。さらに、ビームブロック５の内側に後
打ちコンクリート７が打設されている。
【００１８】また、最終函体２、可とう性継手ブロック
４、ビームブロック５および立坑３の床部分にトンネル
Ａの軸方向に連続するせん断キー８が形成されている。
こうして最終函体２と立坑３間が可とう性継手を構成し
て接合されている。
４、ビームブロック５および立坑３の床部分にトンネル
Ａの軸方向に連続するせん断キー８が形成されている。
こうして最終函体２と立坑３間が可とう性継手を構成し
て接合されている。
【００１９】函体１と最終函体２はともに地上の製作ヤ
ードでＲＣ構造、鋼構造、ＰＣ構造、ＳＲＣ構造などに
よって構築されている。また、こうして構築された函体
１と最終函体２は基礎工事の終了した計画地点まで曳航
され、沈設され、かつ互いに接合されている。
ードでＲＣ構造、鋼構造、ＰＣ構造、ＳＲＣ構造などに
よって構築されている。また、こうして構築された函体
１と最終函体２は基礎工事の終了した計画地点まで曳航
され、沈設され、かつ互いに接合されている。
【００２０】立坑３は現地においてＲＣ構造、ＳＲＣ構
造、鋼構造または鋼・コンクリート合成構造などによっ
て構築されている。
造、鋼構造または鋼・コンクリート合成構造などによっ
て構築されている。
【００２１】可とう性継手ブロック４は主に、地震など
による最終函体２と立坑３間の応力や変形性状を制御す
るもので、地震力などの外力を受けて自由に変形する、
ゴム等からなる可とう性ガスケット４ａを有し、函体１
と同径の環状（リング状）に構築されている。
による最終函体２と立坑３間の応力や変形性状を制御す
るもので、地震力などの外力を受けて自由に変形する、
ゴム等からなる可とう性ガスケット４ａを有し、函体１
と同径の環状（リング状）に構築されている。
【００２２】また、可とう性継手ブロック４は、函体１
などと同様に地上の製作ヤードでＲＣ構造、ＰＣ構造、
鋼構造またはＳＲＣ構造などによって内側に開口する断
面略溝状又は環状に形成されている。
などと同様に地上の製作ヤードでＲＣ構造、ＰＣ構造、
鋼構造またはＳＲＣ構造などによって内側に開口する断
面略溝状又は環状に形成されている。
【００２３】こうして構築された可とう性継手ブロック
４は最終函体２の構築時に最終函体２の端部に接合さ
れ、最終函体２と一緒に計画地点まで曳航され、かつ最
終函体２と一緒に海底に沈設されている。
４は最終函体２の構築時に最終函体２の端部に接合さ
れ、最終函体２と一緒に計画地点まで曳航され、かつ最
終函体２と一緒に海底に沈設されている。
【００２４】ビームブロック５は原則として鋼製で、可
とう性継手ブロック４より薄く、かつ可とう性継手ブロ
ック４の外形に沿って連続する環状（リング状）に構築
されている。
とう性継手ブロック４より薄く、かつ可とう性継手ブロ
ック４の外形に沿って連続する環状（リング状）に構築
されている。
【００２５】また、ビームブロック５の一端は立坑３の
坑口３ａの周縁に連続して形成されたビーム収納凹部９
に挿入され、他端は可とう性継手ブロック４に止水性接
着ゴム１０によって接着されている。こうして、ビーム
ブロック５は可とう性継手ブロック４と立坑３間に固定
されている。
坑口３ａの周縁に連続して形成されたビーム収納凹部９
に挿入され、他端は可とう性継手ブロック４に止水性接
着ゴム１０によって接着されている。こうして、ビーム
ブロック５は可とう性継手ブロック４と立坑３間に固定
されている。
【００２６】なお、ビームブロック５は施工当初、ビー
ム収納凹部９に挿入されており、最終函体２と立坑３と
を接合する際に可とう性継手ブロック４側に押し出され
て立坑３と可とう性継手ブロック４間に設置されてい
る。
ム収納凹部９に挿入されており、最終函体２と立坑３と
を接合する際に可とう性継手ブロック４側に押し出され
て立坑３と可とう性継手ブロック４間に設置されてい
る。
【００２７】また、ビームブロック５が押し出されるこ
とで空洞になったビーム収納凹部９には、ビームブロッ
ク５が水圧などで後戻りしないように間詰めコンクリー
ト１１が充填されている。
とで空洞になったビーム収納凹部９には、ビームブロッ
ク５が水圧などで後戻りしないように間詰めコンクリー
ト１１が充填されている。
【００２８】図において、符号１２はビーム収納凹部９
からビームブロック５を押し出すための、水頭差を利用
した水圧ジャッキであり、１３はビーム収納部９に間詰
めコンクリート１１を充填するためのコンクリート充填
ポンプであり、いずれも立坑３内または地上から遠隔操
作できるように設置されている。
からビームブロック５を押し出すための、水頭差を利用
した水圧ジャッキであり、１３はビーム収納部９に間詰
めコンクリート１１を充填するためのコンクリート充填
ポンプであり、いずれも立坑３内または地上から遠隔操
作できるように設置されている。
【００２９】また、符号１４はビーム収納凹部９に水圧
ジャッキ１２で高圧水を送り込む際の水漏れと、ビーム
収納凹部９にコンクリート充填ポンプ１３で間詰めコン
クリート１１を充填する際のコンクリート漏れを防止す
るための止水およびコンクリートストッパーであり、こ
れも立坑３内または地上から遠隔操作できるように設置
されている。
ジャッキ１２で高圧水を送り込む際の水漏れと、ビーム
収納凹部９にコンクリート充填ポンプ１３で間詰めコン
クリート１１を充填する際のコンクリート漏れを防止す
るための止水およびコンクリートストッパーであり、こ
れも立坑３内または地上から遠隔操作できるように設置
されている。
【００３０】止水およびコンクリートストッパー１４と
しては、例えばビーム収納凹部９とビームブロック５と
の間にゴム等からなるチューブをビーム収納凹部９の周
方向に連続して取り付け、中に空気や水などを封入する
ことにより膨張させてビームブロック５とビーム収納凹
部９間の間隙を塞ぐようにしたものでよい。
しては、例えばビーム収納凹部９とビームブロック５と
の間にゴム等からなるチューブをビーム収納凹部９の周
方向に連続して取り付け、中に空気や水などを封入する
ことにより膨張させてビームブロック５とビーム収納凹
部９間の間隙を塞ぐようにしたものでよい。
【００３１】さらに、符号１５はビームブロック５を可
とう性継手ブロック４側にスムーズに押し出せるように
するためのすべり支承で、すべり支承１５はビーム収納
凹部９の底部分に所定間隔に取り付けられている。
とう性継手ブロック４側にスムーズに押し出せるように
するためのすべり支承で、すべり支承１５はビーム収納
凹部９の底部分に所定間隔に取り付けられている。
【００３２】なお、施工中、最終函体２の坑口２ａと立
坑３の坑口３ａはバルクヘッド（蓋）１８と１９でそれ
ぞれ閉ざされ、後からバルクヘッド１８と１９が撤去さ
れることでトンネルＡと立坑３が連通される。
坑３の坑口３ａはバルクヘッド（蓋）１８と１９でそれ
ぞれ閉ざされ、後からバルクヘッド１８と１９が撤去さ
れることでトンネルＡと立坑３が連通される。
【００３３】可とう性連結ケーブル６は、例えばＰＣ鋼
線またはＰＣ鋼より線などからなる可とう性のケーブル
材から形成され、トンネルＡの周方向に所定間隔に挿通
されている。
線またはＰＣ鋼より線などからなる可とう性のケーブル
材から形成され、トンネルＡの周方向に所定間隔に挿通
されている。
【００３４】また、可とう性連結ケーブル６は可とう性
継手ブロック４、後打ちコンクリート７をトンネルＡの
軸方向に連続して挿通され、かつ両端が最終函体２と立
坑３のコンクリート中にそれぞれ定着されている。
継手ブロック４、後打ちコンクリート７をトンネルＡの
軸方向に連続して挿通され、かつ両端が最終函体２と立
坑３のコンクリート中にそれぞれ定着されている。
【００３５】また、可とう性連結ケーブル６の後打ちコ
ンクリート７を貫通する部分が連結金具１６によって連
結され、また可とう性継手ブロック４を貫通する部分に
自在継手１７が取り付けられている。
ンクリート７を貫通する部分が連結金具１６によって連
結され、また可とう性継手ブロック４を貫通する部分に
自在継手１７が取り付けられている。
【００３６】このような構成において、最終函体２と立
坑３間の接合部の応力状況について説明すると、接合部
に作用する引張力に対しては、可とう性連結ケーブル６
が抵抗し、ビームブロック５と後打ちコンクリート７に
引張力は作用しない。
坑３間の接合部の応力状況について説明すると、接合部
に作用する引張力に対しては、可とう性連結ケーブル６
が抵抗し、ビームブロック５と後打ちコンクリート７に
引張力は作用しない。
【００３７】また、接合部に作用する圧縮力に対しては
ビームブロック５と後打ちコンクリート７が抵抗し、ま
た接合部に作用する水平せん断力に対しては水平せん断
キー８が抵抗する。
ビームブロック５と後打ちコンクリート７が抵抗し、ま
た接合部に作用する水平せん断力に対しては水平せん断
キー８が抵抗する。
【００３８】さらに、地震時などにおける地殻の変動に
対しては、可とう性継手ブロック４（可とう性ガスケッ
ト４ａ）と可とう性連結ケーブル６が変形することで対
応する。したがって、最終函体２と立坑３間の接合部は
外力にと変位対してきわめて有効に対応することができ
る。
対しては、可とう性継手ブロック４（可とう性ガスケッ
ト４ａ）と可とう性連結ケーブル６が変形することで対
応する。したがって、最終函体２と立坑３間の接合部は
外力にと変位対してきわめて有効に対応することができ
る。
【００３９】このような構成において、次に最終函体２
と立坑３との接合方法を順を追って説明する。
と立坑３との接合方法を順を追って説明する。
【００４０】ａ．最初に、海底に複数の函体１を沈設
し、かつ函体１どうしを互いに接合してトンネルＡを構
築する。
し、かつ函体１どうしを互いに接合してトンネルＡを構
築する。
【００４１】また、立坑３を構築する。立坑３の構築に
際しては坑口３ａの周縁にビーム収納凹部９を形成し、
ビーム収納凹部９にビームブロック５を収納する。
際しては坑口３ａの周縁にビーム収納凹部９を形成し、
ビーム収納凹部９にビームブロック５を収納する。
【００４２】さらに、坑口３ａをバルクヘッド１９で塞
ぎ、所定の位置に水圧ジャッキ１２、コンクリート充填
ポンプ１３、止水およびコンクリートストッパー１４お
よびすべり支承１５をそれぞれ設置する。
ぎ、所定の位置に水圧ジャッキ１２、コンクリート充填
ポンプ１３、止水およびコンクリートストッパー１４お
よびすべり支承１５をそれぞれ設置する。
【００４３】ｂ．次に、トンネルＡの終端に最終函体２
を沈設する。その際、最終函体２の端部に可とう性継手
ブロック４を予め接合しておき、また最終函体２の坑口
２ａをバルクヘッド１８で塞いでおく。
を沈設する。その際、最終函体２の端部に可とう性継手
ブロック４を予め接合しておき、また最終函体２の坑口
２ａをバルクヘッド１８で塞いでおく。
【００４４】また、最終函体２と可とう性継手ブロック
４は沈設後、外水圧により強く密着する。
４は沈設後、外水圧により強く密着する。
【００４５】ｃ．次に、止水およびコンクリートストッ
パー１４に高圧水を送り込み、止水およびコンクリート
ストッパー１４を膨張させてビームブロック５と収納凹
部９との間隙を塞ぐ。
パー１４に高圧水を送り込み、止水およびコンクリート
ストッパー１４を膨張させてビームブロック５と収納凹
部９との間隙を塞ぐ。
【００４６】ｄ．次に、水圧ジャッキ１２によってビー
ム収納凹部９に高圧水を送り込み、高圧水を利用してビ
ームブロック５を可とう性継手ブロック４側に押し、こ
のビームブロック５によって可とう性継手ブロック４と
立坑３間を塞ぐ。
ム収納凹部９に高圧水を送り込み、高圧水を利用してビ
ームブロック５を可とう性継手ブロック４側に押し、こ
のビームブロック５によって可とう性継手ブロック４と
立坑３間を塞ぐ。
【００４７】また、ビームブロック５を押し出すことに
より空洞になったビーム収納凹部９内に間詰めコンクリ
ート１１を充填する。間詰めコンクリート１１の充填に
はコンクリート充填ポンプ１３を利用する。
より空洞になったビーム収納凹部９内に間詰めコンクリ
ート１１を充填する。間詰めコンクリート１１の充填に
はコンクリート充填ポンプ１３を利用する。
【００４８】なお、技術的に可能であれば、最終函体２
側から立坑３側にビームブロック５を押し出すようにし
てもよい。
側から立坑３側にビームブロック５を押し出すようにし
てもよい。
【００４９】ｅ．次に、バルクヘッド１８と１９間を排
水する。
水する。
【００５０】ｆ．次に、バルクヘッド１８と１９を撤去
する。そして、最終函体２側から伸びる連結ケーブル６
と立坑３側から伸びる連結ケーブル６をビームブロック
５の内側において継手金具１６によってそれぞれ連結
し、その後ビームブロック５の内側に後打ちコンクリー
ト７を打設して連結ケーブル６と継手金具１６を後打ち
コンクリート７内に埋設する。
する。そして、最終函体２側から伸びる連結ケーブル６
と立坑３側から伸びる連結ケーブル６をビームブロック
５の内側において継手金具１６によってそれぞれ連結
し、その後ビームブロック５の内側に後打ちコンクリー
ト７を打設して連結ケーブル６と継手金具１６を後打ち
コンクリート７内に埋設する。
【００５１】ｇ．次に、最終函体２、可とう性継手ブロ
ック４、ビームブロック５および立坑３の床部分にコン
クリートを所定の厚さに打設してトンネルＡの軸方向に
連続するせん断キー８が形成する。なお、せん断キー８
の両端はアンカー部材を介して最終函体２の床部と立坑
３の床部にそれぞれ固定する。こうして、最終函体２と
立坑３が接合される。
ック４、ビームブロック５および立坑３の床部分にコン
クリートを所定の厚さに打設してトンネルＡの軸方向に
連続するせん断キー８が形成する。なお、せん断キー８
の両端はアンカー部材を介して最終函体２の床部と立坑
３の床部にそれぞれ固定する。こうして、最終函体２と
立坑３が接合される。
【００５２】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
以下の効果を有する。
以下の効果を有する。
【００５３】ａ．立坑内に設置された水圧ジャッキを用
いてビームブロックを最終函体と立坑間に押し出すた
め、沈設時大規模な引き寄せ工が不要である。また、従
来工法に比較して構造がきわめて単純であり、プレハブ
化が可能である。
いてビームブロックを最終函体と立坑間に押し出すた
め、沈設時大規模な引き寄せ工が不要である。また、従
来工法に比較して構造がきわめて単純であり、プレハブ
化が可能である。
【００５４】ｂ．充分な耐力を有する接合部を構成で
き、またＧＩＮＡゴムガスケットとＰＣケーブルによる
従来の可とう性継手、波型鋼板を使用するベローズ継手
などの可とう性継手にも対応できる。
き、またＧＩＮＡゴムガスケットとＰＣケーブルによる
従来の可とう性継手、波型鋼板を使用するベローズ継手
などの可とう性継手にも対応できる。
【００５５】ｃ．従来工法に比較して立坑全面の大規模
な仮締切り工が不要である。また、水中作業がきわめて
少ないため、作業の安全性がきわめて高く、また継手部
の品質管理がし易く、施工精度がきわめて高い。さら
に、従来工法と比較して最終沈設からトンネル貫通まで
の工期が短く、工事費の大幅な削減が図れる。
な仮締切り工が不要である。また、水中作業がきわめて
少ないため、作業の安全性がきわめて高く、また継手部
の品質管理がし易く、施工精度がきわめて高い。さら
に、従来工法と比較して最終沈設からトンネル貫通まで
の工期が短く、工事費の大幅な削減が図れる。
【図１】沈埋トンネルの一例を示す側面図である。
【図２】トンネル終端の函体と立坑との接合部を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図３】トンネル終端の函体と立坑との接合部の施工方
法を示す縦断面図である。
法を示す縦断面図である。
【図４】トンネル終端の函体と立坑との接合部の施工方
法を示す縦断面図である。
法を示す縦断面図である。
【図５】トンネル終端の函体と立坑との接合部の施工方
法を示す縦断面図である。
法を示す縦断面図である。
１ 函体
２ 最終函体（トンネル終端の函体）
２ａ 坑口
３ 立坑
３ａ 坑口
４ 可とう性継手ブロック
５ ビームブロック
６ 可とう性連結ケーブル
７ 後打ちコンクリート
８ 水平せん断キー
９ ビーム収納凹部
１０ 止水性接着ゴム
１１ 間詰めコンクリート
１２ 水圧ジャッキ
１３ コンクリート充填ポンプ
１４ 止水およびコンクリートストッパー
１５ すべり支承
１６ 連結金具
１７ 自在継手
１８ バルクヘッド（隔壁）
１９ バルクヘッド
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E02D 29/07
Claims (4)
- 【請求項１】 トンネル終端の函体と立坑との間に設置
したビームブロックと、前記函体と立坑にそれぞれ定着
してあり、このビームブロックの内側で両端が連結され
た複数の可とう性連結ケーブルと、前記ビームブロック
の内側に打設された後打ちコンクリートからなることを
特徴とする沈埋トンネル終端の函体と立坑との接合部。 - 【請求項２】 トンネル終端の函体と立坑との間に変形
可能な可とう性ガスケトを有する可とう性継手ブロック
をビームブロックと隣接して設置してなることを特徴と
する請求項１記載の沈埋トンネル終端の函体と立坑との
接合部。 - 【請求項３】 トンネル終端の函体と立坑との間にビー
ムブロックを立坑側から函体側に押し出して設置するこ
とにより函体と立坑間を塞ぎ、次にビームブロックの内
側で前記函体と立坑にそれぞれ定着してある複数の可と
う性連結ケーブルの両端を連結し、次に前記ビームブロ
ックの内側に後打ちコンクリートを打設することを特徴
とする沈埋トンネル終端の函体と立坑との接合部の施工
方法。 - 【請求項４】 トンネル終端の函体と立坑との間に、ビ
ームブロックを水頭差を利用した水圧ジャッキで押し出
すことを特徴とする請求項３記載の沈埋トンネル終端の
函体と立坑との接合部の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09463699A JP3470636B2 (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | 沈埋トンネル終端の函体と立坑との接合部及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09463699A JP3470636B2 (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | 沈埋トンネル終端の函体と立坑との接合部及びその施工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000291032A JP2000291032A (ja) | 2000-10-17 |
| JP3470636B2 true JP3470636B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=14115767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09463699A Expired - Fee Related JP3470636B2 (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | 沈埋トンネル終端の函体と立坑との接合部及びその施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3470636B2 (ja) |
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| CN112683775B (zh) * | 2020-11-18 | 2022-10-25 | 中交公路规划设计院有限公司 | 钢壳混凝土沉管隧道推出式最终接头滑道摩擦力测试系统 |
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-
1999
- 1999-04-01 JP JP09463699A patent/JP3470636B2/ja not_active Expired - Fee Related
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